JPH06276797A - 発電システム - Google Patents

発電システム

Info

Publication number
JPH06276797A
JPH06276797A JP5085704A JP8570493A JPH06276797A JP H06276797 A JPH06276797 A JP H06276797A JP 5085704 A JP5085704 A JP 5085704A JP 8570493 A JP8570493 A JP 8570493A JP H06276797 A JPH06276797 A JP H06276797A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
prime mover
voltage
frequency
constant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5085704A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Fujimoto
洋 藤本
Yuji Nakamura
裕司 中村
Koji Okuda
浩二 奥田
Kosuke Nakatani
浩介 中谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP5085704A priority Critical patent/JPH06276797A/ja
Publication of JPH06276797A publication Critical patent/JPH06276797A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/14Combined heat and power generation [CHP]

Landscapes

  • Control Of Eletrric Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一台の原動機によって、定電圧定周波数の電
力と、可変電圧可変周波数の電力の両方を取り出し、部
分負荷時の省エネルギー効果を向上する。 【構成】 一台の原動機1に、第1および第2の巻線形
誘導発電機3,4を連動連結するとともに、その第1お
よび第2の巻線形誘導発電機3,4それぞれに所望の周
波数および電圧の出力電力を取り出せるように励磁電流
を制御する第1および第2の励磁装置6,7を備え、第
1の励磁装置6をにより励磁電流を制御して第1の巻線
形誘導発電機3から定電圧定周波数電力を取り出し、一
方、第2の励磁装置7をにより励磁電流を制御して第2
の巻線形誘導発電機4から可変電圧可変周波数電力を取
り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コジェネレーションシ
ステムなどに用いるために、一台の原動機に、その原動
機の回転数が変化しても所望の周波数および電圧の出力
電力を取り出せるように励磁電流を制御する励磁電流制
御手段を有する複数個の巻線形誘導発電機を連動連結
し、各巻線形誘導発電機発電機から同時に電力を供給で
きるように構成した発電システムに関する。
【0002】
【従来の技術】冷暖房等の空調設備では、その空調熱搬
送動力に消費される電力の割合が大きく、また、空調負
荷自体が、夏場や冬場は増大するがそれ以外では減少す
るといったように季節によって変動するのみならず、一
日の間でも昼間と夜間といったように大きく変動し、し
かも、ピークに達するような時間帯は一年のうちでもわ
ずかである。
【0003】そのため、ピークに達していない部分負荷
時に、ポンプや空調ファンなどの遠心回転型熱搬送機器
を回転数制御して駆動することにより、大幅な省エネル
ギーを図ることができる。
【0004】従来、上述した回転数制御を、インバータ
で行う代わりに同期発電機を連結したエンジンなどの原
動機の回転数を制御して行い、低コストでインバータに
よる損失および高潮波の虞無く行うようにしたシステム
が開発されている。
【0005】また、揚水式発電所において用いられてい
る、励磁電流を制御するサイクロコンバータを備えた巻
線形誘導発電機は、サイクロコンバータを利用して巻線
形誘導発電機の回転子上に、系統周波数(60Hzまたは50
Hz)によって決まる磁束の回転速度(同期速度)と回転
子の機械的速度との差(すべり速度)に相当する回転磁
場を形成し、所望の周波数および電圧の出力電力を取り
出せるように励磁電流を制御して任意の速度でポンプを
運転し、また、水車の運転時には、水車の速度に無関係
に、系統と連系して商用周波数60Hzで発電できるように
したものが知られている。今、系統の周波数によって決
まる回転速度(同期速度)n1 、回転子の機械的な回転
速度をn2 とすれば、サイクロコンバータによって形成
される磁界のロータに対する相対速度(すべり速度)は
1 −n2 となる。
【0006】巻線形誘導発電機や同期発電機では、いず
れにおいても、発電電力量および電圧は、磁界の強さ、
ならびに、ロータ側磁束とステータ側磁束との磁気的な
位相の関係によって決定されるものであり、この位相と
磁界の強さ(励磁電流によって変わる)を制御すること
により、系統と連系しての運転時には、無効電力・有効
電力を制御し、それ以外の単独運転時には、電圧・周波
