JPH0628482A - ニューラルネットワークを用いた画像認識装置 - Google Patents

ニューラルネットワークを用いた画像認識装置

Info

Publication number
JPH0628482A
JPH0628482A JP4207070A JP20707092A JPH0628482A JP H0628482 A JPH0628482 A JP H0628482A JP 4207070 A JP4207070 A JP 4207070A JP 20707092 A JP20707092 A JP 20707092A JP H0628482 A JPH0628482 A JP H0628482A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
input
cell
output
neural network
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4207070A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Inoue
浩之 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Video Research Co Ltd
Original Assignee
Video Research Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Video Research Co Ltd filed Critical Video Research Co Ltd
Priority to JP4207070A priority Critical patent/JPH0628482A/ja
Publication of JPH0628482A publication Critical patent/JPH0628482A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Or Creating Images (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 未学習画像の入力時にはそれを未学習画像と
して積極的に認識し、特定の画像と誤って認識すること
がないようにする。 【構成】 学習則にバックプロパゲーション則を採用し
たニューラルネットワーク1の出力層13に、多階調画像
である特定の画像に対応付けて学習せしめたセルZ1, 特
定の画像と類似する画像に対応付けて学習せしめたセル
Z2以外に、1つの階調の濃度で全面を塗りつぶした複数
階調分の画像に対応付けて学習せしめた未学習画像排除
用のセルZ3を備える。このセルZ3は、特定の画像および
それに類似する画像の特徴以外の部分を明らかに相違す
る画像の特徴としてとらえているため、特定の画像およ
びそれに類似する画像以外の未学習の画像が入力された
際には、セルZ1,Z2 より出力値が大きくなる。 【効果】 未学習画像が積極的に排除され、誤認識が防
止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、学習則にバックプロパ
ゲーション則を採用したニューラルネットワークを用い
た画像認識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像認識装置において
は、ニューラルネットワークを構成する出力層に、認識
しようとする特定の画像に対応付けたセルのみを備えて
いる。
【0003】即ち、印刷或いは手書きされた例えば0か
ら9の数字を認識する装置においては、出力層に0から
9までの10種の数字に1対1に対応付けた合計10個
のセルを設け、また顔画像から例えば5人の人物を同定
する装置においては、出力層にその5人に1対1に対応
付けた合計5個のセルを設ける構成が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のような構成の従
来の画像認識装置においては、実際の認識段階において
入力される画像が、学習時に入力された特定の画像と同
じ対象の画像に限定される場合には問題はなく、却って
好ましい場合がある。即ち、顔画像の認識を例にする
と、学習させた5人の何れかの顔画像だけしか認識段階
で入力されないのであれば、例えば学習時に眼鏡をかけ
た顔画像で学習した或る人物の顔画像として眼鏡を外し
た顔画像が認識時に入力された場合においても、その人
物に対応するセルの出力が眼鏡のある場合に比べて値は
小さくなるであろうが、残りのセルの出力よりも大きな
値となって好ましい認識結果が導かれる場合があるから
である。
【0005】しかしながら、学習時に入力された画像と
全く異なる対象の画像が入力され得る可能性があり、同
一対象画像として認識できる類似の範囲が多少狭くなっ
ても誤認識だけは極力避けなければならないセキュリテ
