JPH06257527A - 燃料噴射式内燃機関とその燃料噴射量制御方法及び燃料調圧システム - Google Patents
燃料噴射式内燃機関とその燃料噴射量制御方法及び燃料調圧システムInfo
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- JPH06257527A JPH06257527A JP5047952A JP4795293A JPH06257527A JP H06257527 A JPH06257527 A JP H06257527A JP 5047952 A JP5047952 A JP 5047952A JP 4795293 A JP4795293 A JP 4795293A JP H06257527 A JPH06257527 A JP H06257527A
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- fuel
- pressure regulating
- fuel pressure
- fuel injection
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- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 アルコールとガソリンの混合燃料を使用する
燃料噴射式内燃機関で、アルコール濃度が高いときの内
燃機関出力の低下を抑制する。 【構成】 燃料タンク1中のアルコール濃度をセンサ1
0で検出し、アルコール濃度が低くガソリン濃度が高い
ために燃料量が少なくて済むときは、制御装置11は、
低圧力用の燃料調圧弁装置7Aと燃料噴射弁5に接続さ
れた給送管4とを接続し、燃料圧力を低く制御する。こ
れにより、燃料噴射量は少なくなる。アルコール濃度が
高く燃料量を多くする必要があるときは、制御装置11
は、給送管4と高圧力用の燃料調圧弁装置7Cとを接続
する。これにより、燃料噴射量が増大する。
燃料噴射式内燃機関で、アルコール濃度が高いときの内
燃機関出力の低下を抑制する。 【構成】 燃料タンク1中のアルコール濃度をセンサ1
0で検出し、アルコール濃度が低くガソリン濃度が高い
ために燃料量が少なくて済むときは、制御装置11は、
低圧力用の燃料調圧弁装置7Aと燃料噴射弁5に接続さ
れた給送管4とを接続し、燃料圧力を低く制御する。こ
れにより、燃料噴射量は少なくなる。アルコール濃度が
高く燃料量を多くする必要があるときは、制御装置11
は、給送管4と高圧力用の燃料調圧弁装置7Cとを接続
する。これにより、燃料噴射量が増大する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は燃料噴射式内燃機関に係
り特に、ガソリンとアルコールの混合燃料を使用するの
に好適な燃料噴射式内燃機関の燃料調圧システムに関す
る。
り特に、ガソリンとアルコールの混合燃料を使用するの
に好適な燃料噴射式内燃機関の燃料調圧システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年の自動車の排気ガスによる甚だしい
大気汚染や、高価な有限の化石燃料であるガソリンの消
費量を減ずる要請が高まって来ている。この対策とし
て、世界各国では、アルコールをガソリンに混合して使
用する内燃機関の研究が盛んに行われている。アルコー
ルを100%使用する自動車は、従来からブラジル国で
使用されているが、他の自動車大国主要先進工業国では
殆ど生産されていない。近い将来、アルコールを混合し
たガソリン機関の出現は近いが、アルコール使用による
金属の腐食や非金属材料の劣化の問題、更にはガソリン
に比較してアルコールの化学的エネルギの発熱カロリが
不足することによる内燃機関の出力不足の問題等を解決
する必要がある。
大気汚染や、高価な有限の化石燃料であるガソリンの消
費量を減ずる要請が高まって来ている。この対策とし
て、世界各国では、アルコールをガソリンに混合して使
用する内燃機関の研究が盛んに行われている。アルコー
ルを100%使用する自動車は、従来からブラジル国で
