JPH06274635A - クラスタリング処理装置 - Google Patents

クラスタリング処理装置

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JPH06274635A
JPH06274635A JP8685893A JP8685893A JPH06274635A JP H06274635 A JPH06274635 A JP H06274635A JP 8685893 A JP8685893 A JP 8685893A JP 8685893 A JP8685893 A JP 8685893A JP H06274635 A JPH06274635 A JP H06274635A
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Hiroyuki Ando
啓之 安藤
Tomohiko Sato
友彦 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力するデータの分布に合わせて初期クラス
タを自動生成できるようにすることを目的とする。 【構成】 初期クラスタ広がり幅決定部10は、データ
入力部1を介して、クラスタリング処理をするデータ群
より10個のデータを任意抽出し、これら各データ間の
抽出した順に差分の絶対値を求める。ついで、この差分
の絶対値を降べきの順に並び変えて、となり同士の値の
差の絶対値を算出し、これらの中の最大値の半分を初期
クラスタ広がり幅αとして、クラスタリングパラメータ
記憶部8に記憶する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、データ群の分布に合
わせてクラスタを生成するクラスタリング処理装置に関
し、クラスタリングするときの初期クラスタ広がり幅を
自動で設定するクラスタリング処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】得られた事例(データ)から情報処理動
作を獲得するようなシステムでは、獲得できるデータの
量に比較して入力データは非常に広い範囲にわたり、そ
の量も多い。ここで、入力データを分類し、その分類し
た状態でデータを獲得するようにすれば、獲得するデー
タ量を減少させることが可能になる。このように、入力
したデータを分類する方法として、クラスタリングがあ
る。クラスタリングは入力データの中で似たもの同士を
併合していくつかのグループすなわちクラスタにまとめ
ていくものである。クラスタリングによる分類は、集合
を形成する各データの類似の度合いを測定して数量化
し、類似の程度が高いデータを同一のグループ(クラス
タ)に集めることによりなされる。
【0003】図6は、上述したように入力データをクラ
スタリングする装置である従来のクラスタリング処理装
置の構成を示す構成図である。同図において、1はデー
タ入力部、2は入力したデータについて新規にクラスタ
を生成するか否かを判定するクラスタ生成判定部、3は
入力データのクラスタを新規に生成するクラスタ生成
部、4は入力データに基づいてクラスタの調節を行うク
ラスタ調節部、5は入力データに基づいて複数のクラス
タどうしを融合すべきか否かを判定するクラスタ融合判
定部、6は複数のクラスタどうしを融合するクラスタ融
合部である。また、7はクラスタを新規に生成する場合
或いはクラスタの調節や融合する場合に必要とするパラ
メータやクラスタリング情報が記憶される記憶部であ
り、クラスタリング用パラメータ記憶部8及びクラスタ
リング情報記憶部9から構成される。
【0004】図7は、このようなクラスタリング処理装
置における処理状況を示す説明図であり、例えばある時
点までの入力データ群が図7(a)に示すような状況に
ある場合は、そのクラスタリング結果は図7(c)に示
すようになされる。その後、時間の経過とともに入力デ
ータ群の特徴が図7(b)に示すような状況に徐々に変
化すると、これに伴い、図7(c)のクラスタの調節・
融合、あるいは図7(c)のクラスタに新たなクラスタ
を生成し、その結果、図7(e)に示すようにクラスタ
リングする。即ち本装置は、時間とともに増加していく
入力データ群に対応したクラスタを生成するものであ
り、逐次入力されるデータにしたがってクラスタの生
成,調節及び融合を行うことができる。
【0005】図6に示すクラスタリング処理装置では、
まずデータ入力部1を介して入力されたデータ(信号)
