JPH06236410A - 自動情報提供方法 - Google Patents

自動情報提供方法

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JPH06236410A
JPH06236410A JP3296078A JP29607891A JPH06236410A JP H06236410 A JPH06236410 A JP H06236410A JP 3296078 A JP3296078 A JP 3296078A JP 29607891 A JP29607891 A JP 29607891A JP H06236410 A JPH06236410 A JP H06236410A
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JP
Japan
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topic
field
candidate
utterance
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JP3296078A
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Inventor
Atsushi Takeshita
敦 竹下
Toru Nakagawa
透 中川
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は対話やプレゼンテーションの
遂行者が情報が必要な時点で話題に対応した適切な情報
の選択と提供を行うことができる自動情報提供方法を提
供することである。 【構成】 本発明は対話遂行者やプレゼンテーション遂
行者が個粉鵜受動的あるいは能動的な情報取得行為に対
して対話やプレゼンテーションにおける話題とその話題
が属する分野を同定し、情報を提供する際に話題を用い
てデータベース中から話題に関連する情報を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動情報提供方法に係
り、特に、対話遂行者やプレゼンテーション遂行者に対
して自動的に情報の提供を行う自動情報提供方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来は対話やプレゼンテーションを促進
するために、対話遂行者は予め話題を予測して関連のあ
る情報を選択しておくか、あるいは、情報が必要となっ
た時点で検索を行う等して、対話やプレゼンテーション
の最中に必要な情報を得る必要がある。情報が必要な時
点、いわゆる対話やプレゼンテーション中に、データベ
ース群から必要な情報を検索して利用する方法がある。
また、対話やプレゼンテーションの話題を装置により同
定して、同定された情報を用いて関連する情報を提供す
る方法がある(竹下敦:「表層的処理による話題抽出」
研究報告91NL−83,情報処理学会 自然言語処理研究
会 1991 )。この方法は話題の進行を(1)大まかな分
野、(2) 「〜に関して」のような明示的に話題を導入す
る表現によって示される明示話題、(3) 明示話題に関連
して展開する話題で、主格や目的格として導入される関
連話題の3つの要素でモデル化し、要素間の階層性を利
用して表層的処理により、話題を同定するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように対話やプレゼンテーションの内容を予め予測する
ことは、一般に非常に困難であるので関連する全ての情
報を予め準備することは大変難しい。さらに、対話やプ
レゼンテーション中に検索を行う場合には、種々の情報
を含んだ膨大なデータベース群から検索を行うことにな
るので、必要な情報を得るまでに時間がかかり、談話の
流れが途切れてしまったり、談話自体が中断されてしま
うという問題がある。また、対話やプレゼンテーション
の話題を装置により同定して、それを用いて関連する情
報を提供する場合には、表層的な言語表現のみを用いて
処理を行うため、誤った箇所を話題転換として検出して
しまったり、話題同定に失敗したり、話題でない事柄を
話題として同定する等、情報を提供できない場合があ
る。
【0004】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
対話やプレゼンテーションの遂行者の受動的或いは能動