使用されているが、他の自動車大国主要先進工業国では
殆ど生産されていない。近い将来、アルコールを混合し
たガソリン機関の出現は近いが、アルコール使用による
金属の腐食や非金属材料の劣化の問題、更にはガソリン
に比較してアルコールの化学的エネルギの発熱カロリが
不足することによる内燃機関の出力不足の問題等を解決
する必要がある。
【0003】アルコール混合燃料を使用する場合、燃料
タンク内での蒸発や、市販されるアルコールの濃度が一
定でないことから、どのようなアルコール濃度の混合燃
料でも必要な出力を得ることができるようにしなければ
ならない。従来は、例えば特開平3−70858号公報
記載のように、本来は1台で済む燃料噴射ポンプを2台
並列に設け、アルコール濃度をセンサで検出し、アルコ
ール濃度が低い(=ガソリン濃度が高い)ときは1台の
燃料噴射ポンプから燃料を供給し、アルコール濃度が高
く(=ガソリン濃度が低い)なり発熱カロリが不足する
ときは燃料量の絶対量を増やすために2台の燃料噴射ポ
ンプから燃料を供給するようにしている。
タンク内での蒸発や、市販されるアルコールの濃度が一
定でないことから、どのようなアルコール濃度の混合燃
料でも必要な出力を得ることができるようにしなければ
ならない。従来は、例えば特開平3−70858号公報
記載のように、本来は1台で済む燃料噴射ポンプを2台
並列に設け、アルコール濃度をセンサで検出し、アルコ
ール濃度が低い(=ガソリン濃度が高い)ときは1台の
燃料噴射ポンプから燃料を供給し、アルコール濃度が高
く(=ガソリン濃度が低い)なり発熱カロリが不足する
ときは燃料量の絶対量を増やすために2台の燃料噴射ポ
ンプから燃料を供給するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】アルコール混合燃料
は、発熱カロリがガソリンに較べて小さいため、機関出
力が著しく低下してしまう。このため、上述した従来技
術の様に、機関へ供給する燃料量をアルコール濃度に応
じて増減するのが好ましい。しかし、燃料噴射ポンプは
非常に高価な部品のため、従来技術の様にその数量を2
倍に増やすことは経済的に不可能である。
は、発熱カロリがガソリンに較べて小さいため、機関出
力が著しく低下してしまう。このため、上述した従来技
術の様に、機関へ供給する燃料量をアルコール濃度に応
じて増減するのが好ましい。しかし、燃料噴射ポンプは
非常に高価な部品のため、従来技術の様にその数量を2
倍に増やすことは経済的に不可能である。
【0005】本発明の目的は、アルコール濃度に応じて
燃料供給量を可変にすることができる安価な構成の燃料
噴射式内燃機関とその燃料噴射量制御方法及び燃料調圧
システムを提供することにある。
燃料供給量を可変にすることができる安価な構成の燃料
噴射式内燃機関とその燃料噴射量制御方法及び燃料調圧
システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、アルコール
濃度を検出し、アルコール濃度が低いときは燃料噴射圧
力を低くし、アルコール濃度が高いときは燃料噴射圧力
を高くすることで、達成される。
濃度を検出し、アルコール濃度が低いときは燃料噴射圧
力を低くし、アルコール濃度が高いときは燃料噴射圧力
を高くすることで、達成される。
【0007】
【作用】燃料噴射ポンプから噴射される燃料量は、燃料
噴射ポンプの開弁時間や開弁量が同一の場合、燃料噴射
ポンプに供給される燃料の圧力に依存する。即ち、圧力
が高ければ圧力が低いときに較べて多くの量の燃料が噴
射される。このため、アルコール濃度が低く多量の燃料
を噴射する必要があるときは燃料圧力を高めることで、
燃料量を増やすことが可能となる。高価な燃料噴射ポン
プを増やしたり、燃料噴射ポンプの口径や開弁時間の調
整のためのコストは不要となり、コストの安い燃料調圧
装置を利用することで対処可能となる。
噴射ポンプの開弁時間や開弁量が同一の場合、燃料噴射
ポンプに供給される燃料の圧力に依存する。即ち、圧力
が高ければ圧力が低いときに較べて多くの量の燃料が噴
