JPH06241969A - コンクリート純引張試験方法及び試験機治具 - Google Patents
コンクリート純引張試験方法及び試験機治具Info
- Publication number
- JPH06241969A JPH06241969A JP2414193A JP2414193A JPH06241969A JP H06241969 A JPH06241969 A JP H06241969A JP 2414193 A JP2414193 A JP 2414193A JP 2414193 A JP2414193 A JP 2414193A JP H06241969 A JPH06241969 A JP H06241969A
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- Japan
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- tensile
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- concrete
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ひび割れ発生による荷重の急激な低下を防止
し、変位制御をせずに、引張応力とひび割れ開口幅との
関係を求めることができるコンクリート純引張試験方
法、及び引張試験機に用いる試験機治具を提供する。 【構成】 供試体の上面と下面とを挾む載荷板を介して
引張試験機に装着した供試体を引張る引張試験方法にお
いて、供試体に併設した引張ばねで載荷板間を連結し、
上下方向に引張荷重を載荷して、前記引張荷重をばね分
担荷重と供試体分担荷重とに分割し、供試体の引張応力
と、供試体にひび割れが発生する荷重と、供試体の変位
とを求めるコンクリート純引張試験方法、及び試験機治
具は、供試体に併設し、載荷板間を連結する引張ばねを
載荷板に設けた。
し、変位制御をせずに、引張応力とひび割れ開口幅との
関係を求めることができるコンクリート純引張試験方
法、及び引張試験機に用いる試験機治具を提供する。 【構成】 供試体の上面と下面とを挾む載荷板を介して
引張試験機に装着した供試体を引張る引張試験方法にお
いて、供試体に併設した引張ばねで載荷板間を連結し、
上下方向に引張荷重を載荷して、前記引張荷重をばね分
担荷重と供試体分担荷重とに分割し、供試体の引張応力
と、供試体にひび割れが発生する荷重と、供試体の変位
とを求めるコンクリート純引張試験方法、及び試験機治
具は、供試体に併設し、載荷板間を連結する引張ばねを
載荷板に設けた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、コンクリート純引張
試験方法、及びそれに用いる試験機治具に関する。
試験方法、及びそれに用いる試験機治具に関する。
【０００２】
【従来の技術】コンクリート及び繊維補強コンクリート
は、ひび割れが発生すると急激に引張応力が減少する。
従って、従来精度良く変位を制御することができる引張
試験機を用いて、変位制御をして純引張試験を行うか、
または、円形供試体に上下方向から圧縮荷重を載荷し
て、供試体にひび割れが発生する荷重から引張応力を求
める割裂引張試験法が用いられている。
は、ひび割れが発生すると急激に引張応力が減少する。
従って、従来精度良く変位を制御することができる引張
試験機を用いて、変位制御をして純引張試験を行うか、
または、円形供試体に上下方向から圧縮荷重を載荷し
て、供試体にひび割れが発生する荷重から引張応力を求
める割裂引張試験法が用いられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来のコ
ンクリート純引張試験方法は、変位を精度良く制御する
ことが困難であり、割裂引張試験においては、ひび割れ
発生時の引張応力を求めることはできるが、ひび割れ開
口による引張応力の低下を追跡することができないとい
う問題がある。
ンクリート純引張試験方法は、変位を精度良く制御する
ことが困難であり、割裂引張試験においては、ひび割れ
発生時の引張応力を求めることはできるが、ひび割れ開
口による引張応力の低下を追跡することができないとい
う問題がある。
【０００４】そこでこの発明の目的は、ひび割れ発生に
よる荷重の急激な低下を防止し、変位制御をせずに、引
張応力と、ひび割れ開口幅との関係（引張軟化曲線）を
求めることができるコンクリート純引張試験方法、及び
引張試験機に用いる試験機治具を提供するにある。