的情報獲得行為に対して、情報が必要な時点で話題と分
野同定を行うことにより、話題に対応した適切な情報を
選択し、提供することができる自動情報提供方法を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】対話遂行者やプレゼンテ
ーション遂行者が行う受動的あるいは能動的な情報取得
行為に対して対話やプレゼンテーションにおける話題と
話題が属する分野を同定し、情報を提供する際に話題を
用いてデータベースの中から関連する情報を選択する。
【0006】また、話題の分野の同定と分野の転換を検
出する場合に、専門語辞書に専門分野名を記述し、専門
語辞書を用いて各分野の尤度を決定する。
【0007】また、表層的な言語表現を辞書に保持し、
言語表現用の辞書により話題転換箇所の箇所の候補と話
題候補を検出する。
【0008】また、対話における係り型または受け型の
表層表現を登録した辞書を用いて発話が要求的な目的を
もつ係り型または、要求的な目的を持たない受け型につ
いて同定し、関連する話題が継続している発話の集合を
話題ユニットとして同定する際に、該前の発話が受け型
であれば、該前の発話の話題ユニットと該現在の発話の
話題ユニットが異なる場合に該現在の発話が話題転換候
補であれば、それを話題転換と認定し、現在の話題ユニ
ットに含まれる数発話前に検出された話題候補を話題と
して選択する。
【0009】また、分野転換が検出された時に話題転換
が検出されていなくとも話題転換が起こったと見なす。
【0010】また、データベース中の話題の検索に用い
る話題集合において、話題転換が検出されており、認定
された話題が存在しない場合は前の話題を仮の話題とし
て話題集合に登録し、話題転換且つ、分野転換がなく認
定された話題が存在する場合には仮の話題を話題集合か
ら削除し、認定された話題を話題集合に追加する。
【0011】
【作用】本発明の自動情報提供方法は、話題と話題転換
の候補を言い回し等の表層的な言語情報によって検出
し、さらに、表層的な言語情報によって同定された対話
のインタラクション構造を用いることにより、現在の発
話と前の発話との継続関係により発話が同じ話題ユニッ
トに含まれるのか、異なる新しい話題ユニットに含まれ
るのかを判断し、話題が変わる場合に、話題候補と話題
転換候補のそれぞれから実際の話題と話題転換を選択す
る。また、分野転換が検出された時に話題転換が検出さ
れていなくとも話題転換を起こったと見なす。このよう
に対話の内容に応じた適切な情報を選択し、その情報を
対話遂行者やプレゼンテーション遂行者に提供すること
ができる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の一実施例の情報提供のための
処理動作を示すフローチャートである。また、図2は本
発明の一実施例の自動情報提供システムの構成を示す。
これらの図に従って一連の処理を説明する。 (ステップ1) マイクロフォン20や音声認識装置2
1は、対話やプレゼンテーションにおける発話を音声認
識して文字列に変換する。 (ステップ2) 形態素解析装置22はステップ1で得
られた文字列を単語毎に区切って単語列とし、各単語の
品詞や活用御の活用形等を同定する。
【0013】[分野同定・明示的話題転換候補検出・話
題候補検出・話題ユニットの同定] (ステップ3) この処理は分野同定・分野転換検出装
置23が分野転換を検出することにより分野同定を行
う。図4は本発明の一実施例の話題分野を同定するため
の処理のフローチャートである。同図の話題分野の同定
の詳細な方法については後述する。 (ステップ4) ステップ3において、分野転換が検出
されると、新たに同定された分野を現在の分野とする。 (ステップ5) ステップ4において同定された分野で
データベースを予め検索し、今後検索対象とするデータ
ベースをその検索結果に限定する。また、ステップ3に
おいて、分野転換が検出されない場合はなにも実行しな
い。 (ステップ6) 明示的話題転換候補検出装置24は明
示的話題の転換候補の検出を行う。この明示的話題転換
候補検出装置24は図3に示すような辞書を有する。図
3は本発明の一実施例の明示的話題転換候補検出装置の
辞書の例を示す。この処理は、明示的話題転換候補検出
装置24の辞書に登録された言語表現を音声認識装置2
1により文字列の単語列の中から検出することにより話
題転換箇所の候補を検出する。なお、対話やプレゼンテ
ーションの開始時も話題転換箇所として検出する。この
処理において、明示的話題転換候補が検出されればステ
