JPH06302110A - ディスク装置の記録/再生制御方法 - Google Patents

ディスク装置の記録/再生制御方法

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JPH06302110A
JPH06302110A JP8434993A JP8434993A JPH06302110A JP H06302110 A JPH06302110 A JP H06302110A JP 8434993 A JP8434993 A JP 8434993A JP 8434993 A JP8434993 A JP 8434993A JP H06302110 A JPH06302110 A JP H06302110A
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JP
Japan
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area
cylinder
gap
recording
data
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JP8434993A
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English (en)
Inventor
Masataka Shidara
昌孝 設楽
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はディスク装置のギャップ制御方法に
関し、シリンダの内周と外周で、必要なギャップを最適
化し、ギャップを最低限の増加に抑えてフォーマット効
率を向上させ、データの格納容量を十分に確保すること
を目的とする。 【構成】 シリンダ領域を、内周と外周との間で複数の
領域(領域1、2、3)に区切り、それぞれの領域毎に
使用するギャップG1、G2の大きさを変えて、記録/
再生する。また、ディスク装置のヘッド9が、リードエ
レメント13と、ライトエレメント12を、或る距離D
だけ離して取り付けたヘッドアセンブリ11を持つ場
合、ギャップG1、G2の大きさを変えて、距離Dのた
めにシリンダの半径R方向に生じるギャップの誤差(半
径Rの関数で表される距離D内のバイト数)を、最小限
に修正するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置の記
録/再生制御方法に関する。近年の磁気ディスク装置で
は、その高性能化、高容量化が要求されている。そこで
使用するヘッドアセンブリでは、特性の良さから、磁気
記録専用のライトエレメントと、磁気再生専用のリード
エレメントを、それぞれ専用で持つようになりつつあ
る。
【0002】しかし、磁気記録/再生に専用のエレメン
トを使用すると、ライトエレメントとリードエレメント
間に、或る距離(又は間隔)が必要で、この距離は、各
エレメントの取り付けによって一意に決定される。
【0003】ここで、この距離による磁気記録/再生に
与える影響は、内周と外周とでは差があり(誤差を生じ
る)、この差が最大となる内周でギャップ長を決定する
と、外周では余計なギャップを持つことになり、ディス
ク装置のフォーマット効率を低下させてしまう。
【0004】従って、このような点を改善し、フォーマ
ット効率を改善する事が要望されていた。
【0005】
【従来の技術】図11〜図14は、従来技術の説明図で
あり、図11Aはディスクエンクロージャ(DE)の説
明図、図11Bはヘッドアセンブリの説明図、図12A
はコアスライダの拡大図、図12Bはa部の拡大図、図
12Cは図12Bの一部拡大図、図13Aはヘッドとデ
ィスクの関係を説明した図、図13Bはシリンダと記憶
容量との関係を示した図、図14は記録/再生時のタイ
ミングチャートである。
【0006】図11〜図14中、1はディスクエンクロ
ージャ(Disk Encrosur:以下、「DE」という)、2は
スピンドル、3は磁気ディスク(記録媒体)、4はサー
ボ面、5はデータ面、6はボイスコイルモータ(Voice
Coil Motor: 以下「VCM」という)、7はアクチュエ
ータ、8はサーボヘッド、9はデータヘッド、10は制
御部、11はヘッドアセンブリ、12はライトエレメン
ト、13はリードエレメント、14はコアスライダ、C
R1は上部コア、CR2は下部コア、COはコイル、R
は目標シリンダの半径、R1は内周シリンダの半径、R
2は外周シリンダの半径を示す。
【0007】§1:DEの説明・・・図11A参照 以下、図11Aに基づいて、磁気ディスク装置における
DE(ディスクエンクロージャ)の1例について、その
概略を説明する。
【0008】図示のように、磁気ディスク装置における
DE1には、スピンドル2に結合され、スピンドルモー
タ(図示省略)によって回転駆動される複数の磁気ディ
スク(記録媒体)3が設けてある。
【0009】これら複数の磁気ディスク3の内、いずれ
か1つの磁気ディスクの一面に、サーボ面4が設けてあ
り、他の磁気ディスク3の面は、全てデータ面5となっ
ている。
【0010】そして、VCM6によって駆動されるアク
チュエータ(ヘッドアクチュエータ)7には、ヘッドア
ームを介して、複数の磁気ヘッドが設けてある。これら
の磁気ヘッドの内、サーボ面4側の磁気ヘッドを、サー
ボヘッド8とし、データ面5側の磁気ヘッドを、全てデ
ータヘッド9としている。
【0011】上記サーボヘッド8は、サーボ面4のサー
ボ情報を読み取るものであり、読み取ったサーボ情報
は、制御部10へ送り、ヘッドの位置決め制御を行う際
の情報とするものである。
【0012】また、データヘッド9は、データ面5に対
