JPH06294772A - ガスサンプル中の選択イオン種の存在を信号で知らせる装置 - Google Patents

ガスサンプル中の選択イオン種の存在を信号で知らせる装置

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JPH06294772A
JPH06294772A JP4488394A JP4488394A JPH06294772A JP H06294772 A JPH06294772 A JP H06294772A JP 4488394 A JP4488394 A JP 4488394A JP 4488394 A JP4488394 A JP 4488394A JP H06294772 A JPH06294772 A JP H06294772A
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pulse
ionization
gate
ion
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JP4488394A
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David K Davies
ケニース デイビーズ デビッド
John M Zomp
マイケル ゾンプ ジョン
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Thermo King Corp
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/62Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating the ionisation of gases, e.g. aerosols; by investigating electric discharges, e.g. emission of cathode
    • G01N27/622Ion mobility spectrometry

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガスサンプル中に選択イオン種が存在してい
ることを信号で知らせる手段を備えたイオン移動度セン
サを提供する。 【構成】 イオン移動度センサの第1の電極(16)と
第2の電極(18)の間に単方向性の電界を生じさせ
る。イオン化源(35)がセンサ内にイオンを発生さ
せ、トリガ制御装置(42)がイオンを、時刻t1 に第
1と第2電極間のイオン化域(12)に導入させる。イ
オンは時刻t2 に第2電極(18)に達する。トランス
インピーダンス増幅器(38)がイオン電荷を電圧信号
に変換する。選択イオン種の存在は、時刻t2 にトリガ
制御装置により動作状態にされる回路により判定され
る。増幅器(38)の出力をA/D変換器(56)に向
け、次にデジタル信号プロセッサ(58)に向けること
によりイオン種を分析する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般に、多成分ガスサン
プルの成分濃度を定量的に測定するための装置に関し、
特に、ドリフト区域内におけるイオンの移動度に基づい
てかかる測定を実施する装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】イオン
移動度に関する分光学は、ガス環境の組成の定量測定を
行うための有力且つ周知の方法である。これに関連して
述べると、通常、イオン移動度センサは低い圧力状態で
動作するよう設計されている。ただし、原理的にはイオ
ン移動度センサはそれよりも高い、或いは低い圧力状態
でも動作できる。イオン移動度センサは一般に2つの識
別可能な区域、即ち、(i)分析されるべきガスサンプ
ルを表わすイオンが生じるイオン化区域、(ii)イオ
ンを注入して捕集前に電界中をドリフトさせるドリフト
区域で構成されている。
【0003】ドリフト区域内におけるイオンのドリフト
中、イオンはサンプルガスと多くの回数に亘って衝突を
起こし、電界中におけるそれらの挙動はイオン移動度に
よって特徴付けられる。イオン移動度はイオンの質量の
関数なので、互いに異なる質量のイオンはそれらのドリ
フト中に互いに分離する。かくして、コレクタにおける
イオン到達時間のスペクトルを測定することにより、ガ
スサンプル組成の特徴または識別特性が得られる。陽イ
オンスペクトルは全てのガス種について所定の識別特性
を生じさせるが、陰イオンスペクトル(電気陰性の種に
関するもの)のモニターも行うと、診断目的と校正目的
のうちいずれかに関する追加情報を得ることができる。
【0004】現在市販されている機器では、イオン化区
域の寸法形状は大きさがドリフト区域のものと同等であ
る。イオンは主としてイオン分子反応により生じ、かか
る反応では、関心のある不純物分子は、必ずしもバック
グランドサンプルガスから誘導する必要はなく、むしろ
反応区域内に故意に導入されまくキャリヤーガスから誘