数を制御できる。また、系統に連系した場合において、
系統(ステータ)側磁束に対してロータ側磁束を進相に
すれば発電になり、遅相にすれば電動機になる。この場
合、同期発電機では、ロータ側磁束がロータ上に固定さ
れているので、ロータ自身を同期速度で回転せざるを得
ないが、巻線形誘導発電機の場合、ロータ上に巻かれた
三相巻線の励磁電流を制御することにより、ロータの回
転数に関係無く任意の励磁磁束回転速度を作ることがで
きる。
【0007】なお、有効電力発電量の変化は、ロータに
かかるトルクの変化となって現れるが、原動機の制御系
によってスロットル開度の変化に変えられ、最終的に、
原動機への燃料供給量の変化、すなわち、エネルギー入
力の変化となるのはエネルギー保存則から自明である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ガスエンジンのような
オットーサイクルエンジンは、出力制御をスロットル絞
りによっているため、定速度で定電圧定周波数運転を行
う場合、部分負荷(低トルク)時の効率が悪化する。部
分負荷効率を定格効率に等しく維持するためには、部分
負荷時に回転数制御を行って定格時と等しいトルクがエ
ンジンにかかるようにする必要がある。
【0009】しかしながら、前述した、同期発電機を連
結したエンジンなどの原動機の回転数を制御して発電す
るシステムの場合に、部分負荷状態の場合に単純に回転
数制御を行ったのでは、定トルク運転ができない。何故
ならば、ポンプ等の遠心型回転機器の駆動エネルギー
(発電機側から見れば負荷)は、回転数の略3乗に比例
して変化する(図2のW2)のに対し、能力曲線(すな
わち定トルク線)は回転数に略比例して変化する(図2
のW1)からである。すなわち、トルクは定格のW2/
W1倍となる。このことは、エンジンの能力を充分に利
用していないともいえる。
【0010】また、同期発電機を可変電圧可変周波数で
運転した場合、前述した所定の商用周波数60Hz(または
50Hz)の電力を取り出すことができない欠点があり、従
って、商用電源とも連系できないために、常に切り離し
て運転しなければならず、エンジンなどの原動機による
発電能力の負荷量に対する余剰分を、例えば、照明など
のような商用周波数60Hzで使用する機器に発電電力とし
て供給できず、省エネルギーを図る上で未だ改善の余地
があった。
【0011】一方、エンジンなどの原動機を定格速度で
運転し、商用周波数60Hzの電力を取り出そうとすると、
逆に、可変電圧可変周波数制御での電力を取り出すこと
ができず、その上、逆潮流防止、電力単価等の理由か
ら、出力を絞る場合、定格速度運転状態では、エンジン
出力=トルク×回転数の関係より、トルクを定格(最大
使用トルク)以下に落とさざるを得ず、発電効率も大き
く低下する。したがって、前述の場合と同様に、省エネ
ルギーを図る上で未だ改善の余地がある。上述の問題
は、サイクロコンバータを備えた巻線形誘導発電機を用
いる発電システムの場合でも同様である。
【0012】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、請求項1に係る発明の発電システム
は、一台の原動機によって、定電圧定周波数の電力と、
可変電圧可変周波数の電力の両方を取り出し、部分負荷
時の省エネルギー効果を向上できるようにすることを目
的とし、また、請求項2に係る発明の発電システムは、
原動機を定トルク運転して部分負荷効率を向上できるよ
うにすることを目的とし、また、請求項3に係る発明の
発電システムは、原動機からの排熱を利用して冷温水を
得る場合にあって、春や秋などの中間期の夜間などで冷
熱および温熱需要の極めて少ないときに、省エネルギー
効果をより一層向上できるようにすることを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の発
電システムは、上述のような目的を達成するために、一
台の原動機に、その原動機の回転数が変化しても所望の
周波数および電圧の出力電力を取り出せるように励磁電
流を制御する励磁電流制御手段を有する複数個の巻線形
誘導発電機を連動連結し、各巻線形誘導発電機から同時
に電力を供給できるように構成した発電システムにおい
て、巻線形誘導発電機のうちの一部から定電圧定周波数
電力を、他部の巻線形誘導発電機から可変電圧可変周波
数電力をそれぞれ取り出すように励磁電流制御手段を制
御することを特徴としている。
【0014】また、請求項2に係る発明の発電システム
は、上述のような目的を達成するために、請求項1の巻
線形誘導発電機から取り出される定電圧定周波数電力と
可変電圧可変周波数電力との合計電力を求めるととも
に、その合計電力を得るに必要な原動機の回転数であっ
て、かつ、原動機にかかるトルクを定格トルクに維持す
る原動機の回転数を算出する回転数演算手段を設け、そ
の回転数演算手段によって算出された回転数を維持する
ように原動機を制御する回転数制御手段を設けて構成す
る。
【0015】また、請求項3に係る発明の発電システム
は、上述のような目的を達成するために、請求項1また
は請求項2の原動機と、複数個の巻線形誘導発電機との
間に動力の伝達を遮断する伝動クラッチを設け、その伝
動クラッチの切り状態において、ひとつの巻線形誘導発
電機と商用電源とを接続可能に構成し、その巻線形誘導
発電機を電動機とし、他の巻線形誘導発電機から可変電