して、データのリード/ライトを行うものであり、制御
部10によって制御されるものである。VCM6は、制
御部10により駆動され、アクチュエータ7を介して、
データヘッド9及びサーボヘッド8を、磁気ディスク3
の半径方向に移動させるものである。
【0013】ところで、上記データヘッド9としては、
一般的に、ライトエレメントと、リードエレメントを共
通にしたヘッドアセンブリが使用されていた。このよう
なデータヘッド9では、各エレメント間に間隔が存在し
ないので、上記のようなギャップの適正化は行わず、一
意に決定されていた。
【0014】しかし、磁気ディスク装置の高容量化が進
むにつれ、その特性による磁気記録/再生の能力が限界
に達しつつある。そこで、各エレメントを専用とする
が、磁気ディスク3の内周と外周でギャップの大きさは
適正化はされず、内周側で必要とする最大値で、一意に
決定されていた。このため、磁気ディスクのフォーマッ
ト効率が低下していた。
【0015】§2:ヘッドアセンブリの説明・・・図1
1B、図12参照 以下、各エレメントを専用としたヘッドアセンブリの一
例を、図11B、及び図12に基づいて説明する。
【0016】上記DE1内に設けたデータヘッド9の先
端部には、コアスライダ14が設けてあり、該コアスラ
イダ14には、ライトエレメント(インダクティブ型ヘ
ッドの磁極)12と、リードエレメント{磁気抵抗効果
型(MR)素子}13とが、距離D(D:各エレメント
間の距離)の間隔で設けてある。
【0017】また、上記ライトエレメント12、及びリ
ードエレメント13の付近には、コイルCOが設けてあ
り、該コイルCOを挟んで、上部コアCR1と、下部コ
アCR2が設けてある。
【0018】そして、データのライト時には、ライトエ
レメント12を使用し、データのリード時には、リード
エレメント13を使用する。 §3:各エレメント間の距離と、記憶容量との関係の説
明・・・図13参照 上記データヘッド9のヘッドアセンブリ11と、磁気デ
ィスク(記録媒体)3との関係は、図13A(ヘッドの
上側から見た図)に示した通りである。
【0019】磁気ディスク3の回転方向(図の矢印方
向)に対し、ライトエレメント12とリードエレメント
13(いずれも、図の下側にある)は、図13Aに示し
た位置に取り付けられている。
【0020】ところで、上記ヘッドアセンブリ11にお
ける各エレメント間の距離Dは、記録媒体である磁気デ
ィスク3の内周、外周を問わず一定である。しかし、磁
気ディスク3の外周と内周では円周の長さが違う。
【0021】例えば、図13Bに示したように、内周シ
リンダの半径をR1、外周シリンダの半径をR2(R1
<R2)とすると、内周のシリンダにおける円周の長さ
は2πR1で、外周のシリンダにおける円周の長さは2
πR2(2πR1<2πR2)となる。
【0022】また、一周に記録されるデータの容量が同
一であるために、ビット当たりの距離が変化する。すな
わち、上記距離Dが存在するために、磁気記録/再生動
作におけるギャップの補正に必要なギャップの大きさ
は、シリンダの内周と外周とでは差異が生じる。
【0023】例えば、1バイト当たりの距離をZとし、
磁気ディスク3の中心から、目標シリンダまでの距離、
すなわち、目標シリンダの半径をRとすると、Zは、Z
=2πR/(一周の記憶容量)で決定される。
【0024】また、エレメント間の距離D内のバイト数
をNDとすると、ND=D/Z=(一周の記憶容量)×
D/2πR(バイト)となる。ここで、上記距離Dに占
める1バイト当たりの長さ(距離)が、各シリンダで必
要とされるギャップの増加分である。更に、この事を記
録/再生の動作で見ると、図13のようなタイミングを
示すことになる。
【0025】§4:ギャップの説明・・・図14参照 図14は、それぞれ専用のライトエレメント12とリー
ドエレメント13を備えたデータヘッド9(図11B、
図12参照)を用いて、磁気ディスクに対し、データの
ライト/リードを行った場合のタイミングチャートであ
る。
【0026】図14において、(A)はセクタパルス、
(B)は記録データ、(C)は再生データを示す。ま
た、G0は再生データの前に設定されるギャップ、Xは
リードエレメント13とライトエレメント12との距離
Dによるギャップ(バイト数に等しい)を示す。
【0027】図示のように、セクタパルスから再生デー
タが得られるまでの間がギャップG0であり、通常この
値は、磁気再生回路の構成で決定され、数バイトから数
十バイト(固定値)となる。なお、このギャップG0が
小さい程、データの格納容量が大きくとれる。
【0028】また、上記距離Dがあるため、記録動作時
に磁気ディスクに書き込まれる記録データは、再生デー
タよりも遅れて書き込まれる。このため、再生データに
おいて、ギャップG0が最適となるような値にするに
は、ギャップG0に、ライトエレメント12と、リード
エレメント13との間の距離DによるギャップXを加え
た値(G0+X)を持って、記録しなくてはならない。
【0029】このために、セクタの大きさは、ギャップ
Xの値だけ増加してしまい、ディスク装置のフォーマッ
ト効率が低下する。また、上記ギャップXの値(Byte)
は、シリンダの内周と外周とでは、必要となるバイト数
が一定ではなく、磁気ディスクにおける目標シリンダ迄
の半径Rと、各エレメント間の距離Dの関数で表され
て、最内周では一番大きく、最外周では一番小さくな
る。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。上記のよう
に、ライトエレメントとリードエレメントを専用とした
ヘッドアセンブリを具備したディスク装置においては、
高容量化したにも関わらず、ギャップの大きさが影響し