導される一次イオンとの衝突の結果、イオン化される。
これら一次イオンは、サンプル及び/またはキャリヤー
ガスと相互作用するNi−63放射線源から放出される
β粒子の衝突の結果として生じる。β粒子は連続的に生
じるので、イオン生成プロセスは連続的であり、イオン
化区域内に存在している種は比較的長期間にわたって得
られる平衡組成を示し、その平衡組成は、イオン分子化
学反応の結果として生じるイオンを含む(故意にキャリ
ヤーガスを用いた場合)。かくして、この平衡イオン
“海”中に存在するイオンを分析するためには、ドリフ
ト区域内へのイオンのパルスを抽出する手段を設ける必
要がある。これは、通常は電子シャッタを用いて達成さ
れ、この電子シャッタでは、適当な電位をシャッタ電極
に与えている間にイオンがドリフト区域内へ入るに過ぎ
ない。市販のセンサの検出限度は特定の種で決まり、空
気サンプル中の或る特定の有機分子については、1pp
bよりも低い各種レベルは予め濃縮を行うことなく大気
圧で検出されている。
【0005】イオン移動度分光測定計は充分に実証され
た器具であるが、現時点で入手し得るモデルは比較的大
型で且つ高価であり、しかも校正及びイオン化効率の向
上のため補助ガス供給源を必要とする。加うるに、現在
のイオン移動度分光測定計は、連続状の非調節式イオン
化エネルギー源を利用している。イオン化エネルギー源
は代表的にはしばしば望ましくない場合の多い放射性を
もっている。現在、連続エネルギー源が用いられている
ので、全てのイオンのパルスをドリフト区域内に注入す
るのにシャッタが必要である。シャッタは一般に、イオ
ンをドリフト区域内に注入するシャッタ電圧が印加され
るグリッド電極である。
【0006】連続イオン化エネルギー源は一定であって
変更がきかない。かくして、複雑な分子がイオン化され
ているとき、これがエネルギーの充分な電子と相互作用
すると二種以上のイオン種が生じる場合がある。それに
より、分子はより小さな粒子に分離することになり、こ
れらより小さな粒子のうち幾つかはイオン化されること
になる。従って、現在のイオン化法ではイオン種の発生
方法の制御は殆どできない。
【0007】また、モニターされるイオン種の濃度があ
る所定の値よりも高い場合に警報をトリガするための手
段を備えたイオン移動度センサを提供することが有利で
ある。また、一または二以上の互いに異なるイオン種の
測定を行う手段を提供することが有利である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記に鑑みて、イオン移
動度センサは、イオン化区域及びイオンドリフト区域を
有する。イオン化区域は好ましくは、グリッドカソード
及びアノードによって境界付けられる。ガスサンプル
は、開放系では周囲への開放により、或いは閉鎖系では
供給管によりこのイオン化区域内に入る。陽イオンサン
プリングに関しては、イオンドリフト区域はグリッドカ
ソード及びガード(guarded)イオンコレクタによって境
界付けられる。イオンコレクタは電極及び関連シールド
からなる。その電極構成に適当な電位を与えると、名目
的に均一の電界Ei 及びEd がイオン化区域とドリフト
区域内にそれぞれ生じる。
【0009】アノード、カソード及びコレクタ電極にD
C電圧を印加すると、センサ全体を横切って単方向性D
C電界が生じる。重畳された電圧パルスがアノードに表
われ、その結果DC破壊電界よりも強いが、振幅及び持
続時間が充分に小さな電界Ei がイオン化区域内に生じ
ることになり、それによりイオン化区域内における発弧
を防止する。
【0010】電圧パルスの印加中、フラッシュランプま
たは他のUV源からの紫外線をパルスがカソードグリッ
ドを照射し、カソードグリッドから光電子のパルスが放
出される。好ましくは、アノードはUV光に対し半透明
の形式のものであり、例えばグリッドアノードまたは半
透明導電性膜アノードである。アノードが半透明である
場合、UV光をアノードを通ってカソードに向けて照射
することができる。UVパルスはカソードから光電子の
パルスを放出させ、このパルスはパルス化高電界の存在
のもとでは、カソードとアノードとの間にパルス化され
た非平衡放電を生じさせる。パルス化非平衡放電は、ア
ノードへの電子のドリフト中、サンプルガスとのイオン
化衝突の際に初期光電子のなだれ現象に起因して生じ、
アソードとアノードとの間の容積部内におけるサンプル
ガスの特徴を示すイオンのパルスを生じさせる。非平衡
放電は、電子の平均エネルギーがイオンまたは中性粒子
のものよりもかなり大きいということによって特徴付け
られる。電流の非常に激しい増加は主として、アノード
への電子のドリフト中における電子とサンプルガスとの
一次電離衝突によるだけでなく、励起され又はイオン化
された空気分子と複数の種との間の二次電離衝突によっ
ても生じる。大きな有機分子の場合、少数の種は比較的
小さなイオン化しきい値をもっている。
【0011】生じた陽イオンパルスはカソードグリッド
に向ってドリフトし、イオンのうち一部はグリッドを通
ってドリフト電界区域内に入る。ドリフトを横切ってド
