JPH06249907A - 電力線事故点区間の標定装置 - Google Patents

電力線事故点区間の標定装置

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JPH06249907A
JPH06249907A JP3548693A JP3548693A JPH06249907A JP H06249907 A JPH06249907 A JP H06249907A JP 3548693 A JP3548693 A JP 3548693A JP 3548693 A JP3548693 A JP 3548693A JP H06249907 A JPH06249907 A JP H06249907A
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Shigeo Shiono
繁男 塩野
Mitsuo Sawairi
光雄 沢入
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構成が簡単な電力線事故点区間の標定装置を
提供する。 【構成】 共通母線1,2と接続用母線43との接続部
における接続用母線43側と、遮断器4の送電線1L,
2L側に子局10a,10b,10cをそれぞれ設け、
これら複数の子局とディジタル無線結合12を介して接
続した親局11を大地側に設け、子局10a,10b,
10cからのデ−タをメモリ回路18に格納し、初期設
定回路21によって各子局毎に識別番号と送信遅れ時間
を定めたデ−タを親局11内のメモリレジスタ回路26
へ順次送信し、その後、母線保護装置8による他装置関
連デ−タと判定演算回路27からのデ−タを総合判定回
路28へ入力して事故点区間を評定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変電所等における電力
線の相間短絡事故が発生した区間を標定する電力線事故
点区間の標定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に知られている変電所の構成例
を、本発明の一実施例による電力線事故点区間の標定装
置の単線結線図である図1を兼用して説明する。
【0003】送電線の1号線1Lは、変電所内において
断路器3Lを介して遮断器4の一端に接続され、遮断器
4の他端はそれぞれ断路器3X1,3Y1を介して共通
母線1,2に接続され、また送電線の2号線2Lも同一
の構成によって共通母線1,2に接続されている。この
ような複数回線のうちのいずれかの送電線で送電が行わ
れており、例えば断路器3Y1を閉路し断路器3X1を
開路した状態で1号線1Lの遮断器4を介して共通母線
2より送電が行われている。また詳細な図示を省略して
いるが、共通母線1,2間にはブスセクション用遮断器
やブスタイ用遮断器が接続され、各機器、例えば断路器
3L,遮断器4,断路器3X1および断路器3Y1間は
接続用母線によって図示の結線図に対応するように接続
されている。このような構成の変電所における共通母線
1,2および接続用母線から成る電力線は、支持碍子等
の絶縁支持物40によって電気的に絶縁して保持され、
この絶縁支持物40の絶縁破壊等によって生じる相間短
絡事故を標定するために、断路器3Lの送電線側に電圧
変成器6を設けると共に、遮断器4の両側に変流器5
O,5Iを設け、変流器5Oはそれよりも送電線側を監
視し、変流器5Iはそれよりも共通母線1,2側を監視
するようにしている。
【0004】相間短絡事故が発生した場合、電圧変成器
6と変流器5O,5Iの信号を電圧電流入力回路7で取
込み、母線保護装置8においてこれらの入力条件によっ
て事故発生位置を判定する。つまり母線保護装置8が遮
断器4よりも送電線側の外部事故であることを判定した
ときは、トリップ回路9に指令を与えて遮断器4を開き
事故電流を遮断し、予備の2号線2Lの遮断器4を開状
態から閉状態として直ちに送電を再開する。また、母線
保護装置8において共通母線側の内部事故であることを
判定したときは、ブスタイ用遮断器を閉状態から開状態
とし、共通母線1と共通母線2とを切り離し、その後、