て、フォーマット効率が低下する。その結果、ディスク
装置としてのデータの格納容量が低下してしまう。
【0031】本発明は、このような従来の課題を解決
し、シリンダの内周と外周とで、必要なギャップを最適
化することにより、ライトエレメントと、リードエレメ
ントを専用としたヘッドアセンブリを使用しても、ギャ
ップを最低限の増加に抑えて、フォーマット効率を向上
させ、データの格納容量を十分に確保することを目的と
する。
【0032】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図であり、図1中、図11〜図14と同じものは、同一
符号で示してある。
【0033】本発明は上記の課題を解決するため、次の
ように構成した。 :記録媒体(ディスク3)に対し、所定のギャップ
(G1、G2)を設定して、データの記録/再生を行う
ディスク装置の記録/再生制御方法において、記録媒体
のシリンダ領域を、内周と外周との間で、複数の領域
(領域1、領域2、領域3等)に区切り、それぞれの領
域毎に、使用するギャップ(G1、G2)の大きさを変
えて、記録/再生するように構成した。
【0034】:構成のディスク装置の記録/再生制
御方法において、ディスク装置のヘッド9が、リードエ
レメント13と、ライトエレメント12を、或る距離
(D)だけ離して取り付けたヘッドアセンブリ11を持
つ装置であり、上記ギャップ(G1、G2)の大きさを
変えることにより、リードエレメント13と、ライトエ
レメント12間の距離(D)のために、記録/再生時に
おいて、記録媒体(ディスク3)の半径(R)方向に生
じるギャップ(X)の誤差(半径Rの関数で表される距
離D内のバイト数)を、最小限に修正するように構成し
た。
【0035】:構成のディスク装置の記録/再生制
御方法において、ディスク装置が、シリンダの内周から
外周にわたる領域で、セクタ数を異ならせて設定可能な
装置であり、シーク時に、ヘッド9が目標シリンダまで
移動している間に、セクタ数を変えて、記録/再生する
ように構成した。
【0036】:構成のディスク装置の記録/再生制
御方法において、ギャップ(G1、G2)を変えること
により、得られた余剰空間を、各トラックの最終領域に
集めることにより、トラックの切り換えに必要な時間を
吸収するように構成した。
【0037】:構成のディスク装置の記録/再生制
御方法において、ギャップ(G1、G2)の大きさを変
えて記録/再生する制御を、抑止可能に構成した。
【0038】
【作用】上記構成に基づく本発明の作用を、図1に基づ
いて説明する。本発明では、磁気ディスク3のシリンダ
領域を、複数の領域(例えば、領域1、領域2、領域
3)に区切ることにより、各領域で使用するギャップの
大きさを適正化して、フォーマット効率を向上させる。
【0039】これを実現するため、ディスク装置が、上
位装置からのシーク命令を受領した際、ヘッド9が目標
シリンダに到達するまでの間に、目標シリンダが、上記
シリンダ領域の何処に属するかを判断して、必要とされ
るギャップR1、R2(R1=R2)の大きさを決定し
ておく。
【0040】このようにすれば、磁気ディスク装置が、
上位装置からの記録/再生命令(ライト/リード命令)
を受領した時には、適正化されたギャップの大きさをも
って、データの記録/再生の動作が行われる。
【0041】また、上記各シリンダ領域におけるセクタ
数、セクタ長等を決定しておいてから、データの記録/
再生の動作が行われる。この場合、例えば、上記各領域
毎のギャップ情報と、セクタ数、セクタ長等のセクタ情
報を、予めメモリ等に格納しておき、シーク時に、目標
シリンダに対応した情報を選択して設定する。
【0042】例えば、シリンダ領域が領域1(内周領
域)、領域2(中間領域)、領域3(外周領域)の3つ
の領域に分割してある場合、次のようにして、各領域毎
のギャップG1、G2等を設定する。
【0043】目標シリンダが、領域1に属していれば、
ギャップG1、G2は、G1=G2=G0+5に設定
し、領域2に属していれば、ギャップG1、G2は、G
1=G2=G0+4に設定し、領域3に属していれば、
ギャップG1、G2は、G1=G2=G0+3に設定す
る。
【0044】また、目標シリンダが属するシリンダ領域
に応じて、予めメモリに格納してあったセクタ数、セク
タ長を選択して設定する。以上のようにして、磁気ディ
スクの内周と外周で、必要なギャップを最適化すること
により、ライトエレメントと、リードエレメントを専用
としたヘッドアセンブリを使用しても、ギャップを最低
限の増加に抑えて、フォーマット効率を向上させ、デー
タの格納容量を十分に確保することが可能となる。
【0045】なお、ギャップ(G1、G2)の大きさを
変えて記録/再生する上記本発明の制御を、抑止可能に
したので、従来装置との互換性が確保される。この場合
は、シリンダ内周と外周において、格納可能なセクタ数
と、データの大きさは同じになる。
【0046】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2〜図10は、本発明の実施例を示した図であ
り、図2〜図10中、図1、図11〜図14と同じもの
は、同一符号で示してある。
【0047】また、15はインターフェース制御部、1
6はモード切替えスイッチ、18はディスクフォーマッ
ト制御部、19はサーボ制御部、20はスピンドルモー
タ制御部、21はライト/リードアンプ、22はサーボ
復調アンプ、23はVCM(ボイスコイルモータ)駆動
アンプ、24はスピンドルモータ駆動アンプ、27は目
標シリンダ領域番号設定メモリ、28はフォーマット情
報処理部、29はG1長設定メモリ、30はG2長設定
メモリ、31はID長設定メモリ、32はDATA長設
