JPH06266689A - 神経回路網の構成方法,学習方法及び汎化能力評価方法 - Google Patents

神経回路網の構成方法,学習方法及び汎化能力評価方法

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JPH06266689A
JPH06266689A JP5054080A JP5408093A JPH06266689A JP H06266689 A JPH06266689 A JP H06266689A JP 5054080 A JP5054080 A JP 5054080A JP 5408093 A JP5408093 A JP 5408093A JP H06266689 A JPH06266689 A JP H06266689A
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input
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units
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Abstract

(57)【要約】 【目的】入力層ニューロンユニット,中間層ニューロン
ユニット及び出力層ニューロンユニットを備え、認識カ
テゴリに関する複数種の入力信号をもっての学習の結
果、優れた汎化能力を具える神経回路網を構成する。 【構成】入力層,中間層及び出力層ニューロンユニット
(SA1〜SA64,AA1〜AA5,RA1〜RA1
6)を、夫々の入出力関数f(x) が0<f(x) ≦1を成
立させるべく配し、入力・中間層間シナプス伝達効率の
初期値を、入力層ニューロンユニットへの入力が全て最
低レベルのとき、中間層ニューロンユニットの出力を最
低レベルとすべく設定するとともに、中間・出力層間シ
ナプス伝達効率の初期値を、中間層ニューロンユニット
の夫々の出力が最低レベルのとき、出力層ニューロンユ
ニットの出力を最高レベルとすべく設定したもとで、バ
ックプロパゲーションの手法による学習を行って、入力
・中間層間シナプス伝達効率の値及び中間・出力層間シ
ナプス伝達効率の値を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力層ニューロンユニ
ット,中間層ニューロンユニット及び出力層ニューロン
ユニットを備えた階層構造をとり、認識カテゴリに関す
る学習が行われる神経回路網についての、それを構成す
る方法,その学習を行う方法及びその汎化能力を評価す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】神経回路網は、構造上、階層型に属する
ものと相互結合型に属するものとに大別される。これら
のうち、階層型に属するものの典型的なものとして、入
力層ニューロンユニット,中間層ニューロンユニット及
び出力層ニューロンユニットを備えた三層構造をとるも
のがある。
【0003】三層構造をとる神経回路網にあっては、通
常、複数個の入力層ニューロンユニットと、それらの夫
々に結合された1個もしくは複数個の中間層ニューロン
ユニットと、中間層ニューロンユニットに結合された複
数個もしくは1個の出力層ニューロンユニットとを有
し、入力層ニューロンユニットの夫々とそれに結合され
た中間層ニューロンユニットとの間のシナプス伝達効率
(以下、入力・中間層間シナプス伝達効率という)、及
び、1個の中間層ニューロンユニットもしくは複数個の
中間層ニューロンユニットの夫々とそれに結合された出
力層ニューロンユニットとの間のシナプス伝達効率(以
下、中間・出力層間シナプス伝達効率という)の各々が
所定の値をとるものとされて構成される。そして、入力
層ニューロンユニットの夫々に、所定の認識カテゴリに
関する入力信号が供給されるとき、出力層ニューロンユ
ニットからその認識カテゴリに応答する出力信号が得ら
れる。
【0004】入力・中間層間シナプス伝達効率及び中間
・出力層間シナプス伝達効率の夫々の値は、先ず、各々
についての初期値が設定され、初期値の設定がなされた
もとで、例えば、バックプロパゲーションの手法によ
る、認識カテゴリに関する複数種の入力信号をもっての
学習が行われて決定される。斯かる学習は、例えば、特
定の認識カテゴリに関する入力信号が入力層ニューロン
ユニットに供給されるとき、それに応答して出力層ニュ
ーロンユニットに得られる出力信号が、供給された入力
信号に対応して予め設定されている適正な信号(教師信
号)に近接するように、入力・中間層間シナプス伝達効
率及び中間・出力層間シナプス伝達効率の夫々の値が変
更せしめられることにより行われる。その際、入力信号
が入力層ニューロンユニットに供給されたとき出力層ニ
ューロンユニットに得られる出力信号を教師信号に近接
させるべく入力・中間層間シナプス伝達効率及び中間・
出力層間シナプス伝達効率の夫々の値を変更する学習
は、通常、複数回が繰り返して行われ、有限回の学習の
結果、入力層ニューロンユニットに供給された入力信号
に応答して出力層ニューロンユニットに得られる出力信
号が教師信号に十分に近接したものとなる状態が学習が
収束する状態(学習収束状態)と称される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くの三層構造
をとる神経回路網にあっては、その構成過程において、
バックプロパゲーション等の手法に従った、認識カテゴ
リに関する複数種の入力信号をもっての学習に先立って
行われる、入力・中間層間シナプス伝達効率及び中間・
出力層間シナプス伝達効率の夫々の初期値の設定が、当
該神経回路網の汎化能力に影響を及ぼすことになる。従
来の神経回路網の構成方法にあっては、入力・中間層間
シナプス伝達効率及び中間・出力層間シナプス伝達効率
の夫々の初期値が、当該神経回路網の具体的構造にかか
わらず、例えば、入力・中間層間シナプス伝達効率及び
中間・出力層間シナプス伝達効率の夫々の初期値をW
IJ, 閾値をVth, 0から1までの乱数を rand として、 WIJ=( rand − 0.5)+Vth というように設定されている。
【0006】それゆえ、学習収束状態が得られる神経回
路網内部構造が複数種存在することになり、バックプロ
パゲーション等の手法に従った学習が、入力信号に係る
認識カテゴリを認識する方向に進む神経回路網内部構造
をもって収束する場合と、それとは異なるものとなる神
経回路網内部構造をもって収束する場合とが生じて、後
者の場合には、出力層ニューロンユニットに得られる出
力信号の信頼性が低い、実用性に欠ける神経回路網が形
成されることになる。即ち、学習後の神経回路網が、学
習がなされた認識カテゴリとそれ以外の認識カテゴリと
を適切に識別する汎化能力が高いものとされる場合と、
学習がなされた認識カテゴリとそれ以外の認識カテゴリ
との識別を殆ど行わない、汎化能力が著しく低いものと
される場合とが生じてしまう。
【0007】斯かる点に鑑み、本発明は、入力層ニュー
ロンユニット,中間層ニューロンユニット及び出力層ニ
ューロンユニットを備えた階層型に属し、認識カテゴリ
に関する複数種の入力信号をもっての学習の結果、常
に、優れた汎化能力を具える内部構造を有するものとさ
れる神経回路網を得ることができる神経回路網の構成方
法を提供することを目的とし、さらに、入力層ニューロ
ンユニット,中間層ニューロンユニット及び出力層ニュ
ーロンユニットを備えた階層型に属する神経回路網につ
いての、その汎化能力を比較的用意に評価できることに
なる学習方法、及び、斯かる学習方法が実行されるもと
での神経回路網の汎化能力評価方法を提供することをも
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る神経回路網の構成方法の第1の態様
は、複数個の入力層ニューロンユニット,入力層ニュー
ロンユニットの夫々に結合された1個もしくは複数個の
中間層ニューロンユニット、及び、中間層ニューロンユ
ニットに結合された複数個もしくは1個の出力層ニュー
ロンユニットを、夫々についての入出力関数f(x) が不
等式:0<f(x) ≦1を成立させるるものとして配し、
入力・中間層間シナプス伝達効率の初期値を、入力層ニ
ューロンユニットに対する入力が全て予め設定された最
低レベルであるとき、中間層ニューロンユニットの出力
を予め設定された最低レベルとなすべく設定するととも
に、中間・出力層間シナプス伝達効率の初期値を、1個
の中間層ニューロンユニットもしくは複数個の中間層ニ
ューロンユニットの夫々の出力が予め設定された最低レ
ベルであるとき、出力層ニューロンユニットの出力を予
め設定された最高レベルとなすべく設定したもとで、バ
ックプロパゲーションの手法による学習を行って、入力
・中間層間シナプス伝達効率の値、及び、中間・出力層
間シナプス伝達効率の値を決定するものとされる。
【0009】また、本発明に係る神経回路網の構成方法
の第2の態様は、複数個の入力層ニューロンユニット,
入力層ニューロンユニットの夫々に結合された1個の中
間層ニューロンユニット、及び、中間層ニューロンユニ
ットに結合された複数個の出力層ニューロンユニット
を、夫々についての入出力関数f(x) が不等式:0<f
(x) ≦1を成立させるものとして有する単位三層神経回
路網を、複数の認識カテゴリに夫々対応させて複数個用
意し、単位三層神経回路網の夫々に関して、入力・中間
層間シナプス伝達効率の初期値を、入力層ニューロンユ
ニットに対する入力が全て予め設定された最低レベルで
あるとき、中間層ニューロンユニットの出力を予め設定
された最低レベルとなすべく設定するとともに、中間・
出力層間シナプス伝達効率の初期値を、中間層ニューロ
ンユニットの出力が予め設定された最低レベルであると
き、出力層ニューロンユニットの出力を予め設定された
最高レベルとなすべく設定したもとで、対応する認識カ
テゴリに関しての学習をバックプロパゲーションの手法
により行って、入力・中間層間のシナプス伝達効率の値
及び中間・出力層間のシナプス伝達効率の値を決定し、
学習が行われた複数の単位三層神経回路網について、夫
々における複数個の入力層ニューロンユニットの共通化
及び夫々における複数個の出力層ニューロンユニットの
共通化を行って1個の三層神経回路網を得るものとされ
る。
【0010】一方、本発明に係る神経回路網の学習方法
は、複数個の入力層ニューロンユニット,入力層ニュー
ロンユニットの夫々に結合された、複数の認識カテゴリ
に夫々対応する複数個の中間層ニューロンユニット、及
び、中間層ニューロンユニットの夫々に結合された複数
個の出力層ニューロンユニットを有し、入力層ニューロ
ンユニット,中間層ニューロンユニット及び出力層ニュ
ーロンユニットの夫々についての入出力関数f(x) が不
等式:0<f(x) ≦1を成立させるものとされた三層神
経回路網について、入力・中間層間シナプス伝達効率の
初期値を、入力層ニューロンユニットに対する入力が全
て予め設定された最低レベルであるとき、中間層ニュー
ロンユニットの出力を予め設定された最低レベルとなす
べく設定するとともに、中間・出力層間シナプス伝達効
率の初期値を、中間層ニューロンユニットの出力が予め
設定された最低レベルであるとき、出力層ニューロンユ
ニットの出力を予め設定された最高レベルとなすべく設
定したもとで、複数の認識カテゴリの夫々に関しての学
習を、複数の認識カテゴリの夫々に対応する1個の中間
層ニューロンユニットに関わるシナプス伝達効率のみを
学習対象としてバックプロパゲーションの手法によって
行うことにより、入力・中間層間シナプス伝達効率の値
及び中間・出力層間シナプス伝達効率の値を決定するも
のとされる。
