JPH0626112B2 - 金属蒸気放電灯 - Google Patents
金属蒸気放電灯Info
- Publication number
- JPH0626112B2 JPH0626112B2 JP61076296A JP7629686A JPH0626112B2 JP H0626112 B2 JPH0626112 B2 JP H0626112B2 JP 61076296 A JP61076296 A JP 61076296A JP 7629686 A JP7629686 A JP 7629686A JP H0626112 B2 JPH0626112 B2 JP H0626112B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alumina
- arc tube
- tube
- end cap
- discharge lamp
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は透光性アルミナ管よりなる発光管を用いた金属
蒸気放電灯の寿命特性の改善のための発光管端部構造の
改良に関するものである。
蒸気放電灯の寿命特性の改善のための発光管端部構造の
改良に関するものである。
[従来技術と問題点] 透光性アルミナ管よりなる製発光管を用いた金属蒸気放
電灯、特に管内に金属ハロゲン化物を封入したメタルハ
ライドランプの端部構造として、従来、特開昭52−7
1695合公報に開示されているような第2図に示す構
造のランプが提案されている。このランプは、アルミナ
製発光管21の両端部とアルミナとタングステン金属か
らなる導電性サーメットエンドキャップ22を耐ハロゲ
ン性の封着剤23で気密に封着した構造となっている。
なお、24は電極25は外部リード棒を示す。
電灯、特に管内に金属ハロゲン化物を封入したメタルハ
ライドランプの端部構造として、従来、特開昭52−7
1695合公報に開示されているような第2図に示す構
造のランプが提案されている。このランプは、アルミナ
製発光管21の両端部とアルミナとタングステン金属か
らなる導電性サーメットエンドキャップ22を耐ハロゲ
ン性の封着剤23で気密に封着した構造となっている。
なお、24は電極25は外部リード棒を示す。
そこで、このような構造のランプの点消灯を繰り返す
と、アルミナ管と、サーメットエンドキャップの熱膨張
率の差異により内部応力が発光管両端部に加わり、その
ために熱衝撃が封着部の各部に加わり封着剤とアルミナ
管との端部にクラックが発生し、更に点消灯を繰り返す
ことによって、そのクラックが助長され、ついには発光
管リークに至り、極端に寿命の短いランプとなる欠点が
あった。
と、アルミナ管と、サーメットエンドキャップの熱膨張
率の差異により内部応力が発光管両端部に加わり、その
ために熱衝撃が封着部の各部に加わり封着剤とアルミナ
管との端部にクラックが発生し、更に点消灯を繰り返す
ことによって、そのクラックが助長され、ついには発光
管リークに至り、極端に寿命の短いランプとなる欠点が
あった。
更に、この原因を詳細に検討した結果、次のことが判明
した。前記サーメットエンドキャップは、アルミナとタ
ングステン金属の混合物を気密焼成したものであるが、
その線熱膨張率は、アルミナの線熱膨張率の7×10-3
deg-1とタングステン金属の4.5×10-6deg-1との
間にあり、アルミナ管の線熱膨張率との間には僅かなが
らの線熱膨張率の違いがある。このように線熱膨張率の
僅かに異なったもの同士を封着しようとするとき、通常
は中間層である封着部にて両者間に生じる応力を緩和す
るような特性の封着性を用いているためにクラックが発
生しない構造になっているにもかかわらず、クラックの
発生するランプがある原因としては、タングステン金属
を含むサーメットの熱幅射率は1に近く、アルミナ管の
それは0.8であるので熱幅射率が異なる。このために
点消灯時の発光管端部の加熱速度がサーメットエンドキ
ャップとアルミナ管とでは異なり、そのために熱応力が
線熱膨張率の差以上に加わるためにアルミナ管封止端部
にクラックが発生することがわかった。
した。前記サーメットエンドキャップは、アルミナとタ
ングステン金属の混合物を気密焼成したものであるが、
その線熱膨張率は、アルミナの線熱膨張率の7×10-3
deg-1とタングステン金属の4.5×10-6deg-1との
間にあり、アルミナ管の線熱膨張率との間には僅かなが
らの線熱膨張率の違いがある。このように線熱膨張率の
僅かに異なったもの同士を封着しようとするとき、通常
は中間層である封着部にて両者間に生じる応力を緩和す
るような特性の封着性を用いているためにクラックが発
生しない構造になっているにもかかわらず、クラックの
発生するランプがある原因としては、タングステン金属
を含むサーメットの熱幅射率は1に近く、アルミナ管の
それは0.8であるので熱幅射率が異なる。このために
