JPH06257604A - バルブ - Google Patents

バルブ

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JPH06257604A
JPH06257604A JP4363993A JP4363993A JPH06257604A JP H06257604 A JPH06257604 A JP H06257604A JP 4363993 A JP4363993 A JP 4363993A JP 4363993 A JP4363993 A JP 4363993A JP H06257604 A JPH06257604 A JP H06257604A
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piston
partition wall
valve
storage alloy
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Shigemasa Kawai
重征 河合
Katsuhiko Yamaji
克彦 山路
Masahiro Iina
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】長時間使用しても、水素ガスの漏れがなく、
又、少量の水素吸蔵合金の使用で機能を発揮するコンパ
クト性に優れたアクチュエーターで作動するバルブを提
供する。 【構成】シリンダー21の貫通孔212a、213aに
ピストン22を上下方向に摺動自在に挿通する。ピスト
ン22に、筒状隔壁23を下向きに固着する。筒状隔壁
23の内側の空間にガス放出口261が開口するように
ガス導入管26を導入する。ガス導入管26を水素吸蔵
合金を封入した容器25に連結する。容器25の加熱又
は冷却により容器25内の水素吸蔵合金251と筒状隔
壁23の内側の空間間を水素ガスが往復することにより
ピストン22が上下動自在とする。ピストンの上下動に
より弁の開閉を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水素吸蔵合金が加熱・
冷却される際に放出・吸蔵される水素ガスを駆動源とす
るアクチュエーターを使用するバルブに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ピストンを有するシリンダーの一端に水
素吸蔵合金を内蔵せしめ、この水素吸蔵合金を加熱、あ
るいは冷却すると、水素吸蔵合金が水素を放出、あるい
は吸蔵するために、この水素ガス量が変化しピストンの
位置を移動させることができる。
【0003】しかし、この装置にはピストンとシリンダ
ー壁、あるいはピストン軸と軸挿通孔との間の摺動部か
ら水素ガスが漏れ、圧力を保持することができないとい
う問題点がある。又、この摺動部に、水素ガス漏れ対策
として、ゴム製のO─リングパッキングを装着したもの
もある。しかし、水素は元素の中でも最も軽く、又その
ガス分子も極めて小さいため、空気漏れに使用するO─
リングパッキングで遮断することは極めて難しい。
【0004】そこで、水素ガス漏れ対策として、ベロー
ズを使用する水素を駆動源とするアクチュエーターが提
案されている。例えば、特開平1─199008号公報
には、液体を満たしたベローズを水素吸蔵合金容器と連
結した密閉容器に配設し、その水素吸蔵容器を加熱する
と、合金から放出された水素ガスが密閉容器を加圧し配
設したベローズを圧縮し、液体がベローズ外に排出さ
れ、ベローズと連結されたピストンに流入し、シリンダ
ーを駆動するアクチュエーターが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ベロー
ズは一般に鏡板に受けた圧力で伸縮し、ベローズ内部の
媒体の出入/膨張・伸縮で力を伝達するものである。外
側から加圧・減圧によるベローズの伸縮では、胴部の塑
性変形が起こり易いという欠点がある。