【0011】さらに、本発明に係る神経回路網の汎化能
力評価方法は、複数個の入力層ニューロンユニット,入
力層ニューロンユニットの夫々に結合された、複数の認
識カテゴリに夫々対応する複数個の中間層ニューロンユ
ニット、及び、中間層ニューロンユニットの夫々に結合
された複数個の出力層ニューロンユニットを有し、入力
層ニューロンユニット,中間層ニューロンユニット及び
出力層ニューロンユニットの夫々についての入出力関数
f(x) が不等式:0<f(x) ≦1を成立させるものとさ
れた三層神経回路網について、入力・中間層間シナプス
伝達効率の初期値を、入力層ニューロンユニットに対す
る入力が全て予め設定された最低レベルであるとき、中
間層ニューロンユニットの出力を予め設定された最低レ
ベルとなすべく設定するとともに、中間・出力層間シナ
プス伝達効率の初期値を、中間層ニューロンユニットの
出力が予め設定された最低レベルであるとき、出力層ニ
ューロンユニットの出力を予め設定された最高レベルと
なすべく設定したもとで、複数の認識カテゴリの夫々に
関しての学習を、複数の認識カテゴリの夫々に対応する
1個の中間層ニューロンユニットに関わるシナプス伝達
効率のみを学習対象としてバックプロパゲーションの手
法によって行うことにより、入力・中間層間シナプス伝
達効率の値、及び、中間・出力層間シナプス伝達効率の
値を決定し、学習成立後における中間層ニューロンユニ
ットの夫々がオン出力状態をとることになる入力層ニュ
ーロンユニットにおけるオン出力とオフ出力との比率を
求め、求められた比率に基づいて三層神経回路網につい
ての汎化能力を判定することを特徴とするものとされ
る。
【0012】
【作用】上述の本発明に係る神経回路網の構成方法の第
1の態様にあっては、入力・中間層間シナプス伝達効率
の初期値が、入力層ニューロンユニットに対する入力が
全て予め設定された最低レベルであるとき、中間層ニュ
ーロンユニットの出力を予め設定された最低レベルとな
すべく設定され、また、中間・出力層間シナプス伝達効
率の初期値が、1個の中間層ニューロンユニットもしく
は複数個の中間層ニューロンユニットの夫々の出力が予
め設定された最低レベルであるとき、出力層ニューロン
ユニットの出力を予め設定された最高レベルとなすべく
設定される。そして、このような入力・中間層間シナプ
ス伝達効率の初期値及び中間・出力層間シナプス伝達効
率の初期値の設定がなされたもとで、バックプロパゲー
ションの手法による学習を行って、入力・中間層間シナ
プス伝達効率の値、及び、中間・出力層間シナプス伝達
効率の値を決定するものとされる。従って、構成される
神経回路網が、常に、優れた汎化能力を具えた内部構造
を有するものとされる。
【0013】また、本発明に係る神経回路網の構成方法
の第2の態様にあっては、各単位三層神経回路網に関し
て、入力・中間層間シナプス伝達効率の初期値が、入力
層ニューロンユニットに対する入力が全て予め設定され
た最低レベルであるとき、中間層ニューロンユニットの
出力を予め設定された最低レベルとなすべく設定され、
また、中間・出力層間シナプス伝達効率の初期値が、1
個の中間層ニューロンユニットの出力が予め設定された
最低レベルであるとき、出力層ニューロンユニットの出
力を予め設定された最高レベルとなすべく設定されたも
とで、対応する認識カテゴリに関しての学習がバックプ
ロパゲーションの手法により行われて、入力・中間層間
のシナプス伝達効率の値及び中間・出力層間のシナプス
伝達効率の値が決定される。そして、斯かる学習が行わ
れた複数の単位三層神経回路網について、夫々における
複数個の入力層ニューロンユニットの共通化及び夫々に
おける複数個の出力層ニューロンユニットの共通化がな
されて、1個の三層神経回路網が構成される。従って、
常に、優れた汎化能力を具えた内部構造を有するものと
される三層神経回路網が、学習が迅速に行われるもと
で、比較的容易に得られることになる。
【0014】そして、本発明に係る神経回路網の学習方
法によれば、複数個の入力層ニューロンユニット,複数
の認識カテゴリに夫々対応する複数個の中間層ニューロ
ンユニット、及び、複数個の出力層ニューロンユニット
を有した三層神経回路網が、その入力・中間層間シナプ
ス伝達効率の初期値が、入力層ニューロンユニットに対
する入力が全て予め設定された最低レベルであるとき、
中間層ニューロンユニットの出力を予め設定された最低
レベルとなすべく設定されるとともに、その中間・出力
層間シナプス伝達効率の初期値が、中間層ニューロンユ
ニットの出力が予め設定された最低レベルであるとき、
出力層ニューロンユニットの出力を予め設定された最高
レベルとなすべく設定されたもとで、複数の認識カテゴ
リの夫々に関しての学習が、複数の認識カテゴリの夫々
に対応する1個の中間層ニューロンユニットに関わるシ
ナプス伝達効率のみを学習対象としてバックプロパゲー
ションの手法によって行われ、それによって、入力・中
間層間シナプス伝達効率の値及び中間・出力層間シナプ
ス伝達効率の値が決定されるものとされる。従って、学
習後の入力・中間層間シナプス伝達効率の値及び中間・
出力層間シナプス伝達効率の値に基づいて、三層神経回
路網の汎化能力を比較的容易に評価できることになる。
【0015】さらに、本発明に係る神経回路網の汎化能
力評価方法によれば、複数個の入力層ニューロンユニッ
ト,複数の認識カテゴリに夫々対応する複数個の中間層
ニューロンユニット、及び、複数個の出力層ニューロン
ユニットを有した三層神経回路網が、その入力・中間層
間シナプス伝達効率の初期値が、入力層ニューロンユニ
ットに対する入力が全て予め設定された最低レベルであ
るとき、中間層ニューロンユニットの出力を予め設定さ
れた最低レベルとなすべく設定されるとともに、その中
間・出力層間シナプス伝達効率の初期値が、中間層ニュ
ーロンユニットの出力が予め設定された最低レベルであ
るとき、出力層ニューロンユニットの出力を予め設定さ
れた最高レベルとなすべく設定されたもとで、複数の認
識カテゴリの夫々に関しての学習が、複数の認識カテゴ
リの夫々に対応する1個の中間層ニューロンユニットに
関わるシナプス伝達効率のみを学習対象としてバックプ
ロパゲーションの手法によって行われ、それによって、
入力・中間層間シナプス伝達効率の値及び中間・出力層
間シナプス伝達効率の値が決定され、さらに、学習成立
後における中間層ニューロンユニットの夫々がオン出力
状態をとることになる入力層ニューロンユニットにおけ
るオン出力とオフ出力との比率が求められて、それに基
づいて汎化能力が判定されるものとなされる。従って、
三層神経回路網の汎化能力の評価が、迅速かつ比較的容
易に行われることになる。
【0016】
【実施例】本発明に係る神経回路網の構成方法の第1の
例に従って、三層神経回路網を構成する場合について以
下に述べる。
【0017】先ず、図1に示される如くに、64個の入
力層ニューロンユニットSA1〜SA64,各々が入力
層ニューロンユニットSA1〜SA64の夫々に結合さ
れた5個の中間層ニューロンユニットAA1〜AA5、
及び、各々が中間層ニューロンユニットAA1〜AA5
の夫々に結合された16個の出力層ニューロンユニット
RA1〜RA16を配置する。その際、これら入力層ニ
ューロンユニットSA1〜SA64,中間層ニューロン
ユニットAA1〜AA5及び出力層ニューロンユニット
RA1〜RA16の夫々についての入出力関数f(x)
を、不等式:0<f(x) ≦1が成立するものとなす。具
体的には、例えば、 f(x)= 1 /( 1+exp(−x−50)) ・・・・・(1) とし、但し、1 /( 1+exp(−x−50)) > 0.9 である
ときには、f(x)= 0.9、また、1 /( 1+exp(−x−5
0)) < 0.1 であるときには、f(x)= 0.1とする。
【0018】続いて、入力層ニューロンユニットSA1
〜SA64の夫々とそれに結合された中間層ニューロン
ユニットAA1〜AA5のいずれかとの間の入力・中間
層間シナプス伝達効率wij(IH)の初期値WIJ(IH)を、入
力層ニューロンユニットSA1〜SA64に夫々入力さ
れる入力信号DI1〜DI64が全て最低レベル、即
ち、0.1 であるとき、中間層ニューロンユニットAA1
〜AA5の夫々における出力信号を最低レベル、即ち、
0.1 とすべく設定するとともに、中間層ニューロンユニ
ットAA1〜AA5の夫々とそれに結合された出力層ニ
ューロンユニットRA1〜RA16のうちのいずれかと
の間の中間・出力層間シナプス伝達効率wij(H0)の初期
値WIJ(HO)を、中間層ニューロンユニットAA1〜AA
5の夫々の出力信号が全て最低レベル、即ち、0.1 であ
るとき、出力層ニューロンユニットRA1〜RA16の
夫々からの出力信号DO1〜DO16を最高レベル、即
ち、0.9 とすべく設定する。
【0019】具体的には、例えば、入力・中間層間シナ
プス伝達効率wij(IH)についての基準値をwo(IH), 中間・出力層間シナプス伝達効率wij(HO)についての基
準値をwo(HO), 各ニューロンユニットのオフ出力をOL= 0.1 , 入力層ニューロンユニットの数をNI(=64), 中間層ニューロンユニットの数をNH=(5), オフ出力状態にある中間層ニューロンユニットの内部ポ
テンシャルをmpL(H),オン出力状態にある出力層ニュ
ーロンユニットの内部ポテンシャルをmpH(O),0〜1
までの乱数を rand ( 0 ≦ rand ≦ 1 ),として、 wo(IH)・OL・NI<mpL(H), WIJ(IH)=wo(IH)− rand ・・・(2) wo(HO)・OL・NH>mpH(O), WIJ(HO)=wo(HO)− rand ・・・(3) という関係が成立するようになす。そして、mpL(H)及
びmpH(O)は、式(1) から算出されて、 mpL(H)=−52.1972 , mpH(O)=−47.8028 , となるので、式(2) 及び式(3) より、 wo(IH)・OL・NI=wo(IH)・ 0.1・64 < mpL(H)=−52.1972 , wo(HO)・OL・NH=wo(HO)・ 0.1・ 5 > mpH(O)=−47.8028 , となる。従って、wo(IH)=−50 ,wo(HO)=−50
となり、これよりして、WIJ(IH)=−50−rand 及び
IJ(HO)=−50−rand が設定される。
【0020】このようにして入力・中間層間シナプス伝
達効率wij(IH)の初期値WIJ(IH)及び中間・出力層間シ
ナプス伝達効率wij(H0)の初期値WIJ(HO)を設定したも
とで、バックプロパゲーションの手法による学習を行
い、それによって入力・中間層間シナプス伝達効率wij
(IH)の値及び中間・出力層間シナプス伝達効率wij(H0)
の値を決定する。バックプロパゲーションの手法による
学習は、例えば、形成された三層神経回路網をアルファ
ベットパターン認識装置として機能するものとして行
い、入力層ニューロンユニットSA1〜SA64に夫々
入力される入力信号DI1〜DI64を、例えば、アル
ファベットパターンをあらわす64ビット構成のデータ
信号とし、それに対して、例えば、16ビットの教師信
号を設定し、また、学習アルゴリズムは、例えば、 δWk-1 i k j (t+l) =−0.2 d k j O k-1 i+ 0.2δWk-1 i k j (t) によってあらわされるものとする。ここで、Wk-1 i k
j は、k-1 層における第i番目のニューロンユニットか
ら k層における第 j番目のニューロンユニットへのシナ
プス伝達効率値であって、δWk-1 i k j (t) 及びδW
k-1 i k j (t+l)は、夫々時刻t 及び t+1におけるW
k-1 i k j の修正量をあらわし、O k-1 i は、k-1 層に