リフトした後、これら陽イオンはイオンコレクタによっ
て捕集される。このコレクタはドリフト区域から、局部
電界と一致する電位に保持された遮蔽ガードによって遮
蔽されているので、イオンは、かかるガードを通過した
後にのみコレクタのところで検出され、カソードとシー
ルドとの間の全てのイオン種の挙動に起因する変位電流
は、検出回路では観察されない。
【0012】一般に、互いに異なるイオン種のドリフト
時間はイオン化区域内で生じた特定のイオンの電荷及び
質量で決まり、従って検出されたイオン信号は、各々異
なる種に対応する一連のパルスから成る。かくして、互
いに異なるイオンの移動度が既知であれば、検出器の信
号はガスサンプル中に存在する互いに異なる種の識別特
性となる。好ましいイオン移動度センサの電極は陽イオ
ンを捕集するよう構成されているが、電極の極性を逆に
すれば陰イオンを捕集できることは理解されよう。
【0013】イオンパルスが一旦電荷としてコレクタ電
極に受け取られると、イオンパルスはサンプルの特性を
評価するよう処理される。イオンパルスを処理する回路
はトリガ制御装置によって制御される。また、トリガ制
御装置はUVパルス源及びパルス化電源のタイミングを
制御し、従ってイオンパルスを表示する電気的なデータ
の処理が、コレクタ電極からのそのデータの受け入れと
一致するようになる。イオン移動度センサの第1の好ま
しい具体化例又は実施例は、特定のガスサンプル中の一
または二以上の随意的に可変の所定の種を検知する。第
1の具体化例では、サンプル中の監視される種の濃度が
ある所定値よりも高くなると警報がトリガされる。この
値は可変であり、監視されるべき互いに異なる種につい
て異なる。
【0014】イオン移動度センサの第2の好ましい具体
化例又は実施例では、センサが一または二以上の互いに
異なる選択可能な種の広範囲に亘る測定に着いて定量的
なマイクロプロセッサ利用システムに組み込まれる。い
ずれの具体化例においても、トリガ制御装置は、センサ
内におけるイオンパルスの生成のタイミングを制御する
ために用いられる。また、トリガ制御装置は受け取られ
たイオンパルスを評価するための回路の動作を制御す
る。
【0015】本発明のセンサは、多くの種々の環境中の
広範囲に亘る物質、例えば圧縮機及び他の構成部品の保
護のために冷媒系統中の不純物及び積載物保護を最適化
するために冷凍環境中における不純物を含む化学的及び
/または生物学的物質の存在を検出するよう応用でき
る。またセンサを用いると、コンテナ内及び身に付けて
いる非合法的な薬及び爆発物の存在を検出できる。気化
性燃料または他の爆発物が存在している領域と同様、有
毒物の貯蔵、作業場または廃棄場所をモニターできる。
また、麻酔手順もモニターできる。
【0016】本発明の他の構成上の細部、目的及び利点
は、以下に行う現時点での好ましい実施例の詳細な説明
を読むと明らかになろう。
【0017】
【実施例】まず最初に図1を参照すると、イオン移動度
センサ10は2つの互いに関連した区域、即ちイオン化
区域12及びドリフト区域14を有する。区域は、セン
サ10の2つの区域12,14を構成する好ましい電極
構造を示している。イオン化区域12は、電極16及び
メッシュ又はグリッド又は格子状電極18によって境界
付けられている。イオン化区域12内へのガスサンプル
の導入の仕方は、センサ10が開放系として構成されて
いるか閉鎖系として構成されているかで決まる。センサ
10が開放系として構成されていれば、グリッド電極1
8と電極16との間の領域は封じ込められておらず、周
囲ガスは自由にイオン化区域12に入ることができる。
センサ10が閉鎖系として構成されている場合には、セ
ンサ10は電極18と電極16との間の領域を封じ込め
る壁を有することになる。かくして、閉鎖系では、周囲
ガスはイオン化区域12に自由に入ることはできない。
この場合、分析されるべきガスサンプルを供給管36
(図1に点線で示す)によりイオン化区域に導入しなけ
ればならない。
【0018】ガスサンプルは電極16と電極18との間
のイオン化区域12に導入される。電極グリッド18は
イオン化区域12をドリフト区域14から区分し、かく
してドリフト区域14の一方の端部を構成する。遮蔽コ
レクタ電極20は、電極18と反対側のドリフト区域1
4の端部を構成する。ドリフト区域14は好ましくは、
これに対するイオンの出入りを防止するよう壁によって
境界付けられるが、そのようにしなければならないとい
う事ではない。メッシュ遮蔽電極(以下、「シールド」
という場合がある)22が好ましくはコレクタ電極20
に隣接した状態でコレクタ電極20と電極18との間に
位置している。
【0019】適当な電位を上記電極構成に与えると、セ
ンサ10内に電界が生じる。陽イオンのサンプリングに
関しては、図2に示すような電源32によりDC電圧3
0をアノード16、カソード18及び遮蔽コレクタ電極
20,22に印加する。かくして、電源32により、ア
ノード16は電圧Va を有し,カソード18はVc を有
し、イオンコレクタ構成部品(コレクタ電極20及びシ