【0006】又、これを避けるためには、外部からの加
圧・減圧の圧力変化を小さくし、伸縮量を小さくする必
要があり、シリンダーへ大量の液体を注入するために
は、ベローズ自体の内容積を増加する必要があり、アク
チュエーターとしては大型になる欠点がある。従って、
このアクチュエーターを利用する弁の開閉を行うバルブ
等も全体として大型になり、設置スペースが大きくなる
という問題点がある。
【0007】本発明は上記の如き、従来の問題点を解消
し、長時間使用しても、水素ガスの漏れがなく、又、少
量の水素吸蔵合金の使用で機能を発揮するコンパクト性
に優れたアクチュエーターで作動するバルブを提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明1は、アクチュエ
ーターのピストンの上下動により弁の開閉を行うバルブ
であって、アクチュエーターがシリンダーとピストンと
筒状隔壁と押圧材と水素吸蔵合金を封入した容器からな
り、シリンダーの上壁及び下壁に貫通孔が設けられ、そ
の貫通孔にピストンが上下方向に摺動自在に挿通され、
下壁の貫通孔とピストン間がパッキングによりシールさ
れ、ピストンのシリンダー内の部分に、筒部の上端に上
壁が設けられ下端が開放された筒状隔壁が固着され、そ
の筒状隔壁の外周面とシリンダーの内周面間がパッキン
グを介して上下方向に摺動自在とされ、筒状隔壁の上壁
とシリンダー上壁部間に筒状隔壁を下方に押圧する押圧
材が装着され、シリンダー内の下部に、筒状隔壁の内側
上部に空間を残し、その上下動時に筒部の下端部が液上
に出ない深さまで液体が封入され、筒状隔壁の内側上部
の空間にガス放出口が開口するようにガス導入管が導入
され、ガス導入管はシリンダー外に設けられた水素吸蔵
合金を封入した容器に連結され、容器の加熱又は冷却に
より容器内の水素吸蔵合金と筒状隔壁の内側の空間間を
水素ガスが往復することによりピストンが上下動自在と
されたものからなるバルブである。
【0009】本発明1において、バルブとしては、例え
ば、ストップバルブ、ゲートバルブ、ダイヤフラムバル
ブ等の、ピストンの上下動により弁の開閉を行うタイプ
のバルブが挙げられる。
【0010】本発明1においては、水素吸蔵合金として
は、外気温度等の環境や制御温度等により異なるが、例
えば、LaNi5 、Niの一部をCo、Al等の他の金
属で置換したような希土類─ニッケル系合金、FeTi
で代表される鉄─チタン系合金、MgNi2 等のマグネ
シウム─ニッケル系合金等が使用される。
【0011】水素吸蔵合金からアクチューエーターのピ
ストンを上下動させる水素ガスを放出させる方法として
は、水素吸蔵合金が封入された容器を電気ヒーター等の
外部加熱手段にて所定温度になるまで加熱する方法、付
近の温度が高温になったときに水素ガスを放出させるよ
うにする方法、気体、液体等の流体の温度を検知して所
定温度に到達すると水素ガスを放出させるようにする方
法等を採用することができる。
【0012】逆に、水素吸蔵合金にアクチュエーターの
ピストンを上下動させる水素ガスを吸蔵させる方法とし
ては、水素吸蔵合金が封入された容器を外気中にて放冷
する方法、容器を外部冷却手段にて所定温度になるまで
冷却する方法、付近の温度が低温になったときに水素ガ
スを吸蔵させるようにする方法、気体、液体等の流体の
温度を検知して所定温度に到達すると水素ガスを吸蔵さ
せるようにする方法等を採用することができる。
【0013】以下、本発明1を図面を参照して説明す
る。図1は、本発明1のバルブの例を示す全体図であ
る。図1中、1はピストンの上下動により弁の開閉を行
うバルブ本体であり、2は水素ガス圧力でピストンを上
下動するアクチュエーターである。
【0014】図2は本発明1のバルブの一例に使用する
アクチュエーター2における、開弁時の状態を示し、図
3はその閉弁時の状態を示す。アクチュエーター2は、
シリンダー21と、ピストン22と、筒状隔壁23と、
