JPH06304434A - 吸収塔 - Google Patents

吸収塔

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Publication number
JPH06304434A
JPH06304434A JP5099256A JP9925693A JPH06304434A JP H06304434 A JPH06304434 A JP H06304434A JP 5099256 A JP5099256 A JP 5099256A JP 9925693 A JP9925693 A JP 9925693A JP H06304434 A JPH06304434 A JP H06304434A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
absorption tower
circulation tank
annular ring
casing
ring
Prior art date
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Pending
Application number
JP5099256A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Masutomi
博 益冨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Babcock Hitachi KK filed Critical Babcock Hitachi KK
Priority to JP5099256A priority Critical patent/JPH06304434A/ja
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  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Gas Separation By Absorption (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 石灰石スラリ中の吸収剤の溶出時間を十分に
確保することができるようにし、吸収性能を向上する。 【構成】 吸収塔ケーシング2内にレールサポート19
を介して円形のレール11を設け、レール11に車輪1
3を有する円環12を坦持し、吸収塔ケーシング2に円
環駆動用モータ14を取り付け、円環駆動用モータ14
の出力軸に円環12の上面と接触する円環駆動用ローラ
15を取り付け、円環12にフレーム16を固定し、フ
レーム16に撹拌ブレード17a、17bを取り付け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は湿式排煙脱硫装置等の
吸収塔に関するものである。
【0002】
【従来の技術】火力発電所等から排出される燃焼排ガス
中に含まれるSO2を除去する排煙脱硫装置としては、
吸収剤として石灰石あるいは炭酸カルシウムを使用し、
副生品として石こうを回収する湿式石灰石−石こう法を
用いた湿式排煙脱硫装置が主流である。この湿式排煙脱
硫装置の主要装置である吸収塔としては、スプレ塔式の
吸収塔が多く採用されている。
【0003】図9は従来のスプレ塔式の吸収塔を示す概
略断面図、図10は図9のG−G断面図である。図に示
すように、円筒状の吸収塔ケーシング2にガス入口部
1、ガス出口部4が設けられ、吸収塔ケーシング2の下
部に円筒状の循環タンク3が設けられ、循環タンク3に
循環ポンプ5が接続され、吸収塔ケーシング2の上部に
スプレノズル7が設けられ、循環ポンプ5とスプレノズ
ル7とが循環配管6によって接続され、循環タンク3に
複数の撹拌機8が設けられている。
【0004】この吸収塔においては、ガス入口部1から
吸収塔ケーシング2内に流入した排ガスはスプレノズル
7から噴霧される石灰石スラリと向流接触してSO2
除去されたのち、ガス出口部4から吸収塔ケーシング2
外に排出される。一方、スプレノズル7から排ガス中に
噴霧されてSO2を吸収した石灰石スラリは吸収塔ケー
シング2内を落下して循環タンク3に戻り、循環タンク
3内の石灰石スラリは循環ポンプ5により循環配管6を
経てスプレノズル7へ送られ、スプレノズル7から排ガ
ス中に再度噴霧される。そして、SO2の吸収量に相当
する吸収剤が消費されるから、石灰石スラリ供給装置
(図示せず)により消費量に見合った石灰石スラリが循
環タンク3に補給され、また石灰石スラリの一部が副生
石こう回収系(図示せず)に抜き出される。さらに、撹
拌機8によって循環タンク3内の石灰石スラリが撹拌さ
れ、石灰石スラリ中の固形分の沈殿が防止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年新設され
