JPH0625773B2 - 移動体の移動速度計測装置 - Google Patents
移動体の移動速度計測装置Info
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- JPH0625773B2 JPH0625773B2 JP15969189A JP15969189A JPH0625773B2 JP H0625773 B2 JPH0625773 B2 JP H0625773B2 JP 15969189 A JP15969189 A JP 15969189A JP 15969189 A JP15969189 A JP 15969189A JP H0625773 B2 JPH0625773 B2 JP H0625773B2
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Description
体等の移動速度を計測するために用いられる移動速度計
測装置に関するもので、特に、飛翔体等の移動体が移動
通路に沿って案内されながら移動するようにされている
場合の移動体の移動速度計測装置に関するものである。
装置により発射された飛翔体を、水や圧縮空気等の媒体
を充満させた移動通路に案内し、その移動通路を移動す
るときの飛翔体の運動特性を調べるようにしたものがあ
る。このような飛翔試験装置を用いて飛翔体の飛翔試験
を行う場合には、その移動通路を移動する飛翔体の移動
速度を計測することが必要となる。
向に所定の間隔を置いて複数本の極細の導電線を配設
し、それに通電しておき、移動する飛翔体により各導電
線が切断される時点を検出して、その間の時間と距離と
から飛翔体の移動速度を求めるようにしていた。
装置では、飛翔体を発射する発射装置から飛翔試験装置
の移動通路に流れ込む燃焼ガスの圧力や熱、あるいは飛
翔体が移動することによって生ずる移動通路内の媒体の
衝撃などにより、飛翔体が通過する前に導電線が切断さ
れてしまうことがあり、信頼性に乏しいという問題があ
る。また、一回の試験ごとに新しい導電線を結線しなけ
ればならないので、試験を能率的に行うことができない
という問題もある。
としては、そのほかドップラ効果を利用するものや移動
体中に計器を搭載するものもあるが、ドップラ効果を利
用するものでは、移動通路内に電波を導かなければなら
ないので、移動通路内の媒体として水を用いる飛翔試験
装置等には適用することができない。また、移動体に計
器を搭載するものでは、特にその移動体が弾丸等の場
合、計器の小形化や高い耐衝撃性などが求められるの
で、構造が複雑で極めて高価となり、発射条件の制約も
厳しくなるといった問題がある。
移動するときの移動速度を電磁的に求めるようにしたも
のも考えられているが、外部からのノイズに対する対策
が難しく、しかも、その内部に水や圧縮空気等の媒体を
充満させるためにはその内部を外部から完全にシールし
なければならないので、装置全体が大がかりとなってし
まう。
とを対向させて、光路上で移動体により遮光するか減衰
させることによって、受光器での光量変化を検出して出
力する方法もあるが、水のような光を乱す媒体のある場
合には、移動体の有無検出ができないという問題があ
る。
て、その目的は、信頼性が高く、小形で構造が簡単な移
動体の移動速度計測装置を得ることである。
の移動方向に対して直交する方向の放射状の磁場を生じ
させる磁石を組み込み、その移動体が移動する移動通路
の両側に、磁束の変化率に応じた誘起電圧を発生する電
磁誘導型の非接触センサを一対、互いに向かい合わせて
配置するようにしている。各センサから出力される電圧
は加え合わせてデータ処理装置に入力され、その処理装
置において処理されて、移動体の移動速度が算出され
る。
その移動体に取り付けられた磁石がセンサ設置位置を通
過するとき、そのセンサによって感知される磁束が変化
する。そのときの磁束の変化率は、移動体の移動速度に
対応したものとなる。そして、センサは、その変化率に
応じた誘起電圧を出力する。したがって、その出力電圧
の大きさから移動体の移動速度を求めることができる。
で、放射状の磁界を形成する磁石からの磁束を感知して
発生される各センサの出力電圧は同極性となる。したが
って、各センサからの出力電圧を加え合わせることによ