定メモリ、33はセクタ数設定メモリ、34はセクタ長
設定メモリ、35は選択回路、36、37はプログラマ
計数回路、38はデコーダ、39はギャップ情報テーブ
ル、40はセクタ情報テーブル、41は情報選択部を示
す。
【0048】§1:磁気ディスク(記録媒体)上のデー
タフォーマットの説明・・・図2参照 図2は、FBAフォーマットの説明図であり、図2
(A)は本実施例で使用するFBAフォーマットを示し
た図、図2(B)は本実施例で期待される余剰空間(ト
ラックの最終領域に集められた余剰空間P)を示した図
である。
【0049】このFBAフォーマット(Fixed Block Fo
rmat) は、磁気ディスク(記録媒体)上のデータフォー
マットの一例(一般的に使用されているフォーマット)
であり、各部の信号、記号等は次の通りである。
【0050】(1):INX(Index)は、磁気ディスク
の1回転に一回発生する基準信号である。 (2):SCT(Sector) は、磁気ディスクの一周を、
等分割した位置を表す信号である。この信号によりセク
タが形成される。
【0051】(3):G1(Gap 1)は、IDの前に存在
するライト/リードするのに必要な空間(ギャップ)で
ある。 (4):ID(Header) は、各レコードの番号を格納す
る部分である。
【0052】(5):G2(Gap 2)は、DATA(デー
タ部)の前に存在するライト/リードするのに必要な空
間(ギャップ)である。 (6):DATA(データ部) は、記憶すべき情報(デ
ータ)を格納する部分である。
【0053】(7):G3(Gap 3)は、装置に接続する
上位制御装置が、各セクタ(又はレコード)の操作後に
必要とする空間(ギャップ)である。 以上のFBAフォーマットのように、データフォーマッ
トが固定長のディスクでは、1つのセクタに、IDと、
DATA(データ部)が存在し、それぞれに対して、G
1/G2というギャップが必要となる。
【0054】本実施例では、このG1/G2(G1=G
2)のそれぞれに対して有効なものである。また、各ト
ラックを処理し、連続したセクタを処理するためには、
ヘッドを切り換えて、次のトラックに切り換える必要が
ある。
【0055】ここで、ヘッドを切り換える時間が、IN
Xの前に必要となる。従来は、セクタn(Sector n) の
G3を大きめに設定することにより対応していた。この
ために、データの格納領域が多少小さくなってしまう。
【0056】そこで、本実施例では、各セクタについて
数バイトであるが、ギャップを短くすることにより、生
じた空間(ギャップ)を、セクタn(Sector n) のギャ
ップG3、すなわち、INXの前の必要な時間として割
り当てる事が可能である。この時の図を図2(B)に示
す。
【0057】図2(B)において、Pは、本実施例によ
り生じる事が期待される余剰空間(ギャップ)であり、
このPは、ヘッドの切り換えの為の時間として利用可能
である。
【0058】以下、上記FBAフォーマットを使用した
磁気ディスク装置を対象として説明する。 §2:磁気ディスク装置の構成の説明・・・図3参照 図3は磁気ディスク装置のブロック図である。図示のよ
うに、本実施例の磁気ディスク装置には、DE(ディス
クエンクロージャ)1、インターフェース制御部15、
モード切替えスイッチ16、ディスクフォーマット制御
部18、サーボ制御部19、スピンドルモータ制御部2
0、ライト/リードアンプ21、サーボ復調アンプ2
2、VCM(ボイスコイルモータ)駆動アンプ23、ス
ピンドルモータ駆動アンプ24等が設けてある。
【0059】また、DE1には、データヘッド9、サー
ボヘッド8、VCM6、スピンドルモータ17等が設け
てある。なお、DE1内に設けたデータヘッド9は、図
10Bに示したデータヘッドと同じ構成のライトエレメ
ント及び、リードエレメントを有するヘッドアセンブリ
を使用している。各部の機能等は、次の通りである。
【0060】(1):インターフェース制御部15は、
上位装置(外部の制御装置)と接続するための各種イン
ターフェース制御を行うものである。 (2):ディスクフォーマット制御部18は、ディスク
フォーマット制御用のIDの情報長、データの情報長、
ギャップの長さ、セクタ数、セクタ長等を制御するもの
である(詳細は後述する)。
【0061】(3):ライト/リードアンプ21は、リ
ード時にデータヘッドからの読み出し信号を増幅し、ラ
イト時には、データヘッドに電流を流すものである。 (4):データヘッド9は、磁気ディスク(記録媒体)
にデータを書き込んだり、読み出したりするものであ
り、図11Bに示した構造のヘッドアセンブリ11を具
備している。
【0062】(5):サーボ制御部19は、VCM(ボ
イスコイルモータ)を一定位置に止める制御と、シーク
動作を制御するものである。 (6):サーボ復調アンプ22は、サーボヘッドから読
み出したサーボ情報を復調するものである。また、この
サーボ復調アンプ22では、同時にINX(インデック
ス)信号も復調する。
【0063】(7):サーボヘッド8は、磁気ディスク
(記録媒体)に書かれたサーボ情報を読みだすものであ
る。 (8):VCM(ボイスコイルモータ)駆動アンプ23
は、VCM6を駆動するものである。
【0064】(9):VCM6は、ヘッドを目的のシリ
ンダに移動させるためのもの(ヘッドの駆動機構)であ
る。 (10):スピンドルモータ制御部20は、スピンドル
モータ17を、規定の速度で回転させる制御を行うもの
である。
【0065】(11):スピンドルモータ駆動アンプ2
4は、スピンドルモータ17に電流を流すものである。 (12):スピンドルモータ17は、磁気ディスクを回
転させるものである。
【0066】(13):モード切替えスイッチ16は、
