JPH0623207A - 臨界超過流体抽出装置 - Google Patents

臨界超過流体抽出装置

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JPH0623207A
JPH0623207A JP4263693A JP4263693A JPH0623207A JP H0623207 A JPH0623207 A JP H0623207A JP 4263693 A JP4263693 A JP 4263693A JP 4263693 A JP4263693 A JP 4263693A JP H0623207 A JPH0623207 A JP H0623207A
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ロバート・ウィリアム・アリントン
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ダニエル・ジーン・ジェームソン
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    • B01DSEPARATION
    • B01D11/00Solvent extraction
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    • B01D11/0407Solvent extraction of solutions which are liquid with a supercritical fluid the supercritical fluid acting as solvent for the solute
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N30/00Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温高圧流体を取り扱うことが可能で、寿命
の長い新規なかつ高価でない臨界超過流体抽出装置用の
バルブを提供する。 【構成】 臨界超過流体抽出装置の抽出部は、抽出物質
用の断片収集部408、自動サンプル注入部406及び
完全に自動化された抽出操作を行う自動カートリッジ注
入機構460を備えている。抽出操作を自動的に行うた
め、流体用バルブ54Aがカートリッジの挿入及び取り
外しに同期して自動的に開閉される。このバルブ54A
はバルブステム700と共に硬いバルブ要素1014と
バルブ要素より軟い弁座702へ押圧する。この場合、
ステムは回転モータ570の制御により著しく回転する
ことはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は臨界超過流体抽出装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】臨界超過流体抽出においては、抽出容器
は臨界点以上の温度で保持されかつ臨界圧力以上の圧力
で流体が供給される。これらの状態の下では、抽出容器
内の流体は臨界超過の状態の流体である。臨界超過の状
態(以下超臨界という)での抽出装置の一形式のもの
は、熱源内に特殊な構造の抽出容器を備えている。
【0003】かかる形式の従来の超臨界抽出用の装置は
ライト(B.W.Wright)、その他による、AN
AL,CHEM,59,38−44(1987年1月)
の中に記載されており、この装置はオーブン内で加熱さ
れるボルト付けされたステンレス鋼製の抽出容器内のガ
ラスで裏打ちされた抽出室を使用している。この形式の
抽出装置は、(1)サンプル挿入に使用する前に圧力の
かかった抽出容器を開放し、そして使用済みサンプルを
除去するのに使用した後再びその容器を開放するという
時間を費す手順を必要とし、かつ(2)いくつかの環境
の下では熱い抽出容器を取り扱う必要があること、等の
欠点を有している。
【0004】自動的にサンプルを交換する従来の装置も
公知である。例えば、ベックマンインスツルメント(B
eckman Instrument)社は、放射免疫
(radio immuno)及び生物的ガンマ(bi
ogamma)分析器を製造しており、これは、サンプ
ル交換器からサンプル室の上の鉛で遮蔽された放射計数
室までサンプルの小形容器を持ち上げるエレベータ機構
をサンプル交換装置に内蔵している。更に、ガンマシリ
ーズ300ユニットもベックマンインスツルメント社に
より製造されており、これは計数室の外部環境からサン
プルの小形容器と計数室とを分離する厚肉の鉛のシャッ
ターを自動的に介在させる。これらの装置は1972年
又は1973年のベックマン広報7250に記載されて
いる。他の装置は、マイクロメディックコンセプト(M
icromedic Concept)4と呼ばれるマ
イクロメディックシステム(Micromedic S
ystem)社のローム(Rhom)及びハズ(Haa
s)部門により製造されている。これは1976年の広
報M1515に記載されている。
【0005】この形式の装置は、1966年6月21日
付発行のパッカード(Packard)等による米国特
許第3,257,561号の「トレイ用の移送及びイン
デックス装置付ポータブルトレイによる担持されるサン
プル用放射能レベル検出装置」と題する特許公報、及び
1965年8月3日付オルソン(Olson)による米
国特許第3,198,948号の「放射能サンプルの放
射能レベルを計測する装置」と題する特許公報に開示さ
れている。
【0006】これらの装置は超臨界抽出に必要とされる
高温、高圧の流体システムを取り扱うには適切ではな
い。
【0007】自動式超臨界流体抽出装置用の超臨界流体
の流れを制御するためには、自動式バルブが必要とされ
る。バルブは経済的な構造のものであって、高温・高圧
を取り扱うことのできる全ての特徴を有しかつ寿命が長
いことが望ましい。
【0008】従来の安価な自動式プログラマブルバルブ
はこれらの特徴の全てを備えたものではなく、従って、
短寿命か、高温を取り扱うことが不可能か、更に高価か
又は高圧を取り扱うことが不可能という1つ又はそれ以
上の欠点を有している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、超臨界抽出
装置において、高温、高圧流体を取り扱うことが可能
で、寿命の長い新規なかつ高価でないバルブを提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の記載から理解され
るように、超臨界抽出技術はいくつかの利点を有してい
る。例えば、(1)従来の抽出装置よりも一層便利であ
ることと、(2)自己清浄性という特徴を備えているこ
とと、(3)構成要素の1つとしてサンプルを保持する
使い捨て可能な安価なカートリッジを備えていること
と、(4)抽出それ自体を自動的に行うと同時にサンプ
ルの注入及び抽出処理の内の断片収集処理を自動化する
ことと、(5)高温・高圧の流体流動という厳しい条件
の下で低コストの長寿命性を与える、という点である。
【0011】
【実施例】図1において、ポンプ装置、バルブ装置、収
集装置16及び圧力容器と流体抽出装置の組立体18を
有する二重チャンネル式超臨界流体抽出装置10の内の
一チャンネルの流体ダイヤグラムが図解的に示されてい
る。ポンプ装置12は圧力容器と流体抽出装置の組立体
内の2個の抽出カートリッジを連結する。この目的のた
めポンプ装置12はティ継手を介して2個の同じバルブ
装置に連結されており、その内の1つは14で図示され
ている。各バルブ装置は2個の抽出カートリッジの対応
するカートリッジ用の2つの出口の1つと別々に連通し
ている。
【0012】ポンプ装置12自体は収集装置16、バル
ブ装置14及び圧力容器と流体抽出装置組立体18と協
働するという点を除いて本発明の部分ではない。ここに
記載する流量と圧力を供給可能ないずれのポンプ装置も
適用でき、かかる装置の1つはリンカーン通り6850
4,P.O.BOX5347のイスコ社(Isco,I
nc.,)のイスコモデル260Dポンプとして販売さ
れている。
【0013】バルブ装置14及びティ継手20の他の枝
管へ連結されている第2のバルブ装置(図1には示され
ていない)は、各々2式の異った収集装置16に連結さ
れており、その内の1式が図1には示されている。これ
は又圧力容器と流体抽出組立体18内の2個の抽出カー
トリッジの異った1つに連結されている。従って、2つ
の抽出作動を同一のポンプ装置12を使用して同時に行
うことができる。このような機構において、バルブ装置
14は、(1)ポンプ装置12からカートリッジ及び圧
力容器と流体抽出装置の組立体18の圧力容器内部の間
の空間へ超臨界状態の流体を流動させてカートリッジの
外側及び圧力容器の内側を洗浄させ、(2)カートリッ
ジ内のサンプル134の抽出を行うためカートリッジを
介して超臨界状態の流体を流動させるようにする。この
流体はカートリッジの内側及び外側の双方へ送られるた
め、カートリッジは該内側及び外側の間の高い差圧に耐
える必要性がなく経済的に製造することができる。
【0014】圧力容器と流体抽出装置の組立体18内へ
入る流体の流れを制御することに加え、バルブ装置14
は以下の流動をも制御する。すなわち、(1)カートリ
ッジと圧力容器の内部との間の空間から収集装置16又
は排気装置まで超臨界状態の流体を排出すること、及び
(2)カートリッジの内部から収集装置16へ抽出物質
を送り別の収集を行うこと、である。
【0015】抽出処理中にサンプル134を保持するよ
うに、前記組立体18は、加熱ブロック22、圧力容器
24及びカートリッジとプラグの組立体26を備え、こ
のカートリッジとプラグの組立体26は圧力容器24の
中へ伸長している。このような構成において、加熱ブロ
ック22は圧力容器と流体抽出装置の組立体18内の流
体を抽出用の超臨界状態の流体温度と圧力に維持する。
【0016】カートリッジとプラグ組立体26は抽出カ
ートリッジ組立体30、ブリーチプラグ32及びノブ3
4を備えている。これらの要素は、相互に連結されてお
り、従って、(1)圧力容器24は容易にブリーチプラ
グ32に封着され、(2)抽出カートリッジ組立体30
はブリーチプラグ32にスナップ止めされかつノブ34
により担持され、そして(3)ノブ34は当該組立体3
0を抽出管付きの管状圧力容器に挿入しかつ締結するハ
ンドルとして作用する。ここで、抽出管は、その軸心と
整合する出口と、圧力容器24の内壁及び抽出カートリ
ッジ30の外側の間の空間用の入口であって圧力容器2
4の内側で当該組立体30を取り囲む溝を介して設けら
れた抽出カートリッジ組立体30の内側用の入口と、を
連通させる。
【0017】かかる構成において、抽出カートリッジ組
立体30は、ブリーチプラグ32をねじ込むことにより
圧力容器24内へ容易に封着され、かつブリーチプラグ
32のねじを緩ませてノブ34を持ち上げることにより
容易に取り出される。抽出カートリッジ組立体30は中
空の内部、入口及び出口を含み、従って抽出されるべき
サンプルが中空の内部に位置決めされかつ超臨界状態の
流体が入口、中空の内部を介して出口へそして収集装置
へと通過するようになされ得る。抽出カートリッジ組立
体30は抽出室又は抽出管として作用し、圧力容器24
は抽出容器として、加熱ブロック22はオーブンとして
作用する。これらの用語は従来では普通に使用されてい
るものである。
【0018】好適実施例においては、ノブ34は低い熱
伝導性の材質で造られており、全ての実施例において、
ノブ34のハンドル部分の加熱を低減するように取り付
けられた少くとも断熱性の熱遮蔽装置を備えていること
が必要である。ノブ34は圧力容器24の外側へ伸長し
かつ圧力容器24とブリーチプラグ32の封止状態を支
援するようになされている。従って、抽出カートリッジ
組立体30は圧力容器24内で適当な温度で維持されて
いる。そしてノブ34は取り扱いに十分な程度に冷却を
維持するように圧力容器24の外部にある。
【0019】好適な実施例では、ノブ34は断熱材で造
られているが、これは圧力容器24の内側から伝達され
る熱を遮断するのに必要であるだけのことであり、この
ことは又ノブ34から圧力容器24を分離する熱遮蔽に
よってもなし得る。例えば、少くとも1mmの幅を有し、
ノブ34の断面の少くとも80%の範囲にわたりその断
面を横切って伸長しカートリッジとノブ34間の熱移動
のかなりの量を効果的に遮断する断熱ディスクのような
ものであってもよい。断熱ディスクは30度Cで0.0
5カロリー/cm・sec.以下の熱伝導率でなければならな
い。
【0020】抽出カートリッジ組立体30は開口部を有
しており、この開口部はいくらかの超臨界状態の流体が
圧力容器24へ入り抽出管内へ通じる1つの経路に沿っ
て移動し抽出管の出口を介して流出し収集装置へ導く導
管内へと移動することを可能にする。他の臨界超過の状
態の流体はカートリッジの外側を周って第2の経路に沿
って移動し圧力容器24から汚染物質を取り除き、圧力
を均衡させ他の出口から流出する。抽出カートリッジ組
立体30の入口及び出口の1つは組立体30の中心軸線
に沿って入りその他は側部から入り、圧力容器24が着
座している間相互に部品の回転を可能とし、かつ抽出カ
ートリッジ組立体30と流体源及び収集装置との連通を
可能にする。熱と流体の損失を減少させるため、カート
リッジの外側と圧力容器24の内壁間の空間は、洗浄流
用の流れを収容するため及びカートリッジの内側と外側
間の圧力を平衡させるために十分な大きさに限られる。
カートリッジの外側と圧力容器24の内側間の体積は1