射される。このため、アルコール濃度が低く多量の燃料
を噴射する必要があるときは燃料圧力を高めることで、
燃料量を増やすことが可能となる。高価な燃料噴射ポン
プを増やしたり、燃料噴射ポンプの口径や開弁時間の調
整のためのコストは不要となり、コストの安い燃料調圧
装置を利用することで対処可能となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。最初に、一般的に使用されている燃料調圧シス
テムについて、図4を用いて説明する。図4において、
燃料タンク1内の燃料は、燃料ポンプ2により、燃料フ
ィルタ3を通り、給送管4に圧送される。この燃料は、
途中、給送管4で分岐し、内燃機関の吸気管6に設置さ
れた電磁式燃料噴射弁5(図示の例では4つ(各気筒毎
に設けている))に給送され、各噴射弁5から吸気管6
内に噴射供給される。給送管4内の燃料のうちの大部分
は噴射されずに管4内に残り、この燃料は、燃料調圧弁
装置7を通り、返送管8を通じて燃料タンク1に戻され
る。
明する。最初に、一般的に使用されている燃料調圧シス
テムについて、図4を用いて説明する。図4において、
燃料タンク1内の燃料は、燃料ポンプ2により、燃料フ
ィルタ3を通り、給送管4に圧送される。この燃料は、
途中、給送管4で分岐し、内燃機関の吸気管6に設置さ
れた電磁式燃料噴射弁5(図示の例では4つ(各気筒毎
に設けている))に給送され、各噴射弁5から吸気管6
内に噴射供給される。給送管4内の燃料のうちの大部分
は噴射されずに管4内に残り、この燃料は、燃料調圧弁
装置7を通り、返送管8を通じて燃料タンク1に戻され
る。
【0009】図5は、燃料調圧弁装置の縦断面図であ
る。燃料ポンプ2より可成りの高圧で給送された燃料
は、燃料室90内に導入される。燃料室90内に導入さ
れた燃料圧力は、噴射弁5の要求する噴射圧力より高圧
力のため、燃料室90と室95(この室95は吸気管6
に連通されている。)を画成するダイヤフラム91を押
し上げてスプリング92を圧縮し、この時、ダイヤフラ
ム91と一体的に連動する弁装置93が弁座94より開
き、燃料室90内の燃料は、返送管8を通して燃料タン
ク1に戻る。弁装置93が開くと、燃料室90内の燃料
圧力は降下し、ダイヤフラム91はスプリング92に押
されて下方に移動し、弁装置93と弁座94との距離が
縮まり、返送管8に返送される燃料は減じる。弁装置9
3が弁座94を閉じると、再び燃料室90内の燃料圧力
は上昇する。この動作を繰り返すことにより、燃料室9
0内の燃料圧力はほぼ一定に制御される。これが燃料調
圧弁装置7の働きであり、燃料調圧弁装置7で制御され
た圧力が、常時噴射弁5に与えられ、燃料の噴射に供さ
れる。燃料調圧弁装置7により制御される一定の噴射圧
力は、主に、スプリング92のセット荷重により決定さ
れる。
る。燃料ポンプ2より可成りの高圧で給送された燃料
は、燃料室90内に導入される。燃料室90内に導入さ
れた燃料圧力は、噴射弁5の要求する噴射圧力より高圧
力のため、燃料室90と室95(この室95は吸気管6
に連通されている。)を画成するダイヤフラム91を押
し上げてスプリング92を圧縮し、この時、ダイヤフラ
ム91と一体的に連動する弁装置93が弁座94より開
き、燃料室90内の燃料は、返送管8を通して燃料タン
ク1に戻る。弁装置93が開くと、燃料室90内の燃料
圧力は降下し、ダイヤフラム91はスプリング92に押
されて下方に移動し、弁装置93と弁座94との距離が
縮まり、返送管8に返送される燃料は減じる。弁装置9
3が弁座94を閉じると、再び燃料室90内の燃料圧力
は上昇する。この動作を繰り返すことにより、燃料室9
0内の燃料圧力はほぼ一定に制御される。これが燃料調
圧弁装置7の働きであり、燃料調圧弁装置7で制御され
た圧力が、常時噴射弁5に与えられ、燃料の噴射に供さ
れる。燃料調圧弁装置7により制御される一定の噴射圧
力は、主に、スプリング92のセット荷重により決定さ
れる。
【0010】図1は、燃料噴射式内燃機関に用いる本発
明の第1実施例に係る燃料調圧システムの構成図であ
る。本実施例の燃料調圧システムでは、アルコールセン