が、クラスタ生成判定部2で新規にクラスタを生成する
か、それとも既に生成されているクラスタに帰属させる
かが判定される。この入力したデータの各クラスタへの
帰属度等を演算する場合のものさしとして、一般には、
式(1)に示すユークリッド距離及び式(2)に示すマ
ハラノビス距離とがある。
【0006】
【数1】
【0007】
【数2】
【0008】ここで式(2)において、σx2 ,σy2
は分散値を示し、それぞれ式(3),(4)で示され
る。なおnはデータ数,μは平均値である。
【0009】
【数3】
【0010】
【数4】
【0011】このマハラノビス距離は、確率または統計
等で利用される正規分布を求める場合に用いられ、した
がって演算が複雑かつ演算時間が長くなる。このため、
迅速な処理が要求されるオンライン処理では不向きであ
る。このクラスタリング処理装置では、オンライン処理
を可能とするため、入力した信号のクラスタへの帰属度
等を演算する場合、四則演算のみのユークリッド距離を
用いて演算時間を短縮すると共に、メモリ容量の増加を
抑制するようにしている。
【0012】ここで、入力データの各クラスタへの帰属
度を定義するための分布として、ファジィ制御のメンバ
ーシップ関数としてよく利用される三角形の分布を用い
る。図8に示すように、一次元における三角形分布は、
分布の広がりαをパラメータとして有し、中心座標μの
位置を帰属度「1」として定義する。なお、多次元の場
合は各軸方向に独立して同様な分布を与える。次に一次
元におけるクラスタリング処理のアルゴリズムについ
て、図8の三角形分布を用いその概要を説明する。
【0013】上記三角形分布において、既に生成されて
いるクラスタの領域を,とし、その周辺の領域を
,として各領域に分割する。ここで、Xは入力デー
タ、μはクラスタの中心位置、αはクラスタの中心から
の広がりを示している。なお、K1はクラスタの拡大す
る範囲に関するパラメータ、K2は縮小する範囲に関す
るパラメータであり、それぞれクラスタリング用パラメ
ータ記憶部8(図6)に記憶されている。データ入力部
1において入力されたデータXが、領域の範囲に該当
している場合は、クラスタ生成部3において新規にクラ
スタが生成される。また、入力されたデータXが、領域
の範囲に該当している場合は、クラスタ調節部4にお
いてクラスタの広がりに対し拡大処理を行う。また、入
力されたデータXが、領域の範囲に該当している場合
は、クラスタの広がりを変更しない。また、入力された
データXが、領域(クラスタの中心部)の範囲に該当
している場合は、クラスタ調節部4においてクラスタの
広がりに対し縮小処理を行う。なお、入力されたデータ
Xが、領域〜の範囲に該当している場合にはクラス
タの中心位置も変更される。
【0014】次に、クラスタ生成部3におけるクラスタ
の生成アルゴリズムについて説明する。上記したよう
に、データ入力部1において入力されたデータXが領域
の範囲に該当し帰属するクラスタが存在しない場合
や、クラスタが未だ生成されていない場合は、その入力
データを中心位置μとした図9に示すような帰属度分布
を有するクラスタを生成し、クラスタリング情報記憶部
9へ記憶する。この場合、帰属度F(x)は、式(5)
で与えられ、その最大値は「1」である。なお、αはク
ラスタの初期広がりを示すパラメータであり、クラスタ
リング用パラメータ記憶部8に記憶されている。
【0015】
【数5】
【0016】次に、クラスタ調節部4における調節アル
ゴリズムについて図10を用いて説明する。図10
(a)に示すように、入力されたデータXが領域の範
囲に該当している場合には、クラスタ調節部4において
図10(b)に示すようなクラスタの広がりに対して拡
大調節が行われる。この場合、クラスタ調節部4は、ま
ずクラスタの広がりαnew については式(6)に基づい
て演算する。
【0017】
【数6】
【0018】次に、拡大されたクラスタの新たな中心位
置μnew を、それぞれ式(7),(8)に基づいて演算
し、この結果をクラスタリング情報としてクラスタリン
グ情報記憶部9へ記憶する。
【0019】
【数7】
【0020】
【数8】
【0021】次に、図10(c),(d)は、クラスタ
の縮小調節を示す図である。上記したように、入力され
たデータXが、領域(クラスタの中心部)の範囲に該
当している場合、クラスタ調節部4は、図10(d)に
示すようにクラスタの縮小調節を行うが、まずその中心