おける第 i番目のニューロンユニットの出力をあらわ
し、d k j は、Wk-1 i k j の修正に用いられる学習信
号をあらわす。
【0021】学習に際しては、入力信号DI1〜DI6
4として、図2に示される如くに配列したとき、図3の
Aに示される如くに“0”と“1”とをとって、ノイズ
を含むことなく“A”をあらわす信号群GDI1、及
び、図3のB,C,D及びEの夫々に一部のものが示さ
れる如くに“0”と“1”とをとって、2ビット分のノ
イズを含んで“A”をあらわす9種類の信号群GDI2
〜GDI10を選定する。2ビット分のノイズを含んで
“A”をあらわす9種類の信号群GDI2〜GDI10
の夫々における2ビット分のノイズは、入力信号DI1
〜DI64のうちの乱数に従って選定した二つについ
て、“0”であるべきところを“1”に、あるいは、
“1”であるべきところを“0”に反転することにより
生じさせる。また、教師信号としては、例えば、“A”
をあらわす16ビットのEUC(エンファンスド・ユニ
ックス・コード):0 0 1 0 0 0 1 1 0 1 0 0 0 0 0 1
を用いる。
【0022】信号群GDI1〜GDI10の夫々におい
て、“0”は最低レベル:0.1 をあらわし、“1”は最
高レベル:0.9 をあらわす。そして、学習の収束の判定
については、例えば、全ビット誤差が 0.01 以下となっ
たとき学習が収束したと判定することにより行い、学習
の実施態様は、信号群GDI1〜GDI10のうちの一
つを供給したもとでの学習を収束するまで繰り返し、収
束した後、信号群GDI1〜GDI10のうちの他の一
つを供給したもとでの学習を収束するまで繰り返すよう
にして、信号群GDI1〜GDI10の夫々についての
学習を順次行う。
【0023】本願の発明者により、上述の如くの入力・
中間層間シナプス伝達効率wij(IH)の初期値WIJ(IH)及
び中間・出力層間シナプス伝達効率wij(H0)の初期値W
IJ(HO)の設定、及び、入力信号DI1〜DI64として
信号群GDI1〜GDI10が用いられたもとでの学習
が実際に行われた。その結果、入力・中間層間シナプス
伝達効率wij(IH)の初期値WIJ(IH)が、図4に示される
如くに決定されるとともに、中間・出力層間シナプス伝
達効率wij(H0)の初期値WIJ(HO)が、図5に示される如
くに設定され、また、入力・中間層間シナプス伝達効率
wij(IH)の値が、図6に示される如くに決定され、ま
た、中間・出力層間シナプス伝達効率wij(H0)の値が、
図7に示される如くに決定された。
【0024】図4において、iの1〜64は夫々入力層
ニューロンユニットSA1〜SA64をあらわし、jの
1〜5は夫々中間層ニューロンユニットAA1〜AA5
をあらわす。また、図5において、iの1〜5は夫々中
間層ニューロンユニットAA1〜AA5をあらわし、j
の1〜16は夫々出力層ニューロンユニットRA1〜R
A16をあらわす。即ち、例えば、入力層ニューロンユ
ニットSA1と中間層ニューロンユニットAA1との間
の入力・中間層間シナプス伝達効率wij(IH)の初期値W
IJ(IH)は、図4におけるi=1,j=1によってあらわ
され、−50.51であり、また、中間層ニューロンユニッ
トAA5と出力層ニューロンユニットRA16との間の
中間・出力層間シナプス伝達効率wij(HO)の初期値WIJ
(HO)は、図5におけるi=5,j=16によってあらわ
され、−50.41 である。
【0025】さらに、図6において、iの1〜64は夫
々入力層ニューロンユニットSA1〜SA64をあらわ
し、jの1〜5は夫々中間層ニューロンユニットAA1
〜AA5をあらわす。また、図7において、iの1〜5
は夫々中間層ニューロンユニットAA1〜AA5をあら
わし、jの1〜16は夫々出力層ニューロンユニットR
A1〜RA16をあらわす。即ち、例えば、入力層ニュ
ーロンユニットSA1と中間層ニューロンユニットAA
1との間の入力・中間層間シナプス伝達効率wij(IH)の
値は、図6におけるi=1,j=1によってあらわさ
れ、−95.17 であり、また、中間層ニューロンユニット
AA5と出力層ニューロンユニットRA16との間の中
間・出力層間シナプス伝達効率wij(HO)の値は、図7に
おけるi=5,j=16によってあらわされ、−31.77
である。
【0026】入力層ニューロンユニットSA1〜SA6
4,中間層ニューロンユニットAA1〜AA5及び出力
層ニューロンユニットRA1〜RA16を有し、入力・
中間層間シナプス伝達効率wij(IH)の値が、図6に示さ
れる如くに決定されるとともに、中間・出力層間シナプ
ス伝達効率wij(H0)の値が、図7に示される如くに決定
された、本発明に係る神経回路網の構成方法の第1の例
に従って得られた三層神経回路網に対しては、本願の発
明者により、汎化能力テストが行われた。斯かる汎化能
力テストは、入力信号DI1〜DI64として、図2に
示される如くに配列したとき、図8のA及びBの夫々に
一部のものが示される如くに“0”と“1”とをとっ
て、2ビット分のノイズを含んで“A”をあらわす10
種類の信号群GDI11〜GDI20、及び、図9のA
及びBの夫々に一部のものが示される如くに“0”と
“1”とをとって、ノイズを含むことなく“B”〜
“Z”を夫々あらわす25種類の信号群GDI21〜G
DI45が選定され、これらの信号群GDI11〜GD
I45の夫々が入力層ニューロンユニットSA1〜SA
64に供給されるもとで、出力層ニューロンユニットR
A1〜RA16から得られる出力信号DO1〜DO16
が検定されることにより行われた。なお、信号群GDI
21〜GDI45の夫々において、“0”は最低レベ
ル:0.1 をあらわし、“1”は最高レベル:0.9 をあら
わす。
【0027】斯かる汎化能力テストの結果、2ビット分
のノイズを含んで“A”をあらわす10種類の信号群G
DI11〜GDI20、及び、ノイズを含むことなく
“B”〜“Z”を夫々あらわす25種類の信号群GDI
21〜GDI45の全てが正しく認識され、特に、ノイ
ズを含むことなく“B”〜“Z”を夫々あらわす25種
類の信号群GDI21〜GDI45の夫々が入力される
もとでは、出力信号DO1〜DO16が全て最高レベ
ル:0.9をとる状態が得られた。これよりして、上述の本
発明に係る神経回路網の構成方法の第1の例に従って得
られる三層神経回路網が高い汎化能力を具えるものとな
ることが、実験的に確認された。
【0028】本発明に係る神経回路網の構成方法の第2
の例に従って、三層神経回路網を構成する場合には、例
えば、図1に示される如くに、64個の入力層ニューロ
ンユニットSA1〜SA64,各々が入力層ニューロン
ユニットSA1〜SA64の夫々に結合された5個の中
間層ニューロンユニットAA1〜AA5、及び、各々が
中間層ニューロンユニットAA1〜AA5の夫々に結合
された16個の出力層ニューロンユニットRA1〜RA
16を配置し、入力層ニューロンユニットSA1〜SA
64,中間層ニューロンユニットAA1〜AA5及び出
力層ニューロンユニットRA1〜RA16の夫々につい
ての入出力関数f(x) を、不等式:0<f(x) ≦1が成
立するものとなしたもとで、入力・中間層間シナプス伝
達効率wij(IH)の初期値WIJ(IH)を、入力層ニューロン
ユニットSA1〜SA64に夫々入力される入力信号D
I1〜DI64が全て最低レベル:0.1 であるとき、中
間層ニューロンユニットAA1〜AA5の夫々における
出力信号を最低レベル:0.1 とすべく設定するととも
に、中間・出力層間シナプス伝達効率wij(H0)の初期値
IJ(HO)を、中間層ニューロンユニットAA1〜AA5
の夫々の出力信号が全て最低レベル:0.1 であるとき、
出力層ニューロンユニットRA1〜RA16の夫々から
の出力信号DO1〜DO16を最高レベル:0.9 とすべ
く設定するにあたり、具体的に、 WIJ(IH)=−40− 2・( rand−0.5 ) ,WIJ(HO)=−40
− 2・( rand−0.5)と設定する。
【0029】そして、上述の本発明に係る神経回路網の
構成方法の一例に従って三層神経回路網を構成する場合
と同様にして、バックプロパゲーションの手法による学
習を、入力信号DI1〜DI64として、図2に示され
る如くに配列したとき、図3のAに示される如くに
“0”と“1”とをとって、ノイズを含むことなく
“A”をあらわす信号群GDI1、及び、図3のB,
C,D及びEの夫々に一部のものが示される如くに
“0”と“1”とをとって、2ビット分のノイズを含ん
で“A”をあらわす9種類の信号群GDI2〜GDI1
0の夫々を供給するもとで行い、それによって入力・中
間層間シナプス伝達効率wij(IH)の値及び中間・出力層
間シナプス伝達効率wij(H0)の値を決定する。
【0030】本願の発明者により、斯かる如くの本発明
に係る神経回路網の構成方法の第2の例に従っての、入
力・中間層間シナプス伝達効率wij(IH)の初期値WIJ(I
H)及び中間・出力層間シナプス伝達効率wij(H0)の初期
値WIJ(HO)の設定、及び、入力信号DI1〜DI64と
して信号群GDI1〜GDI10が用いられたもとでの
学習が、実際に行われた。その結果、入力・中間層間シ
ナプス伝達効率wij(IH)の初期値WIJ(IH)が、図10に
示される如くに決定されるとともに、中間・出力層間シ
ナプス伝達効率wij(H0)の初期値WIJ(HO)が、図11に
示される如くに設定され、また、学習後の入力・中間層
間シナプス伝達効率wij(IH)の値が、図12に示される
如くに決定されるとともに、学習後の中間・出力層間シ
ナプス伝達効率wij(H0)の値が、図13に示される如く
に決定された。
【0031】図10,11,12及び13におけるi及
びjは、図4,5,6及び7におけるi及びjと同様の
ものであり、例えば、入力層ニューロンユニットSA1
と中間層ニューロンユニットAA1との間の入力・中間
層間シナプス伝達効率wij(IH)の初期値WIJ(IH)は、図
10におけるi=1,j=1によってあらわされ、−4
0.03 であり、また、中間層ニューロンユニットAA5
と出力層ニューロンユニットRA16との間の中間・出
力層間シナプス伝達効率wij(HO)の初期値WIJ(HO)は、
図11におけるi=5,j=16によってあらわされ、
−39.82 である。さらに、学習後における、例えば、入
力層ニューロンユニットSA1と中間層ニューロンユニ
ットAA1との間の入力・中間層間シナプス伝達効率w
ij(IH)の値は、図12におけるi=1,j=1によって
あらわされ、−34.89 であり、また、中間層ニューロン
ユニットAA5と出力層ニューロンユニットRA16と
の間の中間・出力層間シナプス伝達効率wij(HO)の値
は、図13におけるi=5 ,j=16によってあらわさ
れ、−35.74 である。
【0032】入力層ニューロンユニットSA1〜SA6
4,中間層ニューロンユニットAA1〜AA5及び出力
層ニューロンユニットRA1〜RA16を有し、入力・
中間層間シナプス伝達効率wij(IH)の値が、図12に示
される如くに決定されるとともに、中間・出力層間シナ
プス伝達効率wij(H0)の値が、図13に示される如くに
決定された、本発明に係る神経回路網の構成方法の第2
の例に従って得られた三層神経回路網に対しても、本願
の発明者により、汎化能力テストが行われた。斯かる汎
化能力テストも、入力信号DI1〜DI64として、図
2に示される如くに配列したとき、図8のA及びBの夫
々に一部のものが示される如くの10種類の信号群GD
I11〜GDI20、及び、図9のA及びBの夫々に一
部のものが示される如くの25種類の信号群GDI21