ィ等の利用分野においては、従来の画像認識装置では、
誤認識を充分に防止することはできなかった。それは、
学習時に入力された画像と全く異なる未学習の画像が入
力された場合、出力層の各セルの値は相対的に小さな値
になるであろうが、最も類似している認識対象画像に対
応するセルの出力が最大になるため、認識判定のしきい
値によっては誤認識を生ずるからである。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みて為された
ものであり、その目的は、出力層に未学習画像を積極的
に認識し出力するセルを付加することにより、未学習画
像の入力時にはそれを未学習画像として積極的に認識
し、特定の画像と誤って認識することがないようにする
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、入力層と中間層と出力層とで構成され、
学習則にバックプロパゲーション則を採用したニューラ
ルネットワークを用いた画像認識装置において、前記出
力層に、多階調画像である特定の画像に対応付けた少な
くとも1つの第1セルと、未学習画像排除用の第2セル
と、前記特定の画像と類似する画像に対応付けた第3セ
ルとを備え、前記特定の画像の各画素の階調レベルを前
記入力層に入力したときに前記第1セルの出力値が好ま
しい最大値,それ以外のセルの出力値が好ましい最小値
となり、前記特定の画像と明らかに相違する画像を使用
して多階調の各階調のレベルを前記入力層に順次入力し
たときに前記第2セルの出力値が好ましい最大値,それ
以外のセルの出力値が好ましい最小値となり、前記特定
の画像に類似する画像の各画素の階調レベルを前記入力
層に入力したときに前記第3セルの出力値が好ましい最
大値,それ以外のセルの出力値が好ましい最小値となる
ように、前記ニューラルネットワークを学習せしめた構
成を有している。
【0008】また、少ないセル数で多くの特定画像の認
識が行えるようにするために、1つ又は複数の特定の画
像毎に、その特定の画像の各画素の階調レベル,その特
定の画像と類似する画像の各画素の階調レベルを前記入
力層に入力し、更に、その特定の画像と明らかに相違す
る画像を使用して各階調レベルを前記入力層に順次入力
して学習せしめた前記ニューラルネットワークの学習結
果を保持する複数の学習結果ファイルと、個々の学習結
果ファイルに格納された学習結果を前記ニューラルネッ
トワークに順次設定して認識処理を進める制御手段とを
備えている。
【0009】更に、本発明は学習結果の入れ替えを行わ
ない構成に対しても適用でき、その場合、入力層と中間
層と出力層とで構成され、学習則にバックプロパゲーシ
ョン則を採用したニューラルネットワークを用いた画像
認識装置において、前記出力層に、多階調画像である全
ての特定の画像に1対1に対応付けた複数の第1セル
と、未学習画像排除用の第2セルとを備え、全ての特定
の画像の各画素の階調レベルを前記入力層に順次入力し
たときに該当する第1セルの出力値が好ましい最大値、
それ以外のセルの出力値が好ましい最小値となり、前記
全ての特定の画像と明らかに相違する画像を使用して各
階調レベルを前記入力層に順次入力したときに前記第2
セルの出力値が好ましい最大値,それ以外のセルの出力
値が好ましい最小値となるように、前記ニューラルネッ
トワークを学習せしめた構成が採用される。
【0010】なお、前記特定の画像と明らかに相違する
画像としては、例えば、1つの階調レベルで全面を塗り
つぶしたそれぞれ階調レベルの異なる複数の単一階調画
像が使用される。
【0011】
【作用】学習則としてバックプロパゲーション則を採用
したニューラルネットワークは、学習の過程で、入力さ
れた画像に対する出力と教師信号の比較結果をフィード
バックして入力層,中間層,出力層間の各シナプス結合
の荷重値や各ニューロンのしきい値を変更しながら、入
力された画像の特徴をとらえていく。ここで、特定の画
像に対応付けられた第1セル及びその特定の画像と類似
する画像に対応付けた第3セルは、特定の画像およびそ
れに類似する画像の特徴をとらえ、両者の画像を分離す
るための細かな特徴を学習しているが、これらの第1,
第3セルだけでは、特定の画像およびそれに類似する画
像と明らかに相違する画像が入力された場合、出力値は
小さくなるであろうが、何れかのセルの出力が最大値を
とるため、認識のしきい値によっては誤認識を生じる。
しかし、本発明では、特定の画像およびそれに類似する
画像と明らかに相違する画像を使用して、多階調画像に
おける各階調レベルを順次入力して学習された第2セル
を有しており、この第2セルは、特定の画像およびそれ
に類似する画像の特徴以外の部分を明らかに相違する画
像の特徴としてとらえているため、未学習の画像すなわ
ち特定の画像およびそれに類似する画像以外の画像が入
力された際には、第2セルの出力値が最大値となり、未
学習画像が積極的に排除され、誤認識が防止される。
