JPH0628319Y2 - ピラミッド形置物 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はピラミッド形置物に係り、特に卓上に載置する
に際して、ピラミッド本体の各稜線または４面を東西南
北に簡単に位置合わせして、載置できるようにしたピラ
ミッド形置物に関する。

〔従来の技術〕

一般に、方錘形からなる周知のピラミッド形の置物は知
られている。この種のピラミッド形の置物では、この置
物を卓上に載置するに際し、方錘形の各稜線または４面
を東西南北に位置合わせしながら、該卓上に載置するよ
うにしている。エジプトなどにおける数千年前のピラミ
ッドが、その方錘形の各稜線または４面を東西南北に正
確に位置合わせして構築されているからである。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかしながら、卓上に載置するに際して、各稜線または
４面を東西南北に正確に位置合わせするのは困難であ
り、また置物を移動する毎に、それを位置合わせするの
は、極めて厄介であるという問題がある。

また、従来では、磁石盤を準備しておき、この磁石盤の
指し示す方向に各稜線または４面を位置合わせして、載
置するようにしているが、これでは正確な位置合わせが
できないし、その都度、磁石盤を準備しなければならな
いという問題がある。

そこで、本考案の目的は、上述した従来の技術が有する
問題点を解消し、ピラミッド本体を東西南北に簡単に位
置合わせできるようにしたピラミッド形置物を提供する
ことにある。

〔考案が解決しようとする課題〕

上記目的を解決するために、本考案は、ピラミッド本体
を東西南北に位置合わせして置くべきピラミッド形置物
において、ピラミッド本体を載置すべき基台を設けると
ともに、この基台の上面に東西南北を指し示す磁石盤を
設け、この磁石盤により基台を東西南北に位置合わせし
た後、該基台の上面にピラミッド本体を載置するように
したことを特徴とするものである。

〔作用〕

本考案によれば、磁石盤を使って東西南北の位置を合わ
せながら、先ず、基台を卓上に載置し、この基台の上面
に、該基台とピラミッド本体との位置を合せるようにし
て、該ピラミッド本体を載せると、このピラミッド本体
の各稜線または４面は自動的に、しかも正確に東西南北
を指向することになる。

〔実施例〕

以下、本考案によるピラミッド形置物の一実施例を添付
図面を参照して説明する。

第１図において、符号１はピラミッド本体を示し、この
ピラミッド本体１は底面を正方形とする方錘形に形成さ
れている。このピラミッド本体１の下方には基台２が配
置され、この基台２は、正方形の部材３，４，５を階段
状に積層するようにして形成されている。そして、これ
らピラミッド本体１および基台２は石、木材、ゴム、プ
ラスチック、金属などの素材で形成されている。

また、最上段の部材５の上面には、第２図に示すよう
に、正方形の凹部７が形成され、この凹部７の壁部には
面取り部８が形成されている。この面取り部８は、第３
図からも明らかなように、ピラミッド本体１の底部を受
け入れるために形成されており、ピラミッド本体１の底
部には、面取り部８に係合する面取り部９が形成されて
いる。

しかして、これら面取り部８，９を合せて、ピラミッド
本体１と基台２とを組合わせると、第１図に示すよう
に、ピラミッド本体１の各稜線ａが、部材５の上面に連
続する線となり、かつ各稜線ａがそれぞれの部材３，
４，５の各隅部の線ｂに一致するようになっている。

また、部材５の上面に形成された凹部７の中央には、第
２図からも明らかなように、東西南北を指し示す磁石盤
１０が埋設され、この磁石盤１０の針は、位置合わせす
るに際して、上記各部材３，４，５の各隅部の線ｂに合
わされるようになっている。

このように構成されたものにおいては、先ず、磁石盤１
０を使って、東西南北の位置を合わせながら、基台２を
卓（図示せず）の上に載置する。次いで、この基台２の
上面に上記ピラミッド本体１を、それぞれの面取り部
８，９を合せるようにして載せる。

すると、ピラミッド本体１と基台２との相対的な位置関
係は自動的に定まり、しかもこの基台２は東西南北の位
置を合わせて卓上に載置されているので、このピラミッ
ド本体１の各稜線ａは自動的に、かつ正確に東西南北を
指向する。これによって、各稜線ａの位置合わせを極め
て簡単に、しかも正確に行うことができる。要するに、
この実施例によれば、ピラミッド形置物を、ピラミッド
本体１と基台２とに分割して、基台２の上面には磁石盤
１０を埋設しておき、この磁石盤１０は置物の設置時に
のみ使い、置物の設置後には基台２上にピラミッド本体
１を重ね合わせることにより、磁石盤１０を外部から見
えなくするので、置物の方位合わせがきわめて簡単にな
るばかりでなく、置物としての外観美が損なわれること
がない。

以上、一実施例に基づき本考案を説明したが、本考案
は、これに限定されるものでないことは明らかである。
例えば、磁石盤１０を着脱自在にしてもよく、磁石盤１
０の周囲の部材５の上面に方位を表す方位表などを貼着
してもよく、この方位表としては、紙や、プラスチック
板や、金属板などに方位を印刷したものを使用してもよ
く、これは取外自在にしてもよい。

また、ピラミッド本体１を中空状に形成してもよく、こ
の場合には、中空部内に指輪、イヤリング、ネックレス
などの宝石類を収納できるようにし、部材５の上面に布
などを敷き、宝石箱として使用してもよい。

さらに、ピラミッド本体１を透明な部材で、かつ中空状
に形成してもよく、この場合には、内側の面に絵画、写
真などを貼着したり、または内部に美術品、人物像など
を収納して、装飾置物として使用してもよい。

〔考案の効果〕

以上の説明から明らかなように、本考案によれば、ピラ
ミッド本体を載置すべき基台を設けるとともに、この基
台の上面に東西南北を指し示す磁石盤を設け、この磁石
盤により基台を東西南北に位置合わせした後、該基台の
上面にピラミッド本体を載置するようにしたから、磁石
盤を使って東西南北の位置を合わせながら、先ず、基台
を卓上に載置し、この基台の上面に、該基台とピラミッ
ド本体との位置を合せるようにして、該ピラミッド本体
を載せることにより、ピラミッド本体を自動的にかつ正
確に東西南北に指向させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるピラミッド形置物の一実施例を示
す斜視図、第２図は同じく基台を示す平面図、第３図は
同じく基台を示す断面図である。 １……ピラミッド本体、２……基台、５……最上段の部
材、７……凹部、８，９……面取り部、１０……磁石
盤。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ピラミッド本体を東西南北に位置合わせし
   て置くべきピラミッド形置物において、この置物はピラ
   ミッド本体とこのピラミッド本体を載置すべき基台とに
   分割し、この基台の上面には東西南北を指し示す磁石盤
   を設け、この磁石盤はピラミッド本体と基台との間に埋
   設したことを特徴とするピラミッド形置物。