JPH06245237A - 種々の信号フォーマット及びクロス接続/pbx処理をチャンネルごとに選択できるマルチチャンネル電話交換ネットワーク - Google Patents

種々の信号フォーマット及びクロス接続/pbx処理をチャンネルごとに選択できるマルチチャンネル電話交換ネットワーク

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JPH06245237A
JPH06245237A JP32217592A JP32217592A JPH06245237A JP H06245237 A JPH06245237 A JP H06245237A JP 32217592 A JP32217592 A JP 32217592A JP 32217592 A JP32217592 A JP 32217592A JP H06245237 A JPH06245237 A JP H06245237A
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JP32217592A
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W Jones Barry
ダブリュー ジョーンズ バリー
J Patel Gordon
ジェイ パーテル ゴードン
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Rockwell International Corp
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  • Use Of Switch Circuits For Exchanges And Methods Of Control Of Multiplex Exchanges (AREA)
  • Exchange Systems With Centralized Control (AREA)
  • Sub-Exchange Stations And Push- Button Telephones (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 チャンネルごとに信号フォーマットを選択で
き、クロス接続かPBX処理かを選択でき、複雑さ及び
コストを下げる。 【構成】 電話交換ネットワーク20は、複数のマルチ
チャンネル入力スイッチング回路24、36と、中央コ
ントロールプロセッサ22であって、マルチチャンネル
受信回路36の入力ライン42上にあるPCMボイスデ
ータの選択された入力時分割マルチプレクスチャンネル
を、出力スイッチング回路の出力ライン58上の出力チ
ャンネルに切り換えるプロセッサを備える。中央コント
ロールプロセッサからのメッセージにより、プロセッサ
36は、入力ライン42上の多数のチャンネルを、クロ
ス接続処理又は信号データ分析処理に対してチャンネル
ごとに予め選択する。信号コントロール回路80は、入
力信号データ及び関連状態マシン82、84に応答し
て、選択された複数の信号フォーマットの1つに基づき
信号データの分析を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パルスコード変調(P
CM)のボイスデータと信号データとを搬送する時分割
マルチプレクスデジタルチャンネルを選択的に切り換え
るための電話交換ネットワークに係る。
【0002】
【従来の技術】従来の電話交換ネットワークにおいて
は、中央制御プロセッサが多数の必要な事象に気付いて
ネットワークの2人の当事者間もしくは2つのトランシ
ーバユニット間の通信を正しく確立したり、維持した
り、終了したりする。例えば、あるユニットで電話の送
受器が持ち上げられたときや或いは通話を受けるときに
はこれが中央制御プロセッサに知らされてダイヤルトー
ンを返送するようになっていなければならない。又、中
央制御プロセッサには発呼者が選択したデジットが知ら
されて被呼ユニットの認識を決定できるようになってい
なければならない。次いで、中央制御プロセッサは、電
話ネットワーク内の他の交換ノードと通信して発呼者と
被呼者との間の経路を確立しなければならない。その
後、中央制御プロセッサは、一方の当事者が送受器を置
いたときにはそれに気付いて、リソースを再割り当てす
るようになっていなければならない。
【0003】この情報は、各電話機又は各交換ノードか
ら信号ビットの形態の信号データによって搬送される。
これら信号ビットは、デジタルのPCMボイス情報又は
データに埋設されたりこれを伴ったりするものである。
ネットワーク交換機のどこかで信号データを読み取って
分析しなければならない。この分析は、ハードウェア
か、ソフトウェアか又はその両方の組み合わせのいずれ
かで行うことができる。この分析の形式に関わりなく、
その結果を中央制御プロセッサへ通し、各信号データ事
象に対してレスポンスを発生しなければならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ネットワーク交換機に
は2つの動作モードが考えられる。即ち、それはクロス
接続(信号データ分析を行わない)と、PBX(信号デ
ータ分析を行う)とである。これまでに知られているネ
ットワーク交換機のクロス接続動作モードにおいては、
交換機の制御プロセッサは、各チャンネルの信号データ
を形成したり解読したりする役目を負わない。そうでは
なくて、中央プロセッサは、信号データが変更せずに通
過される間にチャンネル間の接続を確立するという責任
しか負わない。入力チャンネルから出力チャンネルへ通
過する信号データ情報の完全性を確保するのは、ネット
ワーク内の他の回路である。
【0005】一方、PBX動作モードに場合には、入力
チャンネルの信号データが交換機に終端され、交換機の
制御プロセッサによって解読され、次いで、新たな信号
データが制御プロセスによって形成されて、出力チャン
ネルのPCMデータに埋設される。不都合なことに、既
知のマルチチャンネルネットワーク交換機では、チャン
ネルはクロス接続モード又は信号データ分析モードでし
か動作できず、しかもチャンネルごとにいずれかのモー
ドを選択することができない。それ故、このようなネッ
トワーク交換機は、構造上融通性に欠けると共に信号情
報の取り扱いが非効率的であるという問題がある。
【0006】信号データを介して交換機とやり取りされ
る情報は種々の形態をとることができる。所与のチャン
ネルに使用されるフォーマットは、関連ポートにおいて
交換機に接続される電話機の形式に基づいている。既知
のマルチチャンネル交換機では、チャンネルごとに選択
できる各信号フォーマットの入力チャンネル信号状態の
遷移を完全に識別できるに充分な融通性をもったハード
ウェアが制御プロセッサに設けられていない。これによ
り、信号データの取り扱いについて融通性がかなり悪い
ものとなり、信号データの操作に相当の処理能力が必要
となる。
【0007】信号データは実質上各ネットワーク交換機
で取り扱われねばならない。ある既知のネットワーク交
換機では、比較的僅かなチャンネルとしてしか働かない
入力チャンネルの信号状態の遷移を識別するために特殊
な回路又はハードウェア装置が使用されており、このよ
うな各特殊な回路からの信号データ分析の結果が制御プ
ロセッサに搬送される。既知のネットワーク交換機では
数百のチャンネルに応じるために、多数の異なった特殊
なハードウェア装置及び多数の処理エンティティの少な
くとも一方又は両方が存在する必要がある。しかしなが
ら、使用される特殊なハードウェア装置の各々は、それ
らが設計された1つの形式の信号情報のみに制約される
か、或いは信号の遷移を完全に識別することはできな
い。1組の多数の制限されたチャンネルに応じるために
は、回路及びプロセッサエンティティを何回も複製しな
ければならず、分配する部品が非常に多数のものになる
と共にコストも高くなる。このような一般の交換機では
クロス接続の特徴は見られない。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の主たる
目的は、既知のネットワークの上記制約を克服して、融
通性を増大すると共に、複雑さ及びコストを減少するよ
うな電話交換ネットワークもしくはネットワーク交換機
を提供することである。好ましくは、チャンネルは、チ
ャンネルごとにクロス接続モード又はPBX動作モード
のいずれかで動作するように選択でき、チャンネルごと
に予め選択された種々の信号フォーマットに基づいてP
BX選択のチャンネルにおいて信号データ分析が行われ
る。入力チャンネル信号状態の遷移はマイクロプロセッ
サに対して完全に識別される。複数の比較的下位のマイ
クロプロセッサを使用して、それに関連したチャンネル
の信号データ分析が行われ、それを表すメッセージが中
央制御プロセッサへ直接搬送されて、比較的下位のプロ
セッサ全部に関連したチャンネルの切り換えが制御され
る。これら下位のマイクロプロセッサ及びそれに関連し
たハードウェアエレメントの各々は多数のチャンネルに
応じることができ、コスト効率の良い構成となる。
【0009】より詳細には、本発明の目的は、信号デー
タが埋設されたPCMボイスデータの形態でネットワー
クの選択されたノードから入ってくる情報を複数の時分
割マルチプレクス入力チャンネルで受信する手段と、チ
ャンネルごとにクロス接続処理と信号データ分析処理と
を交互に行うために上記複数のチャンネルの各々を予め
選択する手段と、交互のクロス接続処理と信号データ分
析処理とに対する各入力チャンネルの上記の予めの選択
に基づいて各々信号データが選択的に埋設されたりされ
なかったりする状態で各チャンネルの入力情報をネット
ワーク内の他の選択されたノードへ送るために通過させ
る信号データ通過機能を有する制御可能な入力スイッチ
ング回路とを具備することを特徴とする電話交換ネット
ワークを提供することである。
【0010】又、本発明の別の目的は、選択されたノー
ドの複数の時分割マルチプレクスチャンネルを経て、複
数のチャンネル上のPCMボイスデータ及び信号データ
を含むネットワークデータを複数の異なる予め選択され
た信号フォーマットで受信するための手段と、上記受信
手段に接続されたマルチチャンネル入力スイッチング回
路を含んでいて、上記複数のチャンネルのデータをネッ
トワークの他のノードへ切り換えるための手段と、上記
複数の異なる信号フォーマットにおける信号データに基
づいて上記複数のチャンネルを切り換えるように上記マ
ルチチャンネル入力スイッチング回路を制御する手段と
を具備し、この制御手段は、上記信号データ及びそれに
関連した状態マシンに応答して各チャンネルの上記信号
データを各チャンネルに対して予め選択された信号フォ
ーマットに基づいて分析するためのマルチチャンネル信
号制御回路を含んでいることを特徴とする電話交換ネッ
トワークを提供することである。
【0011】本発明の更に別の目的は、複数のマルチチ
ャンネル入力スイッチング回路と、PCMボイスデータ
の選択された複数の入力時分割マルチプレクスチャンネ
ルを複数の選択された出力チャンネルに切り換えるよう
に上記複数のマルチチャンネルスイッチング回路を制御
するための中央制御プロセッサと、上記複数のマルチチ
ャンネルスイッチング回路に各々関連していて上記入力
チャンネルからのボイスデータに埋設された信号データ
を分析するための複数の比較的下位のプロセッサを含む
手段と、上記複数の比較的下位のプロセッサの各々から
の信号データの上記分析を表すメッセージを中央制御プ
ロセッサへ直接送信するための手段とを備え、上記中央
制御プロセッサは、上記送信されたメッセージに応答し
て全ての上記複数のスイッチング回路のチャンネルの切
り換えを制御することを特徴とする電話交換ネットワー
クを提供することである。
【0012】好ましい実施例においては、24チャンネ
ルのDS1ラインに直結された回路カードに信号ビット
を通すために簡単な組み合わせ論理回路が使用される。
768のチャンネル切り換え複合構成には、ボイスデー
タに影響を及ぼす利得又は減衰エレメントによって妨げ
られずに信号ビットを通す能力が設けられ、768の全
チャンネルにおいて信号ビット分析を行うようにマイク
ロプロセッサを有する状態マシンベースの回路が設けら
れる。この構造では、768チャンネルより少ないグル
ープに対する処理エンティティを信号ビット分析処理に
含ませる必要が排除され、この機能に必要な部品の数が
実質的に減少される。
【0013】好ましくは、マルチチャンネル交換機が、
チャンネルごとにPBX及びクロス接続機能の両方を選
択的に実行する手段と共に単一の集積回路において実施
される。信号ビット分析に状態マシンを使用することに
より、種々の異なる形式のチャンネルターミナル装置か
ら信号情報を取り扱うのに必要な融通性が与えられると
共に、その形式をチャンネルごとに選択することができ
る。主たる商用の全ての信号フォーマットを取り扱うこ
とのできる能力が、好ましい専用のフォーマットと共に
設けられるのが好ましい。
【0014】状態マシンをベースとする信号制御ハード
ウェアは、受信した信号情報の大きなセットから新たな
事象を分離する。これにより、比較的下位のプロセッサ
を使用することができる。というのは、新たな事象のみ
の指示に対してハードウェアを周期的にスキャンすれば
よいからである。新たな事象を判断するために受信した
信号情報の全セットを監視しなければならないような過
剰な処理能力は排除される。或いは又、この目的で状態
マシンを使用することにより、更にコスト効率のよい処
理エレメントを使用できると共に、コールセットアップ
及びティアダウンプロセスの速度を高めることができ
る。
【0015】上記の目的、特徴及び効果については、以
下に詳細に説明し、そして本発明の他の目的、特徴及び
効果は、添付図面を参照した好ましい実施例の以下に説
明から容易に明らかとなろう。
【0016】
【実施例】図1に示す好ましい実施例を参照すれば、電
話ネットワーク20は、1ないしNの実質的に同じ入力
マルチチャンネルスイッチング回路25の切り換え動作
を制御するための中央制御プロセッサ22を備えてい
る。この中央制御プロセッサ22は、入力マルチチャン
ネル信号分析回路24からインターフェイス28を経て
メッセージの形態の入力を受信する。これらメッセージ
に基づいて、中央制御プロセッサ22は、インターフェ
イス27を経てスイッチング回路25内のチャンネル間
の接続を指定する。又、中央制御プロセッサ22は、イ
ンターフェイス30を経て出力マルチチャンネル信号発
生回路26へメッセージを送ることにより、出力チャン
ネルのアウトバウンド信号を指示する。
【0017】入力マルチチャンネル信号分析回路24の
各々には、複数の実質的に同じ入力インターフェイス回
路36が組み合わされ、これらは入力DS1ライン42
を経て第1グループのトランシーバユニット40に接続
される。DS1ライン42の各々は、24の時分割マル
チプレクスチャンネルにパルスコード変調(PCM)ボ
イスデータ及びそれに関連した信号データを搬送する。
同様に、出力マルチチャンネル信号発生回路26の各々
には、複数の実質的に同じ出力インターフェイス回路5
4が組み合わされており、これらは出力DS1ライン5
8を経て第2グループのトランシーバユニット56に接
続されている。
【0018】好ましくは、各々の入力マルチチャンネル
信号分析回路24及びマルチチャンネルスイッチング回
路25に対して32のトランシーバユニットのグループ
があり、従って、各々の信号及びスイッチング回路が全
部で768の入力チャンネルを処理できるようになって
いる。そこで、中央制御プロセッサ22は、全部で30
72又は12288の入力チャンネルに対し、4又は1
6の入力マルチチャンネル信号分析回路24に関連した
全てのチャンネルを処理することができる。各入力イン
ターフェイス回路36は、入力信号情報バス44及び入
力メッセージバス46によりそれに関連した入力マルチ
チャンネル信号分析回路24にインターフェイスする。
又、これらは、入力ボイス、即ち信号が埋設された通信
バス48によりマルチチャンネルスイッチング回路に接
続される。これらのバス44、46及び48の各々は一
対のワイヤのみで構成され、これによって搬送される情
報は時分割マルチプレクスされる。
【0019】入力インターフェイス回路36は、それに
関連した入力信号回路24からメッセージバス46を経
てメッセージを受信する。これらメッセージは、クロス
接続処理(信号データが入力信号回路24に終端せず、
分析されない)か又はPBX即ち信号分析処理(信号デ
ータが入力信号回路24に終端し、分析される)に対し
て予め選択されたチャンネルがあればそれを指示する。
【0020】入力42のPCMボイス信号に埋設された
入力信号データは、それに関連した入力インターフェイ
ス回路36により入力信号情報TDMネットワークリン
ク即ち入力信号情報バス44においてのみ再現され、入
力マルチチャンネル信号分析回路24へ供給される。入
力信号情報バス44上のこの信号は、クロス接続のため
に予め選択されたチャンネルを監視するように入力信号
分析回路24によって使用され、PBX処理のために予
め選択されたチャンネルに対し出力信号を決定するため
に分析される。
【0021】入力ボイス通信TDMネットワークリンク
即ちバス48は、各々の入力インターフェイス回路36
で受け取ったPCMエンコードのボイスデータを搬送す
る。クロス接続処理の場合には、入力PCMボイスデー
タが入力ボイス通信バス48に出力され、埋設された信
号データはそのままである。クロス接続処理のためにチ
ャンネルが選択された場合には、埋設された信号データ
がそれに関連したスイッチング回路25へ送られて、P
CMボイスデータと同様に処理される。全てのチャンネ
ルからの信号データが埋設された入力ボイスデータは、
スイッチング回路25へ送られる。スイッチング回路2
5は、選択された入力インターフェイスチャンネル36
からの埋設された信号データを伴うPCMボイスデータ
を、ボイス及びメッセージ情報を搬送する出力ボイスT
DMネットワークリンク即ちバス52を経て、1ないし
M個の実質的に同じ出力インターフェイス回路54の各
々へ通過させる。出力インターフェイス回路54の各々
は、出力マルチチャンネル信号発生回路26からメッセ
ージを受け取るために出力メッセージTDMネットワー
クリンク即ちバス56に接続された入力を有している。
又、出力インターフェイス回路54の各々は、出力信号
データバス58に接続された出力も有している。出力信
号データは、出力信号データTDMネットワークリンク
即ちバス58を経てそれに関連した各々の出力インター
フェイス回路54へ送られる。
【0022】出力インターフェイス回路54の各々は、
信号データが埋設されたPCMボイスデータをそれに関
連した時分割マルチプレクスDS1ライン58へ送る。
