JPH06278481A - 車両用燃料タンク装置 - Google Patents

車両用燃料タンク装置

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Publication number
JPH06278481A
JPH06278481A JP9184093A JP9184093A JPH06278481A JP H06278481 A JPH06278481 A JP H06278481A JP 9184093 A JP9184093 A JP 9184093A JP 9184093 A JP9184093 A JP 9184093A JP H06278481 A JPH06278481 A JP H06278481A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
tank
filler pipe
fuel tank
liquid
Prior art date
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Pending
Application number
JP9184093A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Hasegawa
靖洋 長谷川
Ryuji Fujino
竜二 藤野
Takaharu Itonaga
敬治 糸永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP9184093A priority Critical patent/JPH06278481A/ja
Publication of JPH06278481A publication Critical patent/JPH06278481A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃料注入口2とその下方に位置する燃料タン
ク1とをフィラパイプ3で接続した車両用燃料タンク装
置において、燃料タンクの許容内圧がタンク内液面11か
ら燃料注入口2までの燃料液頭H3 に相当する圧力より
低い場合でも、新たに制御部材等を追加して装置の複雑
化を招くことなく、従来と同様な方法で簡易に満タンを
検知できるようにする。 【構成】 フィラパイプの上流側部分3aと下流側部分
3bとの間に、燃料の流れが下方から上方へ向った後再
び下方へ向う燃料溜り部5を介在させ、燃料溜り部5の
上方の空間9と燃料タンク1の上方の空間10とを通気孔
8を介して互いに連通させ、上流側フィラパイプ3a内
の燃料液面14により満タンを検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両例えば自動車の燃
料タンク装置に関し、特に燃料タンクへの燃料給油時に
おける満タン検知手段に関する。
【0002】
【従来技術】自動車用燃料タンクは、例えば実開昭57
−9615号公報に示されているように、該燃料タンク
から上方へ延出するフィラパイプを備え、このフィラパ
イプ上端の燃料注入口に給油ガンの先端を挿入して燃料
が給油される。フィラパイプにはこれから分岐したエア
ベントパイプが設けられており、該エアベントパイプは
燃料タンク内に開口している。そしてこのエアベントパ
イプの燃料タンク内開口位置により満タン時の燃料液面
高さを規制するようになされている。
【0003】すなわち、燃料タンクに上記のようにして
給油を行うと、注入された燃料に相当する分の空気がエ
アベントパイプを通って燃料注入口から外へ放出される
が、タンク内の液面が上昇してエアベントパイプの開口
端が燃料により閉塞されると、以後タンク内圧が上昇
し、これによって燃料がフィラパイプ内に押し上げられ
る。そしてこの燃料が燃料注入口に達すると給油ガンが
自動停止し、この時タンク内の燃料液面高さが所定の満
タン液面高さとなるようになされている。
【0004】従って、燃料タンクに燃料を所定の満タン
状態まで給油した時、タンク内圧はフィラパイプ内に上
端の燃料注入口まで押し上げられた燃料の液頭に相当す
る圧力になる。
【0005】
【解決しようとする課題】ところで、車両用燃料タンク
装置においては、前記燃料注入口および燃料タンクの設
置場所は、車体側の条件からおよその位置が限定され、
これに伴って満タン時のタンク内液面から燃料注入口ま
での高さすなわち満タン時におけるタンク内圧も限定さ
れる。
【0006】従って、許容タンク内圧が前記フィラパイ
プ内の燃料液頭に相当する圧力よりも低い場合には、上
記のような満タン検知手段を採用することはできない。
例えばタンク内圧を許容値に抑えるために圧力制御弁を
設ければ、フィラパイプ内の燃料液頭によりタンク液面
は所定の満タン液面以上に上昇し、所謂過給油が生ず
る。作動圧を異にする2種類の制御弁を設け、給油時と
そうでない場合とでこれらの制御弁を切換えて使用した
り、あるいは別個に液面検知手段を設け、これによって
給油を制御することも考えられるが、このようなやり方
では装置が複雑になる。
【0007】そこで本発明は、許容タンク内圧が低い場
合でも、新たに制御部材等を追加して装置の複雑化を招
くことなく、従来と同様な方法で簡易に満タンを検知で
きる燃料タンク装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】このため、本
発明においては、燃料注入口とその下方に位置する燃料
タンクとをフィラパイプで接続した車両用燃料タンク装
置において、前記フィラパイプ中に、燃料の流れが下方
から上方へ向った後再び下方へ向う燃料溜り部を形成
