JPH06282218A - マンマシンシステム設計評価分析システム - Google Patents

マンマシンシステム設計評価分析システム

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JPH06282218A
JPH06282218A JP6996393A JP6996393A JPH06282218A JP H06282218 A JPH06282218 A JP H06282218A JP 6996393 A JP6996393 A JP 6996393A JP 6996393 A JP6996393 A JP 6996393A JP H06282218 A JPH06282218 A JP H06282218A
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JP
Japan
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behavior
information
man
interface
machine
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JP6996393A
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Toru Ito
徹 伊藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マンマシンシステムを定量的、また定性的に
評価でき、評価結果により設計内容の具体的な修正を喚
起することができるマンマシンシステム設計評価分析シ
ステムを提供する。 【構成】 インターフェースシステムエラー要因分析器
4は、認知行動推論システム5による運転員の行動か
ら、ヒューマンエラー要因推論用知識ベース9に基づき
潜在的エラー要因リスト10を抽出し、運転員の行動に
対する成功率と各種機器の故障率とから、運転タスクの
定量的信頼性リスト15を導出するとともに、これに対
応する実行過程を監視して、運転員が現在実施している
行動内容を分析して、定性的分析結果としてアクション
モード分析表11を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マンマシンシステム設
計評価分析システムに関し、特に高度で複雑な監視操作
性が必要とされるマンマシンシステム設計評価分析シス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プラント運転監視システムや航空
機操縦システムのように高度で複雑な監視操作性が必要
とされるマンマシンシステムの設計支援装置として、特
に評価分析機能を有するものが提案されている(例え
ば、特開平4−112356号公報)。図6は従来のマ
ンマシンシステム設計支援装置を示すブロック図であ
る。以下、同図を参照して原子力発電プラントのマンマ
シンシステムを設計支援する場合について説明する。
【0003】図6において、61は原子力発電プラント
を模擬するマシン模擬装置、62は設計対象であるマン
マシンシステムを模擬するマンマシンシステム模擬装
置、63は種々の異なる設計パラメータを設定する設計
パラメータ設定装置、64はマンマシンシステムの操作
者として実際に運転する運転員の振舞いを模擬する運転
員振舞い模擬装置、65は運転員の振舞いに対する各種
行動振舞い修正因子の条件を設定する運転員行動修正因
子設定装置、66は運転振舞い模擬装置64の出力情報
に基づくマンマシンシステム模擬装置62の動作データ
を収集するデータ収集装置、67はデータ収集装置66
により収集されたデータ、設計パラメータ設定装置63
により設定されている設計パラメータ、および運転員行
動修正因子設定装置65により設定される運転員行動修
正因子を併せて表示する評価情報表示装置である。
【0004】また、68は運転員の認知行動を模擬する
認知行動模擬手段、69は認知行動における運転員のエ
ラー発生を制御する認知エラー制御手段、70は運転員
が犯したエラーの認知および修復を制御するエラーリカ
バリー制御手段である。特に、認知行動模擬手段68
は、運転員行動における各過程、すなわちプラント状態
を監視する監視過程、この監視に基づきプラント状態を