位置μnew を、式(9)に基づいて演算する。なお、式
(9)中のNoldは、この時までにクラスタに入力さ
れたデータの数を示し、またnは入力されたデータXが
帰属すべきクラスタの数の逆数を示している。
【0022】
【数9】
【0023】次に、クラスタリング用パラメータ記憶部
8に記憶されている縮小に関するパラメータをK3とす
ると、クラスタの広がりαnew を、式(10)に基づい
て演算する。
【0024】
【数10】
【0025】なお、入力データXが領域の範囲に該当
している場合は、クラスタの広がりについては変更せ
ず、式(9)に基づいて中心位置のみが変更される。次
に、クラスタ融合部6における融合アルゴリズムについ
て説明する。帰属すべきクラスタが複数あり、各クラス
タをペアとし、そのペア毎の共通部分の各軸における交
点の最小帰属度を各クラスタペアの帰属度として、その
最大帰属度が予め設定されたしきい値THを超えたとク
ラスタ融合判定部5が判定した場合、クラスタ融合部6
は、以下のアルゴリズムにより選ばれたクラスタのペア
を融合する。即ち、この場合新しいクラスタの広がりα
new が元のクラスタの広がりαoldを全て包含できるよ
うにクラスタの広がりを再定義する。しかし、このまま
ではクラスタの領域が拡大する一方となるため、クラス
タの端部があまり重要ではないと仮定して、以下の式
(11)に基づいてデータ数N(new)を演算する。さ
らに式(12),(13)に基づいて中心位置μ(ne
w) ,クラスタの広がりα(new) を各軸について独立
に演算する。
【0026】
【数11】
【0027】
【数12】
【0028】
【数13】
【0029】図11は、2つのクラスタA,Bを融合す
る場合の状況を示す図である。即ち同図(a)に示すよ
うに、入力データXがクラスタA,Bの領域の共通領域
の範囲にあり、かつこの共通領域の各軸における交点の
最小帰属度がしきい値THを超えていると判定される場
合は、クラスタA,Bの融合が行われ、図11(b)に
示すようなクラスタCとして生成される。この場合、ク
ラスタA,Bのデータ数をNA,NBとすると、融合さ
れたクラスタCのデータ数NCは、式(14)に基づい
て演算される。
【0030】
【数14】
【0031】また、融合されたクラスタCの中心位置μ
C及び広がりαCは、それぞれ式(15),(16)に
基づいて演算される。
【0032】
【数15】
【0033】
【数16】
【0034】なお、入力データXがクラスタA,Bの領
域の共通領域の範囲内にあっても、図11(c)のよう
に共通領域の各軸における交点の最小帰属度がしきい値
THを超えていなければ、クラスタA,Bの融合を行わ
ない。
【0035】ここで、このクラスタリング処理装置を色
画像処理装置に対応させた例を以下に示す。色画像処理
装置は、映像を撮影しているカラービデオカメラなどか
ら得られるRGB信号をIrg空間に変換し、カラー画
像の入力データをこの空間内のrg変面上にrとgで示
されるベクトルの分布として形成するものである。な
お、Irg空間は、各信号R,G,Bの和である強度I
と、R(赤)信号を強度Iで割ったrと、G(緑)信号
を強度Iで割ったgとからなるものである。この色画像
処理装置により得られる、図12に示すような、rg平
面に形成された基準入力画像のカラーデータの分布を、
クラスタリング処理装置によりクラスタリングして基準
クラスタを形成することにより、ある画像が基準の画像
と同じかどうかの判断が可能となる。
【0036】すなわち、まず、基準画像をカメラにより
取り込み、色画像処理装置により変換された基準画像デ
ータの分布をクラスタリング処理装置でクラスタリング
して、基準クラスタとして設定する。次に、認識対象の
画像をカメラにより取り込んだときには、色画像処理装
置により変換された認識画像データの分布状態が、基準
クラスタと何処まで一致しているかにより、認識対象の
画像の基準画像に対する一致度を求めることができる。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】従来は、以上のように
構成されていたので、以下に示すような問題があった。
まず、前述した色画像処理装置によって得られた基準画
像のデータの分布のクラスタリングをする場合、このデ
ータの分布を人間がみてクラスタの広がり幅の初期値α
を決定するので、このために労力を要するという問題が
あった。そして、クラスタリングするデータの次元が4