し、該燃料溜り部内の上方の空間と前記燃料タンク内の
上方の空間とを互いに連通させる。
【0009】本発明によれば、フィラパイプが中間の燃
料溜り部により上下に2分され、燃料注入口から上方の
フィラパイプに注入された燃料は、いったん燃料溜り部
に溜ってここに液面を形成し、該溜り部から下方のフラ
イパイプ内に溢れ出て燃料タンクに達する。
【0010】燃料タンクがほぼ満タン状態になって、タ
ンク内液面がエアべントパイプの開口部に達すると、該
エアベントパイプが閉塞することによりタンク内圧が上
昇するが、燃料溜り部の上方空間と燃料タンクの上方空
間とは互いに連通しているので、上昇したタンク内圧が
燃料溜り部内の前記液面にも作用する。この結果、上方
のフィラパイプ内に上記圧力に相当する燃料液柱が生成
し、該圧力の上昇に伴って該フィラパイプ内を上昇す
る。そして上端が燃料注入口に達することにより満タン
が検知され、給油ガンが自動停止する。
【0011】この時、燃料タンクの内圧は、上方フィラ
パイプ内の液柱の液頭に相当する圧力に等しく、タンク
内液面から燃料注入口までの液頭に相当する圧力よりも
低い。従って燃料タンクの許容内圧が低い場合でも、内
圧を許容値以下に抑えながら、燃料タンクに過給油する
ことなく満タン状態まで給油することができる。
【0012】
【実施例】図1は本発明による自動車用燃料タンク装置
の要部を示す概略図である。1は車体内部に搭載された
燃料タンクで、その上方において車体外側部に臨む燃料
注入口2からフィラパイプ3を通じて燃料が給油され
る。燃料注入口2は通常はキャップ(図示せず)で閉鎖
されているが給油時には該キャップを外し、図示のよう
に燃料注入口2に給油ガン4が挿入される。
【0013】フィラパイプ3は上流側フィラパイプ3a
と下流側フィラパイプ3bとに分れており、これらのフ
ィラパイプ3a、3b間に燃料溜り部5が設けられてい
る。フィラパイプ3aは燃料溜り部5内に上方から下向
きに、フィラパイプ3bは下方から上向きに貫入し、フ
ィラパイプ3bの上縁はフィラパイプ3aの下縁よりも
上方に位置している。従って給油ガン4からフィラパイ
プ3a内に放出された燃料は、黒矢印で示すように、燃
料溜り部5内において下方から上方へ向った後再び下方
へ向ってフィラパイプ3b内を流下して燃料タンク1内
に達し、燃料溜り部5内に液面6を形成する。
【0014】フィラパイプ3aの上流側、給油ガン4の
先端よりやや高い位置からエアベントパイプ7が分岐
し、燃料タンク1内に貫入している。エアベントパイプ
7の先端は燃料タンク1内において所定の高さ位置に開
口している。燃料タンク1内にフィラパイプ3を通じて
燃料が注入されると、注入された燃料に相当する分の空
気が、白矢印で示すように、エアベントパイプ7を通じ
て追い出され燃料注入口2から外部へ放出されるので、
タンク内圧は上昇せず、燃料の注入が円滑に行われる。
【0015】なお、フィラパイプ3bの燃料タンク1内
に延出した部分には、前記エアベントパイプ7の開口端
よりやや高い位置に通気孔8が設けられており、燃料溜
り部5内の上方の空間9と燃料タンク1内の上方の空間
10とはこの通気孔8およびフィラパイプ3bを通じて互
いに連通している。
【0016】燃料タンク1内の液面11が上昇してエアベ
ントパイプ7の開口端に達すると、エアベントパイプ7
が燃料により閉塞されて、タンク内部が大気から遮断さ
れるので、以後液面11の上昇に応じてタンク内圧が上昇
し、エアベントパイプ7内にタンク内圧に相当する液頭
1 の液柱12が生成する。前記のように空間10と燃料溜
り部5は連通しているので、燃料溜り部5内の液面6に
も上記タンク内圧が作用し、フィラパイプ3内にも同じ
液頭H1 の液柱13が生成する。
【0017】給油が続行するにつれて液頭H1 は次第に
増大し、図3に示すようにフィラパイプ3aの液面14が
給油ガン4の先端に達すると、給油ガン4がこれを検知
し、給油を停止する。本燃料タンク装置は、この時に燃
料タンク1、燃料溜り部5およびフィラパイプ3a内に
溜っている燃料の総量が燃料タンク1に規定された満タ
ン量となるように設計されている。
【0018】このようにして給油を終えた時のタンク内
圧はフィラパイプ3a内の液柱13の液頭H2 に相当する
圧力で、燃料タンク1内の液面11から給油ガン4の先端
までの液柱の液頭H3 に相当する圧力よりも低い。かく
してフィラパイプ内に溜った燃料が給油ガンに達するこ
とにより満タンを検知して給油を止める従来と全く同じ
やり方により、しかもタンク内圧を低い値に抑えること
ができる。
【0019】フィラパイプ3bの燃料溜り部5内に突出
した部分には、図9に示すように、燃料溜り部5の底面
に接した位置に小孔15が設けられているので、図3の状
態で給油を終えた後も、燃料は該小孔15から燃料タンク
1内に徐々に滴下して行き、燃料溜り部5内の液面6は
次第に降下し(図4)、ついには燃料溜り部5およびフ
ィラパイプ3a内に残留する燃料はなくなる。従って給
油終了後燃料注入口2を閉鎖したキャップを次に外す時
等に燃料が燃料注入口2から外部に洩れる恐れはない。
【0020】また、一般的に、給油する時の気温、燃料
温度、燃料性状、タンク内の燃料蒸気分圧等の条件によ
り満タン直後にタンク内圧が上昇することがある。この
ような現象が生ずると、図5に示すように、燃料溜り部
5内の液面6が急激にフィラパイプ3aの下縁位置まで
押し下げられ、フィラパイプ3a内で一気に気液置換が
行われて燃料注入口2から燃料が飛散する可能性があ
る。これを防ぐために、図6に示すようにフィラパイプ
3aの下端を液面6に対し斜めに切断するか、図7に示
すようにフィラパイプ3の下端部に穴16を明けるか、あ