診断する診断過程、この診断に基づきプラント状態を正
常に復帰させるための対策を立案する対策立案過程、お
よびこの対策立案に基づき対策のための操作を実施する
操作実施過程のそれぞれ過程を模擬する手段を備えてい
る。
【0005】次に、このような従来のマンマシンシステ
ム設計支援装置における設計評価時の動作を説明する。
まず、設計パラメータ設定装置63により、評価される
マンマシンシステム模擬装置62における情報量、情報
内容および情報配置などの設計パラメータの設定を行う
とともに、さらに、運転員行動修正因子設定装置65に
より、運転員振舞い模擬装置64に適用される運転員の
注意領域の広さ、知識量および知識内容等を規定する運
転員行動因子を設定する。
【0006】その後、マンマシンシステム模擬装置62
において、マシンの異常状態の模擬を行う。マシンすな
わち原子力発電プラントの模擬状態を示す情報は、マシ
ン模擬装置61からマンマシンシステム模擬装置62を
介して、運転員振舞い模擬装置64、すなわちその内部
の認知行動模擬手段68へ出力される。
【0007】認知行動模擬手段68では、受け取った情
報に対する監視、監視結果による診断、診断に基づく対
策立案、および立案した対策を行うための操作からなる
運転員の各行動過程が模擬される。この結果に基づきマ
ンマシンシステム模擬装置62を介して、マシン模擬装
置61が操作されるとともに、認知行動模擬手段68に
より模擬された運転員の行動と、これによるプラント状
態の変化等が評価情報表示装置67により表示される。
【0008】ここで、運転員の監視過程において、認知
エラー制御手段69により、入力されたプラント状態を
示す情報に対する運転員の監視エラー発生が制御され、
また運転員の診断過程および対策立案過程において、エ
ラーリカバリー制御手段70により、監視過程により認
識した情報に対する運転員のエラー検知、およびこのエ
ラー検知に対する運転員の修復がそれぞれ制御される。
従って、マシン模擬装置61により発生させたマシンの
異常状態に対して、認知エラー、エラー検知および修復
を含めた運転員の振舞いが模擬され、マンマシンシステ
ムが評価される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、このような従
来のマンマシンシステム設計評価分析システムでは、プ
ラント異常状態に対して各種運転員の振舞いを模擬し、
評価のための表示として、模擬によるプラント状態の変
化を示すデータ、マンマシンシステムの設計パラメータ
および運転員の行動修正因子を出力するものであるた
め、実際のマンマシンシステムに対する評価として、こ
れらの出力から人間が総合的に判断する必要があり、エ
ラーの発生原因や発生確率等のマンマシンシステムの定
性的あるいは定量的評価が困難であった。また、設計内
容の欠点を指示する出力がなく、設計改善にすぐに取り
入れることは困難であった。本発明はこのような課題を
解決するためのものであり、マンマシンシステムを定量
的、また定性的に評価でき、評価結果により設計内容の
具体的な修正を喚起することができるマンマシンシステ
ム設計評価分析システムを提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明によるマンマシンシステム設計評価分
析システムは、所定プラントの挙動を模擬するプラント
シミュレータと、評価対象となるマンマシンインターフ
ェースの運転手順等を示す運転情報に基づき、評価のた
めに実施すべき運転シナリオを解析して個々の運転タス
クに分解するとともに、これに基づきプラントシミュレ
ータに外乱事象を発生させる状況シナリオ解析手段と、
マンマシンインターフェースの設備情報とプラントシミ
ュレータから出力される挙動情報とに基づきマンマシン
インターフェースの表示出力情報を仮想的に出力するイ
ンターフェース情報発生手段と、このインターフェース
情報発生手段からの表示出力情報に対する運転員の行動
を、所定の行動モデルと状況シナリオ解析手段からの運
転シナリオとに基づき推論模擬しプラントシミュレータ
を運転するとともに、その行動の詳細な内容を行動模擬
情報として出力する認知行動推論手段と、運転員の行動
模擬情報とマンマシンインターフェースの設備情報とか
らヒューマンエラー要因を推論するヒューマンエラー要