を越えるような場合、クラスタの広がり幅の初期値αを
人間が決定するということはほとんど不可能である。
【0038】また、生成されるクラスタの広がりは、1
つのパラメータ(α、αnew )によって決定され、初期
クラスタが正方形であったので、クラスタリングするデ
ータ群の分布によっては、適切な初期クラスタを与えて
いないという問題があった。例えば、色画像処理装置に
よって得られた基準画像のデータの分布が、図12
(a)に示すような状態の場合は、全ての分布の状態が
rg平面でr方向g方向におおよそ均一に分布している
ので、初期クラスタが正方形であってもあまり問題はな
い。しかし、色画像処理装置によって得られた基準画像
のデータの分布が、図12(b)に示されるような状態
であった場合、基準画像のデータのすべての分布の状態
が、r軸方向により広がっているので、初期クラスタが
正方形であると、この分布状態に適合したクラスタの生
成に時間がかかるという問題があった。
【0039】また、従来では、初期クラスタが正方形で
あったため、前述の説明の色画像処理装置のデータでは
分布を示す平面の横軸方向と縦軸方向との値、すなわち
入力するデータを示す各次元の値を正規化する必要があ
った。
【0040】この発明は、以上のような問題点を解消す
るために成されたものであり、入力するデータの分布に
合わせて初期クラスタを自動生成できるようにすること
を目的とする。
【0041】
【課題を解決するための手段】この発明のクラスタリン
グ処理装置は、クラスタリングするデータ群より3個以
上のデータを順次任意抽出し、抽出したデータとこのデ
ータの次に抽出するデータとの差の絶対値を算出し、差
の絶対値を降べきの順に並べて、この順にとなり同氏の
差の絶対値を算出し、この算出した値の中の最大値を用
いて新たに生成するクラスタの大きさを決定する初期ク
ラスタ広がり決定手段を有することを特徴とする。
【0042】
【作用】得られたデータより新たにクラスタを生成する
とき、このクラスタの大きさがクラスタリングするデー
タ群の分布の状態に適合したものとなる。
【0043】
【実施例】以下この発明の1実施例を図を参照して説明
する。図1は、この発明のクラスタリング処理装置の構
成を示す構成図である。同図において、10はデータ入
力部1において入力されたデータが帰属するクラスタが
存在しない場合や、クラスタが未だ生成されていない場
合に生成する初期クラスタの広がり幅を、入力したデー
タの状態により自動で決定する初期クラスタ広がり幅決
定部であり、他は図6と同様である。
【0044】次に、このクラスタリング装置の初期クラ
スタ広がり幅決定部10の動作を説明する。まず、デー
タ入力部1を介して、クラスタリング処理をするデータ
群より10個のデータを任意抽出し、これら各データ間
の抽出した順に差分の絶対値を求める。ここで、任意抽
出したデータが抽出した順に「3」,「25」,
「5」,「27」,「7」,「1」,「4」,「3
2」,「34」,「8」であった場合について説明す
る。
【0045】これら任意抽出したデータの抽出した順に
差を取っていくと、この差分の絶対値は、「22」,
「20」,「21」,「20」,「6」,「3」,「2
8」,「3」,「26」となる。次いで、求めた差分の
絶対値を降べきの順に並び変えて「28」,「26」,
「22」,「21」,「20」,「20」,「6」,
「3」,「3」とし、再びこれらの順にとなり同士の値
の差分の絶対値を取り、この中の最大値である「14」
の1/2を初期クラスタ広がり幅とする。この場合、初
期クラスタ広がり幅αは「7」となる。そして、このよ
うにして得られた初期クラスタ広がり幅αを、クラスタ
リング用パラメータ記憶部8に記憶し、この値を用いて
クラスタ生成部3は初期クラスタを生成する。
【0046】この初期クラスタ広がり幅決定部10によ
り、前述の色画像処理装置によりrg平面に形成された
基準入力画像のカラー分布を示すデータのクラスタリン
グのための初期クラスタ広がり幅αを決定する場合、r
とgに対して前述したように初期クラスタ広がり幅を決
定する。このことにより、全ての分布の状態がrg平面
でr方向g方向におおよそ均一に分布している図2
(a)の場合は、従来と同様に正方形の初期クラスタ2
1が生成され、基準画像のデータのすべての分布の状態
がr軸方向により広がっている図2(b)の場合は、従
来とは異なり横に長い長方形の初期クラスタ22を生成
する。このように、この発明のクラスタリング処理装置