クロス接続処理のために選択されたチャンネルの場合に
は、埋設された信号データが入力インターフェイス回路
36に最初に受け取られた同じ信号データであるが、P
BX即ち信号分析処理のために選択されたチャンネルの
場合には、信号データが出力マルチチャンネル信号発生
回路26によって発生される。入力インターフェイス回
路36及び出力インターフェイス回路54の両方のDS
1インターフェイス回路は、ライン58からの24チャ
ンネルDS1ライン上のデータに対して送信器として働
くと共にこれらの同じ24チャンネルに対しライン42
を経て交換機に到達するデータの受信器としても働く単
一のデバイスを含むことに注目されたい。
【0023】図2には、図1の入力インターフェイス回
路36及び入力マルチチャンネル信号分析回路24が好
ましい実施例として詳細に示されている。入力インター
フェイス回路36の各々は、個別の24チャンネルDS
1ポートカード上に実施されるのが好ましい。24チャ
ンネルのPCMエンコードされたボイス及びそれに埋設
された信号は入力DS1ラインを経てインターフェイス
・バッファ回路60の入力へ送られ、この回路60は、
入力デジタル信号を処理のために適当なレベルに接続
し、それらを一連のレジスタにバッファし、信号が埋設
されたPCMから信号データの個別のコピーを抽出し、
それをライン61に供給する。信号ボイスデータが埋設
されたボイスデータは、信号コントローラ64の入力6
2に送られる。ライン61に抽出された信号データは、
信号コントローラ64の入力66に送られると共に、入
力信号データTDMリンク44にも送られる。信号デー
タが埋設されたPCMボイスエンコードデータは、信号
コントローラ64により出力68に発生され、これは次
いで入力ボイス通信バス48に接続される。
【0024】DS1ラインの信号情報は、DS1インタ
ーフェイスについて定められたスーパーフレーム構造の
特別に指定されたフレームにおいて各チャンネルの8ビ
ットPCMデータの最下位ビットとして搬送される。マ
ルチチャンネルスイッチング回路即ち交換機25も、特
別に指定された信号フレームをもつ同じスーパーフレー
ム構造を使用しているが、入力DS1ラインのスーパー
フレーム構造と交換機25のスーパーフレーム構造との
間に固有の位相同期はない。インターフェイス・バッフ
ァ回路60は、非同期で到達するDS1ライン及び交換
機25の、必ずしもスーパーフレームでない場合には少
なくともフレームの整列を与える。それ故、インターフ
ェイス・バッファ回路60のボイス及びそれに埋設され
た信号データ出力62は、交換機のスーパーフレーム構
造の指定の信号フレームにおいてPCMデータの最下位
ビットに信号データを必ずしも含まない。しかしなが
ら、インターフェイス・バッファ回路60の信号バッフ
ァ部分は、入力DS1ライン42から受け取った信号デ
ータをコピーし、それを記憶し、そしてその特殊な信号
フレームを指定する交換機25のスーパーフレーム構造
に基づいて交換機25に整列されたライン61及び入力
66に信号データを搬送する。インターフェイス・バッ
ファ回路60により与えられる同期機能は、交換機25
内の全ての信号動作に必要なものであり、本発明に使用
する方法では、ある範囲の潜在的な信号処理をもたら
す。
【0025】比較的処理能力の低いプロセッサ、即ち好
ましくはモトローラ社の形式68008のような低処理
能力プロセッサ70は、バス46から入力72に送られ
る入力メッセージに応答して、該プロセッサ70の出力
74を経てインターフェイス回路60へ存在するDS1
ラインの形式を指示する。2つの形式の商用DS1サー
ビス:D4とESFとの間で選択が行われる。DS1ラ
インの形式の選択は、必要とされるインターフェイス・
信号バッファ機能の標準形式を指示する最初の機能であ
る。
【0026】低処理能力のプロセッサ70は、24の入
力チャンネルの各々に対し、3つの形式の処理即ちモー
ド:DS1クロス接続処理、DS0クロス接続処理、又
はPBX(信号分析とも称する)処理のうちの1つを選
択する。上記したように、インターフェイス・バッファ
回路60は、2つの形式の24チャンネル時分割マルチ
プレクス出力:入力62上のチャンネルボイス及びこれ
に埋設された信号データと、ライン61及び入力66上
のチャンネル信号データのコピーとを有している。入力
インターフェイス・バッファ回路60から送られる信号
コントロール回路64の入力62及び66は、これら3
つの信号処理モードのいずれにおいてもチャンネルに対
して同一であり、ライン42に用いられるDS1ライン
サービスの形式に基づいている。
【0027】DS1ポートカード36からの出力68は
信号コントロール回路64を用いて形成され、このコン
トロール回路64は信号処理の所望の形式に基づいて中
央制御プロセッサ22からの信号76により各チャンネ
ルごとに特にプログラムされる。
【0028】DS1クロス接続モード又はPBXモード
で動作するように信号76によりプログラムされたチャ
ンネルは、信号コントロール回路64により等しく処理
される。信号コントロール回路64は、入力62で受け
取ったボイスデータ及びそれに埋設された信号を何らの
妨げなく出力68へ通すことができる。前記したよう
に、入力62の埋設された信号データは、交換機のスー
パーフレーム構造で指定された特定の信号フレームに必
ずしも整列されない。しかしながら、交換機25の他の
エレメントは、出力68のデータ出力をDS1クロス接
続モードとPBXモードとに対して別々に処理する。
【0029】DS0クロス接続処理で動作するように信
号76によってプログラムされるチャンネルは、交換機
のスーパーフレーム構造により出力68の信号フレーム
として指定されたフレーム中に、PCMデータ受信入力
62の最下位ビットを入力66からの信号データと交換
させる。このように、DS0クロス接続処理のために選
択された各チャンネルに対するPCMデータは、定めら
れた信号フレーム中にそれらの最下位ビット(LSB)
に存在する信号ビットを有する。従って、交換機は、信
号操作のためにそれ以上対話することなく信号ビットを
出力チャンネルに接続して送信するだけでよい。
【0030】信号処理のモードに関わりなく、インター
フェイス・バッファ回路60からの出力は、交換機のス
ーパーフレーム構造に整列された各チャンネルごとに信
号データを含んでいる。PBX処理のために指定された
チャンネルについては、このデータが入力マルチチャン
ネル信号分析回路24の768チャンネル信号コントロ
ール回路80によって終端され分析される。DS0又は
DS1クロス接続処理のために指定されたチャンネルに
ついては、この信号データが、そのチャンネルに適した
出力信号を決定するのには必要でないが、768チャン
ネルの信号コントロール回路80により各チャンネルの
アクティブ/アイドル状態を監視するのに使用できる。
【0031】信号処理の選択は最初の機能である。いっ
たんセットされると、入力インターフェイス回路36と
他のシステムエレメントとの間には、所望の信号処理モ
ードを変更することを除き、信号操作に関連したそれ以
上の通信は必要とされない。交換機とインターフェイス
回路との間に通過するメッセージを最小限にすることに
より、セットアップ及びティアダウン接続に対する時間
遅延が減少されるという効果が得られる。
【0032】更に、図2を参照すれば、入力マルチチャ
ンネル信号分析回路24の各々は好ましくは768チャ
ンネル交換・信号コントロール回路の形態であり、これ
は、処理能力が中程度のプロセッサ78と、768チャ
ンネル信号コントロール回路80とを備えている。この
コントロール回路80は、商用信号の状態マシン82
(構造終端形式AB、SLE96及びBSFを取り扱う
ことのできる)と、専用信号の状態マシン84(特殊な
信号フォーマットを取り扱うことのできる)のような1
つ以上の関連したハードウェア状態マシンを有してい
る。好ましくは、スイッチング回路25は、信号データ
通過能力を有する768チャンネルのスイッチングエレ
メント、即ちスイッチングエレメント86より成る。中
程度の処理能力のプロセッサ78は、モトローラ社によ
り製造された形式68000でるのが好ましい。信号コ
ントロールユニット80、状態マシン82及び84並び
にスイッチングエレメント86の好ましい実施例が図
4、5、6、7、8、9及び10に示されて、これにつ
いて詳細に説明されるが、それらの一般的な機能は最初
に簡単に述べるだけとする。
【0033】信号コントロール回路80は入力88にお
いて入力信号データを受信し、異なる商用信号フォーマ
ットに対してハードウェア状態マシン82に記憶された
アルゴリズムと、専用状態マシン84に記憶されたアル
ゴリズムとに基づいて、1つ以上の信号フォーマットに
より信号データを比較し分析する。これらの状態マシン
は、TI社、インテル社等によって製造された標準的な
32Kx8EPROMのようなEPROMの形態で実施
されるのが好ましい。
【0034】本発明の1つの特徴によれば、EPROM
は、異なる信号フォーマットに関連したアルゴリズムを
交換し易くするために取り外し可能な接続が行えるよう
に取り付けられるのが好ましい。専用状態マシン84の
専用信号フォーマットを幾つかのチャンネルに設けるこ
とができ、一方、標準信号フォーマットを用いた他のチ
ャンネルはチャンネルごとに選択されるか、或いはクロ
ス接続処理が与えられる。
【0035】中程度の処理能力のプロセッサ78は、中
央コントロールコンピュータ22からメッセージバス2
8を経てメッセージを受け取り、このメッセージは、信
号データ分析処理のために選択されたチャンネルに対し
どの信号フォーマットをどのチャンネルに使用すべきか
に関するメッセージを含んでいる。中程度の処理能力の
コンピュータ78は、この情報を選択信号の形態でライ
ン90を経て信号コントロール回路80へ搬送する。次
いで、信号コントロール回路80は、どのチャンネルの
信号データ状態が変化したかを指示する信号をライン9
0を経てプロセッサ78へ搬送する。この状態変化情報
は、中処理能力プロセッサ78によって解読された後
に、中央コントロールプロセッサ22へ搬送される。中
央コントロールプロセッサ22は、それに応答して、入
力92に接続されたライン32を経てラインスイッチン
グ回路86内で特定のチャンネル接続を行う。このスイ
ッチング回路86は、入力92のスイッチングコントロ
ール信号に応答してスイッチング回路25を適当に制御
し、バス48の入力通信をネットワークリンク52を経
て出力インターフェイス回路54に接続するように切り
換える。スイッチングエレメント86からライン96に
送られるチャンネルデータ出力は、入力インターフェイ
ス回路36の768チャンネルのノードから送られたも
のであるか又は他の768チャンネルのスイッチングノ
ードから送られたものである。
【0036】図3を参照すれば、出力インターフェイス
回路54及び出力マルチチャンネル信号発生スイッチン
グ回路26は、各々、入力インターフェイス回路36及
び入力マルチチャンネル信号分析回路24と並列なエレ
メントで構成される。実際には、対応する入力及び出力
回路の多くは、部分的又は完全に同じ半注文生産回路で
実施することができる。
【0037】いずれにせよ、図2のマルチチャンネルス
イッチング回路86のチャンネルデータ出力からチャン
ネルデータバス52に現れる入力チャンネルデータは、
出力チャンネルデータとして受け取られる。スイッチン
グ回路102は、図1の中央コントロールプロセッサ2
2の出力スイッチングコントロール信号出力27からの
スイッチングコントロール信号を受け取るための入力1
04を有している。スイッチング回路102は、入力1
04のこれらスイッチングコントロール信号に基づい
て、入力100の出力チャンネルデータをその出力10
6へそして出力チャンネルデータバス52へ送るように
適当に切り換える。
【0038】クロス接続チャンネルの場合には、出力ス
イッチング回路102を経て切り換えられた信号データ
は、ボイスデータに埋設される。一方、信号ビット分析
のために選択されたチャンネルの場合には、信号データ
が除去されており、出力マルチチャンネル信号コントロ
ール回路108により別々に発生される。コントロール
回路108は、入力チャンネル信号コントロール回路に
対応する同じ768のチャンネルを取り扱えるのが好ま
しい。
【0039】出力チャンネル信号コントロール回路10
8は、モトローラ社の68000のような中程度の処理
能力のプロセッサ116により指定された異なる信号フ
ォーマットデータに基づいてその出力110に出力信号
データを発生する。信号コントロール回路108による
各チャンネルの信号フォーマットの選択は、中程度の処
理能力のプロセッサの出力109からのメッセージに基
づいている。好ましくは、プロセッサ116は、図2の
プロセッサ78と同じプロセッサである。この中処理能
力のプロセッサは、中央コントロールプロセッサ22の
メッセージ出力30からの入力メッセージを受け取る。
このプロセッサは、このメッセージを出力メッセージバ
ス56に送信するのに加えて、別の出力109を経て信
号コントロール回路108へ搬送する。同様に、出力1
10の出力信号データは、出力信号データバス58へ送
られる。
【0040】各出力インターフェイス回路54は、処理
能力の低いプロセッサ118と、信号コントローラ12
0と、インターフェイス・バッファ回路122とを備え
ており、これらは、プロセッサ70と、信号コントロー
ラ64と、インターフェイス・バッファ回路60とに各
々対応している。信号コントローラ120の各々はその
入力124がチャンネルデータバス52に接続されてお
り、そして低処理能力のプロセッサ118の各々はその
入力126がメッセージバス56に接続されている。
又、各信号コントローラはその入力128が信号データ
バス58に接続されている。好ましくは、プロセッサ3
6及び54は、種々の全ての機能を実行する同じデバイ
スで実施される。
【0041】低処理能力のプロセッサは、入力126で
受け取ったメッセージに基づいて、出力130及び13
2を経て各々信号コントローラ120及びインターフェ
イス・バッファ回路122へ制御信号を送信し、チャン
ネルをクロス接続チャンネルとして処理させるか又は信
号データ分析チャンネル即ちPBXチャンネルとして処
理させる。チャンネルがクロス接続処理に選択された場
合には、チャンネルデータが既に信号データを含んでお
り、この合成信号は、信号コントロール回路108から
信号データが挿入されることなく信号コントローラ12
0によってインターフェイス・バッファ回路122へ通
される。インターフェイス・バッファ回路122は、合
成信号をバッファせずに出力DS1ライン58に通過さ
せるコマンドをプロセッサ出力132から受け取る。
【0042】一方、チャンネルがPBX処理について選
択された場合には、プロセッサ出力130のコマンド信
号により、信号コントローラ120は、入力128の信
号データを入力124の出力チャンネルデータに埋設
し、信号コントロール回路108によって発生された埋
設された信号データを含む合成信号をその出力134に
形成する。信号コントロール回路は、出力信号回路26
により指定された厳密なフォーマット及び内容で適当な
信号データをDS1ライン58に送信させる。出力信号
コントロール回路26から出力信号回路54へ至るバス
56上のコマンド信号により各チャンネルごとの所望の
信号処理モードを指示するための指定は、最初に行われ
るだけである。これらのエンティティ間では、処理モー
ドを変更する以外、信号操作を制御する他のメッセージ
は必要とされない。
【0043】更に、図2及び3を参照すれば、好ましい
実施例では、広範なレベルのコンポーネントがハイアラ
ーキ構成にされており、各DS1ポートカード36及び
54は最低のレベルにあって24チャンネルのみに応じ
る。スイッチング・信号コントロールノードは中間レベ
ルにあって768チャンネルに応じるようになってお
り、一方、中央コントロールプロセッサは最高のレベル
にあって複数のスイッチング・信号コントロールノード
からの全てのチャンネルに応じるようになっている。他
のアーキテクチャでは、ハイアラーキ構成における各レ
ベルのチャンネル化が異なり、実際には、ハイアラーキ
におけるレベルの数が異なるが、その構造はハイアラー
キにおける最適なレベルと、ハイアラーキにおける各レ
ベルの最適なチャンネル化とを表すと考えられる。信号
処理コンポーネントは効果的に配置されている。信号コ
ントロール回路64は、ハイアラーキにおいて最低レベ
ルのカード又はブロックにある。その機能は、単に、信
号情報をチャンネルごとにボイスデータに埋設するか、
又はボイスビットへの妨げを防止することである。上記
のように、「取り換え又は取り換えしない」という仕様
は、交換機の初期化時にのみ生じるだけでよく、プロセ
ッサ70が信号処理プロセス中にもつべき対話のみを表
している。これにより、システム全体において最も使用
されている形式のカードに非常に処理能力の低いマイク
ロプロセッサを使用することができる。これが可能にな
る理由は、ポートカード間の信号情報を768チャンネ
ルの信号コントロール回路80へ接続するためにバス4
4及び58に個別の経路があるからである。又、ボイス
又は信号データが埋設されたボイスは交換ノードへ直接
送られることに注目されたい。
【0044】同様に、768チャンネルのスイッチング
・信号コントロールノード即ちモジュール24におい
て、全768チャンネルの信号情報は、信号コントロー
ル回路108によって分析される。新たな事象は、この
回路により、状態マシン112及び114と協働して識
別され、更に作用を受けるためにプロセッサ116へ通
される。このプロセッサ116は、この必要な情報のみ
を中央コントロールプロセッサへ通信し、適当な信号応
答とスイッチング作用とを得る。従って、ハイアラーキ
構成のモジュール又はカードの中間レベルに必要とされ
ることは、中処理能力のプロセッサを使用することだけ
である。信号コントロール回路108は状態マシン11
2及び114によってサポートされるので、広範な様々
な信号フォーマット−−いかなる数の異なるチャンネル
形式(及びそれに関連した信号フォーマット)でも交換
機に同時に使用することができ、これらは全て同じ回路
によってサービスを受ける。
【0045】データがアウトバウンド送信のために適当
なポートカード54に返送されるときにも、768チャ
ンネルの信号コントロール回路108から又は交換機1
08に送られた埋設信号を含むボイスからアウトバウン
ドDS1ラインへ送信すべき信号ビットのソースを選択
するために小さな論理回路が使用される。この場合に
も、この選択はパワーアップ時に一度だけチャンネルご
とに行う必要があり、プロセッサ118は信号処理を行
わねばならない。
【0046】中央コントロールプロセッサ22へ通され