〜GDI45の夫々が入力層ニューロンユニットSA1
〜SA64に供給されるもとで、出力層ニューロンユニ
ットRA1〜RA16から得られる出力信号DO1〜D
O16が検定されることにより行われた。その結果、1
0種類の信号群GDI11〜GDI20、及び、25種
類の信号群GDI21〜GDI45の全てが正しく認識
され、特に、25種類の信号群GDI21〜GDI45
の夫々が入力されるもとでは、出力信号DO1〜DO1
6が全て最高レベル:0.9をとる状態が得られた。これよ
りして、上述の本発明に係る神経回路網の構成方法の第
2の例に従って得られる三層神経回路網も高い汎化能力
を具えるものとなることが、実験的に確認された。
【0033】本発明に係る神経回路網の構成方法の第3
の例に従って、三層神経回路網を構成する場合には、例
えば、図1に示される如くに、64個の入力層ニューロ
ンユニットSA1〜SA64,各々が入力層ニューロン
ユニットSA1〜SA64の夫々に結合された5個の中
間層ニューロンユニットAA1〜AA5、及び、各々が
中間層ニューロンユニットAA1〜AA5の夫々に結合
された16個の出力層ニューロンユニットRA1〜RA
16を配置し、入力層ニューロンユニットSA1〜SA
64,中間層ニューロンユニットAA1〜AA5及び出
力層ニューロンユニットRA1〜RA16の夫々につい
ての入出力関数f(x) を、不等式:0<f(x) ≦1が成
立するものとなしたもとで、入力・中間層間シナプス伝
達効率wij(IH)の初期値WIJ(IH)を、入力層ニューロン
ユニットSA1〜SA64に夫々入力される入力信号D
I1〜DI64が全て最低レベル:0.1 であるとき、中
間層ニューロンユニットAA1〜AA5の夫々における
出力信号を最低レベル:0.1 とすべく設定するととも
に、中間・出力層間シナプス伝達効率wij(H0)の初期値
IJ(HO)を、中間層ニューロンユニットAA1〜AA5
の夫々の出力信号が全て最低レベル:0.1 であるとき、
出力層ニューロンユニットRA1〜RA16の夫々から
の出力信号DO1〜DO16を最高レベル:0.9 とすべ
く設定するにあたり、具体的に、 WIJ(IH)=−30−rand ,WIJ(HO)=−20− 2・( rand
−0.5)と設定する。
【0034】そして、上述の本発明に係る神経回路網の
構成方法の一例に従って三層神経回路網を構成する場合
と同様にして、バックプロパゲーションの手法による学
習を、入力信号DI1〜DI64として、図2に示され
る如くに配列したとき、図3のAに示される如くに
“0”と“1”とをとって、ノイズを含むことなく
“A”をあらわす信号群GDI1、及び、図3のB,
C,D及びEの夫々に一部のものが示される如くに
“0”と“1”とをとって、2ビット分のノイズを含ん
で“A”をあらわす9種類の信号群GDI2〜GDI1
0の夫々を供給するもとで行い、それによって入力・中
間層間シナプス伝達効率wij(IH)の値及び中間・出力層
間シナプス伝達効率wij(H0)の値を決定する。
【0035】本願の発明者により、斯かる如くの本発明
に係る神経回路網の構成方法の第3の例に従っての、入
力・中間層間シナプス伝達効率wij(IH)の初期値WIJ(I
H)及び中間・出力層間シナプス伝達効率wij(H0)の初期
値WIJ(HO)の設定、及び、入力信号DI1〜DI64と
して信号群GDI1〜GDI10が用いられたもとでの
学習が、実際に行われた。その結果、入力・中間層間シ
ナプス伝達効率wij(IH)の初期値WIJ(IH)が、図14に
示される如くに決定されるとともに、中間・出力層間シ
ナプス伝達効率wij(H0)の初期値WIJ(HO)が、図15に
示される如くに設定され、また、学習後の入力・中間層
間シナプス伝達効率wij(IH)の値が、図16に示される
如くに決定されるとともに、学習後の中間・出力層間シ
ナプス伝達効率wij(H0)の値が、図17に示される如く
に決定された。
【0036】図14,15,16及び17におけるi及
びjは、図4,5,6及び7におけるi及びjと同様の
ものであり、例えば、入力層ニューロンユニットSA1
と中間層ニューロンユニットAA1との間の入力・中間
層間シナプス伝達効率wij(IH)の初期値WIJ(IH)は、図
14におけるi=1,j=1によってあらわされ、−3
0.51 であり、また、中間層ニューロンユニットAA5
と出力層ニューロンユニットRA16との間の中間・出
力層間シナプス伝達効率wij(HO)の初期値WIJ(HO)は、
図15におけるi=5,j=16によってあらわされ、
−19.82 である。さらに、学習後における、例えば、入
力層ニューロンユニットSA1と中間層ニューロンユニ
ットAA1との間の入力・中間層間シナプス伝達効率w
ij(IH)の値は、図16におけるi=1,j=1によって
あらわされ、−25.10 であり、また、中間層ニューロン
ユニットAA5と出力層ニューロンユニットRA16と
の間の中間・出力層間シナプス伝達効率wij(HO)の値
は、図17におけるi=5,j=16によってあらわさ
れ、−16.46 である。
【0037】入力層ニューロンユニットSA1〜SA6
4,中間層ニューロンユニットAA1〜AA5及び出力
層ニューロンユニットRA1〜RA16を有し、入力・
中間層間シナプス伝達効率wij(IH)の値が、図16に示
される如くに決定されるとともに、中間・出力層間シナ
プス伝達効率wij(H0)の値が、図17に示される如くに
決定された、本発明に係る神経回路網の構成方法の第3
の例に従って得られた三層神経回路網に対しても、本願
の発明者により、汎化能力テストが行われた。斯かる汎
化能力テストも、入力信号DI1〜DI64として、図
2に示される如くに配列したとき、図8のA及びBの夫
々に一部のものが示される如くの10種類の信号群GD
I11〜GDI20、及び、図9のA及びBの夫々に一
部のものが示される如くの25種類の信号群GDI21
〜GDI45の夫々が入力層ニューロンユニットSA1
〜SA64に供給されるもとで、出力層ニューロンユニ
ットRA1〜RA16から得られる出力信号DO1〜D
O16が検定されることにより行われた。その結果、1
0種類の信号群GDI11〜GDI20、及び、25種
類の信号群GDI21〜GDI45の全てが正しく認識
され、特に、25種類の信号群GDI21〜GDI45
の夫々が入力されるもとでは、出力信号DO1〜DO1
6が全て最高レベル:0.9をとる状態が得られた。これよ
りして、上述の本発明に係る神経回路網の構成方法の第
3の例に従って得られる三層神経回路網も高い汎化能力
を具えるものとなることが、実験的に確認された。
【0038】次に、本発明に係る神経回路網の構成方法
の第4の例に従って、三層神経回路網を構成する場合に
ついて以下に述べる。斯かる第4の例に従って構成され
る三層神経回路網は、入力信号があらわす内容を識別す
る機能を具えるものとされ、例えば、アルファベット2
6文字の夫々等とされる認識カテゴリの識別を行うもの
とされる。
【0039】斯かる第4の例に従って三層神経回路網を
構成するにあたっては、先ず、複数個の入力層ニューロ
ンユニット,それらの夫々に結合された1個の中間層ニ
ューロンユニット、及び、各々が中間層ニューロンユニ
ットに結合された複数個の出力層ニューロンユニットを
配置してなる単位三層神経回路網を、認識カテゴリの数
に対応する個数だけ用意する。具体的には、例えば、ア
ルファベット26文字の夫々を26個の認識カテゴリと
したもとで、図18に示される如くに、64個の入力層
ニューロンユニットSBa1〜SBa64,入力層ニュ
ーロンユニットSBa1〜SBa64の夫々に結合され
た1個の中間層ニューロンユニットAB1、及び、各々
が中間層ニューロンユニットAB1に結合された16個
の出力層ニューロンユニットRBa1〜RBa16を配
置してなる単位三層神経回路網CC1,64個の入力層
ニューロンユニットSBb1〜SBb64,入力層ニュ
ーロンユニットSBb1〜SBb64の夫々に結合され
た1個の中間層ニューロンユニットAB2、及び、各々
が中間層ニューロンユニットAB2に結合された16個
の出力層ニューロンユニットRBb1〜RBb16を配
置して成る単位三層神経回路網CC2,・・・・・,6
4個の入力層ニューロンユニットSBz1〜SBz6
4,入力層ニューロンユニットSBz1〜SBz64の
夫々に結合された1個の中間層ニューロンユニットAB
26、及び、各々が中間層ニューロンユニットAB26
に結合された16個の出力層ニューロンユニットRBz
1〜RBz16を配置して成る単位三層神経回路網CC
26の合計26個の単位三層神経回路網を、26個の認
識カテゴリであるアルファベット26文字に夫々対応さ
せて用意する。
【0040】その際、単位三層神経回路網CC1〜CC
26の夫々における入力層ニューロンユニット,中間層
ニューロンユニット及び出力層ニューロンユニットの各
々についての入出力関数f(x) を、不等式:0<f(x)
≦1が成立するものとなす。具体的には、例えば、前述
の式(1) によりあらわされる如くに、 f(x)= 1 /( 1+exp(−x−50)) とし、但し、1 /( 1+exp(−x−50)) > 0.9 である
ときには、f(x)= 0.9、また、1 /( 1+exp(−x−5
0)) < 0.1 であるときには、f(x)= 0.1とする。
【0041】続いて、単位三層神経回路網CC1におけ
る入力層ニューロンユニットSBa1〜SBa64の夫
々と中間層ニューロンユニットAB1との間の入力・中
間層間シナプス伝達効率wij(IH)の初期値WIJ(IH)を、
入力層ニューロンユニットSBa1〜SBa64に夫々
入力される入力信号DIa1〜DIa64が全て最低レ
ベル、即ち、0.1 であるとき、中間層ニューロンユニッ
トAB1における出力信号を最低レベル、即ち、0.1 と
すべく設定する。また、単位三層神経回路網CC2〜C
C25の夫々についても、単位三層神経回路網CC1と
同様に、64個の入力層ニューロンユニットの夫々と1
個の中間層ニューロンユニットとの間の入力・中間層間
シナプス伝達効率wij(IH)の初期値WIJ(IH)を、64個
の入力層ニューロンユニットに夫々入力される入力信号
が全て最低レベル、即ち、0.1 であるとき、中間層ニュ
ーロンユニットにおける出力信号を最低レベル、即ち、
0.1 とすべく設定するとともに、単位三層神経回路網C
C26における入力層ニューロンユニットSBz1〜S
Bz64の夫々と中間層ニューロンユニットAB26と
の間の入力・中間層間シナプス伝達効率wij(IH)の初期
値WIJ(IH)を、入力層ニューロンユニットSBz1〜S
Bz64に夫々入力される入力信号DIz1〜DIz6
4が全て最低レベル、即ち、0.1 であるとき、中間層ニ
ューロンユニットAB26における出力信号を最低レベ
ル、即ち、0.1 とすべく設定する。
【0042】さらに、単位三層神経回路網CC1におけ
る中間層ニューロンユニットAB1と出力層ニューロン
ユニットRBa1〜RBa16の夫々との間の中間・出
力層間シナプス伝達効率wij(HO)の初期値WIJ(HO)を、
中間層ニューロンユニットAB1からの出力信号が最低
レベル、即ち、0.1 であるとき、出力層ニューロンユニ
ットRBa1〜RBa16の夫々からの出力信号DOa
1〜DOa16を最高レベル、即ち、0.9 とすべく設定
する。また、単位三層神経回路網CC2〜CC25の夫
々についても、単位三層神経回路網CC1と同様に、1
個の中間層ニューロンユニットと16個の出力層ニュー
ロンユニットの夫々との間の中間・出力層間シナプス伝
達効率wij(OH)の初期値WIJ(0H)を、1個の中間層ニュ
ーロンユニットからの出力信号が最低レベル、即ち、0.