って、データ処理装置に入力される有効信号は倍加され
ることになる。一方、外部ノイズに基づく各センサの出
力電圧は互いに反対の極性となるので、加え合わせるこ
とによってキャンセルされる。その結果、データ処理装
置には、外部ノイズの影響が少なく、しかも外部ノイズ
とは判別しやすい信号が入力されることになり、信頼性
の高い計測値が得られるようになる。
個の磁石を取り付け、また、移動通路に複数対のセンサ
を配置することによって、外部ノイズとの判別のしやす
さを増すことができ、信頼性をより高めることができ
る。
形のセンサを配置するのみでよいので、構造は極めて簡
単であり、大型化することもない。しかも、センサは非
接触型のものであるので、移動体の移動によって損傷す
るようなこともない。
を備えた飛翔体の飛翔試験装置の一例を示す縦断面図で
あり、第2図はその飛翔試験装置の横断面とともに示す
移動速度計測装置の信号処理回路のブロック図である。
は、移動体である弾丸等の飛翔体1を発射する発射装置
2と、その飛翔体1を案内する案内装置3とからなって
いる。発射装置2は、火薬の爆燃によって飛翔体1に推
進力を与えるもので、飛翔体1はその発射装置2から案
内装置3の内部に導かれるようになっている。案内装置
3は、周囲が外壁4によって囲まれた長い箱状のもの
で、その内部には水や圧縮空気等の媒体が充填され、飛
翔体1の移動に抵抗が与えられるようになっている。
部案内体5と下部案内体6とが固定されている。これら
上部及び下部案内体5,6の各先端間には、飛翔体1の
移動に支障となることのない大きさだけの内径を有する
移動通路7が形成され、飛翔体1がその移動通路7に沿
って案内されながら移動するようにされている。
移動速度を計測しようとする範囲内に、移動通路7の長
手方向に適宜の間隔を置いて、複数対の電磁誘導型非接
触センサ8,8,…が取り付けられている。各対のセン
サ8,8は、移動通路7を両側から挟み、互いに向かい
合うように配置されている。
9,10が取り付けられている。すなわち、その磁石
9,10は、飛翔体1の移動方向に一定の間隔を置いて
配置されている。これらの磁石9,10は、耐衝撃性が
高く、着磁方向や磁力の大きさを容易にコントロールす
ることのできるプラスチック磁石により、リング状ある
いは円板状に形成されている。そして、その磁石9,1
0のN,S両極は、第3図に示されているようにN極を
中心側、S極を外周側とするか、あるいは第4図に示さ
れているようにN極を外周側、S極を中心側とすること
によって同軸中心上に配置されている。したがって、そ
の磁石9,10からは、第3,4図のいずれの場合に
も、飛翔体1の移動方向に対して直交する放射状の磁力
線が出るようになっている。
た各対のセンサ8,8の出力導線11,11は一点12
で結合され、各センサ8,8の出力電圧がその点12に
おいて加え合わされるようになっている。そして、その
加え合わされた電圧信号が、周波数フィルタ13及び増
幅器14を介してデータ処理装置15に導かれるように
なっている。データ処理装置15には、アナログ信号を
デジタル信号に変換するA/D変換器16、記憶器1
7、及びデータ解析器18等が設けられている。
ついて説明する。
内において移動通路7に沿って移動する。飛翔体1の前
部に取り付けられた磁石9が一対のセンサ8,8の設置
位置に近づくと、そのセンサ8,8が、磁石9から発生
される磁束を感知する。その磁束は磁石9の移動に伴っ
て変化する。そして、センサ8,8は、電磁誘導型であ
るので、その磁束の変化率に応じた誘起電圧を発生す
る。その磁束の変化率は飛翔体1の移動速度に依存する
ので、センサ8,8から出力される誘起電圧の大きさも
飛翔体1の移動速度に応じたものとなる。
8,8が発生する誘起電圧は逆極性となる。そして、飛
翔体1の後部に取り付けられた磁石10がそのセンサ
8,8に近づくと、その磁石10が形成する磁束をセン
サ8,8が感知して、その磁束の変化率に応じた誘起電
圧を出力する。
るような二つの山と谷を有する波形の電圧信号が出力さ
れる。そして、向かい合わせて配置された一対のセンサ
8,8からの出力電圧が点12において加え合わされる
ので、その点12より下流側の電圧波形は第5図に実線