るメッセージはスイッチング・信号コントロールモジュ
ール24及び26のN個のプロセッサ各々78又は11
6からのものであり、これら通信には介在するものがな
く、迅速な動作が得られる。特に、中央コントロールプ
ロセッサが(パワーアップ動作の後に)信号処理の目的
で32xN個のDS1ポートカード36及び54と対話
する必要がない。
【0047】純粋なPBX動作の場合には、ポートカー
ド36及び54に信号コントロール回路64及び120
を設ける必要はなく、スイッチングエレメント86及び
102に信号を通過させる機能も不要である。純粋なク
ロス接続動作の場合には、信号コントロール回路80、
108及びそれに関連した状態マシン82、84、11
2、114がスイッチングエレメント86及び102と
一緒に配置される必要はない。この最適な回路を設ける
ことにより、交換ネットワークは、PBXシステム又は
クロス接続システムのみとして働くだけでなく、両形式
のシステムとして同時に働くという融通性をもつ。この
融通性は、上記のハイアラーキ構成により最低の回路複
雑さとコストで達成される。
【0048】図4を参照すれば、本発明の好ましい実施
例は、ネットワークサブシステム229の種々のエレメ
ントとインターフェイスするように使用され、次いで、
このサブシステムはコントロールサブシステムのSBX
バス230及びネットワーク終端サブシステムのエレメ
ントに接続されるのが好ましい。サブシステムのエレメ
ントと電話交換システムの中央コントローラ及び中央メ
モリ(図示せず)との通信は、SBXバス230を経て
行われる。バス230のコントロールサブシステムは、
68020/68030マイクロプロセッサをベースと
するマルチプロセッサで、一重又は二重動作を行える分
配処理システムであるのが好ましい。ネットワークサブ
システム229は、システムクロック即ちCLK232
と、4つの対話スイッチング/コントロールモード(2
つしか示されていない)とで構成され、その各々は、1
段のノンブロッキングの772チャンネルタイムスロッ
トインターチェンジャー即ちTSI234を含んでい
る。これらチャンネル(768)のほとんどは、24チ
ャンネルより成る32のグループに分割され、ネットワ
ークリンクとして知られている高速シリアルインターフ
ェイスを経てネットワーク終端サブシステム227の遷
移回路へインターフェイスされる。TSI234に接続
されたネットワークシェルフコントローラ即ちNSC回
路236は、2メガバイトのDRAMをもつ68000
マイクロプロセッサを有し、各スイッチモードの768
チャンネルにおける信号作用を処理できる能力を発揮す
る。NSC回路236内では、TSI回路(図示せず)
へ行ったり来たりする768チャンネル並列時分割マル
チプレクス(TDM)バスが、ネットワーク終端サブシ
ステム227へ行ったり来たりする32個の24チャン
ネル3.088MHzシリアルリンク即ちネットワーク
リンクにマルチプレクスされる。TSI回路234は、
コントロールサブシステムの2次バス230にあるSB
X回路へ至るSBXインターフェイス(図示せず)を経
て、それ自身とNSC回路236とのための高レベル処
理をアクセスすることができる。中央コントローラ及び
そのメモリはこの2次バス230を経てロードされる。
【0049】ネットワーク終端サブシステム227を形
成する回路は、トーン、アナウンス及びメッセージを発
生するDAS即ちデジタルオーディオソース237と、
基本レートライン即ちBRL回路238と、1次レート
インターフェイス回路即ちPRI回路240と、1つ以
上のDS1ポート回路242と、デジタル信号処理即ち
DSP回路244とを備えている。BRL回路238
は、エージェント及びスーパーバイザーコンソールに対
するシステムアクセスを与え、一方、PRI回路240
は、TIデジタルトランクの24番目の64キロビット
チャンネルを終端し、そしてDS1ポート回路242の
全ての特徴を有している。DS1ポート回路242は、
システムに対してデジタルT1トランクアクセスを与え
る。PCMチャンネルは適当に形成され、DS1送信リ
ンク246に接続される。DS1リンク246からの入
力情報は、復帰され、バッファされそしてネットワーク
アクセスのためにネットワークリンクへ送られる。デジ
タル信号処理回路244は、DSP回路244がそのリ
ンクを経てネットワークへアクセスするところの24個
のシステムチャンネルのうちの8つをアクセスするため
の3つの別々のTMS320C25デジタル信号プロセ
ッサベースの回路を構成する。DSPプロセッサ244
は、MF及びDTMF信号のための機能を受けると共
に、システム診断においてトーン計測機能に使用するこ
とができる。明らかなように、4つのワイヤのみのリン
ク247は、ネットワーク終端サブシステム227の各
エレメントを差動システムのNSC236又は非差動シ
ステムの2本のワイヤのみに接続するのが効果的であ
る。
【0050】ワイヤリンク247は、おそらく、図5の
ネットワークリンクインターフェイス即ちNLI集積回
路250を使用して形成される。単一のNLI回路25
0はこれが使用される分野に応じて種々のモードで動作
することができる。図4の各ネットワーク終端サブシス
テムエレメント237、238、240、242及び2
44には、ネットワーク終端ユニットとして働く1つ以
上のNLI回路250が含まれており、サブシステム2
29のNSC回路236には、コントロールユニット2
50として働く多数のNLI回路が含まれている。好ま
しくは、このNLI回路250は、予め選択された入力
及び出力端子を有する大規模集積回路パッケージで実施
されるが、単一のパッケージに代わって、種々の作動モ
ードの各々に対して個別の集積回路パッケージを設けて
もよい。
【0051】図5を参照すれば、図2のインターフェイ
ス・バッファ回路60及び図3のインターフェイス・バ
ッファアーム122は、エラスティックバッファ15
3、DS1トランシーバ152及びラインインターフェ
イス回路151の組み合わせによって実施され、一方、
図2の信号コントロールユニット64及び図3の信号コ
ントロールユニット120は、ネットワークラインイン
ターフェイス即ちNLI回路50で実施されるのが好ま
しい。NLI回路50の構造の詳細は、図18ないし5
2を参照して以下に説明する。図34ないし36は、図
3の送信DS1ポートカード54の動作について上記し
た信号のチャンネルコントロールに関連したもので、信
号ビットの挿入が論理1で示されており、非挿入コマン
ドが論理0で示されている。図37ないし39は、受信
モードで動作するDSLポートカード36の動作につい
て上記した信号のチャンネルコントロールに関連したも
のであって、クロス接続処理が論理1で指示され、PB
Xが論理0で指示される。
【0052】更に、図5を参照すれば、説明上、ネット
ワークリンクインターフェイス回路250は、ネットワ
ーク終端ユニット即ちスレーブ回路250として使用さ
れ、図4のDS1ポート回路242の1つを、コントロ
ールユニット即ちマスターユニット250として動作す
る別のネットワークリンクインターフェイス回路250
にインターフェイスするものとして示されている。
【0053】DPC242は単一のDS1トランクを終
端し、その24チャンネルをネットワークにインターフ
ェイスする。DPC242は、受信したDS1クロック
を復帰し、フレームをコントロールし、受信したPCM
及びAB(CD)信号データをバッファし、DS1ライ
ンの性能を監視する。エラスティックバッファ253に
より、DS1ライン246を経て受信したDS1ライン
のPCM及び信号データは、ライン251Aに現れるシ
ステムクロックと同期される。エラスティックバッファ
253から読み取られたデータは、ネットワークリンク
247を経てネットワークに送信される。出力DS1ラ
イン246へ送られるべき情報は、ネットワークからネ
ットワークリンク247に同様に受け取られる。マイク
ロプロセッサは、DS1ラインのビットエラーレート及
びスリップ性能を監視し、アラーム状態を監視し、ルー
プバック及び他の診断構成体を制御し、そしてネットワ
ークリンク247に設けられたデータリンクを経てコン
トロールシステムとの通信を維持する。
【0054】オフィスリピータベイ(ORB)、チャン
ネルサービスユニット(CSU)又はギャラクシボイス
回路(GVC)ポートインターフェイス装置から受け取
ったDS1信号は、図示されたように、変圧器結合され
てDPC242に送られる。同様に、各々の送信された
DS1信号はラインへ変圧器結合される。3つのVLS
Iデバイスは、DPC250のDS1インターフェイス
機能のコア、即ちラインインターフェイスユニット25
1、DS1トランシーバ252及びエラスティックバッ
ファ253を形成する。これら3つのVLSIデバイス
は、DPCマイクロプロセッサ254によりプログラム
できる。
【0055】DPCのラインインターフェイスユニット
251は、プログラム可能なライン構築機能に加えて、
DS1ラインインターフェイス246のための適当な終
端及びラインドライバ回路を形成する。又、ラインイン
ターフェイスユニット251は、受信ライン246Aの
クロック信号を復帰させ、このクロック及びこれに載せ
られた1.544MHzのシリアルデータを各々ライン
251A及び251Bを経てDS1トランシーバ252
へ送り込む。同様に、ラインインターフェイスユニット
251は、DS1トランシーバ252によりライン25
2Aを経て1.544MHzのシリアルデータが送ら
れ、これはアウトバウンドDS1ライン246に送られ
る。又、ラインインターフェイスユニット251によっ
て抽出された受信したDS1ラインクロックは、DPC
242によって出力されて、ネットワークのクロックコ
ントロール回路(図示せず)へ基準入力として送られ
る。
【0056】DS1トランシーバ252は、受信DS1
ライン246Aのフレームパターンにロックし、PCM
及び信号データの各チャンネルをエラスティックバッフ
ァデバイス253へ通す。受信DS1ラインのビットエ
ラーカウント及びアラーム状態は、DS1トランシーバ
252によって維持される。同様に、アウトバウンドD
S1ライン246Bに送信されるべきPCM及び信号デ
ータは、NLI回路250によりフレーミングのために
DS1トランシーバ252へ送られる。
【0057】エラスティックバッファ253は、DS1
ラインとシステムクロックとの間の変化を考慮するため
に各チャンネルごとに受信したPCM及び信号情報をバ
ッファする。このデータは、NLI回路250によりシ
ステムクロックに同期してバッファから読み取られる。
好ましくは、エラスティックバッファデバイス253
は、もし必要であれば、信号の積分及び凍結機能を実行
するようにプログラムされる。
【0058】NSC236はネットワークリンク247
上のシステムクロック及び同期信号をエンコードし、こ
れらの信号は、NLI回路250及びそれに関連した位
相固定ループ回路によってデコードされる。NLI回路
250は、DPC242のPCM及び信号データの24
チャンネルをネットワークに接続するための機構を形成
する。又、NLI回路250は、マイクロプロセッサ2
54がネットワークリンク247の768kbpsデー
タリンクを介してNSC236のマイクロプロセッサと
通信するための手段も形成する。冗長システムにおいて
は、NLI250は各ネットワークコピーにおいてNS
C236に接続される。
【0059】DPC240は68008マイクロプロセ
ッサ254を含み、これは6MHzで動作する6800
8ICである。このマイクロプロセッサ254の主たる
機能は、NLI SOBのDS1インターフェイス回路
をプログラムしそしてDS1ライン240を監視して、
エラー及びアラーム状態をNSC236に報告すること
である。マイクロプロセッサ254はNSC236と通
信するためにNLISOBと対話する。このような場
合、DS1トランシーバ252は、ESF DS1アプ
リケーションにおいて設備のデータリンク251Aを制
御する。或いは又、リモートエージェントアプリケーシ
ョンの場合には、NLI回路250がDPC242の6
4kbpsチャンネルの1つに維持されたリモート設備
257Bへのデータリンクを制御する。
【0060】DPC242は、ブートローディング及び
診断コードのために64キロバイトの待機状態なしEP
ROM255を含んでいる。DPC242は、32キロ
バイトの待機状態なしRAM256を含んでおり、これ
は任意に96キロバイトまで拡張できる。このRAM2
56は、8キロバイトブロックで書き込み保護すること
ができる。
【0061】種々の機能をコントロールし監視すること
ができるようにマイクロプロセッサ254のアドレス空
間には多数のレジスタも設けられている。
【0062】マイクロプロセッサ254は、NLI回路
250と、DS1トランシーバ252と、ラインインタ
ーフェイスユニット251と、シリアル通信コントロー
ラ257から割り込みを受け取ると共に、NLI回路2
50に発生された10マイクロ秒の信号を受け取ること
ができる。
【0063】リモートエージェント機能を設けるため
に、DPC242は、DS1ライン246の24個の6
4kbpsチャンネルの1つへアクセスして、ISDN
「23B+D」環境において「D」チャンネルコントロ
ールを容易にする構成にされている。受信した64kb
psデータは、DS1トランシーバ252によりNLI
回路250を経てZ8530シリアル通信デバイス又は
データリンク257A及び257Bへ通過され、これは
マイクロプロセッサ254によってコントロールされ
る。デバイス257は64kbpsデータ流をシリアル
化し、アウトバウンドDS1ライン246Bへ送るため
にNLI回路250を経てDS1トランシーバ252へ
通過させる。リモート位置においては、この「D」チャ
ンネル情報のソース及びシンクとして別のDPC242
が与えられる。
【0064】DPCは冗長の−48VDCを受け入れ、
DC−DC電力コンバータを含んでいて、その論理回路
に必要な+5Vを導出する。
【0065】図6を参照すれば、NLI回路250は、
アウトバウンドデータインターフェイス282と、送信
リンクインターフェイス284と、受信リンクインター
フェイス286と、インバウンドデータインターフェイ
ス288と、マイクロプロセッサインターフェイス29
0の5つのインターフェイスを有している。アウトバウ
ンドデータインターフェイス282は、ネットワークリ
ンクに送信すべきPCM及び信号データをカードから放
出するための手段を構成する。このデータは、マイクロ
プロセッサインターフェイス290により送信のために
指定された情報と合流され、送信リンクインターフェイ
ス284によりパルス巾変調エンコード形態でアウトバ
ウンドネットワークリンクへ送られる。他の方向では、
ネットワークリンク247から受け取ったデータが受信
リンクインターフェイス286に到達し、そこでPCM
及び信号データが抽出されて、NLI回路250からの
出力としてインバウンドデータインターフェイス288
へ送られる。メッセージ情報も受信ネットワークリンク
247から抽出され、マイクロプロセッサインターフェ
イス290へ送られる。マイクロプロセッサインターフ
ェイス290と、両受信及び送信インターフェイス28
6及び284との間の接続は、FIFO291を経て行
われる。
【0066】NLIインバウンド及びアウトバウンドデ
ータインターフェイス288及び282にわたって流れ
るデータには多数のフォーマットがあるが、各ネットワ
ークリンク247上のデータのフォーマットは、送信リ
ンクインターフェイス284により発生されたものであ
っても、受信リンクインターフェイス286に受け取ら
れたものであっても、常に図7に示すものとなる。
【0067】アウトバウンドデータインターフェイス2
82はネットワークリンク送信のためにパラレル入力も
シリアル入力も受け入れる。アウトバウンドデータイン
ターフェイス282の動作は、NLIモード選択ピンの
ストラッピングによって決まる。
【0068】前記したように、NSC回路236上の3
2個のNLI回路250の各々は、24チャンネル各々
のパラレルデータをネットワークリンク送信のために受
信する。このデータは、768チャンネルTDMバスか
ら得られる。図7を参照すれば、各NLI回路250
は、1組の24個の11ビットサンプルを約192kH
zレートでラッチする。このラッチのタイミングはNL
I回路250内のカウンタから導出され、これらカウン
タは、12.352MHzのコントロールタイムベース
クロックと、NSC回路236を経て各エレメントへ送
られる333Hzの同期パルスとによって駆動される。
所与の回路に対して768チャンネルバスの24チャン
ネルのどのセットが意図されるかを識別するために、各
NLI回路250は、0から31までの値がロードされ
る位置レジスタを有している。NSC回路236上の各
NLI250はその位置レジスタに異なる値を有する。
各NLI250へ渡される11ビットはTSI回路23
4で発生されたもので、8個のPCMビットと3個のシ
ステムビットとで構成される。3つのシステムビットと
は、パリティビットと、フレームビットと、スーパーフ
レーム同期信号(SFSS)ビットとを含むものであ
る。SFSSビットを除くこれら全ての入力は、スイッ
チングコンプレックスをソースとするものである。SF
SSビットは、TSI回路234の信号回路によって発
生され、他の10個と並列にNLI250へ通される。
NLI250によって受信されたパリティビットは、T
SI回路234によって発生された8個のPCM及び1
個のフレームビットに対するものであり、このパリティ
のチェックは、図6のアウトバウンドデータインターフ
ェイス282において実行される。パリティエラーが検
出された場合は、NLI割り込み状態レジスタの適当な
ビットがセットされ、DPC242のDPC回路のマイ
クロプロセッサが割り込まれる。パリティチェックの結
果に関わりなく、10個の残りのデータビットが送信リ
ンクインターフェイス284へ転送される。
【0069】DPC回路242(図4)及びPRI回路
240において、シリアルのPCM及びパラレルの信号
データはアウトバウンドデータインターフェイス282
に受け取られ、ネットワークリンク247に送られる。
シリアル流は24チャンネルのPCMデータを含み、フ
レームビットは1.544MHzレートで受け取られ
る。NLI250のピン292(図示せず)は、このデ
ータ流を発生する際にDPC回路242及びPRI回路
240で使用する送信1.544MHzクロックを送出
するために設けられている。NLI250には8kHz
送信同期出力ピン(図示せず)が設けられており、NL
I250においてチャンネルの順序を導出できるように
なっている。これらクロック信号各々のタイミングは、
NLIのPLLピンからNLI250へ送られる12.