圧可変周波数電力を取り出すように励磁電流制御手段を
制御するように構成する。
【0016】上述した、所望の周波数および電圧の出力
電力を取り出せるように励磁電流を制御する励磁電流制
御手段に含まれる周波数変換手段としては、サイリスタ
や、パワートランジスタによるPWM制御(パルス幅制
御)や、サイクロコンバータなどを使用することができ
る。
【0017】また、定電圧定周波数電力側の発電機は、
商用電源と連系しても良いし、可変電圧可変周波数電力
側の発電機の負荷として、冷温水ポンプやファンといっ
た空調熱搬送動力を用いても良い。商用電源との連系の
ためには、同期検定装置を必要とするのはもちろんであ
る。また、原動機としては、ガスエンジン、ディーゼル
エンジン、蒸気タービンなどが用いられる。
【0018】本明細書でいうところの、「定周波数」と
は、同期発電機に原動機を連動連結した発電システムに
おいて、原動機を定格速度で運転したときに同期発電機
で発電される電力の周波数であり、通常、関西地方では
60Hz、関東地方では50Hzで設計される。また、「定電
圧」とは、発電システムの設計運転電圧であり、通常 2
00〜 22000ボルトの範囲内の特定値で設計されることが
多い。「可変電圧可変周波数電力」とは、設計された定
電圧定周波数以外の電力で、負荷の要求に応じた電力で
ある。負荷が一定の場合は可変電圧可変周波数電力の電
圧および周波数それぞれは通常一定になる。電圧と周波
数は比例関係を保たせる場合が多い。また、定格トルク
は原動機を定格速度で運転し、かつ、定格出力(すなわ
ち、使用上の最大出力)で運転したときの原動機にかか
るトルクである。また、巻線形誘導発電機というのは、
その発電機の構造を指すのであって、発電原理が誘導発
電機という意味では無い。
【0019】
【作用】請求項1に係る発明の発電システムの構成によ
れば、一部の巻線形誘導発電機から定電圧定周波数電力
を取り出すとともに、他部の巻線形誘導発電機から可変
電圧可変周波数電力を取り出し、季節ごとや時間帯ごと
の空調負荷などの変化に応じて、熱搬送機器などを可変
速運転し、かつ、照明機器などには、商用電源と連系し
て定電圧定周波数電力を供給することができる。また、
熱搬送機器などを低速運転したときには、原動機の余裕
分を定電圧定周波数電力の取り出しに廻し、原動機の能
力を有効に利用することができる。
【0020】また、請求項2に係る発明の発電システム
の構成によれば、熱搬送機器などでの負荷変動にかかわ
らず、原動機を常に略一定のトルクで運転することがで
き、部分負荷時の発電効率を高く維持することができ
る。
【0021】また、請求項3に係る発明の発電システム
の構成によれば、伝動クラッチにより動力伝達を遮断
し、原動機を用いずに一部の巻線形誘導発電機を商用電
源で駆動し、その巻線形誘導発電機を電動機として他部
の巻線形誘導発電機で発電し、励磁電流制御手段により
励磁電流を制御して、商用電源を用いながらインバータ
なしで可変電圧可変周波数の電力を取り出し、その電力
により空調熱搬送機器などに対する動力を得ることがで
きる。これは、排熱需要が極端に小さく、原動機を停止
して商用電源を使った方が経済的であるケースであり、
このときの冷熱および温熱需要に対しては、例えば、ガ
ス焚のボイラや冷凍機で必要量の熱を得れば良い。
【0022】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0023】図1は、本発明に係る発電システムの実施
例を示すブロック図であり、一台の原動機(ガスエンジ
ン)1に、電磁操作式の伝動クラッチ2を介して第1の
巻線形誘導発電機3が連動連結されるとともに、その第
1の巻線形誘導発電機3と第2の巻線形誘導発電機4と
が伝動軸5を介して連動連結されている。
【0024】第1および第2の巻線形誘導発電機3,4
それぞれには、所望の周波数および電圧の出力電力を取
り出せるように励磁電流を制御する第1および第2の励
磁装置6,7が備えられている。
【0025】第1の巻線形誘導発電機3からの電力を取
り出す第1の出力線8に第1の遮断器9を介して第1の
電力取り出し線10が接続されるとともに、その第1の
電力取り出し線10に第2の遮断器11を介して商用電
源12が接続されている。第2の巻線形誘導発電機4か
らの電力を取り出す第2の出力線13に第3の遮断器1
4を介して第2の電力取り出し線15が接続されるとと
もに、その第2の電力取り出し線15にファンコイルユ
ニットなどの空調負荷16が接続されている。
【0026】第1および第2の出力線8,13それぞれ
に、第1および第2の電圧・電流変換器17,18が付
設され、回転数制御手段を構成するマイクロコンピュー
タ19に第1および第2の電圧・電流変換器17,18
が接続されるとともに、マイクロコンピュータ19と第
1および第2の励磁装置6,7とが接続され、更に、空
調負荷16とマイクロコンピュータ19が接続されると
ともに、マイクロコンピュータ19に、原動機1に付設
された燃料供給量調整用のスロットル20が接続され、
更に原動機1の回転数ピックアップ21が接続され、伝
動クラッチ2の入り切り状態に合わせて、マイクロコン
ピュータ19により所定の動作を行うように構成されて
おり、次に説明する。
【0027】先ず、伝動クラッチ2の入り状態では、第
1の励磁装置6により励磁電流を制御して第1の巻線形