押圧材24と、水素吸蔵合金が封入された容器25とか
らなる。
【0015】シリンダー21は、円筒状等の筒部211
の上端部及び下端部に上壁212と下壁213が設けら
れ、上壁212及び下壁213に、それぞれ、貫通孔2
12a、213aが設けられたものからなる。
【0016】それらの貫通孔212a、213aにピス
トン22が上下方向に摺動自在に挿通され、上壁212
の貫通孔212aとピストン22の外周面間、及び下壁
213の貫通孔213aとピストン22の外周面間が、
それぞれ、O−リング状パッキング214、215によ
りシールされている。
【0017】上壁212の貫通孔212aとピストン2
2の外周面間をシールするO−リング状パッキング21
4は必須のものではないが、下壁213の貫通孔213
aとピストン22の外周面間をシールするO−リング状
パッキング215は必須のものである。
【0018】筒状隔壁23は、円筒状等の筒部231の
上端部に上壁232が設けられ下端が開放されたものか
らなる。ピストン22のシリンダー21内の略中央部分
に、筒状隔壁23が開放された方を下方に向けるように
して隙間なく固着されている。その筒状隔壁23の筒部
231の外周面とシリンダー21の内周面間がパッキン
グ216を介して上下方向に摺動自在とされている。
【0019】筒状隔壁23の上壁231の上面とシリン
ダー21の上壁211間に、筒状隔壁23を下方に押圧
する押圧材24が装着されている。シリンダー21内の
下部に、筒状隔壁23の内側上部に空間を残し、その上
下動時にその筒部の下端部が液上に出ない深さまで液体
27が封入されている。
【0020】筒状隔壁23の内側上部の空間にガス放出
口261が開口するようにガス導入管26がシリンダー
21を貫通して導入されている。ガス導入管26はシリ
ンダー21に内部の液体27が漏れないように熔接等で
固定されている。ガス導入管26はシリンダー21外に
設けられた水素吸蔵合金を封入した容器25に連結され
ている。
【0021】容器25内には、図4に示す如く、奥部に
水素吸蔵合金251が充填され、ガス導入管26が連結
された付近が充填されたフィルター252にて蓋がされ
ている。フィルター252には、水素ガスは通過させる
が水素吸蔵合金は通過させないような多数の微細孔が形
成されている。尚、容器25内には、特に図示しない
が、水素ガスは通過させるが水素吸蔵合金は通過させな
いような多数の微細孔が形成されている筒状体が軸方向
の全長にわたって中央に設けられ、その筒状体の外周面
と容器の内周面との間に水素吸蔵合金が充填されていて
もよい。
【0022】そして、容器25の加熱又は冷却により容
器25内の水素吸蔵合金251と筒状隔壁23の内側上
部の空間間を水素ガスが往復することによりピストン2
2が上下動自在とされている。
【0023】尚、図3に示す如く、ピストン22の上方
にその移動量を調節するストッパー28が設けられてい
て、そのストッパー28の位置を上下動させて調節する
ことにより、ピストン22の上限位置を規制するように
して、バルブの弁の開閉状態をコンロールするような機
構を設けてもよい。
【0024】以下、図2及び図3に示すバルブの使用態
様を説明する。図2に示す如く、開弁状態においては、
容器25が冷却され、筒状隔壁23の内側上部の空間内
の水素ガスは、容器25内の水素吸蔵合金に吸蔵される
ので、押圧材24が筒状隔壁23を押し下げ、ピストン
22が下降した状態とされている。
【0025】この状態から、水素吸蔵合金が封入された
容器25を加熱して、水素吸蔵合金より水素ガスを放出
させる。水素ガスはガス導入管26から筒状隔壁23の
内側上部の空間に注入される。筒状隔壁23の内側の圧
力が押圧材24で設定した圧力以上になると、図3に示
す如く、筒状隔壁23が押圧材24を押し上げ、ピスト
ン22が上昇し、閉弁状態となる。
【0026】本発明2は、アクチュエーターのピストン
の上下動により弁の開閉を行うバルブであって、アクチ