0cm3 以下である。
【0021】好適実施例においては、入口は圧力容器2
4の内壁とカートリッジ・プラグ組立体26間の環状の
空間内に開口している。流体は環状の空間から2つの経
路に沿って移動する。これら双方共、狭い孔付きの環状
マニホールドと、ブリーチプラグ32内の凹所と連通す
る通路とを備えている。1つの経路は抽出カートリッジ
組立体30内に開口している。他の経路は抽出カートリ
ッジ組立体30の外側の狭い空間に沿って通じている。
従って、超臨界流体はラビリンス状の経路を経て抽出管
へ入り、同時に、抽出管の外側を通ることにより、抽出
管内の圧力は常時圧力容器24内の圧力とほぼ同じ圧力
である。圧力がほぼ同じであるため、抽出管内のサンプ
ルから抽出するに際し高圧が望まれるにもかかわらず、
抽出管自体は比較的低価格のプラスチックで形成するこ
とができる。
【0022】圧力容器24は金属のような強い材料で全
体的に形成されかつ開放した頂部、入口開口部及び2つ
の出口開口部を有する容器として形成されている。入口
開口部は入口継手42を受け入れるような寸法となって
いる。この入口継手42は図1に示されており対応する
熱交換器40にチェックバルブ60Aで直列に連結され
ている。2つの入口開口部の各々は対応する洗浄バルブ
継手44及び対応する抽出流体用の継手46のそれぞれ
を受ける寸法となっている。これらの継手により、圧力
容器24はカートリッジ・プラグ組立体26をその開口
部端部に受け入れることが可能でありかつカートリッジ
と46で示す抽出流体バルブ継手の間の連通を可能とす
る。42で示す入口継手及び44で示す洗浄バルブ継手
は圧力容器24の内側との連通を可能とする。
【0023】圧力容器と流体抽出装置の組立体18へ入
る又はそれから出る流体の流れを制御するため、バルブ
装置14は抽出バルブ50、洗浄流体バルブ52及び抽
出流体バルブ54を備えている。
【0024】抽出流体を圧力容器と流体抽出装置の組立
体18へ導入するため、抽出流体バルブ54はティ継手
の1つの枝管を管56を介して連通させかつ管58を介
して熱交換器の一端を連通させる。熱交換器の他端は管
60、チェックバルブ60A及び管60Bを介して入口
継手42と連通させる。これらの連結により、抽出流体
バルブ54は、ポンプ装置12から熱交換器40及び入
口継手42を介して圧力容器へ流れる流体を制御する。
【0025】圧力容器24からの洗浄流体を除去するた
め、洗浄流体バルブ52は、1つのポートを管62を介
して洗浄バルブ継手44と連通し、かつ他のポートを管
64(図1には図示されていない)を介して収集装置1
6又は排出口(図示されていない)と連通しており抽出
カートリッジ組立体30の外部及び圧力容器24の内部
からの汚染物質を含んだ流体を除去する。
【0026】抽出カートリッジ組立体30からの抽出物
質を取り除くため、抽出物バルブ50はそのポートの内
の1つを管66を介して抽出流体用の継手46と連通し
かつ他のポートを抽出物質を集める管68を介して収集
装置16と連通する。これら抽出された物質は、しばし
ば圧力容器と流体抽出装置の組立体18内のサンプルか
らの分析物又は抽出物と見なされている。
【0027】便宜性を考慮して、バルブ52,54は単
一の手動式制御ノブ70により操作されるように装着さ
れている。バルブ装置14へ流体を供給するため、
(1)管56は圧力流体をポンプ装置12からティ継手
20へ移動させ、(2)管76はティ継手20の一方の
アームに連結されていて図1には示されていない他の流
体抽出装置のユニットへ圧力流体を移動させ、そして、
(3)ティ継手20のもう1つのアームは管56を介し
て抽出流体バルブ54の入口継手74へ連結されてい
る。バルブ50,52及び54は、好適な実施例ではS
Si形式の02−0120である。
【0028】抽出流出バルブ54は回転式制御軸80を
有し、この軸80は入口ポートを開放又は閉鎖するよう
に回転される。この軸は、又、手動制御ノブ70により
操作され制御軸80にピン付けされたはすば歯車82を
担持する。はすば歯車84は、洗浄流体バルブ52の制
御軸107にピン付けされていて、はすば歯車82と噛
み合っており、従って、制御ノブ70が時計方向へ回転
した時、抽出流体バルブ54は閉鎖されるが、洗浄流体
バルブ52の制御軸は回転方向に対して反対方向に噛み
合っているので、ノブ70の時計方向の回転により洗浄
流体バルブ52が開放する。
【0029】2つの軸の2つの歯車の相対的な配置は以
下の通りである。すなわちノブ70の第1(時計方向)
の位置において、抽出流体バルブ54は遮断され、洗浄
流体バルブ52は開放される。この第1の位置から制御
ノブ70を反時計方向に130度回転することにより抽
出流体バルブ54が開放する一方、洗浄流体バルブ52
は開放した状態を維持することが可能である。このよう
に、両バルブは、ノブ70が第1の位置から反時計方向
に130度回転された時、開放する。ノブ70が第1の
位置から反時計方向に260度回転されると、抽出流体
バルブ54は開放されそして洗浄流体バルブ52が閉鎖
される。従って、制御ノブ70用の3箇所の定義可能な
位置が存在する。すなわち、(1)バルブ54が遮断し
かつバルブ52が開放した状態の時計方向位置、(2)
両バルブが開放した状態の中間位置、そして(3)バル
ブ54が開放しかつバルブ52が遮断した状態の完全に
反時計方向の位置、である。
【0030】抽出バルブ50は入口継手120、出口継
手122、手動制御ノブ132及び制御軸126を備え
ている。回転式制御126は制御ノブ132に取り付け
られる。抽出バルブ50が、制御ノブ132をその閉鎖
位置から反時計方向へ回すことにより開放された時、流
体は抽出カートリッジ組立体30から、抽出流体継手4
6、バルブ入口継手120、出口継手122、管68を
介して収集装置16へと流れる。
【0031】収集装置16は、洗浄カップリング90、
洗浄流体収集装置92、抽出物カップリング94、分析
用計器96、及び抽出流体収集装置98を備えている。
バルブ52を介して流れる洗浄流体は、洗浄カップリン
グ90を介して毛細管110へ入りそしてそこから洗浄
流体収集装置92内に入り、溶剤100の中へと流れ
る。同様に、バルブ50を介して流れる抽出物質は、管
68を介して抽出物カップリング94へ入り、そしてそ
こから毛細管128へ入り、好適な実施例では適当な溶
剤104を収容した抽出流体収集装置98の中へ流れ
る。
【0032】分析用計器96は従来の公知の方法で光学
カップリング102を介して毛細管128へ接続されて
いてもよい。光学カップリング102は光検出装置及び
毛細管128の一部の両側にある光源である。この部分
は光を通過させるように修正されている。この計器96
は抽出物質を監視しかつ抽出流体収集装置98への流入
の表示を与え更に光の吸光度についての情報を与える。
他の分析用計器も又、抽出物質の他の特性を表示し同定
するように使用されてもよい。
【0033】図2には、超臨界状態の流体抽出カートリ
ッジ組立体30の斜視図であり、この組立体30はほぼ
円筒状の管状胴体部分140と、フィルタ、フリット又
はサンプルを閉じ込める他の装置のような底部の多孔性
手段142と、底部蓋144と、フィルタ、フリット又
はサンプルを閉じ込める装置のような頂部の多孔性手段
146と、頂部蓋148とを備えている。
【0034】一実施例においては、管状の胴体部分14
0はその中にサンプル134を保持するようにされた円
筒状のプラスチック管であり、直径が小さくされ外ねじ
が形成された頂部及び底部の端部154及び156を有
する肩部を各端部に有している。中央開口部158がサ
ンプルを受けるために軸心に沿って通過している。しか
しながら、この管は他の形状にとっていてもよく、又他
の適当な材質で形成されてもよい。
【0035】サンプルを閉じ込めるため、底部及び頂部
の多孔性手段142及び146はステンレス鋼製の多孔
性フリット部材160及び162を各々が備えており、
これらの部材160,162は2つの封止リング164
及び166の1つ内のそれぞれ別々に保持されている。
フリット部材160,162は同じ径を有し中央開口部
158と整合して配設されている。又、封止リング16
4,166は管152の端部154,156と同じ内径
及び外径を有していて、管状の胴体部分140に平らな
状態で取り付けられておりフリット部材160,162
がそれらの端部を閉鎖する。
【0036】封止リング164及び166はテフロン又
はKe1−F(アメリカ合衆国,デラウェア,ウィルミ
ングトンのデュポン社の商標であってテトラフルオロエ
チレンと他のフルオロカーボンのプラスチックである)
で製造されるのが望ましい。頂部蓋及び底部蓋144及
び148は底部蓋144のねじ168のような内ねじが
設けられている。これらは管152の対応する外ねじ付
きの端部156,154と係合して頂部蓋148及び底
部蓋144を所定の位置に保持する。
【0037】底部蓋144は、胴体部分140の肩に当
るまでねじ込まれた時、管状の胴体部分140の底面に
対してリング164を押圧して封止効果を与え、フリッ
ト部材160を所定の位置に保持するような寸法で形成
される。同様に、頂部蓋148は、管状の胴体部分14
0の上端部分154の環状面170にリング166を押
圧して封止状態を形成するように寸法決めされている。
底部蓋144は内方に曲げられた環状フランジ175を
有していてリング164を出口継手用の円錐状中央開口
部210(図4)と係合させる。同様なフランジは頂部
蓋148にもある。フランジ内には、中央開口部158
の多孔性手段142及び146とほぼ同じ寸法で流体の
通路と整合している対応する円形の孔が設けられてい
る。
【0038】頂部蓋148はフリット部材162を所定
の位置に押圧するための内ねじを有する側部174と、
開口端177を有する噛み合いニップル176とを備え
ている。抽出管152は恒久的なカートリッジに対して
303ステンレス鋼で又はポリフェニレンサルファイド
の成形品で造られていてもよく、使い捨て式カートリッ
ジに対してポリエーテルイミド又はポリエーテルスルホ
ンプラスチックで造られてもよい。このカートリッジは
好適実施例では2.5cm3 のサンプルに対する内容積を
有するが、1,000cm3 位の大きさであってもよい。
頂部蓋148及び底部蓋144は恒久的なカートリッジ
に対してポリエーテルケトンプラスチック又はポリエー
テルイミドの成形品、又は使い捨てカートリッジに対し
てポリフェニレンサルファイド(ニューヨーク州,ニュ
ーヨーク10036,アメリカス通り1211,Cel
anee Chemical会社のフォルトロン(Fo
rtron)という商品名)プラスチックで造られても
よい。カートリッジを100度C以上の温度で使用する
ように意図している場合には、これらの蓋144,14
8及び管状の胴体140をステンレス鋼で造ると有利で
ある。
【0039】図3には、ブリーチプラグ32を有する組
立てた状態のカートリッジとプラグの組立体26、抽出
カートリッジ組立体30及びノブ34が示されている。
【0040】ブリーチプラグ32は高強度、耐蝕性のス
テンレス鋼(Nitronic50)で製造されてお
り、かつ円筒形の凹所180、封止面186、ねじ部8
8及び環状の係止フランジ190を備えている。円筒形
の凹所180は一方で係合するニップル176を受け他
方でノブ34を受けるように位置決めされていて、ニッ
プルとノブの間の外ねじ188を使用して圧力容器と閉
室を形成する。凹所180の外端近傍には保持用溝18
2が設けられている。溝182の中には止めばね184
が配置されている。
【0041】止めばね184は、ステンレス鋼線を円形
に曲げて両端を溶接して結合しトーラス状に形成したら
線コイルである。ら線の曲りは、ら線軸線に対して傾斜
しており、従って、トーラスの内径よりも大きい外径の
円形部材がトーラスの中心を介して押圧された時、座屈
するというよりも変形する一方、トーラスの外径は溝1
82のような手段により拘束される。それ故、係合する
ニップル176の大きい方の径が止めばね184を通過
して突き出るように抽出カートリッジ組立体30を凹所
180内に押圧した時、抽出カートリッジ組立体30は
ブリーチプラグ32内に留まる。保持強さは止めばね1
84の強度による。止めばね184は、カートリッジが
重力及び別の比較的軽い力に対しては保持されるが、ブ
リーチプラグ32からカートリッジを引き出すことによ
り容易に手動で取り出すことができるように選定され
る。
【0042】ノブ34は従来の方法でブリーチプラグ3
2の頂部に締結されている。好適な実施例では、ノブ3
4はフェノール樹脂のような耐熱・断熱性材料で造られ
ていて所定の位置に締結される。
【0043】図4には、クリップ止めされた抽出カート
リッジ26、ノブ34、及び圧力容器24に取り外し可
能に取り付けられたブリーチプラグ32の断面が示され
ている。圧力容器24は予め加熱ブロック22内に締り
ばめされている。圧力容器24は良好な切削性の耐蝕性
を有する303ステンレス鋼で製造されかつ円筒形の中
央開口部を有している。この中央開口部は抽出カートリ
ッジ26、底部端に嵌合する2つの出口用開口部、円筒
形の側壁の開口部を受けかつ入口継手及びブリーチプラ
グ32の外ねじ188と係合するように寸法決めされた
内ねじを有する頂部開口部を受けるように寸法決めされ
ている。加熱ブロック22は良好な熱伝導性のアルミニ
ウムから製造されており、かつ圧力容器24を堅く受け
るように寸法決めされた円筒形の開口部を備えている。
ブリーチプラグ32及び抽出カートリッジ組立体30は