1 であるとき、16個の出力層ニューロンユニットの夫
々からの出力信号を最高レベル、即ち、0.9 とすべく設
定し、さらに、単位三層神経回路網CC26における中
間層ニューロンユニットAB26と出力層ニューロンユ
ニットRBz1〜RBz16の夫々との間の中間・出力
層間シナプス伝達効率wij(HO)の初期値WIJ(HO)を、中
間層ニューロンユニットAB26からの出力信号が最低
レベル、即ち、0.1 であるとき、出力層ニューロンユニ
ットRBz1〜RBz16の夫々からの出力信号DOz
1〜DOz16を最高レベル、即ち、0.9 とすべく設定
する。
【0043】具体的には、例えば、上述の式(2) 及び
(3) に示される如くの、 wo(IH)・OL・NI<mpL(H), WIJ(IH)=wo(IH)− rand , wo(HO)・OL・NH>mpH(O), WIJ(HO)=wo(HO)− rand , という関係が成立するようになす。そして、mpL(H)及
びmpH(O)は、式(1) から算出されて、 mpL(H)=−52.1972 , mpH(O)=−47.8028 , となるので、式(2) 及び式(3) の関係から、 wo(IH)・OL・NI=wo(IH)・ 0.1・64 < mpL(H)=−52.1972 , wo(HO)・OL・NH=wo(HO)・ 0.1 > mpH(O)=−47.8028 , となる。従って、wo(IH)=−50 ,wo(HO)=−50
となり、これよりして、WIJ(IH)=−50−rand 及び
IJ(HO)=−50−rand が設定される。
【0044】続いて、このようにして入力・中間層間シ
ナプス伝達効率wij(IH)の初期値W IJ(IH)及び中間・出
力層間シナプス伝達効率wij(H0)の初期値WIJ(HO)を設
定した単位三層神経回路網CC1〜CC26の夫々につ
いて、バックプロパゲーションの手法による学習を行
い、それによって単位三層神経回路網CC1〜CC26
の夫々における入力・中間層間シナプス伝達効率wij(I
H)の値及び中間・出力層間シナプス伝達効率wij(H0)の
値を決定する。
【0045】単位三層神経回路網CC1についてのバッ
クプロパゲーションの手法による学習は、入力層ニュー
ロンユニットSBa1〜SBa64に夫々供給される入
力信号DIa1〜DIa64として、図19に示される
如くに配列したとき、図20のAに示される如くに
“0”と“1”とをとって、ノイズを含むことなく、ア
ルファベットの“A”のパターンをあらわす信号群GD
Ia1、及び、図20のB,C,D及びEの夫々に一部
のものが示される如くに“0”と“1”とをとって、4
ビット分のノイズを含んで“A”のパターンをあらわす
9種類の信号群GDIa2〜GDIa10を選定し、ま
た、教師信号として、例えば、“A”をあらわす16ビ
ットのEUCを選定したもとで、学習アルゴリズムを、
例えば、δWk-1 i k j (t+l) =−0.2 d k j O k-1 i
+ 0.2δWk-1 i k j (t)として行う。なお、4ビット
分のノイズを含んで“A”のパターンをあらわす9種類
の信号群GDIa2〜GDIa10の夫々における4ビ
ット分のノイズは、入力信号DIa1〜DIa64のう
ちの、乱数に従って選定した二つの“0”であるべきと
ころを“1”に反転するとともに、乱数に従って選定し
た二つの“1”であるべきところを“0”に反転するこ
とにより生じさせる。
【0046】信号群GDIa1〜GDIa10の夫々に
おいて、“0”は最低レベル:0.1をあらわし、“1”
は最高レベル:0.9 をあらわす。そして、学習の収束の
判定については、例えば、全ビット誤差が 0.01 以下と
なったとき学習が収束したと判定することにより行い、
学習の実施態様は、信号群GDIa1〜GDIa10の
うちの一つを供給したもとでの学習を収束するまで繰り
返し、収束した後、信号群GDIa1〜GDIa10の
うちの他の一つを供給したもとでの学習を収束するまで
繰り返すようにして、信号群GDIa1〜GDIa10
の夫々についての学習を順次行う。
【0047】同様にして、単位三層神経回路網CC2〜
CC25の夫々についてのバックプロパゲーションの手
法による学習を、64個の入力層ニューロンユニットに
夫々供給される入力信号として、“0”と“1”とをと
って、ノイズを含むことなく、アルファベットの“B”
〜“Y”の夫々のパターンをあらわす信号群、及び、
“0”と“1”とをとって、4ビット分のノイズを含ん
で“B”〜“Y”の夫々のパターンをあらわす9種類の
信号群を選定し、また、教師信号として、例えば、
“B”〜“Y”の夫々をあらわす16ビットのEUCを
選定したもとで、学習アルゴリズムを、単位三層神経回
路網CC1の場合と同様として行う。なお、“B”〜
“Y”の夫々のパターンをあらわす信号群において、
“0”は最低レベル:0.1 をあらわし、“1”は最高レ
ベル:0.9 をあらわす。
【0048】さらに、単位三層神経回路網CC26につ
いてのバックプロパゲーションの手法による学習は、入
力層ニューロンユニットSBz1〜SBz64に夫々供
給される入力信号DIz1〜DIz64として、図21
のAに示される如くに“0”と“1”とをとって、ノイ
ズを含むことなく、アルファベットの“Z”のパターン
をあらわす信号群GDIz1、及び、図21のB,C,
D及びEの夫々に一部のものが示される如くに“0”と
“1”とをとって、4ビット分のノイズを含んで“Z”
のパターンをあらわす9種類の信号群GDIz2〜GD
Iz10を選定し、また、教師信号として、例えば、
“Z”をあらわす16ビットのEUCを選定したもと
で、学習アルゴリズムを、単位三層神経回路網CC1の
場合と同様として行う。なお、4ビット分のノイズを含
んで“Z”のパターンをあらわす9種類の信号群GDI
z2〜GDIz10の夫々における4ビット分のノイズ
は、入力信号DIz1〜DIz64のうちの、乱数に従
って選定した二つの“0”であるべきところを“1”に
反転するとともに、乱数に従って選定した二つの“1”
であるべきところを“0”に反転することにより生じさ
せる。なお、信号群GDIz1〜GDIz10の夫々に
おいて、“0”は最低レベル:0.1 をあらわし、“1”
は最高レベル:0.9 をあらわす。
【0049】本願の発明者により、上述の如くの単位三
層神経回路網CC1〜CC26の夫々についての、入力
・中間層間シナプス伝達効率wij(IH)の初期値WIJ(IH)
及び中間・出力層間シナプス伝達効率wij(H0)の初期値
IJ(HO)の設定、及び、64個の入力層ニューロンユニ
ットに供給される入力信号として信号群GDIa1〜G
DIa10,・・・・・,GDIz1〜GDIz10の
夫々が用いられたもとでの学習が実際に行われた。その
結果、単位三層神経回路網CC1についての入力・中間
層間シナプス伝達効率wij(IH)の値が、図22に示され
る如くに決定されるとともに、中間・出力層間シナプス
伝達効率wij(H0)の値が、図23に示される如くに決定
され、また、単位三層神経回路網CC2〜CC25の夫
々についての入力・中間層間シナプス伝達効率wij(IH)
の値及び中間・出力層間シナプス伝達効率wij(H0)の値
が、単位三層神経回路網CC1の場合と同様に決定さ
れ、さらに、単位三層神経回路網CC26についての入
力・中間層間シナプス伝達効率wij(IH)の値が、図24
に示される如くに決定されるとともに、中間・出力層間
シナプス伝達効率wij(H0)の値が、図25に示される如
くに決定された。
【0050】図22及び24における、iの1〜64は
夫々64個の入力層ニューロンユニットに対応し、図2
3及び25における、jの1〜16は、16個の出力層
ニューロンユニットに対応する。即ち、例えば、単位三
層神経回路網CC1の場合、入力層ニューロンユニット
SBa1と中間層ニューロンユニットAB1との間の入
力・中間層間シナプス伝達効率wij(IH)の値は、図22
におけるi=1によってあらわされ、−43.90 であり、
また、中間層ニューロンユニットAB1と出力層ニュー
ロンユニットRBa16との間の中間・出力層間シナプ
ス伝達効率wij(HO)の値は、図23におけるj=16に
よってあらわされ、−50.40 である。さらに、例えば、
単位三層神経回路網CC26の場合、入力層ニューロン
ユニットSBz64と中間層ニューロンユニットAB2
6との間の入力・中間層間シナプス伝達効率wij(IH)の
値は、図24におけるi=64によってあらわされ、−
42.75 であり、また、中間層ニューロンユニットAB2
6と出力層ニューロンユニットRBz1との間の中間・
出力層間シナプス伝達効率wij(HO)の値は、図25にお
けるj=1によってあらわされ、−57.90 である。
【0051】このようにして、入力・中間層間シナプス
伝達効率wij(IH)の値及び中間・出力層間シナプス伝達
効率wij(H0)の値が決定された単位三層神経回路網CC
1〜CC26について、夫々が有する64個の入力層ニ
ューロンユニットSBa1〜SBa64,・・・・・,
SBz1〜SBz64に関する共通化、及び、夫々が有
する16個の出力層ニューロンユニットRBa1〜RB
a16,・・・・・,RBz1〜RBz16に関する共
通化を行い、図26に示される如くの、64個の入力層
ニューロンユニットSB1〜SB64,26個の中間層
ニューロンユニットAB1〜AB26及び16個の出力
層ニューロンユニットRB1〜RB16を有して構成さ
れる三層神経回路網CCを得る。
【0052】斯かる本発明に係る神経回路網の構成方法
の第4の例によれば、入力・中間層間シナプス伝達効率
wij(IH)の値及び中間・出力層間シナプス伝達効率wij
(H0)の値を決定するための各入力信号群に対する学習繰
返回数が、比較的少とされ、学習すべき入力信号群数の
増大に伴って学習回数が膨大な数になるという、バック
プロパゲーションの手法による学習における問題が克服
される。
【0053】上述の如くにして、本発明に係る神経回路
網の構成方法の第4の例に従って得られる、図26に示
される如くの三層神経回路網に対し、本願の発明者によ
り、汎化能力テストが行われた。斯かる汎化能力テスト
にあっては、100種の乱数シードが用いられて、10
0種の入力・中間層間シナプス伝達効率wij(IH)の初期
値WIJ(IH)及び中間・出力層間シナプス伝達効率wij(H
0)の初期値WIJ(HO)の群が設定され、それらの夫々のも
とで本発明に係る神経回路網の構成方法の第4の例に従
って得られた三層神経回路網に対し、入力層ニューロン
ユニットSB1〜SB64に夫々供給される入力信号D
IB1〜DIB64として、図27に示される如くに配
列したとき、図20のAに示される信号群GDIa1の
如くに“0”と“1”とをとって、ノイズを含むこと無
く“A”のパターンをあらわす信号群、及び、図20の
B〜Eに示される信号群GDIa2,GDIa4,GD
Ia8,GDIa10等の如くに“0”と“1”とをと
って、4ビット分のノイズを含んで“A”をあらわす1
9種の信号群を含んだ合計20種の“A”に関する入力