【0012】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
詳細に説明する。
【0013】図1は本発明のニューラルネットワークを
用いた画像認識装置の一実施例のブロック図であり、顔
画像から5人(A,B,C,D,Eとする)の人物を同
定する装置に本発明を適用したものである。
【0014】この実施例の画像認識装置は、ニューラル
ネットワーク1と、5値平坦化処理部2と、レジスタ3
と、制御部4と、学習結果ファイル5−1〜5−5と、
入出力装置6と、画像入力装置7とを備えている。
【0015】制御部4は本実施例の画像認識装置全体の
制御を司る部分であり、ニューラルネットワーク1,学
習結果ファイル5−1〜5−5および入出力装置6に接
続される。
【0016】入出力装置6はキーボード,ディスプレイ
を備え、利用者からの指示を受け付けたり、装置側から
の出力を表示する。
【0017】ニューラルネットワーク1は、32×32
=1024個のセルXij(i,j=1〜32)を持つ
入力層11と、24個のセルYk(k=1〜24)を持
つ中間層12と、3個のセルZ1,Z2,Z3を持つ出
力層13との3層で構成されており、学習則としてバッ
クプロパゲーション則の機能を備えている。
【0018】ここで、出力層13の3個のセルのうち、
セルZ1は多階調画像である特定の画像(認識しようと
する画像)に対応付けられたセル、セルZ2はセル1に
対応付けられた特定の画像と類似する画像に対応付けら
れたセル、セルZ3は1つの階調の濃度で全面を塗りつ
ぶした複数階調分の画像に対応付けた未学習画像排除用
のセルであり、各セルZ1〜Z3の出力はニューラルネ
ットワーク1の出力として制御部4に与えられる。
【0019】また、32×32=1024画素の階調レ
ベルを保持するレジスタ3の出力が1画素=1セル入力
となるように入力層11の各セルXijに入力され、入
力層11の各セルXijの出力は中間層12の全セルY
1〜Y24に接続され、中間層12の各セルYkの出力
は出力層13の全セルZ1,Z2,Z3に接続されてい
る。
【0020】5値平坦化処理部2は、学習させる画像ま
たは認識させようとする画像を5値平坦化する部分であ
り、具体的には以下のような処理を行う。
【0021】本実施例の画像認識装置が対象とする画像
は、32×32個の画素で構成され、各画素は0から2
55までの256階調の何れかの階調レベルを持ってい
る。5値平坦化処理部2は、このような多階調画像の各
画素を階調レベルで昇順にソートし、最小の階調レベル
を持つ画素を先頭に順に51個ずつの画素群を抽出し、
最初の51個の画素の階調レベルを0に、次の51個の
画素の階調レベルを64に、次の51個の画素の階調レ
ベルを128に、次の51個の画素の階調レベルを19
1に、最後の51個の階調レベルを255にそれぞれ統
一する。このようにして生成された、0,64,12
8,191,255の5種類の階調レベルを持つ多階調
画像が5値平坦化処理後の画像となる。
【0022】本実施例において画像を5値平坦化する理
由は、 (1)未学習画像排除用のセルZ3は、5値平坦化処理
後の1つの階調の濃度で全面を塗りつぶした複数階調分
の画像に対応付けて学習せしめるので、階調数を減らす
ことにより学習時間を短縮させるため。 (2)画像をビデオカメラから入力する場合等に照明の
明るさが変化した場合でも入力される画像の相対的な階
調レベルの変化を抑えるため。である。
【0023】また、図1に示される5個の学習結果ファ
イル5−1〜5−5は、ニューラルネットワーク1の出
力層13におけるセルZ1,Z2,Z3を、或る1つの
特定の画像,それに類似する画像,1つの階調の濃度で
全面を塗りつぶした複数階調分の画像に対応付けて学習
せしめたときのニューラルネットワーク1の各セルの学
習結果(シナプス結合の荷重値,ニューロンのしきい
値)を保持するファイルであり、それぞれ5人の人物に
1対1に対応している。
【0024】次に上述のように構成された本実施例の動
作を説明する。先ず、実際の認識に先立って行われる学
習結果ファイル5−1〜5−5の作成について説明す
る。
【0025】学習に使用する画像としては、画像入力装
置7で入力し5値平坦化処理部2で5値平坦化したA〜
Eの5種類の画像と階調レベル64,128,191,
255の4種類の単一階調画像とを使用する。
【0026】先ず、人物Aに対応する学習結果ファイル
5−1の作成は、以下の順序で、入力画像をレジスタ3
を通じてニューラルネットワーク1の入力層11に与え
ると共に制御部4からニューラルネットワーク1の出力
層13のセルZ1,Z2,Z3に教師信号を与えること
で行う。
【0027】 入力画像 教師信号 Z1 Z2 Z3 (1) 5値平坦化したAの画像 1 0 0 (2) 5値平坦化したBの画像 0 1 0 (3) 階調レベル64の単一階調画像 0 0 1 (4) 5値平坦化したAの画像 1 0 0 (5) 5値平坦化したCの画像 0 1 0 (6) 階調レベル128の単一階調画像 0 0 1 (7) 5値平坦化したAの画像 1 0 0 (8) 5値平坦化したDの画像 0 1 0 (9) 階調レベル191の単一階調画像 0 0 1 (10) 5値平坦化したAの画像 1 0 0 (11) 5値平坦化したEの画像 0 1 0 (12) 階調レベル255の単一階調画像 0 0 1