ップ9に移行し、検出されなければ何も実行しない。 (ステップ7) 話題候補検出装置25は明示話題の同
定と話題候補の検出を行う。図6は本発明の一実施例の
明示的話題の同定と話題候補の検出処理のフローチャー
トを示す。詳細については後述する。 (ステップ8) 話題ユニット同定装置26は話題ユニ
ットの同定を行う。この処理は対話のインタラクション
構造等を用いて、関連する話題が展開する発話文の集合
である話題ユニットを同定する。図10は本発明の一実
施例の話題ユニットを同定する処理のフローチャートを
示す。詳細については後述する。 (ステップ9) 話題・話題転換候補認定装置27は話
題と話題転換の認定を行う。この処理はステップ8で求
めた話題ユニットを用いてステップ6で求めた話題転換
候補とステップ7で求めた話題候補からそれぞれ話題転
換と話題の正しいものを選択する。図12は本発明の一
実施例の話題候補と話題転換候補の認定処理のフローチ
ャートを示す。詳細については後述する。 (ステップ10) 話題集合更新装置28は話題集合の
更新を行う。図13は本発明の一実施例の話題集合の更
新処理の例を示す。詳細については後述する。 (ステップ11) データベース検索装置29は話題集
合によるデータベース検索を行う。この処理は現在の話
題を用いて、ステップ5で限定されたデータベースに対
して検索を行う。 (ステップ12) 情報表示装置30は対話遂行者及び
プレゼンテーション遂行者に対して情報提供を行う。情
報表示装置30は例えば、スピーカ31やディスプレイ
32のような装置である。
【0014】以下に図1のフローチャートの各ステップ
毎の処理方法を説明する。 1. [話題分野の同定方法] 図4に示す話題分野の同定方法について説明する。図5
は本発明の一実施例の分野同定、分野転換検出装置の辞
書の例を示す。分野同定・分野転換検出装置23は形態
素解析結果から分野用語を検出し、最も最近検出された
n個の分野用語に対応する分野について最も数の多いも
のを現在の分野とする。nの値は適当に設定する。 (ステップ41) 長さがnのFIFO(First In Fir
st Out) を1つと各分野の用語数を記憶するためのカウ
ンタを設定した分野数だけ準備する。ここでいうFIF
Oとは適当なn個のデータを保持するための機構でn個
以上のデータを入れたときは最も古いデータを削除する
ものである。初期状態ではFIFOは空で、各カウンタ
の値は0である。この状態において、分野同定・分野転
換検出装置23は、形態素解析装置22から形態素解析
結果が入力される。 (ステップ42) 分野同定・分野転換検出装置23
は、ステップ41で入力された形態素解析結果と分野同
定・分野転換検出装置23の辞書より分野用語を検出す
る。 (ステップ43) ステップ42において分野用語を検
出した場合には、対応する分野の用語数カウンタの値を
1増やす。 (ステップ44) また、分野用語の分野名の集合を1
つのリストとしてFIFOに入れる。 (ステップ45) FIFO中のリスト数がFIFOの
長さnより小さい場合にはFIFOが全部埋まっていな
い状態であり、分野名は同定できないため、ステップ4
2に移行する。 (ステップ46) FIFO中のリスト数がFIFOの
長さnより大きい場合には、新たらしいリストがFIF
O中に入ったことになり、最も古いリストが1つのFI
FOから出される。 (ステップ47) FIFOより取り出されたリストに
含まれる分野名に対応するカウンタ値を1減らす。 (ステップ48) 最後にカウンタ値が最大の分野をそ
の時点の分野とする。
【0015】ここで、分野同定・分野転換検出装置23
は過去n個の分野用語を用いて分野同定処理を行うの
で、実際に分野転換が起こってから検出されるまでには
遅延が生じる。遅延は分野転換の前後の各分野での用語
の類似度によって異なるので、実際に話題転換が起こっ
た時刻を推定するのは困難であるが、時刻を例えばFI
FOの真ん中の分野用語が検出された時刻tとすること
ができる。転換の前後の分野が類似度が低ければ、その
時刻tは有効である。
【0016】2.[明示的話題の同定方法と話題候補の
検出方法] 次に図6に示した明示的話題の同定方法と話題候補の検
出方法について説明する。この検出処理は明示的話題転
換候補検出装置24と話題候補検出装置25により実行
される。 (ステップ61) 明示的に話題を導入する言語表現を
記述した明示的話題転換候補検出装置24の明示的話題
同定用辞書と発話文の形態素解析結果のマッチングをと