ールド22)は電圧Vicを有している。電圧30の印加
によりセンサ10の中に単方向性DCドリフト電界Ed
が生じることになる。ドリフト電界Ed はイオンをイオ
ン化区域12からドリフト区域14を通ってコレクタ電
極20まで運ぶことができる。一般に、互いに異なるイ
オン種のドリフト時間は、イオン化区域内で生じる特定
のイオンの電荷及び質量で決まる。電界Ed の強さは、
電子分子間の衝突の結果としてドリフト区域内にイオン
が生じないようにするほど弱い。
【0020】インパルス発生器28からの電圧パルス2
6(図2では点線で示す)は、アノード16でドリフト
電圧30に重畳される。高電圧パルス26の重畳によ
り、図2においてVa +Vp で示されるような総アノー
ド電圧が得られることになる。アノード16において印
加された電圧の増加により、アノード16とカソード1
8との間のイオン化区域12内に電界Ei が生じること
となる。電圧パルス26の振幅は選択可能であるが、発
生した電界Ei の強さがガスサンプルのイオン化DC破
壊電界よりも強いが、この区域におけるアークの発生を
回避するよう充分に振幅が小さく且つ持続時間の短いも
のであるよう選択される。パルス化電圧26の印加によ
り、アノード16の電位がアノード16のDC電位30
と電圧パルス26の合計に等しいことになる。
【0021】電圧パルス26の印加中、適当なUV源2
5、例えばキセノンフラッシュランプからの紫外線のパ
ルス24がカソードグリッド18を照射する。UVパル
スの強さは選択可能であり、イオン化区域12のカソー
ドから放出される光電子の数を決める。好ましくはアノ
ード16は、UV光に対して半透明な形式のものであ
り、例えば半透明導電膜アノードまたは好ましくはグリ
ッドアノードである。アノード16が半透明である場合
UV光パルス24をアノード16を通ってカソードグリ
ッド18の方へ差し向けることができる。アノード16
を通って照射させることにより、UVパルス24をカソ
ード18のフェースに差し向け、それでいてUV源25
をイオン化区域12の外部に配置することができる。
【0022】UVパルス24がカソードグリッド18に
達すると、UV光24はカソード18から光電子のパル
スを放出する。UVパルスの強さが強ければ強いほどそ
れだけ一層多量の電子が放出される。次に電子はアノー
ド16に向ってドリフトし、電子をなだれ現象のように
発生させることができる。電圧パルス26は、カソード
18から放出される電子の平均エネルギーをイオン化レ
ベルよりも高くし、非平衡放電状態を生じさせる。非平
衡放電状態では、電子はこれよりも重い粒子、即ちイオ
ン及び中性の粒子よりも非常に高いエネルギー状態にあ
り、その結果イオン化が生じる。
【0023】開示したイオン移動度センサ10はパルス
状のイオン源を備えているので、シャッタが不要であ
る。電子がアノード16に向って移動している間、陽イ
オンはカソードグリッド18に向って移動する。カソー
ド18はグリッドなので、グリッドの中実部分の間には
隙間がある。カソード18の中実部分に達するイオンは
捕集される。カソードグリッド18内の隙間に達するイ
オンはドリフト電界Edにより隙間を通って運ばれるこ
とになろう。陽イオンがカソード18に到達する時点で
は電圧パルス26はオフ状態であり、安定DCドリフト
電界Ed はイオンを運ぶ。
【0024】アノード16、カソード18及び遮蔽電極
22は好ましくはグリッドなのでUVパルス24はアノ
ード16、カソード18、遮蔽電極22及びコレクタ電
極20を照射する。アノード16から放出された光電子
は、印加電界Ei によりアノードから出るのが防止され
る。しかしながら、遮蔽電極22及びコレクタ電極20
から放出される光電子は、カソード18に向って印加さ
れたドリフト電界Ed内でドリフトし始める。電気陰性
の種が存在していない用途では、これら電子は(これら
はドリフト速度が高いので)、電圧パルス26の照射
中、カソード18に到達し、それによりカソード18か
らの光放出を増強する。電気陰性が高い用途(例えば空
気)では、遮蔽電極22及びコレクタ電極20から放出
される電子はドリフト区域の非常に僅かな部分をドリフ
トした後、互いに付着して陰イオンを形成するようにな
る。その理由は、印加されるドリフト電界Ed が弱い場
合には酸素中の三体付着係数が大きいからである。この
場合、遮蔽電極22及びコレクタ電極20から生じるイ
オン化区域12に到達する負の電荷は電圧パルス26の
持続時間終了後、相当な時間そうなる。いずれの場合に
おいても、負の電荷は陰イオンの形態で到達し、従って
スプリアスイオン化パルスを生じさせることはできな
い。
【0025】イオン化電界Ei の増強により電子の平均
エネルギーが増大し、従ってイオン化の量が増える。し
かしながら、かる電子分布のばらつきにより、互いに異
なるフラグメントイオンの結果として、混合物中の互い
に異なる出発分子又は親分子、或いは同一の分子から誘
導される互いに異なるイオン化種の付着係数の比が変わ
る。互いに異なる中性ガス成分におけるイオン化の確率
を自由に設定できることは、本発明のイオン移動度セン