【0028】なお、各画像の学習時、制御部4はニュー
ラルネットワーク1の出力層13のセルZ1〜Z3の出
力値と教師信号の値とを対にして入出力装置6の画面に
表示しており、利用者はその画面を見て学習の効果を把
握し、満足いく結果が得られるまで、即ち、(1),(4),
(7),(10)に示した特定の画像の各画素の階調レベルをニ
ューラルネットワーク1の入力層11に入力したときに
は、セルZ1の出力値が好ましい最大値,それ以外のセ
ルZ2,Z3の出力値が好ましい最小値となり、(2),
(5),(8),(11)に示した特定の画像に類似する画像の各画
素の階調レベルを入力したときにセルZ2の出力値が好
ましい最大値,それ以外のセルZ1,Z3の出力値が好
ましい最小値となり、更に(3),(6),(9),(12)に示した特
定の画像と明らかに相違する画像を使用して各階調のレ
ベルを順次入力したときにセルZ3の出力値が好ましい
最大値,それ以外のセルZ1,Z2の出力値が好ましい
最小値となるように、繰り返し学習を進める。
【0029】そして、学習を終えると、制御部4の制御
の下で学習結果がニューラルネットワーク1から取り出
され、学習結果ファイル5−1に格納される。
【0030】以下、人物Bに対応する学習結果ファイル
5−2,人物Cに対応する学習結果ファイル5−3,人
物Dに対応する学習結果ファイル5−4,人物Eに対応
する学習結果ファイル5−5を、上記と同様な手順で作
成する。
【0031】次に、実際の認識時の動作を説明する。実
際の認識時、制御部4は図2に示すような制御を行う。
【0032】先ず、変数iを1に設定し(S1)、ニュ
ーラルネットワーク1に1番目の学習結果ファイル5−
1に格納された学習結果を設定し(S2)、画像入力装
置7で入力し5値平坦化処理部2で5値平坦化された入
力画像をレジスタ3を通じてニューラルネットワーク1
に入力して認識を行わせる(S3)。そして、ニューラ
ルネットワーク1の出力を入力し(S4)、その最大値
がセルZ1か否かを判定する(S5)。
【0033】学習結果ファイル5−1を使用した認識に
おいて、セルZ1の値が最大値になった場合(S5でY
ES)、なお且つセルZ1の値が設定したしきい値を超
えていれば(S9でYES)、学習結果ファイル5−1
に対応する人物Aを認識結果として入出力装置6から出
力する(S10)。
【0034】他方、セルZ1の値が最大値であってもセ
ルZ1の値が設定したしきい値を超えていない場合(S
9でNO)、および、セルZ1以外のセルZ2,Z3が
最大値となった場合(S5でNO)、今回の画像は人物
Aの画像と紛らわしい画像か明らかに異なる画像である
ので、変数iを+1して2とし(S6)、ステップS7
でiが5を超えていないことを確認してステップS2に
戻ってニューラルネットワーク1に2番目の学習結果フ
ァイル5−2に格納された学習結果を設定し、以後、1
番目の学習結果ファイル5−1を使用した場合と同様に
処理を進める。
【0035】そして、2番目以降の学習結果ファイル5
−2〜5−5を使用した認識処理において、ニューラル
ネットワーク1の出力のうちセルZ1が最大値且つしき
い値より大となった場合にはその使用した学習結果ファ
イル5−2〜5−5に対応する人物を認識結果として出
力し(S10)、最後の学習結果ファイル5−5を使用
した認識においてセルZ1以外のセルが最大値と判定し
た場合またはセルZ1が最大値であってもセルZ1の値
が設定したしきい値以下の場合には、該当者なしという
認識結果を出力し(S8)、処理を終了する。
【0036】なお、実際に5人の顔の5値平坦化画像と
階調レベル64,128,191,255の単一階調画
像とを用意し、パーソナルニューロコンピュータを使用
して図1の構成の画像認識装置を作成し、これに対し、
未学習の第三者の顔の5値平坦化画像を入力したとこ
ろ、全て出力層13のセルZ3の出力値が最大となり、
本実施例による効果が確かめられた。
【0037】図3は本発明の別の実施例の構成図であ
り、図1と同一符号は同一部分を示し、Z4はニューラ
ルネットワーク1の出力層13に設けられたセル、5−
11〜5−13は学習結果ファイルである。
【0038】図3の実施例の画像認識装置は、ニューラ
ルネットワーク1の出力層13に、5値平坦化されたA
〜Fの6人のうちの2人の顔画像に1対1に対応付けて
学習せしめられる2個のセルZ1,Z4と、その2人の
顔画像と類似する画像に対応付けて学習せしめられた1
つのセルZ2と、64,128,191,255の各単
一階調画像に対応付けて学習せしめられた1つのセルZ
3との合計4個のセルを備えている。
【0039】また、Aの顔画像を入力したときにセルZ