って、話題を検出する。図7は本発明の一実施例の明示
的話題の同定用辞書の特定の文型の例であり、図8は本
発明の一実施例の明示的話題の同定用辞書の話題を示す
語句の例を示す。例えば、「XはYです。」という文で
は、Xを話題として検出する。 (ステップ62) ステップ61のマッチングにおいて
明示話題が検出された場合には、ステップ63へ移行
し、明示話題がなかった場合にはステップ65に移行す
る。 (ステップ63) 明示話題が検出され、かつ明示話題
が代名詞のような特定の概念を表さない不適切語でない
場合は、ステップ64に移行する。もし、不適切語の場
合にはステップ65に移行する。 (ステップ64) マッチング後の話題は即座に実際の
話題として認定され話題集合に追加され、ステップ61
に移行する。 (ステップ65) 図9は本発明の一実施例の話題候補
検出装置の話題候補検出用辞書の例を示す。ステップ6
2において話題がマッチングしなかった場合や、ステッ
プ63で話題が不適切語である場合には、この話題候補
検出装置25の話題候補検出用辞書と話題とのマッチン
グをとり話題候補を探す。話題候補検出装置25の話題
候補検出用辞書は言語表現特定の動詞とその表層格の組
み合わせが記述されている。 (ステップ66) マッチングの結果、話題候補がある
場合にはステップ67に移行し、話題候補がない場合に
はステップ61に移行する。 (ステップ67) ステップ66でマッチング結果にお
いて話題候補があった場合にはその話題候補が不適切語
である場合には何の処理も行わずにステップ61に移行
する。また、話題候補が適切語の場合には話題候補集合
に追加する。
【0017】3.[話題ユニット同定処理] 次に話題ユニット同定装置26が話題ユニットを同定す
る処理について説明する。話題ユニットは基本的に以下
のように同定できる。 (1) 前の発話が係り型であれば、現在の発話は前の発話
と同じ話題ユニットに属する。ここでいう係り型とは、
発話行為の目的のうち指示的な発話行為であり、受け型
はその逆の意味を持つ。例えば、係り型には質問、依
頼、確認等があり、受け型には情報伝達、相槌等があ
る。 (2) 現在の発話に話題候補がなければ、前の発話と同じ
話題ユニットに属する。 (3) 上記以外の場合は新しい話題ユニットである。
【0018】図10は本発明の一実施例の話題ユニット
を同定する処理のフローチャートを示す。同図のフロー
チャート中の“flag”は前の発話の係り型や受け型
のタイプを保存するための変数であり、初期値は0であ
る。“flag”の値が1であれば、前の発話は係り型
であり、0であれば、受け型である。 (ステップ101) flag=1であれば、現在の発
話は前の発話と同じ話題ユニットに含まれるとみなさ
れ、ステップ105に移行する。flag=1の場合で
あっても話題候補がないか、あるいは、「それで」のよ
うな話題ユニット継続表現があれば、現在の発話は前の
発話と同一の話題ユニットに含まれると見なされる。f
lag=0であれば、ステップ102に移行する。 (ステップ102) ステップ101でflag=0の
場合において、発話に話題候補がない場合にはステップ
105に移行する。 (ステップ103) 発話に話題ユニット継続表現がな
ければ、ステップ104に移行し、話題ユニット継続表
現がある場合にはステップ105に移行する。 (ステップ104) ステップ101、102、103
によりflag=0であり、かつ話題候補があり、かつ
話題ユニット継続表現がない場合には現在の発話は前の
発話とは異なる新しい話題ユニットに含まれるとみなさ
れる。 (ステップ105) flag=1であるか、または、
flag=0で、話題候補なし、さらに、現在の発話に
話題ユニット継続表現がある場合には、現在の発話は前
の発話と同じ話題ユニットに含まれると見なされる。 (ステップ106) 図11は本発明の一実施例の話題
ユニット同定装置の辞書の例を示す。ここで、現在の発
話と話題ユニット同定装置26の話題ユニットを同定す
るための辞書とマッチングを行う。 (ステップ107) もし、現在の発話が図11に示す
ような「〜ですか」,「〜ます」,「〜いただけます
か」,「〜ね」のような係り型であれば、ステップ10
8に移行し、「〜ですけど」,「〜ですが」,「〜ます
が」,「はい」,「いいえ」,「わかりました」のよう
な受け型の場合にはステップ109に移行する。 (ステップ108) ステップ107において現在の発
話が係り型であれば、flag=1とする。 (ステップ109) ステップ107において現在の発
