JPH0629040Y2 - 植物培養容器 - Google Patents

植物培養容器

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JPH0629040Y2
JPH0629040Y2 JP1987106386U JP10638687U JPH0629040Y2 JP H0629040 Y2 JPH0629040 Y2 JP H0629040Y2 JP 1987106386 U JP1987106386 U JP 1987106386U JP 10638687 U JP10638687 U JP 10638687U JP H0629040 Y2 JPH0629040 Y2 JP H0629040Y2
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JP
Japan
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container
lid
container body
side wall
plant culture
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1987106386U
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JPS6411653U (ja
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利郎 長屋
正一 松田
由弘 今枝
司法 松野
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Kirin Brewery Co Ltd
Original Assignee
Kirin Brewery Co Ltd
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  • Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は植物等の培養に用いる容器に関する。
(従来の技術) 近年、微生物、組織細胞などを分裂増殖させるいわゆる
培養が盛んに行なわれており、特に組織培養と言われる
細胞の培養は細胞群または組織片を培養するものである
が、この培養においては培地が必要であり、これを入れ
るための種々の容器が使用されている。
例えば第3図に示すものは透明ガラス製の三角フラスコ
aを容器として、この中に培地bを入れたのち組織片な
どを置床するようになされたものである。この場合フラ
スコa内に雑菌の侵入を防止するため外気を遮断する手
段として、第3図(A)に示すようにアルミ箔cでおお
うようにしたもの、第3図(B)に示すように綿栓dに
よるもの、第3図cのようにシリコン栓eによるものな
どがある。
また第4図に示すものは、厚肉のプラスッチクなどで作
られた四角形の深底の箱fに、浅い蓋gを設けて容器と
したものであり、この箱f内に培地を入れ、培地の中に
組織片を入れて培養するようにしたものである。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら上記のような三角フラスコaによるもので
はつぎのような欠点がある。
すなわち (1)培地を分注する場合、容器が深底のため、培地の表
面が遠く、表面に届くようにするにはピンセットなどを
用いて奥まで挿入しなければならない難しさがあり、や
り損なうと培地の飛散などで容器内が汚れる。
(2)小さな植物片を置床する場合、方向を揃えるのが難
かしく、このため作業効率が著しく悪い。
(3)容器内に生育した培養物を他容器に植えかえる際に
深い容器の底からつまみ出すために培養物を傷つけやす
い。
(4)水分過多による形態異常の発生、成育の遅延、活着
率の低下等が起きやすい。
などが指摘され、このほかアルミ箔による蓋の場合は培
養液がアルミ箔に接触すると接触部位から枯死する欠点
も生じてくる。
このような三角フラスコによる容器に対して第4図に示
した厚肉のプラスチック製の容器を用いた場合は、三角
フラスコ程のやりにくさはないにしても、深底の容器で
ある以上前項の(1)〜(3)と同様の欠点は避けられず、ま
た容器再使用のため何回も殺菌、洗浄しているうちにプ
ラスチック表面が傷つき、内面に墨を生じて光の透過率
の低下や観察がしにくくなる。
さらに容器を構成する箱fの上部には蓋gが被嵌されて
二重構造hとなっており、この部分は植物の生育に必要
な直射光lの透過が著しく低下し、したがって容器とし
ての受光面積が制限されるなどの欠点がある。そのうえ
厚肉のプラスチック素材を使用しているため、光線の透
過率も悪いのみならず容器自体も高価にならざるを得な
かった。
本考案はこれに鑑み、各種の植物片の置床作業を容易に
行なうことができ、しかも使い捨てのできるよう薄肉に
形成して生産コストの低廉化を図った植物培養容器を提
供して、上記のような従来技術のもつ欠点を解消するこ
とを目的としてなされたものである。
〔考案の構成〕
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するための本考案は、容器本体と、この
容器本体の上部開放部を閉止する蓋とを有する植物培養
容器において、前記容器本体および蓋を光透過性を有す
る薄肉のプラスチック材により形成し、該本体は培地を
収容するための底部と浅い側壁とを有していてその側壁
の上端にフランジ部を設けるとともに、該蓋は天板と縦
長の側壁とを有していてその側壁の下端に前記フランジ
部に嵌合可能な結合部を設け、前記蓋の天板には前記容
器本体の底部が嵌合し得る凹部を形成してなり、前記容
器本体のフランジ部に前記蓋の結合部を嵌合したとき深
底の容器となることを特徴とする。
(作用) かかる構成により、容器本体内に培地を収容してその中
に培養する植物の組織片を容易に置床することができ、
また移植も容易であり、縦長の蓋からは光をよく透過さ
せることができるので植物の培養を妨げることなく行え
る。
(実施例) 以下、本考案を第1図および第2図に示す実施例を参照
して説明する。
本考案にかかる植物培養容器1は、肉厚0.2〜1.0
m/m程度でポリプロピレン、ポリステレン、塩化ビニー
ル樹脂等のプラスチックフイルムにより別々に射出成形
された透明の容器本体2および蓋3よりなっている。
容器本体2は、円形の底部4と、その周囲に設けられた
浅い側壁5とよりなる器状のもので、側壁5の上端には
外側にフランジ部6が設けられている。そして側壁5の
上部の直径は底部4の直径よりやや大き目になってい
る。
蓋3は、図示の例では八角形の天板7と、この天板7か
ら下方に至るにつれて外方に開くように傾斜した8面の
縦長の側壁8とよりなり、側壁8の下端には前記フラン
ジ部6の外周に外嵌しかつフランジ部6の内外面を両側
より挾めるようなフック状の断面を有して周囲に張出す