サ10の重要な特徴である。かくしてイオン化区域12
内の電界Ei を故意に変化させることにより、互いに異
なるイオン化しきい値を有するイオンのイオン化確率を
変化させることができる。比較的低いエネルギーを電圧
パルス26に与えることにより、イオン化にとって最小
のエネルギーを必要とするイオンがイオン化することに
なる。電圧パルス26の値を大きくし、従ってイオン化
電界Ei の強さを増強することにより、所与の分子の一
層高いイオン化レベルに達し、互いに異なるイオンに接
近する。これにより、センサ10の動作中、サンプルか
らの選択イオン種のイオン化を可能にする副次的なイオ
ン識別手段が得られる。
【0026】非平衡放電状態では、電子は、発生したイ
オンをバックグランドガスのいずれかのうちより重い粒
子よりもエネルギーが高いものである。イオンは熱エネ
ルギー状態にあり、それらのエネルギーはバックグラン
ド温度で決まる。イオン化区域12内の電子の平均エネ
ルギーは、アノード16とカソード18の間の電界Ei
をイオン化区域12の総ガス密度で割った比だけで定ま
る。従って、電子の平均エネルギーを、アノード16に
印加された電圧パルス26の振幅を調節することによっ
て調節できる。また、カソード18から放出される電子
の数は各パルス24中で放出されるUV光の量で決ま
る。ガスサンプルに対して生じるイオン化の量は、電圧
パルス26により生じたEi の強さで決まる。かくし
て、UVパルスの振幅と電圧パルスの振幅の両方を独立
制御することにより、イオン化の量及び程度を効果的に
制御することができる。
【0027】シールド電極22は好ましくは、これと関
連していて、ドリフト電界Ed を均一に保つ電位を有す
るメッシュまたはグリッドプレートである。コレクタ電
極20は、ドリフト電界Ed の均一性を保持するほぼ地
電位で動作する。シールド22は誘導電荷の動きを検出
することからコレクタ電極20を保護し、この誘導電荷
はもしそうでなければコレクタ電極20に表われる。さ
もなければ、コレクタ電極20は、定電流を検出し、こ
の定電流は段階的に(この段階は、特定のイオンの種の
捕集に相当する)減少することになる。
【0028】かくして、フィールド22は電流を効果的
に識別し、コレクタ電極20のところでは信号が検出さ
れず、電荷がシールド22を通過するようになる。かく
して、コレクタ電極20は一連の電気パルスを検出し、
これらのうちの各パルスは、イオンの一定の種に起因す
る電流である。従って、もし互いに異なる種の移動度が
既知であれば、コレクタ電極20の所で捕集されたパル
スは、サンプルガス中に存在する互いに異なる種の特徴
またはサインを生じさせる。
【0029】コレクタ電極20には、コレクタ電極に到
達するイオンによって生じる電流を検出測定するための
手段34が接続されている。かかる手段として、トラン
スインピーダンス増幅器をコレクタ電極に接続する。ト
ランスインピーダンス増幅器は、到来するイオンの電荷
を電圧信号に変換する。
【0030】好ましいイオン移動度センサの電極は陽イ
オンを捕集するよう構成されているが、電極の極性を逆
にして陰イオンを捕集することができるようにしても良
いことは理解されよう。
【0031】陰イオンの捕集に関しては、電位分布は図
3に示されているようなものであり、図3においては電
極16は今や、イオン化区域12のカソードであり、電
極18はそのアノードになる。図3に示すように電源3
2から負極性の電位を印加すると、アノード18に−V
a の電圧が生じ、カソード16には−Vc の電圧が生じ
ることとなり、センサ中に単方向性DC電界が生ずるこ
ととなる。インパルス発生器28からの負極性の電圧パ
ルス27(図3に点線で示す)が、電極16の電圧に重
畳され、その結果図3において−Va −Vp で示される
総カソード電圧が生じることになる。電圧パルス27の
印加中に、UVパルスによる照射の結果としてカソード
16から放出された光電子パルスは、イオン化区域を構
成する電極16,18の間の非平衡放電をトリガする。
次に、イオン化区域内で生じた陰イオンは電極18に向
ってドリフトし、これらの一部は引き続き、DCドリフ
ト電界の影響のもとにメッシュアノード18を通ってド
リフトし、ドリフト区域に入る。一旦ドリフト区域内に
入ると、陰イオンはコレクタ電極に向ってドリフトし続
け、最終的には陽イオンについて先に説明したのと同様
の方法でサンプリングされる。イオン化区域内に非平衡
放電を生じさせることにより、親分子による電子捕獲に
よるだけでなく解離付着プロセスにより生ずる陰イオン
の生成が確保される。
【0032】次に図4を参照すると、イオン移動度セン
サの略図が示されており、ここでは第1の好ましい具体
化例である警報システムが用いられている。電気陰性サ
ンプル中で電極は単一の陽イオン種を電気陰性サンプル
中でモニターする場合について構成されている。ただ
し、上述したように、電極の極性を逆にして陰イオン種
をモニターするようにしても良い。正のDC電圧を、ア
ノード16からコレクタ電極20への単方向性の、ほぼ
均一の電界を生じさせるための適当な電位で電極16,