誘導発電機3から定電圧定周波数電力を取り出すととも
に商用電源12と系統連系させ、かつ、第2の励磁装置
7により励磁電流を制御して第2の巻線形誘導発電機4
から可変電圧可変周波数電力を取り出して空調負荷16
の熱搬送機器に供給する。すなわち、第1および第2の
巻線形誘導発電機3,4から同時に電力を供給する。な
お、電圧・電流変換器17,18は設定の有効電力、無
効電力、電圧、周波数を得るための励磁制御におけるフ
ィードバックとして用いる。
【0028】このとき、空調負荷16側で要求されるフ
ァンコイルユニット等の冷水制御弁の開度や設定温度な
どから推定される空調負荷がマイクロコンピュータ19
に入力され、その負荷に合うように周波数および電圧を
設定し、第2の励磁装置7を制御して第2の巻線形誘導
発電機4からその設定した可変電圧可変周波数電力を取
り出し、空調負荷16の熱搬送機器を駆動した時の、周
波数と必要電力量との関係を、予め、熱搬送機器の特性
から求めて、マイクロコンピュータ19に記憶しておく
ものとする。ここで、設定電圧は、設定周波数に比例す
るよう与えるのが一般的である。また、空調負荷と設定
周波数の関係は、例えば、図3に示すグラフのようなも
のであって、空調負荷とともに設定周波数を低下させ
る。
【0029】一方、第1の巻線形誘導発電機3からは、
第1の励磁装置6により制御されて定電圧定周波数電力
が取り出される。この取り出しに必要な定電圧定周波数
電力の量は、予め、システム運用段階で経済性等を考慮
して設定されるとともに、その設定された定電圧定周波
数電力がマイクロコンピュータ19に入力される。
【0030】マイクロコンピュータ19には回転数演算
手段が備えられ、設定した定電圧定周波数電力と、設定
電圧、設定周波数で運転したときの可変電圧可変周波数
電力との合計電力を求めるとともに、その合計電力を定
格トルクを維持しつつ得るに必要な原動機1の回転数を
算出するようになっている。これは、図2のW1を用い
て行う。W1は発電能力曲線であって、トルク一定曲
線、すなわち、定格トルク曲線と同一と解釈できる。
【0031】そして、マイクロコンピュータ19では、
上述した回転数演算手段によって算出された回転数を維
持するように回転数ピックアップ21でフィードバック
をかけつつスロットル20を自動的に調整制御し、原動
機1を常に略一定のトルクで運転できるように回転数制
御手段が構成されている。
【0032】そして、伝動クラッチ2により動力伝達を
遮断した状態においては、第1の巻線形誘導発電機3と
商用電源12とを接続し、その第1の巻線形誘導発電機
3を電動機とし、かつ、第2の励磁装置7により励磁電
流を制御して第2の巻線形誘導発電機4から可変電圧可
変周波数電力を取り出す。このとき、マイクロコンピュ
ータ19に入力される空調負荷16からの負荷に応じ、
第2の電圧・電流変換器18で測定される可変電圧可変
周波数電力が負荷に応じた値になるように制御するよう
になっている。
【0033】上記実施例において、第1および第2の巻
線形誘導発電機3,4の制御は、実際には、磁束方向成
分とトルク成分を分離して行う、いわゆるベクトル制御
の考え方およびシステム構成が必要であるが、確立され
た技術であるので本システム構成では省略している。ま
た、商用電源に系統連系した場合においては、発電制御
は、周波数・電圧制御から無効電力・有効電力制御に切
り替わるが、常識的な事柄であり省略している。このよ
うな技術については、特願昭51−71181号、特願
昭62−195674号、特願平2−42675号等に
詳しく紹介されている。
【0034】また、本発明としては、3個以上の巻線形
誘導発電機を設けて構成するものでも良い。また、原動
機としては、上述実施例のようなガスエンジンに限ら
ず、ディーゼルエンジンや蒸気タービンなども使用でき
る。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に係る発明の発電システムによれば、複数個の巻線形
誘導発電機を一台の原動機に連動連結し、励磁電流制御
手段により励磁電流を制御することによって、一部の巻
線形誘導発電機から定電圧定周波数電力を出力しなが
ら、他部の巻線形誘導発電機から可変電圧可変周波数電
力を出力するから、定電圧定周波数電力および可変電圧
可変周波数電力のいずれをも供給できながら、夏場や冬
場などで、電力需要や排熱需要が大きい場合に、原動機
を能力一杯に作動して最大能力の発電を行うことができ
る。しかも、可変電圧可変周波数電力を必要とする負荷
として、例えば、空調熱搬送用遠心回転機を選んだ場合
に、その空調負荷が小さいときには、その空調負荷に応
じて回転数を落とすことにより、その駆動動力を回転数
のほぼ3乗に比例して低下させることができるから、一
定の回転数で使用した場合に比べて大幅な省エネルギー
効果を達成できる。また、熱搬送機器などを低速運転し
たときには、原動機の余裕分を定電圧定周波数電力の取
り出しに廻すことができ、上述の省エネルギー効果を達
成する結果において節約できた動力を定電圧定周波数発
電に利用することによって、その出力電力を実質的に増
加できる利点がある。さらに、定電圧定周波数電力を出
力するから、商用電源と連系できる。
【0036】また、請求項2に係る発明の発電システム
によれば、熱搬送機器などでの負荷変動にかかわらず、
原動機を常に略一定のトルクで運転することができるか