圧力容器24内で滑りばめで取り付けられている。ブリ
ーチプラグ32の外ねじ188は圧力容器24内に内ね
じ200で係合している。環状の自己作用の高圧シール
202は封止面186と協働して大気から高圧超臨界流
体を封止する。そして、環状の高圧シール202から離
隔した環状の低圧シール204は、圧力容器24の内部
と抽出カートリッジ組立体30の外部の間の空間にある
汚染した超臨界流体が超臨界流体源に逆流するのを防止
する。これら2つの環状のシール202及び204はそ
れらの間にドーナツ状の入口室を形成し、この入口室内
には流体入口42の出口が流体を導入するように伸長し
ている。汚染は抽出カートリッジ組立体30の外壁の指
紋又は他の外来物質により生じる。それで低圧シール2
04はかかる汚染を防止する。
【0044】シール202,204はバルーシール(B
al−Seal)のタイプ504MB−118−GFP
である。
【0045】超臨界状態の流体は流体入口42に供給さ
れそして高圧シール202及び低圧シール204の間の
環状空間内を循環し、更に、圧力容器24と抽出カート
リッジ30内に2つの経路に沿って流動する。1つの経
路は洗浄用、他の1つは抽出用である。環状のスペーサ
206がシール202及び204の間のドーナツ状開口
部にあり、これは半径方向貫通孔付きの砂時計の形状の
断面を有し、入口の継手42から流入する超臨界流体を
スペーサ206の反対側へ分配し、そこからブリーチプ
ラグ32にドリル加工された通路208へと流れる。
【0046】通路208はブリーチプラグ32の凹所1
80から半径方向に伸長し環状リングへ達する。この通
路208は通路208の方向とは無関係に凹所と環状リ
ング間の流体に開放経路を与える。通路208は、入口
継手42(内側)に対して非制御の角度付きの位置に開
口している。流体は入口継手42の出口と連通する砂時
計の形状をしたスペーサ206の内方へ湾曲した部分の
一側部から、内方へ湾曲した部分の他側へそしてそこか
ら通路208へと流れる。
【0047】図3に示されたカートリッジとプラグの組
立体26が図4に示されたように圧力容器24内へ挿入
される場合、ノブ34は回転されて、1インチ当り8ね
じのコネクタを形成するブリーチプラグ32の外ねじ1
88は圧力容器24の内ねじ200と係合し、ブリーチ
プラグ32をねじ込んでカートリッジとプラグの組立体
26を圧力容器24に取り付ける。底部蓋144の円錐
形凹部210が継手アダプタ214の外部円錐の先端部
212に達すると、カートリッジとプラグの組立体26
は更に下方に移動するのを阻止される。
【0048】カートリッジとプラグの組立体26が底部
に達した後更にブリーチプラグ32をねじ込むことによ
り、継手ニップル176の上部の平坦な環状面が帽子状
のワッシャ216の平坦な下面に突き当る。この場合、
帽子状のワッシャ216は、ブリーチプラグ32の円筒
形孔222にねじ止めされた肩部ねじ218の頭部の上
面と対向している。
【0049】更に、ブリーチプラグ32を圧力容器24
内にねじ込むことにより、ニップル176がねじの頭部
から離れてワッシャ206を持ち上げて、環状面205
とワッシャ216の隆起部の間のコイルばね201を押
圧する。ブリーチプラグ32の圧力容器24へのねじ込
みを続けることにより、ブリーチプラグ32の環状フラ
ンジ190が圧力容器24の上面に突き当たる。このこ
とは、図4に示す通りコイルばね201の圧縮の限界位
置を与える。
【0050】コイルばね201の圧縮力は帽子状のワッ
シャ216と継手ニップル176の上部環状面203の
間に低圧封止を提供するのに十分な力である。より重要
なことは、この力は、又、底部蓋144の凹所210の
円錐面と継手アダプタ214の外部の円錐状先端部21
2を組合せる際の低圧封止をも提供することである。封
止面186は最初の部分の挿入の間にパイロットとして
作用し、内ねじ188が交差して噛み合っていないこと
を確認できる。円筒形の封止面186の端部のテーパ1
89はブリーチプラグ32がシール202,204を通
過するのを案内することにより、ブリーチプラグ32の
挿入中に損傷を与えることはない。
【0051】凹所224、通路208、高圧シール20
2及び係合するねじ188と200の配置は、圧力容器
24の内部に圧力が作用した時、ブリーチプラグ32が
不意に外れた場合、圧力容器24内の流体が高圧シール
202を通って漏れかつ噛み合った状態のねじ188と
200を伝わって上昇し、そして装置の圧力を低下させ
る一方、最大作動圧力で安全性を確保するに十分なねじ
係合を保持するような配置に選定される。
【0052】図4に示す実施例の最大作動圧力は10,
000psi (約703kg/cm2 )である。最大作動温度
は150度Cである。設備は、300度C以上の作動温
度で30,000psi (約2,110kg/cm2 )以上の
圧力に対して設計する必要はない。
【0053】上述の通り、ブリーチプラグ32、カート
リッジとプラグの組立体26が圧力容器24内に組込ま
れた後、ただし抽出の前に、カートリッジとプラグの組
立体26と圧力容器24の間の空間は汚染物質が除去さ
れる。かかる除去又は洗浄サイクルの間、超臨界流体が
流体入口42へ流入し、環状スペーサ206により分配
されそして通路208を通過する。超臨界状態の流体は
帽子状ワッシャ216の外径とブリーチプラグ32内の
凹所の円筒形内径230の間を通る。次に流体は流下し
継手ニップル176の外径とブリーチプラグ32の凹所
180の内径230の間の環状空間を通過する。次に流
体は止めばね184を通過し、頂部蓋148の外側、抽
出管152及び底部蓋144の周りを循環して円周状に
分配する。この流れは底部蓋144の下方で圧力容器2
4の底部240の上方の環状の空間に集められて排出用
継手44を介して流出しそれと共に汚染物質を運び去
る。抽出カートリッジの外側と圧力容器24の内側間の
汚染した流体は抽出容器の内側への通路を通ることはな
い。低圧シール204は汚染した流体が通路208へ達
するのを阻止する。継手ニップル176の大きい径と凹
所180の内径230の間の狭い隙間及び帽子状ワッシ
ャ216の内径と外径の間の狭い隙間からなるラビリン
スシールは、汚染物質が拡散して帽子状ワッシャ216
の上方の空間へ達するのを阻止する。
【0054】洗浄又は除去サイクルの間、これらの隙間
を介して超臨界流体が下方へ流動し、この隙間が小さい
故に、下方への流動は汚染した流体の渦が、隙間を介し
て通過するのを阻止する。これらの隙間はほんの数千分
の一インチである。ニップル176の頂部及び抽出カー
トリッジの底部の円錐形の凹所210はばね圧で封止さ
れているため、汚染物質はこれらの通路には入らない。
【0055】抽出に際しては、入口継手42から入る超
臨界流体はスペーサリング206で占められている空間
に分配され、通路208を介して肩部のねじ218とワ
ッシャ216の内径の間の数千分の一の半径方向隙間を
流下する。流体は更に流下を続け通路250、多孔のフ
リット162を介して抽出されるべき物質を通過させる
抽出室254内に流動する。抽出室254は図4におい
てサンプルを受けるため10cm3 の体積で寸法決めされ
て図示されている。抽出室の流体を通過させた後、流体
はフリット160、通路260、継手アダプタ214及
び継手46を介してサンプル収集装置へ排出される。
【0056】毛細管として設計された管を除き、この閉
鎖室内にある全ての導管は外径1/16インチ(約1.
59mm)、内径0.02インチ(約0.51mm)の30
0シリーズステンレス鋼で製造されている。
【0057】組立完了後の作動において、ポート114
(図1)を出る純粋流体のバルブ54(図1)と直接関
連する流体の流れは、導管の近接した部分をら線状に巻
付けることにより形成された熱交換器40を介し、チェ
ックバルブ60A及び導管60Bを介して圧力容器24
の入口継手42へと流動する。熱交換器40は、実際
は、加熱ブロック22を通る長い孔の中に存在するた
め、熱交換器は圧力容器24及び抽出管30と同じ温度
である。熱交換器は入口継手42に流入する流体を抽出
カートリッジ組立体30とほぼ同じ温度に予め加熱す
る。この温度は流体の臨界温度より高い温度である。ポ
ンプ装置12が臨界圧よりも高い一定の流体圧を発生す
るように設定されている場合、圧力容器24に入る流体
は超臨界状態の流体となる。
【0058】ティ20の位置で超臨界流体の圧力が一時
的に低下した場合には、チェックバルブ60Aが、二重
系統の超臨界抽出装置の第1の系統の圧力容器24及び
抽出カートリッジ26からの超臨界流体の逆流を阻止す
る。かかる圧力変動は、第1の系統が抽出している間に
二重系統の抽出装置の第2の系統が突然洗浄された場合
に発生する。各系統はそのようなチェックバルブを必要
とする。
【0059】洗浄サイクルの間、汚染された流体は継手
44を離れ、管62を介して流動し洗浄流体バルブ52
の入口継手116に入る。次に、それは出口継手118
から流出し管64を介してカップリング90(図1)へ
至る。カップリング90は水晶の毛細管110を結合す
るため、汚染された洗浄ガスが流出する。毛細管の孔
は、75ミクロンのように十分に小さく、長さも数イン
チのオーダーと十分に長く、適切な量に流れを限定する
に十分な流体抵抗を与える。例えば、3,000psi
(211kg/cm2 )の圧力ではポンプ装置12の変位量
に対して5ミリリットル/分である。ポンプ装置12は
定圧力型ポンプであり、従って、流体の流動は一旦流れ
が安定すると圧力容器24内の圧力には影響を受けな
い。
【0060】毛細管110の外端部は、収集装置として
作用するイソプロピルアルコールのような適当な溶剤1
00を含んだ洗浄流体収集装置92(図1)の中に浸さ
れていてもよい。この溶剤を通る泡は適切な流動を表わ
し、溶剤は毛細管110の端部が排出された汚染物質に
より塞がれるのを防止する。溶剤は汚染物質を溶解する
ように当業者に公知の方法で選定されるため、毛細管1
10の端部は塞がれず又、抽出カートリッジの外部に汚
染物質があるかどうか決定することが望まれる場合、溶
剤を後で分析することが可能である。
【0061】抽出サイクルの間、抽出物は圧力容器24
の継手46から流出して管66を通過する。この管66
は制御ノブ132に取り付けられた回転式制御軸126
を有する抽出バルブ50の入口継手120へと伸長して
いる。抽出バルブ50が閉鎖位置から反時計方向に回転
して開放した時、流体はその継手122から流出し管6
8を介して継手94へと流れる。継手94は水晶製毛細
管128に接続されている。
【0062】毛細管128は、定圧ポンプ12の変位に
対して適切な量の流量を発生するに十分な程度小さい5
0ミクロンの孔と、十分な程度長い数インチの長さを有
している。例えば、この場合2ミリリットル/分の流量
である。毛細管128の端部は抽出物質収集装置98の
溶剤104内に浸されている。イソプロピルアルコール
はいくつかの条件の下で溶剤104に使用される。この
溶剤104は抽出物質に対して良好な溶剤でなければな
らない。溶剤は抽出物質を通って泡立つガスから抽出物
質を溶解することにより抽出物質を捕獲しなければなら
ず又、毛細管128の端部での閉塞を防止しなければな
らないからである。
【0063】溶剤104は抽出後取り除かれて、抽出物
質の成分と量を決定するために分析される。毛細管12
8(同様に毛細管110)の長さに沿う圧力及び温度の
低下により、超臨界流体(又は、継手90若しくは継手
94が熱せられていない場合には液体)は、室温の溶剤
内に浸されている先端部に流体が達する時までに、ガス
に変化している。
【0064】図5乃至9には、5つの正面図が示されて
おり、2ステーション式の超臨界抽出装置10の1つの
抽出装置10の好適実施例の物理的な構成が示されてい
る。簡単化のため、2系統の装置の1つのステーション
を完全な流体的連結状態で示しかつこれのみを詳細に説
明する。第2の抽出ステーションは第1のものとほぼ同
じである。図5乃至9の流体力学的な連結は図1の連結
に対応する。図1で記載されかつ符号が付された構成要
素は図5乃至9の符号と同一である。図5中の対応する
第2の抽出ステーションの構成要素は対応する符号にダ
ッシュ(′)を付して示す。
【0065】図5に好適に示すように、熱交換器40は
加熱ブロック22の孔270に配設されている。管58
は一端がこの孔270に入り、この孔270の全長にわ
たりら線状に巻かれていて、かつ他端が加熱ブロック2
2内の圧力容器24の入口継手42と連通する管60と
してこの孔から出ている。管状の加熱要素272及び2
74が孔276及び278内に配設されていて、加熱ブ
ロック22の全長にわたり孔と共に伸長している。それ
らは図6に加熱ブロック22の両端から突出している。
好適実施例においては、これらの加熱要素はそれぞれ8
00ワットと400ワットの加熱出力を有する。
【0066】アルミニウムの支持ブロック280が支持
ブロック280のくぼみ内にあるねじ282により加熱
ブロック22に固定されている。バルブ54と52がね
じ286と290により支持ブロック280に固定され
ており、これらのバルブはスペーサ292により分離さ
れている。支持ブロック280は熱伝導性があり加熱ブ
ロック22の温度に近い温度にまでバルブ52を加熱す
る。
【0067】アルミニウムの支持ブロック284は、支
持ブロック284のくぼみ内にあるねじ292により加
熱ブロック22に保持されている。バルブ124の本体
はねじ285と287で支持ブロック284にねじ止め
されている。支持ブロック284の高い熱伝導性によ