話が受け型であれば、flag=0とする。
【0019】このように、flag=1であれば、現在
の発話は前の発話と同じ話題ユニットに含まれると見な
され、また、flag=1であっても、話題候補がない
か、あるいは、「それで」のような話題ユニット継続表
現があれば、現在の発話は前の発話と同一の話題ユニッ
トに含まれると見なされる。もし、flag=0であ
り、且つ話題候補があり、且つ話題ユニット継続表現が
なければ、現在の発話は前の発話とは異なる新しい話題
ユニットに含まれると見なされる。
【0020】4.[話題と話題転換の認定方法] 次に話題・話題転換認定装置27が行う話題と話題転換
の認定方法について図12に示すフローチャートに従っ
て説明する。話題・話題転換認定装置27は前述の話題
ユニット同定装置26の処理で得られた結果により以下
の処理を行う。 (ステップ121) 話題ユニット同定装置26により
現在の発話が前の発話と同一話題の話題ユニットに含ま
れる場合はステップ122に移行し、現在の発話が前の
発話とは異なる新しい話題ユニットに含まれる場合はス
テップ129に移行する。 (ステップ122) 話題ユニットが変わり、新しい話
題となったとみなすことができるため、話題転換候補を
破棄する。 (ステップ123) 現在の発話に含まれるすべての新
しい話題候補tについて continue(t) =1 とする。ここで、continue(t) は話題候補tが継続して
いる発話数である。 (ステップ124) 話題候補集合中の全ての話題候補
Tについてcontinue(T)の値を1増やす。 (ステップ125) 話題候補集合中にcountinue(topi
c)=nを満たす話題候補topic が存在するかどうかを調
べる。ここで、nは話題と認定されるために話題候補が
継続しなければならない最小の発話数であり、人間を対
象とした話題同定の結果より、例えばn=4とすればよ
い。
【0021】もし、上記のcountinue(topic)=nを満た
すような話題候補topic が存在すれば、ステップ126
に移行し、存在しなければステップ128に移行する。 (ステップ126) 話題候補集合中にcountinue(topi
c)=nを満たす話題候補topic が存在していれば、話題
候補topic を話題と認定する。 (ステップ127) 話題候補topic を話題候補集合か
ら削除する。 (ステップ128) 現在の発話に含まれていた新しい
話題候補を話題候補集合に追加する。ステップ125に
おいて、countinue(topic)=nを満たすような話題候補
topic が存在しなければ、単に現在の発話に含まれてい
た新しい話題候補を話題候補集合に追加する。
【0022】なお、ここでは、話題として認定されなか
った話題候補は破棄してしまったが、話の流れを細かく
追いたいときには、話題とは別に保存して用いてもよ
い。 (ステップ129) ステップ121において現在の発
話が前の発話とは異なる新しい話題ユニットに含まれる
場合は、話題転換候補を話題転換と認定する。 (ステップ130) 次に話題候補集合をクリアする。
【0023】5.[話題集合の更新方法] 話題集合更新処理装置28が話題集合の更新処理を行う
場合の処理を図13のフローチャートに従って説明す
る。 (ステップ131) 明示的話題転換があるかを判断
し、ない場合にはステップ135に移行する。 (ステップ132) 明示的話題転換候補が話題転換と
して認定されていない場合にはステップ134へ移行す
る。 (ステップ133) 明示的話題転換候補が話題転換と
して認定されており、且つ認定された話題が存在しない
場合には、以前の話題を仮の話題とする。 (ステップ134) ステップ132において、明示的
話題転換候補が話題転換として認定されていない場合に
は話題集合をクリアし、ステップ139に移行する。 (ステップ135) ステップ131において、明示的
話題転換がない場合、分野転換されているかを判定し、
分野転換がない場合にはステップ137に移行する。 (ステップ136) ステップ135において、分野転
換がある場合に、tを分野用語管理用のFIFOの真ん
中に保存されている「用語」が検出された時刻であると
して、時刻t以降に別の明示的話題転換が起きていない
場合は、分野転換に対して処理を行う必要があるのでス
テップ132に移行する。また、時刻t以降に別の明示
的話題転換が起きている場合はステップ137に移行す
る。 (ステップ137) 話題転換もなく、分野転換もな