ら、原動機の部分負荷効率を向上できる。すなわち、例
えば、二台の原動機を用意し、一方を定電圧定周波数で
運転し、他方を可変電圧可変周波数で運転する場合、原
動機が2台になるためにコストアップとなる以上に運用
の融通性、および、部分負荷効率が低下する。すなわ
ち、100kwの定電圧定周波数発電機と 100kwの可変電圧
可変周波数発電機で、 150kwの定電圧定周波数負荷と、
50kwの可変電圧可変周波数負荷を満たすことはできない
のであり、また、定電圧定周波数負荷が50kw、可変電圧
可変周波数負荷が50kwのとき、半分の負荷率となって発
電効率を向上することができないのである。これに対し
て、請求項2に係る発明の発電システムによれば、励磁
電流制御手段により励磁電流を制御することによって、
それらに容易に対応できる。
【0037】また、請求項3に係る発明の発電システム
によれば、原動機からの排熱を利用して冷温水を得る場
合にあって、春や秋などの中間期や夜間などで冷熱およ
び温熱需要の極めて少ないときに、原動機を用いずに一
部の巻線形誘導発電機を商用電源で駆動し、それを電動
機として他部の巻線形誘導発電機からインバータ無しで
取り出した可変電圧可変周波数の電力により空調熱搬送
動力を得るから、熱搬送動力の低減を図りながら、か
つ、極めて少ない冷熱および温熱需要のために原動機を
駆動するという無駄を無くし、例えば、ガス焚のボイラ
や冷凍機で必要量の熱を得ることができ、省エネルギー
効果をより一層向上できる。殊に、排熱冷凍機では、そ
の成績係数が低く、冷凍機で冷熱を得ることにより大幅
な省エネルギーを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る発電システムの実施例を示すブロ
ック図である。
【図2】回転数と発電能力または負荷との相関を示すグ
ラフである。
【図3】空調負荷と設定周波数との相関を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1…原動機 2…伝動クラッチ 3…第1の巻線形誘導発電機 4…第2の巻線形誘導発電機 6…第1の励磁装置 7…第2の励磁装置 12…商用電流 19…マイクロコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中谷 浩介 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一台の原動機に、その原動機の回転数が
    変化しても所望の周波数および電圧の出力電力を取り出
    せるように励磁電流を制御する励磁電流制御手段を有す
    る複数個の巻線形誘導発電機を連動連結し、各巻線形誘
    導発電機から同時に電力を供給できるように構成した発
    電システムであって、 前記巻線形誘導発電機のうちの一部から定電圧定周波数
    電力を、他部の巻線形誘導発電機から可変電圧可変周波
    数電力をそれぞれ取り出すように前記励磁電流制御手段
    を制御することを特徴とする発電システム。
  2. 【請求項2】 請求項1の巻線形誘導発電機から取り出
    される定電圧定周波数電力と可変電圧可変周波数電力と
    の合計電力を求めるとともに、その合計電力を得るに必
    要な原動機の回転数であって、かつ、原動機にかかるト
    ルクを定格トルクに維持する原動機の回転数を算出する
    回転数演算手段を設け、その回転数演算手段によって算
    出された回転数を維持するように前記原動機を制御する
    回転数制御手段を設けてある発電システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2の原動機と、複
    数個の巻線形誘導発電機との間に動力の伝達を遮断する
    伝動クラッチを設け、その伝動クラッチの切り状態にお
    いて、ひとつの巻線形誘導発電機と商用電源とを接続可
    能に構成し、その巻線形誘導発電機を電動機とし、他の
    巻線形誘導発電機から可変電圧可変周波数電力を取り出
    すように励磁電流制御手段を制御する発電システム。
JP5085704A 1993-03-18 1993-03-18 発電システム Pending JPH06276797A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5085704A JPH06276797A (ja) 1993-03-18 1993-03-18 発電システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5085704A JPH06276797A (ja) 1993-03-18 1993-03-18 発電システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06276797A true JPH06276797A (ja) 1994-09-30

Family

ID=13866216