点消灯時の発光管端部の加熱速度がサーメットエンドキ
ャップとアルミナ管とでは異なり、そのために熱応力が
線熱膨張率の差以上に加わるためにアルミナ管封止端部
にクラックが発生することがわかった。
[発明の目的] 本発明は上記した欠点に鑑みなされたもので、アルミナ
管とサーメットエンドキャツプとを封着してなる発光管
端部構造を改良することにより、点消灯を繰り返しても
封着剤を用いた端部封着部にクラックが生じる恐れのな
い長寿命の放電灯を提供することを目的とする。
管とサーメットエンドキャツプとを封着してなる発光管
端部構造を改良することにより、点消灯を繰り返しても
封着剤を用いた端部封着部にクラックが生じる恐れのな
い長寿命の放電灯を提供することを目的とする。
[発明の要旨] 本発明に係る放電灯は、ランプ寿命期間中、特に点消灯
時における封着剤を用いた発光管端部のアルミナ管部位
からのクラックによる発光管リークを防止するために、
その発光管端部構造を検討した結果、サーメットエンド
キャップのアルミナ発光管への埋込部径(D)とアルミナ
管端部の肉厚(t)との間にクラック発生に関する相関性
があることを見いだし、サーメットエンドキャップのア
ルミナ発光管への埋込部径(D)とアルミナ管肉厚との比
を2≦D/t≦8とすることによってサーメットエンド
キャップとアルミナ管との熱幅射率の差及び熱膨張率の
差によるクラックの発生を防止することができる。
時における封着剤を用いた発光管端部のアルミナ管部位
からのクラックによる発光管リークを防止するために、
その発光管端部構造を検討した結果、サーメットエンド
キャップのアルミナ発光管への埋込部径(D)とアルミナ
管端部の肉厚(t)との間にクラック発生に関する相関性
があることを見いだし、サーメットエンドキャップのア
ルミナ発光管への埋込部径(D)とアルミナ管肉厚との比
を2≦D/t≦8とすることによってサーメットエンド
キャップとアルミナ管との熱幅射率の差及び熱膨張率の
差によるクラックの発生を防止することができる。
[発明の構造及び作用] 以下、本発明の詳細を第1図に基づき説明する。透光性
アルミナ管11の一方の端部はあらかじめアルミナとタ
ングステン金属からなる円柱状のサーメットエンドキャ
ップを一体的に焼結して閉塞しており、他方の端部はア
ルミナとタングステン金属からなるほぼ凸状のサーメッ
トエンドキャップ12が封着剤13を用い閉塞されてい
る。又、このエンドキャップの発光管内の中心位置に
は、タングステン等からなる電極14の基部が埋設固定
されている。更に、発光管外端にはタングステン、モリ
ブデン等の高融点金属からなるリード棒15が、外部電
源と接続するために埋設固定されている。かかる構造の
発光管内には沃化ディスプロシウム、沃化タリウム及び
水銀を規定量封入し、又始動用希ガスとしてアルゴンを
封入した150wのメタルハライドランプについて検討
を行なった。実験に用いた試料の寸法精度が±0.2mm
であることからサーメットエンドキャップのアルミナ発
光管への埋込部径とアルミナ管端部の肉厚を0.5mm単
位で種々変化させたランプを多数試作した。そして、こ
れら試作ランプについて15分間隔の点消灯テストを行
ない封着剤を用いた発光管端部に発生するクラックによ
る発光管リークの有無を観察した結果、第1表に示すよ
うな結果が得られた。
アルミナ管11の一方の端部はあらかじめアルミナとタ
ングステン金属からなる円柱状のサーメットエンドキャ
ップを一体的に焼結して閉塞しており、他方の端部はア
ルミナとタングステン金属からなるほぼ凸状のサーメッ
トエンドキャップ12が封着剤13を用い閉塞されてい
る。又、このエンドキャップの発光管内の中心位置に
は、タングステン等からなる電極14の基部が埋設固定
されている。更に、発光管外端にはタングステン、モリ
ブデン等の高融点金属からなるリード棒15が、外部電
源と接続するために埋設固定されている。かかる構造の
発光管内には沃化ディスプロシウム、沃化タリウム及び
水銀を規定量封入し、又始動用希ガスとしてアルゴンを
封入した150wのメタルハライドランプについて検討
を行なった。実験に用いた試料の寸法精度が±0.2mm
であることからサーメットエンドキャップのアルミナ発
光管への埋込部径とアルミナ管端部の肉厚を0.5mm単
位で種々変化させたランプを多数試作した。そして、こ
れら試作ランプについて15分間隔の点消灯テストを行
ない封着剤を用いた発光管端部に発生するクラックによ
る発光管リークの有無を観察した結果、第1表に示すよ
うな結果が得られた。
第1表に示すように、サーメットエンドキャップのアル
ミナ発光管への埋込部径とアルミナ管端部の肉厚との関
係が2≦D/t≦8の関係を満たすときに封着剤を用い
た発光管端部にクラックの発生しない、長寿命のランプ
を提供することが可能となる。
ミナ発光管への埋込部径とアルミナ管端部の肉厚との関
係が2≦D/t≦8の関係を満たすときに封着剤を用い