因推論用知識データベースと、このヒューマンエラー要
因推論用知識データベースに基づき認知行動推論手段か
らの行動模擬情報と設備情報とから運転員の行動に含ま
れる潜在的エラー要因を抽出するとともに、認知行動推
論手段による行動模擬の実行過程を監視することにより
運転員が現在実施している行動内容を分析し、この行動
に対する定性的分析結果を出力するインターフェースシ
ステムエラー要因分析手段とを備えるものである。
【0011】また、所定プラントの挙動を模擬するプラ
ントシミュレータと、評価対象となるマンマシンインタ
ーフェースの運転手順等を示す運転情報に基づき、評価
のために実施すべき運転シナリオを解析して個々の運転
タスクに分解するとともに、これに基づきプラントシミ
ュレータに外乱事象を発生させる状況シナリオ解析手段
と、マンマシンインターフェースの設備情報とプラント
シミュレータから出力される挙動情報とに基づきマンマ
シンインターフェースの表示出力情報を仮想的に出力す
るインターフェース情報発生手段と、このインターフェ
ース情報発生手段からの表示出力情報に対する運転員の
行動を、所定の行動モデルと状況シナリオ解析手段から
の運転シナリオとに基づき推論模擬しプラントシミュレ
ータを運転するとともに、その行動の詳細な内容を行動
模擬情報として出力する認知行動推論手段と、運転員の
行動模擬情報とマンマシンインターフェース設備情報よ
りヒューマンエラー要因を推論するデータを蓄積するヒ
ューマンエラー要因推論用知識データベースと、このヒ
ューマンエラー要因推論用知識データベースに基づき、
認知行動推論手段からの行動模擬情報と設備情報とか
ら、運転員の行動に含まれる潜在的エラー要因を抽出す
るインターフェースシステムエラー要因分析手段と、個
々の行動に対するヒューマンエラー発生確率を記述した
人間信頼性データベースと、各種マンマシン機器および
プラント設備の故障発生確率をデータベース化したマン
マシンシステム機器信頼性データベースと、認知行動推
論手段からの行動模擬情報とインターフェースシステム
エラー要因分析手段からの潜在的エラー要因とに基づき
人間信頼性データベースから検索した個々の行動に対す
るヒューマンエラー発生確率と、この行動において使用
された機器情報に基づきマンマシンシステム機器信頼性
データベースを照合して得た各種機器の故障発生率とか
ら、個々の行動に対する定量的信頼性評価を行うととも
にその評価結果を出力する定量的信頼性評価手段とを備
えるものである。
【0012】また、設計中のマンマシンシステムの設計
データに基づき評価対象とするマンマシンインターフェ
ースの設備情報を出力するインターフェース情報発生手
段と、運転員の行動模擬情報とマンマシンインターフェ
ース設備情報よりヒューマンエラー要因を推論するデー
タを蓄積するヒューマンエラー要因推論用知識データベ
ースと、このヒューマンエラー要因推論用知識データベ
ースおよび所定の評価基準に基づきインターフェース情
報発生手段からの設備情報に含まれる潜在的エラー要因
を抽出するインターフェースシステムエラー要因分析手
段と、個々の行動に対するヒューマンエラー発生確率を
記述した人間信頼性データベースと、この人間信頼性デ
ータベースに基づき潜在的エラー要因として出力された
個々の設計データに対するエラー発生確率を検索し、こ
れが所定の発生確率評価基準を超過する場合には設計者
にその不具合内容と設計修正を喚起する評価結果を出力
する定量的信頼性評価手段とを備えるものである。
【0013】
【作用】従って、プラントシミュレータ、状況シナリオ
解析手段、インターフェース情報発生手段、および認知
行動推論手段により、予め設定された運転シナリオに基
づく個々の運転タスクが順に実施されるとともに、イン
ターフェースシステムエラー要因分析手段により、認知
行動推論手段からの運転員の行動模擬情報と評価対象と
なるマンマシンインターフェースの設備情報とから、ヒ
ューマンエラー要因推論用知識ベースに基づき潜在的エ
ラー要因が抽出されるとともに、認知行動推論手段によ
る実行過程が監視されて運転員が現在実施している行動
内容が分析され、定性的分析結果が出力される。
【0014】また、プラントシミュレータ、状況シナリ
オ解析手段、インターフェース情報発生手段、および認
知行動推論手段により、予め設定された運転シナリオに