作業員は変電所内のどの位置の電力線で相間短絡事故が
発生したのかを絶縁物表面の放電痕跡から目視確認し、
健全側の共通母線を用いて送電を再開するように所定の
各断路器および各遮断器を開閉操作している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
電力線事故点区間の標定装置は、共通母線側の内部事故
が発生した場合、この事故が発生した共通母線に他の健
全な回線等も多数接続されていて停電波及範囲が大きく
なるの防止するために、その都度、作業員が変電所内に
入って共通母線側のどこで事故が発生したのか目視確認
しなければならなかった。この煩わしさを解消するため
に電力線の各区間毎に変流器を設け、これらの変流器に
よってそれぞれ事故電流とその方向を検出し、それら事
故電流に関する情報の全体的なパタ−ンから事故発生箇
所を標定することも考えられるが、高電圧回路中に対地
絶縁を施した変流器を設けることは、設備を高価にする
と共に設置スペースも大きくしてしまう。
【0006】本発明の目的は、構成が簡単で電気的絶縁
が容易な電力線事故点区間の標定装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の目的を達
成するために、共通母線に接続用母線を介して複数回線
の遮断器の一端を接続し、これら各遮断器の他端に接続
用母線を介して送電線をそれぞれ接続して成り、上記共
通母線および接続用母線の相間短絡事故の区間を評定す
る電力線事故点区間の標定装置において、上記共通母線
および上記接続用母線に相間短絡事故による事故電流を
検出する複数の子局を設け、大地側に上記複数の子局と
ディジタル無線結合した親局を設け、上記各子局はそれ
ぞれ識別記号および送信遅れ時間とを定めたデ−タを上
記親局内のメモリレジスタ回路へ順次送信するように構
成したことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明による電力線事故点区間の標定装置は、
上述のように共通母線および接続用母線等の電力線側に
子局を設け、大地側には親局を設け、この子局と親局間
をディジタル無線結合したため、子局は碍子等によって
対地絶縁して構成することなく電力線側に取り付ければ
良く絶縁構成を簡単にすることができ、しかも、子局は
それぞれ識別記号および送信遅れ時間とを定めたデ−タ
を親局内のメモリレジスタ回路へ順次送信するように構
成したため、使用する周波数のチャンネル数を少なく
し、最良の実施例においては同一周波数の電波を用いて
子局と親局間を簡単に接続することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面によって説明す
る。
【0010】図1は本発明の一実施例による変電所の単
線結線図を示しており、送電線の1号線1Lは、変電所
内において断路器3Lを介して遮断器4の一端に接続さ
れ、遮断器4の他端はそれぞれ断路器3X1,3Y1を
介して共通母線1,2に接続され、また送電線の2号線
2Lも同一の構成によって共通母線1,2に接続されて
いる。このような複数回線のうちのいずれかの送電線で
送電が行われており、例えば断路器3Y1を閉路し断路
器3X1を開路した状態で1号線1Lの遮断器4を介し
て共通母線2より送電が行われている。また詳細な図示
を省略しているが、共通母線1,2間にはブスセクショ
ン用遮断器やブスタイ用遮断器が接続されている。
【0011】このような構成の変電所における各機器
間、例えば断路器3L,遮断器4,断路器3X1および
断路器3Y1間は、接続用母線によって図示の結線図に
対応するように接続されており、これら接続用母線や、
共通母線1,2から成る電力線は、例えば実際の変電所
構成を示す正面図である図3の如く支持碍子等の絶縁支
持物40によって対地および相間を電気的に絶縁して支
持されている。より詳細には、送電線の1号線1Lを鉄
塔41へ絶縁支持物40によって電気的に絶縁して支持
し、一方、共通母線1,2は引留鉄塔42へ図示しない
絶縁支持物によって電気的に絶縁して支持しており、送
電線の1号線1Lと共通母線1,2間には対地絶縁した
