JPH0626827U - 勃起補助具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】インポテンス患者に対する勃起状態を保持する
勃起補助具に関する。 【構成】リング状の基体と、該基体の内周面に取付たバ
ル−ンと、該バル−ンに流体を供給するためのパイプと
からなり、該パイプの先端に空気を送入するための弁を
設けたことを特徴とするインポテンス患者用勃起補助具
である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、インポテンス患者に対する勃起状態を保持するための補助具に関す る。

【０００２】

【従来の技術】

従来、インポテンス患者に対する勃起補助手段としては、勃起装置を使用して 勃起させた後、ゴムバンドを使用するという方法が一般的であった。しかし、ゴ ムバンドを陰茎に装着することは困難であるばかりでなく、必要以上に圧迫して 血行障害を生じる等の危険性がある。

【０００３】 ところで、最近インポテンス患者に対する非侵襲的な治療法の一として陰圧式 勃起補助用具がアメリカを中心としてわが国でも普及されるようになってきた。 しかしながら、アメリカで用いられている陰圧式勃起用具は副作用がなく高い 有用性を有するが、極めて高価であった。これに代わるものとして市販の陰圧発 生器を利用した陰圧式勃起補助具が試作された（臨床泌尿器科 第４５巻第９号 ６９２頁 １９９１年８月２０日医学書院発行参照）。この陰圧式勃起用具は、 市販の真空調理器（フレッシュシャワ−）を利用し、陰茎にかぶせるシリンダ− として復水再静注システム濾過器（ＡＨＦ−ＭＡ）のプラスチック外筒部分を用 い、これらをシリコンチュ−ブで接続したものである。そして、シリンダ−内を 陰圧にすることによって勃起させ、陰茎根部を弾性のバンドで絞扼するものであ る。しかし、ここで使用する弾性バンドはペンロ−ズドレ−ンやシリコンチュ− ブであって、前述のゴムバンドと同様に取扱が不便という欠点があった。

【０００４】 本願出願人は、先に尿失禁防止具を開発、出願した（実公昭５８−４５６８６ 号公報参照）。この防止具は、陰茎の外周に短冊状の基体の一方の面にバル−ン を取付け、このバル−ンの一部の尿道に当る部分は凸状の非拡張的部分を設けバ ル−ンに流体を送入するためのパイプ及びポンプを設けたものであって、バル− ンを内側として短冊状の基体を陰茎に巻き付け、ポンプによって流体をバル−ン 内に送入して膨らませ凸状の非拡張的部分において尿道のみを圧迫するものであ る。したがって、この防止具では血管を圧迫しないため勃起状態を保持すること はできない。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、インポテンス患者に対する勃起状態を保持できる補助具について種 々検討した結果、本考案を完成したもので、本考案の目的はインポテンス患者に 対する勃起補助具を提供するにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本願考案の要旨は、リング状の基体と、該基体の内周面に取付たバル−ンと、 該バル−ンに流体を供給するためのパイプとからなり、該パイプの先端に空気を 送入するための弁を設けたことを特徴とする勃起補助具である。

【０００７】 すなわち、本考案は基体がリング状を形成しているので陰茎に挿入しやすく、 次いでバル−ンに空気を挿入することによって勃起状態を保持し、特に陰圧式勃 起補助用具を使用するときは、単に補助具の陰圧によって弁を開くことによって 自然に空気が流入してバル−ンを適度に膨らませて陰茎を勃起状態を保持するこ とができる。

【０００８】

【実施例】

次に、実施例として具体的に図面をもって本考案を説明する。 図１は本考案にかかる勃起補助具の斜視図である。図１において基体１の内側 にバル−ン２が取付けられている。バル−ン２の基体への取付け方法としては接 着剤等の適宜な方法によって達成される。バル−ンは弾性に富んだ材料、例えば シリコ−ンゴム、軟質ポリ塩化ビニル等の材料で構成されている。バル−ン２に 柔軟なパイプ３を取り付け、その先端にポンプ４を設ける。使用するパイプとし ては外径が約２．０〜４．０ｍｍ程度のものが好ましくポンプ４より空気をバル −ン中に送入できればよい。

【０００９】 図２に本考案で使用するポンプの一例の拡大断面図を示す。図２においてポン プ４は壁面の一部に外部の空気を導入するための導入口５、また導入口５に対向 する位置に筒状径小部に内側パイプ７が一体に固着されており、パイプの他端に 空気導入口８が弁体を介して設けられている。

【００１０】 このような勃起補助具を装着するに際しては陰茎に基体を挿入し、ポンプ４の 空気導入口５を指で押さえながら圧縮することにより空気は導入口８を介してパ イプ中に導入され、圧縮がはずれると外気より導入口５より外部空気が流入され る。このようにしてポンプの内壁内の空気は順次バル−ン内に送入される。

【００１２】

【考案の効果】

以上述べたように、本願考案はに依れば、インポテンス患者に対して勃起補助 具の挿着は容易であり、バル−ンに送入する空気量を調整することによって過剰 に圧迫することはなく勃起状態を保持することが出来、その操作は極めて簡単で ある。

【００１３】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかる勃起補助具の斜視図である。

【図２】本考案にかかる勃起補助具に使用するポンプの
一例を示す拡大断面図である。

【符号の説明】

１ 基体 ２ バル−ン ３ パイプ ４ ポンプ ５ 空気導入口 ６ 空気排出弁口 ７ 内側パイプ ８ 弁

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 リング状の基体と、該基体の内周面に取
   付たバル−ンと、該バル−ンに流体を供給するためのパ
   イプとからなり、該パイプの先端に空気を送入するため
   のポンプを設けたことを特徴とする勃起補助具。