ュエーターが、シリンダーとピストンと隔壁と押圧材と
水素吸蔵合金を封入した容器からなり、シリンダーの上
壁及び下壁に貫通孔が設けられ、その貫通孔にピストン
が上下方向に摺動自在に挿通され、ピストンのシリンダ
ー内の部分に、隔壁が固着され、その隔壁の外周面とシ
リンダーの内周面間がパッキングを介して上下方向に摺
動自在とされ、シリンダー内の隔壁とシリンダーの下壁
間に隔壁を上方に押圧する押圧材が装着され、隔壁の外
周面とシリンダーの内周面との間に装着されたパッキン
グの上方にシリンダーの内側上部に空間を残すように液
体が封入され、その空間内にガス放出口が開口するよう
にガス導入管が導入され、ガス導入管はシリンダー外に
設けられた水素吸蔵合金を封入した容器に連結され、容
器の加熱又は冷却により容器内の水素吸蔵合金とシリン
ダーの上部の空間間を水素ガスが往復することによりピ
ストンが上下動自在とされたものからなるバルブであ
る。
【0027】本発明2において、バルブ、水素吸蔵合金
としては、本発明1と同様のものが使用される。又、水
素吸蔵合金から水素ガスを放出させる方法、水素吸蔵合
金に水素ガスを吸蔵させる方法としては、本発明1と同
様の方法を採用することができる。
【0028】以下、本発明2のバルブを図面を参照して
説明する。本発明2のバルブの全体図は、図1に示すも
のと同一であるので、その詳細な説明は省略する。
【0029】図5及び図6は、本発明2のバルブのアク
チュエーター3の構造を示すものであって、図5は閉弁
時の状態、図6は開弁時の状態を示す断面図である。
【0030】アクチュエーター3は、シリンダー31
と、ピストン32と、筒状隔壁33と、押圧材34と、
水素吸蔵合金が封入された容器35からなる。この中
で、シリンダ31、ピストン32、筒状隔壁33は、図
2及び図3に示したシリンダー21と、ピストン22
と、筒状隔壁23の符号を読み替えるだけ他は同一であ
るので、図5及び図6に対応する符号のみを付し、詳細
な説明は省略する。
【0031】尚、本発明2のバルブにおいては、筒状隔
壁33は、必ずしも円筒状等の筒部の上端部に上壁が設
けられ下端が開放されたものからなる必要はなく、板状
のものからなるものであっても差しつかえない。又、下
壁313の貫通孔313aとピストン32の外周面間を
シールするO−リング状パッキング315は必須のもの
ではない。
【0032】筒状隔壁33の上壁332の下面とシリン
ダー31の下壁313間に筒状隔壁33を上方に押圧す
る押圧材34が装着されている。シリンダー31内の、
筒状隔壁33の外周面とシリンダー31の内周面との間
に装着されたパッキング317の上方に、上部に空間を
残すように液体37が封入されている。シリンダー31
の内側上部の空間内にガス放出口36が開口するように
シリンダー31を貫通してガス導入管36が導入されて
いる。ガス導入管36は、シリンダー31外に設けら
れ、図4に示すのと同様の、水素吸蔵合金を封入した容
器35に連結されている。そして、容器35の加熱又は
冷却により容器35内の水素吸蔵合金とシリンダー31
の内側上部の空間間を水素ガスが往復することによりピ
ストン32が上下動自在とされている。
【0033】以下、図5及び図6に示すバルブの使用態
様を説明する。図5に示す如く、閉弁状態においては、
容器35が冷却状態とされ、シリンダー32の内側上部
の空間内の水素ガスは、容器35内の水素吸蔵合金に吸
蔵されるので、押圧材34が筒状隔壁33を押し上げ、
ピストン32が上昇した状態とされている。
【0034】この状態から、水素吸蔵合金が封入された
容器35を加熱して、水素吸蔵合金より水素ガスを放出
させる。水素ガスはガス導入管36からシリンダー31
の内側上部の空間に注入される。筒状隔壁33の押圧力
が押圧材34で設定した圧力以上になると、図6に示す
如く、筒状隔壁33が押圧材34を押し下げ、ピストン
32が下降し、開弁状態となる。
【0035】
【作用】本発明1のバルブは、アクチュエーターがシリ