18,20,22に印加する。ドリフトEd 内の電界の
値はアノード16とコレクタ電極20との間で2本がサ
ンプルガスと熱平衡状態になるようにするようなもので
ある。ドリフト区域の前後に接続されたコンデンサが、
ドリフト区域内に一定の電界Ed を維持するよう用いら
れる。
【0033】電圧パルス26は、トリガ制御装置42に
よってトリガされる高電圧パルサ28、例えばパルス変
成器からアノード16に容量結合されている。電圧パル
ス26の振幅は、サンプルガス密度nに対するアノード
16とカソード18との間の全電界強さの割合が、測定
中、特定のサンプルについてのイオン化しきい値よりも
大きいほど充分に大きい。DCとパルス振幅の両方は可
変である。
【0034】UVランプパルサ48がトリガ制御装置4
2からのパルスによってトリガされ、UVランプパルサ
48がトリガ制御装置42からのパルスによってトリガ
され、UV光源25(これは例えば、UV伝送窓を備え
たキセノンフラッシュランプであるのが良い)に駆動電
力を与える。その結果生じたUVパルスは、図5のタイ
ミングダイアグラムに示すようにアノード電圧パルスに
対して遅れると共にアノードエンベロープパルス持続時
間またはパルス幅内に入るようアレンジされる。アノー
ド18にUVパルスが入射すると、電圧パルス26の減
衰の際に自己消滅するパルス状の電荷が生じる。電圧パ
ルス26の振幅及び時間幅と共に電圧パルス26に対す
るUVパルス24の相対的な位置も、放電が生じて発弧
しないような限度内で所定の感度について最適のイオン
放電強度が得られるよう調節される。
【0035】電極は、第1及び第2のトランスインピー
ダンス増幅器38,40に結合されている。第1のトラ
ンスインピーダンス増幅器38は陽イオン種の測定のた
めにコレクタ電極20に結合されている。
【0036】第1のトランスインピーダンス増幅器38
からの出力は、検出された信号がきょていレベルよりも
高いと標準の論理パルスを生じさせる比較器セット44
に送られる。かくして、比較器44からの出力は一連の
論理パルスから成り、これら論理パルスは、その振幅が
所定レベルよりも大きい場合、コレクタ電極20への互
いに異なる陽イオン種のパルスの到着に一致する。次
に、比較器44からの出力をANDゲート46の一方の
入力に与える。ANDゲート46の他方の入力は、UV
パルストリガ制御装置48の動作後の所定の時刻に論理
パルスを出力する遅延発生器50に接続されている。こ
の所定の時刻は、モニターされる陰イオン種の既知の移
動時間に対応している。かくして、両方のパルスがAN
Dゲート46で一致すると、出力がANDゲート46か
ら得られ、かかる出力は適当な警報装置54をトリガす
るのに用いることができる。
【0037】イオン移動度センサの第1の好ましい実施
例の変形例が図6に示されている。この変形例では、n
(複数)個のイオン種の同時モニターが行われ、ここで
はこれらイオン種のレベルが互いに異なる所定レベルよ
りも大きい場合に互いに異なるイオン種が警報装置をト
リガする。n=4の場合についてのこのシステムの例が
図6に示されている。第1のトランスインピーダンス増
幅器38からの出力は、個々の警報制限レベルが設定さ
れている4つの互いに異なる比較器62,64,66,
68に向けられる。各比較器62,64,66,68は
それぞれのANDゲート70,72,74,76の入力
を送る。遅延発生器86,88,90,92はそれぞれ
のANDゲート70,72,74,76のもう1つの入
力を送る。遅延発生器86,88,90,92は一つの
遅延発生器ユニットの一部であっても良く、或いは図4
の遅延発生器50と類似した別個のユニットであっても
良い。各ANDゲートは、比較器からのパルスが一致し
て到着したときに警報パルスを放出し、また互いに異な
るイオン種の特定の移動時間に対応する遅延発生器から
の適当に遅れたパルスを放出するよう設定されている。
変形例として、図6に示すチャンネルのうちの1つを用
いて、大多数のサンプルのイオン特性を検出することに
より試験信号を生じさせても良く、このイオン特性は、
少数の不純物にもかかわらず常時存在するはずである。
【0038】第1の実施例のもう一つの変形例は、図7
に示す警報システムである。この変形例では、警報信号
は、例えば同一または関連の不純物分子に由来する多く
の互いに異なるイオン種(4つのイオン種が図7に示さ
れている)が検出された場合にのみ出力される。この構
成では、比較器62,64,66,68及び遅延発生器
86,88,90,92にそれぞれ続く個々のANDゲ
ート70,72,74,76からの出力は、適当な遅延
をマルチ入力ANDゲート78に送られる。これらの遅
延80,82,84は基準種以外の全てに加えられ、こ
れら遅延は特定のイオン種の互いに異なる既知の移動時
間を補償するようなものであり、従ってマルチ入力AN
Dゲート78への全ての入力信号が同時に到着するよう
になる。これを行うには、これら基準種の信号に、基準
イオン種の遅延からそのイオン種の遅延を引いたものに
等しい遅延を加えるのが良い。例えば、比較器68で事