ギャップの補正を行う制御(本実施例のギャップを変え
る制御)を抑止するためのスイッチである。 このモード切替えスイッチ16により、従来装置との互
換性を確保することが可能になる。すなわち、モード切
替えスイッチ16をオンにしておくと、ギャップG1、
G2の切替えはしない(従来装置と同じ機能)が、オフ
の場合は、ギャップ長切替えを行う(本実施例の機能を
有効にする)機能がある。
【0067】§3:ディスクフォーマット制御部の構成
の説明・・・図4参照 図4はディスクフォーマット制御部のブロック図であ
る。図4に示したように、ディスクフォーマット制御部
18には、目標シリンダ領域番号設定メモリ27、フォ
ーマット情報処理部28、G1長設定メモリ29、G2
長設定目盛り30、ID長設定メモリ31、DATA長
設定メモリ32、セクタ数設定メモリ33、セクタ長設
定メモリ34、選択回路35、プログラマ計数回路3
6、37、デコーダ38を設ける。
【0068】そして、モード切替えスイッチ16をフォ
ーマット情報処理部28に接続すると共に、該フォーマ
ット情報処理部28には、ギャップ情報テーブル39、
セクタ情報テーブル40、情報選択部41を設ける。
【0069】上記各部の機能等は次の通りである。 (1):目標シリンダ領域番号設定メモリ27は、上記
インターフェース制御部15で受領した目標シリンダが
属する領域番号(例えば、領域1、領域2、領域3の内
のいずれかの番号)を格納するもの(メモリ)である。
【0070】(2):フォーマット情報処理部28は、
目標シリンダ領域番号設定メモリ27に設定した目標シ
リンダ番号を入力して、フォーマット情報の処理(詳細
は後述する)を行うものである。
【0071】(3):ギャップ情報テーブル39は、分
割した各シリンダ領域に対応させて、ギャップ情報等を
格納したもの(メモリ)である。すなわち、このテーブ
ルには、シリンダ領域を複数の領域に分割し、各シリン
ダ領域毎に、ギャップG1、G2の最適値を、設定値と
して予め設定しておくものである(詳細は後述する)。
【0072】(4):セクタ情報テーブル40は、上記
各シリンダ領域に対応させて、セクタ長と、セクタ数の
最適値を、設定値として予め設定しておくもの(メモ
リ)である(詳細は後述する)。
【0073】(5):情報選択部41は、目標シリンダ
領域番号設定メモリ27からの情報(目標シリンダ番
号)に基づいて、ギャップ情報テーブル39からのギャ
ップ情報を選択したり、或いはセクタ情報テーブル40
からセクタ情報を選択したりするものである。
【0074】(6):G1長設定メモリ29は、フォー
マット情報処理部28で選択したギャップG1の長さを
設定するメモリである。 (7):G2長設定メモリ30は、フォーマット情報処
理部28で選択したギャップG2の長さを設定するメモ
リである。
【0075】(8):ID長設定メモリ31は、予めI
Dの設定値(固定値)を格納しておくメモリである。 (9):DATA長設定メモリ32は、予めDATA
(データ部)の長さの設定値(固定値)を格納しておく
メモリである。
【0076】(10):選択回路35は、G1長設定メ
モリ29、G2長設定メモリ30、ID長設定メモリ3
1、DATA長設定メモリ32の内、いずれの長さを計
数したら良いかを選択する回路である。
【0077】(11):セクタ数設定メモリ33は、フ
ォーマット情報処理部28で選択したセクタ数の設定値
を格納するメモリである。 (12):セクタ長設定メモリ34は、フォーマット情
報処理部28で選択したセクタ長の設定値を格納するメ
モリである。
【0078】(13):プログラマ計数回路36は、セ
クタ数設定メモリ33、及びセクタ長設定メモリ34に
設定された値を計数して、現在のセクタ数(Sector x)
と、SCT(Sector) 信号を出力するものである。
【0079】(14):プログラマ計数回路37は、プ
ログラマ計数回路36からのSCT信号を入力し、選択
回路35で選択した長さを計数するものである。 (15):デコーダ38は、プログラマ計数回路37で
計数した値をデコードするものである。
【0080】 §4:シリンダ領域のデータ例の説明・・・図5参照 図5はシリンダ領域のデータ例である。図5において、
横軸はシリンダ番号(Cylinder) 、縦軸は必要なギャッ
プ(Byte) 、及び1バイト当たりの長さ(μm/Byte)
を示す。
【0081】なお、図5の必要なギャップ(Byte) は、
エレメント間の距離D内のバイト数を表している(図1
3のXに相当するギャップ)。図示のように、1バイト
当たりの長さ(μm/Byte) (黒で示したデータ)は、
内周より外周の方が大きくなっており、必要なギャップ
(Byte)(白で示したデータ)は、内周より外周の方が
小さくなっている。
【0082】本実施例では、磁気ディスクのシリンダ領
域を、複数の領域(例えば、3つの領域)に区切ること
により、各領域で使用するギャップの大きさを適正化し
て、フォーマット効率を向上させる。
【0083】このため、シリンダ切替え命令(シーク命
令)をディスク装置が受領した際、ヘッドが目標シリン
ダに到達するまでの間に、目標シリンダが上記シリンダ
領域の何処に属するかを判断して、必要とされるギャッ
プG1、G2の大きさを決定しておく。
【0084】これにより、磁気記録/再生命令(ライト
/リード命令)を受信した時には、適正化されたギャッ
プの大きさをもって、データの記録/再生の動作が行わ
れる。また、予め区切られたシリンダ領域におけるセク
タ数、及びDATA(データ部)の大きさ等を決定して
おいてから、これらの動作が行われるものとする。
【0085】図5に示したデータ例では、ディスク装置
のトラック当たりの容量(BPT:Byte Per Track)