断路器3Lおよび遮断器4を配置すると共に、接続用母
線43によって電気的に接続している。また共通母線
1,2の下部に対地絶縁して配置した断路器3X1,3
Y1も接続用母線43によって図1の回路図に対応する
ように接続されている。
【0012】このような絶縁支持物40の絶縁破壊や共
通母線1,2への外部飛来物等によって相間短絡事故が
生じる可能性があるが、その事故のうち変電所内の内部
事故である相間短絡事故を標定するため、図1および図
3に示すように断路器3Lの送電線側に電圧変成器6を
設けると共に、遮断器4の両側に変流器5O,5Iを設
け、変流器5Oはそれよりも送電線側を監視し、変流器
5Iはそれよりも共通母線1,2側を監視するようにし
ている。また、これら電圧変成器6の電圧デ−タおよび
変流器5O,5Iの電流デ−タと、断路器3X1,3Y
1および遮断器4の開閉状態デ−タとを電圧電流入力回
路7に取り込んで母線保護装置8に出力し、母線保護装
置8はトリップ回路9を介して遮断器4に指令を与える
と共に、親局11に電圧変成器6および変流器5O,5
Iの電圧電流デ−タと、断路器3X1,3Y1および遮
断器4の開閉状態デ−タとを入力するようにしている。
さらに共通母線1,2と接続用母線43における接続点
の接続用母線43側には、それぞれ事故電流の方向を検
出する子局10b,10cを支持して設けると共に、遮
断器4の送電線の1号線1L側に事故電流の方向を検出
する子局10aを設けている。これら子局10a,10
b,10cと、親局11とはディジタル無線12による
結合としている。尚、接続用母線43は三相分が並置さ
れるが、子局10a,10b,10cはこれら三相にそ
れぞれ設置する必要はない。つまり、相間短絡現象は二
相間の短絡であり、図3の共通母線1,2の如く三相分
が同一水平面上で並置されるから、両側に位置する外相
間で短絡することは有り得ず、いずれか一方の外相と中
相と間でのみ発生することになり、従って、中相の接続
用母線43にのみ子局10a,10b,10cを設けれ
ば良い。
【0013】送電線の1号線1L側での相間短絡事故
は、変流器5Oによって検出され、電圧変成器6の電圧
デ−タと共に母線保護装置8に取り込まれ、トリップ回
路9を介して遮断器4に開路指令を与えると共に、送電
線の2号線2Lの遮断器4を閉路して送電を再開する。
一方、共通母線1,2側での相間短絡事故は、母線保護
装置8に取り込んだ変流器5Iの電流デ−タと、電圧変
成器6の電圧デ−タと、断路器3X1,3Y1および遮
断器4の開閉状態デ−タと、各子局10a,10b,1
0cからのデ−タとを親局11内に取り込み事故点区間
を評定する。
【0014】このように電力線に取り付けた各子局10
a,10b,10cからのデ−タを地上側の親局11に
ディジタル無線12を介して送信するようにしている
が、電波法によれば、免許なしに使用できる430MH
z帯の特定小電力トランシーバを使用した場合、周波数
チャンネルは20チャンネル以内に規定されている。し
かし、変電所の回路構成に合わせて単純に複数の子局を
設けると、子局全体のチャンネル数は50〜100も必
要となり、上述の電波法に適合しないが、本実施例で
は、子局毎に周波数を割当てるのでなく、事故に関連し
たデ−タを記憶後、遂次同一周波数の電波を用いて発信
し、これらを大地側の共通の親局11により受けるよう
にしている。
【0015】電力線側に設けた複数個の子局10a,1
0b,10cと、地上側の親局11とのディジタル無線
結合による周波数は430MHzとするが、後述するよ
うに子局に設けた初期設定回路により各子局毎の識別記
号と送信遅れ時間とを規定しておくことで、遂次に複数
個の子局からの送信データは直列的に発射させることが
できる。ここで、事故電流の関連するメモリデータをデ
ィジタル化しておけば、親局11側のメモリレジスタ番
地に子局の識別記号毎にデータ格納できるので、各子局
間データの位相比較の判定演算が同一基準として処理で
きる。
【0016】図2に示す表は、各子局10a,10b,
10cからのデ−タに基いて親局11内で行う事故点区
間の評定方法を示している。