1の出力が好ましい最大値,他のセルZ2〜Z4の出力
が好ましい最小値となり、Bの顔画像を入力したときに
セルZ4の出力が好ましい最大値,他のセルZ1〜Z3
の出力が好ましい最小値となり、残りのC,D,E,F
の顔画像を入力したときにセルZ2の出力が好ましい最
大値,他のセルZ1,Z3,Z4の出力が好ましい最小
値となり、複数の単一階調画像を入力したときにセルZ
3の出力が好ましい最大値,他のセルZ1,Z2,Z4
の出力が好ましい最小値となるように学習させたときの
ニューラルネットワーク1の学習結果を保持する学習結
果ファイル5−11と、同様に、CとDについてとEと
Fについて学習されたときのニューラルネットワーク1
の学習結果を保持する学習結果ファイル5−12,5−
13とを備えている。
【0040】そして、或る入力画像に対する実際の認識
時には、先ず学習結果ファイル5−11に格納された学
習結果をニューラルネットワーク1に設定して入力画像
の認識を行わせ、認識結果がA,Bであるか又はそれ以
外であるかを判定する。A,Bであると認識された場合
には、その認識結果を出力して処理を終了する。
【0041】また、A,B以外と認識された場合には、
次に学習結果ファイル5−12に格納された学習結果を
ニューラルネットワーク1に設定して認識を行わせ、認
識結果がC,Dであればその認識結果を出力して処理を
終了し、それ以外と認識された場合には、学習結果ファ
イル5−13に格納された学習結果をニューラルネット
ワーク1に設定して認識を行わせ、E,Fと認識された
らその認識結果を出力し、それ以外と認識されたら該当
者なしという認識結果を出力する。
【0042】図4は本発明の更に別の実施例の構成図で
あり、図1と同一符号は同一部分を示し、Z4〜Z7は
出力層13に設けられたセルである。
【0043】この実施例は、出力層13に、認識対象と
する全ての人物A,B,C,D,Eに1対1に対応付け
て学習せしめるセルZ1,Z4,Z5,Z6,Z7を設
けると共に、5値平坦化時の64,128,191,2
55の各階調レベルの4種の単一階調画像に対応付けて
学習せしめるセルZ3を設け、学習結果の入れ替え無し
に認識処理を行うようにしたものである。
【0044】なお、図4の実施例において出力層13
に、図1,図3の実施例におけるセルZ2のような特定
の画像と類似する画像に対応付けて学習せしめられるセ
ルが存在しないのは、図4の実施例では出力層13に特
定のセルに対応する多数のセルZ1,Z4〜Z7があっ
て、これらが同時に学習されるため、各セルZ1,Z4
〜Z7は各々の特定画像の細かな部分の特徴をとらえる
ことができるからである。これに対し、図1,図3の実
施例では特定の画像と類似する画像に対応付けたセルZ
2を設けないと、特定の画像に対応付けたセルZ1,Z
4の学習においてより細かな特徴部分までとらえられな
いからである。
【0045】図4の実施例においては、或る入力画像に
対する実際の認識時、ニューラルネットワーク1から出
力されるセルZ1,Z3〜Z7の出力のうちの最大値
が、Z1,Z4,Z5,Z6,Z7の何れかであり且つ
その値が設定したしきい値を超えていれば、認識結果と
してA,B,C,D,Eを出力し、セルZ3が最大値に
なる等、それ以外の場合は、該当者なしの認識結果を出
力する。
【0046】以上、本発明を幾つかの実施例を挙げて説
明したが、本発明は以上の実施例にのみ限定されずその
他各種の付加変更が可能である。例えば、未学習画像排
除用のセルZ3の学習時に、特定の画像と明らかに相違
し且つ1つの階調の濃度で全面を塗りつぶした複数階調
分の画像を使用したが、原理的には、特定の画像と明ら
かに相違する画像であって且つ多階調の各階調のレベル
が入力層の各セルに順次入力されるような画像であれば
良いので、上下や左右の半分ずつが別々の階調レベルで
塗りつぶされた2階調画像を複数種使用したり、各階調
レベルで碁盤目のような模様を描いた図形を複数種類使
用することでも可能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明した本発明のニューラルネット
ワークを用いた画像認識装置によれば、以下のような効
果を得ることができる。
【0048】ニューラルネットワークの出力層に付加し
た未学習排除用の第2セルによって、未学習の画像を積
極的に未学習の画像であると認識することができる。こ
れにより、学習時に入力された特定の画像またはそれに
類似する画像と相違する未学習画像が入力された場合に
従来発生した誤認識を充分に防止することができる。
【0049】学習結果ファイルを備え、学習結果を順次
入れ替えて画像認識を進める構成によれば、出力層に最
低3個のセルがあれば足りるので、少ないセル数すなわ
ち少ないメモリ容量で多くの特定の画像の認識が行え
る。また、出力層に全ての特定の画像に1対1に対応す
るセルを備える構成では、特定の画像の1つでも変更に
なると、変更後の特定の画像を全て使用して再度学習を