り、バルブ124はほぼ加熱ブロック22の温度にまで
加熱される。管68はバルブ124から出口継手94ま
で達している。出口継手94はアルミニウム製アングル
部材290に装着され次にアルミニウム製アングル部材
290は図6に平面図で示された支持ブロック284に
固定されたアルミニウム板295に装着されているた
め、出口継手94は加熱ブロック22の温度近くまで加
熱される。支持ブロック284は加熱ブロック22にね
じ止めされている(締結状態は図示されていない)。支
持ブロック284、板295及びアングル部材290は
熱伝導性のアルミニウムで造られているため、加熱ブロ
ック22からの熱は継手94に効率良く伝導される。
【0068】管60,62及び66は加熱ブロック22
と接触した状態で、又は加熱ブロック22と接触してい
る熱伝導性の支持部材と接触した状態で取り付けられて
いる。これにより管60,62,66及びその内容物は
十分に加熱され、溶解したサンプルの溶解物又は汚染物
質が凝縮せず又は超臨界流体の溶液から沈澱することは
ない。管68は図10乃至14に示されている如く絶縁
物が取り付けられているので熱い状態に維持されてい
る。
【0069】図10乃至13は、図10乃至11と共に
図5乃至9に図示された二重系統抽出装置を囲繞する外
側キャビネットの4方向から見た正射投影図であって、
これらは一部切断して示した前方正面図及びキャビネッ
トの上部296の下側に装着された図5乃至9の二重系
統抽出ユニットをそれぞれ示す一部切断した平面図であ
る。図10に示す通り、二重系統抽出ユニットは4個の
管状のフェノール系スペーサ300と302、304と
306(図6)によりキャビネット296の上部から分
離して取り付けられている。これらのスペーサの内2個
は図10に300と302で示されており、これらは加
熱ブロック22(図5乃至9)の凹部308,310,
312及び314(図6)内へ伸長する。ステンレス鋼
製のねじ320,322,324及び326が管状スペ
ーサ300,302,304及び306(図6)の孔を
介して加熱ブロック22のタップねじ付孔330,33
2,334及び336(図6)内に伸長している。
【0070】ねじ320,322,324及び326の
ステンレス鋼材は低熱伝導性を有し、フェノール系スペ
ーサ300,302,304及び306(図6)も低熱
伝導性を有しているため、これらは加熱ブロック22、
圧力容器24、ブリーチプラグ32、バルブ類、及びキ
ャビネットカバー296から加熱された他の要素を熱的
に絶縁する。
【0071】図4に好適に示すように、圧力容器24及
びブリーチプラグ32はプラスチック縁金及び隙間34
2によりキャビネットの上面から熱的に遮断されてい
る。絶縁344はキャビネットの上面から加熱ブロック
22、圧力容器24、全てのバルブ類、接続管68及び
サンプル出口継手94を熱的に絶縁する。更に、サンプ
ル出口継手94は、継手94とキャビネットの上面29
6の継手用の孔348の間で半径方向間隙によりキャビ
ネット上面296から絶縁されている(図13)。絶縁
体350は全てのバルブ類、加熱ブロック、圧力容器2
4、管60,62,66及び68を低温の外部環境から
絶縁することにより、加熱ブロック22内の熱発生によ
り加熱状態が保たれている。
【0072】図11は、ブリーチプラグ32及び32′
を取り除きかつバルブのノブを取り除いた状態のキャビ
ネットを示す平面図である。2つのブリーチプラグから
の縁金付きの孔は352及び352′で示されている。
孔354,356,354′,356′はそれぞれ作動
軸及びバルブ54,54′,124及び124′の他の
突出する部品用のばか孔である。これらのばか孔は、キ
ャビネットの上面296がバルブに直接連結されたいか
なる部品とも接触しないように十分な大きさのものであ
る。バルブ54及び54′は制御軸の伸長部材294及
び294′と嵌合しており、これは歯車84及び82
(84′及び82′)により付加的な空間が必要だから
である。
【0073】熱電対式温度調節装置360(図10乃至
13)は加熱要素272及び272′に対し時間比例す
る電力を与える。熱電対式温度調節装置360の低エネ
ルギ時間比例出力は慣用的な半導体スイッチを制御する
ため又は調節装置のリレーを制御するために使用され
る。この調節装置は順に加熱要素への電力を切換えるも
のであり、その電力は合計して800ワットである。熱
電対式温度調節装置360への温度フィードバック情報
を与える検出熱電対は加熱ブロック22の孔364(図
5乃至9)内に位置している鉄−コンスタンタンの熱電
対接合である。手動式の電源スイッチ298が加熱回路
の入切を切換える。熱電対式温度調節装置、手動電源ス
イッチ及び半導体スイッチ又はリレーはケースの底部3
62に配設されている。小さな冷却ファンがケースの底
面を介して外気を引き込むようにケース底面に配置され
ていることが望ましい。
【0074】図14はバルブ用制御ノブの配置を示すキ
ャビネットの上面を示した図である。歯車付きの二重バ
ルブ54及び52(及び第2の抽出ステーション用の二
重バルブ54′及び52′)は表示ポインタ366付き
のノブ70を有している。中間位置に示されている「洗
浄」では両バルブ54及び52は開放されている。完全
に時計方向に回った位置ではポインタは「排出」を表示
しており、バルブ54は閉鎖しバルブ52は開放してい
る。完全に反時計方向に回った位置ではポインタは「抽
出」を表示しており、バルブ54は開放しバルブ52は
閉鎖している。バルブ124に連結された制御ノブ13
2(並びにバルブ124′に連結された制御ノブ13
2′)に関して、ノブを時計方向に回転させるとバルブ
が閉鎖しかつ反時計方向に回転させる(すなわち抽出方
向に回転させる)とバルブが開く。抽出装置10を使用
する前に、ポンプ装置12は所望の圧力に設定されかつ
加熱要素22は所望の温度に設定される。フリット16
0付きの底部キャップ144(図2)は抽出管152の
底部にねじ止めされている。内側凹部158は抽出され
るサンプルで充填され又は部分的に充填される。フリッ
ト162及び上部キャップ174はカートリッジとプラ
グの組立体26(図3)を形成する抽出管152の上面
にねじ付けされる。
【0075】カートリッジとプラグの組立体26は、ブ
リーチプラグ32内に配置されたガータばね184を通
る抽出カートリッジの継手ニップル176をねじ込むこ
とによりブリーチプラグ32内に結合される。ノブ70
及びポインタ366はバルブ54を閉鎖しバルブ52を
開放する「排出」位置(図1)に設定される。バルブ1
24は時計回り方向(閉鎖)の位置に設定される。
【0076】組立てられたブリーチプラグと抽出カート
リッジは予熱された圧力容器22内へ挿入されて、環状
フランジ190が圧力容器24の上面と接触するまで圧
力容器24の中へノブ34により手動でねじ込まれる
(図4)。圧力容器は熱電対式温度調節装置360の制
御の下で所望の温度まで予熱される。カートリッジとプ
ラグの組立体26は圧力容器24内で必要な温度まで急
速に上昇する。
【0077】カートリッジとプラグの組立体26をサン
プルブロック24内へ挿入した後、バルブノブ70はそ
のポインタ366が「洗浄」位置に来るように回転され
る。この位置では、両バルブ54及び52は開放され
る。ポンプ装置12は所望の流体圧力に既に設定されて
いるので、流体は管76,56、バルブ54、管58、
熱交換器40、管60、チェックバルブ60A,60B
及び入口継手42を介して凹所180(図4)内へ流れ
る。バルブ124は閉鎖されているので、熱交換器40
により適切な温度に予熱された超臨界流体は帽子状ワッ
シャ216、継手ニップル176を通過しカートリッジ
とプラグの組立体26の外側を周って流動する(図
3)。この超臨界流体は抽出カートリッジ組立体30の
外側の汚染物質及び圧力容器24の内側の汚染物質を溶
解する。高温の超臨界流体によっても、抽出カートリッ
ジ組立体30が適当な作動温度にあることが保証され
る。超臨界流体は継手44から、管62、バルブ52、
管64、継手92及び毛細管110を通って汚染物質を
洗い流す。
【0078】短時間の洗浄サイクルの後、制御ノブ70
はそのポインタ366が「抽出」(図14)に位置する
ように設定される。このことにより、バルブ54が開放
されかつバルブ52が閉鎖するように設定される。かか
る設定を行った直後に、操作員が図14に示すように
「抽出」方向に既に反時計回り方向にノブ132を回転
することによりバルブ124が開放される。圧力がかか
った流体は所望の超臨界温度になるようにバルブ54を
介して熱交換器40内に入り、入口継手42へと流れ
る。流体は次に凹所180内へ入り、ねじ218及び帽
子状ワッシャ216の内径の間の環状空間を通り、その
後、継手ニップル176の内部と、通路250とを介し
て圧力容器と流体抽出装置の組立体26(図3)へと流
動する。抽出カートリッジの内部サンプル用凹所254
(図2)を介して流れる超臨界流体は凹所254内に収
容されているサンプル134から分析物質を抽出する。
溶液中の分析物質を伴う超臨界流体は、継手46、管6
6、バルブ124、管68、カップリング94及び試験
管98内の収集用溶剤104の中に導入する毛細管12
8を介して流出する。分析物質は後で分析するために溶
剤104で溶解される。抽出が完了した時、ノブ132
は「閉鎖」位置へ時計回り方向へ回転される。このこと
により、超臨界流体の抽出カートリッジ26への流入が
停止する。ノブ70は、次に、そのポインタ366が
「排出」位置にあるように時計回り方向に回転される。
このことにより、バルブ54が閉鎖しかつバルブ52が
開放して、圧力容器24及びカートリッジとプラグの組
立体26が毛細管110を介して圧力降下する。
【0079】毛細管110の端部を介して発生する泡が
止った時、圧力降下が完了する。ノブ34は反時計回り
方向に回転されて圧力容器24からブリーチプラグ32
及びカートリッジとプラグの組立体26を取り外す。抽
出カートリッジ組立体30は空の用済みサンプルへ開放
する。
【0080】図15は、超臨界流体抽出装置の他の実施
例10Aの簡単化した斜視図であり、この実施例では、
下部部分に駆動部(図示しない)を収容するキャビネッ
ト400、キャビネットの上部部分の抽出部(図示しな
い)、サンプル注入部406及び断片(fractio
n)収集部408が備っている。超臨界流体抽出装置1
0Aは、キャビネット400の前方のパネル410から
制御され、そして駆動部は抽出部、サンプル注入部40
6、及び断片収集部408を操作する。断片収集部40
8は複数のサンプルを連続的に抽出しかつ操作員が最少
限介在することにより別々の容器内のサンプルから抽出
物質を収集するように協働する。
【0081】本実施例10Aの液体抽出装置は図1の実
施例と同様な方法で作動するが、新規なサンプル注入装
置及び断片収集装置と協働するようになされている。こ
の機構において、抽出されるべき一連のサンプルはサン
プルを保持する手段内に予め位置決めされており、又、
このサンプルは一時に1つの抽出装置の中へ自動的に注
入される。抽出装置において、超臨界状態の流体がサン
プルへ供給されそして抽出物質は1つずつサンプルから
取り除かれる。実施例10と実施例10Aとを相互に関
係づけるために、同じ部品は同じ符号を付しているが、
実施例10Aでは符号に「A」を付している。
【0082】抽出物質は断片収集部の個別の容器又は1
つの容器の個別の隔室へ供給される。従って、手動によ
りサンプルを供給する必要性又は個別のサンプル用の超
臨界流体の流れを生じさせる必要性もなく、複数の異っ
た予め位置決めされたサンプルについて複数の抽出を行
うことができる。これらのサンプルは操作員により個別
に物理的に注入される代りに、自動的に機械的に1つず
つ抽出装置へ移動される。
【0083】キャビネット400は傾斜角の付いた制御
パネル410を有するほぼ直方体の形状をした底部部分
412と直立する上部部分414を有している。上部部
分414は上方に伸長する別の直方体の形状であり、補
充ポンプ等の継手及びファンを収容可能な共通の背面部
分又は後部パネル416を有するほぼL字形の外形をし
ている。流体接続具420が一端から伸長しほぼ超臨界
状態の流体をキャビネット400へ導入することを可能
とする。L形キャビネット400は制御装置を使用する
に便利な傾斜角度付きの前面パネル410と、注入され
るサンプル及び収集された抽出物質を取り扱うための
「L」形の足部上の上面とを有している。キャビネット
400の内部へ接近可能とするため、上部部分414
は、上方に枢動できるように頂部にヒンジ426を有す
るヒンジ付き前面開放パネル422を備えている。パネ
ル422はその底部近傍に開口部424を備えていて比
較的高い断片収集受容器の搬入を可能とする。開口部4
24は、キャビネット400の下部部分412の頂面か
ら十分な距離だけ離れた点まで下方に伸長しサンプル注
入装置及び断片収集器で使用される通常の受容器の搬入
を可能とする。
【0084】サンプル注入部406は、相互に垂直方向
に離間した上部及び下部回転板432,434の形状を
したサンプルリール430と、上部回転板432の収容
孔と、垂直方向長軸線及び開口端を有する円筒状管スリ
ーブ436を受ける下部回転板434の開口部とを備え
ている。上部開口端438は、サンプルリール430が
抽出装置の方へ回転する時、サンプルを受け入れかつ取
り除くことを可能にする。
【0085】かかる機構において、サンプルリール43
0は回転してサンプルを1つずつ抽出装置へと移動させ
処理する。サンプルリール430は水平でありかつキャ