を、63,720バイト(Byte) として、各エレメント
の取り付け間隔Dを、D=10μm、最内周シリンダの
半径Rを、R=22.15mm、最外周シリンダの半径
Rを、R=43.57mmとして、TPI(Track PerI
nch) を、7.65μmとしている。
【0086】ここで、便宜上、各シリンダについて、内
周より番号を0から付けるものとする。このようなディ
スク装置の各シリンダにおける1バイト当たりの距離
(μm/Byte) と、必要なギャップ(各エレメントの取
り付け距離Dが占めるバイト数)は、図5のようにな
る。
【0087】図示のように、各シリンダ領域を、補正に
必要なバイト数が1バイトを超えるシリンダをもって区
切ると、領域1は、シリンダ0〜499までを5バイト
必要な領域とし、シリンダ500〜1599までを4バ
イト、シリンダ1600〜2800までを、3バイト必
要な領域として区切る。
【0088】すなわち、領域1をシリンダ0〜499ま
でとし、領域2をシリンダ500〜1599までとし、
領域3をシリンダ1600〜2800までとして区切
る。このように、補正が必要なバイト数で区切ったシリ
ンダ領域の各々において、そのトラック(一周)内に格
納出来るセクタ数と、ギャップの大きさや、データの大
きさを、予め決定しておいて、磁気記録/再生を行う。
【0089】また、各シリンダ領域にまたがるシーク命
令を受信した時には、目標シリンダが何処のシリンダ領
域にあるかが、シリンダ番号から判定可能であり、これ
により、必要となるギャップの大きさを決定し、決定し
た設定値を設定し直す動作をヘッドが目標シリンダに到
達するまでの間に行うことが可能である。
【0090】 §5:ギャップ情報テーブル例の説明・・・図6参照 図6は、図4に示したギャップ情報テーブルの1例であ
る。なお、図6のCYL、R、μm/Byte、Xのデータ
は、図5のデータと同じである。
【0091】図において、CYLはシリンダ番号、Rは
シリンダの半径(シリンダの中心から、目標シリンダま
での距離)、μm/Byteは1バイト当たりの長さ(距
離)、Dはエレメント間の距離(図11B参照)、Xは
距離Dによるギャップ(Byte)、G0は固定値(図13
に示したギャップ:従来の固定長ギャップ)、G1、G
2(但し、G1=G2)は本実施例で使用するギャップ
の設定値(図2参照)である。
【0092】このギャップ情報テーブル例の各データ
は、予め求めておいた値を格納しておくものであり、各
機種毎に異なる。この例では、シリンダ領域を、上記の
ように、領域1、領域2、領域3の3つの領域に分割
し、各領域毎に、ギャップG1、G2の最適値(設定
値)を格納する。
【0093】このギャップG1、G2の設定値を決める
場合は、G1=G2=G0+Xmax(整数)の式で決め
る。ここで、G0は固定値(装置により設定された値)
であり、Xmax (整数)は、Xの最大値を越えた最小の
整数とする。
【0094】このようにすると、領域1では、Xmax
4.58であるから、Xmax (整数)=5(バイト)で
ある。従って、領域1では、G1=G2=G0+Xmax
(整数)=G0+5となる。
【0095】同様にして、領域2では、Xmax =3.9
1であるから、Xmax (整数)=4(バイト)である。
従って、領域2では、G1=G2=G0+Xmax (整
数)=G0+4となる。
【0096】更に、領域3では、Xmax =2.95であ
るから、Xmax (整数)=3(バイト)である。従っ
て、領域3では、G1=G2=G0+Xmax (整数)=
G0+3となる。
【0097】以上のようにして決めたギャップ情報は、
図6のギャップ情報テーブルに格納しておき、記録/再
生時に、このギャップ情報を読み出して設定する。例え
ば、目標シリンダが、CYL=100であったとする
と、シリンダ領域は、領域1となる。従って、ギャップ
G1、G2(設定値)は、G1=G2=G0+5とな
る。
【0098】また、目標シリンダが、CYL=900で
あったとすると、シリンダ領域は、領域2となる。従っ
て、ギャップG1、G2(設定値)は、G1=G2=G
0+4となる。
【0099】更に、目標シリンダが、CYL=1800
であったとすると、シリンダ領域は、領域3となる。従
って、ギャップG1、G2(設定値)は、G1=G2=
G0+3となる。
【0100】なお、従来の場合、及び本実施例におい
て、モード切替えスイッチ16がオンの場合には、ギャ
ップ長の切替えを行わないので、上記ギャップの設定値
は、全てのシリンダ領域で、G1=G2=G0+5とな
る(従来装置と同じ)。
【0101】 §6:セクタ情報テーブル例の説明・・・図7参照 図7は、図4に示したセクタ情報テーブルの1例であ
る。図7において、セクタ長とセクタ数以外のデータ
は、図6と同じである。
【0102】図示のように、各シリンダ領域毎に、セク
タ数とセクタ長のデータを設定しておく。このセクタ数
と、セクタ長のデータは、図6に示したギャップの大き
さ等を考慮して、予めその値を求め、図のテーブルに格
納しておくものである。
【0103】例えば、領域1では、セクタ数がSN1
で、セクタ長がSL1である。また、領域2では、セク
タ数がSN2で、セクタ長がSL2である。更に、領域
3では、セクタ数がSN3で、セクタ長がSL3であ
る。
【0104】このように設定されたテーブルデータは、
目標シリンダを基に読み出して設定する。例えば、目標
シリンダが、CYL=100であったとすると、シリン
ダ領域は、領域1となる。従って、セクタ数はSN1
で、セクタ長はSL1となる。
【0105】また、目標シリンダが、CYL=900で
あったとすると、シリンダ領域は、領域2となる。従っ
て、セクタ数はSN2で、セクタ長はSL2となる。更