基づく個々の運転タスクが順に実施されるとともに、イ
ンターフェースシステムエラー要因分析手段により、認
知行動推論手段からの運転員の行動模擬情報と評価対象
となるマンマシンインターフェースの設備情報から、ヒ
ューマンエラー要因推論用知識データベースに基づき潜
在的エラー要因および個々の行動に対するエラー発生確
率が抽出され、定量的信頼性評価手段により、運転員の
行動タスク詳細シーケンスと潜在的エラー要因とに基づ
き、人間信頼性データベースから検索した個々の行動に
対するヒューマンエラー発生確率とこの行動において使
用された機器情報に基づきマンマシンシステム機器信頼
性データベースを照合して得た各種機器の故障発生確率
とから、個々の行動に対する定量的信頼性評価結果が出
力される。
【0015】また、インターフェースシステムエラー要
因分析手段により、ヒューマンエラー要因推論用知識デ
ータベースおよび所定の評価基準に基づき、インターフ
ェース情報発生手段に読み込まれた設計中のマンマシン
システムの設備情報に含まれる潜在的エラー要因が抽出
され、定量的信頼性評価手段により、個々の行動に対す
るヒューマンエラー発生確率を記述した人間信頼性デー
タベースに基づき潜在的エラー要因として出力された個
々の設計データに対するエラー発生確率が検索され、こ
れが所定の発生確率評価基準を超過する場合には、設計
者にその不具合内容と設計修正を喚起する評価結果が出
力される。
【0016】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例であるマンマシンシステム
設計評価分析システムの機能ブロック図である。同図に
おいて、17は事故を規定する外乱事象セット、タスク
変遷図、階層的タスク分析図および運転員構成図等によ
り、事故発生時の運転員の標準的運転手順等を記述した
MMI運転情報入力データ、16はMMI運転情報入力
データ17に基づき各種運転手順をモデル化するMMI
運転情報解析器、2はMMI運転情報解析器16の解析
結果に基づき、運転員の行動情報を計算機が処理し易い
形態で記述したデータベースを有するマンマシンインタ
ーフェース運転情報ファイル(以下、MMI運転情報フ
ァイルという)である。
【0017】1はMMI運転情報ファイル2から事故発
生時等の運転情報を読み込み、評価のために実施すべき
運転シナリオを解析して個々の運転タスクに分解する状
況シナリオ解析器、3は所定プラントの挙動を模擬する
プラントシミュレータ7に事故シミュレーションの継続
性を指示する外乱事象シミュレーション条件発生器であ
る。
【0018】5は運転員の行動モデルと状況シナリオ解
析器1からの運転シナリオに基づき運転員の行動を模擬
し、その結果を示す行動模擬情報によりマンマシンシス
テムを運転する認知行動推論システム、6は認知行動推
論システム5が仮想的にオペーレーションするマンマシ
ンインターフェース設備をモデル化したインターフェー
ス情報発生器、8はプラントシミュレータ7に対する入
力条件を運転タスク毎に制御するための入力条件ゲート
回路である。
【0019】また、9は運転員の行動模擬情報とマンマ
シンインターフェース設備情報よりヒューマンエラー要
因を推論するのに必要なデータを蓄積するヒューマンエ
ラー要因推論用知識データベース、4は状況シナリオ解
析器1からの運転タスク情報に応じて、認知行動推論シ
ステム5およびインターフェース情報発生器6に評価の
ための事故シミュレーションのストーリーを示す運転シ
ナリオに応じたシミュレーションを指示することにより
システム全体を制御するインターフェースシステムエラ
ー要因分析器である。
【0020】さらに、インターフェースシステムエラー
要因分析器4は、ヒューマンエラー要因推論用知識デー
タベース9に基づき、インターフェース情報発生器6の
マンマシンインターフェース設備情報から、認知行動推
論システム5からの運転員の行動模擬情報に含まれる潜
在的エラー要因を潜在的エラー要因リスト10として抽
出するとともに、認知行動推論システム5で模擬される
個々の運転タスクの実行過程を監視して、その運転員が
現在実施している行動内容を分析しアクションモード分
析表11として出力するものである。
【0021】13はヒューマンエラー発生確率を記述し
た人間信頼性データベース、14は評価対象となるマン