信号群、及び、それらと同様な、各20種とされる
“B”〜“Z”の夫々に関する入力信号群が選定され
た。そして、これら合計520種の信号群の夫々が各三
層神経回路網の入力層ニューロンユニットSB1〜SB
64に供給されるもとで、出力層ニューロンユニットR
B1〜RB16から得られる出力信号DOB1〜DOB
16が適正なものか否かが判定されて汎化能力Gが算出
されることにより行われた。
【0054】汎化能力Gは、 G=適正な出力信号DOB1〜DOB16が得られた入
力信号群の数/入力信号群の総数(=520) として算出された。従って、汎化能力Gは、その値が1
に近い程高いことになる。その結果得られた乱数シード
RNSと汎化能力Gとの関係は、図28のグラフ(横
軸:乱数シードRNS,縦軸:汎化能力G)に示される
如くであり、汎化能力Gは、最大値が1(誤り入力信号
群数0),最小値が 0.976923 (誤り入力信号群数12)
であって、平均値が 0.998139 (誤り入力信号群数1)
であった。これよりして、上述の本発明に係る神経回路
網の構成方法の第4の例に従って得られる三層神経回路
網が高い汎化能力を具えるものとなることが、実験的に
確認された。
【0055】上述の図26に示される三層神経回路網の
如くの、複数個の入力層ニューロンユニット,それらの
夫々に結合された、複数の認識カテゴリに夫々対応する
複数個の中間層ニューロンユニット、及び、中間層ニュ
ーロンユニットの夫々に結合された複数個の出力層ニュ
ーロンユニットを有し、入力層ニューロンユニット,中
間層ニューロンユニット及び出力層ニューロンユニット
の夫々についての入出力関数f(x) が不等式:0<f
(x) ≦1を成立させるものとされた三層神経回路網につ
いては、その汎化能力を、本発明に係る神経回路網の汎
化能力評価方法によって評価することができる。
【0056】複数個の入力層ニューロンユニット,複数
の認識カテゴリに夫々対応する複数個の中間層ニューロ
ンユニット、及び、複数個の出力層ニューロンユニット
を有し、入力層ニューロンユニット,中間層ニューロン
ユニット及び出力層ニューロンユニットの夫々について
の入出力関数f(x) が不等式:0<f(x) ≦1を成立さ
せるものとされた三層神経回路網の汎化能力を、本発明
に係る神経回路網の汎化能力評価方法に従って評価する
にあたっては、先ず、複数個の入力層ニューロンユニッ
トの夫々とそれに結合された中間層ニューロンユニット
との間の入力・中間層シナプス伝達効率wij(IH)の初期
値WIJ(IH)を、複数個の入力層ニューロンユニットに対
する入力信号が全て予め設定された最低レベル、例え
ば、0.1 を有するとき、複数個の中間層ニューロンユニ
ットの夫々の出力信号を予め設定された最低レベル、例
えば、0.1 を有するものとすべく設定するとともに、各
中間層ニューロンユニットとそれに結合された出力層ニ
ューロンユニットとの間の中間・出力層間シナプス伝達
効率wij(H0)の初期値WIJ(HO)を、複数個の中間層ニュ
ーロンユニットの出力信号が全て予め設定された最低レ
ベル、例えば、0.1 を有するとき、複数個の出力層ニュ
ーロンユニットの夫々の出力信号を予め設定された最高
レベル、例えば、0.9 を有するものとすべく設定する。
【0057】具体的には、例えば、各記号があらわす内
容を、上述の式(2) 及び(3) の場合と同様としたもと
で、 wo(IH)・OL・NI<mpL(H), WIJ(IH)=wo(IH)+ (rand−0.5)・・ (4) wo(HO)・OL・NH>mpH(O), WIJ(HO)=wo(HO)+ (rand−0.5)・・ (5) という関係が成立するようになす。
【0058】続いて、このようにして入力・中間層間シ
ナプス伝達効率wij(IH)の初期値W IJ(IH)及び中間・出
力層間シナプス伝達効率wij(H0)の初期値WIJ(HO)を設
定した三層神経回路網について、複数の認識カテゴリに
夫々対応する複数個の中間層ニューロンユニットの夫々
に関連する入力・中間層間シナプス伝達効率wij(IH)及
び中間・出力層間シナプス伝達効率wij(H0)を学習対象
としたバックプロパゲーションの手法による学習を、各
中間層ニューロンユニット別に行う。斯かる各中間層ニ
ューロンユニット別の学習は、複数個の入力層ニューロ
ンユニットに複数の認識カテゴリの夫々に関する入力信
号群が個別に順次供給されるようになし、複数個の入力
層ニューロンユニットに特定の認識カテゴリに関する入
力信号群が個別に供給されるときには、その特定の認識
カテゴリに対応する1個の中間層ニューロンユニットに
関連する入力・中間層間シナプス伝達効率wij(IH)及び
中間・出力層間シナプス伝達効率wij(H0)のみが、その
値が変更せしめられて適正値となるようにされ、他の中
間層ニューロンユニットに関連する入力・中間層間シナ
プス伝達効率wij(IH)及び中間・出力層間シナプス伝達
効率wij(H0)の夫々の値は変化せしめられないものとさ
れて行われる。
【0059】具体的には、例えば、入力層ニューロンユ
ニットの数が64個,中間層ニューロンユニットの数が
26個、及び、出力層ニューロンユニットの数が16個
とされ、前述の式(1) によりあらわされる如くに、 f(x)= 1 /( 1+exp(−x−50)) とされ、但し、1 /( 1+exp(−x−50)) > 0.9 であ
るときには、f(x)= 0.9、また、1 /( 1+exp(−x−
50)) < 0.1 であるときには、f(x)= 0.1とされた
もとで行う。斯かる際には、mpL(H)=−52.1972, m
pH(O)=−47.8028,となるので、式(4) 及び式(5) の関
係から、 WIJ(IH)=−50−rand 及び WIJ(HO)=−50−rand
が設定される。
【0060】そして、先ず、26個の中間層ニューロン
ユニットのうちの1個に関連する入力・中間層間シナプ
ス伝達効率wij(IH)及び中間・出力層間シナプス伝達効
率wij(H0)を学習対象としたバックプロパゲーションの
手法による学習を、当該1個の中間層ニューロンユニッ
トに関連する入力・中間層間シナプス伝達効率wij(IH)
及び中間・出力層間シナプス伝達効率wij(H0)のみを変
更し得るものとし、学習アルゴリズムを、例えば、 δWk-1 i k j (t+l) =−0.2 d k j O k-1 i+ 0.2δWk-1 i k j (t) としたもとで、64個の入力層ニューロンユニットに入
力信号を供給して行い、それによって、当該1個の中間
層ニューロンユニットに関連する入力・中間層間シナプ
ス伝達効率wij(IH)及び中間・出力層間シナプス伝達効
率wij(H0)の夫々の値を決定する。
【0061】斯かる際における入力信号は、例えば、図
20のAに示される、ノイズを含むことなくアルファベ
ットの“A”のパターンをあらわす信号群GDIa1、
及び、図20のB,C,D及びEの夫々に一部のものが
示される、4ビット分のノイズを含んで“A”のパター
ンをあらわす9種類の信号群GDIa2〜GDIa10
と同様な合計10種の信号群の夫々とし、また、それに
対応する教師信号として、例えば、“A”をあらわす1
6ビットのEUCを用いる。
【0062】その後、同様にして、残りの25個の中間
層ニューロンユニットの夫々に関連する入力・中間層間
シナプス伝達効率wij(IH)及び中間・出力層間シナプス
伝達効率wij(H0)を学習対象としたバックプロパゲーシ
ョンの手法による学習を、当該1個の中間層ニューロン
ユニットに関連する入力・中間層間シナプス伝達効率w
ij(IH)及び中間・出力層間シナプス伝達効率wij(H0)の
みを変更し得るものとし、学習アルゴリズムを、例え
ば、 δWk-1 i k j (t+l) =−0.2 d k j O k-1 i+ 0.2δWk-1 i k j (t) としたもとで、64個の入力層ニューロンユニットに入
力信号を供給して順次行い、それによって、各中間層ニ
ューロンユニットに関連する入力・中間層間シナプス伝
達効率wij(IH)及び中間・出力層間シナプス伝達効率w
ij(H0)の夫々の値を決定する。
【0063】斯かる際における入力信号は、例えば、図
20のAに示される、ノイズを含むことなくアルファベ
ットの“A”のパターンをあらわす信号群GDIa1と
同様の態様をもってアルファベットの“B”〜“Z”の
夫々のパターンをあらわす信号群、及び、図20のB,
C,D及びEの夫々に一部のものが示される、4ビット
分のノイズを含んで“A”のパターンをあらわす9種類
の信号群GDIa2〜GDIa10と同様の態様をもっ
て“B”〜“Z”の夫々のパターンをあらわす9種類の
信号群から成る、合計250種の信号群の夫々とし、ま
た、アルファベットの“B”〜“Z”の夫々のパターン
をあらわす信号群に夫々対応する教師信号として、例え
ば、“B”〜“Z”の夫々をあらわす16ビットのEU
Cを用いる。
【0064】このようにして、バックプロパゲーション
の手法による学習の結果、26個の中間層ニューロンユ
ニットの各々に関連する入力・中間層間シナプス伝達効
率wij(IH)及び中間・出力層間シナプス伝達効率wij(H
0)の夫々の値が決定された三層神経回路網(三層神経回
路網Xと呼ぶ)にあっては、その26個の中間層ニュー
ロンユニットの各々に関連する入力・中間層間シナプス
伝達効率wij(IH)の値が、正値と負値とに二値化され
る。そして、26個の中間層ニューロンユニットの夫々
がオン出力状態となるとき、16個の出力層ニューロン
ユニットからの出力信号が教師信号となる。
【0065】従って、正値とされる入力・中間層間シナ
プス伝達効率wij(IH)の値の平均値apと、負値とされる
入力・中間層間シナプス伝達効率wij(IH)の値の平均値
anとを算出し、平均値apと平均値anとを用いて、64個
の入力層ニューロンユニットにおけるオン出力とオフ出
力との比率を以下の如くにして求める。
【0066】maxhを正値とされる入力・中間層間シナプ
ス伝達効率wij(IH)の数,maxlを負値とされる入力・中
間層間シナプス伝達効率wij(IH)の数,hは0から1づ
つ増加するmaxhまでの値,lは0から1づつ増加するmax
lまでの値,oh を入力層ニューロンユニットのうちのオ
ン出力状態をとるものの数,ol を入力層ニューロンユ
ニットのうちのオフ出力状態をとるものの数,として、
入力層ニューロンユニットにおける入力の総和mpを、
式: mp=oh・( ap・h +an・( maxl− l)) +ol・( ap・( maxh− h) +an・l) が成立するもとで、 hに0からmaxhまでの夫々の値をと
らせるとともに、各 hの値に対応させて lに0からmaxl
までの夫々の値をとらせるようにして、繰り返し算出す
る。そして、各算出によって得られる入力層ニューロン
ユニットにおける入力の総和mpを、中間層ニューロンユ
ニットがオン出力状態をとるための入力層ニューロンユ
ニットにおける入力の総和についての閾値mpthと比較す
る。
【0067】各算出によって得られる入力の総和mpが閾