よる荷重の急激な低下を防止し、変位制御をせずに、引
張応力と、ひび割れ開口幅との関係（引張軟化曲線）を
求めることができるコンクリート純引張試験方法、及び
引張試験機に用いる試験機治具を提供するにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記のよう
な目的を達成するために、請求項１の発明は、供試体の
上面と下面とを挾む載荷板を介して引張試験機に装着し
た供試体を引張る引張試験方法において、供試体に併設
した引張ばねで載荷板間を連結し、上下方向に引張荷重
を載荷して、前記引張荷重をばね分担荷重と供試体分担
荷重とに分割し、供試体の引張応力と、供試体にひび割
れが発生する荷重と、供試体の変位とを求めることを特
徴とするものである。請求項２の発明は、供試体の上面
と下面とを挾む載荷板を介して引張試験機に装着した供
試体を引張る引張試験機において、試験機治具は、供試
体に併設し、載荷板間を連結する引張ばねを載荷板に設
けたことを特徴とするものである。
な目的を達成するために、請求項１の発明は、供試体の
上面と下面とを挾む載荷板を介して引張試験機に装着し
た供試体を引張る引張試験方法において、供試体に併設
した引張ばねで載荷板間を連結し、上下方向に引張荷重
を載荷して、前記引張荷重をばね分担荷重と供試体分担
荷重とに分割し、供試体の引張応力と、供試体にひび割
れが発生する荷重と、供試体の変位とを求めることを特
徴とするものである。請求項２の発明は、供試体の上面
と下面とを挾む載荷板を介して引張試験機に装着した供
試体を引張る引張試験機において、試験機治具は、供試
体に併設し、載荷板間を連結する引張ばねを載荷板に設
けたことを特徴とするものである。
【０００６】
【作用】前記のようなこの発明において、請求項１の発
明は、前記のような引張試験方法において、供試体に併
設した引張ばねで載荷板間を連結していて、上下方向に
引張荷重を載荷して、全荷重からばね分担荷重を差引い
て供試体の分担荷重を求め、供試体の引張応力と、供試
体にひび割れが発生する荷重と、供試体の変位とを求め
る。請求項２の発明は、前記のような引張試験機におい
て、供試体に併設し、載荷板間を連結した試験機治具の
引張ばねが全荷重を引張ばねと供試体とに分担させる。
明は、前記のような引張試験方法において、供試体に併
設した引張ばねで載荷板間を連結していて、上下方向に
引張荷重を載荷して、全荷重からばね分担荷重を差引い
て供試体の分担荷重を求め、供試体の引張応力と、供試
体にひび割れが発生する荷重と、供試体の変位とを求め
る。請求項２の発明は、前記のような引張試験機におい
て、供試体に併設し、載荷板間を連結した試験機治具の
引張ばねが全荷重を引張ばねと供試体とに分担させる。
【０００７】
【実施例】この発明を実施する引張試験機に用いる試験
機治具１は図１に示すようであって、供試体を図示しな
い引張試験機に設置する際、供試体２の上面と下面とに
配設された載荷板３の間に、供試体２の両側に併設して
引張ばね４を設けて両者を連結するものである。この引
張ばね４のばね係数は、供試体の種類や、その成分の配
合により適当なものを選択する。鋼繊維補強コンクリー
トの場合のばね係数は、66000〜227000Kgf/cmである。
また供試体２を、載荷板３と、供試体２の上側面、及び
下側面を包囲して設けた横板５とに接着して引張試験機
に装着する。引張試験機の引張荷重が零のとき、引張ば
ね４の変位は零となるようにその取付けを調節する。
機治具１は図１に示すようであって、供試体を図示しな
い引張試験機に設置する際、供試体２の上面と下面とに
配設された載荷板３の間に、供試体２の両側に併設して
引張ばね４を設けて両者を連結するものである。この引
張ばね４のばね係数は、供試体の種類や、その成分の配
合により適当なものを選択する。鋼繊維補強コンクリー
トの場合のばね係数は、66000〜227000Kgf/cmである。
また供試体２を、載荷板３と、供試体２の上側面、及び
下側面を包囲して設けた横板５とに接着して引張試験機
に装着する。引張試験機の引張荷重が零のとき、引張ば
ね４の変位は零となるようにその取付けを調節する。
【０００８】この発明のコンクリート純引張試験方法
は、このようにして装着したコンクリート供試体２に載
荷板３を介して荷重を載荷する。この際、上下の載荷板
３の間の変位を高精度変位計で測定する。測定された変
位δと荷重Ｐとの関係を数１と図２に示す。
は、このようにして装着したコンクリート供試体２に載
荷板３を介して荷重を載荷する。この際、上下の載荷板
３の間の変位を高精度変位計で測定する。測定された変