く、かつ認定された話題が存在しない場合には何も処理
を行わない。話題転換もなく、分野転換もなく、かつ認
定された話題が存在する場合にはステップ138に移行
する。 (ステップ138) 仮の話題を話題集合から削除す
る。 (ステップ139) 認定された話題を話題集合に追加
する。
【0024】図14は本発明の一実施例の対話例におけ
る話題ユニットを示す。以下に具体例を用いて本発明の
処理を説明する。
【0025】実際の処理は1発話毎に分野同定、話題候
補検出、話題ユニット同定等の処理を並列に行うが、分
かり易くするために分野同定処理だけを説明し、次にそ
の他の処理を説明する。
【0026】a:[分野同定処理] 最近検出された分野用語に対応する分野を管理するため
のFIFOの長さを5とし、話題候補が話題として認定
されるために継続する必要がある発話数の最小値nを4
とする。対話が始まる前の初期状態では、FIFOは空
で話題候補集合と話題集合はともに空である。また、各
分野のためのカウンタcount(分野名) で表すと、 count(郵便) =0, count (運送)=0, count(ビジネ
ス)=0 となる。
【0027】図1のステップ3の分野同定処理について
説明する。図14の発話A−1“まず郵便の配達日数に
ついてお伺いしたいのですけれど。”では分野用語とし
て「郵便物」と「配達」が検出される。図5では、対応
する分野はそれぞれ「郵便」と「郵便、運送」であるの
で、郵便分野カウンタcount(郵便) =2、運送分野カウ
ンタがcount (運送)=1となり、FIFOの状態は次
にようになる。
【0028】FIFO=[(郵便,運送),(郵便)] 発話B−1“はい、どうぞ。”では分野用語が検出され
ないので、何も行われない。発話A−2の“速達を出し
たいのですが”では「速達」が分野用語として検出され
る。図5によると、「速達」に対応する分野は「郵便」
であるので、count (郵便)=3となり、FIFOの状
態は以下のようになる。
【0029】FIFO=[(郵便),(郵便、運送),
(郵便)] 発話B−2“どちらまでですか。”とA−3“京都に明
日まで届きますか。”では分野用語は検出されない。
【0030】発話B−3“次に郵便物を回収するのは正
午ですから届くと思いますが。”では「郵便物」が分野
用語として検出される。図5によれば、「郵便物」に対
応する分野は「郵便」であるのでcount(郵便) =4とな
り、FIFOの状態は以下のようになる。
【0031】FIFO=[(郵便),(郵便),(郵
便,運送),(郵便)] 発話A−4“そのポストに入れておけばいいですか。”
では、「ポスト」が分野用語として検出される。図5に
おいて、「ポスト」に対応する分野は「郵便,ビジネ
ス」であるので、count(郵便)=5、count(ビジネス)
=1となり、FIFOの状態は以下のようになる。 FIFO=[(郵便,ビジネス),(郵便),(郵便),(郵
便,運送),(郵便)] ここで、FIFOの内容が満たされたことになるので、
はじめて分野が求めることができる。カウンタの値が最
大であるのは郵便分野であるので、分野は「郵便」とさ
れる。次の発話B−4“はい”では、分野用語は検出さ
れない。
【0032】発話A−5“次に定額預金をしたいのです
が。”では「定額預金」が分野用語として検出される。
図5によれば、「定額預金」に対応する分野は「郵便」
であり、FIFOの一番古い要素が削除されるので、 count( 郵便)=5,count(ビジネス) =1 となり、FIFOの状態は以下のようになる。 FIFO=[(郵便),(郵便,ビジネス),(郵便),(郵
便),(郵便,運送)]
【0033】b:[分野同定以外の処理] 次に分野の同定以外の処理について説明する。発話A−
1“まず郵便の配達日数についてお伺いしたいのですけ
ど。”には図8に示した明示話題マーカ「について」が
存在する。従って、明示話題「郵便の配達日数」が即座
に話題として認定され、話題集合に登録される。次の発
話B−1“はい、どうぞ。”では話題候補も話題転換候
補も見つからない。また、発話A−1は図11によれ
ば、受け型発話であるが、発話B−1に話題候補がない
ので図15に示すように2つの発話は同一の話題ユニッ
ト1に含まれることになる。
【0034】発話A−2からB−3までを考える。図9
に示した話題候補のマーカを調べると発話A−2では
「を」により話題候補「速達」が発話A−3では「に」
により話題候補「京都」が、発話B−3では「を」によ