によれば、実際に分布に適合した初期クラスタを生成す
るようになるので、クラスタリング処理が早くなる。
【0047】ここで、クラスタリングするデータ群が、
図3に示すように、2つの領域に分かれて分布している
状態を考える。ここでは、次元が1つの場合について説
明する。この場合、前述のようにデータ群の中よりデー
タを任意抽出すると、領域31中のデータと領域32中
のデータとが、おおよそこの分布に近い状態で抽出され
るはずである。この抽出したデータを抽出した順に差を
取っていくと、その絶対値の中には、図3に示す距離
a,距離b,距離c,距離dに近い値のものがあると考
えられる。従って、これらの抽出データの差を大きい順
に並べて、その順に差の絶対値を取っていった場合、こ
れらの中の最大値Dは、大きい順に並べた距離d,距離
c,距離a,距離bの順に差の絶対値を取った中の最大
値Lに近い値となる。
【0048】ここで、クラスタリングするデータ群の分
布状態が、図3に示すように、領域31と領域32とが
それぞれの領域の大きさより充分離れている場合、その
距離cと距離aとの差が最大値Lである。この最大値L
の半分を初期クラスタの幅αとすれば、領域31内の最
大値データXで初期クラスタ33を生成しても、このク
ラスタ33が領域32にかかることはない。従って、最
大値Lより小さい値である最大値Dの半分の値を初期ク
ラスタの幅αとし、同様に領域31の最大値データでこ
の幅αの初期クラスタを生成しても、この初期クラスタ
が領域32にかかることはない。
【0049】実施例2.ところで、上記実施例では、ク
ラスタリング処理するデータが時間の経過とともに変化
しない場合について説明したが、この発明のクラスタリ
ング装置の適用範囲はこれに限るものではない。初期ク
ラスタ広がり幅決定部10が所定の時間間隔で初期クラ
スタ広がり幅αを定期的に生成するようにすれば、クラ
スタリング処理するデータが時間の経過とともに変化す
るデータに対しても、実際に分布に適合した初期クラス
タが生成できるようになる。
【0050】データが随時発生している状態では、図
4,図5に示すように、データの分布は時間とともに変
化する。図4は、ある時刻における実際の分布41が時
間経過とともにより分散した分布42に変化した状態を
示す分布図であり、図5は実際の分布51が時間経過と
ともにより集約した分布に変化した状態を示す分布図で
ある。
【0051】図4に示すように分布が変化するデータを
クラスタリングする場合、従来のように初期クラスタ4
3が固定されていると、図4(b)に示すように、分布
42に対しては小さいクラスタを多数生成しまうように
なる。このように、図4(b)に示すような状態のクラ
スタを生成しても、従来の技術の欄で説明したように、
クラスタ同士が融合を繰り返していき、結果として、図
4(a)に示すようなクラスタを生成する場合もある
が、これではクラスタリング処理に時間がかかってしま
う。また、初期クラスタの大きさが実際の分布と大きく
異なる場合は、小さいクラスタが多数できたままになっ
てしまう。一方、この実施例2のクラスタリング処理装
置のように、その時のデータの分布状態に合わせて初期
クラスタ広がり幅αを設定すれば、図4(a)に示すよ
うに、分布42に対して適切なクラスタ44を生成する
ようになる。
【0052】つぎに、図5に示すように初期分布51が
分布52へ変化するデータをクラスタリングする場合、
従来のように初期クラスタ53が固定されていると、図
5(b)に示すように、分布52に対しては大きいクラ
スタを多数生成しまうようになる。そして、結果とし
て、分布52は3つの領域から形成されているにもかか
わらず、1つのクラスタを生成してしまう場合がある。
これに対して、この実施例2のクラスタリング処理装置
のように、その時のデータの分布状態に合わせて初期ク
ラスタ広がり幅αを設定すれば、図5(a)に示すよう
に、分布52に対して適切なクラスタ54を生成するよ
うになる。このように、時間経過とともに分布が変化を
していくようなデータ群をクラスタリング処理する場
合、従来では実際の分布に適さないクラスタを生成して
しまう場合があるが、この実施例2のクラスタリング処
理装置では、実際のデータの分布状態を反映した適切な
クラスタリング処理を行う。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、クラスタリング処理をするデータ群のデータの次元
が多数存在しても、新たにクラスタを生成するときのク