位δと荷重Ｐとの関係を数１と図２に示す。
【０００９】
【数１】 Ｐ＝ｋ・δ＋α ここに、ｋはばね係数、αはコンクリート供試体２の分
担荷重である。
担荷重である。
【００１０】このコンクリート純引張試験方法によれ
ば、ひび割れ開口幅とコンクリート供試体２の引張応力
との関係（引張軟化曲線）は図２から求められる図３に
示すようであって、コンクリート供試体２の両側に引張
ばね４を設けることによって、コンクリート供試体２に
かかる荷重αは全荷重Ｐから引張ばね４が分担する荷重
ｋ・δを引いた残りのものとなり、変位制御をしなくて
も、ひび割れ発生による荷重の急激な低下がなくて、ひ
び割れ開口幅と、コンクリート供試体２の分担荷重（引
張応力）との関係が精度よく求められる。
ば、ひび割れ開口幅とコンクリート供試体２の引張応力
との関係（引張軟化曲線）は図２から求められる図３に
示すようであって、コンクリート供試体２の両側に引張
ばね４を設けることによって、コンクリート供試体２に
かかる荷重αは全荷重Ｐから引張ばね４が分担する荷重
ｋ・δを引いた残りのものとなり、変位制御をしなくて
も、ひび割れ発生による荷重の急激な低下がなくて、ひ
び割れ開口幅と、コンクリート供試体２の分担荷重（引
張応力）との関係が精度よく求められる。
【００１１】
【発明の効果】この発明は、前記のようであって、請求
項１の発明は、供試体の上面と下面とを挾む載荷板を介
して引張試験機に装着した供試体を引張る引張試験方法
において、供試体に併設した引張ばねで載荷板間を連結
し、上下方向に引張荷重を載荷して、引張荷重をばね分
担荷重と供試体分担荷重とに分割し、供試体の引張応力
と、供試体にひび割れが発生する荷重と、供試体の変位
とを求めるので、ひび割れ発生による荷重の急激な低下
を防止できて、変位制御をせずに、引張応力と、ひび割
れ開口幅との関係を求めることができるという効果があ
る。請求項２の発明は、供試体の上面と下面とを挾む載
荷板を介して引張試験機に装着した供試体を引張る引張
試験機において、供試体に併設し、載荷板間を連結した
引張ばねを試験機治具に設けたので、全荷重を引張ばね
と供試体とに分担して載荷することができて、ひび割れ
発生による荷重の急激な低下を防止することができ、変
位制御をせずに、ひび割れ開口幅と供試体の引張応力と
の関係を求めることができるという効果がある。
項１の発明は、供試体の上面と下面とを挾む載荷板を介
して引張試験機に装着した供試体を引張る引張試験方法
において、供試体に併設した引張ばねで載荷板間を連結
し、上下方向に引張荷重を載荷して、引張荷重をばね分
担荷重と供試体分担荷重とに分割し、供試体の引張応力
と、供試体にひび割れが発生する荷重と、供試体の変位
とを求めるので、ひび割れ発生による荷重の急激な低下
を防止できて、変位制御をせずに、引張応力と、ひび割
れ開口幅との関係を求めることができるという効果があ
る。請求項２の発明は、供試体の上面と下面とを挾む載
荷板を介して引張試験機に装着した供試体を引張る引張
試験機において、供試体に併設し、載荷板間を連結した
引張ばねを試験機治具に設けたので、全荷重を引張ばね
と供試体とに分担して載荷することができて、ひび割れ
発生による荷重の急激な低下を防止することができ、変
位制御をせずに、ひび割れ開口幅と供試体の引張応力と
の関係を求めることができるという効果がある。
【図１】この発明を実施する引張試験に供試体を試験機
治具を用いて取付けた状態を示す概略縦断面図である。
治具を用いて取付けた状態を示す概略縦断面図である。
【図２】この発明の純引張試験方法で得られる荷重と変
位との関係を示す特性図である。
位との関係を示す特性図である。
【図３】この発明の純引張試験方法で得られるコンクリ
ート供試体の分担荷重と変位との関係を示す特性図であ
る。
ート供試体の分担荷重と変位との関係を示す特性図であ
る。
１ 試験機治具 ２ コンクリート供試体 ３ 載荷板 ４ 引張ばね ５ 横板
Claims (2)
- 【請求項１】 供試体の上面と下面とを挾む載荷板を介
して引張試験機に装着した供試体を引張る引張試験方法
において、供試体に引張ばねを併設して載荷板間を連結
し、上下方向に引張荷重を載荷して、前記引張荷重をば
ね分担荷重と供試体分担荷重とに分割し、供試体の引張
応力と、供試体にひび割れが発生する荷重と、供試体の
変位とを求めることを特徴とするコンクリート純引張試
験方法。 - 【請求項２】 供試体の上面と下面とを挾む載荷板を介
して引張試験機に装着した供試体を引張る引張試験機に
おいて、供試体に併設し、載荷板間を連結する引張ばね
を載荷板に設けたことを特徴とするコンクリート純引張