【0017】各子局10a,10b,10cは事故電流
モードを正または負のデ−タとして親局に送るようにし
ており、その組合せを図示のように4通りに集約してい
る。これらデ−タは後述する判定演算回路において同相
か逆相かを判定され、この情報と、上述した母線保護装
置8に取り込んだデ−タ、すなわち断路器3X1,3Y
1の開閉状態デ−タと、電圧変成器6の電圧デ−タとを
加味し、総合判定欄に記載のように事故点区間A,B,
C,Dを評定する。例えば、子局10aと子局10cか
らのデ−タに基く判定演算結果が逆相で、母線保護装置
8に取り込んだ他装置関連デ−タは断路器3X1が開路
され断路器3Y1が閉路され、さらに電圧変成器6の電
圧デ−タがある場合、総合判定はDとなり、図1に対応
する図4の回路図における斜線部14において相間短絡
事故13が発生したことが分かる。また子局10aと子
局10bからのデ−タに基く判定演算結果が逆相で、母
線保護装置8に取り込んだ他装置関連デ−タは断路器3
X1が開路されると共に、電圧変成器6の電圧デ−タが
ある場合、断路器3Y1の状態とは無関係に総合判定は
Bとなり、図5の回路図における斜線部14において相
間短絡事故13が発生したことが分かる。さらに子局1
0aと子局10cからのデ−タに基く判定演算結果が同
相で、母線保護装置8に取り込んだ他装置関連デ−タは
断路器3X1が開路されると共に、断路器3Y1が閉路
され、電圧変成器6の電圧デ−タがある場合、総合判定
はCとなり、図6の回路図における斜線部14において
相間短絡事故13が発生したことが分かる。
【0018】次に、上述した総合判定を行う子局10
a,10b,10cと、親局11とから成る電力線事故
点区間の標定装置の具体的な構成を図7に示すブロック
図で説明する。尚、各子局は同一構成であるから、ここ
では子局10として説明する。
【0019】子局10は、接続用母線43を流れる事故
電流を計測用変流器15で検出している。この子局10
には、接続用母線43が主回路から切り離されている場
合でも駆動することができるように、図示しない太陽電
池セルの充電回路を有した駆動電源回路24を備えてい
る。計測用変流器15はしきい値回路16、A/D変換
回路17、メモリ回路18および送信指令回路19を介
して送受信機19に接続されている。送受信機19とA
/D変換回路17との間には受信指令回路22と模擬信
号発生回路23とが接続されており、またメモリ回路1
8、送信指令回路19および受信指令回路22には、初
期値設定回路21が接続されている。この初期値設定回
路21は、各回線毎にそれぞれ設けられた全ての子局1
0a,10b,10cに、独自の識別番号No.と、こ
れに対応した送信遅れ時間△tとを予め決める。
【0020】一方、親局11は、ディジタル無線12に
よって子局10と接続され、その送受信機20は整形回
路25、メモリレジスタ回路26および判定演算回路2
7を介して総合判定回路28に接続されている。この総
合判定回路28には他装置関連デ−タを得るために母線
保護装置8も接続され、その総合判定結果は出力装置2
9に出力される。また送受信機20と判定演算回路27
間には動作テスト回路30が接続されている。
【0021】次に、図7に示した電力線事故点区間の標
定装置の動作を説明する。
【0022】今、相間短絡事故が発生したとすると、図
8に示す母線電流Iのように第1波が急激な立上りの事
故電流が流れ、その後の第2波は正弦波となる。この第
1波が所定のしきい値電流を越えたことをしきい値回路
16で検出し、第2波をA/D変換回路17でA/D変
換してメモリ回路18に格納する。初期設定回路21は
予め各子局に対応して独自の識別番号No.と、送信遅
れ時間△tとを決めているので、例えば子局10aは△
t1後に送信される独自の識別番号No.の付いたデー
タとなり、また子局10bは△t2後に送信されること
になる独自の識別番号No.の付いたデータとなってお
り、これらをメモリ回路18から取り出して送信指令回
路19により送受信機20からディジタル無線結合12
を介して送信する。これまでは全て同時に処理している
ので、第2波を位相比較するときに基準点は同一となっ