352MHz入力に関連して、受信したネットワークリ
ンク同期情報から導出される。
【0070】各チャンネルの8ビットPCMサンプルは
受信したシリアル流から抽出され、パラレル形態に変換
される。シリアル流のフレームビットはラッチされ、そ
して各チャンネルのパラレルのPCMデータと並列に送
信リンクインターフェイス284に通される。アウトバ
ウンドデータインターフェイス282で受信した信号情
報の4ビットは各チャンネルのA、B、C及びD信号ビ
ットを表す。システムで定められたスーパーフレームの
タイミングに基づいて、受信した4つのうちの信号ビッ
トが選択され、PCM及びフレームビットと並列に送信
リンクインターフェイス282へ送られる。又、マイク
ロプロセッサコントロールのもとで、この信号データ
は、出力PCMサンプルのLSBと置き換えるために指
定される。この形式のコントロールは、各チャンネルの
プロセッサ仕様によりチャンネルごとに送信信号コント
ロールレジスタに維持される。
【0071】アウトバウンドデータインターフェイス2
82の動作はBRL回路238と同等であるが、信号ビ
ットはNLI250に送られない。
【0072】DAS回路237においては、24個の8
ビットパラレルPCMサンプルが125マイクロ秒ごと
にアウトバウンドデータインターフェイス282へ送ら
れ、ネットワークリンクへ送信される。NLI回路25
0は、オンボード12.352MHzクロックと共に使
用される8kHz送信同期出力をピン293を経てDA
S237へ供給し、アウトバウンドデータインターフェ
イス282へデータを通すためのタイミング及びチャン
ネル順序を導出できるようになっている。DAS回路2
37はデータを192kHzレートで送信するためにN
LI250に供給する。このデータは、次いで、送信デ
ータインターフェイス284へ転送される。
【0073】DSP回路242においては、シリアルの
PCMデータがアウトバウンドデータインターフェイス
282に受け取られ、ネットワークライン247に送信
される。このシリアル流は、24チャンネルのPCMデ
ータを含み、1.536MHzレートで受信される。N
LI250の1.536MHz送信クロックピン295
は、このデータ流を発生する際にDSP回路244に使
用すべきクロックを送出するために設けられている。チ
ャンネルの順序を決定するために8kHzの送信同期ピ
ン293も設けられている。各チャンネルの8ビットP
CMサンプルはシリアル流から抽出され、パラレルの形
態に変換され、送信リンクインターフェイス284に通
される。
【0074】送信リンクインターフェイス284は、ア
ウトバウンドデータインターフェイス282及びマイク
ロプロセッサインターフェイス290からのデータを受
け取る。リンク送信のための16ビットデータは、アウ
トバウンドデータインターフェイス282からの10ビ
ット(まで)をマイクロプロセッサインターフェイス2
90からの4ビットと組み合わせ、そのセットに奇数パ
リティを発生しそして論理1として固定されたビットを
付加することにより形成される。24個のこのとうなワ
ードが125マイクロ秒ごとに形成される。これら24
個の16ビットワードに2つのリンク同期ビットが追加
され、全情報ブロックがシリアル化される。NLIのマ
スター/スレーブピン280の設定により、アウトバウ
ンド3.088MHz流に使用されるコードが決定され
る。マスター250として働くようにストラップされた
NLI回路250はパルス巾変調コードを使用し、ネッ
トワークリンクの遠方端でスレーブ250として作動す
るNLI回路250が各ビットインターバルで始まる低
−高遷移からクロックを導出できるようにする。スレー
ブ250としてストラップされたNLI回路250は、
3.088MHz流を単純なNRZとして出力し、1は
全ビットインターバル中に高電圧であるとして表されそ
して0は低電圧として表される。
【0075】受信リンクインターフェイス286は、
3.088MHzネットワークリンクを受け取り、その
流れをデコーダに直ちに通す。受信した流れのデータ遷
移は、パルス巾変調デコーダにおいて検出され、3.0
88MHzクロックが導出される。このクロックは2で
分割されて1.544MHz信号が形成され、これは、
マスター/スレーブピン280の設定によりスレーブ動
作に指定されたNLI回路250に対して、NLI回路
250から位相固定ループ回路へ送られ、そこで12.
352MHzが形成されてNLI回路250へ戻され、
全てのタイミングを導出するのに使用される。デコーダ
のシリアルデータ出力は3.088MHzでシフトレジ
スタへクロックされ、データがパラレル形態に変換され
る。このようにして、インバウンドデータインターフェ
イス288についてのビットバウンドと、マイクロプロ
セッサインターフェイス290についての4ビットと、
全ワードについてのパリティビットと、論理1の固定ビ
ットとで構成された16ビットワードが形成される。奇
数パリティチェッカーを用いて適切に受信したデータワ
ードが確認され、もしパリティエラーが検出された場合
には、NLI割り込み状態レジスタの適当なビットがセ
ットされ、NLI回路250のマイクロプロセッサが割
り込まれる。3.008MHzリンクでは、125マイ
クロ秒ごとに386ビットが送信される。チャンネルデ
ータには384ビットしか使用されない(24セットの
16ビットワード)ので、更に2ビットのリンク同期情
報がデータ流に受け取られる。これらのビットは、図4
のカウンタ/タイマー回路292へ送られ、そこでリン
ク送信器に対して同期を取るのに使用される。
【0076】インバウンドデータインターフェイス28
8は、受信リンクインターフェイス286から10ビッ
トを受け取り、このデータをパラレル又はシリアルの形
態で送信する。NLI回路250のモード選択ピンは、
各カードの出力モードを選択するのに使用される。
【0077】NSC回路236においては、32のイン
バウンドデータインターフェイス288の各々からのデ
ータが合流して、768チャンネルTDMバスを形成す
る。各NLIマスター回路250は、約192kHzレ
ートで1組の24個の11ビットサンプルを供給する。
このラッチのタイミングは、NLI回路250内のカウ
ンタから導出され、これらカウンタは、図4のクロック
カード232によりNSC回路236を経て各NLI2
50に送られる12.352MHzクロックと333H
z同期パルスとによって駆動される。各NLI回路25
0は、この768チャンネルバスへ出力すべきときを決
定するために0から31までの値がロードされる位置レ
ジスタを有している。所与のNLI回路250がデータ
を出力しないときには、その出力ピンを高インピーダン
ス状態に保持する。所与のNLI回路250がデータを
出力するときには、そのNLI250のEXGピンが低
レベルパルスを発生し、これはNSC回路236上で特
殊な目的に使用される。
【0078】8個のPCMビットと3個のシステムビッ
トを含む11ビットの出力が各NLI回路250のイン
バウンドデータインターフェイス288によって送られ
る。3個のシステムビットは、パリティビットと、フレ
ームビットと、SFSSビットとを含む。SFSSビッ
トを除く全ての出力がTSI回路234へ送られ、9個
の非SFSSデータビットにパリティビットが発生され
る。SFSSビットは他の10個とパラレルにTSI回
路234の信号回路へ送られる。
【0079】DPC回路242及びPRI回路240に
おいては、インバウンドデータインターフェイス288
によってシリアルのPCMデータが出力される。このシ
リアル流は、24チャンネルのPCMデータとフレーム
ビットとを含んでおり、1.544MHzレートで送信
される。NLIの受信1.544MHzクロックピン
は、このデータ流をラッチする際にDPC242及びP
RI240によって使用される。これらの回路において
チャンネル及びフレーム順序を導出できるように333
Hzの受信同期出力ピン294も設けられている。これ
らクロック信号各々のタイミングは、NLIの位相固定
ループ回路からの12.352MHz入力に関連して、
受信したネットワークリンク同期情報から導出される。
【0080】受信したネットワークリンク上のSFSS
ビット位置において各チャンネルについて得られた信号
情報は、システムで定められたスーパーフレームタイミ
ングに基づいてインバウンドデータインターフェイス2
88により出力された各PCMワードのLSBに挿入さ
れる。これは、図9の(A)(B)(C)に示された受
信リンク信号コントロールレジスタにおいてチャンネル
に対応するビットをセットすることによりマイクロプロ
セッサコントロールのもとでチャンネルごとに選択可能
である。インバウンドデータインターフェイス288の
動作はBRL回路238について同等であるがPCMサ
ンプルに信号ビット情報が挿入されることはない。
【0081】DAS回路237においては、24個の8
ビットパラレルPCMサンプルがインバウンドデータイ
ンターフェイス288により125マイクロ秒ごとに出
力される。カード上の4つのNLI回路250の各々
は、それがいつパラレル出力を共通の出力バスに出すべ
きかを定めるためにそれらの位置レジスタに別々の値が
指定される。所与のデバイスがそのインバウンドデータ
インターフェイス288からこのバスにデータを送らな
いときには、その出力ピンが高インピーダンス状態に保
たれる。DAS回路237は、NLI回路250のOS
YCピンを使用して、所与のNLI回路250から出力
データをラッチすべきかどうか決める。
【0082】DSP回路242においては、シリアルP
CMデータがインバウンドデータインターフェイス28
8によって出力される。このシリアル流は、24チャン
ネルのPCMデータを含んでおり、1.536MHzレ
ートで送信される。1.536MHzの受信クロックピ
ン292は、このデータ流を発生する際にDSP回路2
44に使用すべきクロックを送出するために設けられて
いる。インバウンドデータインターフェイス288と対
話するために設けられた8kHzの受信同期ピンと1.
536MHz及び8kHzのピンは、アウトバウンドデ
ータインターフェイス282と対話するために設けられ
たピンとは異なるものである。各セットは互いに移相が
異なる。各チャンネルの8ビットPCMサンプルは、シ
リアル流から導出され、パラレル形態に変換され、送信
リンクインターフェイス84へと通過される。
【0083】DSP回路242によって受け取られるチ
ャンネルの場合に、システムで定められた信号フレーム
中にPCMサンプルのLSBには信号ビットが存在す
る。これらの信号ビットは、NLI回路250によって
捕らえられ、受信信号データレジスタ(図40ないし4
2)に記憶され、カードマイクロプロセッサによって読
み取られる。
【0084】マイクロプロセッサインターフェイス29
0は、マイクロプロセッサがNLI回路250と通信し
てその機能を制御できるようにするための種々のレジス
タを備えている。マイクロプロセッサインターフェイス
290によって制御される1つの主たる機能は、回路間
にメッセージを通すことに関連したものである。この回
路は、3.088MHzの送信ネットワークリンクにメ
ッセージ情報を埋設したり、逆に、このような情報を受
信リンクから抽出したりすることに関連した必要な機能
を実行する。メッセージ及びそれに関連したコントロー
ル情報には、ネットワークリンク上の各16ビットから
4つが割り当てられる。これらの情報ビットは、768
キロビット/秒のレートでパケットプロトコルを用いて
送信される。
【0085】コントロールユニットとネットワークター
ミナルユニットとの間の通信は常にNSC回路236か
ら開始される。ネットワークカードにメッセージ情報を
送る必要があるときには、NSC236のマイクロプロ
セッサが64バイトまでを−−その第1がバイトカウン
ト−−送信メッセージデータレジスタに書き込む手段に
よってNLIの送信FIFOにバッファする。その後
に、マイクロプロセッサは、送信メッセージビット位置
に論理1を含むNLIコントロールレジスタにワードを
書き込む。NLI回路250は、図8に示されたプロト
コルに基づいてメッセージのバイトを「パケット化」
し、この情報フィールドのまわりにフラグ、状態フィー
ルド及びチェック和バイトを追加する。メッセージが送
られない時間中には、NLI回路250は、768キロ
ビット/秒フィールドの非フラグ文字を出力する。
【0086】NLI回路250は、その受信リンクのメ
ッセージフィールドにおいてオープニングフラグをチェ
ックすることによって入ってくるメッセージ情報を常に
サーチする。オープニングフラグが確認され、バイトカ
ウントが決定されると、NLI回路250はメッセージ
バイトを受信FIFOにバッファする。メッセージバイ
トを受け取ったときには、それに対する継続チェック和
が保持され、入ってくるメッセージに付随するチェック
和バイトと比較される。受け取ったチェック和が計算し
たチェック和と異なる場合には、割り込み状態レジスタ
の適当なビットがセットされ、回路のマイクロプロセッ
サが割り込まれる。有効なメッセージを受け取ったとき
には、割り込み状態レジスタの受信FIFOフルビット
がセットされ、受信した状態フィールドビットが解読さ
れて処理される。NSC回路236においては、NLI
回路250の各割り込み状態レジスタをポーリングする
ことにより受信メッセージが検出され、この受信FIF
Oフルビットがセットされたかどうか調べられる。次い
で、メッセージは、NLI回路250から受信メッセー
ジデータレジスタを経て読み取られる。第1バイトの読
みがバイトカウントでありそしてマイクロプロセッサは
その回数だけループして、他の63(まで)のメッセー
ジバイトを読み取らねばならない。
【0087】NLI回路250は、他の全てのモードに
おいて次の点を除いて同様に機能する。第1に、インバ
ウンドメッセージを受け取る際に、回路のマイクロプロ
セッサは、NLI割り込み状態レジスタにおける受信F
IFOフルの指示と共に割り込まれる。第2に、メッセ
ージを受け取る際に、受信FIFOは「ロック」状態と
なり、カードへ送られる第2のメッセージによってその
メッセージがオーバーライトされないようにする。FI
FOがロックされた間に送られるその後のメッセージは
失われしまうことが明らかである。プロセッサは、受信
FIFOから現在メッセージを抽出する際にコントロー
ルレジスタの適当なビットを変更することによりFIF
Oのロックを解除するように働かなければならない。F
IFOロック機構は、マスター/スレーブピンにマスタ
ー呼称をもつようなNSCカード236上のデバイスで
は使用できない。最後に、モード1ないし3で動作する
ように指定されたNLI250では、レスポンスを要求
するメッセージが受信されるまで、メッセージが送信さ
れてはならない。しかしながら、この回路には余計なメ
ッセージの送信を制限するものは何もない。
【0088】NLI回路250は、オープニングフラグ
を除く全ての先行バイトにオープニングフラグと状態フ
ィールドとチェック和とを追加するプロトコルを用いて
プロセッサからのメッセージを「パッケージ化」する。
オープニングフラグは、メッセージフレームの開始を表
し、常に16進で7E(2進で01111110)の値
を有する。状態フィールドは、NSC回路235からネ
ットワークカードへコントロール情報を送信するのに使
用される8ビットフィールドである−−その内容はNS
C236に接続したリンクに対しては意味をもたな
い)。状態フィールドビットは、NSC回路236上の
プロセッサにリセット又はノンマスカブル割り込み(N
MI)を生じさせるか、或いはシリアル情報を受け取る
バスを切り換えさせるために使用される。64バイト
(まで)のメッセージ情報が状態フィールドの後に送信
され、情報フィールドの第1バイトは常にそのフィール
ドのバイトカウントである。このデータを送信する間
に、チェック和の値が計算される。このチェック和バイ
トは、情報フィールドが完了した後にリンクに挿入さ
れ、メッセージの完全性をチェックする手段が遠方端に
設けられる。
【0089】情報フィールドを開始するバイトカウント
は0から63までの範囲であることに注意されたい。0
バイトカウントメッセージは、例えば、状態フィールド
情報をカード間に単に通すために送られる。しかしなが
ら、受信FIFOがロックされた状態でも、スレーブデ
バイスに適切に受け取られた0バイトカウントメッセー
ジは解読されて処理される。63バイトカウントメッセ
ージは、1バイトカウントデジットと、63の実際のデ
ータバイトとを含む完全にフルの情報フィールドをもつ
ものである。
【0090】NLI回路250は、これに送り込まれる
データのパリティエラーを確認しそしてここから出てい
くデータにパリティを発生するように構成されている。
パリティエラーは、TSIモード0からのアウトバウン
ドパラレルデータ、全てのモードにおける受信3.08
8MHzシリアルデータ、又はNLI回路250内に維
持された2つのFIFOのいずれかから転送されるバイ
トにおいて検出することができる。3.088MHzシ
リアルリンクには奇数パリティが使用され、2つの内部
FIFOには偶数パリティが使用され、モード0のTS
Iデータチェック及び発生に対しコントロールレジスタ
を介してパリティの形式が選択される。パリティの違反
は、NLI割り込み状態レジスタにおいて形式に関して
指示されそしてこれには回路のマイクロプロセッサの割
り込みが常に付随する。マイクロプロセッサがこれらの
パリティエラー割り込みのいずれかをマスクしようとす
る場合には、コントロールレジスタの対応ビットをセッ
トすることによりそれを行う。更に、マイクロプロセッ
サがこれらエラーのいずれか又は全部によりそれ自身の
診断ソフトウェアをテストしようとする場合にも、コン
トロールレジスタのビットがこの目的のために指定され
ている。
【0091】パリティチェックと同様に、NLI回路2
50は、各々の受信メッセージに関連したチェック和バ
イトを常に監視する。メッセージ受信中に計算したチェ
ック和がそのメッセージに意図されたものに厳密に対応
しない場合には、回路のマイクロプロセッサが割り込み
を受け、その指示が割り込み状態レジスタに入れられ
る。このような割り込みは、コントロールレジスタの適
当なビットをセットすることにより診断ソフトウェアチ
ェックのためにマスクしたり「実行」したりすることが
できる。
【0092】NLI回路250がその受信ネットワーク
リンクの送信器との同期を失った場合には、その指示が
割り込み状態レジスタに入れられ、回路のマイクロプロ
セッサが割り込まれる。マスター250としてストラッ
プされたNLI回路の場合には、割り込み状態レジスタ
の指示が受信リンクの同期ずれビット位置にあり、スレ
ーブユニット250としてストラップされたNLI回路
250の場合には、割り込みがマスタークロック同期ず
れビットに指示される。更に、マスターユニット250
として動作するNLI回路250の場合には、NLI同
期入力ピン297に送られた同期信号で内部カウンタが
歩進するかどうかチェックされる。このような同期が失
われた場合は、割り込み状態レジスタのマスタークロッ
ク同期ずれビットがセットされ、回路のプロセッサが割
り込まれる。他のエラー割り込みの処理と一致するよう
に、コントロールレジスタの適当なビットをセットする
ことにより診断ソフトウェアチェックに対してそれらの
形式がマスクされたり「実行」されたりする。
【0093】又、NLI回路250は、多数のシステム
機能のバックグランドテストを行うという特徴も有して
いる。各NLI回路250には、送信ネットワークリン
クに出力されるべき1チャンネルのデータに代わって既
知のPCM及び信号パターンを挿入できるようにレジス
タが設けられている。マイクロプロセッサは、8ビット