で示されているように倍加された振幅の大きい波形とな
る。
に導かれ、外部ノイズに基づく低周波及び高周波の信号
が除去される。そして、増幅器14により増幅された
後、データ処理装置15に入力される。
りその電圧信号がデジタル信号に変換され、そのときの
時刻とともに記憶器17に格納される。そして、その記
憶された信号は適宜取り出され、データ解析器18によ
り、その信号の大きさに基づいて、更に必要に応じてそ
の周期等を加味して、飛翔体1の移動速度が算出され
る。その場合、その信号には飛翔体1の移動方向に間隔
を置いて配置された2個の磁石9,10による二つの山
があるので、その山が表われる時間差と2個の磁石9,
10間の間隔とからも飛翔体1の移動速度が算出され
る。更に、他の対のセンサ8,8,…からも同様の信号
が出力されるので、各対のセンサ8,8から信号が出力
される時間差とそのセンサ8,8,…間の距離とに基づ
いても飛翔体1の移動速度が算出される。
タやプリンタ等の外部装置に出力される。
9,10と非接触型のセンサ8,8とにより飛翔体1の
移動速度が計測されるので、センサ8,8,…を移動通
路7から隔離することができる。したがって、飛翔体1
の発射に伴う燃焼ガスの熱や圧力、あるいは飛翔体1の
移動に伴う衝撃等の外乱によっても計測が不能となるよ
うなことはなくなる。また、その計測装置は、飛翔体1
の移動によっても損傷することがないので、消耗がな
く、部品の交換等もほとんど不要となり、連続して使用
することができる。更に、飛翔体1に小さな磁石9,1
0を取り付け、移動通路7側に小形のセンサ8,8,…
を配設するのみでよいので、構造が簡単で小形軽便な装
置とすることができる。
合わせ、それを用いて移動速度を算出するようにしてい
るので、その有効信号は倍加されることになり、ノイズ
とは容易に判別されるようになる。一方、外部から磁器
ノイズを受けたときには、向かい合わせて配置された一
対のセンサ8,8の各々から互いに反対の極性の誘起電
圧が出力されるので、それらが加え合わされることによ
って互いに打ち消される。したがって、外部ノイズの影
響も軽減される。また、飛翔体1に取り付けられた2個
の磁石9,10によって同様の信号が二つ得られ、更に
複数対のセンサ8,8,…がそれぞれ同様の信号を出力
するので、有効信号とノイズとの判別はより正確になさ
れる。しかも、得られた信号からの移動速度の算出は、
上述のように複数の手法によって行うことができる。し
たがって、それぞれの手法によって得られた結果を加味
して互いに修正することにより、正確な移動速度を求め
ることができる。
ンサ8,8によって鋭敏な応答出力電圧が得られるよう
になり、また、飛翔体1が回転しても、同じ大きさの磁
束が検出されるようになる。
できる。
れた飛翔体1の移動速度を求めるものとしているが、本
発明はこれに限られるものではなく、移動通路7に沿っ
て移動するようにされている移動体であれば、いずれの
移動体の移動速度の計測にも用いることができる。
ように2個とする必要はなく、1個でもよいし、また、
長い移動体であれば3個以上とすることもできる。セン
サ8,8も、一対のみ配置するようにしてもよいが、外
部ノイズとの判別をしやすくするためには、上記実施例
のように移動体の移動方向に間隔を置いて複数対設ける
ようにすることが望ましい。そのようにすれば、移動体
の移動速度の変化等も検出することが可能となる。
体に磁石を取り付け、その磁石が発生する磁束の変化率
に応じた誘起電圧を出力する電磁誘導型の非接触センサ
により移動体の移動速度を検出するようにしているの
で、小形で構造の簡単な移動速度計測装置とすることが
できるばかりでなく、外乱に対しても強く、使用条件が
制約されることの少ない、連続して使用することの可能
な計測装置とすることができる。
サを一対、移動通路の両側に向かい合わせて配置すると
ともに、その各センサの出力電圧を加え合わせるように
しているので、磁石からの磁束の変化に基づいて各セン
サから出力される誘起電圧は同極性となり、加え合わせ
ることによって倍加され、外部からの磁気ノイズに基づ
いて出力される誘起電圧は逆極性となり、加え合わせる
ことによって互いに打ち消されるようになる。したがっ
て、ノイズが少なく有効な成分のみが大きい信号を得る