ビネット400の上部部分414内へ伸び更に抽出装置
内へと伸長し、そしてサンプルリール430の回転の垂
直軸線は上部部分414の外側にあるため、使用者が多
数のスリーブ436に容易に接近することが可能とな
り、更に、自動装置により抽出装置内への連続的な回転
が可能となる。好適な実施例では、異ったサンプルを個
別に収容する24個のスリーブを備え、それらは、人間
の手をわずらわすことなく、抽出装置へ移動される。
【0086】抽出物質を受けるため、断片収集部408
は、サンプルリール430と同心状に装着されている
が、サンプルリール430の内径より小さい径を有する
水平な断片収集リール440を備え、このリール440
は、断片収集リール440の上部板446の周辺に相互
に離間して円形に配列された複数の開口部442を有
し、かつ断片収集リール440が上昇されてキャビネッ
トから取り外されることを可能にするノブ444を中心
部に有する。かかる機構において、断片収集リール44
0は、ヒンジ付きのパネル422がヒンジ426の周り
に上方に枢動した後、上昇されかつ取り除かれるか又は
再度挿入される。
【0087】断片収集リール440が所定の位置にある
場合、リール440は1個又はそれ以上の個別の容器4
42が抽出物質を受け入れることが可能な位置へ開口部
424を通って自動的に回転される。断片収集リール4
40はサンプルリール430と交互にかつサンプルリー
ルとは独立して移動され、従って、サンプルを注入し抽
出した後、他のサンプル抽出のための注入を行う前に、
1個又はそれ以上の開口部442が、抽出物質を受ける
位置に移動される。
【0088】リール430及び440は、キャビネット
400の周縁部外側の一部と共に、キャビネット400
の上部部分414内で回転するため、収集された抽出物
質は取り除かれて装置の操作中に新しいサンプルが追加
される。この目的のため、断片用受容器及びサンプル用
受容器は上方に開放した端部を有しかつその軸心が垂直
状態で装着されている。
【0089】図16は、キャビネット400、キャビネ
ット400内の駆動部402、抽出部404、サンプル
注入部406及び断片収集部408を示す図15の16
−16線を通る長手方向断面図である。駆動部402
は、制御装置450、サンプル及び抽出物質収納容器の
リール駆動機構452、サンプル注入装置駆動部454
及び流体駆動部又はポンプ装置456を備えている。制
御装置450は制御パネル410からの情報を受け又、
ケーブル458を介して制御パネル410へ情報を伝達
する。それは、更に、ポンプ装置456、サンプル及び
抽出物質収納容器リール駆動機構452及びサンプル注
入装置駆動部454を制御し、これらは協働してサンプ
ルを所定の位置へ移動させ、抽出装置内へサンプルを注
入し、流体を抽出装置を介して圧送してサンプルを抽出
しかつサンプルを1つずつ連続して収集する。
【0090】サンプルを注入部404へ注入するため、
サンプル注入部406は、サンプル及び抽出物質収納容
器リール駆動機構452、サンプルリール機構430、
及びカートリッジ注入装置機構460を備えている。サ
ンプル及び抽出物質収納容器リール駆動機構452はサ
ンプルリール機構430を駆動してカートリッジ組立体
30Aをカートリッジ注入機構460の上に運ぶ。この
カートリッジ注入機構460はカートリッジ組立体をサ
ンプル注入駆動部454の制御の下で上方に圧力容器2
4A内へ持ち上げて、カートリッジ組立体30A内のサ
ンプルを抽出する。カートリッジ組立体30A及び圧力
容器24Aは図1乃至14の実施例のカートリッジ組立
体30と圧力容器24と同様のものであり、これらは、
反転される頂部側と底部側を有することにより、カート
リッジ組立体30Aが底部から圧力容器24A内へ挿入
されてその中で抽出のために容易に封止され、抽出後重
力により取り除かれることを可能とするようになされて
いる。
【0091】サンプルリール機構430を駆動するた
め、サンプル及び抽出物質収納容器リール駆動機構45
2は中央の伝達機構及び各側にモータを備えている。モ
ータは制御装置450の制御の下に伝達機構を駆動し
て、サンプル注入リール機構430及び断片収集リール
440のいずれか一方又は双方を駆動する。
【0092】サンプル注入リール機構430は、上部プ
レート432、下部プレート434を備え、それら双方
はいずれも回転可能であり、一時に、複数のスリーブ4
36を連続的に、圧力容器24A内で1個ずつカートリ
ッジの注入を繰り返す位置へ運ぶ。この位置で、カート
リッジは圧力容器24Aから取り除かれかつ1個ずつリ
ール機構430へ戻される。従って一時にただ1個のカ
ートリッジのみが圧力容器24Aに存在することとな
る。
【0093】抽出部404では、静止した下部プレート
462が1個の孔464を有している。この孔464は
圧力容器24Aの開放した下端及びカートリッジ注入機
構460の上端と整合している。その結果、30Aのよ
うなカートリッジ組立体は、下部プレート462の開放
端464上で1個ずつ回転されて、サンプルの抽出のた
めに、サンプル注入装置駆動部454の制御の下でカー
トリッジ注入機構460により圧力容器24A内へ上方
へ移動される。かかる機構において、カートリッジ組立
体30Aが上部及び下部プレート432,434により
回転される場合、静止した下部プレート462が、所定
の位置にそれらカートリッジ組立体30Aを保持する
間、カートリッジ組立体30Aは開口464の上から上
昇用静止プレート462を介して圧力容器24Aへ連続
的に移動される。
【0094】圧力容器24A内へカートリッジを注入す
るため、カートリッジ注入機構460は、サンプル注入
装置駆動部454、ピニオン470、歯車472、多条
ねじ、ナット474、対応するねじ476、及びピスト
ン又はプラグ32Aを備えている。ピニオン470は駆
動ギヤモータ454の出力軸に装着されていて歯車47
2の歯と噛合う。歯車472は動力ナット474に締付
けられるか、又はそれと一体となっている。動力ナット
は、回転する場合、ねじ476を上方又は下方に移動さ
せる。支持プラットフォーム475、ピストン又はプラ
グ32A及びサンプル容器30Aはねじ476の頂部に
より担持されていて上方及び下方へ移動する。ねじ47
6により下方位置に支持されているプラグ32Aの上面
は、固定プレート462の開口部464の底部と面一と
なっていて、30Aのようなカートリッジを中に支持し
かつ最上位置では、ピストン又はプラグ32Aを圧力容
器24Aの底部に位置決めする。プラグ32Aはバル−
シール(Bal−Seal)会社により製造されている
自己作動式のばねで付勢されたシリンダシールを担持す
る。これらのシールは、プラグ32Aと圧力容器24A
の内壁の間に高圧の耐流体性の封止を提供する。
【0095】かかる機構において、カートリッジ組立体
30Aを上方へ圧力容器24Aへ移動させた後、抽出過
程の間、ピストン又はプラグ32Aは、圧力容器24A
の壁部を封止可能であり、そして注出後、新しいカート
リッジが圧力容器24A内に注入される位置に移動され
た時、カートリッジ組立体30Aをサンプルリール機構
430の方へ下方へ復帰させて上部注入ハウジング41
4から外方へ回転させる。ベアリング取付台は同じ垂直
位置に維持しながらナットを回転可能に支持し、従って
ナットは急速進行ねじ又は他のねじ476を上方又は下
方に移動させる。
【0096】プラグ32Aは図1乃至14の実施例のブ
リーチプラグ32と同様な機能を行い、中にばね201
A及び支持ブロック482を支持する開口部を収容する
ことにより、サポートブロック482はカートリッジ端
部148Aに対して内方に付勢力を与えてカートリッジ
30Aを超臨界流体用の継手に抗して所定の位置に移動
させる。
【0097】カートリッジ30Aが所定位置に移動され
ブリーチプラグ32Aがシール位置に固定された後、カ
ートリッジ30Aのサンプルを抽出するため、超臨界流
体を図1の実施例と同じ方法で入口継手42Aを介して
流動させる。従って、抽出流体はカートリッジ30Aへ
の1つの経路を通りかつカートリッジ30Aの外側の別
の経路を通って継手44Aへ流れ、そこから洗浄用収集
装置又は排出口へ流れる。抽出物質はカートリッジ及び
サンプルを通過した後、継手46Aから流出し後述する
方法でサンプル収集装置へ流動する。
【0098】二酸化炭素のような流体を超臨界抽出に適
した温度で圧力容器24Aへ送り込むため、(1)ポン
プ456はポンプヘッド490と電動モータ492を備
え、(2)圧力容器24Aはその上にアルミニウムの加
熱ブロック22Aと、アルミニウムの加熱ブロック内の
開口部278Aと、開口部278Aのロッド状の加熱要
素274Aと、抽出流体用管の継手42A及び開口部2
70Aでアルミニウムの加熱ブロック22Aに入る熱交
換器40Aとを有している。
【0099】モータ492はポンプ機構490を駆動し
て流体を開口部270Aへ送り、開口部270A内の熱
交換器40A、接続管60A及び入口継手42Aを介し
てカートリッジ30A及び圧力容器24Aへ送り込む。
アルミニウムブロック22Aは、二酸化炭素又は他の有
用な抽出流体の温度を制御し、かつ流体及び目的に対応
して抽出流体超臨界温度以上に維持する一方、開口部2
78A内の加熱ロッド274Aはアルミニウムブロック
22Aの加熱が必要な時使用される。
【0100】ポンプ456は適当なポンプでもよいが、
二酸化炭素に適したポンプは、ネブラスカ州,リンカー
ンのイスコ(Isco)社により購売されている、イス
コモデル2350HPLCポンピングシステムである。
しかしながら、二酸化炭素を使用する場合の最も良好な
結果は、ポンプのストロークが10mmから15mmに修正
されかつ、小型の低いトラップボリュームのチェックバ
ルブが使用されている。かかる修正はポンプの圧縮比を
1.7:1から2.6:1に増大させ、そして変形が
1.5倍に増大する。更に付加的な修正は、良好な温度
伝達のために、316ステンレス鋼の代りに、カーペン
ターテクノロジー(CarpenterTechnol
ogies)社の182FMステンレス鋼をポンプヘッ
ドに使用することである。
【0101】抽出物質を収集するために、断片収集部4
08は、断片収集リール440、サンプル及び抽出物質
収納容器リール駆動機構452、洗浄流体出口装置52
0及び抽出物質流体出口装置522を備えている。断片
収集リール440は、98Aのような受容器をハウジン
グ414の所定の位置へ移動させる。ここにおいて、後
述する抽出物質の流体出口装置522は、圧力容器24
Aの継手46Aからの流体を、受容器98のシールを貫
いた後受容器から外へ又は受容器の中へ流動させる。洗
浄流体装置520は、洗浄流体を洗浄流体用の継手44
Aから圧力制御ユニットへ流動させて、最終的に排出ユ
ニット又は収集ユニットへ流動させる。収集用の受容器
98Aを所定の位置に移動するため、断片収集リール4
40は、ノブ444、中間プレート448、上部プレー
ト446、下部円盤プレート530及び駆動ロッド53
2を備えている。駆動ロッド532は固定の円盤プレー
ト530内で回転しかつその上部で上部プレート44
6、下部プレート448を担持する。上部プレート44
6及び下部プレート448はそれらを貫通する円周方向
に間隔を置いて設けられた孔と整合し、その各々は98
Aのような収集びんを受ける。下部円盤プレート530
は孔を有さず、又移動する場合は、プレートを支持す
る。ノブ444は、ヒンジ付きの前面開放パネルがヒン
ジ426の周りに回転して開いた後断片収集リール44
0をサンプル注入リール430から持ち上げるのに使用
することができる。
【0102】サンプル及び抽出物質収納容器リール駆動
機構452は収集びんを1つずつハウジング414の上
方部分の内側へ移動して抽出物質を受ける。1個又はそ
れ以上の受容器98Aが適宜所定の位置に移動されてサ
ンプルカートリッジ30Aが抽出される。受容器98A
は、サンプルカートリッジ30Aと共に交互に移動され
る。但しいくつかの受容器98Aは、圧力容器24Aへ
向ってサンプルカートリッジ30Aの1つが動いている
間に移動してもよいし、又はサンプルカートリッジが圧
力容器24Aから離れる時に移動してもよい。抽出物質
は継手46Aを介して後述の方法で断片収集用の受容器
98Aへと流動する。
【0103】洗浄管用の継手44Aはカートリッジ30
A内の抽出室と連通しておりそして管62Aを介してテ
ィ継手542へ連結される。ティ継手542の第2のア
ームは12,500psi(約880kg/cm2 )で噴出する
ように目盛り付けされた過圧防止安全ダイヤフラム54
0に連結されている。これは、圧力容器24Aに対して
10,000psi(約703kg/cm2 )の最大作動圧力を
超過するものである。ティ継手542の別のアームは洗
浄バルブ52Aへ連結されている。洗浄バルブ52Aの
他側は管64Aを通って第2のティ継手544の第1の
側へ連結されている。ティ継手544の第2の側は管5
48を通って外側の排出ポート546へ連結されてい
る。ティ継手544の第3のアームは断片収集びんとし
てのサンプル受容器98Aを排出する排出管110Aへ
連結されている。このような機構において、継手44A
を介して流れる洗浄流体は除去され、そして排出ポート
546へ連結される管は、後述する方法でサンプルの受
容器98Aを排出するのにも使用される。
【0104】図17は、図16の17−17線を通る超
臨界流体抽出装置の実施例10Aの簡略化した正面断面
図であり、サンプル及び抽出物質収納容器リール駆動機
構452と、ポンプ456と、抽出物質流体出口装置5