ンダーとピストンと筒状隔壁と押圧材と水素吸蔵合金を
封入した容器からなり、シリンダーの上壁及び下壁に貫
通孔が設けられ、その貫通孔にピストンが上下方向に摺
動自在に挿通され、下壁の貫通孔とピストン間がパッキ
ングによりシールされ、ピストンのシリンダー内の部分
に、筒部の上端に上壁が設けられ下端が開放された筒状
隔壁が固着され、その筒状隔壁の外周面とシリンダーの
内周面間がパッキングを介して上下方向に摺動自在とさ
れ、筒状隔壁の上壁とシリンダー上壁部間に筒状隔壁を
下方に押圧する押圧材が装着され、シリンダー内の下部
に、筒状隔壁の内側上部に空間を残し、その上下動時に
筒部の下端部が液上に出ない深さまで液体が封入され、
筒状隔壁の内側上部の空間にガス放出口が開口するよう
にガス導入管が導入され、ガス導入管はシリンダー外に
設けられた水素吸蔵合金を封入した容器に連結され、容
器の加熱又は冷却により容器内の水素吸蔵合金と筒状隔
壁の内側の空間間を水素ガスが往復することによりピス
トンが上下動自在とされたものからなることにより、水
素ガスの漏れがなく、又、少量の水素吸蔵合金の使用で
機能を発揮するコンパクト性に優れたアクチュエーター
で弁を作動させることができる。
【0036】本発明2のバルブは、アクチュエーター
が、シリンダーとピストンと隔壁と押圧材と水素吸蔵合
金を封入した容器からなり、シリンダーの上壁及び下壁
に貫通孔が設けられ、その貫通孔にピストンが上下方向
に摺動自在に挿通され、ピストンのシリンダー内の部分
に、隔壁が固着され、その隔壁の外周面とシリンダーの
内周面間がパッキングを介して上下方向に摺動自在とさ
れ、シリンダー内の隔壁とシリンダーの下壁間に隔壁を
上方に押圧する押圧材が装着され、隔壁の外周面とシリ
ンダーの内周面との間に装着されたパッキングの上方に
シリンダーの内側上部に空間を残すように液体が封入さ
れ、その空間内にガス放出口が開口するようにガス導入
管が導入され、ガス導入管はシリンダー外に設けられた
水素吸蔵合金を封入した容器に連結され、容器の加熱又
は冷却により容器内の水素吸蔵合金とシリンダーの上部
の空間間を水素ガスが往復することによりピストンが上
下動自在とされたものからなることにより、水素ガスの
漏れがなく、又、少量の水素吸蔵合金の使用で機能を発
揮するコンパクト性に優れたアクチュエーターで弁を作
動させることができる。
【0037】
【実施例】実施例1 バルブとしては、図2及び図3にアクチュエーターを備
えた呼び径15mmのストップバルブを用いた。容器2
5内には、活性化処理したLaNi4.75Al1. 25を10
g充填した。筒状隔壁23が押し上げられたときの内側
の水素ガスが注入された空間が100cc、押圧材24
の操作圧力が0.5MPaとなるようにセットした。容
器25を95℃以上に加熱したとき、ピストン22は上
昇し、図3に示す如く閉弁状態となった。容器25を大
気中にて放冷したとき、ピストン22は下降し、図2に
示す如く開弁状態となった。
【0038】実施例2 図5及び図6に示すアクチュエーターを備えた呼び径1
5mmのストップバルブを用いた。容器35には、活性
化処理したLaNi4.9 Al10.1を10g充填した。筒
状隔壁33が押し下げられたときのシリンダー31の上
部の空間が100cc、押圧材34の操作圧力が0.5
MPaとなるようにセットした。容器35を70℃に加
熱したとき、ピストン32は下降し、図6に示す如く開
弁状態となった。容器35を大気中にて放冷したとき、
ピストン32は上昇し、図5に示す如く閉弁状態となっ
た。
【0039】
【発明の効果】本発明1、2のバルブは、それぞれ、上
記の如き構成とされているので、少量の水素吸蔵合金の
使用で機能を発揮するコンパクト性に優れたアクチュエ
ーターで弁を作動させることができる。
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明1のバルブの一例を示す全体図である。