ことができ、正確な移動速度の計測が可能となる。
体に複数個の磁石を取り付け、また、移動通路に複数対
のセンサを配置することにより、その計測値の信頼性を
より高めることができる。
用した飛翔体の飛翔試験装置の一例を示す縦断面図、 第2図は、その飛翔試験装置の第1図におけるII−II線
に沿う横断面図とともに示す移動速度計測装置の信号処
理回路のブロック図、 第3図及び第4図は、その移動速度計測装置に用いられ
ている磁石のそれぞれ異なる例を示す説明図、 第5図は、その移動速度計測装置において計測される信
号波形の説明図である。 1…飛翔体(移動体)、2…発射装置 3…案内装置、7…移動通路 8…センサ、9,10…磁石 12…加え合わせ点 15…データ処理装置
Claims (3)
- 【請求項1】移動体に取り付けられ、その移動体の移動
方向に対して直交する方向の放射状の磁界を形成する磁
石と、 前記移動体が移動する移動通路の両側に互いに向かい合
わせて配置され、前記磁石が発生する磁束を感知してそ
の磁束の変化率に応じた誘起電圧をそれぞれ出力する一
対の電磁誘導型非接触センサと、 その各センサの出力電圧が加え合わせて入力され、その
入力信号を処理して前記移動体の移動速度を算出するデ
ータ処理装置と、 を備えてなる、移動体の移動速度計測装置。 - 【請求項2】前記移動体に前記磁石が複数個、その移動
体の移動方向に所定の間隔を置いて取り付けられてい
る、 請求項1記載の移動体の移動速度計測装置。 - 【請求項3】前記移動体の移動通路に前記センサが複数
対、その移動通路の長手方向に所定の間隔を置いて配置
されている、 請求項1又は2記載の移動体の移動速度計測装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15969189A JPH0625773B2 (ja) | 1989-06-23 | 1989-06-23 | 移動体の移動速度計測装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15969189A JPH0625773B2 (ja) | 1989-06-23 | 1989-06-23 | 移動体の移動速度計測装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0325372A JPH0325372A (ja) | 1991-02-04 |
JPH0625773B2 true JPH0625773B2 (ja) | 1994-04-06 |
Family
ID=15699213
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15969189A Expired - Lifetime JPH0625773B2 (ja) | 1989-06-23 | 1989-06-23 | 移動体の移動速度計測装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0625773B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DK1482311T3 (da) * | 2003-05-28 | 2012-12-17 | Rheinmetall Air Defence Ag | Indretning og fremgangsmåde til bestemmelse af et projektils mundingshastighed |
JP4947944B2 (ja) * | 2005-09-27 | 2012-06-06 | 東急車輛製造株式会社 | 鉄道車両の構体 |
CN110050192B (zh) | 2016-12-09 | 2022-05-17 | 纳博特斯克有限公司 | 速度检测装置 |
-
1989
- 1989-06-23 JP JP15969189A patent/JPH0625773B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0325372A (ja) | 1991-02-04 |
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