のPCM及び/又は4ビットA、B、C及びDの信号値
を送信挿入データレジスタに指定すると共にチャンネル
番号呼称を送信挿入アドレスレジスタに指定することが
できる。コントロールレジスタのイネーブルPCM挿入
ビットをセットすることにより、マイクロプロセッサ
は、そのチャンネルのSFSSビットにおいてシステム
で定めたスーパーフレームタイミング中に上記のA、
B、C及びDの信号値に代入を行う。この形態で、NS
C236は、動作しないチャンネルに対し、リンクを経
てスイッチングコンプレックス及びTSI234の信号
回路へ既知の値を送信し、それらの動作をチェックする
処理を行えるようにする。PCMの挿入は信号の挿入な
しに行うことができ、その逆にも行うことができる。同
様に、NLI回路250には抽出データレジスタ及びア
ドレスレジスタもあり、ネットワークリンク247から
所与のチャンネルのPCM及び信号データを受け取った
ときにそれらをラッチすることができる。挿入及び抽出
レジスタは、種々のシステム機能を監視するために個々
に又は対として使用することができる。
【0094】NLI回路250は、そのプロセッサに割
り込むためのリアルタイム信号を各カードに供給するた
めの10ミリ秒出力ピンを有している。この10ミリ秒
信号は、12.352MHzクロック入力からNLI回
路250へ導出される。この割り込みは、NLI回路2
50のクリアタイマー/NMIレジスタを読み取ること
により認識され、その後、次のインターバルが経過する
まで出力信号がインアクティブとなる。
【0095】又、NLI回路250は、ネットワークリ
ンク上の全てのチャンネルについてAポート信号ビット
が受け取られるたびにそれらのマイクロプロセッサに対
する割り込み信号をDSP回路242に供給するために
出力ピンを有している。この1.5ミリ秒信号は、シス
テムで定めたスーパーフレーム構造に基づいて12.3
52MHzクロック入力からNLI回路250へ導出さ
れる。この割り込みはNLI回路250のクリアタイマ
ー/NMIレジスタを読み取ることにより認識され、そ
の後、次のインターバルが経過するまで出力信号がイン
アクティブとならねばならない。
【0096】NLI回路250には、256又は64k
bpsのデータリンクを受け入れるために4つのピンが
設けられている。2つのピンは、NLI回路と256又
は64kbpsデータをやり取りするのに使用するため
にNLI回路250によって発生されたクロック信号を
表している。2つのクロック信号は同相ではない。他の
2つのピンは、256又は64kbpsデータI/Oの
ための経路である。PRI回路240においては、これ
らのピンがNLI回路250とシリアル通信コントロー
ラ(SCC)との間でデータを転送するのに使用され
る。このSCCは回路のマイクロプロセッサに接続され
る。このようにして、プロセッサは、NLI回路250
内の1つのチャンネルからデータを受け取ることがで
き、そして同様に、そのチャンネルに関連したデータを
送出することができる。プロセッサと対話できる256
又は64kbpsのチャンネルは、回路に接続されたT
1ラインに到達したり離れたりするものの1つである。
データリンクの動作により、コントロールレジスタの適
当なビットをセットすることで指定された25又は64
kbpsの動作を行えねばならない。
【0097】更に、各NLI回路250には、ターミナ
ル回路のマイクロプロセッサとのデータ転送中にハンド
シェイクに使用するためにDTACK出力ピンが設けら
れている。
【0098】図11を参照すれば、図1、2及び3のフ
ァンクションブロック24、25、26、36及び54
は、以下ABSB IC300又はABSB200と称
する集積回路で実施されるのが好ましく、これは、19
89年9月29日に出願されたジョーンズ氏等の米国特
許出願07/416,077号に開示された電話ネット
ワークに使用するものとして詳細に説明する。それ以上
の詳細についてはこの特許出願を参照することになる
が、本発明に最も関連した細部は、図4、5、6ないし
8、9(A)(B)(C)及び10(A)(B)(C)
を参照して上記で説明した。図5のNLI回路250へ
のマイクロプロセッサインターフェイスを構成するレジ
スタは、図18ないし52を参照して説明する。ABS
B IC300は、NSCカード236(図4)のマイ
クロプロセッサ201により直接アドレスすることがで
きる。マイクロプロセッサ201は、NSCカード23
6上にあって、ABSB IC300と通信し、772
までのチャンネルに対し信号を両方向に制御することが
できる。ABSB IC300は、標準AB信号フォー
マット又は専用フォーマットもしくは特殊B(SB)信
号フォーマットを用いたチャンネルに対し信号機能を制
御し、そこから名称を「ABSB」ICと称する。又、
ABSB IC300は、拡張スーパーフレーム又はS
LC96信号フォーマットを用いてチャンネルを制御す
る。
【0099】ABSB IC300は、図5のNSC回
路即ちカード236のマイクロプロセッサに、交換機の
分野で772までのチャンネルの信号ビットを制御する
手段を与えるものである。多数のRAM、ROM及びラ
ッチ部品がこの機能においてABSB IC300をサ
ポートしそしてABSBピンの多くはこれら部品を直接
接続するものとして専用に使用される。ABSB IC
300の他のピンは、6800マイクロプロセッサへ接
続するために設けられていると共に、信号ビット情報を
受信及び送信するために設けられている。
【0100】ABSB IC300は、エラーフラグ付
きの32Kx11トランク遷移ROM302を含み、そ
の入力303はパリティチェック機能をもつ8Kx13
状態RAM304から送られそしてその出力306は状
態RAM304へ戻ると共にパリティチェック機能をも
つ256x15トランク遷移FIFOレジスタの入力3
08へ接続されている。又、トランク遷移ROM302
の入力310は、バックプレーン312からバッファコ
ントロール回路314及び論理回路316を経て信号を
受信する。バッファコントロール回路314は、パリテ
ィ機能をもつ複数の4Kx2入力RAM318及びパリ
ティチェック機能をもつ複数の1Kx7出力RAM32
0と二重通信するものである。又、バッファコントロー
ル回路314は、状態RAM304の出力324から別
の論理回路326を経て入力322を受け取る。出力3
24の1つは別の論理回路328を経て状態RAM30
4の入力330へフィードバックされる。
【0101】又、状態RAM304は、パリティ機能を
もつ8Kx13の特殊BメッセージROM334からの
入力も有している。パリティ機能をもつ256x19の
特殊BメッセージFIFOレジスタ336は、状態RA
M304の入力332と同じ信号を特殊BメッセージR
OM334から受け取る入力338を有している。更
に、状態RAM304は、特殊BメッセージROM33
4の入力340に信号を供給する。又、特殊Bメッセー
ジROM334は、論理回路316から入力342を経
て信号を受け取る。
【0102】マイクロプロセッサ301は、複数のトラ
ンク遷移FIFOレジスタ344、CNT、CHNL及
びDATAを経てトランク遷移FIFO308と通信す
る。同様に、特殊BメッセージFIFOレジスタは、複
数の特殊BメッセージFIFOレジスタ346、CN
T、CHNL及びDATAを経てマイクロプロセッサ3
01と通信する。
【0103】状態RAM304の入力348は、コマン
ドレジスタ350及び一対のコマンドパラメータレジス
タ352を経てマイクロプロセッサ301と通信するた
めのものである。
【0104】又、マイクロプロセッサは、状態レジスタ
354、エラーコントロールレジスタ356、コマンド
実行レジスタ358、レスポンスレジスタ360及びバ
ックプレーンVO遅延レジスタ362にも接続されてい
る。
【0105】上記したABSB IC300のこれらエ
レメントとシステムの他のエレメントとの間の相関関係
については、以下で詳細に説明する。
【0106】ABSB IC300は、772チャンネ
ルの各々から時分割マルチプレクス信号ビットを含むシ
リアル入力を受信する。このシリアル入力は、図12に
示すように24フレーム編成である。各チャンネルの
「A」信号ビットは、フレーム1ないし6の間にABS
B ICへのシリアル信号入力に現れ、「B」信号ビッ
トはフレーム7ないし12に現れ、「C」信号ビットは
フレーム13ないし18に現れ、「D」信号ビットはフ
レーム19ないし24の間にラインに現れる。ABSB
IC300は、24フレームの「スーパーフレーム」
中に各チャンネルについてA、B、C及びD信号ビット
をサンプリングし、各チャンネルからの4つのビットを
次の24フレームインターバル中に解読するために記憶
する。又、ABSB IC300は、図12に示す時分
割マルチプレクス機構に基づいて772チャンネルのシ
リアル信号ビット流を出力する。
【0107】ABSB IC300に到達する信号ビッ
トは、ESF又はD4フォーマットのDS1ラインを経
て交換機に送られる。ESFフォーマットのDS1ライ
ンに信号供給するチャンネルの場合は、明らかにA、
B、C及びD信号ビットの各々に意味がある。一方、D
4フォーマットのDS1ラインに信号供給するチャンネ
ルの場合は、A及びB信号ビットしか意味がなく、C及
びD信号ビットフレームの間には、A及びBビットがA
BSB ICへ送られる。いずれの場合にも、ABSB
IC300は、24フレームのスーパーフレームイン
ターバルに772チャンネル各々からの4つの信号ビッ
トを後で解読するためにバッファする。どのチャンネル
がESFフォーマットのDS1ラインからのもので、ど
のチャンネルがD4フォーマットのDS1ラインからの
ものであるかをABSB IC300に知らせる手段を
使用することができ、信号情報を適切に解読できるよう
になっている。DS1ラインフォーマットのこの仕様
は、ABSB IC300のシリアル出力を形成する際
にも考慮される。
【0108】所与のチャンネルの信号データが供給され
るDS1ラインの形式に関する仕様に加えて、ABSB
IC300は、各チャンネルの信号データを送出する
のに含まれるターミナルの厳密な形式が知らされねばな
らない。ABSB ICによって受け取られる信号デー
タは、AB、ABCD又はSLC96信号を用いたター
ミナルカードによって送られたものであるか、或いはロ
ックウェル・インターナショナル社専用の細線エージェ
ントコンソールによって送られたものである。AB、A
BCD又はSLC96(以下、ABABと称する)を用
いたターミナルの場合には、ABSB IC300は、
その動作中に772チャンネルの各々に信号状態の変化
が生じたかどうかを判断するために適当なアルゴリズム
を使用する。所与のチャンネルに対して状態変化が検出
されたときには、ABSB IC300は、図11の内
部トランク遷移FIFO308へ入力を行って、そのチ
ャンネルの番号とその新たな信号状態とを指示する。こ
のFIFO308内のエレメントのカウントは、レジス
タ344の1つ、CNTに保持される。このFIFOカ
ウンタ344は、NSCカード236のマイクロプロセ
ッサによって周期的にサンプリングすることができ、指
示されたエレメント数は、更に処理するためにトランク
遷移FIFO303から取り出すことができる。このよ
うにして、マイクロプロセッサ301は、信号状態に明
らかに変化を受けたチャンネルのみにそれ自身関与する
だけでよい。同様に、細線エージェントコンソールによ
って送られた信号データについては、ABSB IC3
00は、ロックウェルの特殊なB信号アルゴリズムを用
いて、8ビットメッセージを受け取ったかどうか判断す
る。所与のチャンネルを経てメッセージが明らかに受け
取られたときには、ABSB IC300は、その内部
特殊BメッセージFIFO336へ入力を行ってそのチ
ャンネルの番号を指示すると共に8ビットメッセージデ
ータを指示する。このFIFO336内のエレメントの
カウントもレジスタ346の1つ、CNTに保持され
る。トランク遷移FIFOカウンタ344、CNTと同
様に、特殊なBメッセージFIFOカウンタ336は、
図4に示したNSCカード236のマイクロプロセッサ
によって周期的にサンプリングすることができ、指示さ
れたエレメントの数は、更に処理するために特殊Bメッ
セージFIFO336から取り出すことができる。又、
ABSB IC300は、AB、ABCD、ABAB又
は特殊B信号形式の各チャンネル仕様に基づいてNSC
カード236のマイクロプロセッサによって指定された
信号データを送出する。
【0109】ABSB IC300の典型的な用途が図
11に示されている。ABSB IC300は、物理的
には図4のTSIカード234に配置され、図4のNS
Cカード236の68000マイクロプロセッサ301
によってアクセスすることができる。ABSB IC3
00には、772チャンネルの時分割マルチプレクスシ
リアル信号入力が設けられており、又、シリアル信号出
力を発生する。種々のRAM304、318及び32
0、ROM302及び334、そしてABSBIC30
0をサポートする機能をもったラッチ部品については、
図11を参照して上記で簡単に述べた。
【0110】ABSB IC及びそのサポート回路は図
11に詳細に示されており、ABSB IC300に使
用される各ROMの内容について以下に説明する。
【0111】ABSBの外部の部品は、入力RAM31
8、出力RAM320、タイマ遷移ROM302、特殊
BメッセージROM334及び状態RAM304であ
る。
【0112】ABSB IC300は、図4のTSIカ
ード234のスイッチングコンプレックスと「チャンネ
ル同期」した状態で動作する。CLK232によってT
SIカード234の他の各部品に送られるものと同じ1
2.352MHzクロック及び333Hz同期パルスが
ABSB IC300にも送られる。772チャンネル
の11ビットパラレル「フロム・ポート(ポートか
ら)」データバスは、NSCカード236からコントロ
ール/ネットワークバックプレーン312を経てTSI
カード232へ続いている。これらのビットの1つ(ス
ーパーフレーム同期信号ビットSFSSと称する)は、
ABSB IC300への信号入力である。3ミリ秒の
24フレームのスーパーフレームインターバル中に、各
チャンネルのA、B、C及びD信号ビットは、ABSB
IC300によってサンプリングされ、2つの入力R
AM318の一方に記憶される。所与の3ミリ秒インタ
ーバル中に、入力RAM318の一方には現在受け取っ
た信号ビットが書き込まれ、その間に、その手前の3ミ
リ秒のインターバル中に他の入力RAM318に記憶さ
れた信号ビットが解読のためにアクセスされる。これら
2つの入力RAM318は、バッファコントローラ31
4の制御のもとで3ミリ秒ごとにその役割を交換する
(一方が読み取られる間に他方は書き込まれる)。同様
に、ABSB IC300は2つの出力RAM320も
有している。所与の3ミリ秒インターバル中に、これら
の出力RAM320の一方が読み取られて、ABSB
IC300の信号出力として時分割マルチプレクス77
2チャンネルデータを供給し、一方、他の出力RAM3
20は、ABSB IC300の内部回路により、次の
3ミリ秒の周期中に出力すべき信号データが書き込まれ
る。入力RAM318の場合と同様に、出力RAM32
0の各々の役割は、各々3ミリ秒のインターバルで交換
する。ABSB IC300の信号出力は、TSIカー
ド234によりコントロール/ネットワークバックプレ
ーン312を経てNSCカード236へ送られる11ビ
ットの「ツー・ポート(ポートへ)」データバスの1ビ
ット(SFSSとも称する)となる。
【0113】状態RAM304は、各チャンネルに対す
るデータを含んでいる。各チャンネルに対し、関連する
ターミナルの形式を定める構成ワードが状態RAM30
4に含まれる。更に、状態RAM304は、各チャンネ
ルの受信インバウンド信号状態についてのデータと、A
BSB IC300の信号出力に何が送出されるかにつ
いてのデータを含んでいる。3ミリ秒のインターバル中
に、ABSB IC300は、各チャンネルのインバウ
ンド信号状態の変化をアクセスし、そのインターバル中
に各チャンネルに対してどんな信号データを出力すべき
かを決定し、そしてNSCカード236のマイクロプロ
セッサ310によるアクセスを行って、状態RAM30
4の内容を形成したり変更したりしなければならない。
各3ミリ秒のインターバルは772(おおよそ)の等し
いサブインターバルに分割され、その中で各チャンネル
に対するインバウンド及びアウトバウンド信号操作を行
うようにする。このような各3.89マイクロ秒のサブ
インターバルは、マイクロプロセッサ301が状態RA
M304にアクセスするためのウインドウを形成する。
【0114】所与の3.89マイクロ秒の周期中に、対
応するチャンネルの状態RAMのデータがABSB I
C300によって読み取られてラッチされる。又、その
チャンネルに対して最も最近受け取った4つの信号ビッ
トが入力RAM318から読み取られ、ラッチされる。
この最近受け取った信号ビットは、状態RAM304か
ら読み取ったチャンネルの信号状態を表すデータと共
に、アドレス入力としてトランク遷移RAM302及び
特殊BメッセージROM334へ送られる。これら各R
OMのデータ出力は、状態RAM304に記憶されて戻
され、次の3ミリ秒インターバル中に信号ビット分析を
予想するためにチャンネルに関する記録を更新させる。
トランク遷移ROM302の特定の出力が論理1である
とすれば、信号状態の遷移が指示され、チャンネルの番
号及びその新たな信号状態の入力が内部のトランク遷移
FIFO308になされ、そしてFIFO内のエレメン
トのカウントが増加される。同様に、特殊なBメッセー
ジROM304の特定出力が論理1状態であるとすれ
ば、特殊Bメッセージの受信が指示され、そのチャンネ
ルの番号と、その新たな信号状態との入力が内部のトラ
ンク遷移FIFO308へなされ、そしてFIFO30
8内のエレメントのカウントが増加される。同様に、特
殊BメッセージROM334の特定出力が論理1である
とすれば、特殊Bメッセージの受信が指示され、チャン
ネルの番号と、受信した8ビットのメッセージデータと
が内部の特殊BメッセージFIFO336へ入力され、
そしてFIFO336内のカウンタエレメントが増加さ
れる。
【0115】同じ3.89マイクロ秒の周期中に、その
チャンネルの出力すべき信号データがABSB IC3
00によってアクセスされる。所与のチャンネルについ
ての出力すべき信号データは、組み合わせ論理回路32
6によって容易に決定され、その入力は、そのチャンネ
ルについてABSB IC300により読み取られてラ
ッチされた状態RAMの構成及び出力状態(又はメッセ
ージ)ワードである。次の3ミリ秒のインターバル中に
そのチャンネルの出力すべきこれら4つの信号ビットが
出力RAM320の1つに記憶される。
【0116】更に、この同じ3.89マイクロ秒の周期
中に、図4のNSCカード236のマイクロプロセッサ
は状態RAM304をアクセスし、データを読み取るか
又は変更を行うことができる。マイクロプロセッサ30
1はABSB IC300へコマンドを発行することに
よりこれを行う。又、マイクロプロセッサ301は、コ
マンドレジスタ350及びコマンドパラメータレジスタ
352を非同期で変更して、ABSB IC300への
コマンドを形成することができる。このコマンドは、コ
マンド実行レジスタ358へ書き込みすることによって
開始される。しかしながら、状態RAM304へのアク
セスは特定の(同期)インターバル中しか行えないの
で、ABSB IC300はコマンドに対するレスポン
スを直ちに発行することができない。ABSB IC3