サ10が混合燃料中のアルコール濃度を電気信号として
検出し、検出信号を、制御装置11に出力する。制御装
置11は、この検出信号を識別し、検出されたアルコー
ル濃度が予め設定されているアルコール濃度のどの範囲
に入るかを判断する。例えば、判断するアルコール濃度
範囲が、0〜30%,30〜60%,60〜100%の
3段階とした場合、検出したアルコール範囲がどの範囲
に入るかを判断する。
明の第1実施例に係る燃料調圧システムの構成図であ
る。本実施例の燃料調圧システムでは、アルコールセン
サ10が混合燃料中のアルコール濃度を電気信号として
検出し、検出信号を、制御装置11に出力する。制御装
置11は、この検出信号を識別し、検出されたアルコー
ル濃度が予め設定されているアルコール濃度のどの範囲
に入るかを判断する。例えば、判断するアルコール濃度
範囲が、0〜30%,30〜60%,60〜100%の
3段階とした場合、検出したアルコール範囲がどの範囲
に入るかを判断する。
【0011】本実施例における燃料調圧システムは、ア
ルコール濃度が0〜30%のときに要求される低圧の燃
料圧力に設定された燃料調圧弁装置7Aと、アルコール
濃度が30〜60%のときに要求される中圧の燃料圧力
に設定された燃料調圧弁装置7Bと、アルコール濃度が
60〜100%のときに要求される高圧の燃料圧力に設
定された燃料調圧弁装置7Cと、各調圧弁装置7A,7
B,7Cの夫々と給送管4との連通/遮断を行う電磁弁
9A,9B,9Cとを備える。そして、制御装置11
は、検出したアルコール濃度の入る範囲が例えば30〜
60%であったときは電磁弁7Bと給送管4とを連通す
べく電磁弁9Bを開弁し(他の電磁弁9A,9Cは閉
弁)、燃料圧力を所定の圧力に制御する。
ルコール濃度が0〜30%のときに要求される低圧の燃
料圧力に設定された燃料調圧弁装置7Aと、アルコール
濃度が30〜60%のときに要求される中圧の燃料圧力
に設定された燃料調圧弁装置7Bと、アルコール濃度が
60〜100%のときに要求される高圧の燃料圧力に設
定された燃料調圧弁装置7Cと、各調圧弁装置7A,7
B,7Cの夫々と給送管4との連通/遮断を行う電磁弁
9A,9B,9Cとを備える。そして、制御装置11
は、検出したアルコール濃度の入る範囲が例えば30〜
60%であったときは電磁弁7Bと給送管4とを連通す
べく電磁弁9Bを開弁し(他の電磁弁9A,9Cは閉
弁)、燃料圧力を所定の圧力に制御する。
【0012】本実施例では、アルコール濃度判定を3段
階にして3種類の燃料圧力に対応した3つの燃料調圧弁
装置を設けたが、さらに多段階にすることも可能であ
る。また、燃料調圧弁装置の数を多くとることができな
い場合には、例えば燃料調圧弁装置のスプリング92の
セット荷重を可変にする等その設定圧力を制御可能に
し、これを検出したアルコール濃度に応じて可変制御す
ることでもよいことはいうまでもない。
階にして3種類の燃料圧力に対応した3つの燃料調圧弁
装置を設けたが、さらに多段階にすることも可能であ
る。また、燃料調圧弁装置の数を多くとることができな
い場合には、例えば燃料調圧弁装置のスプリング92の
セット荷重を可変にする等その設定圧力を制御可能に
し、これを検出したアルコール濃度に応じて可変制御す
ることでもよいことはいうまでもない。
【0013】図2は、本発明の第2実施例に係る燃料調
圧システムの構成図である。図1に示す実施例では、燃
料調圧弁装置対応に電磁弁を設けたが、本実施例では、
電磁弁の共通化を図っている。図2に示す実施例ではア
ルコール濃度の判定範囲を2段階とし、2つの燃料調圧
弁装置7A,7Bを設けているが、通断用電磁弁9を1
箇使用し、アルコール濃度が高いために多量の燃料量が
必要な場合には、高圧力の燃料噴射圧力を制御する調圧
弁装置7Aと給送管4とを連通し、ガソリン濃度が高い
ために小量の燃料量で済む場合には、低圧力の燃料噴射
圧力を制御する調圧弁装置7Bと給送管4とを連通す
る。制御装置11は、この電磁弁9の切替を制御するも
のであり、図1の第1実施例に比し、簡略化した燃料調
圧システムでコストの安いシステムを提供することが可
能となる。