マシンシステムで使用されるマンマシン機器およびプラ
ント設備の故障発生確率をデータベース化したマンマシ
ンシステム機器信頼性データベース(以下、MMS機器
信頼性データベースという)、12は人間信頼性データ
ベース13およびMMS機器信頼性データベースに基づ
き、潜在的エラー要因リスト10に抽出された個々の行
動に対するヒューマンエラー発生確率やプラント設備の
定量的事故発生確率を検索し、総合的に操作が完了する
までのプロセスの成功率を定量的に導出し、マンマシン
インターフェースに対する最終分析評価として定量的信
頼性評価リスト15を出力する定量的信頼性評価器であ
る。
【0022】次に本発明の動作を説明する。まず、状況
シナリオ解析器1は、MMI運転情報入力データ17を
データベース化したMMI運転情報ファイル2を読み込
み分析を行う。その結果、評価のために事故シミュレー
ションとして実行すべき運転タスクを数個のフェーズに
分解し、運転タスク毎に運転信頼性を確認できるように
するとともに、運転タスク内容に従って外乱事象等の初
期条件を指示する。これに応じて、外乱事象シミュレー
ション条件発生器3では、各タスク毎にプラントシミュ
レータ7に対する初期データおよび事故事象設定データ
を発生させ、入力条件ゲート回路8を介してプラントシ
ミュレータ7に出力する。
【0023】プラントシミュレータ7はこれらの入力条
件に応じてプラントの挙動を模擬し、プラント挙動状態
を示すプラントデータとしてプロセスパラメータ値およ
び機器動作状況データを出力し、これに基づきインター
フェース情報発生器6は、実際のプラントの中央監視シ
ステムすなわちマンマシンインターフェース機器におけ
る表示を仮想的に出力する。認知行動推論システム5で
は、この仮想表示出力および所定の行動モデルに基づい
て運転員と同様の運転タスクを実行するとともに、この
運転員の行動タスクを示す詳細シーケンスすなわち行動
模擬情報をインターフェースシステムエラー要因分析器
4に出力する。
【0024】インターフェースシステムエラー要因分析
器4は、ヒューマンエラー要因推論用知識ベース9に基
づき、インターフェース情報発生器6の設備情報から、
認知行動推論システム5からの行動模擬情報すなわち運
転員の行動に含まれている潜在的エラー要因を抽出し、
そのエラー要因とその対策案を示す内部情報として潜在
的エラー要因リスト10を作成するとともに、これに対
応する実行過程を監視して、運転員が現在実施している
行動内容を分析し、その定性的分析結果としてアクショ
ンモード分析表11を出力する。
【0025】図2は、原子炉発電プラント用マンマシン
システムにおいて、異常発生に対する原子炉手動停止操
作に関する分析結果を示すアクションモード分析表11
の出力例であり、事故シミュレーションとして実行され
た各タスク毎にエラー発生の要因、エラー形態およびエ
ラー発生による影響の波及等が分析され出力されてい
る。以上の動作により、定性的分析評価が実施される。
【0026】また、本発明における定量的信頼性評価の
ための動作を以下に説明する。定量的信頼性評価器12
では、インターフェースシステムエラー要因分析器4を
介して受け取った認知行動推論システム5からの運転員
の行動タスク詳細シーケンスと、潜在的エラー要因リス
ト10とに基づき、人間信頼性データベース13から検
索した運転員の行動に対するヒューマンエラー発生確率
と、運転員の行動タスク詳細シーケンスで使用された機
器情報に基づきMMS機器信頼性データベース14を照
合して得た各種機器の故障発生確率とから、運転タスク
の定量的信頼性評価リスト15を導出する。
【0027】これに応じて、定量的信頼性評価器12
は、定量的信頼性評価リスト15として図3に示すよう
な運転員の行動タスクの詳細シーケンスと個々の成功率
の一覧表を出力する。図3は、図2のアクションモード
分析表11で実施された原子力発電プラント用マンマシ
ンシステムにおける原子炉手動停止操作に関する評価結
果であり、各行動タスクに対する成功率、および一連の
行動タスクの成功率が算出され出力されている。
【0028】なお上記実施例では、運転および操作マニ
ュアルが詳細に記述されたものを対象にしたが、これを
さらに簡素化し、プラント運転以外に通常の設備のマン
マシンインターフェースを評価しながら設計を行う方法
について、以下、図4を参照して説明する。図4は、マ