22とを有している。リール駆動機構452は、制御装
置450(図16)の制御の下でサンプルリール430
又は断片収集リール440のいずれかを選択的に移動さ
せる。
【0105】断片収集リール440を選択的に駆動する
ために、サンプル及び抽出物質収納容器リール駆動機構
452は、断片収集用軸532、管状の軸580、カサ
歯車582、カサ歯車584、及びギヤモータ586を
備えている。制御装置450は、断片収集リール440
を回転するようにギヤモータ586を制御する。かかる
目的のため、軸532は管状の軸580で保持されてい
る。カサ歯車582は軸532の端部で締結されており
かつギヤモータ586のカサ歯車584と噛合ってい
る。制御装置450はこれらの歯車を噛合い位置に移動
しかつモータ586をしてその出力軸を回転させ、収集
リール440(図15及び16)を駆動するがサンプル
注入リール430(図15及び16)を駆動しない。
【0106】サンプル注入リール430を移動するため
に、サンプル及び抽出物質収納容器リール駆動機構45
2は、ベアリングブロック590で支持された管状の軸
580と、断片収集用軸532と、カサ歯車588と、
カサ歯車592と、ギヤモータ594を備えている。制
御装置450はカサ歯車592を回転させるようにギヤ
モータ594を作動させる。カサ歯車592は、断片収
集用軸532の下端に取り付けられたカサ歯車と噛合っ
ている。
【0107】抽出物質を断片収集びんとしての受容器9
8Aに流入させるように、抽出物質の流体出口装置52
2は、ギヤモータ552、ピニオン554、歯車55
6、リードねじ558、アーム560、リストリクタ管
66Aを備えている。受容器98Aは頂部に貫通するこ
とができるシール部550を有している。
【0108】シール550を貫通して抽出物質を受容器
98Aの中に流入させるために、制御装置450はギヤ
モータ552を始動させる。ギヤモータ552は歯車5
56と係合するピニオン554を回転させる。ピニオン
554は歯車556を回転させ、歯車556は回転する
リードねじ558と係合しかつそれに締結されている。
アーム560はリードねじ558で移動可能に装着され
ており、リードねじ558を所定の位置まで下降させ
る。この位置において、リストリクタ管66Aは、受容
器98Aの蓋550を貫通して受容器内の収集流体の表
面564の下方にその先端を移動させる。抽出物質がリ
ストリクタ管66A内に流入した時、排出物が管66A
から排出管110A(図16及び17)を介して取り除
かれる。
【0109】管66A又は管110Aのいずれか一方が
剛性を有し又は曲げにくい場合、受容器98A内に管6
6A,110Aを下降させる代りに受容器98Aを管6
6A及び110Aまで上昇させるとよい。受容器98A
をプラグ32Aと同様な支持で上昇させることができる
ので、代案の機構は困難なことではない。この支持は直
接プラグ32Aに連結されているためプラグ32Aと同
期して移動する。
【0110】いずれの機構においても、抽出物質は、継
手46A(図16)を介して流動し、サンプルカートリ
ッジ30A(図16)から管522(図16)、バルブ
50A及びリストリクタ管66Aを介して流動する。管
66Aからの泡の中に存在する抽出物質はトラップ流体
104Aを介して捕獲され、それにより、抽出物質は受
容器98A内のトラップ流体104中に拘束され、そし
て抽出流体は排出管110A、ティ継手544(図1
6)、管66A及び排出ポート546(図16)を介し
て流出する。抽出物質の収集後、モータ552は反転方
向に移動してアーム560を上昇させ、アーム560は
リストリクタ管66A及び排出管110Aを受容器98
Aから移動させる。
【0111】ポンプヘッド490は高圧で作動すること
により熱が発生するため、ポンプヘッド490及び流入
する流体ラインは冷却されるのが好ましい。好適実施例
では、これらは熱電気的(ペルチエ効果)に冷却されて
いて、ポンプヘッド490、入口チェックバルブハウジ
ング494は温度伝導性を増加するため316型ステン
レス鋼よりもむしろカーペンタ182FMステンレス鋼
で製造される。
【0112】ポンプ作動において、ポンプの駆動モータ
492(図16)は、カムハウジング495内のカムを
歯車ハウジング496内の適当な歯車列を通して駆動す
る。カムハウジング495内で回転するカムはポンプの
プランジャを作動する。このプランジャはポンプヘッド
490(図17)と協働して液状の二酸化炭素を入口チ
ェックバルブ組立体494を介して引き込み、そして出
口チェックバルブ組立体436を介して吐出する。ペル
チエ冷却プレート500は、ポンプヘッド490(図1
7)の平坦面に装着され、ペルチエ冷却プレート500
の反対側に良好な熱接触を与えるために装着された冷却
フィン502を有している。
【0113】電流が適当な方向へペルチエ冷却プレート
500を介して流れた時、熱はポンプヘッド490(図
17)から引き出されそして冷却フィン502へ排熱さ
れる。電動モータ493(図16)により駆動されるフ
ァン504はフィン502から熱を引き出す。他のペル
チエ効果で冷却される熱交換器も入口ラインで使用され
る。
【0114】モータ492(図16)の速度を制御する
ため、タコメータホイール505がモータ492の軸に
装着され、一方該ホイールの状態を読み取る信号を与え
るため光電式タコメータセンサ510が装着されてい
る。光電式タコメータ510からの信号はモータ492
の速度、従ってポンプ456の作動速度を表示する。こ
れらの信号は制御装置450で比較されてモータ492
の速度を制御するために有用である。
【0115】ポンプからの出口ライン512の圧力を制
御するため、圧力変換器514(図18)は圧力を表示
する信号を発生させる。この信号は、ポンプの速度を制
御するフィードバック信号として使用される。この構成
はイスコ社のモデル260Dポンプのようなポンプで与
えられる。
【0116】図18において、図16の18−18線を
通る、一部簡略化した断面図が示されており、圧力容器
24Aに入るプラグ32Aを固定する固定機構614
と、抽出流体を制御する制御機構616とが示されてい
る。本図に好適に示されている通り、固定機構614
は、ギヤモータ600、ピニオン602、ラック60
4、固定ピン606、圧力容器24Aの孔609、ピス
トン又はエンドピース又はブリーチプラグ32Aの孔6
10、及び圧力容器24Aの他側を貫通する孔612を
備えている。ピン606の代りに、ウィンチェスタ94
ライフルの固定機構として従来から使用されている型式
のヨークも使用することができる。この型式の固定機構
は図18に示されるようなピニオン602及びラック6
04に装着されたヨークである。かかる機構において、
ヨークを形成するように切欠されたスロットを有するプ
レートが、ラック及びピニオンにより移動されてプラグ
32Aの下を通過し圧力に抗してプラグ32Aを保持
し、そして圧力容器24Aのスロットと係合することに
より、それらの間に強い支持を与える。前述のプレート
のスロットはねじ476のための間隙を提供する。
【0117】作用について説明すると、ギヤモータ60
0は、制御装置450(図16)により、圧力容器24
Aの開口部609を通り、ピストン32Aの開口部61
0を通りそしてピニオン602を回転させて圧力容器2
4Aの開口部612を通る固定ピン606を駆動させ、
固定ピン606を担持するラック604を駆動する。し
かして、圧力容器24A内の所定の位置にカートリッジ
30A(図16)が固定される。
【0118】ポンプ12(図1)から圧力容器24A及
びカートリッジ30Aに入る抽出流体の流れを制御する
ため、抽出流体を制御する機構は、ギヤモータ570、
ライン512から伸長している導管58Aに一端が連結
されたバルブ54A、及び熱交換器40(図1)内へ通
じる導管58へ接続する圧力変換器514を備えてい
る。作動時には、ギヤモータ570は制御装置450の
制御の下でバルブ54Aを開放し、抽出操作の間、カー
トリッジ30A及び圧力容器24Aへ入る抽出流体の流
動を可能にする。抽出が完了してバルブ54Aを閉鎖し
た後、ギヤモータは反対方向へ回転する。
【0119】サンプルカートリッジ30A(図16)は
管状のスリーブ又は本体部分140A(図16)とエン
ドピース144A及び464A(図16)からなる。エ
ンドピース144A及び464Aはステンレス鋼又は不
活用のプラスチックで製造されかつそれぞれの内部に中
心決めされたステンレス鋼製のフリット又はフィルタデ
ィスクを担持する。管状のスリーブ140Aの平坦な狭
い両端部はフリットの周りをPTFEワッシャと当接し
て封止する。このフリットは、フィルタディスクの直径
とエンドピース144A又は464Aのそれぞれの内径
との間の位置で、エンドピースと当接して封止する。
【0120】図19において、図1ないし18の実施例
に使用することのできるバルブ54Aの断面図が示され
ている。このバルブ54Aは本体1001、雌側継手部
1002及び1003、ボール弁組立部702及びバル
ブステム組立部700を有している。雌側継手部100
3はポンプ装置12(図1)と連通してポンプ装置から
の超臨界状態の流体を受入れるようになされ、そして雌
側継手部1002は圧力容器と流体抽出装置の組立体1
8と連通するようにされている。該継手部1002,1
003は、各々がボール弁組立部702を介して相互に
連通している。バルブステム組立部700は1つの位置
で閉鎖されたボール組立部702を保持するように位置
決めされているため、継手部1003と継手部1002
の間の流れを遮断し、他の位置でボール弁組立体702
を解除する。それ故、流体はポンプ装置12(図1)か
らバルブ54Aを介して圧力容器と流体抽出装置組立体
18(図1)内へ流れる。
【0121】ボール弁組立部702は、流路1006,
1007,1008,1009及び1010、弁座10
13、弁体1014、及び凹部1015を備えている。
弁座1013は雌側円錐部として最初に加工される。弁
体1014は球状であり、弁体が弁座1013に押圧さ
れた時バルブが堅く閉鎖されるように弁座に合致し、そ
れによりシールを形成する。バルブが開放された場合、
弁体1014は座から持ち上げられて継手部1002と
1003の間を連通させる。
【0122】この目的のため、弁座1013は、バルブ
出口としてのバルブの底部の流路1008を介しかつそ
れに続くより大きな流路1007及び1006を介して
入口側の継手部1003と連通し、弁体1014を持ち
上げることが可能な弁座直下の流体を受け入れる。凹部
1015は弁体の上に設けられていて、弁体1014が
持ち上げられた時流路1008と連通するが、弁体が最
下部に位置している時は流路1008とは封止される。
凹部1015は、それに続くより大きな流路1009及
び1010を介して出口側の継手部1002と連通し
て、弁体1014がバルブステム組立体700により凹
部1015内に持ち上げられた時、流体が雌側継手部1
003から雌側継手部1002を通って流動することを
可能とする。
【0123】弁体1014はその表面が硬化されており
弁座1013よりも高い降伏点を有していなければなら
ず、更に、その表面が弁座1013の少くとも3倍の硬
さがなければならない。弁体が弁座1013から持ち上
げられた場合でも回体しそしてバルブ54Aがバルブス
テム組立体700により閉鎖された場合弁座1013に
ステムにより押圧されるように完全な球形を保持しなけ
ればならないため、弁体は少くとも20,000psi(約
1,406kg/cm2 )の弁座の3倍以上の降伏点を有し
なければならない。弁体1014は弁座の比較的大きな
領域を形成して十分な封止部を形成するためヘルツ線接
触をするものでなければならない。
【0124】弁座1013はバルブ本体1001と同じ
材質で形成されており少くとも20,000psi(約1,
406kg/cm2 )の降伏強度を有し、約85,000ps
i(約5,976kg/cm2 )のものが好ましい。弁座は3
16ステンレス鋼の棒鋼で製造されて面積が20パーセ
ント減少する冷間成形により約85,000psi(約5,
976kg/cm2 )の降伏強度にまで硬化される。かかる
成形法において、バルブ自体及び本体1001は1 1
/8インチ平方(約7.26cm2 )につき1/2インチ
(12.7mm)厚さだけ小さい。この実施例において、
弁体1014は弁座1013の約8倍の硬さがあり、従
って、弁体1014が変形するよりもむしろ弁座101
3が変形することにより弁体1014と嵌合する。この
明細書において、硬さとは圧縮降伏点を意味し、例え
ば、硬さが8倍という表現は降伏点が8倍高いことを意
味する。本実施例では表面を硬化するよりも材料全体に
わたり硬化されているので、表面硬度は降伏点に比例す
る。弁体1014は弁座よりもかなり硬化されているの
で、1回又は何回かのバルブの密閉により弁体が弁座に
押圧されて、弁座は弁体の球面に一致する形状となる。
弁体は非常に硬いので変形しない。
【0125】十分に強い弁体1014を形成するため、
弁体は6パーセントのコバルトを含むタングステンカー
バイドで形成されている。単結晶のサファイアの球及び
多結晶のアルミニウムオキサイドセラミックの球のよう
なもろい球は、一般的に好ましくなく、回転しながら弁
座から持ち上げられる時、漏洩がなくこすりや破損に対
する抵抗性を有して弁座のシールを可能にするという最
も有益な硬化の特性を備えていない。
【0126】弁体1014は、直径が1/8インチ(約
3.18mm)であり、100マイクロインチ(約0.0