行う必要があり、また特定の画像が増加または減少する
と、出力層のセル数を増加または減少するためにニュー
ラルネットワークの再構築が必要となるが、学習結果を
入れ替える構成では、何れの場合においてもニューラル
ネットワークの再構築は不要であり、新たな特定の画像
用の学習結果ファイルを作成し、不要となった学習結果
ファイルを削除することで対処することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成図である。
【図2】図1に示す実施例における制御部の認識時の処
理の一例を示すフローチャートである。
【図3】本発明の別の実施例の構成図である。
【図4】本発明の更に別の実施例の構成図である。
【符号の説明】
1…ニューラルネットワーク 11…入力層 12…中間層 13…出力層 Xij,Yk,Z1〜Z7…セル 2…5値平坦化処理部 3…レジスタ 4…制御部 5−1〜5−5,5−11〜5−13…学習結果ファイ
ル 6…入出力装置 7…画像入力装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力層と中間層と出力層とで構成され、
    学習則にバックプロパゲーション則を採用したニューラ
    ルネットワークを用いた画像認識装置において、 前記出力層に、多階調画像である特定の画像に対応付け
    た少なくとも1つの第1セルと、未学習画像排除用の第
    2セルと、前記特定の画像と類似する画像に対応付けた
    第3セルとを備え、 前記特定の画像の各画素の階調レベルを前記入力層に入
    力したときに前記第1セルの出力値が好ましい最大値,
    それ以外のセルの出力値が好ましい最小値となり、前記
    特定の画像と明らかに相違する画像を使用して多階調の
    各階調のレベルを前記入力層に順次入力したときに前記
    第2セルの出力値が好ましい最大値,それ以外のセルの
    出力値が好ましい最小値となり、前記特定の画像に類似
    する画像の各画素の階調レベルを前記入力層に入力した
    ときに前記第3セルの出力値が好ましい最大値,それ以
    外のセルの出力値が好ましい最小値となるように、前記
    ニューラルネットワークを学習せしめた構成を有するこ
    とを特徴とするニューラルネットワークを用いた画像認
    識装置。
  2. 【請求項2】 1つ又は複数の特定の画像毎に、その特
    定の画像の各画素の階調レベル,その特定の画像と類似
    する画像の各画素の階調レベルを前記入力層に入力し、
    更に、その特定の画像と明らかに相違する画像を使用し
    て各階調レベルを前記入力層に順次入力して学習せしめ
    た前記ニューラルネットワークの学習結果を保持する複
    数の学習結果ファイルと、 個々の学習結果ファイルに格納された学習結果を前記ニ
    ューラルネットワークに順次設定して認識処理を進める
    制御手段とを備えた請求項1記載のニューラルネットワ
    ークを用いた画像認識装置。
  3. 【請求項3】 入力層と中間層と出力層とで構成され、
    学習則にバックプロパゲーション則を採用したニューラ
    ルネットワークを用いた画像認識装置において、 前記出力層に、多階調画像である全ての特定の画像に1
    対1に対応付けた複数の第1セルと、未学習画像排除用
    の第2セルとを備え、 全ての特定の画像の各画素の階調レベルを前記入力層に
    順次入力したときに該当する第1セルの出力値が好まし
    い最大値、それ以外のセルの出力値が好ましい最小値と
    なり、前記全ての特定の画像と明らかに相違する画像を
    使用して各階調レベルを前記入力層に順次入力したとき
    に前記第2セルの出力値が好ましい最大値,それ以外の
    セルの出力値が好ましい最小値となるように、前記ニュ
    ーラルネットワークを学習せしめた構成を有することを
    特徴とするニューラルネットワークを用いた画像認識装
    置。
  4. 【請求項4】 前記特定の画像と明らかに相違する画像
    として、1つの階調レベルで全面を塗りつぶしたそれぞ
    れ階調レベルの異なる複数の単一階調画像を使用した請
    求項1,2または3記載のニューラルネットワークを用
    いた画像認識装置。
JP4207070A 1992-07-10 1992-07-10 ニューラルネットワークを用いた画像認識装置 Withdrawn JPH0628482A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4207070A JPH0628482A (ja) 1992-07-10 1992-07-10 ニューラルネットワークを用いた画像認識装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4207070A JPH0628482A (ja) 1992-07-10 1992-07-10 ニューラルネットワークを用いた画像認識装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0628482A true JPH0628482A (ja) 1994-02-04