ているが、送信指令回路19による送信動作は、子局1
0aが送信遅れ時間△t1、子局10bが送信遅れ時間
△t2とそれぞれ送信遅れ時間△tを初期設定している
ので、順次送信されることになる。
【0023】このように子局10内にしきい値回路16
を設けているため、第1波の急激な過渡現象を含む事故
電流レベルでしきい値が確実に検出され、またメモリ回
路18は第2波の正弦波のときに位相比較に好適な安定
波形を記憶するため判定信頼度が向上する。このとき複
数の子局は同時に第2波を記憶するが、送信はその後の
事故電流の遮断完了後におけるノイズが少ない時期に順
次行うので、判定演算回路27での位相比較の信頼度が
向上する。また図8に示すように送信指令回路19は、
二回以上の動作を指令するようにしているため、親局1
1における受信ミスを防止することができる。
【0024】その後、これらのデ−タは子局10とディ
ジタル無線結合された親局11の送受信機20で受信さ
れ、整形回路25を経由してメモリレジスタ回路26に
遂次格納され、メモリレジスタ回路26は図8に示すよ
うに各子局の識別番号No.毎に送信遅れ時間△tを差
し引いてデ−タを並列に並べ替えている。その後、図2
の如く判定演算回路27で各子局のデ−タから同相か逆
相かの判定を行い、その出力を母線保護装置8からの他
装置関連デ−タと共に総合判定回路28に入力し、ここ
で事故点区間評定を行うと共に結果を出力装置29で出
力するようにしている。このように送信指令回路19に
よる送信動作が順次送信モードになされているため、親
局11側のメモリレジスタ回路26では子局10aのデ
ィジタルデータの次に、子局10bのディジタルデータ
が入力されるというように順次格納してゆくので各子局
のディジタルデータの基準点は容易に一致し、以降の判
定演算回路27ではゆっくりと処理することができる。
【0025】また、この電力線事故点区間の標定装置に
おいては、図7に示すように親局11に動作テスト回路
30を設けており、実際の運転に先立ってテスト回路3
0を起動させると、親局11内の送受信機20からの信
号はディジタル無線結合12を介して子局10内の送受
信機20によって受信され、受信指令回路22を介して
模擬信号発生回路23を作動する。これによって模擬信
号発生回路23はテストデータをA/D変換器17に送
信し、その後、送信モードに移ってメモリ回路18およ
び送信指令回路19を介して子局10内の送受信機20
から親局11内の送受信機20に送信され、整形回路2
5、メモリレジスタ回路26および判定演算回路27を
介して送信されてきた信号を適当な手段で検出すること
により、上述した構成が正常に動作することを確認する
ことができる。従って、この親局からのアンサバックテ
スト機能により、電力線側の子局を定期診断でき、その
信頼性を向上させることができる。
【0026】尚、上述した実施例においては変電所内の
各子局に対して共通の親局11を設けたが、子局を複数
のグル−プに分け、各グル−プ毎に親局を設けても良
い。しかしながら、電力線の中相にのみ子局を設けると
共に、図1に示したように共通母線1,2と接続用母線
43との接続部における接続用母線43側と、遮断器4
の送電線側とに子局10a,10b,10cを設ける構
成とすることによって、一つの親局11だけで電力線事
故点区間の標定装置を構成することができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明による電力線
事故点区間の標定装置は、電力線側に設けた複数の子局
と、大地側に設けた親局との間をディジタル無線結合に
よって接続したため、各子局は対地絶縁した碍子等で大
掛かりに絶縁することなく大地側の親局へデ−タを送信
でき、また各子局はそれぞれ異なる識別番号と送信遅れ
時間をもつデ−タとして親局に送信するようにしたた
め、複数の子局に対して少ない数の親局として構成を簡
単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による電力線事故点区間の標
定装置を用いた変電所の回路図である。
【図2】図1の電力線事故点区間の標定装置による総合