ンマシンインターフェース設計機能を有する設計支援シ
ステムを示す機能ブロック図であり、図1に示す構成と
比較して、認知行動推論システム5およびプラントシミ
ュレータ7に関する構成が削除されている。なお同図に
おいて図1と重複する番号が付されているものは同様の
機能を備えることを示している。
【0029】図4において、41はマンマシンシステム
を実際に設計するマンマシンシステム設計システム(以
下、MMS設計システムという)、42はMMS設計シ
ステム41により設計されたマンマシンシステムの各種
設計データであるマンマシンシステム設計データ(以
下、MMS設計データという)、43は設計時に対話イ
ンターフェースとして使用されるとともに、評価結果と
して設計修正メッセージ等を表示するCRT表示装置で
ある。
【0030】また、44はMMS設計データ42から評
価対象とするマンマシンインターフェースの設備情報を
抽出するインターフェース情報発生器、45はヒューマ
ンエラー要因推論用知識データベース9および所定の評
価基準に基づき、インターフェース情報発生器44から
の設備情報に含まれる潜在的エラー要因を抽出し、その
結果を内部情報である潜在的エラー要因リスト46とし
て出力するインターフェースシステムエラー要因分析
器、47は潜在的エラー要因リスト46の個々の設計デ
ータに対応するエラー発生確率を人間信頼性データベー
ス13から検索するとともに、定量的信頼性評価リスト
48を出力する定量的信頼性評価器である。
【0031】次に、動作について説明する。まず、MM
S設計システム41を用いてCRT表示装置43で対話
しながら、例えばタッチスイッチの大きさや配列等のマ
ンマシンインターフェースが設計され、この設計内容を
示す情報はMMS設計データ42として出力される。ま
た、インターフェース情報発生器44は、MMS設計デ
ータ42を評価分析用設備データとして読み込み、実際
のマンマシンインターフェースの設備情報として出力す
る。
【0032】インターフェースシステムエラー要因分析
器45は、ヒューマンエラー要因推論知識ベース9の評
価基準を参照して、MMS設計データ42に基づくイン
ターフェース情報発生器44からの設備情報に含まれる
潜在的エラー要因を抽出し、これを潜在的エラー要因リ
スト46として出力する。さらに、定量的信頼性評価器
47は、この潜在的エラー要因リスト46に基づき、M
MS設計データ42に含まれているエラー発生の可能性
のある設計データに対応するエラー要因の発生確率を、
定量的な人間信頼性を記述した人間信頼性データベース
13から抽出し、このエラー発生確率が予め想定した評
価基準値を超越するものについては、MMS設計データ
42で示されるマンマシンシステムの設計上の不具合点
として、定量的信頼性評価リスト48およびCRT表示
装置43により設計者に知らせる。
【0033】図5は、CRT表示装置43に表示される
設計修正メッセージの画面出力例である。同図において
50はマンマシンインターフェースを設計するための設
計画面、51,52は設計画面50の上にポップアップ
ウィンドウとして、設計修正メッセージが表示される設
計修正メッセージ画面およびエラーファクターが表示さ
れるエラーファクター画面である。また、53は現在設
計を行っているマンマシンインターフェースの設計図の
一部分であり、54,55はタッチキーA,Bの配置
図、56はマウス操作により移動するマウスポインタ
ー、57は設計修正画面に設けられたエラーファクター
画面を表示するためのボタンである。
【0034】タッチキーA,Bを所定距離だけ離して配
置した場合の評価として、設計修正画面51にタッチキ
ー間の距離を修正すべき旨の表示が出力され、さらにボ
タン57をマウスポインター56により選択することに
より、エラーファクター画面52にタッチキーの押しま
ちがいによりエラーが発生し得る旨のエラーファクター
が表示される。従って、設計者はこれらの設計値の修正
を喚起する各種メッセージに応じて、設計内容を修正す
る。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、運転員
の各行動に対する成功率を示す人間信頼性データベース
と、運転員の行動タスクにおいて使用される機器の故障
率を示すMMS機器信頼性データベースを設けて、マン