に、目標シリンダが、CYL=1800であったとする
と、シリンダ領域は、領域3となる。従って、セクタ数
はSN3で、セクタ長はSL3となる。
【0106】§7:フローチャートに基づく実施例の処
理説明・・・図8、図9参照 図8、図9は実施例の処理フローチャートである。以
下、図8、図9に基づいて、シーク時の処理を説明す
る。なお、S1〜S17は、各処理番号を示す。
【0107】先ず、インターフェース制御部15が上位
装置からのシーク命令を受信(S1)すると、該インタ
ーフェース制御部15は、サーボ制御部19に対し、目
標シリンダへのシークを指示する(S2)。
【0108】サ−ボ制御部19は、指示された目標シリ
ンダに向かって、シーク動作を開始させる(S3)。そ
の後、サ−ボ制御部19は、VCM駆動アンプ23に電
流を流し、VCM6を駆動する(S4)。
【0109】次に、インターフェース制御部15は、目
標シリンダがシリンダ領域(領域1、領域2、領域3)
を越えたかどうかを判定する(S5)。その結果、目標
シリンダが、領域の境界を越えた場合には(S6)、イ
ンターフェース制御部15から、ディスクフォーマット
制御部18内の目標シリンダ領域番号設定メモリ27
に、目標シリンダ領域の番号を設定する(S7)。
【0110】ディスクフォーマット制御部18内のフォ
ーマット情報処理部28では、モード切替えスイッチ1
6の状態を確認する(S8)。その結果、スイッチ16
がオフであれば(S9)、フォーマット情報処理部28
では、目標シリンダ領域に対応する各設定値をテーブル
データから選択する(S10)。
【0111】そして、フォーマット情報処理部28は、
G1長設定メモリ29、G2長設定メモリ30、セクタ
数設定メモリ33、セクタ長設定メモリ34の各設定値
を変更する(S11)。
【0112】この場合、フォーマット情報処理部28内
では、ギャップ情報テーブル39に設定されているデー
タを、情報選択部41が選択して、G1長の設定値と、
G2長の設定値を、G1長設定メモリ29、及びG2長
設定メモリ30に出力する事により変更する。
【0113】また、セクタ情報テーブル40に設定され
ているデータを、情報選択部41が選択してセクタ数設
定メモリ33、及びセクタ長設定メモリ34に出力する
事により変更する。
【0114】プログラマ計数回路36、37では、この
ようにして変更された上記各設定値を基に、計数を行う
(S12)。この処理が終了すると、ディスクフォーマ
ット制御部18は、処理を終了し、ライト/リード命令
を待つ(S13)。
【0115】また、インターフェース制御部15は、サ
ーボ制御部19によるシーク終了を待ち(S14)、シ
ークが終了すると(S16)、該インターフェース制御
部15は、シーク終了を、上位装置に報告して(S1
6)、シーク命令の実行を終了する(S17)。
【0116】なお、上記S6の処理で、目標シリンダが
領域の境界を越えなかった場合、及び上記S9の処理
で、スイッチ16がオンになっていた場合には、上記S
14〜S17の処理を行う。
【0117】§8:記録データと再生データの説明・・
・図10参照 図10は、記録データと再生データのタイミングチャー
トである。以下、図10に基づいて、上記処理により、
磁気ディスクに対して、データのライト/リードを行っ
た場合の記録データと再生データとの関係を説明する。
【0118】図10に示したタイミングチャートは、磁
気記録/再生に必要とされるギャップの大きさを、各シ
リンダ領域において示した図であり、(A)は、シリン
ダ領域1における記録データと再生データとの関係を示
した図、(B)はシリンダ領域2における記録データと
再生データとの関係を示した図、(C)はシリンダ領域
3における記録データと再生データとの関係を示した図
である。
【0119】図示のように、シリンダ領域2とシリンダ
領域3は、シリンダ領域1と比較して、ギャップがそれ
ぞれ1バイトと、2バイト短くて済む。以上のようにし
て、単一の容量が記録出来るシリンダ領域を、複数の領
域に区切ることにより、各領域における必要なギャップ
の大きさを適正化して、一周に記録出来るデータを多く
する事が出来る。これにより、磁気ディスク装置のフォ
ーマット効率を向上させる事ができる。
【0120】なお、図2(B)に示したように、各セク
タについて数バイトであるが、ギャップを短くすること
により、生じた空間(ギャップ)を、セクタn(Sector
n)のギャップG3、すなわち、INXの前の必要な時
間(余剰空間P)として割り当てる事が可能である。こ
の余剰空間Pは、ヘッドの切替えの為の時間として利用
可能である。
【0121】(他の実施例)以上実施例について説明し
たが、本発明は次のようにしても実施可能である。 :上記実施例では、シリンダ領域を、バイト単位で区
切っているが、これは必ずしもバイトでなくても良い。
【0122】例えば、セクタの制御と、ギャップの大き
さの制御を、ビットで行えるような装置であれば、数ビ
ット単位で区切っても良い。 :上記実施例では、シリンダ領域を3つの領域に区切
って制御しているが、この領域の数は任意でよい。
【0123】:上記実施例で使用したモード切替えス
イッチは、ジャンパ(Jumper) で置き換えても良い。
【0124】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 (1):区分けされた外周側のシリンダ領域において、
内周側のシリンダ領域よりも多くのデータが格納可能で
ある。
【0125】上記実施例においては、領域1が、従来技
術で格納可能な領域と同じであるが、その外周である領
域2では、各セクタ当たり、1バイトの大きさが余計に
格納可能である。
【0126】また、通常各セクタにおいては、ID(そ