25mm)の直径公差と16マイクロインチ(約0.00
4mm)の球形公差で形成されている。緊密な球形公差が
好ましい。これは、バルブ15Aが開放される時予測で
きない理由により弁体が回転した後、弁体1014の接
触圧又は押圧力により316ステンレス鋼のコールドフ
ロー(cold flow)により円錐形の弁座101
3に重ね合ったシール面が継続して弁体1014の表面
と合致するからである。接触面におけるかかる形状の一
致により、バルブ54Aが閉鎖した時漏洩を防止する。
本実施例では、膠結されたタングステンカーバイドの弁
体1014は700,000psi(約49,210kg/cm
2 )の硬度を有する。
【0127】バルブ54Aを通る流体を導く継手部は後
述する方法で雌側継手部1002と1003にねじ付け
される。雌側継手部1002及び1003のテーパ状又
は円錐状の部分は、それぞれ1011及び1005で示
されている。これらは、封止用フェルールを受けて通路
1010及び1006のフェルールから突出している接
続管を封止する。内ねじはそれぞれ1012及び100
4に図示されており、対応する雄側継手部の外ねじと係
合する。
【0128】バルブステム組立体700は、外側ステム
1030、内側ステム1027、硬い摩擦防止装置10
35、捕捉要素1034、ばね1016、段付ブッシュ
1022、及びねじ付ブッシュ1045を備えている。
外側ステム1030はねじ付ブッシュ1045内でねじ
付ブッシュ1045の内ねじと係合する外側ステム10
30の外ねじと回転可能に嵌合する。
【0129】外側ステム1030の下部は捕捉要素10
34が形成されており、この要素は内側ステム1027
の上部を保持する。内側ステム1027の上端と外側ス
テム1030の間には摩擦防止装置1035が配設され
ており、これは、比較的小さい部分で内側ステムと接触
し、かつ広い領域で外側ステム1030の上部と接触し
て内側ステム1027を下方に押圧可能に連結するが逆
に外側ステム1030と内側ステム1027の間の回転
力は伝達しない。ばね1016は内側のパッキング支持
体を上方に付勢し、ステム1027に対してワッシャ状
のパッキング1018を押圧する。内側ステム1027
は段付ブッシュ1022内で上方及び下方運動するよう
に支持されている。かかる構成において、外側ステム1
030の回転によりステム1030はねじ付ブッシュ1
045内で下方に移動して、摩擦防止装置1035が内
側ステム1027を堅く嵌合されたパッキング1018
を介して下方へ押圧される。内側ステム1027が下方
へ移動するにつれて、それは弁体1014を弁座101
3に押圧し、そして上方へ移動する時、弁体1014を
解放する。円錐形の座1013の大きい方の開口部は直
径が十分大きく、凹部1019は直径が十分に小さいた
め、弁体(以下球と呼ぶ)1014がステム1027の
面1023により押圧された場合、球は弁座の大きい方
の開口部から外方へ向って流動する流体に無関係にかつ
重力に関してバルブの方向付けに無関係に弁座の方へ移
動する。
【0130】空洞部1015の上方には、大きな1/4
インチ(約6.35mm)径の円筒状凹部1019があ
る。この凹部1019には、高度に加工硬化された30
2ステンレス鋼(関連するスプリング社の部品番号B−
0250−013−S)で製造されたベルビーレ(Be
ll ville)型ステンレス鋼製ばね1016、ワ
ッシャの形状のパッキング支持ワッシャ1017及び半
硬化されたパッキング又はシール1018が配設されて
いる。ベルビーレ型のばね1016は1/4インチ(約
6.35mm)径の凹部1019内に緩く嵌合するように
寸法決めされかつ1/4インチ(約6.35mm)径の内
側ステム1027の周囲と緩く嵌合している。このばね
1016は、パッキング支持ワッシャ1017を上方へ
押圧しかつ凹部1019の壁を下方に押圧する。パッキ
ング支持ワッシャ1017はアームコ社のニクロニック
(Nicronic)R60ステンレス鋼製のものであ
って、内側ステム1027と接触しながら移動すること
による摩耗を防ぐ。環状の半硬化シール1018がパッ
キング支持ワッシャ1017と段付ブッシュ1021の
底部の間に位置決めされている。このシール1018
は、凹部1019の円筒壁と封止状態で嵌合するように
寸法決めされかつ1/8インチ(約3.18mm)直径の
内側ステム1027の周囲と封止状態で嵌合するように
寸法決めされた中央孔を有する円環状の形状をしてい
る。
【0131】半硬化ステムシール1018はデュポン社
のベスペル(Vespel)タイプSP−211で製造
されている。ベスペルとは炭素で強化された耐温度熱硬
化性ポリイミド樹脂に対するデュポン社の商標であり、
テフロンポリ四フッ化エチレン樹脂のパウダを含んだ内
部潤滑性を有するものである(テフロンとはデュポン社
の商標である)。普通の強化ポリ四フッ化エチレン樹脂
(PTFE)製の種々の軟いシールを試みたが、高圧高
温において不十分な寿命しか得られなかった。4,00
0psi(約280kg/cm2 )以上の硬度を有するシールが
必要であり、これは高温ではPTFEよりも良好な硬度
を維持する。
【0132】内側ステム1027は時効硬化された型式
の17−4PHステンレス鋼製である。内側ステム10
27はニトロニック60ステンレス鋼で製造された段付
ブッシュ1022で案内される。ニトロニック60は内
側ステム1027の接触移動による摩耗を防止するため
に使用される。
【0133】内側ステム1027の圧縮に対する降伏強
度又は硬度と、非常に硬い球1014と、円錐形の弁座
1013との間に異った関係がある。球1014はステ
ム1027の面1023より相当に硬くなければなら
ず、かつステム1027は弁座1013より相当に硬く
なければならない。
【0134】このことは、バルブが堅く閉じた場合、球
1014は密封するために弁座の比較的大きな領域(ヘ
ルツライン接触と呼ばれている)を変形させなければな
らないが、球1014はステム1027のより小さい領
域(ヘルツ点接触と呼ばれている)と接触するからであ
る。ステム1027にかかる球の接触圧は弁座1013
にかかる接触圧よりも高い。これは、弁座1013上の
接触領域の方が大きいからである。それにもかかわらず
球1014はステム1027の面1023をあまり大き
く変形させてはならない(つまりあまり大きなくぼみを
生じさせてはならない)。
【0135】さもないと、ステム1027は外方へ曲り
ワッシャ1017と干渉するか又はそれと強くこすり合
うこととなる。従って、ステム1027は、円錐型の弁
座1013より著しく高い降伏点を有していなければな
らない。更に、球1014はステム1027より著しく
高い降伏点を有していなければならない。従って、ステ
ム面1023には恒久的な接触圧痕が生ずるが、球10
14には生じない。球1014はほとんど完全に球状を
維持しなければならない。それは、バルブが開放した時
球が自由に回転するようにするためであり、接触圧痕が
ある場合には、バルブが閉鎖した時弁座において漏洩が
発生するからである。
【0136】内側ステム1027は首部1029と、外
側ステム1030の捕捉要素1034と協働する頭部1
033とを有している。頭部1033は外側ステム10
30の円筒状凹部1070に設けられている。摩擦防止
装置もしくは硬い球1035は外側ステム1030の雌
側円錐面1036から頭部1033の端部の平坦面10
38までスラスト力を伝達する。
【0137】内側ステム1027の頭部1033と硬い
球1035とを外側ステム1030に組付ける前は、捕
捉要素1034は曲線よりもむしろ直線であり中空の円
筒部として伸長し、伸長した内径は円筒状の凹部又は空
洞部1070の一部をなしている。最終の組立工程にお
いて、図に示すように、捕捉要素1034はスピニング
加工又は回転スウェージング加工により曲げられる。外
側ステム1030は17−4PH型の時効硬化されたス
テンレス鋼で製造されるが、内側ステム1027ほど硬
くはない。この17−4PHステンレス製のステム10
27及びその面1023は170,000psi(約11,
950kg/cm2 )の硬度を有する。
【0138】ステム1027の面1023は弁座101
3よりも少くとも1.3倍の降伏点と硬度を有しかつ球
1014の0.5倍を超えない強さの降伏点と硬度を有
する。ステム1030を反時計方向に回すとステム面1
023と球1014の間の力が解除され、そして球10
14は継手部1003に入る流体内に存在する超過圧力
により移動され、次に流体は継手部1002を介して流
出しばねと流体圧がかかった半硬化シール1018によ
りバルブステム領域を通る漏洩が防止される。17−4
PHステンレス鋼の降伏点は内側ステム1027の面1
023でほんの約170,000psi(約11,950kg
/cm2 )であり、コバルト焼結タングステンカーバイド
の球1014の降伏点は約700,000psi(約49,
210kg/cm2 )であり、そしてステム1027の回転
による非常に硬い球又は要素1014へ有害な影響を与
えることはないと考えられる。さもなければ、ステム1
027の回転により球1014とステム端部1023間
の界面で球1014に顕微鏡的な傷痕が不意に生ずるこ
ととなる。球1014が、バルブが開放され又バルブが
再び閉鎖された時、半不規則的な理由により後方へ回転
した場合、これらの顕微鏡的な傷痕は球1027と円錐
形の弁座1013の間の界面で封止部と干渉する。これ
らの傷痕を回避するため、内側ステム1027は球10
35のような回転防止要素が設けられている。
【0139】図20には、1/16インチ(約1.59
mm)の外径又は別の直径のステンレス鋼管をバルブのポ
ート1002及び1003(図19)に連結する従来の
管継手が示されており、この管継手は本体の外面の六角
レンチ用平坦部1040と、ねじ部1105と一体とな
ったねじが切られていない軸部1106とを有してい
る。ねじ部1105から更に内方には一体の非ねじ部1
104が形成されている。
【0140】使用に際しては、管1100−1100A
は継手本体1107及び貫通孔付きのステンレス製円錐
形フェルールを貫通する。このフェルールは非ねじ部1
104の端部上を滑動する。従って、組立て後は、継手
はポート1003(又はポート1002)内に手でねじ
締めされ、管1100はその先端が管の通路1006
(図19)の内側端部に達するように押込められる。継
手は次にフェルール1102が内部の円錐部1005
(図19)に押圧されるようにレンチで締付けられる。
これによりフェルールは直径方向に十分に圧縮され直径
方向に降伏してフェルールを通過する管と共に恒久的な
シールを形成する。外部の円錐面も雌側円錐部1005
と共にシールを形成する。
【0141】図21には、バルブ本体1001の正面図
が示されている。このバルブ本体1001は継手110
7及び1108により管1100及び1101にそれぞ
れ連結されている。ねじ1043及び1044は2個の
管状スペーサ1054(図22)及び1054A(図示
しない)を介して装着板1055にバルブ本体1001
に保持されている。ねじ1043及び1044はそれぞ
れバルブ本体1001(図19)の装着孔1042及び
1041を通る。装着板1055は基台1058と電動
ギヤモータ570にねじ1056及び1057でねじ付
けされる。ギヤモータ570の回転出力軸1051は可
撓軸継手1070によりバルブ54A(図19)の外側
ステム1030へ連結される。
【0142】モータとバルブ間の連結部は、モータの出
力軸に連結された連結部材1050と、バルブの連結部
材1049とを備えている。それらは各々が基台を有し
ており、その基台に軸がピン付けされ、又はその代りに
他の部材の方向へ伸長するアームを位置決めして取り付
けられている。それらは連結部の軸方向運動と同様に変
形及び組立て誤差を許容するように離間されている。軸
方向運動は、バルブ54Aの外側ステム1030がねじ
領域1032(図19)に与えられた運動により軸方向
に1ミリメートルだけ移動可能となるため、必要であ
る。弾性部材800は単一部品として連結部材1050
と1049の間に取り付けられている。連結部材105
0,1049及び800を含む連結具はラブジョイ社
(LoveJoy)で製作されており、米国,ネブラス
カ州68521,リンカーン通り,2909北第27ス
トリートのニコルソン インダストリアル サプライ社
から部品番号G35−Aの名の下に入手可能である。
【0143】この間隔の1/10だけが、円錐状の弁座
1013(図19)内の非常に硬い球1014の動作に
よりバルブを開閉するのに必要とされるが、より大きい
動作を許容することが好ましい。バルブが侵入しかつ作
動の初期に形成された球対円錐の適合シールを形成する
ため、付加的な間隔が行過ぎや円錐形の弁座1013の
最初のコールドフローに対して有効である。球1014
は、バルブ54Aが組立てられた後そのバルブの最初の
閉鎖の間にトルクが外側ステム1030に掛けられるの
で、弁座1013の中に更に押込められる。連結部品1
049及び1050は各々がC形断面をしたばねピン1
047及び1067によりそれぞれのバルブ及びモータ
軸に保持される。ギヤモータ570として使用するのに
適したギヤモータはピットマン(Pittman)シリ
ーズ9413であり、これは30ポンドインチ(約35
kgcm)のトルクを有するギヤボックスと、24ボルトD
Cの通常の供給電圧と、15ボルトDCで約16rpm の
出力軸回転速度と、14ポンドインチ(約16.1kgc