マシンシステムの運転情報あるいは設計データに基づき
推論された運転員の行動タスクの信頼性を定量的に評価
し、評価結果を出力するようにしたものである。また、
マンマシンシインターフェースを設計中にマンマシンイ
ンターフェースの評価を実施できるとともに、設計修正
を喚起する評価結果を出力するようにしたものである。
従って、マンマシンシステム設計評価分析システムにお
いて、マンマシンシステムの定量的分析が可能となると
ともに、マンマシンインターフェース設計の評価を網羅
的に実施でき、さらに評価を迅速かつ適切に設計に反映
させることができるという格別な効果を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるマンマシンシステム設
計評価分析システムの機能ブロック図である。
【図2】アクションモード分析表11の出力例である。
【図3】定量的信頼性評価リスト15の出力例である。
【図4】本発明の他の実施例によるマンマシンシステム
設計支援システムの機能ブロック図である。
【図5】CRT表示装置43に表示される設計修正メッ
セージの画面出力例
【図6】従来のマンマシンシステム設計支援装置の機能
ブロック図である。
【符号の説明】
1 状況シナリオ解析器 2 MMI運転情報ファイル 3 外乱シミュレーション条件発生器 4,45 インターフェースシステムエラー要因分析器 5 認知行動推論システム 6,44 インターフェース情報発生器 7 プラントシミュレータ 8 入力条件ゲート回路 9 ヒューマンエラー要因推論用知識データベース 10,46 潜在的エラー要因リスト 11 アクションモード分析表 12,47 定量的信頼性評価器 13 人間信頼性データベース 14 MMS機器信頼性データベース 15,48 定量的信頼性評価リスト 16 MMI運転情報解析器 17 MMI運転情報入力データ 41 MMS設計システム 42 MMS設計データ 43 CRT表示装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定プラントの挙動を模擬するプラント
    シミュレータと、 評価対象となるマンマシンインターフェースの運転手順
    等を示す運転情報に基づき、評価のために実施すべき運
    転シナリオを解析して個々の運転タスクに分解するとと
    もに、これに基づき前記プラントシミュレータに外乱事
    象を発生させる状況シナリオ解析手段と、 前記マンマシンインターフェースの設備情報と前記プラ
    ントシミュレータから出力される挙動情報とに基づき前
    記マンマシンインターフェースの表示出力情報を仮想的
    に出力するインターフェース情報発生手段と、 このインターフェース情報発生手段からの前記表示出力
    情報に対する運転員の行動を、所定の行動モデルと前記
    状況シナリオ解析手段からの前記運転シナリオとに基づ
    き推論模擬し前記プラントシミュレータを運転するとと
    もに、その行動の詳細な内容を行動模擬情報として出力
    する認知行動推論手段と、 運転員の行動模擬情報とマンマシンインターフェースの
    設備情報とからヒューマンエラー要因を推論するヒュー
    マンエラー要因推論用知識データベースと、 このヒューマンエラー要因推論用知識データベースに基
    づき、前記認知行動推論手段からの前記行動模擬情報と
    前記設備情報とから、運転員の行動に含まれる潜在的エ
    ラー要因を抽出するとともに、前記認知行動推論手段に
    よる行動模擬の実行過程を監視することにより運転員が
    現在実施している行動内容を分析し、この行動に対する
    定性的分析結果を出力するインターフェースシステムエ
    ラー要因分析手段と、を備えることを特徴とするマンマ
    シンシステム設計評価分析システム
  2. 【請求項2】 所定プラントの挙動を模擬するプラント
    シミュレータと、 評価対象となるマンマシンインターフェースの運転手順
    等を示す運転情報に基づき、評価のために実施すべき運
    転シナリオを解析して個々の運転タスクに分解するとと
    もに、これに基づき前記プラントシミュレータに外乱事
    象を発生させる状況シナリオ解析手段と、 前記マンマシンインターフェースの設備情報と前記プラ