り話題候補「郵便物」が検出される。また、図3の明示
的話題転換候補検出用辞書のクルーワードを調べると、
発話B−3において“次に郵便物を回収するのは正午で
すから届くと思いますが。”において、「次に」という
語句が存在するので、話題転換候補として検出される。
ここで、図11によれば、発話A−2とB−3は受け
型、発話B−2とA−3は係り型であり、また、発話A
−2には話題候補が存在することから、図15に示すよ
うに発話A−2からB−3までは、話題ユニット1とは
異なる新しい話題ユニット2を形成することがわかる。
従って、話題候補「速達」は4発話以上にわたって継続
することになるので、発話B−3の時点で話題として承
認される。また、発話B−3の話題転換候補は話題ユニ
ット内にあるので棄却される。発話B−3終了後、話題
集合と話題候補集合は以下のようになる。 話題集合={速達、郵便の配達日数} 話題候補集合={京都、郵便物}
【0035】発話A−4とB−4を考えると、図9に示
した話題候補マーカにより発話A−4で話題候補「ポス
ト」が検出される。ここで、図11によれば、発話A−
5は受け型であり、また、発話A−4は係り型、発話B
−4は受け型であり、また、発話A−4には話題候補が
存在することから、図15に示すように発話A−4とB
−4新しい発話ユニット3を形成する。従って、発話A
−4の時点で話題候補集合はクリアされ、新たに「ポス
ト」が以下のように登録される。 話題候補集合={ポスト}
【0036】発話A−5では図9に示した話題候補マー
カにより話題候補「定額預金」が図3により話題転換候
補が検出される。ここで、図11によれば、発話A−5
には話題候補が存在することから、図15に示すよう
に、発話A−5は新しい発話ユニット4を形成する。従
って、発話A−5の時点で話題候補集合はクリアされ、
新たに「定額預金」が以下のように登録される。 話題候補集合={定額預金}
【0037】また、話題転換候補が話題ユニットの先頭
にあることから、話題転換として承認される。従って、
話題集合はクリアされる。
【0038】上記のようにして得られた情報は対話遂行
者やプレゼンテーション遂行者に情報表示装置30であ
るスピーカ31により音声で伝達されるかディスプレイ
32により画像で伝達される。
【0039】上記のように対話における発話のインタラ
クション構造を調べることにより関連する話題が展開し
ている話題ユニットを同定し、それにより話題や話題転
換の候補を現在の発話に対応する話題や話題転換として
認定する。
【0040】
【発明の効果】上述のように本発明の自動情報提供方法
は、対話やプレゼンテーションの進展の促進に有効であ
る。即ち、対話遂行者やプレゼンテーション遂行者に対
して話題と関連する情報を提供すれば、話題はさらに発
展する。また、議論を行っている者に対して話題と関連
する情報を提供することにより、発想支援を行うことが
できる。また、情報案内サービスのように問い合わせを
受け、大規模なデータベースから情報を迅速に検索して
応答しなければならないようなサービスの支援にも有効
である。さらに、個人あるいは小グループを対象とした
情報案内や宣伝にも応用することもできる。また、本発
明で用いた話題同定手法を用いることによりドキュメン
タリー番組等のマルチメディア情報に対してラベル付け
を行ったり、話題に応じて分割を行ったりすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の情報提供のための処理動作
を示すフローチャートである。
【図2】本発明の一実施例の自動情報提供システムの構
成を示す図である。
【図3】本発明の一実施例の明示的話題転換候補検出装
置の辞書の例を示す図である。
【図4】本発明の一実施例の話題分野を同定するための
処理のフローチャートである。
【図5】本発明の一実施例の分野同定、分野転換装置の
辞書の例を示す図である。
【図6】本発明の一実施例の明示的話題の同定と話題候
補の検出処理のフローチャートである。
【図7】本発明の一実施例の明示的話題の同定辞書の例
(特定の文型)を示す図である。
【図8】本発明の一実施例の明示的話題の同定用辞書の
例(話題を示す語句)を示す図である。
【図9】本発明の一実施例の話題候補検出装置の辞書の
例を示す図である。
【図10】本発明の一実施例の話題ユニットを同定する
処理のフローチャートを示す。
【図11】本発明の一実施例の話題ユニット同定装置の
辞書の例を示す図である。
【図12】本発明の一実施例の話題候補と話題転換候補