圧システムの構成図である。図1に示す実施例では、燃
料調圧弁装置対応に電磁弁を設けたが、本実施例では、
電磁弁の共通化を図っている。図2に示す実施例ではア
ルコール濃度の判定範囲を2段階とし、2つの燃料調圧
弁装置7A,7Bを設けているが、通断用電磁弁9を1
箇使用し、アルコール濃度が高いために多量の燃料量が
必要な場合には、高圧力の燃料噴射圧力を制御する調圧
弁装置7Aと給送管4とを連通し、ガソリン濃度が高い
ために小量の燃料量で済む場合には、低圧力の燃料噴射
圧力を制御する調圧弁装置7Bと給送管4とを連通す
る。制御装置11は、この電磁弁9の切替を制御するも
のであり、図1の第1実施例に比し、簡略化した燃料調
圧システムでコストの安いシステムを提供することが可
能となる。
【0014】図3は、本発明の第3実施例に係る燃料調
圧システムの構成図である。第2実施例(図2)では、
電磁弁9により、燃料調圧弁装置7Aまたは燃料調圧弁
装置7Bのいずれか一方を選択するものであったが、本
実施例では、高圧力側の燃料調圧弁装置7Aは常に給送
管4と連通させ、低圧力側の燃料噴射圧力を制御する燃
料調圧弁装置7Bに対してのみ給送管4の間で燃料の連
通/遮断を制御する電磁弁9を配置している。本実施例
では、高圧力側の燃料調圧弁装置7Aには燃料ポンプ2
の燃料が常時供給されるようにしてあり、アルコール濃
度が低いために燃料圧力が低くてよいときは、電磁弁9
が開弁して、低圧力側の燃料調圧弁装置7Bにも燃料が
通じる。これにより、燃料調圧弁装置7Bが作動し、燃
料圧力は低圧力に制御される。このため、高圧力側の燃
料調圧弁装置7Aは作動しない。つまり、燃料調圧弁装
置7Aは閉じた状態で、ここでの燃料の流れは発生しな
い。
圧システムの構成図である。第2実施例(図2)では、
電磁弁9により、燃料調圧弁装置7Aまたは燃料調圧弁
装置7Bのいずれか一方を選択するものであったが、本
実施例では、高圧力側の燃料調圧弁装置7Aは常に給送
管4と連通させ、低圧力側の燃料噴射圧力を制御する燃
料調圧弁装置7Bに対してのみ給送管4の間で燃料の連
通/遮断を制御する電磁弁9を配置している。本実施例
では、高圧力側の燃料調圧弁装置7Aには燃料ポンプ2
の燃料が常時供給されるようにしてあり、アルコール濃
度が低いために燃料圧力が低くてよいときは、電磁弁9
が開弁して、低圧力側の燃料調圧弁装置7Bにも燃料が
通じる。これにより、燃料調圧弁装置7Bが作動し、燃
料圧力は低圧力に制御される。このため、高圧力側の燃
料調圧弁装置7Aは作動しない。つまり、燃料調圧弁装
置7Aは閉じた状態で、ここでの燃料の流れは発生しな
い。
【0015】アルコール濃度が高くなったときは、電磁
弁9が閉弁して、燃料調圧弁装置7Bへの燃料を遮断す
る。このとき、燃料調圧弁装置7Aの燃料室90には燃
料が充填されている状態のため、直ちに、燃料調圧弁装
置7Aは動作を開始し、給送管4の燃料圧力は高圧力に
制御される。つまり、高濃度のアルコール混合燃料に切
り替えた時は、瞬時の噴射圧力が上昇し、多量の燃料量
が内燃機関に供給され、内燃機関の高出力が維持され
る。
弁9が閉弁して、燃料調圧弁装置7Bへの燃料を遮断す
る。このとき、燃料調圧弁装置7Aの燃料室90には燃
料が充填されている状態のため、直ちに、燃料調圧弁装
置7Aは動作を開始し、給送管4の燃料圧力は高圧力に
制御される。つまり、高濃度のアルコール混合燃料に切
り替えた時は、瞬時の噴射圧力が上昇し、多量の燃料量
が内燃機関に供給され、内燃機関の高出力が維持され
る。
【0016】本実施例では、電磁弁9が開弁し燃料調圧
弁装置7Bが作動している最中でも、燃料調圧弁装置7
Aの燃料室90には燃料が常時充満し空気などの溜りが
ないため、弁機構93および弁座94,ダイヤフラム9
1,燃料室90内の腐食や部品の耐久性の劣下などが抑
制される。
弁装置7Bが作動している最中でも、燃料調圧弁装置7
Aの燃料室90には燃料が常時充満し空気などの溜りが
ないため、弁機構93および弁座94,ダイヤフラム9
1,燃料室90内の腐食や部品の耐久性の劣下などが抑
制される。
【0017】尚、上述した実施例では、アルコール濃度