のレコード番号)部と実際のデータの格納が別々になさ
れる。これは、これまでに説明したギャップ部が、各セ
クタに2つづつあることになる。
【0127】よって、各セクタ当たりのギャップG1、
G2で節約される大きさは、1バイトでなく2バイトで
ある。更に、各トラックには、複数個のセクタが含まれ
るため、各セクタ当たり2バイトでも、複数個、何十、
何百となるとその効果は大きなものが期待される。
【0128】(2):例えば、上記実施例の装置で、各
セクタの大きさを、640バイトとすると、セクタ数
は、99セクタとなる。このように、シリンダ領域2に
おいて、シリンダ領域1よりも、格納出来るバイト数
は、99×2バイト=198バイト大きな容量となる。
【0129】上記実施例では、このような値であるが、
更に高密度化するとBPT(Byte Per Track) も上が
り、その効果が期待される。そして、大きな容量が格納
されるのである。
【0130】(3):シリンダ領域3において、各シリ
ンダ当たり、上記理由により、4バイトの大きさがシリ
ンダ領域1よりも多く格納できる。同様に計算すると、
99×4バイト=396バイト大きくなる。
【0131】更に、各トラックには、セクタに割り当て
られていない領域が存在する場合がある。上記実施例で
は、一周容量が、63,720バイトを99セクタとし
て計算すると、360バイトの大きさが予め存在する。
【0132】この360バイトに、上記396バイトを
加えると、セクタが640バイトであるから、シリンダ
領域3では、シリンダ領域1に比較して、1セクタ余計
に存在しえる事が容易に判断される。
【0133】これを装置全体で見ると、シリンダ領域2
は、1000シリンダ存在する。また、シリンダ領域3
は、1200シリンダ存在するので、全ての合計は、6
73,200バイトとなる。
【0134】更に、各シリンダに、複数個のヘッドがあ
ると、その数倍増加するのである。以上のように、本発
明により、余計に必要とされていたギャップの大きさを
データの格納に利用する事が可能となり、ディスク装置
のフォーマット効率の向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】FBAフォーマットの説明図である。
【図3】磁気ディスク装置のブロック図である。
【図4】ディスクフォーマット制御部のブロック図であ
る。
【図5】シリンダ領域のデータ例である。
【図6】ギャップ情報テーブル例である。
【図7】セクタ情報テーブル例である。
【図8】シーク時の処理フローチャート1である。
【図9】シーク時の処理フローチャート2である。
【図10】記録/再生時のタイミングチャートである。
【図11】従来技術の説明図(A:DEの説明図、B:
ヘッドアセンブリの説明図)である。
【図12】従来技術の説明図(A:コアスライダの拡大
図、B:a部の拡大図、C:図12Bの一部拡大図)で
ある。
【図13】従来技術の説明図(A:ヘッドとディスクと
の関係、B:シリンダと記憶容量との関係)である。
【図14】従来技術の説明図(記録/再生時のタイミン
グチャート)である。
【符号の説明】
3 磁気ディスク 9 データヘッド 11 ヘッドアセンブリ 12 ライトエレメント 13 リードエレメント G1、G2 ギャップ G0 ギャップ(固定値) R シリンダの半径 D ライトエレメントと、リードエレメント間の距離

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体(3)に対し、所定のギャップ
    (G1、G2)を設定して、データの記録/再生を行う
    ディスク装置において、 上記記録媒体(3)のシリンダ領域を、内周と外周との
    間で、複数の領域(領域1、領域2、領域3等)に区切
    り、 それぞれの領域毎に、使用するギャップ(G1、G2)
    の大きさを変えて、記録/再生することを特徴としたデ
    ィスク装置の記録/再生制御方法。
  2. 【請求項2】 上記ディスク装置のヘッド(9)が、 リードエレメント(13)と、ライトエレメント(1
    2)を、或る距離(D)だけ離して取り付けたヘッドア
    センブリ(11)を持つ装置であり、 上記ギャップ(G1、G2)の大きさを変えることによ
    り、 リードエレメント(13)と、ライトエレメント(1
    2)間の距離(D)のために、記録/再生時において、
    記録媒体(3)の半径(R)方向に生じるギャップ
    (X)の誤差(半径Rの関数で表される距離D内のバイ
    ト数)を、最小限に修正することを特徴とした請求項1
    記載のディスク装置の記録/再生制御方法。
  3. 【請求項3】 上記ディスク装置が、 シリンダの内周から外周にわたる領域で、セクタ数を異
    ならせて設定可能な装置であり、 シーク時に、ヘッド(9)が目標シリンダまで移動して
    いる間に、セクタ数を変えて、記録/再生することを特
    徴とした請求項1記載のディスク装置の記録/再生制御
    方法。
  4. 【請求項4】 上記ディスク装置において、 ギャップ(G1、G2)を変えることにより、得られた
    余剰空間(P)を、各トラックの最終領域に集めること
    により、 トラックの切り換えに必要な時間を吸収することを特徴
    とした請求項1記載のディスク装置の記録/再生制御方
    法。
  5. 【請求項5】 上記ギャップ(G1、G2)の大きさを
    変えて記録/再生する制御を、抑止可能にしたことを特
    徴とする請求項1記載のディスク装置の記録/再生制御
    方法。
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