る湿式排煙脱硫装置においては、大容量の排ガスを処理
する場合が多く、スプレ塔式の吸収塔の塔径も増大の傾
向にあるから、撹拌機8によって撹拌したときには、循
環タンク3の中央部に撹拌スラリ流を発生させることが
困難である。このため、循環タンク3の中央部に石灰石
スラリ中の固形分による円錐形の堆積物9が生じやす
く、堆積物9が生ずると循環タンク3の有効容積が減少
するから、石灰石スラリ中の吸収剤の溶出時間を十分に
確保することができないので、吸収性能が低下する。ま
た、循環タンク3に複数の撹拌機8が設けられており、
複数の駆動装置が必要であるから、エネルギー効率が良
好ではない。また、循環タンク3の周囲に複数の撹拌機
8の設置スペースが必要であるから、吸収塔の設置面積
が大きくなる。
【0006】この発明は上述の課題を解決するためにな
されたもので、吸収性能が良好であり、エネルギー効率
が良好であり、設置面積が大きくなることがない吸収塔
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、この発明においては、吸収塔ケーシングの下部に循
環タンクが設けられた吸収塔において、上記吸収塔ケー
シング内に設けられた円形のレールと、上記レールに坦
持された車輪付きの円環と、上記円環を駆動する円環駆
動装置と、上記円環に固定されたフレームと、上記フレ
ームに取り付けられた撹拌ブレードとを設ける。
【0008】この場合、上記撹拌ブレードの面と上記循
環タンクの底面とのなす角を鋭角とする。
【0009】
【作用】この吸収塔においては、円環駆動装置によって
円環を駆動すれば、循環タンクの中心を回転中心として
フレーム、撹拌ブレードが回転するから、循環タンクの
中央部に沈降速度を越える撹拌スラリ流を発生させるこ
とができるので、循環タンクの中央部に堆積物が生ずる
ことがなく、また1つの円環駆動装置を設ければよく、
また循環タンクの周囲に装置を設ける必要がない。
【0010】また、撹拌ブレードの面と循環タンクの底
面とのなす角を鋭角としたときには、下向きの撹拌スラ
リ流を発生させることができるから、循環タンクの中央
部に堆積物が生ずるのを有効に防止することができる。
【0011】
【実施例】図1はこの発明に係るスプレ塔式の吸収塔を
示す概略断面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図
2のB−B断面図、図4は図2のC−C断面図、図5は
図1のイ部詳細図、図6は図5のD−D断面図である。
図に示すように、吸収塔ケーシング2内にレールサポー
ト19を介して円形のレール11が設られ、レール11
に車輪13を有する円環12が坦持され、吸収塔ケーシ
ング2に円環駆動用モータ14が取り付けられ、円環駆
動用モータ14の出力軸に円環駆動用ローラ15が取り
付けられ、円環駆動用ローラ15が円環12の上面と接
触しており、円環駆動用モータ14、円環駆動用ローラ
15で円環駆動装置を構成している。また、円環12に
フレーム16が固定され、フレーム16に撹拌ブレード
17a、17bが取り付けられ、撹拌ブレード17aと
循環タンク3の底面とのなす角は鋭角であり、また撹拌
ブレード17bと循環タンク3の底面とのなす角は直角
である。また、吸収塔ケーシング2に液避けカバー20
が取り付けられ、液避けカバー20はレール11等を覆
っており、液避けカバー20の下端は排ガスの圧力に見
合う長さHだけ石灰石スラリ中に浸漬されている。ま
た、循環タンク3に邪魔板18が設けられている。
【0012】この吸収塔においては、円環駆動用モータ
14を駆動すると、円環駆動用ローラ15が回転するか
ら、円環駆動用ローラ15によって円環12が図6に示
す矢印Jの方向に駆動され、循環タンク3の中心を回転
中心としてフレーム16、撹拌ブレード17a、17b
が図2に示す矢印Iの方向に回転する。そして、撹拌ブ
レード17aと循環タンク3の底面とのなす角は鋭角で
あるから、図1に示すように循環タンク3の中央部に下
向きの沈降速度を越える撹拌スラリ流が発生する。たと
えば、円環12の回転数を0.5rpm、図2に示す撹
拌ブレード17aの端部間の距離lを5mとしたときに
は、撹拌ブレード17aの端部の移動速度は468m/
hであるのに対して、副生石こうの沈降速度は0.5〜
3m/hであるから、循環タンク3の撹拌スラリ流の速
度を副生石こうの沈降速度よりも十分に大きくすること
ができる。このため、循環タンク3の中央部に堆積物が
生ずることがないから、循環タンク3の有効容積が減少
することがないので、石灰石スラリ中の吸収剤の溶出時
間を十分に確保することができるため、吸収性能が向上
する。また、1つの円環駆動装置を設ければよく、複数