を検出して燃料圧力を制御したが、ガソリン濃度を検出
しガソリン濃度が低いほど燃料圧力を高く制御すること
でもよく、また、燃料の発熱カロリを検出して発熱カロ
リが小さい程燃料圧力を高く制御することでもよいこと
はいうまでもない。
を検出して燃料圧力を制御したが、ガソリン濃度を検出
しガソリン濃度が低いほど燃料圧力を高く制御すること
でもよく、また、燃料の発熱カロリを検出して発熱カロ
リが小さい程燃料圧力を高く制御することでもよいこと
はいうまでもない。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、検出したアルコール濃
度に基づき制御装置が燃料圧力を制御するので、アルコ
ール濃度の変動に対して内燃機関の出力の変動を抑制す
ることができ、運転性能の低下を回避することができ
る。また、必要となる装置自体のコストが安いため、低
コストでアルコール混合燃料に対処することが可能とな
る。
度に基づき制御装置が燃料圧力を制御するので、アルコ
ール濃度の変動に対して内燃機関の出力の変動を抑制す
ることができ、運転性能の低下を回避することができ
る。また、必要となる装置自体のコストが安いため、低
コストでアルコール混合燃料に対処することが可能とな
る。
【図1】本発明の第1実施例に係る燃料調圧システムの
構成図である。
構成図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る燃料調圧システムの
構成図である。
構成図である。
【図3】本発明の第3実施例に係る燃料調圧システムの
構成図である。
構成図である。
【図4】一般的な燃料調圧システムの説明図である。
【図5】一般的なダイヤフラム形の燃料調圧弁装置の縦
断面図である。
断面図である。
1…燃料タンク、2…燃料ポンプ、3…燃料フィルタ、
4…燃料給送管、5…燃料噴射弁、6…機関の吸気管、
7,7A,7B,7C…燃料調圧弁装置、8…燃料返送
管、9,9A,9B,9C…電磁弁、10…アルコール
検出センサ、11…制御装置、90…燃料室、91…ダ
イヤフラム、92…スプリング、93…弁装置、94…
弁座。
4…燃料給送管、5…燃料噴射弁、6…機関の吸気管、
7,7A,7B,7C…燃料調圧弁装置、8…燃料返送
管、9,9A,9B,9C…電磁弁、10…アルコール
検出センサ、11…制御装置、90…燃料室、91…ダ
イヤフラム、92…スプリング、93…弁装置、94…
弁座。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 45/00 364 K 7536−3G F02M 69/00 340 R 7825−3G T 7825−3G
Claims (11)
- 【請求項1】 ガソリンとアルコールの混合燃料を使用
する燃料噴射式内燃機関の燃料調圧システムにおいて、
燃料噴射弁に接続された給送管内の燃料圧力を設定圧力
に制御する燃料調圧弁装置であって設定圧力の異なる複
数の燃料調圧弁装置と、各燃料調圧弁装置を夫々前記給
送管に接続/遮断する複数の電磁弁と、燃料中のアルコ
ール濃度を検出するセンサと、該センサの検出したアル
コール濃度に応じて前記電磁弁を制御しアルコール濃度
が高いほど設定圧力の高い燃料調圧弁装置を前記給送管
に接続する制御装置とを備えることを特徴とする燃料調
圧システム。 - 【請求項2】 ガソリンとアルコールの混合燃料を使用
する燃料噴射式内燃機関の燃料調圧システムにおいて、
燃料噴射弁に供給される燃料圧力を設定圧力に制御する
燃料調圧弁装置であって設定圧力の異なる複数の燃料調
圧弁装置と、各燃料調圧弁装置を夫々前記燃料噴射弁に
接続/遮断する複数の電磁弁と、燃料中のアルコール濃
度を検出するセンサと、該センサの検出したアルコール
濃度に応じて前記電磁弁を制御しアルコール濃度が高い
ほど設定圧力の高い燃料調圧弁装置を前記給送管に接続
する制御装置とを備えることを特徴とする燃料調圧シス
テム。 - 【請求項3】 ガソリンとアルコールの混合燃料を使用
する燃料噴射式内燃機関の燃料調圧システムにおいて、
燃料噴射弁に接続された給送管内の燃料圧力を設定圧力