00へ発行されたコマンドが首尾良く完了したことを正
確に指示するために、その完了時に状態レジスタのビッ
トがセットされる。発行されたコマンドが、状態RAM
304の1つのメモリ位置の内容を読み取る要求のよう
なレスポンスを必要とする場合には、返送する値をレス
ポンスレジスタ360から得ることができる。
【0117】マイクロプロセッサ301にアクセスする
ことのできるABSB IC300内の全てのレジスタ
が図11に示されている。その各々の目的及び動作は以
下に述べる通りである。しかしながら、マイクロプロセ
ッサ301は、「コマンド指向」の対話を使用せずにF
IFO344及び346に直接(そして非同期で)アク
セスできることに注意することが重要である。FIFO
カウントレジスタ344及び346と、その各々に含ま
れたデータは、メモリデバイスのアクセスと同様にアク
セスすることができる。更に、ABSB IC300
は、データ転送を促進するためにマイクロプロセッサ3
01の16ビット全部に接続される。
【0118】インバウンド信号の処理中に、ABSB
IC300は、各チャンネルについて順次に、最も最近
受け取った信号ビットをその前に確立された信号状態と
比較する。標準ターミナルカード(即ち、細線エージェ
ントコンソールではない)によって信号データが送給さ
れるチャンネルの場合に、これらの最近受け取ったビッ
トが9.0ミリ秒間一貫しておりそしてその手前の既知
の状態から異なるとすれば、信号状態の遷移が宣言さ
れ、マイクロプロセッサ301によって後で読み取るた
めにトランク遷移FIFOへ入力がなされる。このトラ
ンク遷移FIFO308への各入力は、チャンネルに関
連した10ビット数と、新たな信号状態の4ビット表示
とを含む。ABSB IC300は、NSCカード23
6のマイクロプロセッサ301により、チャンネルの信
号ビットを次の4つの形態のいずれかの遷移について監
視するように指示される。即ち、 1)A信号ビットの遷移を単にチェックする(Bビット
は無視する); 2)次々のA−Bビット対をチェックする; 3)2つの連続するA−B対のグループ(A−B−A−
Bグループ)を9状態SLC96信号遷移についてチェ
ックする; 4)2つの連続するA−B対のグループ(A−B−A−
B、又はより正確にはA−B−C−Dグループ)を16
状態ESF信号遷移についてチェックする。
【0119】ABSB IC300により使用されるト
ランク遷移ROM302は、全てのチャンネルの「デバ
ウンス」アルゴリズムを実際に制御する。9.0ミリ秒
のデバウンスインターバル以外の何かが望まれるか、或
いは異なった形態のチェックが望まれるとすれば、現在
ROMの取り換えにより新たなアルゴリズムを生み出す
ことができる。しかしながら、この点については、主と
して、使用するROMのサイズと、ABSB IC30
0をこれらROMに接続するのに使用できるピンとによ
って制約が生じる。
【0120】特殊なB信号が使用されるチャンネルの場
合には、受信したA及びBビットが別々に分析される。
A信号ビットは、上記の「Aのみ」の信号アルゴリズム
と、トランク遷移FIFO302へ通された遷移情報と
によってデバウンスされる。Bビットは、専用の特殊な
B信号アルゴリズムによってデコードされ、抽出された
メッセージは、NSCカードマイクロプロセッサ301
へ後で入力するために特殊BのFIFO336へ通され
るシリアルビット流を形成する。
【0121】トランク遷移FIFO308と、特殊Bの
FIFO336は、完全に個別のものであり、一度に2
55までの入力を各々保持できることに注意されたい。
所与のFIFOがオーバーランしたとすれば、その指示
がNSCカードマイクロプロセッサ301に得られ、A
BSB IC状態レジスタ354へ入れられる。又、F
IFO308又は336のFIFOカウンタレジスタか
ら最大値(255)を読み取ったときにも、FIFOオ
ーバーランの決定をすることができる。
【0122】アウトバウンド信号の処理中にも、ABS
B IC300は、各チャンネルに送出すべき信号ビッ
トを制御する。NSCカードのマイクロプロセッサ30
1は所与のチャンネルに出力すべき所望の信号状態(又
は特殊Bメッセージ)をABSB IC300に指定す
るだけでよい。このデータは状態RAM304に記憶さ
れ、その後の送信は、マイクロプロセッサ301による
それ以上の処理を必要とせずに行われる。特殊Bメッセ
ージ出力の場合には、完全なメッセージが所与のチャン
ネルに出力されたという指示が、状態RAM304をア
クセスすることによって得られる。
【0123】状態RAM304の構成が図12に示され
ている。各チャンネルごとに状態RAM304に含まれ
たデータは、その信号がいかにしてABSB IC30
0によって受け入れられるかを指示する。状態RAM3
04には各チャンネルごとに8個のワードが指定されて
おり、そのうちの5つはABSB IC300によって
能動的に使用される。NSCカードのマイクロプロセッ
サ301により状態RAM304に含まれた所与のチャ
ンネルのデータにアクセスすることは、13ビットアド
レスを形成することにより実行される。このアドレスの
上位8ビットはチャンネル番号であり、下位3ビット
は、そのチャンネルに対応する状態RAM304の8つ
のワードのどれをアクセスすべきかを指示する。NSC
カードのマイクロプロセッサ301は状態RAM304
のいかなる位置も読み取ったり書き込んだりすることが
できる。
【0124】ABSB IC300によって使用される
各チャンネルのための5つの状態RAMエレメントは、
構成(CFG)ワードと、ABINワードと、SBIN
ワードと、ABOUTワードと、SBOUTワードとで
ある。CFGワードは、NSCカードのマイクロプロセ
ッサ301が各チャンネルの形式、即ち標準ABトラン
クであるか細線エージェントコンソールであるか、等々
を指定することのできるエレメントである。ABINワ
ードは、チャンネルの最後の既知の信号状態を記憶する
ためにABSB IC300が使用するものである。S
BINワードはコンソールとして指定されたチャンネル
についてのみ意味のあるもので、チャンネルを経て受け
取った特殊なB信号データの最新の状態を記録するため
にABSB IC300によって使用されるものであ
る。ABOUTワードは、所与のチャンネルに出力すべ
きA、B、C及びD信号ビットを決定する際にABSB
IC300によって使用されるものである。SBOU
Tワードは、コンソールとして指定されたチャンネルに
ついてのみ意味を有するもので、どんな特殊Bメッセー
ジを所与のチャンネルに出力すべきかに関する指示をN
SCカードのマイクロプロセッサ301から受け取りそ
してその後に特殊Bメッセージのエンコード化プロセス
中にブックキーピング位置についての指示を受け取るた
めにABSBIC300によって使用されるものであ
る。状態RAMエレメントのこれら形式の各々に伴うデ
ータ構造が図13に示されている。
【0125】各状態RAMアドレスには12のデータビ
ット(及び1つのパリティビット)が含まれているが、
全部が意味のあるものではない。下位の5ビットのみは
所与のチャンネルの構成ワードを指定(又は読み取る)
際に意味をもち、下位の9つのみがチャンネルのABI
Nワードに意味をもち、下位の11個はSBINワード
に意味をもち、下位の4つはABOUTワードに意味を
もつが、SBOUTワードには12個全部が意味をも
つ。
【0126】ABSB IC300は、マイクロプロセ
ッサ301によって直接アドレスできる14個のレジス
タを含んでいる。これらのレジスタは、図14には、そ
れらの読み取り/書き込み特性及びABSB IC30
0内のベースアドレスと共にリストされており、これら
は図11ではレジスタ354、356、344、34
6、358、350、352、360及び362として
示されたものである。各レジスタのビットマップもそれ
以降の図に示されている。全てのレジスタビットは論理
0までパワーアップするが、状態レジスタ354におけ
る「テストモードAセット」は例外であり、これは論理
1となる。
【0127】ABSB IC300の状態レジスタ35
4(図19に示す)のビットの多くは、特定形式のエラ
ーが発生してABSB IC300によって検出された
ことをNSCマイクロプロセッサ301へ知らせるため
に割り当てられている。これらエラーは、5つのRAM
ブロックのいずれかにおけるパリティ欠陥、2つのRA
Mブロックのいずれかにおけるアクセスエラー(アドレ
ス可能な範囲を越えた読み取り)、ABSB IC30
0への333Hz同期入力とABSB内部カウンタロジ
ックとの間の同期エラー、及び2つのFIFOのいずれ
かがフルになったという指示として定められる。これら
エラーのいずれか(FIFOオーバーランを除く)が生
じると、NSCマイクロプロセッサ301へ割り込みが
生じることになる。
【0128】NSCカードのマイクロプロセッサ301
は、トランク遷移FIFO308及び特殊メッセージF
IFO336の各々のエレメントカウントメッセージ待
ち行列を含むレジスタCNTを直接アクセスすることが
できる。更に、各待ち行列の最上位エレメントは直接読
み取ることができる。所与のトランク遷移に関する全て
の情報を収集するためにはマイクロプロセッサ301に
よって2つのワードを読み取らねばならない。「ワード
#1」は観察されるトランクの10ビットのチャンネル
番号を含んでおり、「ワード#2」は現在の信号状態を
表す4つのビットを含んでいる。同様に、特殊B待ち行
列エレメントは、チャンネル番号と、ビット流から抽出
した8ビットメッセージとに対して別々のワードを使用
する。待ち行列の全てのエレメントの読み取りは、最初
にエレメントカウントを読み取りそしてその回数だけル
ープして2つのワードレジスタの各々を読み取ることに
よって実行することができる。ABSB IC300内
のハードウェアは、FIFOのワード#1レジスタが読
み取られるときにそれを関知し、待ち行列カウントを更
新しながらエレメントの最上位データでワード#1及び
ワード#2の両方を準備する。これら2つのFIFOの
各々に対応するFIFOカウント及びエレメントレジス
タは図21及び26に示されている。FIFOカウンタ
値のいずれかがその関連FIFOにエレメントがないこ
とを指示するときには、そのFIFOからエレメントを
読み取るように試みてはならない。
【0129】図30に示されたバックプレーンI/O遅
延レジスタは、パワーアップ時にのみ考慮すべきエレメ
ントである。これは、ハードウェアを種々のシステム構
成に適応させる手段を表す。所与の構成においては、こ
のレジスタに特定のワードを書き込まねばならない。こ
のレジスタへの最初の書き込みの後に、ABSB IC
300の動作で考慮すべきことはもはやない。このレジ
スタに入れるべき値は7である。
【0130】テストの目的で、状態レジスタ354で指
示することのできるいかなる形式のエラーも(FIFO
フルの指示は除く)、図31に示すエラーコントロール
レジスタの適当なビットをセットすることで「形成」す
ることができる。同様に、エラーコントロールレジスタ
のビットは、これらエラーのいずれかによる割り込みを
マスクするために設けられている。
【0131】ABSB IC300内の他のレジスタは
全てNSCカードのマイクロプロセッサ301からデバ
イスへ発行されたコマンドを処理する際に関与するもの
である。ABSB IC300へコマンドを発行するプ
ロセスに含まれる第1ステップは、NSCカードのマイ
クロプロセッサ301が状態レジスタ354を読み取る
ことに関連したものである。状態レジスタの2つのビッ
トは、ABSB IC300とマイクロプロセッサ30
1との間のハンドシェイク信号、即ちコマンドレディビ
ット及びレスポンスレディビットとして使用される。高
レベルのコマンドレディを受け取ると、マイクロプロセ
ッサ301は、コマンドレジスタ354に4ビット値を
書き込んで、実行すべきある特定の「コマンド」をAB
SB IC300に指示する。ABSB IC300に
よって理解される4ビット「コマンド」のリストが図1
5に示されている。明らかなように、多数のコマンド
は、パラメータ、即ち状態RAMのアドレスと、おそら
くは、そのアドレスに入れるべき値とを含んでいる。特
定のコマンドに関連したパラメータは、図15に示すよ
うに、適当なコマンドパラメータレジスタ352に書き
込まれねばならない。適当な値がコマンドレジスタ35
0及びコマンドパラメータレジスタ352に指定される
ことが満足されると、マイクロプロセッサ301は、コ
マンド実行レジスタ358への書き込みを開始しなけれ
ばならず、その後指定の動作が始まり、5マイクロ秒以
内に完了する。マイクロプロセッサ301は、この書き
込みコマンドを発行した後にループして、状態レジスタ
を読み取りそしてレスポンスレディビットが高レベルで
あることをテストしなければならない。高レベルのレス
ポンスレディビットを受け取ると、マイクロプロセッサ
301は、コマンドの結果として要求されたデータがレ
スポンスレジスタ360に得られることを予想すること
ができる。このコマンド実行シーケンスが図16に示さ
れている。
【0132】好ましくは、「A」及び「B」と示された
2つのモードのテストを行うことができる。ABSB
IC300は、テストモード「A」においてパワーアッ
プする。テストモードを切り換えるために、別々の「セ
ットテストモード」コマンドが設けられている。通常の
オンラインオペレーションを行えるようにするためにテ
スト完了時に「クリアテストモード」コマンドを発行し
なければならない。
【0133】ABSB ICテストモードは、図11に
示すABSB IC300ブロック機能図を再び参照し
て定義する。明らかなように、ABSB IC300の
信号ビット処理に含まれるメモリのブロックは多数ある
が、マイクロプロセッサ301のアドレススペースに存
在するメモリはない。これらメモリへのアクセスは、A
BSB IC300によって与えられる機構を通しての
み可能となる。オンラインオペレーションにおける欠陥
を検出するためにこれらメモリの各々においてパリティ
チェックが行われるが、診断テストの目的でこれらのメ
モリへオフラインアクセスすることが所望される。この
ようなテストはテストモードAにおいて実行される。コ
マンドリストに追加せずに、状態メモリ304のみが、
上記した状態レジスタ354、コマンドレジスタ35
0、コマンドパラメータレジスタ352、コマンド実行
レジスタ358及びレスポンスレジスタ360を含むコ
マンド構造を介してマイクロプロセッサ301へアクセ
スすることができる。コマンド「書き込みトランク遷
移」及び「書き込み特殊BのFIFO」は、2つの待ち
行列各々のメモリ及びコントロールロジックの完全性を
テストするために設けられている。ABSB IC30
0の入力RAM318及び出力RAM320の各々への
アクセスは、主としてI/O経路に更に別のロジックを
追加することに関連したタイミングの問題により、与え
られない。
【0134】テストモードBにある間に入力及び出力R
AMとそれらのコントロール回路にはある機密手段を得
ることができる。このモードにおいては、バックプレー
ン312において全てのチャンネルに対するデータをル
ープバックすることにより、ABSB IC300の動
作全体を確認することができる。エンコードしてバック
プレーン312へ送信するようにマイクロプロセッサ3
01によって指定されたデータは、出力RAM320を
経て伝播して入力RAM318へ戻され、ABSB I
Cのインバウンド信号処理回路によって直ちに得られて
処理される。これらいずれのテストモードの間にもデー
タはバックプレーン312に全く送信されないことに注
意されたい。
【0135】状態RAM内に含まれた所与のチャンネル
の構成ワードの「ループバック」コントロールビットに
よりオンライン動作中にこのようにして個々のチャンネ
ルをループバックすることができる。この機能は、AB
SB IC300により作用を受ける772チャンネル
セットの上位4チャンネルにおいて特に有用である。と
いうのは、これらのチャンネルはシステムにおいて他の
目的に使用されないからである。これら4つのチャンネ
ルのいずれかを使用することにより、完全にオンライン
にあるデバイスでABSB IC300回路の全機能を
周期的に監査することができる。
【0136】マイクロプロセッサ301にまつわる異常
に多量のデータが短時間内に蓄積するような場合には、
2つの「リセットFIFO」コマンドを使用することが
できる。このような場合に、マイクロプロセッサ301
は、それに関連したFIFOの全てのエレメントを読み
取るか、或いはFIFOを適当なコマンドで単にリセッ
トし、インバウンドデータの最新のバーストを無視す
る。動作する各チャンネルに対してインバウンド状態遷
移が急速に受け取られるときにはスタートアップ動作の
間にこれらコマンドを使用するように選択してもよい。
【0137】前記したように、ABSB IC300
は、パワーアップ時にテストモードAにあり、バックプ
レーンへの全ての信号ビット出力は禁止される。ABS
B IC300をオンラインへもっていく前に、番号7
のような適当なワードをバックプレーンI/O遅延レジ
スタに書き込み、そして状態メモリにあるチャンネルの
各構成ワードをクリアすることが必要である。又、各チ
ャンネルのSBOUTワードを初期化することもできる
し、テストモードAにないときにはチャンネルごとに初
期化することもできる。SBOUTワードの初期化値
は、000000001111であり、これはアイドル
チャンネルを指示する。その後、「クリアテストモー
ド」コマンドが発行され、いかなる数のチャンネルも動
作させることができる。
【0138】ABSB IC300がテストモードにあ
る間に、回路が適切に働く(部分的に又は全体的に)こ
とを確かめるために種々の動作を実行することができ
る。しかしながら、デバイスがオンラインにあるときに
は、チャンネルへの作用を妨げずにほんの僅かだけ実行
すればよい。
【0139】ABSB IC300は3つの主なインタ
ーフェイスを有する。その1つは、システムバックプレ
ーン及びそれに関連した入力及び出力RAMであり、第
2のインターフェイスは、マイクロプロセッサ301に
関するものであり、そして第3のインターフェイスは、
信号状態マシンを形成する種々のRAM及びROM部品
である。
【0140】図11に示すABSB IC300の回路
図を参照すれば、4つの別々の回路が設けられている。
【0141】JCTL回路はデバイスの動作をコントロ
ールする。バックプレーンクロック及び同期信号は、こ
のブロックへ取り込まれ、種々のモジュールのカウンタ
を駆動するのに用いられる。これらカウンタの出力は論
理ゲートに通され、種々のアドレス、ラッチクロックを
形成すると共に、ABSB IC300の他の3つのブ
ロックに必要とされる他のコントロール発生する。
【0142】バックプレーンとやり取りされる全てのデ
ータ転送は、JBCK回路を通して行われる。この回路
は、バックプレーン312から信号ビットを取り入れ、
A又はBと示された2つの入力RAM318のいずれか
にそれを記憶するよう指示する。受け取った信号ビット
をこれらメモリ318の一方に書き込む間に、他方のメ
モリ318に既に書き込まれているデータがJBCK回
路によって読み取られて、処理のために状態マシンへ送
られる。同様に、状態マシン回路によりバックプレーン
312へ送るように指示された信号データも、A又はB
と示された2つの出力RAM320のいずれかに記憶さ
れる。これらメモリ320の一方へ送られるべき信号ビ
ットを書き込む間に、他方のメモリ320に既に記憶さ
れたビットがバックプレーン312へ出力される。この
ブロックを経て送信する各々の方向は通常独立している
が、バックプレーン312にまつわる信号ビットをテス