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5085704A Pending JPH06276797A (ja) 1993-03-18 1993-03-18 発電システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06276797A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002244747A (ja) * 2001-02-14 2002-08-30 Yanmar Diesel Engine Co Ltd コージェネレーションシステムの付属機器類の駆動方法
JP2013137007A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Osaka Gas Co Ltd コージェネレーションシステム及びその制御方法
WO2022083055A1 (zh) * 2020-10-22 2022-04-28 青岛海信日立空调系统有限公司 变频系统

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002244747A (ja) * 2001-02-14 2002-08-30 Yanmar Diesel Engine Co Ltd コージェネレーションシステムの付属機器類の駆動方法
JP2013137007A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Osaka Gas Co Ltd コージェネレーションシステム及びその制御方法
WO2022083055A1 (zh) * 2020-10-22 2022-04-28 青岛海信日立空调系统有限公司 变频系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3840416B2 (ja) タービン発電装置
US4246531A (en) Constant frequency variable rpm generator
US6093975A (en) Turbogenerator/motor control with synchronous condenser
US7905813B2 (en) Electronically controlled engine generator set
CN107100853A (zh) 一种用于双机回热的辅机动力系统
US5675188A (en) Adjustable speed gas turbine power generation apparatus and its operation method independent of ambient temperature
Nayak et al. Modeling and performance analysis of microturbine generation system in grid connected/islanding mode
US4686378A (en) Apparatus for generating heat and electricity
Levy Analysis of a double-stator induction machine used for a variable-speed/constant-frequency small-scale hydro/wind electric power generator
Weiss Adjustable speed AC drive systems for pump and compressor applications
US20040262924A1 (en) Marine propulsion unit
US7633176B1 (en) Direct drive induction electrical power generator
EP2274815B1 (en) Electrical generator and electricity generation system
CN206874493U (zh) 一种用于双机回热的辅机动力系统
Ryan et al. A" power-mapping" variable-speed control technique for a constant-frequency conversion system powered by a IC engine and PM generator
JP2022505734A (ja) ハイブリッドな同期コンデンサと発電装置
JPH06276797A (ja) 発電システム
JPH06225598A (ja) 発電システム
US20130121844A1 (en) Variable Speed High Efficiency Gas Compressor System
Jovanovic et al. The use of doubly fed reluctance machines for large pumps and wind turbines
US1723857A (en) Electric power system
RU2241837C2 (ru) Регулятор температуры энергетической установки транспортного средства
JPH06272990A (ja) 発電システム
US20240120820A1 (en) Motor-alternator-motor (mam) systems and methods for using same
US2725490A (en) Electric power system