判定方法を示す説明図である。
【図3】図1の回路図に基いて構成した変電所の正面図
である。
【図4】図1の回路図の要部のみを示す回路図である。
【図5】図1の回路図の他の要部を示す回路図である。
【図6】図1の回路図のさらに他の要部を示す回路図で
ある。
【図7】図1に示した電力線事故点区間の標定装置の詳
細を示すブロック図である。
【図8】図7に示した電力線事故点区間の標定装置によ
るデ−タの処理を示す波形図である。
【符号の説明】
1,2 共通母線 4 遮断器 10,10a,10b,10c 子局 11 親局 12 ディジタル無線結合 18 メモリ回路 19 送信指令回路 20 送受信機 21 初期設定回路 26 メモリレジスタ回路 27 判定演算回路 28 総合判定回路 30 動作テスト回路 43 接続用母線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共通母線に接続用母線を介して複数回線
    の遮断器の一端を接続し、これら各遮断器の他端に接続
    用母線を介して送電線をそれぞれ接続して成り、上記共
    通母線および接続用母線の相間短絡事故の区間を評定す
    る電力線事故点区間の標定装置において、上記共通母線
    および上記接続用母線に相間短絡事故による事故電流を
    検出する複数の子局を設け、大地側に上記複数の子局と
    ディジタル無線結合した親局を設け、上記各子局は、そ
    れぞれ識別記号および送信遅れ時間を定めたデ−タを上
    記親局内のメモリレジスタ回路へ順次送信するように構
    成したことを特徴とする電力線事故点区間の標定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、上記子局
    は、上記共通母線と上記接続用母線との接続部における
    上記接続用母線側と、上記遮断器の上記送電線側の上記
    接続用母線とにそれぞれ設けたことを特徴とする電力線
    事故点区間の標定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のものにおいて、上記接続
    用母線は並置した三相分から成り、上記子局は、上記共
    通母線と上記接続用母線との接続部における上記接続用
    母線側と、上記遮断器の上記送電線側の上記接続用母線
    とにそれぞれ設けると共に、上記三相分の中間に位置す
    る中相にのみ設けたことを特徴とする電力線事故点区間
    の標定装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のものにおいて、上記親局
    に動作テスト回路を設け、上記子局に、上記動作テスト
    回路からの指令により動作する模擬データ発生回路を設
    けたことを特徴とする電力線事故点区間の標定装置。
  5. 【請求項5】 共通母線に接続用母線を介して複数回線
    の遮断器の一端を接続し、これら各遮断器の他端に接続
    用母線を介して送電線をそれぞれ接続し、上記各遮断器
    の両端にそれぞれ設けた変流器および上記各遮断器の上
    記送電線側に設けた電圧変成器からの他装置関連デ−タ
    を取り入れる母線保護装置とを備え、上記共通母線およ
    び上記接続用母線の相間短絡事故の区間を評定する電力
    線事故点区間の標定装置において、上記共通母線および
    上記接続用母線に相間短絡事故による事故電流を検出す
    る複数の子局を設け、大地側に上記複数の子局とディジ
    タル無線結合した親局を設け、上記各子局はそれぞれ識
    別記号と送信遅れ時間とを定めたデ−タを上記親局内の
    メモリレジスタ回路へ順次送信するようにし、上記親局
    に、上記メモリレジスタ回路のデ−タを判定演算する判
    定演算回路と、上記母線保護装置の他装置関連デ−タと
    から事故点区間の標定を行う総合判定回路とを設けたこ
    とを特徴とする電力線事故点区間の標定装置。
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