に制御する燃料調圧弁装置であって設定圧力の異なる複
数の燃料調圧弁装置と、各燃料調圧弁装置のいずれか前
記給送管に接続/遮断する電磁弁と、燃料中のアルコー
ル濃度を検出するセンサと、該センサの検出したアルコ
ール濃度に応じて前記電磁弁を制御しアルコール濃度が
高いほど設定圧力の高い燃料調圧弁装置を前記給送管に
接続する制御装置とを備えることを特徴とする燃料調圧
システム。 - 【請求項4】 ガソリンとアルコールの混合燃料を使用
する燃料噴射式内燃機関の燃料調圧システムにおいて、
燃料噴射弁に接続された給送管内の燃料圧力を低圧力に
制御する第1燃料調圧弁装置及び高圧力に制御する第2
燃料調圧弁装置と、であって設定圧力の異なる複数の燃
料調圧弁装置と、前記第1燃料調圧弁装置と前記給送管
に接続する途中に設けこの接続路を接続/遮断する電磁
弁と、燃料中のアルコール濃度を検出するセンサと、該
センサの検出したアルコール濃度が低いときは前記電磁
弁を開弁し検出したアルコール濃度が高いときは前記電
磁弁を閉弁する制御装置とを備えることを特徴とする燃
料調圧システム。 - 【請求項5】 ガソリンとアルコールの混合燃料を使用
する燃料噴射式内燃機関の燃料調圧システムにおいて、
燃料噴射弁に接続された給送管内の燃料圧力を設定圧力
に制御する燃料調圧弁装置であって設定圧力の可変な燃
料調圧弁装置と、燃料中のアルコール濃度を検出するセ
ンサと、該センサの検出したアルコール濃度に応じて前
記燃料調圧弁装置の前記設定圧力を制御しアルコール濃
度が高いほど設定圧力を高く制御する制御装置とを備え
ることを特徴とする燃料調圧システム。 - 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかにおい
て、アルコール濃度を検出するセンサの代わりにガソリ
ン濃度を検出するセンサを設け、制御装置はガソリン濃
度が高いほど燃料圧力を低く制御することを特徴とする
燃料調圧システム。 - 【請求項7】 燃料調圧弁装置でその設定圧力に制御さ
れた燃料を燃料噴射弁で機関に供給する燃料噴射式内燃
機関の燃料調圧システムにおいて、設定圧力の異なる複
数の燃料調圧弁装置と、各燃料調圧弁装置の夫々を燃料
噴射弁に接続/遮断する電磁弁と、燃料の発熱カロリを
検出するセンサと、該センサの検出した発熱カロリの値
に応じて前記電磁弁を制御し発熱カロリが低いほど設定
圧力の高い燃料調圧弁装置を前記燃料噴射弁に接続する
制御装置とを備えることを特徴とする燃料調圧システ
ム。 - 【請求項8】 ガソリンとアルコールの混合燃料を使用
する燃料噴射式内燃機関の燃料調圧システムにおいて、
ダイヤフラムで画成された空気室及び燃料室とを備え燃
料噴射弁または該燃料噴射弁に接続された給送管に連通
する前記燃料室内の燃料圧力が内燃機関の吸気管に連通
された前記空気室内に設置され該ダイヤフラムを前記燃
料室側に押圧し該燃料室と燃料タンクとの連通を遮断す
る燃料弁を閉弁するスプリング力より高くなって該燃料
弁が開弁したとき前記燃料室内の燃料を燃料タンクに戻
し前記燃料噴射弁に供給される燃料圧力を前記スプリン
グの設定圧力に制御する燃料調圧弁装置であって前記設
定圧力が夫々異なる複数の燃料調圧弁装置と、燃料中の
アルコール濃度またはガソリン濃度を検出するセンサ
と、該センサの検出したアルコール濃度が高いほど設定
圧力の高い燃料調圧弁装置を前記燃料噴射弁または前記
給送管に接続する制御手段とを備えることを特徴とする
燃料調圧システム。 - 【請求項9】 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載
の燃料調圧システムを燃料供給経路に備えることを特徴
とする燃料噴射式内燃機関。 - 【請求項10】 ガソリンとアルコールの混合燃料を使
用する燃料噴射式内燃機関の燃料噴射量制御方法におい
て、混合燃料中のアルコール濃度が高くなったとき燃料
噴射ポンプに供給する燃料の圧力を高くして燃料噴射量
を増大し、アルコール濃度が低くなったとき前記燃料の
圧力を低くして燃料噴射量を減少させることを特徴とす