ように形成された結合部9が設けられている。また天板
7には撓みを防止するとともに容器本体2の底部が嵌合
し得る凹部10が設けられている。
つぎに作用を説明する。
まず容器本体2に培地11を収容し、その中に植物等の
組織片を置床する。置床に際しては容器本体2が浅いた
め培地が容器本体2の上端に近いところにあり、作業を
容易に行なえ、方向揃えも簡単にできる。
つぎに容器本体2に蓋3を被嵌するには、容器本体2の
フランジ部6に蓋3の結合部9のフック状の部分を嵌め
込むように蓋3を押しつけることにより蓋3の取付けが
完了する。
この場合、容器本体2および蓋3ともに薄肉のプラスチ
ック製であるから結合部9にもバネ作用があって撓みを
生じやすくなっており、押込みにより容易に撓んでフラ
ンジ部6を外嵌することができる。
このように蓋3が結合された容器1は、光透過性が優れ
ており、しかも蓋3と本体2との結合部9も容器本体2
近くの低い位置にあるため上方からの直射光は培地に対
してさえぎるものがなく、容器全面に受けることがで
き、しかも容器内部の全面観察もできる。
一定期間経過後、容器本体2から蓋3を取外し、容器1
内に育成した培養物を他の容器へ移植する際にも、培養
物が容器本体2の上端面に近いところにあるため、傷つ
けることなく取り出すことができる。
なお、本実施例においては、容器本体2を円形とし、蓋
を八角形のものとした場合について説明したが、これら
の形状は必ずしも実施例に限定されるものではない。ま
た結合部9の構造も図示実施例に限られるものではな
く、適宜設計変更し得ることはもちろんである。
(考案の効果) 以上説明したように本考案による植物培養容器は、薄肉
の光透過性のよい透明プラスチック材で容器本体と蓋を
形成し、容器本体は浅底とし蓋は深底として、この双方
を結合可能としたから、容器本体内の培地の分注や培地
への各種植物の植付けおよび他容器への移植作業は蓋を
取外すことで極めて容易に行なえ、蓋も光透過性が優れ
ているため直射光を容器全面に受光できるほか結合部が
下方に位置するため容器内部の全面観察を容易に行なう
ことができるとともに入光を妨げることがない。
そして容器本体と蓋とを結合した場合でも結合部が培養
物の近くにあるため換気条件が改善され、その結果CO
の吸収速度が早くなり、植物の生育にも優れた効果を
得ることができきる。
また容器は薄肉のプラスチック製としたから、軽量でコ
ストも廉価で使い捨てできるため何時でも新品により汚
れのない透明度の高い状態で培養することができる。
しかも容器自体はスタックアウトが可能な構造であり、
どの方向からも積み重ねができるほか、容器本体、蓋も
個々に積み重ねておくことが可能であり、狭い場所でも
保管が容易である。
さらに容器本体、蓋共にγ線殺菌を行なう場合、本考案
の形状によれば1箱当りの収容数が多くなり、単位体積
当りの容積効率が大きく、照射数を増すことができる。
そのうえ無方向性の容器であるため、将来のロボット化
や自動移植機の開発などの自動化にも適合できるなど数
々の優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる植物培養容器の一実施例の断面
図、第2図は第1図の斜視図、第3図は従来の三角フラ
スコ型のガラス製植物培養容器の斜視図で、(A)はア
ルミ箔による栓、(B)は綿栓、(C)はシリコン栓に
よるそれぞれの外気の遮断状態図、第4図は従来の深底
プラスチック製植物培養容器の斜視図である。 1……植物培養容器、2……容器本体、3……蓋、4…
…底部、5……側壁、6……フランジ部、7……天板、
8……側壁、9……結合部、11……培地。
フロントページの続き (72)考案者 松野 司法 東京都渋谷区神宮前6丁目26番1号 麒麟 麦酒株式会社内 (56)参考文献 実開 昭61−10699(JP,U) 実開 昭61−125258(JP,U) 実公 昭60−41119(JP,Y2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器本体と、この容器本体の上部開放部を
    閉止する蓋とを有する植物培養容器において、前記容器
    本体および蓋を光透過性を有する薄肉プラスチック材に
    より形成し、該本体は培地を収容するための底部と浅い
    側壁とを有していてその側壁の上端にフランジ部を設け
    るとともに、該蓋は天板と縦長の側壁とを有していてそ
    の側壁の下端に前記フランジ部に嵌合可能な結合部を設
    け、前記蓋の天板には前記容器本体の底部が嵌合し得る
    凹部を形成してなり、前記容器本体のフランジ部に前記
    蓋の結合部を嵌合したとき深底の容器となることを特徴
    とする植物培養容器。
JP1987106386U 1987-07-13 1987-07-13 植物培養容器 Expired - Lifetime JPH0629040Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1987106386U JPH0629040Y2 (ja) 1987-07-13 1987-07-13 植物培養容器

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JP1987106386U JPH0629040Y2 (ja) 1987-07-13 1987-07-13 植物培養容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6411653U JPS6411653U (ja) 1989-01-20
JPH0629040Y2 true JPH0629040Y2 (ja) 1994-08-10

Family

ID=31339848

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987106386U Expired - Lifetime JPH0629040Y2 (ja) 1987-07-13 1987-07-13 植物培養容器

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Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6041119U (ja) * 1983-08-30 1985-03-23 ヤンマー農機株式会社 歩行形田植機
JPS6110699U (ja) * 1984-06-26 1986-01-22 住友ベークライト株式会社 植物細胞培養容器
JPS61125258U (ja) * 1985-01-24 1986-08-06

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6411653U (ja) 1989-01-20

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