    ントシミュレータから出力される挙動情報とに基づき前
    記マンマシンインターフェースの表示出力情報を仮想的
    に出力するインターフェース情報発生手段と、 このインターフェース情報発生手段からの前記表示出力
    情報に対する運転員の行動を、所定の行動モデルと前記
    状況シナリオ解析手段からの前記運転シナリオとに基づ
    き推論模擬し前記プラントシミュレータを運転するとと
    もに、その行動の詳細な内容を行動模擬情報として出力
    する認知行動推論手段と、 運転員の行動模擬情報とマンマシンインターフェース設
    備情報よりヒューマンエラー要因を推論するデータを蓄
    積するヒューマンエラー要因推論用知識データベース
    と、 このヒューマンエラー要因推論用知識データベースに基
    づき、前記認知行動推論手段からの前記行動模擬情報と
    前記設備情報とから、運転員の行動に含まれる潜在的エ
    ラー要因を抽出するインターフェースシステムエラー要
    因分析手段と、 個々の行動に対するヒューマンエラー発生確率を記述し
    た人間信頼性データベースと、 各種マンマシン機器およびプラント設備の故障発生確率
    をデータベース化したマンマシンシステム機器信頼性デ
    ータベースと、 前記認知行動推論手段からの前記行動模擬情報と、前記
    インターフェースシステムエラー要因分析手段からの前
    記潜在的エラー要因とに基づき、前記人間信頼性データ
    ベースから検索した個々の行動に対するヒューマンエラ
    ー発生確率と、この行動において使用された機器情報に
    基づき前記マンマシンシステム機器信頼性データベース
    を照合して得た各種機器の故障発生率とから、個々の行
    動に対する定量的信頼性評価を行うとともにその評価結
    果を出力する定量的信頼性評価手段と、を備えることを
    特徴とするマンマシンシステム設計評価分析システム。
  3. 【請求項3】 設計中のマンマシンシステムの設計デー
    タに基づき評価対象とするマンマシンインターフェース
    の設備情報を出力するインターフェース情報発生手段
    と、 運転員の行動模擬情報とマンマシンインターフェース設
    備情報よりヒューマンエラー要因を推論するデータを蓄
    積するヒューマンエラー要因推論用知識データベース
    と、 このヒューマンエラー要因推論用知識データベースおよ
    び所定の評価基準に基づき、前記インターフェース情報
    発生手段からの前記設備情報に含まれる潜在的エラー要
    因を抽出するインターフェースシステムエラー要因分析
    手段と、 個々の行動に対するヒューマンエラー発生確率を記述し
    た人間信頼性データベースと、 この人間信頼性データベースに基づき前記潜在的エラー
    要因として出力された個々の設計データに対するエラー
    発生確率を検索し、これが所定の発生確率評価基準を超
    過する場合には、設計者にその不具合内容と設計修正を
    喚起する評価結果を出力する定量的信頼性評価手段と、
    を備えることを特徴とするマンマシンシステム設計評価
    分析システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7240213B1 (en) 2002-03-15 2007-07-03 Waters Edge Consulting, Llc. System trustworthiness tool and methodology
JP2007249302A (ja) * 2006-03-13 2007-09-27 Toshiba Corp 行動予測装置および方法
CN109145438A (zh) * 2018-08-17 2019-01-04 北京航空航天大学 人机环三因素耦合作用下人机系统产生影响的分析方法

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CN109145438B (zh) * 2018-08-17 2023-06-23 北京航空航天大学 人机环三因素耦合作用下人机系统产生影响的分析方法

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