の認定処理のフローチャートである。
【図13】本発明の一実施例の話題集合の更新処理の例
を示すフローチャートである。
【図14】本発明の一実施例の対話例における話題ユニ
ットを示す図である。
【符号の説明】
20 マイクロフォン 21 音声認識装置 22 形態素解析装置 23 分野同定・分野転換検出装置 24 明示的話題転換候補検出装置 25 話題候補検出装置 26 話題ユニット同定装置 27 話題・話題転換認定装置 28 話題集合更新装置 29 データベース検索装置 30 情報表示装置 31 スピーカ 32 ディスプレイ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対話遂行者やプレゼンテーション遂行者
    が行う受動的あるいは能動的な情報取得行為に対して対
    話やプレゼンテーションにおける話題と該話題が属する
    分野を同定し、情報を提供する際に前記話題を用いてデ
    ータベースの中から関連する情報を選択することを特徴
    とする自動情報提供方法。
  2. 【請求項2】 前記話題の分野の同定と分野の転換を検
    出する場合に、専門語辞書に専門分野名を記述し、該専
    門語辞書を用いて各分野の尤度を決定することを特徴と
    する請求項1記載の自動情報提供方法。
  3. 【請求項3】 表層的な言語表現を辞書に保持し、該言
    語表現用の辞書により話題転換箇所の箇所の候補と話題
    候補を検出することを特徴とする請求項1記載の自動情
    報提供方法。
  4. 【請求項4】 対話における係り型または受け型の表層
    表現を登録した辞書を用いて発話が要求的な目的をもつ
    係り型または、要求的な目的を持たない受け型について
    同定し、関連する話題が継続している発話の集合を話題
    ユニットとして同定する際に、該前の発話が受け型であ
    れば、該前の発話の話題ユニットと該現在の発話の話題
    ユニットが異なる場合に該現在の発話が話題転換候補で
    あれば、それを話題転換と認定し、現在の話題ユニット
    に含まれる数発話前に検出された話題候補を話題として
    選択することを特徴とする請求項1記載の自動情報提供
    方法。
  5. 【請求項5】 分野転換が検出された時に話題転換が検
    出されていなくとも話題転換が起こったと見なすことを
    特徴とする請求項1記載の自動情報提供方法。
  6. 【請求項6】 前記データベース中の話題の検索に用い
    る話題集合において、話題転換が検出されており、認定
    された話題が存在しない場合は前の話題を仮の話題とし
    て該話題集合に登録し、 話題転換且つ、分野転換がなく認定された話題が存在す
    る場合には該仮の話題を該話題集合から削除し、該認定
    された話題を話題集合に追加することを特徴とする請求
    項1記載の自動情報提供方法。
JP3296078A 1991-11-12 1991-11-12 自動情報提供方法 Pending JPH06236410A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0887501A (ja) * 1994-09-19 1996-04-02 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 話題構造認識における話題レベル制御方法および話題構造認識装置
JPH0887502A (ja) * 1994-09-19 1996-04-02 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> テキスト用話題構造認識における話題語選択方法と話題構造認識装置
JPH08123812A (ja) * 1994-10-21 1996-05-17 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 話題構造認識方法及び装置
US8214197B2 (en) 2006-09-26 2012-07-03 Kabushiki Kaisha Toshiba Apparatus, system, method, and computer program product for resolving ambiguities in translations

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