るいは図8に示すようにフィラパイプ3aの下端縁に切
欠き17を設ける等により、前記気液置換を徐々に行わせ
るようにするのがよい。
【0021】図10は本発明の他の実施例を示し、前記実
施例と同様な部分には同じ参照数字を付してある。本実
施例においては、フィラパイプ3aとフィラパイプ3b
との間にS字状の管部分を介在させ、この部分を燃料溜
り部5としてある。また、燃料溜り部5の上方空間9と
キャニスタ(図示せず)に通ずる圧抜き管19との間に連
通管18を設け、この連通管18により空間9を燃料タンク
1の上方空間10にフューエルカットバルブ20を介して連
通させてある。フューエルカットバルブ20は車体の傾斜
等によりタンク内液面が上昇した時に液体燃料が圧抜き
管19に流入するのを阻止するフロート弁である。なお、
21はタンク内圧が所定値以上に上昇した時に開く制御弁
である。
【0022】図10においては空間9と空間10とがフュー
エルカットバルブ20を介して連通しているが、このよう
なフューエルカットバルブを介さず空間9,10を直接連
通管で連通させてもよい。
【0023】図11は本発明のさらに他の実施例を示す。
この実施例においては、燃料タンク1内におけるフィラ
パイプ3bの開口端を、エアベントパイプ7の開口端従
ってまた満タン液面11より上方に位置させ、燃料溜り部
5の上方空間9と燃料タンク1の上方空間10とがフィラ
パイプ3bを通じて常時連通するようにしてある。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、燃料タンクの許容内圧
がタンク内液面から燃料注入口までの燃料液頭に相当す
る圧力より低い場合でも、内圧を許容値以下に抑えかつ
従来と同様な方法で簡易に満タンを検知して、燃料タン
クに過給油することなく給油することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動車用燃料タンク装置の要部を
示す概略図で、給油初期の状態を示す図である。
【図2】給油後期の状態を示す図1と同様な図である。
【図3】満タン状態に達した時の状態を示す図1と同様
な図である。
【図4】給油終了後の一状態を示す図1と同様な図であ
る。
【図5】給油終了後の他の状態を示す図1と同様な図で
ある。
【図6】上流側フィラパイプの下端の一形状を示す側面
図である。
【図7】上流側フィラパイプの下端の他の形状を示す側
面図である。
【図8】上流側フィラパイプの下端のさらに他の形状を
示す側面図である。
【図9】下流側フィラパイプの上端部を示す側面図であ
る。
【図10】本発明の他の実施例を示す要部概略図であ
る。
【図11】本発明のさらに他の実施例を示す要部概略図
である。
【符号の説明】
1…燃料タンク、2…燃料注入口、3…フィラパイプ、
4…給油ガン、5…燃料溜り部、6…液面、7…エアベ
ントパイプ、8…通気孔、9…空間、10…空間、11…液
面、12…液柱、13…液柱、14…液面、15…小孔、16…
穴、17…切欠き、18…連通管、19…圧抜き管、20…フュ
ーエルカットバルブ、21…制御弁。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料注入口とその下方に位置する燃料タ
    ンクとをフィラパイプで接続した車両用燃料タンク装置
    において、前記フィラパイプ中に、燃料の流れが下方か
    ら上方へ向かった後再び下方へ向う燃料溜り部を形成
    し、該燃料溜り部内の上方の空間と前記燃料タンク内の
    上方の空間とを互いに連通させたことを特徴とする車両
    用燃料タンク装置。
JP9184093A 1993-03-29 1993-03-29 車両用燃料タンク装置 Pending JPH06278481A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9184093A JPH06278481A (ja) 1993-03-29 1993-03-29 車両用燃料タンク装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9184093A JPH06278481A (ja) 1993-03-29 1993-03-29 車両用燃料タンク装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06278481A true JPH06278481A (ja) 1994-10-04

Family

ID=14037794

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9184093A Pending JPH06278481A (ja) 1993-03-29 1993-03-29 車両用燃料タンク装置

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JP (1) JPH06278481A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105223005A (zh) * 2015-09-11 2016-01-06 中国石油化工股份有限公司 一种加油枪寿命测试装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105223005A (zh) * 2015-09-11 2016-01-06 中国石油化工股份有限公司 一种加油枪寿命测试装置

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