Family

ID=16533705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4207070A Withdrawn JPH0628482A (ja) 1992-07-10 1992-07-10 ニューラルネットワークを用いた画像認識装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0628482A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014002497A (ja) * 2012-06-18 2014-01-09 Shindengen Electric Mfg Co Ltd 電子機器の捺印シンボル検査装置、及びその方法
CN112967290A (zh) * 2021-02-22 2021-06-15 中国人民解放军空军航空大学 一种可用于无人机对空中目标飞机敌友自动识别的方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014002497A (ja) * 2012-06-18 2014-01-09 Shindengen Electric Mfg Co Ltd 電子機器の捺印シンボル検査装置、及びその方法
CN112967290A (zh) * 2021-02-22 2021-06-15 中国人民解放军空军航空大学 一种可用于无人机对空中目标飞机敌友自动识别的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110363183B (zh) 基于生成式对抗网络的服务机器人视觉图片隐私保护方法
JP7386545B2 (ja) 画像中の物体を識別するための方法、及び当該方法を実施するためのモバイル装置
CN106204779B (zh) 基于多人脸数据采集策略和深度学习的课堂考勤方法
CN109377452B (zh) 基于vae和生成式对抗网络的人脸图像修复方法
CN109598891B (zh) 一种利用深度学习分类模型实现烟雾检测的方法和系统
CN109360170B (zh) 基于高级特征的人脸修复方法
JPH0773329A (ja) 画像処理方法および装置
CN112507617B (zh) 一种SRFlow超分辨率模型的训练方法及人脸识别方法
CN111047543A (zh) 图像增强方法、装置和存储介质
CN116385832A (zh) 双模态生物特征识别网络模型训练方法
JPH0628482A (ja) ニューラルネットワークを用いた画像認識装置
Choi et al. Biologically motivated visual attention system using bottom-up saliency map and top-down inhibition
CN104636495B (zh) 一种基于内容的视频检索方法
Khalil et al. Personal identification with iris patterns
Pinz et al. Constructing a neural network for the interpretation of the species of trees in aerial photographs
JPH0458943A (ja) デジタル放射線画像の画像認識装置
Wang et al. Modern architecture style transfer for ruin buildings
Phookronghin et al. 2 Level simplified fuzzy ARTMAP for grape leaf disease system using color imagery and gray level co-occurrence matrix
JPH06231258A (ja) ニューラルネットワークを用いた画像認識装置
JP3303253B2 (ja) パターンマッチング方法および装置
JPH03100786A (ja) 文字認識方法及び装置
CN115457265B (zh) 基于生成对抗网络和多尺度融合的图像去雾方法及系统
CN116649979A (zh) 一种基于人工智能的心理状态识别装置及方法
Funakubo Feature extraction of color texture using neural networks for region segmentation
CN114240802A (zh) 基于生物神经元网络和随机共振的视觉感知方法及系统

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19991005