た発光管端部にクラックの発生しない、長寿命のランプ
を提供することが可能となる。
そこで、D/t<2の場合、サーメットエンドキャップ
の発光管への埋込部径が封着剤を用いた発光管端部の肉
厚に比べ小さくなりすぎると、発光管の点消灯時におけ
る内部応力が強度的に最も弱い発光管端部の肉厚部に加
わり、クラックが生じる。又、D/t>8の場合、上記
と逆にクラックがサーメットエンドキャップあるいは封
着部に発生する。
の発光管への埋込部径が封着剤を用いた発光管端部の肉
厚に比べ小さくなりすぎると、発光管の点消灯時におけ
る内部応力が強度的に最も弱い発光管端部の肉厚部に加
わり、クラックが生じる。又、D/t>8の場合、上記
と逆にクラックがサーメットエンドキャップあるいは封
着部に発生する。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明に係る金属蒸気放電灯は、
発光管端部構造を改良することにより、ランプ点消灯時
に封着剤を用いた発光管端部に発生するクラックを防止
することが可能であり、これはサーメットエンドキャッ
プとアルミナ管の熱膨張率及び熱幅射率の差による内部
応力の吸収を可能にしたものであり、ランプ寿命期間中
を通しクラック及びリークの発生がない長寿命の放電灯
を得ることができる。
発光管端部構造を改良することにより、ランプ点消灯時
に封着剤を用いた発光管端部に発生するクラックを防止
することが可能であり、これはサーメットエンドキャッ
プとアルミナ管の熱膨張率及び熱幅射率の差による内部
応力の吸収を可能にしたものであり、ランプ寿命期間中
を通しクラック及びリークの発生がない長寿命の放電灯
を得ることができる。
第1図は本発明に係る金属蒸気放電灯の発光管を示す一
部縦断側面図、第2図は従来の発光管を示す一部縦断側
面図である。
部縦断側面図、第2図は従来の発光管を示す一部縦断側
面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】透光性アルミナ管からなる発光管の一方の
端部を封着剤を介して、電極及びリード棒を埋設固定し
たアルミナとタングステン金属よりなる導電性サーメッ
トエンドキャップで閉塞してなり、発光管の他方の端部
と導電性サーメットエンドキャップとを一体的に焼結し
閉塞してなる放電灯において、前記アルミナ管の端部肉
厚(t)と、封着剤を用いて閉塞した導電性サーメット
エンドキャップの発光管端部への埋込部径(D)との比
を2≦D/t≦8としたことを特徴とする金属蒸気放電
灯。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61076296A JPH0626112B2 (ja) | 1986-04-02 | 1986-04-02 | 金属蒸気放電灯 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61076296A JPH0626112B2 (ja) | 1986-04-02 | 1986-04-02 | 金属蒸気放電灯 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62232851A JPS62232851A (ja) | 1987-10-13 |
JPH0626112B2 true JPH0626112B2 (ja) | 1994-04-06 |
Family
ID=13601391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61076296A Expired - Lifetime JPH0626112B2 (ja) | 1986-04-02 | 1986-04-02 | 金属蒸気放電灯 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0626112B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5364976A (en) * | 1976-11-19 | 1978-06-09 | Matsushita Electronics Corp | Discharge lamp |
JPS57115753A (en) * | 1981-01-09 | 1982-07-19 | Matsushita Electronics Corp | High pressure metal vapor electric-discharge lamp |
-
1986
- 1986-04-02 JP JP61076296A patent/JPH0626112B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62232851A (ja) | 1987-10-13 |
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