の駆動装置は必要ないから、エネルギー効率が良好であ
る。また、循環タンク3の周囲に装置を設ける必要がな
いから、吸収塔の設置面積が大きくなることがない。
【0013】図7はこの発明に係る他のスプレ塔式の吸
収塔を示す図、図8は図7のE−E拡大断面図である。
図に示すように、四角筒状の吸収塔ケーシング21の下
部に四角筒状の循環タンク22が設けられ、吸収塔ケー
シング21内にレールサポート23を介してレール11
が設けられ、吸収塔ケーシング21に液避けカバー24
が取り付けられている。
【0014】なお、上述実施例においては、湿式石灰石
−石こう法を用いた湿式排煙脱硫装置の吸収塔について
説明したが、他の吸収塔にもこの発明を適用することが
できる。また、上述実施例においては、円環駆動用ロー
ラ15と円環12の上面とを接触させたが、円環駆動用
モータ14の出力軸に円環駆動用ピニオンを取り付け、
円環12の上面にラックを設け、円環駆動用ピニオンと
ラックとを噛み合わせてもよい。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る吸
収塔においては、循環タンクの中央部に堆積物が生ずる
ことがないから、循環タンクの有効容積が減少すること
がないので、吸収剤スラリ中の吸収剤の溶出時間を十分
に確保することができるため、吸収性能が向上する。ま
た、1つの円環駆動装置を設ければよいから、エネルギ
ー効率が良好である。また、循環タンクの周囲に装置を
設ける必要がないから、吸収塔の設置面積が大きくなる
ことがない。
【0016】また、撹拌ブレードの面と循環タンクの底
面とのなす角を鋭角としたときには、下向きの撹拌スラ
リ流を発生させることができるから、循環タンクの中央
部に堆積物が生ずるのを有効に防止することができる。
【0017】このように、この発明の効果は顕著であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るスプレ塔式の吸収塔を示す概略
断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図2のB−B断面図である。
【図4】図2のC−C断面図である。
【図5】図1のイ部詳細図である。
【図6】図5のD−D断面図である。
【図7】この発明に係る他のスプレ塔式の吸収塔を示す
図である。
【図8】図7のE−E拡大断面図である。
【図9】従来のスプレ塔式の吸収塔を示す概略断面図で
ある。
【図10】図9のG−G断面図である。
【符号の説明】
2…吸収塔ケーシング 3…循環タンク 11…レール 12…円環 13…車輪 14…円環駆動用モータ 15…円環駆動用ローラ 16…フレーム 17a、17b…撹拌ブレード 21…吸収塔ケーシング 22…循環タンク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸収塔ケーシングの下部に循環タンクが設
    けられた吸収塔において、上記吸収塔ケーシング内に設
    けられた円形のレールと、上記レールに坦持された車輪
    付きの円環と、上記円環を駆動する円環駆動装置と、上
    記円環に固定されたフレームと、上記フレームに取り付
    けられた撹拌ブレードとを具備することを特徴とする吸
    収塔。
  2. 【請求項2】上記撹拌ブレードの面と上記循環タンクの
    底面とのなす角が鋭角であることを特徴とする請求項1
    に記載の吸収塔。
JP5099256A 1993-04-26 1993-04-26 吸収塔 Pending JPH06304434A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5099256A JPH06304434A (ja) 1993-04-26 1993-04-26 吸収塔

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5099256A JPH06304434A (ja) 1993-04-26 1993-04-26 吸収塔

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Publication Number Publication Date
JPH06304434A true JPH06304434A (ja) 1994-11-01

Family

ID=14242637

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JP5099256A Pending JPH06304434A (ja) 1993-04-26 1993-04-26 吸収塔

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