る燃料噴射量制御方法。 - 【請求項11】 請求項10において、燃料の圧力の制
御を燃料調圧弁装置を用いて行うことを特徴とする燃料
噴射量制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5047952A JPH06257527A (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | 燃料噴射式内燃機関とその燃料噴射量制御方法及び燃料調圧システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5047952A JPH06257527A (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | 燃料噴射式内燃機関とその燃料噴射量制御方法及び燃料調圧システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06257527A true JPH06257527A (ja) | 1994-09-13 |
Family
ID=12789697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5047952A Pending JPH06257527A (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | 燃料噴射式内燃機関とその燃料噴射量制御方法及び燃料調圧システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06257527A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005525500A (ja) * | 2002-05-10 | 2005-08-25 | ティーエムシー・カンパニー | 内燃機関において用いられるダイナミックレンジが改良された定速マルチ圧力燃料噴射システム |
JP2006291718A (ja) * | 2005-04-05 | 2006-10-26 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の燃料噴射制御装置 |
JP2007187066A (ja) * | 2006-01-12 | 2007-07-26 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の排気リフォーマシステム制御装置 |
JP2008223543A (ja) * | 2007-03-09 | 2008-09-25 | Toyota Motor Corp | 多種燃料内燃機関 |
-
1993
- 1993-03-09 JP JP5047952A patent/JPH06257527A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005525500A (ja) * | 2002-05-10 | 2005-08-25 | ティーエムシー・カンパニー | 内燃機関において用いられるダイナミックレンジが改良された定速マルチ圧力燃料噴射システム |
JP4808400B2 (ja) * | 2002-05-10 | 2011-11-02 | ティーエムシー・カンパニー | 内燃機関において用いられるダイナミックレンジが改良された定速マルチ圧力燃料噴射システム |
JP2006291718A (ja) * | 2005-04-05 | 2006-10-26 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の燃料噴射制御装置 |
JP2007187066A (ja) * | 2006-01-12 | 2007-07-26 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の排気リフォーマシステム制御装置 |
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