前設定されたイオン種が基準種であって遅れ(移動時
間)t4 を有する場合、遅れt1 を有する比較器62の
イオン種は、t4 −t1 (図7では80として示されて
いる)に等しい遅延がこれに加えられる。この遅延をt
1 に加えると、比較器62のイオン種についての総遅れ
はt1 +(t4 −t1 )、つまりt4 である。また、こ
の段階は、比較器64,66のイオン種について実施さ
れる。かくして、比較器68のイオン種が基準種である
場合については、全てのイオン種は同一の時間t4 だけ
遅れることになろう。最も長い移動時間を有するイオン
種を基準種として検定することが好ましい。マルチ入力
ANDゲート78への4つの全ての入力信号が同時に到
達すると、出力警報パルスがトリガされる。このシステ
ムは関連のないイオン種からの妨害の恐れに起因する誤
った警報の発生を少なくするのに組み込まれる。
【0039】図7に示す変形例では、センサーの制御
は、構内接続でも、例えばスイッチの切替えにより遠隔
接続でも良い。後者の遠隔接続の場合、制御信号を、従
来型ケーブル、光ファイバーケーブル、RF遠隔測定装
置或いはセンサー環境の特定の性質に応じて任意の従来
型手段によって伝送できる。図6及び図7の変形例で
は、4つの互いに異なるイオン種につき4つの比較器の
例を説明したが、使用する比較器の数及びモニターする
イオン種の数は4に限定されず、任意の数で良いことは
明確に理解されよう。
【0040】第2の好ましい具体化例又は実施例が図8
に示されている。この実施例では、センサーは、一また
は二以上の互いに異なるプログラム可能な種の広範囲に
亘る測定のための定量的マイクロプロセッサ利用システ
ムに組み込まれている。この実施例の電子装置構成は、
比較器及びANDゲートに代えてアナログ−デジタル変
換器(A/Dコンバータ)56及び一種のマイクロプロ
セッサ58を用いている点を除いては、図4に示す実施
例と同一である。
【0041】イオン化のトリガに加えて、トリガ制御装
置42はA/D変換器をトリガしてデータの受取りを開
始させる。するとA/D変換器56は第1のトランスイ
ンピーダンス増幅器38から出力電圧を受取りこれをデ
ジタル化する。次に、デジタル化信号はデジタル信号プ
ロセッサー58で処理される。信号の処理においては、
種々のイオン種を表示する記憶装置60内のルックアッ
プテーブルを用いる。次に、捕集されたイオンから得ら
れるデジタル化信号をルックアップテーブルの値と比較
する。この比較により、サンプル内にどのような種が存
在しているか及びどれほどの量存在しているかを求める
ことができる。
【0042】電圧パルス及ぶUVパルス源は、電圧パル
ス及びUV光パルスを繰り返しパルス化するよう動作で
きることが好ましい。また、デジタル信号プロセッサ及
び記憶装置が協働してA/D変換器からのデジタル出力
を記憶し、イオン信号の信号平均化を行いそれによりS
N比を改善することが好ましい。
【0043】上述の具体化例は好ましいイオン移動度セ
ンサに限定されず、イオン化区域及びコレクタ電極を備
えた任意のイオン移動度センサにも利用できることは理
解されよう。その代わりとしてパルス状イオン化手段を
用いないイオン移動度センサは、連続イオン化源35
(図4及び図8に点線で示す)、例えばNi−63を利
用する場合が多い。連続イオン化手段を用いるセンサは
代表的には、イオンをパルス状でドリフト区域内に注入
する電極18であるのが良いシャッタ電極を用いる。こ
の種のセンサでは、トリガ制御装置は電圧及びUVパル
サではなくて、シャッタ電極をトリガする。しかしなが
ら、他の点においては具体化例は上述のパルス化される
イオン化の場合と実質的に同一に動作する。かくして、
選択されたイオン化手段の形式または電極の分極に係わ
らず、イオン種を定量的且つ定性的にモニターできる。
現時点で好ましい本発明の実施例を図示説明したが、本
発明はこれらに限定されず、特許請求の範囲の記載の事
項の範囲内で種々の変形例を想到できることは理解され
るべきである。
【0044】
【図面の簡単な説明】
【図1】陽イオンサンプリングのための好ましいイオン
移動度センサの電極構成の略図である。
【図2】好ましいイオン移動度センサの電位分布の略図
である。
【図3】陰イオンサンプリングのための好ましいイオン
移動度センサの電位分布の略図である。
【図4】陰イオンイオン移動度センサの第1の好ましい
具体化例の警報回路の略図である。
【図5】イオン移動度センサの第1の好ましい具体化例
の警報信号のタイミングの略図である。
【図6】イオン移動度センサの第1の好ましい具体化例
の変形例としての警報回路の略図である。
【図7】イオン移動度センサの第1の好ましい具体化例
のもう1つの変形例の警報回路の略図である。
【図8】イオン移動度センサの第2の好ましい具体化例
の回路の略図である。
【符号の説明】