【図2】本発明1に示すバルブに使用するアクチュエー
ターの開弁時の状態を示す断面図である。
【図3】本発明1に示すバルブに使用するアクチュエー
ターの閉弁時の状態を示す断面図である。
【図4】本発明1に示すバルブに使用する容器の一例を
示す断面図である。
【図5】本発明2に示すバルブに使用するアクチュエー
ターの閉弁時の状態を示す断面図である。
【図6】本発明1に示すバルブに使用するアクチュエー
ターの開弁時の状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 バルブ 2、3 アクチュエーター 21、31 シリンダー 22、32 ピストン 23、33 筒状隔壁 24、34 押圧材 25、35 容器 26、36 ガス供給管 27、37 液体 251 水素吸蔵合金 252 フィルター

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクチュエーターのピストンの上下動に
    より弁の開閉を行うバルブであって、アクチュエーター
    がシリンダーとピストンと筒状隔壁と押圧材と水素吸蔵
    合金を封入した容器からなり、シリンダーの上壁及び下
    壁に貫通孔が設けられ、その貫通孔にピストンが上下方
    向に摺動自在に挿通され、下壁の貫通孔とピストン間が
    パッキングによりシールされ、ピストンのシリンダー内
    の部分に、筒部の上端に上壁が設けられ下端が開放され
    た筒状隔壁が固着され、その筒状隔壁の外周面とシリン
    ダーの内周面間がパッキングを介して上下方向に摺動自
    在とされ、筒状隔壁の上壁とシリンダー上壁部間に筒状
    隔壁を下方に押圧する押圧材が装着され、シリンダー内
    の下部に、筒状隔壁の内側上部に空間を残し、その上下
    動時に筒部の下端部が液上に出ない深さまで液体が封入
    され、筒状隔壁の内側上部の空間にガス放出口が開口す
    るようにガス導入管が導入され、ガス導入管はシリンダ
    ー外に設けられた水素吸蔵合金を封入した容器に連結さ
    れ、容器の加熱又は冷却により容器内の水素吸蔵合金と
    筒状隔壁の内側の空間間を水素ガスが往復することによ
    りピストンが上下動自在とされたものからなることを特
    徴とするバルブ。
  2. 【請求項2】 アクチュエーターのピストンの上下動に
    より弁の開閉を行うバルブであって、アクチュエーター
    が、シリンダーとピストンと隔壁と押圧材と水素吸蔵合
    金を封入した容器からなり、シリンダーの上壁及び下壁
    に貫通孔が設けられ、その貫通孔にピストンが上下方向
    に摺動自在に挿通され、ピストンのシリンダー内の部分
    に、隔壁が固着され、その隔壁の外周面とシリンダーの
    内周面間がパッキングを介して上下方向に摺動自在とさ
    れ、シリンダー内の隔壁とシリンダーの下壁間に隔壁を
    上方に押圧する押圧材が装着され、隔壁の外周面とシリ
    ンダーの内周面との間に装着されたパッキングの上方に
    シリンダーの内側上部に空間を残すように液体が封入さ
    れ、その空間内にガス放出口が開口するようにガス導入
    管が導入され、ガス導入管はシリンダー外に設けられた
    水素吸蔵合金を封入した容器に連結され、容器の加熱又
    は冷却により容器内の水素吸蔵合金とシリンダーの上部
    の空間間を水素ガスが往復することによりピストンが上
    下動自在とされたものからなることを特徴とするバル
    ブ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108331729A (zh) * 2017-03-28 2018-07-27 北京中联电科技术有限公司 一种微型高压泵

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