JPH06251192A - 光学的文字読み取り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、読み取りを行いたい帳票上に読み取
り文字以外の色で多色を用いて読み取り制御情報を書き
込み、読み取りを行う構成とすることにより、多種類の
帳票の読み取りを連続して容易に行うことを特徴とす
る。 【構成】ＯＣＲの読み取り制御情報を読み取り時に指定
するもので、読み取り制御情報のうち、位置の指定を読
み取り文字を表現する色１とは別の色２で表現し、字種
の指定を色３で表現する等、読み取り情報の種類毎に色
を決定して帳票上に書き込む。そして、カラー画像走査
部１０にてこのカラー画像を読み込み、そのカラー画像
を１シート分シートバッファ１１に格納する。制御情報
認識部１２にて、任意の色の読み取り制御情報を認識
し、文字認識部１３ではその認識結果をもとに文字の認
識を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、帳票上に多色を用い読
み取り制御情報を書き込むことにより文字認識を行う光
学的文字読み取り装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の光学的文字読み取り装置（ＯＣ
Ｒ）は、読み取り位置や読み取り文字等の読み取り制御
情報を帳票読み取り前にあらかじめ指定しておかなけれ
ばならない。読み取り制御情報があるために、帳票は決
められた大きさの用紙に、決められた位置に、決められ
た文字の大きさで、決められた文字種を書かなければな
らなかった。この読み取り制御情報は認識率を上げるた
めに殆どのＯＣＲにて使用されている。このため、帳票
の文字位置がずれたりして指定された制御情報と異なる
と、かえって認識率の低下につながる。

【０００３】一方、読み取り位置や、読み取り情報を全
く指定しないテキストリーダ等の光学的読み取り装置も
存在するが、読み取り位置等を認識するのに多くの処理
を必要とし、読み取り位置や読み取り字種等の読み取り
情報がないため、通常のＯＣＲに比較してやや認識率が
低いといった欠点を持つ。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
ＯＣＲは、読み取り位置や字種等の読み取り制御情報を
あらかじめ設定しておく必要がある。また、帳票に書か
れた文字の位置がずれ、読み取り制御情報と多少でも異
なってしまうと誤認識やリジェクトの原因となる。ま
た、テキストリーダは上述した欠点は解消されるもの
の、未だ認識率は低く、また、処理スピードが遅い。

【０００５】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、読み取りを行いたい帳票上に読み取り文字以外の
色で多色を用いて読み取り制御情報を書き込み、読み取
りを行う構成とすることにより、多種類の帳票の読み取
りを連続して容易に行うことのできる光学的文字読み取
り装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の光学的文字読み
取り装置は、読み取り文字に使用される以外の色を用い
て読み取り制御情報が書き込まれた読み込みの対象とな
る帳票と、これを走査して文字データならびに制御デー
タを得るカラー画像走査部と、カラー画像走査部から出
力される色情報を含む文字情報を貯え、任意位置の情報
を生成するシートバッファと、シートバッファに格納さ
れた色情報を識別することにより文字読み取り領域の読
み取り制御情報を認識する制御情報認識部と、シートバ
ッファにある文字情報の任意位置の任意の色を識別し文
字読み取りを行う文字認識部とを具備することを特徴と
する。

【０００７】

【作用】本発明は、上述したＯＣＲの読み取り情報を読
み取り時に指定するもので、まず、読み取り制御情報の
うち、位置の指定は読み取り文字を表現する色１とは別
の色２で、字種の指定は色３で表現することとし、読み
取り情報の種類毎に色を決定して帳票上に書き込む。そ
して、カラー画像走査部にてこのカラー画像を読み込
み、そのカラー画像を１シート分シートバッファに格納
する。そして制御情報認識部にて、任意の色の読み取り
制御情報を認識し、文字認識部では、その認識結果をも
とに任意の色の文字の認識を行う。

【０００８】このことにより、読み取り情報をあらかじ
め指定しておかなくても文字読み取りが可能となる。本
発明は光学的読み取り装置の読み取り情報を、読み取り
時に指定させるため、あらかじめ読み取り制御情報をＯ
ＣＲに指定しておく必要がなく、このことにより操作性
の向上がはかれる。また、読み取る文字以外の色を用い
て読み取り情報を指定することにより、帳票の読み取り
文字上に重ねて読み取り制御情報を指定できる。従っ
て、読み取り制御情報の一部分のみが異なるものは、同
じ部分をあらかじめ光学的読み取り装置に指定してお
き、異なる制御情報のみ帳票上に指定することにより読
み取りが効率的に行われる。また非常に多くの種類の帳
票読み取り等にも有効である。