トの目的でインバウンド回路へループさせる(あたかも
バックプレーンから到着するように)構成体が設けられ
ている。上記した4つのRAMバッファは、ABSB
IC300の外部に配置されており、2つの入力RAM
318は各々最小4Kx2のサイズであり、一方、各出
力RAM320は最小1Kx7のサイズである。
【0143】トランク遷移及び特殊B状態マシンと、デ
バイスのバックプレーン及びマイクロプロセッサ回路と
の間のインターフェイスは、JSM回路によって行われ
る。所与のチャンネルのデータワードは、外部に配置さ
れた状態RAMから読み取られ、この回路にラッチされ
る。これらのデータワードから、バックプレーン312
へ送られるべき適当な信号ビットが決定される。同時
に、これらのデータワードは、外部トランク遷移ROM
302及び特殊BメッセージROM336のテーブルへ
のアドレス入力としてそのチャンネルに対して最も最近
受け取った信号ビットと共に使用されて、インバウンド
信号状態の変化が決定される。これらテーブルのルック
アップにより得られるデータは、ABSB IC300
内のJSM回路にラッチされる。このデータの内容は、
チャンネルの状態RAMの内容を変更すべきか、データ
を更に分析するためにマイクロプロセッサ301へ通す
べきか、或いはその両方であるかを決定する。
【0144】マイクロプロセッサとカードの他のエレメ
ントとの間にインターフェイスを形成する回路は、JU
P回路である。トランク遷移FIFO308又は特殊B
メッセージFIFO即ち状態マシン336のいずれかか
らマイクロプロセッサ301へデータを通すためにこの
回路には別々のFIFOレジスタ308が保持されてい
る。これら待ち行列及びチップ状態に関する他の情報各
々の最上位エレメントは、マイクロプロセッサ301の
アドレススペースへとマップされたABSBIC300
内のレジスタから直接読み取られる。同様に、これらレ
ジスタの多くは、ABSB IC300を直接制御する
ために書き込まれる。
【0145】更に、図11を参照すれば、ABSB I
C300によりアクセスされる2つのROM及び5つの
RAMメモリが7つのブロックで示されている。これら
のメモリブロックは、入力RAM318と、出力RAM
320と、状態RAM304と、トランク遷移FIFO
308と、特殊BメッセージFIFO336と、トラン
ク遷移ROM322と、特殊BメッセージROM334
である。
【0146】入力及び出力RAM318及び320は、
各々、デュアルポート構造をシュミレートする2つのR
AM部品で構成される。入力RAM318は、バックプ
レーン312から受け取った各々の信号ビットがそれ自
身の補数(パリティビットとして)と共に独特のメモリ
位置に記憶されるように構成される。出力RAM320
は、A、B、C及びD信号ビットと、バックプレーン出
力−イネーブルビットと、出力−出力ループバックイン
ジケータと、パリティビットとで構成された7ビットワ
ードに編成される。状態RAM304の編成が図17に
示されている。状態RAM304に含まれたデータは、
ABSB IC300により各チャンネルをいかに受け
入れるかを指示する。トランク遷移FIFO308は、
256個までの15ビットエレメントを保持できるが、
実際には255個しかアクセスできない。トランク遷移
FIFO308に記憶される各エレメントは、120ビ
ットのチャンネル番号と、4ビットの状態値(状態メモ
リと同じフォームの)と、パリティビットとで構成され
る。特殊BメッセージFIFO336は、256個まで
の19ビットエレメントを保持できるが、実際には25
5個しかアクセスできない。特殊BメッセージFIFO
336に記憶される各エレメントは、10ビットのチャ
ンネル番号と、8ビットのメッセージ値(状態メモリと
同じフォームの)と、パリティビットを有する。状態R
AM304、トランク遷移FIFORAM308又は特
殊BメッセージFIFO RAM336のいずれかと、
NSCカードのマイクロプロセッサ301との間に通さ
れるデータは、RAMの関連パリティビットを含まな
い。パリティの発生及びチェックは、マイクロプロセッ
サ301に透過な形態でABSB IC300によって
行われる。更に、NSCカードマイクロプロセッサ30
1は、入力又は出力RAM318及び320へのアクセ
ス能力をもたない。
【0147】ABSB IC300と共に使用される2
つのROM302及び334は、インバウンド信号をデ
バウンスしそして特殊Bメッセージをデコードするため
に状態マシンのコントロールロジックを形成する。チャ
ンネルデータは状態RAM304から読み取られ、AB
SB IC300の外部にラッチされる。この情報はそ
のチャンネルに対して最も最近受け取った信号ビットと
共にROM302及び304へのアドレス入力として使
用される。それにより得られたROMデータ出力は、チ
ャンネルの状態RAMを更新するのに使用され、更に、
特定ビットをセットすべきと分かったときには、適当な
FIFO308又は336への入力データとして使用さ
れる。
【0148】ABSB IC300は、直流4.75な
いし5.25ボルトの範囲内の電源電圧(Vcc)で動
作するのが好ましい。更に、最大のバックプレーンクロ
ック周波数13.5MHz(12.352MHz+10
%)及び最大のマイクロプロセッサクロック周波数1
7.6MHz(16.0MHz+10%)で動作するこ
とができる。
【0149】ABSB IC300の最悪の消費電力
は、2.0ワットである。
【0150】図14には、電源ピンに加えてABSB
IC300に必要とされる159本のピンの各々に対す
る記号及び説明がリストされている。電源及びグランド
に対して追加すべきピンの本数の決定は、最高のレート
で同時に切り換わる出力の数によって決まるので、AB
SB IC300では6.176MHzでほぼ80の出
力を同時に切り換えることができる。ピンの記号の指定
に用いる規定は、信号がアクティブ・ローである場合に
その名称にアンダーラインを付加し、さもなくば、信号
がアクティブ・ハイであるとするものである。これらピ
ンの多くは、もし必要ならばここに説明するものとは異
なった形態で使用してもよい。
【0151】図5のNLI回路250へのマイクロプロ
セッサインターフェイスを構成するレジスタは、図18
以降を参照して以下に説明する。各レジスタのアドレス
は、それらの名前と共に示されている。これらのアドレ
スは5つのビットを含み、それらの呼称はA5ないしA
1である。NLI回路250を使用する68000マイ
クロプロセッサベースの回路においては、NLIレジス
タがプロセッサのアドレススペクトルの連続位置にない
ことを予想しなければならない。NLIレジスタは、プ
ロセッサのデータバスの上位バイトのみ又は下位バイト
のみのいずれかに配置される。各レジスタに与えられる
アドレスに加えて、適当なレジスタに読み取りのみ(R
O)の呼称が与えられる。RO呼称のないレジスタは、
読み取り/書き込み可能である。
【0152】図32を参照し、インバウンド信号の状態
マシンの動作をサポートするABSB IC300の外
部にあるROMの構造について以下に説明する。ABS
BIC300の外部には4つのROMが使用されてお
り、その2つは入力トランク信号をデバウンスするため
の32Kx8ROM ABL及びABHであり、もう2
つは入力特殊B信号メッセージをデコードするための8
Kx8ROM SBL及びSBHである。
【0153】ABSB IC300をサポートする状態
RAM304は、状態マシンの動作にとって重要な3つ
のワードを各チャンネルごとに含んでいる。即ち、それ
は、ABINワードと、CONFIGURATIONワ
ードと、SBINワードである。これらワードの各々
は、各チャンネルごとに順次にABSB ICによって
読み取られ、そしてバッファRAMにより与えられた最
も最近受け取った信号ビットと共に、そのチャンネルの
現在の信号状態を表す。
【0154】ABSB IC300がサポートするRO
Mは、ABSB IC300への接続及びそのラッチ部
品384及び386と共に図32に示されている。これ
らROMへのアドレス入力は、ABSB IC300に
より直接与えられるか、又はABSB IC300の制
御のもとでラッチ384及び386を介して与えられ
る。ROMのデータ出力は、ABSB IC300へ直
接供給される。これらROM自体は、ABSB IC3
00によって参照される単なるルックアップテーブルで
ある。ABSB IC300の「状態マシン動作」は、
次の4つのステップを有している。即ち、 1)処理されているチャンネルの現在信号状態が図11
の状態RAM304からABSB IC300によって
読み取られ、ROMへのアドレス入力の一部として外部
にラッチされる。
【0155】2)そのチャンネルに対して最も最近受け
取った信号ビットがバッファRAMから読み取られ、A
BSB IC300によりROMへのアドレス入力の残
り部分として与えられる。 3)ROMの出力は、その全アクセス時間中に伝播でき
るようにされ、ABSB IC300内にラッチされ
る。
【0156】4)ROMの出力データは、ABSB I
C300により、状態RAM304におけるそのチャン
ネルの現在信号状態を更新するのに用いられる。更に、
ROM出力データのあるビットがセットされた場合に
は、エラーが宣言されるか又はFIFOに入力がなされ
てNSCカードマイクロプロセッサ301により検査す
るために情報が通過される。
【0157】トランク信号の状態マシンの目的は、各チ
ャンネルにおける信号状態の遷移を識別することであ
る。使用されたアルゴリズムは、9.0ミリ秒間一貫し
て新たな状態にある信号を呼び出した後に、そのチャン
ネルの状態の遷移を宣言する。遷移が識別されると、図
11に示すABSB ICの内部トランク遷移FIFO
へ入力がなされ、これは、10ビットのチャンネル番号
と、信号状態を示す4つのビットとで構成される。トラ
ンク遷移FIFOの内容はマイクロプロセッサ301に
よりNSCカード236上に周期的に読み取られる。
【0158】トランク信号状態マシンにおいては、信号
遷移をサーチする4つの別々の方法が使用できる。特定
の方法の選択は、各チャンネルごとに、状態RAM30
4のCONFIGURATIONワードにおいて適当な
ビットをセットすることにより行われる。Aのみの信号
は、バッファ内の1組の4つの信号ビットが2対のAB
ビットで構成されるものと仮定され、即ちB信号ビット
は遷移の決定において無視される。ABの信号は、バッ
ファ内の1組の4つの信号ビットが2対のABビットで
構成されるものと仮定され、AB信号ビットは遷移を決
定する際に対として処理される。ABAB(SLC9
6)信号は、バッファ内の1組の4つの信号ビットが2
対のABビットで構成されるものと仮定され、これら4
つのビットは遷移を決定する際にグループとして処理さ
れ、ABAB信号ビットグループの16個の考えられる
値のうちの9個のみが異なるものと考えられる(例え
ば、0100は0001に等しいと考えられる)。AB
CD(ESF)信号ビットは、バッファ内の1組の4つ
の信号ビットが1つのABCDビットグループより成る
と仮定され、これら4つのビットは遷移を決定する際に
グループとして処理されそしてABCDの16個全ての
考えられる値が異なるものと考えられる。
【0159】図33は、ABH及びABL ROMへの
アドレス入力と、それらの出力の特性とを示している。
ROMへの「モード」アドレス入力は、状態RAM30
4におけるチャンネルのCONFIGURATIONワ
ードから得られることに注意されたい。図示されたよう
に、ROMは実際には4つの異なるセグメントで構成さ
れ、モードアドレス入力によって適当なセグメントが選
択される。ROMへの「最終状態」アドレス入力は、状
態RAM304におけるチャンネルのABINワードか
ら得られる。ROM出力に生じる「新たな状態」は、状
態RAM304のチャンネルのそのABINワードに戻
されるデータであり、そのチャンネルの信号データを処
理すべき次の機会についての準備がなされる。更に、R
OMからは2つの「フラグ」出力があることに注意され
たい。エラーフラグがセットされた場合には、ROMへ
送られたアドレスに何か間違いがあり、そのマイクロプ
ロセッサ301に警告するような適当な処置がとられ、
遷移フラグがセットされた場合には、トランク遷移FI
FOに入力がなされる。
【0160】特殊B信号は、ロックウェル・インターナ
ショナル社専用の信号機構であり、細線エージェントコ
ンソールが交換コントロールシステムと通信できるよう
にするために使用される。メッセージは、12フレーム
のスーパーフレームフォーマットでDS1ラインを経て
AB信号ビットのBビット位置へ送られる。送信される
各メッセージには、ヘッダ及びトレーラが付いている。
ヘッダ及びトレーラを含む完全なメッセージは、48.
0ミリ秒に等しい時間内に32個のスーパーフレーム
(16個のシステムスーパーフレーム)を送信すること
が必要である。ヘッダは5ビットより成るもので、受信
機では5つの異なるパターンが「有効」であると考えら
れ、そしてトレーラは3つの連続する0で構成される。
ヘッダに続く24の情報ビットは、各ビットが3回繰り
返されるような8ビットメッセージを表している。受信
機は、受け取った各ビットの3つのコピーに対して主な
論理的判断をすることにより送信された8ビットメッセ
ージを得る。
【0161】特殊B信号の状態マシンの目的は、各チャ
ンネルごとにB信号ビットで受け取ったメッセージを識
別することである。使用するアルゴリズムは、先ず始め
にメッセージのヘッダを識別し、その後、24個の次に
続く情報ビットを8ビットメッセージにデコードする。
受信したメッセージが識別されると、内部の特殊Bメッ
セージFIFO336への入力がなされ、これは10ビ
ットのチャンネル番号と、そのメッセージを識別する8
つのビットとで構成される。特殊BメッセージFIFO
の内容は、NSCカード236のマイクロプロセッサ3
01によって周期的に読み取られる。
【0162】図49は、SBH及びSBL ROMへの
アドレス入力と、それらの出力の特性とを示している。
これらROMへの「最終状態」アドレス入力は、状態R
AM304におけるチャンネルのSBINワードから得
られる。ROMの出力に得られる「新たな状態」は、状
態RAM304のチャンネルのそのSBINワードに戻
されるデータであり、そのチャンネルの信号データを処
理すべき次の機会についての準備がなされる。ROMか
らは2つの「フラグ」出力が生じる。エラーフラグがセ
ットされた場合には、ROMへ送られたアドレスに何か
間違いがあり、これをマイクロプロセッサ301へ警告
するために適当な処置がとられる。メッセージフラグが
セットされた場合には、特殊BメッセージFIFO33
6へ入力がなされる。
【0163】細線エージェントコンソールは、特殊Bメ
ッセージデータを送出するのに加えて、A信号情報も送
出する。従って、ABSB IC300にエージェント
コンソールとして指定された所与のチャンネルは、特殊
B状態マシンによりアクセスされたB信号ビットを有す
ると共に、トランク信号状態マシンにより遷移に対して
アクセスされたA信号ビットも有する。
【0164】以上、本発明の好ましい実施例について説
明したが、特許請求の範囲に述べる本発明の範囲から逸
脱せずに多数の変更がなされ得ることが明らかであろ
う。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電話交換ネットワークの好ましい
実施例を示す機能的なブロック図である。
【図2】図1に示された入力インターフェイス回路及び
入力マルチチャンネル信号分析スイッチング回路の機能
的ブロック図である。
【図3】図1に示された出力インターフェイス回路及び
出力マルチチャンネル信号発生スイッチング回路の機能
的ブロック図である。
【図4】本発明の好ましい実施例を使用した電話ネット
ワークの機能的ブロック図である。
【図5】図4のデジタルポート回路、図2の入力インタ
ーフェイス回路36及び図3の出力インターフェイス回
路54の好ましい形態を示す詳細な回路図である。
【図6】図4及び5のネットワークリンクインターフェ
イス回路50Bを示す回路図である。
【図7】図6のネットワークリンクインターフェイスに
使用される好ましいネットワークリンクフォーマットを
示す図である。
【図8】図6のネットワークリンクインターフェイスに
用いられる好ましいメッセージフォーマットを示す図で
ある。
【図9】(A)(B)(C)は、図2の入力インターフ
ェイス回路36について述べたように個々のチャンネル
の信号を制御するための信号コントロールレジスタの内
容を示す図である。
【図10】(A)(B)(C)は、図3の出力インター
フェイス回路54について述べたように個々のチャンネ
ルの信号を制御するレジスタの内容を示す図である。
【図11】図2の信号制御を実施するABSB ICと
称する好ましい集積回路を示す機能的ブロック図であ
る。
【図12】772チャンネル各々からの時分割マルチプ
レクス信号ビットを含む、ABSB ICへのシリアル
入力の24フレーム構成を示す図である。
【図13】図11のデータ構造状態RAMの編成を示す
図である。
【図14】図11の状態RAMに対する5つの形式のエ
レメント各々のデータ構造を示す図である。
【図15】図11のABSB ICが理解する4ビット
コマンドを示す図である。
【図16】図11のマイクロプロセッサのコマンド実行
シーケンスを示す図である。
【図17】図11の状態RAMの編成を示す図である。
【図18】図11のABSB ICに使用される好まし
いRAMのタイミングアトリビュートを示す図である。
【図19】図11の状態レジスタ(読み取りのみ)につ
いてのレジスタビット定義を示す図である。
【図20】図11のレスポンスレジスタ(読み取りの
み)についてのレジスタビット定義を示す図である。
【図21】図11のトランクFIFOレジスタ#1(読
み取りのみ)についてのレジスタビット定義を示す図で
ある。
【図22】図11のトランクFIFOレジスタ#2(読
み取りのみ)についてのレジスタビット定義を示す図で
ある。
【図23】図11のトランクFIFOカウントレジスタ
(読み取りのみ)についてのレジスタビット定義を示す
図である。
【図24】図11の特殊BのFIFOレジスタ#1(読
み取りのみ)についてのレジスタビット定義を示す図で
ある。
【図25】図11の特殊BのFIFOレジスタ#2(読
み取りのみ)についてのレジスタビット定義を示す図で
ある。
【図26】図11の特殊BのFIFOカウントレジスタ
(読み取りのみ)についてのレジスタビット定義を示す
図である。
【図27】図11のコマンドレジスタ(読み取り/書き
込み)についてのレジスタビット定義を示す図である。
【図28】図11のコマンドパラメータレジスタ#1
(読み取り/書き込み)についてのレジスタビット定義
を示す図である。
【図29】図11のコマンドパラメータレジスタ#2
(読み取り/書き込み)についてのレジスタビット定義
を示す図である。
【図30】図11のバックプレーンI/O遅延レジスタ
(読み取り/書き込み)についてのレジスタビット定義
を示す図である。
【図31】図11のエラーコントロールレジスタ(読み
取り/書き込み)についてのレジスタビット定義を示す
図である。
【図32】ABSB ICサポートのROM構成につい
てのレジスタビット定義を示す図である。
【図33】ABH及びABL ROM接続のレジスタビ
ット定義を示す図である。
【図34】Aのみの信号のデバウンスを考慮するための
レジスタビット定義を示す図である。
【図35】Aのみの信号のデバウンスの状態図について
のレジスタビット定義を示す図である。
【図36】ABの信号のデバウンスを考慮するためのレ