値mpthより大であるとき、即ち、mp> mpth であるとき
中間層ニューロンユニットがオン出力状態をとることに
なるので、各算出によって得られる入力の総和mpと、中
間層ニューロンユニットがオン出力状態をとるための、
入力層ニューロンユニットにおける入力の総和について
の閾値mpthとの比較の結果に基づいて、閾値mpthより大
なる入力の総和mpが得られることになる算出回数と閾値
mpth以下の入力の総和mpが得られることになる算出回数
との比率として、64個の入力層ニューロンユニットに
おけるオン出力とオフ出力との比率が求められる。そし
て、求められた比率に基づき、三層神経回路網Xの汎化
能力を判定して評価する。
【0068】三層神経回路網Xについて本願発明者によ
り行われた実験の結果では、例えば、認識カテゴリ:
“B”に関しては、正値とされる入力・中間層間シナプ
ス伝達効率wij(IH)の数(maxh)が25,正値とされる入力
・中間層間シナプス伝達効率wij(IH)の値の平均値(ap)
が10.664, 負値とされる入力・中間層間シナプス伝達効
率wij(IH)の数(maxl)が39,負値とされる入力・中間層
間シナプス伝達効率wij(IH)の値の平均値(an)が−43.4
172 であり、64個の入力層ニューロンユニットのうち
のオン出力状態をとるべきものが13個反転してオフ出
力状態をとるものとなっても、16個の出力層ニューロ
ンユニットからの出力信号が教師信号とされることにな
って認識カテゴリ:“B”が適正に認識されることにな
った。
【0069】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係る神経回路網の構成方法の第1の態様(上述の本発明
に係る神経回路網の構成方法の第1,第2あるいは第3
の例によって例示される)によれば、複数個の入力層ニ
ューロンユニット,1個もしくは複数個の中間層ニュー
ロンユニット及び複数個もしくは1個の出力層ニューロ
ンユニットが、夫々についての入出力関数f(x) が不等
式:0<f(x) ≦1を成立させるものとして配されたも
とで、入力・中間層間シナプス伝達効率の初期値が、入
力層ニューロンユニットに対する入力が全て予め設定さ
れた最低レベルであるとき、中間層ニューロンユニット
の出力を予め設定された最低レベルとなすべく設定さ
れ、また、中間・出力層間シナプス伝達効率の初期値
が、1個の中間層ニューロンユニットもしくは複数個の
中間層ニューロンユニットの夫々の出力が予め設定され
た最低レベルであるとき、出力層ニューロンユニットの
出力を予め設定された最高レベルとなすべく設定され
る。そして、このような入力・中間層間シナプス伝達効
率の初期値及び中間・出力層間シナプス伝達効率の初期
値の設定がなされたもとで、バックプロパゲーションの
手法による学習を行って、入力・中間層間シナプス伝達
効率の値、及び、中間・出力層間シナプス伝達効率の値
を決定するものとされて、三層神経回路網が構成され
る。それにより、構成された神経回路網を、常に、優れ
た汎化能力を具えた内部構造を有するものとして得るこ
とができる。
【0070】また、本発明に係る神経回路網の構成方法
の第2の態様(上述の本発明に係る神経回路網の構成方
法の第1,第2あるいは第3の例によって例示される)
によれば、複数個の入力層ニューロンユニット,1個の
中間層ニューロンユニット及び複数個の出力層ニューロ
ンユニットを、夫々についての入出力関数f(x) が不等
式:0<f(x) ≦1を成立させるものとして有する単位
三層神経回路網が、複数の認識カテゴリに夫々対応させ
て複数個用意され、各単位三層神経回路網に関して、入
力・中間層間シナプス伝達効率の初期値が、入力層ニュ
ーロンユニットに対する入力が全て予め設定された最低
レベルであるとき、中間層ニューロンユニットの出力を
予め設定された最低レベルとなすべく設定され、また、
中間・出力層間シナプス伝達効率の初期値が、1個の中
間層ニューロンユニットもしくは複数個の中間層ニュー
ロンユニットの夫々の出力が予め設定された最低レベル
であるとき、出力層ニューロンユニットの出力を予め設
定された最高レベルとなすべく設定されたもとで、対応
する認識カテゴリに関しての学習がバックプロパゲーシ
ョンの手法により行われて、入力・中間層間のシナプス
伝達効率の値及び中間・出力層間のシナプス伝達効率の
値が決定される。そして、斯かる学習が行われた複数の
単位三層神経回路網について、夫々における複数個の入
力層ニューロンユニットの共通化及び夫々における複数
個の出力層ニューロンユニットの共通化がなされて、1
個の三層神経回路網が構成される。それにより、常に、
優れた汎化能力を具えた内部構造を有するものとされる
三層神経回路網を、学習が迅速に行われるもとで、比較
的容易に得ることができることになる。
【0071】そして、本発明に係る神経回路網の学習方
法によれば、複数個の入力層ニューロンユニット,複数
の認識カテゴリに夫々対応する複数個の中間層ニューロ
ンユニット、及び、複数個の出力層ニューロンユニット
を有した三層神経回路網が、その入力・中間層間シナプ
ス伝達効率の初期値が、入力層ニューロンユニットに対
する入力が全て予め設定された最低レベルであるとき、
中間層ニューロンユニットの出力を予め設定された最低
レベルとなすべく設定されるとともに、その中間・出力
層間シナプス伝達効率の初期値が、中間層ニューロンユ
ニットの出力が予め設定された最低レベルであるとき、
出力層ニューロンユニットの出力を予め設定された最高
レベルとなすべく設定されたもとで、複数の認識カテゴ
リの夫々に関しての学習が、複数の認識カテゴリの夫々
に対応する1個の中間層ニューロンユニットに関わるシ
ナプス伝達効率のみを学習対象としてバックプロパゲー
ションの手法によって行われ、それによって、入力・中
間層間シナプス伝達効率の値及び中間・出力層間シナプ
ス伝達効率の値が決定されるものとされる。その結果、
学習後の入力・中間層間シナプス伝達効率の値及び中間
・出力層間シナプス伝達効率の値に基づいて、三層神経
回路網の汎化能力を比較的容易に評価できることにな
る。
【0072】さらに、本発明に係る神経回路網の汎化能
力評価方法によれば、複数個の入力層ニューロンユニッ
ト,複数の認識カテゴリに夫々対応する複数個の中間層
ニューロンユニット、及び、複数個の出力層ニューロン
ユニットを有した三層神経回路網が、その入力・中間層
間シナプス伝達効率の初期値が、入力層ニューロンユニ
ットに対する入力が全て予め設定された最低レベルであ
るとき、中間層ニューロンユニットの出力を予め設定さ
れた最低レベルとなすべく設定されるとともに、その中
間・出力層間シナプス伝達効率の初期値が、中間層ニュ
ーロンユニットの出力が予め設定された最低レベルであ
るとき、出力層ニューロンユニットの出力を予め設定さ
れた最高レベルとなすべく設定されたもとで、複数の認
識カテゴリの夫々に関しての学習が、複数の認識カテゴ
リの夫々に対応する1個の中間層ニューロンユニットに
関わるシナプス伝達効率のみを学習対象としてバックプ
ロパゲーションの手法によって行われ、それによって、
入力・中間層間シナプス伝達効率の値及び中間・出力層
間シナプス伝達効率の値が決定され、さらに、学習成立
後における中間層ニューロンユニットの夫々がオン出力
状態をとることになる入力層ニューロンユニットにおけ
るオン出力とオフ出力との比率が求められて、それに基
づいて汎化能力が判定されるものとなされる。その結
果、三層神経回路網の汎化能力の評価を、迅速かつ比較
的容易に行えることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る神経回路網の構成方法の第1の例
により構成される三層神経回路網を示す接続構成図であ
る。
【図2】本発明に係る神経回路網の構成方法の第1の例
に従って三層神経回路網を構成する過程の説明に供され
る概念図である。
【図3】本発明に係る神経回路網の構成方法の第1の例
に従って三層神経回路網を構成する過程の説明に供され
る概念図である。
【図4】本発明に係る神経回路網の構成方法の第1の例
に従って三層神経回路網を構成する過程の説明に供され
る図である。
【図5】本発明に係る神経回路網の構成方法の第1の例
に従って三層神経回路網を構成する過程の説明に供され
る図である。
【図6】本発明に係る神経回路網の構成方法の第1の例
に従って構成された三層神経回路網の説明に供される図
である。
【図7】本発明に係る神経回路網の構成方法の第1の例
に従って構成された三層神経回路網の説明に供される図
である。
【図8】本発明に係る神経回路網の構成方法の第1の例
に従って構成された三層神経回路網の説明に供される図
である。
【図9】本発明に係る神経回路網の構成方法の第1の例
に従って構成された三層神経回路網の説明に供される図
である。
【図10】本発明に係る神経回路網の構成方法の第2の
例に従って三層神経回路網を構成する過程の説明に供さ
れる図である。
【図11】本発明に係る神経回路網の構成方法の第2の
例に従って三層神経回路網を構成する過程の説明に供さ
れる図である。
【図12】本発明に係る神経回路網の構成方法の第2の
例に従って構成された三層神経回路網の説明に供される
図である。
【図13】本発明に係る神経回路網の構成方法の第2の
例に従って構成された三層神経回路網の説明に供される
図である。
【図14】本発明に係る神経回路網の構成方法の第3の
例に従って三層神経回路網を構成する過程の説明に供さ
れる図である。
【図15】本発明に係る神経回路網の構成方法の第3の
例に従って三層神経回路網を構成する過程の説明に供さ
れる図である。
【図16】本発明に係る神経回路網の構成方法の第3の
例に従って構成された三層神経回路網の説明に供される
図である。
【図17】本発明に係る神経回路網の構成方法の第3の
例に従って構成された三層神経回路網の説明に供される
図である。
【図18】本発明に係る神経回路網の構成方法の第4の
例に従って三層神経回路網を構成する過程の説明に供さ
れる図である。
【図19】本発明に係る神経回路網の構成方法の第4の
例に従って三層神経回路網を構成する過程の説明に供さ
れる概念図である。
【図20】本発明に係る神経回路網の構成方法の第4の
例に従って三層神経回路網を構成する過程の説明に供さ
れる図である。
【図21】本発明に係る神経回路網の構成方法の第4の
例に従って三層神経回路網を構成する過程の説明に供さ
れる図である。
【図22】本発明に係る神経回路網の構成方法の第4の
例に従って三層神経回路網を構成する過程の説明に供さ
れる図である。
【図23】本発明に係る神経回路網の構成方法の第4の
例に従って三層神経回路網を構成する過程の説明に供さ
れる図である。
【図24】本発明に係る神経回路網の構成方法の第4の
例に従って三層神経回路網を構成する過程の説明に供さ
れる図である。
【図25】本発明に係る神経回路網の構成方法の第4の
例に従って三層神経回路網を構成する過程の説明に供さ
れる図である。
【図26】本発明に係る神経回路網の構成方法の第4の
例により構成される三層神経回路網を示す接続構成図で