ラスタ(初期クラスタ)の大きさを、人間の感覚に頼ら
ずに決定できるという効果がある。従来では、データの
次元が4以上になると、クラスタリングするデータ群の
分布に適合した初期クラスタの大きさの決定は不可能で
あったが、この発明により可能となる。また、入力する
データの次元が多数あっても、それらを正規化する必要
がないという効果がある。
【0054】そして、クラスタリングするデータ群の分
布に適合した大きさの初期クラスタを生成できるという
効果がある。従って、クラスタリング処理の結果がデー
タ群の分布の状態を正確に反映したものとなり、また、
クラスタリング処理をするデータ群が時間とともに分布
が変化するものであっても、その分布状態を正確に反映
したクラスタリング処理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の1実施例であるクラスタリング処理
装置の構成を示す構成図である。
【図2】図1のクラスタリング処理装置でクラスタリン
グ処理をする色画像処理装置により得られた基準画像の
データの分布の状態と、生成される初期クラスタの状態
を示す分布図である。
【図3】初期クラスタ広がり幅決定部10の動作の基本
概念を説明するための説明図である。
【図4】時間の経過とともに分布の状態が変化するデー
タ群を示す分布図である。
【図5】時間の経過とともに分布の状態が変化するデー
タ群を示す分布図である。
【図6】従来のクラスタリング処理装置の一例を示す構
成図である。
【図7】図6のクラスタリング装置のクラスタリング処
理の状況を示す図である。
【図8】図6のクラスタリング装置のクラスタリング処
理アルゴリズムの概要を説明するための分布図である。
【図9】図6のクラスタリング装置のクラスタ生成アル
ゴリズムを説明するための説明図である。
【図10】図6のクラスタリング装置のクラスタの拡大
調節及び縮小調節のアルゴリズムを説明するための説明
図である。
【図11】図6のクラスタリング装置のクラスタ融合ア
ルゴリズムを説明するための説明図である。
【図12】図6のクラスタリング装置でクラスタリング
処理をする色画像処理装置により得られた基準画像のデ
ータの分布の状態を示す分布図である。
【符号の説明】 1 データ入力部 2 クラスタ生成判定部 3 クラスタ生成部 4 クラスタ調節部 5 クラスタ融合判定部 6 クラスタ融合部 7 記憶部 8 クラスタリング用パラメータ記憶部 9 クラスタリング情報記憶部 10 初期クラスタ広がり幅決定部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 得られたデータがすでにあるクラスタに
    入らない場合は新たにクラスタを生成し、順次得られる
    データによりその特徴に従ってクラスタリング処理をす
    るクラスタリング処理装置において、 クラスタリングするデータ群より3個以上のデータを順
    次任意抽出し、抽出したデータとこのデータの次に抽出
    するデータとの差の絶対値を算出し、前記差の絶対値を
    降べきの順に並べて、この順にとなり同士の差の絶対値
    を算出し、この算出した値の中の最大値を用いて新たに
    生成する前記クラスタの大きさを決定する初期クラスタ
    広がり決定手段を有することを特徴とするクラスタリン
    グ処理装置。
JP5086858A 1993-03-23 1993-03-23 クラスタリング処理装置 Expired - Lifetime JP2946449B2 (ja)

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JP5086858A JP2946449B2 (ja) 1993-03-23 1993-03-23 クラスタリング処理装置

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JP5086858A JP2946449B2 (ja) 1993-03-23 1993-03-23 クラスタリング処理装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007164406A (ja) * 2005-12-13 2007-06-28 Oita Univ 学習機構付意思決定システム
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