ジスタビットの定義を示す図である。
【図37】AB信号のデバウンスの状態図−ブランチ0
0についてのレジスタビット定義を示す図である。
【図38】AB信号のデバウンスの状態図−ブランチ0
1についてのレジスタビット定義を示す図である。
【図39】AB信号のデバウンスの状態図−ブランチ1
0についてのレジスタビット定義を示す図である。
【図40】AB信号のデバウンスの状態図−ブランチ1
1についてのレジスタビット定義を示す図である。
【図41】ABCD(ESF)信号のデバウンスを考慮
するためのレジスタビット定義を示す図である。
【図42】ABCD(ESF)信号のデバウンスの状態
図についてのレジスタビット定義を示す図である。
【図43】ABCD(ESF)信号のデバウンスの状態
図についてのレジスタビット定義を示す図である。
【図44】ABCD(ESF)信号のデバウンスの状態
図についてのレジスタビット定義を示す図である。
【図45】ABAB(SLC96)信号のデバウンスを
考慮するためのレジスタビット定義を示す図である。
【図46】ABAB(SLC96)信号のデバウンスの
状態図についてのレジスタビット定義を示す図である。
【図47】ABAB(SLC96)信号のデバウンスの
状態図についてのレジスタビット定義を示す図である。
【図48】ABAB(SLC96)信号のデバウンスの
状態図についてのレジスタビット定義を示す図である。
【図49】SBH及びSBL ROMの接続についての
レジスタビット定義を示す図である。
【図50】特殊Bの信号デコーディングを考慮するため
のレジスタビット定義を示す図である。
【図51】特殊Bの信号デコーディングの状態図につい
てのレジスタビット定義を示す図である。
【図52】特殊Bの信号デコーディングの状態図につい
てのレジスタビット定義を示す図である。
【符号の説明】
20 電話ネットワーク 22 中央コントロールプロセッサ 24 入力マルチチャンネル信号分析回路 25 入力マルチチャンネルスイッチング回路 26 出力マルチチャンネル信号発生回路 36 入力インターフェイス回路 40、56 トランシーバユニット 42 DS1ライン 54 出力インターフェイス回路 60 インターフェイス・バッファ回路 64 信号コントロール回路 70 低処理能力のプロセッサ 78 中処理能力のプロセッサ 80 768チャンネル信号コントロール回路 82、84 状態マシン 86 768チャンネルスイッチングエレメント 102 768チャンネルスイッチングエレメント 108 768チャンネル信号コントロール回路 112、114 状態マシン 116 中処理能力のプロセッサ 118 低処理能力のプロセッサ 122 インターフェイス・バッファ回路 120 信号コントロール回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゴードン ジェイ パーテル アメリカ合衆国 イリノイ州 60532 ラ イルセント トロピズ ドライヴ 4491

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号データが埋設されたPCMボイスデ
    ータの形態でネットワークの選択されたノードから入っ
    てくる情報を複数の時分割マルチプレクスされた入力チ
    ャンネルで受信する手段と、 チャンネルごとにクロス接続処理と信号データ分析処理
    とを交互に行うために上記複数のチャンネルの各々を予
    め選択する手段と、 交互のクロス接続処理と信号データ分析処理とに対する
    各入力チャンネルの上記の予めの選択に基づいて各々信
    号データが選択的に埋設されたりされなかったりする状
    態で各チャンネルの入力情報をネットワーク内の他の選
    択されたノードへ送るために通過させる信号データ通過
    機能を有する制御可能な入力スイッチング回路とを具備
    することを特徴とする電話交換ネットワーク。
  2. 【請求項2】 少なくとも信号データ分析処理のために
    予め選択されたチャンネルのデータを、各々、PCMボ
    イスデータのみと信号データ情報のみの2つの別々の中
    間信号に分離するための手段を備えた請求項1に記載の
    電話交換ネットワーク。
  3. 【請求項3】 上記の予め選択する手段に応答し、上記
    信号データ分析処理のために予め選択されたチャンネル
    に対する上記2つの別々の中間信号に各々対応するよう
    PCMボイスデータのみと信号データ情報のみを含む別
    々の出力信号を発生する手段を備えた請求項2に記載の
    電話交換ネットワーク。
  4. 【請求項4】 上記の予め選択する手段に応答し、上記
    クロス接続処理のために予め選択されたチャンネルのみ
    に対し上記入力チャンネル受信手段における上記信号デ
    ータが埋設されたボイスデータに対応するように信号デ
    ータが埋設されたボイスデータの合成出力信号を発生す
    る手段を備えた請求項3に記載の電話交換ネットワー
    ク。
  5. 【請求項5】 上記の予め選択する手段に応答し、上記
    クロス接続処理のために予め選択されたチャンネルのみ
    に対し上記入力チャンネル受信手段における上記信号デ
    ータが埋設されたボイスデータに対応するように信号デ
    ータが埋設されたボイスデータの合成出力信号を発生す
    る手段を備えた請求項2に記載の電話交換ネットワー
    ク。
  6. 【請求項6】 上記合成出力信号発生手段は、上記デー
    タ分離手段に応答して上記中間信号のボイスデータと信
    号データ情報とを再結合しクロス接続処理のための予め
    選択されたチャンネルのみに対して合成出力信号を発生
    する手段を備えている請求項5に記載の電話交換ネット
    ワーク。
  7. 【請求項7】 上記予めの選択手段は、マルチチャンネ
    ルスイッチングエレメントに関連した比較的上位のマイ
    クロプロセッサから受け取ったメッセージに基づいて上
    記チャンネルを予め選択するために上記受信手段に接続
    された比較的低処理能力のマイクロプロセッサを備えて
    いる請求項1に記載の電話交換ネットワーク。
  8. 【請求項8】 上記予めの選択手段は、 複数の実質的に同じマルチチャンネルスイッチングエレ
    メントによるスイッチングを制御するための中央制御プ
    ロセッサと、 上記比較的低処理能力のマイクロプロセッサがそれに関
    連した入力チャンネルに対して予めの選択を行うように
    するために上記複数の実質的に同じマルチチャンネルス
    イッチングエレメントの各々の上位マイクロプロセッサ
    へ予めの選択情報を搬送する手段とを備えている請求項
    7に記載の電話交換ネットワーク。
  9. 【請求項9】 上記信号データ分析処理に対して予め選
    択されたチャンネルの入力情報を、それに埋設された信
    号データに基づいてネットワークの他の選択されたノー
    ドに出力するように、複数の制御可能なスイッチング回
    路の切り換えを制御する中央処理プロセッサを備えてい
    る請求項1に記載の電話交換ネットワーク。
  10. 【請求項10】 上記複数の制御可能なスイッチング回
    路の各々は、信号分析に対して予め選択されたチャンネ
    ルに埋設された信号データを分析するための手段と、上
    記信号データ分析の結果を表す信号メッセージを上記中
    央制御プロセッサへ搬送するための手段とを備えてお
    り、上記中央制御プロセッサは、上記の信号メッセージ
    に基づいて上記制御可能なスイッチング回路の切り換え
    を制御する請求項9に記載の電話交換ネットワーク。
  11. 【請求項11】 上記信号データ分析手段は状態マシン
    を含む請求項10に記載の電話交換ネットワーク。
  12. 【請求項12】 上記状態マシンは、2つ以上のフォー
    マットの信号データを分析するように設けられている請
    求項11に記載の電話交換ネットワーク。
  13. 【請求項13】 複数の実質的に同じ入力ポート回路を
    備え、その各々は受信手段及び予めの選択手段を含み、
    そして異なったグループの入力チャンネルに関連してい
    る請求項1に記載の電話交換ネットワーク。
  14. 【請求項14】 複数の上記入力ポート回路の入力チャ
    ンネルに各々関連した複数の実質的に同じ制御可能なス
    イッチング回路を備えている請求項13に記載の電話交
    換ネットワーク。
  15. 【請求項15】 上記制御可能な入力スイッチング回路
    から入力情報を受け取りそして上記予めの選択に基づい
    て入力情報をそこからネットワーク内の他のノードへ出
    力するための信号通過機能を有した制御可能な出力スイ
    ッチング回路を備えており、クロス接続処理のために予
    め選択されたチャンネルからの情報は信号データが埋設
    されたPCMボイスデータの単一の合成出力に与えら
    れ、信号データ分析処理のために予め選択されたチャン
    ネルからの情報はPCMボイスデータを有しそしてそれ
    に関連した信号データが一対の別々の出力に与えられる
    請求項1に記載の電話交換ネットワーク。
  16. 【請求項16】 信号データ分析のために選択されたチ
    ャンネルに対し信号データをPCMボイスデータに埋設
    するための手段を備えている請求項15に記載の電話交
    換ネットワーク。
  17. 【請求項17】 上記埋設手段は、出力信号データを別
    々の出力に発生するための出力信号制御回路と、上記出
    力信号データ及び上記PCMボイスデータを受け取って
    それらを信号ビット分析のために予め選択された各チャ
    ンネルごとに合成する手段とを備えている請求項15に
    記載の電話交換ネットワーク。
  18. 【請求項18】 上記信号受信手段は、クロス接続処理
    のために予め選択されたチャンネルに対し上記出力スイ
    ッチングエレメントから信号データの埋設されたPCM
    ボイスデータを受信する手段を備えている請求項16に
    記載の電話交換ネットワーク。
  19. 【請求項19】 上記信号制御回路により埋設される信
    号データのフォーマットに一部関連している出力信号制
    御回路へメッセージを供給するための中処理能力のマイ
    クロプロセッサを備えており、この中処理能力のマイク
    ロプロセッサは、信号データ分析のために予め選択され
    るチャンネルを識別するために上記埋設手段へメッセー
    ジを供給する請求項15に記載の電話交換ネットワー
    ク。
  20. 【請求項20】 選択されたノードの複数の時分割マル
    チプレクスチャンネルを経て、複数のチャンネル上のP
    CMボイスデータ及び信号データを含むネットワークデ
    ータを複数の異なる予め選択された信号フォーマットで
    受信するための手段と、 上記受信手段に接続されたマルチチャンネル入力スイッ
    チング回路を含んでいて、上記複数のチャンネルのデー
    タをネットワークの他のノードへ切り換えるための手段
    と、 上記複数の異なる信号フォーマットにおける信号データ
    に基づいて上記複数のチャンネルを切り換えるように上
    記マルチチャンネル入力スイッチング回路を制御する手
    段とを備えており、この制御手段は、上記信号データ及
    びそれに関連した状態マシンに応答して各チャンネルの
    上記信号データを各チャンネルに対して予め選択された
    信号フォーマットに基づいて分析するためのマルチチャ
    ンネル信号制御回路を含んでいることを特徴とする電話
    交換ネットワーク。
  21. 【請求項21】 上記スイッチング回路制御手段は、上
    記信号データ及び状態マシンに応答して信号データを分
    析する信号制御回路を備えており、上記データ受信手段
    は、信号データをPCMボイスデータから分離してそれ
    を入力信号バスに供給する手段を備えている請求項20
    に記載の電話交換ネットワーク。
  22. 【請求項22】 上記受信手段は、 信号データをPCMボイスデータから分離する手段と、 信号データを制御手段に供給する信号バスを含む手段と
    を備えている請求項20に記載の電話交換ネットワー
    ク。
  23. 【請求項23】 上記制御手段は、マルチチャンネル信
    号制御回路による上記分析に基づいて複数の上記スイッ
    チング回路を制御する中央制御プロセッサを備えている
    請求項20に記載の電話交換ネットワーク。
  24. 【請求項24】 上記複数の制御可能なスイッチング回
    路の各々は、上記分析結果のメッセージを中央制御プロ
    セッサへ搬送するためのプロセッサであって中央制御プ
    ロセッサよりも処理能力が低い相対的に中処理能力のプ
    ロセッサを有している請求項23に記載の電話交換ネッ
    トワーク。
  25. 【請求項25】 上記制御可能なスイッチング回路の各
    々は、上記受信手段のチャンネルをネットワーク内の他
    の選択されたノードへ選択的に切り換えるように中央制
    御プロセッサによって制御されるマルチチャンネルスイ
    ッチングエレメントを有している請求項24に記載の電
    話交換ネットワーク。
  26. 【請求項26】 上記状態マシンは、上記複数の信号フ
    ォーマットの各々の信号データを分析する手段を備えて
    いる請求項20に記載の電話交換ネットワーク。
  27. 【請求項27】 上記状態マシンは、予め選択された異
    なる信号フォーマットに関連した取り外し可能なプラグ
    インユニットを備えている請求項20に記載の電話交換
    ネットワーク。
  28. 【請求項28】 上記スイッチング手段は、上記入力ス
    イッチング回路からのPCMボイスデータを含むデータ
    を受け取ってそれを上記他のノードへ切り換えるための
    マルチチャンネル出力スイッチング回路を備えている請
    求項20に記載の電話交換ネットワーク。
  29. 【請求項29】 上記マルチチャンネル出力スイッチン
    グ回路を制御するための手段を備え、この制御手段は、
    信号データを上記出力PCMボイスデータに選択的に埋
    設するためのマルチチャンネル出力信号制御回路を含ん
    でいる請求項28に記載の電話交換ネットワーク。
  30. 【請求項30】 上記制御手段は、上記複数の異なる信
    号フォーマットに対して信号データを含んでいる信号状
    態マシンと、制御メッセージを受信するための手段とを
    備えており、上記出力信号制御手段は、上記メッセージ
    に応答して上記状態マシンの信号フォーマットのうちの
    予め選択されたフォーマットで各チャンネルごとに信号
    データを発生するための手段を備えている請求項29に
    記載の電話交換ネットワーク。
  31. 【請求項31】 複数のマルチチャンネル入力スイッチ
    ング回路と、 PCMボイスデータの選択された複数の入力時分割マル
    チプレクスチャンネルを複数の選択された出力チャンネ
    ルに切り換えるように上記複数のマルチチャンネルスイ
    ッチング回路を制御するための中央制御プロセッサと、 上記複数のマルチチャンネルスイッチング回路に各々関
    連していて上記入力チャンネルからのボイスに埋設され
    た信号データを分析するための複数の相対的に下位のプ
    ロセッサを含む手段と、 上記複数の相対的に下位のプロセッサの各々からの信号
    データの上記分析を表すメッセージを中央制御プロセッ
    サへ直接送信するための手段とを備え、上記中央制御プ
    ロセッサは、上記送信されたメッセージに応答して全て
    の上記複数のスイッチング回路のチャンネルの切り換え
    を制御することを特徴とする電話交換ネットワーク。
  32. 【請求項32】 上記出力チャンネルへデータを選択的
    に搬送するための複数のマルチチャンネル出力スイッチ
    ング回路を備えている請求項31に記載の電話交換ネッ
    トワーク。
  33. 【請求項33】 上記マルチチャンネル出力スイッチン
    グ回路に各々関連した複数の相対的に中程度の処理能力
    のプロセッサを備えている請求項31に記載の電話交換
    ネットワーク。
  34. 【請求項34】 上記中央制御プロセッサからのメッセ
    ージを上記複数の相対的に中程度の処理能力のプロセッ
    サへ送信するための手段と、 上記中程度の処理能力のプロセッサに応答して信号デー
    タを発生する手段とを備えている請求項33に記載の電
    話交換ネットワーク。
  35. 【請求項35】 上記信号データを、上記出力チャンネ
    ルへ搬送する前に上記マルチチャンネル出力スイッチン
    グ回路からのボイスデータに埋設するための手段を備え
    ている請求項33に記載の電話交換ネットワーク。
  36. 【請求項36】 複数のグループの上記入力チャンネル
    に関連した複数の受信回路を備え、その各々は、 信号データが埋設された入力PCMボイスデータを受信
    するための手段と、 上記下位のプロセッサにより上記中央制御プロセッサか
    ら送られたメッセージを受け取って、それに関連した入
    力チャンネルのグループのあるものをクロス接続処理の
    ために予め選択しそして他のものを信号データ分析処理
    のために予め選択する更に下位のプロセッサを含む手段
    とを備えている請求項31に記載の電話交換ネットワー
    ク。
  37. 【請求項37】 上記受信手段の各々は、信号データ分
    析のために予め選択された入力チャンネルの各々に対し
    PCMボイスデータから信号データを分離するための手
    段を備えている請求項31に記載の電話交換ネットワー
    ク。
  38. 【請求項38】 上記分析手段は、予め選択された異な
    る信号フォーマットで信号データを分析するための信号
    制御回路を備えている請求項31に記載の電話交換ネッ
    トワーク。
  39. 【請求項39】 上記異なる信号フォーマットを表す入
    力を上記信号制御回路に供給する状態マシンを備え、上
    記相対的に下位のプロセッサは、上記信号データ及び上
    記状態マシンに応答して信号データを分析する請求項3
    8に記載の電話交換ネットワーク。
  40. 【請求項40】 上記状態マシンは、異なる信号フォー
    マットに各々関連した交換可能なスナップイン式の状態
    マシンユニットの形態である請求項38に記載の電話交
    換ネットワーク。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110225211A (zh) * 2019-05-07 2019-09-10 武汉船舶通信研究所(中国船舶重工集团公司第七二二研究所) 多通道脉冲编码调制语音交换系统及方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110225211A (zh) * 2019-05-07 2019-09-10 武汉船舶通信研究所(中国船舶重工集团公司第七二二研究所) 多通道脉冲编码调制语音交换系统及方法
CN110225211B (zh) * 2019-05-07 2021-02-26 武汉船舶通信研究所(中国船舶重工集团公司第七二二研究所) 多通道脉冲编码调制语音交换系统及方法

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