ある。
【図27】本発明に係る神経回路網の構成方法の第4の
例に従って構成された三層神経回路網の説明に供される
概念図である。
【図28】本発明に係る神経回路網の構成方法の第4の
例に従って構成された三層神経回路網の説明に供される
図である。
【符号の説明】
SA1〜SA3,SA62〜SA64 入力層ニュー
ロンユニット SBa1〜SBa3,SBa62〜SBa64 入力
層ニューロンユニット SBz1〜SBz3,SBz62〜SBz64 入力
層ニューロンユニット SB1〜SB3,SB62〜SB64 入力層ニュー
ロンユニット AA1〜AA5 中間層ニューロンユニット AB1〜AB3,AB24〜AB26 中間層ニュー
ロンユニット RA1,RA2,RA15,RA16 出力層ニュー
ロンユニット RBa1,RBa2,RBa15,RBa16 出力
層ニューロンユニット RBz1,RBz2,RBz15,RBz16 出力
層ニューロンユニット RAB,RB2,RB16,RB16 出力層ニュー
ロンユニット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個の入力層ニューロンユニット,該入
    力層ニューロンユニットの夫々に結合された1個もしく
    は複数個の中間層ニューロンユニット、及び、該中間層
    ニューロンユニットに結合された複数個もしくは1個の
    出力層ニューロンユニットを、夫々についての入出力関
    数f(x) が不等式:0<f(x) ≦1を成立させるものと
    して配し、 上記入力層ニューロンユニットの夫々とそれに結合され
    た上記中間層ニューロンユニットとの間のシナプス伝達
    効率の初期値を、上記入力層ニューロンユニットに対す
    る入力が全て予め設定された最低レベルであるとき、上
    記中間層ニューロンユニットの出力を予め設定された最
    低レベルとなすべく設定するとともに、 上記1個の中間層ニューロンユニットもしくは上記複数
    個の中間層ニューロンユニットの夫々とそれに結合され
    た上記出力層ニューロンユニットとの間のシナプス伝達
    効率の初期値を、上記1個の中間層ニューロンユニット
    もしくは上記複数個の中間層ニューロンユニットの夫々
    の出力が予め設定された最低レベルであるとき、上記出
    力層ニューロンユニットの出力を予め設定された最高レ
    ベルとなすべく設定したもとで、 バックプロパゲーションの手法による学習を行って、上
    記入力層ニューロンユニットの夫々とそれに結合された
    上記中間層ニューロンユニットとの間のシナプス伝達効
    率の値、及び、上記1個の中間層ニューロンユニットも
    しくは上記複数個の中間層ニューロンユニットの夫々と
    それに結合された上記出力層ニューロンユニットとの間
    のシナプス伝達効率の値を決定することを特徴とする神
    経回路網の構成方法。
  2. 【請求項2】各々が入力層ニューロンユニットの夫々に
    結合された複数個の中間層ニューロンユニットを配すと
    ともに、各々が上記複数個の中間層ニューロンユニット
    の夫々に結合された複数個の出力層ニューロンユニット
    を配することを特徴とする請求項1記載の神経回路網の
    構成方法。
  3. 【請求項3】複数個の入力層ニューロンユニット,該入
    力層ニューロンユニットの夫々に結合された1個の中間
    層ニューロンユニット、及び、該中間層ニューロンユニ
    ットに結合された複数個の出力層ニューロンユニット
    を、夫々についての入出力関数f(x) が不等式:0<f
    (x) ≦1を成立させるものとして有する単位三層神経回
    路網を、複数の認識カテゴリに夫々対応させて複数個用
    意し、 該単位三層神経回路網の各々について、上記入力層ニュ
    ーロンユニットの夫々とそれに結合された上記中間層ニ
    ューロンユニットとの間のシナプス伝達効率の初期値
    を、上記入力層ニューロンユニットに対する入力が全て
    予め設定された最低レベルであるとき、上記中間層ニュ
    ーロンユニットの出力を予め設定された最低レベルとな
    すべく設定するとともに、上記中間層ニューロンユニッ
    トとそれに結合された上記出力層ニューロンユニットと
    の間のシナプス伝達効率の初期値を、上記中間層ニュー
    ロンユニットの出力が予め設定された最低レベルである
    とき、上記出力層ニューロンユニットの出力を予め設定
    された最高レベルとなすべく設定したもとで、対応する
    認識カテゴリに関しての学習をバックプロパゲーション
    の手法により行って、上記入力層ニューロンユニットの
    夫々とそれに結合された上記中間層ニューロンユニット
    との間のシナプス伝達効率の値、及び、上記中間層ニュ
    ーロンユニットとそれに結合された上記出力層ニューロ
    ンユニットとの間のシナプス伝達効率の値を決定し、 上記学習が行われた複数の単位三層神経回路網につい
    て、夫々における複数個の入力層ニューロンユニットの
    共通化及び夫々における複数個の出力層ニューロンユニ
    ットの共通化を行って1個の三層神経回路網を得ること
    を特徴とする神経回路網の構成方法。
  4. 【請求項4】複数個の入力層ニューロンユニット,該入
    力層ニューロンユニットの夫々に結合された、複数の認
    識カテゴリに夫々対応する複数個の中間層ニューロンユ
    ニット、及び、該中間層ニューロンユニットの夫々に結
    合された複数個の出力層ニューロンユニットを有し、該
    入力層ニューロンユニット,中間層ニューロンユニット
    及び出力層ニューロンユニットの夫々についての入出力
    関数f(x) が不等式:0<f(x) ≦1を成立させるもの
    とされた三層神経回路網について、 上記入力層ニューロンユニットの夫々とそれに結合され
    た上記中間層ニューロンユニットとの間のシナプス伝達
    効率の初期値を、上記入力層ニューロンユニットに対す
    る入力が全て予め設定された最低レベルであるとき、上
    記中間層ニューロンユニットの出力を予め設定された最
    低レベルとなすべく設定するとともに、上記中間層ニュ
    ーロンユニットとそれに結合された上記出力層ニューロ
    ンユニットとの間のシナプス伝達効率の初期値を、上記
    中間層ニューロンユニットの出力が予め設定された最低
    レベルであるとき、上記出力層ニューロンユニットの出
    力を予め設定された最高レベルとなすべく設定したもと
    で、 上記複数の認識カテゴリの夫々に関しての学習を、該複
    数の認識カテゴリの夫々に対応する1個の中間層ニュー
    ロンユニットに関わるシナプス伝達効率のみを学習対象
    としてバックプロパゲーションの手法によって行うこと
    により、上記入力層ニューロンユニットの夫々とそれに
    結合された上記中間層ニューロンユニットとの間のシナ
    プス伝達効率の値、及び、上記中間層ニューロンユニッ
    トの夫々とそれに結合された上記出力層ニューロンユニ
    ットとの間のシナプス伝達効率の値を決定することを特
    徴とする神経回路網の学習方法。
  5. 【請求項5】複数個の入力層ニューロンユニット,該入
    力層ニューロンユニットの夫々に結合された、複数の認
    識カテゴリに夫々対応する複数個の中間層ニューロンユ
    ニット、及び、該中間層ニューロンユニットの夫々に結
    合された複数個の出力層ニューロンユニットを有し、該
    入力層ニューロンユニット,中間層ニューロンユニット
    及び出力層ニューロンユニットの夫々についての入出力
    関数f(x) が不等式:0<f(x) ≦1を成立させるもの
    とされた三層神経回路網について、 上記入力層ニューロンユニットの夫々とそれに結合され
    た上記中間層ニューロンユニットとの間のシナプス伝達
    効率の初期値を、上記入力層ニューロンユニットに対す
    る入力が全て予め設定された最低レベルであるとき、上
    記中間層ニューロンユニットの出力を予め設定された最
    低レベルとなすべく設定するとともに、上記中間層ニュ
    ーロンユニットとそれに結合された上記出力層ニューロ
    ンユニットとの間のシナプス伝達効率の初期値を、上記
    中間層ニューロンユニットの出力が予め設定された最低
    レベルであるとき、上記出力層ニューロンユニットの出
    力を予め設定された最高レベルとなすべく設定したもと
    で、 上記複数の認識カテゴリの夫々に関しての学習を、該複
    数の認識カテゴリの夫々に対応する1個の中間層ニュー
    ロンユニットに関わるシナプス伝達効率のみを学習対象
    としてバックプロパゲーションの手法によって行うこと
    により、上記入力層ニューロンユニットの夫々とそれに
    結合された上記中間層ニューロンユニットとの間のシナ
    プス伝達効率の値、及び、上記中間層ニューロンユニッ
    トの夫々とそれに結合された上記出力層ニューロンユニ
    ットとの間のシナプス伝達効率の値を決定し、 上記学習成立後における上記中間層ニューロンユニット
    の夫々がオン出力状態をとることになる入力層ニューロ
    ンユニットにおけるオン出力とオフ出力との比率を求
    め、 求められた比率に基づいて上記三層神経回路網について
    の汎化能力を判定することを特徴とする神経回路網の汎
    化能力評価方法。
  6. 【請求項6】学習成立後における中間層ニューロンユニ
    ットの夫々がオン出力状態をとることになる入力層ニュ
    ーロンユニットにおけるオン出力とオフ出力との比率
    を、上記入力層ニューロンユニットの夫々とそれに結合
    された上記中間層ニューロンユニットとの間のシナプス
    伝達効率のうちの正の値をとるものの平均値及び負の値
    をとるものの平均値とを用いて算出することを特徴とす
    る請求項5記載の神経回路網の汎化能力評価方法。
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CN111611892A (zh) * 2020-05-14 2020-09-01 青岛翰林汇力科技有限公司 应用神经网络的综合性智能深度学习方法
CN115741782A (zh) * 2022-11-09 2023-03-07 广州市智能软件产业研究院 一种机器人泛化能力评价方法及系统

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CN111611892B (zh) * 2020-05-14 2024-03-19 龙立强人工智能科技(苏州)有限公司 应用神经网络的综合性智能深度学习方法
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