試験機の試験機治具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2414193A JPH0820347B2 (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | コンクリート純引張試験方法及び試験機治具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2414193A JPH0820347B2 (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | コンクリート純引張試験方法及び試験機治具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06241969A true JPH06241969A (ja) | 1994-09-02 |
| JPH0820347B2 JPH0820347B2 (ja) | 1996-03-04 |
Family
ID=12130051
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2414193A Expired - Fee Related JPH0820347B2 (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | コンクリート純引張試験方法及び試験機治具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0820347B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102759483A (zh) * | 2012-06-29 | 2012-10-31 | 宁波福士汽车部件有限公司 | 汽车管件的试压装置 |
| CN104181034A (zh) * | 2014-08-29 | 2014-12-03 | 中国建筑材料科学研究总院 | 一种轴向拉应力下混凝土性能测试装置 |
| CN106018068A (zh) * | 2016-06-20 | 2016-10-12 | 广州大学 | 一种检测混凝土劈裂抗拉强度的试验辅助装置 |
| CN106483016A (zh) * | 2016-08-22 | 2017-03-08 | 水利部交通运输部国家能源局南京水利科学研究院 | 一种混凝土试件单轴拉伸应力‐应变全曲线试验装置 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105699180B (zh) * | 2014-11-28 | 2019-03-05 | 上海汽车集团股份有限公司 | 疲劳试验夹具 |
| CN104483191B (zh) * | 2014-12-30 | 2017-11-14 | 长安大学 | 一种压力试验机用水泥抗压夹具及其使用方法 |
-
1993
- 1993-02-12 JP JP2414193A patent/JPH0820347B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102759483A (zh) * | 2012-06-29 | 2012-10-31 | 宁波福士汽车部件有限公司 | 汽车管件的试压装置 |
| CN102759483B (zh) * | 2012-06-29 | 2014-04-16 | 宁波福士汽车部件有限公司 | 汽车管件的试压装置 |
| CN104181034A (zh) * | 2014-08-29 | 2014-12-03 | 中国建筑材料科学研究总院 | 一种轴向拉应力下混凝土性能测试装置 |
| CN106018068A (zh) * | 2016-06-20 | 2016-10-12 | 广州大学 | 一种检测混凝土劈裂抗拉强度的试验辅助装置 |
| CN106483016A (zh) * | 2016-08-22 | 2017-03-08 | 水利部交通运输部国家能源局南京水利科学研究院 | 一种混凝土试件单轴拉伸应力‐应变全曲线试验装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0820347B2 (ja) | 1996-03-04 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960903 |
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