10 イオン移動度センサ 12 イオン化区域 14 ドリフト区域 16 第1電極またはアノード 18 グリッド電極またはカソード 20 コレクタ電極 22 シールド 24 UV光パルス 32 電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョン マイケル ゾンプ アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 15642 ノースハンティンドン ヘディリ ンドライブ 1523

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン移動度センサのガスサンプル中の
    選択イオン種の存在を信号で知らせる装置において、第
    1の電極、第2の電極及び中間グリッド電極が選択され
    た距離互いに隔置され、中間電極は第1電極と第2電極
    の間に位置し、電圧を生じさせる電位が前記電極に与え
    られて前記電極間に単方向性電界を生じさせ、前記セン
    サ内にイオンを生じさせるためのイオン化源が中間電極
    に近接して位置し、イオンを時刻t1 において中間電極
    のところで中間電極と第2電極との間の区域に入れるこ
    とができるようにするトリガ制御装置が、第1電極とイ
    オン化源のうち少なくとも一方に接続され、イオンは電
    界を通ってドリフトして第2電極へ時刻t2 に到達し、
    イオン電荷を電圧信号に変換するためのトランスインピ
    ーダンス増幅器が第2電極に接続され、選択イオン種の
    存在を判定するための分析器が設けられ、分析器は時刻
    2 にトリガ制御装置によって起動されることを特徴と
    する装置。
  2. 【請求項2】 イオン化源は、UV光のパルスを第1電
    極と中間電極のうち一方へ差し向けるためのUV光源
    と、UV光パルスと一致する電圧パルスを第1電極に印
    加するための電源とから成ることを特徴とする請求項1
    の装置。
  3. 【請求項3】 UV光源はキセノンフラッシュランプで
    あることを特徴とする請求項2の装置。
  4. 【請求項4】 電源はパルス変成器であることを特徴と
    する請求項2の装置。
  5. 【請求項5】 分析器は、トランスインピーダンス増幅
    器に接続されていて、電圧信号をデジタル単位に変換す
    るアナログ−デジタル変換器及びデジタル単位を処理す
    るためのデジタル信号プロセッサを含むことを特徴とす
    る請求項1の装置。
  6. 【請求項6】 処理されたデジタル単位を記憶するため
    の記憶ユニットをさらに有することを特徴とする請求項
    5の装置。
  7. 【請求項7】 トランスインピーダンス増幅器から電圧
    信号を受け取る少なくとも一つの比較器セットを更に有
    し、少なくとも一つの比較器セットは各々、電圧信号が
    所定値を越えると選択イオン種を表示する論理パルスを
    それぞれ発生することを特徴とする請求項1の装置。
  8. 【請求項8】 遅延発生器がトリガ制御装置に接続され
    ており、遅延発生器は選択された数の論理パルスを発生
    し、各論理パルスはそれぞれのイオン種を表示し、各論
    理パルスは、イオン化源の起動後、中間電極から第2電
    極までのそのイオン種の移動時間を表示する時刻に得ら
    れ、さらに少なくとも一つのANDゲートが設けられ、
    少なくとも一つのANDゲートは各々、第1及び第2の
    入力と出力とを有し、少なくとも一つのANDゲートの
    各々の第1入力は選択イオン種の論理パルスを受け取る
    ようそれぞれの比較器セットに接続され、第2入力は選
    択イオン種に対応する遅延発生器の論理パルスを受け取
    るよう遅延発生器に接続され、遅延発生器の論理パルス
    と比較器セットの論理パルスが少なくとも一つのAND
    ゲートのうちいずれかで一致する場合にはいつでも、信
    号がANDゲートの出力から出力されることを特徴とす
    る請求項7のセンサ。
  9. 【請求項9】 マルチ入力ANDゲートが設けられ、マ
    ルチ入力ANDゲートの各入力には遅延後、少なくとも
    一つのANDゲートの出力から信号が入れられ、それに
    より入力に信号が一致して到達するようにし、マルチ入
    力ANDゲートの各入力が信号を受け取ると、信号がマ
    ルチ入力ANDゲートの出力から出力されるようになる
    ことを特徴とする請求項8の装置。
JP4488394A 1993-02-18 1994-02-18 ガスサンプル中の選択イオン種の存在を信号で知らせる装置 Withdrawn JPH06294772A (ja)

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US08/019,051 US5371364A (en) 1993-02-18 1993-02-18 Practical implementations for ion mobility sensor
US019051 1993-02-18

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