【０００９】

【実施例】以下、図面を使用して本発明の一実施例につ
いて詳細に説明する。図１は本発明の一実施例を示すブ
ロック図である。

【００１０】図において、符号１０はカラー画像を走査
して得られる情報を出力する、所謂カラーイメージスキ
ャナ等で実現されるカラー画像走査部である。符号１１
はカラー画像走査部１０から出力されるカラー画像を貯
え、任意の位置の情報を出力するシートバッファであ
る。符号１２はシートバッファ１１に格納された画像に
おいて、任意の色を識別し文字読み取り領域等の読み取
り制御情報を認識する制御情報認識部である。符号１３
はシートバッファ１２に格納された画像情報において、
任意の位置の、任意の色を識別し、文字読み取りを行う
文字認識部である。図２は本発明にて使用される帳票の
構成例を示す図である。

【００１１】図において、符号１４は多色を用いて読み
取り制御情報を表現した例であり、例えば文字種が数字
で読み取りオプションが連続文字読み取りになっている
ものとする。このとき、枠は色種１、文字“２”は色種
２、文字“６”は色種３で表現されている。以下、本発
明の実施例の動作について説明する。

【００１２】本発明の実施例において、読み取り位置は
色１、読み取り字種は色２、読み取りオプションは色３
のように、読み取り情報の種類により、読み取り文字以
外の色を定め、読み取り制御情報を多色を用いて帳票１
４上に書き込む。このように多色を用いるので、読み取
り文字上に重ねて読み取り情報を書くことができる。こ
の帳票１４をカラーカラー画像走査部１０で読み取り、
シートバッファ１１にカラー画像データを貯える。シー
トバッファ１１に格納された情報は、まず制御情報認識
部１２で読み取り、情報の色毎に識別を行ない、読み取
り情報を認識する。まず最初は読み取り位置を表現する
色１で識別を行ない、読み取り位置を決定する。次にそ
の読み取り位置での読み取り文字種等の読み取り情報
を、色２、色３と各種類毎に認識して識別する。

【００１３】上記したように本発明の実施例では色毎に
識別を行うため、読み取り情報が増えても、色を替え、
文字を重ねて帳票に書き込むことができる。これにより
識別された読み取り制御情報を用い、文字認識部１３に
て任意の色の任意位置の文字認識が行われる。

【００１４】

【発明の効果】以上説明のように本発明によれば、ＯＣ
Ｒの読み取り情報を、読み取り時に指定させるので、あ
らかじめ読み取り制御情報をＯＣＲに指定しておく必要
がなく、従って、ＯＣＲの操作性が向上する。また、読
み取る文字以外の色を用いて読み取り制御情報を指定す
ることにより、帳票の読み取り文字上に重ねて読み取り
制御情報を指定できる。従って、読み取り制御情報の一
部分のみが異なるものは、同じ部分をあらかじめＯＣＲ
に指定しておき、異なる制御情報のみ帳票上に指定する
ことにより読み取りが効率的に行われる。また本発明は
非常に多くの種類の帳票読み取り等にも有効である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の構成を示すブロック図。

【図２】本発明の実施例にて使用される帳票フォーマッ
トを示す図。

【符号の説明】

１０…カラー画像走査部、１１…シートバッファ、１２
…制御情報認識部、１３…文字認識部、１４…帳票。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 読み取り文字に使用される以外の色を用
   いて読み取り制御情報が書き込まれた読み取りの対象と
   なる帳票と、この帳票を走査して文字データならびに制
   御データを得るカラー画像走査部と、このカラー画像走
   査部から出力される色情報を含む文字情報が貯えられ、
   任意位置の情報を生成するシートバッファと、このシー
   トバッファに格納された色情報を識別することにより文
   字読み取り領域の読み取り制御情報を認識する制御情報
   認識部と、上記シートバッファにある文字情報の任意位
   置の任意の色を識別し文字読み取りを行う文字認識部と
   を具備することを特徴とする光学的文字読み取り装置。