m)のトルクで約1/2アンペアの電流とを有する直流
永久磁石界磁のモータである。
【0144】図22には、直流電流の永久磁石界磁型の
ギヤモータ570に連結されたバルブ1001の平面図
が示されている。この型式のモータの回転方向は、ター
ミナルにかかる直流電流供給電圧の極性を反対にするこ
とにより制御される。この型式のモータにより生ずるト
ルクはモータを通る電流に密接に比例する。モータは2
箇所のターミナル端子1059及び1060を有し、タ
ーミナル端子1060は図22のターミナル端子105
9の直下に配設されている。この開示においてバルブに
連結されるギヤモータの全ては直流電流の永久磁石界磁
の型式のものである。
【0145】バルブの作動の準備において、ロックナッ
ト1026がねじ付ブッシュ1045の外ねじ1025
(図19)に沿って巻きもどしされる。ねじ付ブッシュ
1045は、レンチを平坦部1037(図19)に当て
てブッシュ1045を時計回りに回転することにより図
19に示すよりも更にバルブ本体1001内へねじ込め
られる。ねじ付ブッシュ1045は、バルブ本体内にね
じ込まれるにつれて、段付ブッシュ1021を押圧し、
ワッシャ1017の方に向ってシール1018を押圧し
てベルビーレばね1016を平坦にする。
【0146】かかる締付け及び圧縮は連続して行われ、
シール1018(図19)は外方に向って平坦状にな
り、従って、その内径は内側ステム1027(図19)
の円筒面に対して密封的に圧縮され、そしてその外径は
凹部1019(図19)の円筒壁に対して密封的に押圧
される。ブッシュ1045に作用する典型的な締付けト
ルクは40ポンドインチ(約46.1kgcm)である。
【0147】このトルクで、ベルビーレばね1016
(図19)は平坦となる。平坦になった場合、ばね10
16はシール1018(図19)内で1,000psi(約
70.3kg/cm2 )の残余の圧縮力を与え得るように寸
法決めされていて、最大作動温度150℃での圧縮力に
よりばね1016(図19)が最少限のクリーページ
(creepage)を生じた後でさえ、内側ステム1
027(図19)にシール力を与える。シール1018
は、ばね1016による流体圧により付加的に自己作用
する。ばね1016によるシール1018内の圧縮は、
流体圧力が低い場合、シール1018の漏洩防止作用が
緩むのを防止する。ねじ付ブッシュ1045が締付けら
れた後、ロックナット1026はバルブ本体1001の
方に向って下方にねじ締めされ、ねじ付ブッシュ104
5を所定の位置に固定する。
【0148】作動時には、外側バルブステム1030
は、ピンの貫通孔1046により外側ステム1030に
従来の方法で連結され得るいずれの手段によっても回転
させることができる。ステム1030の時計方向回転に
伴い、ステム1032の面と一致するねじ付ブッシュ1
045の内ねじと接触する外側ステム1030の外ねじ
によってステム1030がバルブ内に移動する。1/4
×28の細目ねじなら十分である。ステム1032のね
じ面はデュポンのクリトックス(Krytox)R21
7高温高圧用潤滑剤で潤滑される。この潤滑剤は過フッ
素性ポリエーテルオイルと、低分子質量の粉末状のポリ
テトラフルオロエチレンのシックナーと、粉末状のモリ
ブデン二硫化高圧ソリッド潤滑剤で構成される。この潤
滑剤は6回の高圧、高温潤滑剤テストを受けた最良の耐
温度性を有していることがわかっている。ねじ付ブッシ
ュ1045はニトロニック(Nitronic)60で
製造されており圧力及び外側ステム1030のねじ10
32の運動による損耗を防止する。
【0149】外側ステム1030が内方へ移動した時、
球1035(図19)により伝達される力のため内側ス
テム1027(図19)も同様に移動する。外側ステム
1030が回転しても、内側ステム1027は回転しな
い。それは球1035と内側ステム1027の頭部(図
19)の上部1038との間の接触領域における直径が
小さいことにより回転摩擦力が弱いからである。この弱
い摩擦力は、内側ステム1027の円筒面に対して緩く
圧縮されたシール1018(図19)の反回転摩擦力に
打ち勝つには十分な大きさでない。
【0150】外側ステム1030の時計方向回転が続く
につれて、内側ステム1027は、その平坦な端部又は
ステム面1023が非常に硬いバルブの球1014と接
触するに十分な程押圧されるようになる。外側ステム1
030の時計方向回転により非常に硬い球1014が弁
座1013内へ更に押圧されて弁座1013が球101
4と適合するように変形させかつ雌側嵌合部1003
(図19)に入る流体の流れに対して締付シール部を提
供する。ステム1030にかかる14ポンドインチ(約
16.1kgcm)のトルクが締付シール部を提供する。そ
れとは逆に、外側ステム1030が反時計回りに回転さ
れると、外側ステム1030はそのねじの作力により外
方へ移動する。外側ステム1030の捕捉要素1034
が内側ステム1027の頭部1033を外方へ引張り、
内側ステム1027のボス1023をバルブ要素又は球
1014との緊密な接触から離脱させる。このことによ
り、流体がバルブのポート1003からポート1002
へ流動することが可能となる。
【0151】図23は、ギヤモータ570用の制御回路
2200のブロック回路ダイヤグラムを示す。この回路
2200は超臨界流体供給バルブ54A(図18)、抽
出バルブ50A(図17)を作動させるギヤモータ57
4(図17)、及びバルブ52A(図16)を作動させ
るギヤモータ573(図16)を作動させる。
【0152】制御回路2200はプログラマ又は他のコ
ンピュータ2100と、供給モータを制御する回路71
0と、抽出モータ回路712と、バルブ54A(図1
8)、50A(図17)及び52A(図16)をそれぞ
れ制御する排出モータ回路714と、逆転スイッチ71
6、駆動回路720と逆転モータトルク回路718とを
備えている。コンピュータ2100はコンピュータ21
00の出力端子に電気的に接続された導体2118,2
119及び2120を介して、供給モータ回路710
と、抽出モータ回路712と、排出モータ回路とに電気
的に接続されている。
【0153】駆動回路720は、供給モータ回路710
に同様に電気的に接続された逆転スイッチ716、抽出
モータ回路712及び排出モータ回路714に電力を供
給して、これらのモータの回転方向を制御する極性と共
にこれらのモータの選定されたいずれか1つに電力を供
給し、バルブの開閉を行う。逆転スイッチ716はコン
ピュータのポート2022から導体2122に電気的に
接続されていて、バルブを閉鎖するために逆方向に付勢
する。このポート2022は逆転モータトルク回路71
8に電気的に接続されている。この回路718はバルブ
の作動時にトルクの大きさを制御しかつその目的のた
め、駆動回路720に電気的に接続されている。導体2
057のフィードバック回路は供給モータ回路710、
抽出モータ回路712及び排出モータ回路714に電気
的に接続されていて、バルブが完全に閉鎖した時モータ
の停止を制御するコントローラへのフィードバック信号
を与える。モータの停止信号はコンピュータ又はプログ
ラマ2100のポート2021からの導体2121で電
送される。
【0154】好適実施例においては、タイミング回路を
有するプログラム可能なコンピュータが有利である。同
じコンピュータが図15の実施例の装置を作動するのに
も使用される。しかしながら、手動スイッチが代りに使
用される。この手動スイッチは正電圧供給装置に接続さ
れて、スイッチを入れた時対応するモータを付勢する。
【0155】制御回路2200は供給モータ回路71
0、抽出モータ回路712、排出モータ回路714、コ
ンピュータ又はプログラマ2100、逆転スイッチ71
6、駆動回路720及び逆転モータトルク回路718を
備えている。供給モータ回路710、抽出モータ回路7
12及び排出モータ回路714は、バルブ54A,50
A及び52Aの内の対応するバルブを開閉する。
【0156】バルブを制御するため、コンピュータ又は
プログラマ2100は、どのバルブを作動すべきか及び
作動の方向を決定する複数の出力導体を有している。好
適実施例においては、抽出装置10A(図15)を作動
させるのはコンピュータであるが、プログラマの代りに
タイミング装置であってもよく、又は実際に手動スイッ
チが使用されて、回路を15ボルトのDC電圧で閉じて
操作人が望むようにバルブを開閉してもよい。
【0157】好適実施例においては、導体2118,2
119及び2120はコンピュータ又はプログラマ21
00の出力2018,2019及び2020にそれぞれ
接続され、かつ供給モータ回路710、抽出モータ回路
712及び排出モータ回路714の対応するいずれかに
接続されてそれらのバルブの開放又は閉鎖を選択する。
導体2127の低レベル信号はコンピュータの出力ポー
ト2021に取り付けられていてインバータ2026を
介して駆動回路720へ電気的に接続されて、逆転スイ
ッチ716を介して選定されたバルブに電力を供給させ
る。この信号はポート2023から導体2123を介し
て逆転スイッチ716及び駆動回路712に電気的に接
続されている。
【0158】逆転スイッチ716は導体2053及び2
051を介して供給モータ回路710、抽出モータ回路
712及び排出モータ回路714の各々に電気的に接続
されていて、バルブを開閉するための適当な極性と共に
駆動電力を供給する。コンピュータ2100の逆転モー
タのポート2022は導体2122を介して逆転モータ
トルク回路718及び逆転スイッチ716へ電気的に接
続されて、電力の極性を選定し、導体2053及び20
51を介して供給モータ回路710、抽出モータ回路7
12及び排出モータ回路714のいずれか選定された回
路に供給して、バルブが開位置又は閉位置となるように
モータを駆動する。
【0159】モータ回路710,712及び714の各
々に接続されたトルク調整フィードバック回路は導体2
057を介して駆動回路720へフィードバックする電
圧を発生し、そして導線2123の電流検出信号並びに
コンピュータ2100からのモータ停止用の導体212
1と関連して、バルブ閉位置で何時モータを停止させる
べきかを決定する。逆転モータトルク回路は、モータが
バルブを開放する方向に回転した時、駆動回路720へ
の供給電力を増加し、バルブが最終的に閉鎖された時以
来生じた温度変化による膨張差に伴う過締付けに抵抗す
る。それにより、バルブを閉じた状態に保持させかつ指
令によるバルブの開放を確実にする。
【0160】図24において、ギヤモータ570、ギヤ
モータ574及びギヤモータ573をそれぞれ有する供
給モータ回路710、抽出モータ回路712及び排出モ
ータ回路714の回路を図解したダイヤグラムが示され
ている。ギヤモータ570はリレー2000により電気
的に選択され、ギヤモータ574はリレー2001によ
り又ギヤモータ573はリレー2002により電気的に
選択される。ギヤモータ570はバルブ54A(図1
8)の位置(この場合は開放位置又は閉鎖位置)を制御
し調整する。ギヤモータ574は同様にバルブ50Aを
(図17)及びギヤモータ573はバルブ52A(図1
6)を制御する。
【0161】コンピュータ又はプログラマブルコントロ
ーラ2100は図15に示す自動抽出装置の他の機能を
自動化するのと同じコンピュータ(又はプログラマブル
コントローラ)である。かかる従来型のコンピュータ2
100はバルブの制御を含めて種々の抽出プロトコルの
いずれか1つを実行するように従来通りにプログラムさ
れてもよい。コンピュータ2100は図23に示すよう
に出力ポート2018,2019,2020,2021
及び2022を有している。出力ポート2018はイン
バータ2015を介してリレー2000を制御する。図
23に使用される全てのインバータは開放コレクタ出力
を有するタイプ2803型のデバイスである。出力ポー
ト2019はインバータ2016を介してリレー200
1を制御する。出力ポート2020はインバータ201
7を介してリレー2002を制御する。
【0162】図25において、逆転スイッチ716、逆
転モータトルク回路718及び制御回路2200の駆動
回路720の回路を図解したダイヤグラムを示す。この
回路に明瞭に示されるように、出力ポート2022は逆
転スイッチ716のリレー2003をインバータ202
7を介して制御する。リレー2003は、従来の二極の
双投形の逆転スイッチである。このリレー2003は3
個のギヤモータのいずれがリレー2000,2001又
は2002(図24)により選択されたにしても付与さ
れた電圧を逆転するように使用される。
【0163】トルクを制御するために、制御回路220
0は、選択されたギヤモータの電流制御(従ってトルク
制御)を行う作動増幅器2036及び電力用電界効果ト
ランジスタ(FET)2029を備えている。作動増幅
器2036はタイプ324型のものであり電力用FET
2029はタイプMTP12N06のものである。リレ
ー2003の接触子2024は電力用FET2029の
ドレン2050を3個のギヤモータ570(図18),
574(図17)及び573(図16)の電気的端子の
1つ及びリレー2000,2001又は2002(図2
4)により選択されたモータに接続する。従って、モー
タ電流は、電力FET2029及び電流検出レジスタ2
030を介して共通回路へと流れる。
【0164】電流検出レジスタ2030にかかる電圧降
下は作動増幅器2036の変換された入力2045へ付
与される。作動増幅器2036の出力2043はレジス
タ2034を介して電力用FET2029のゲート20
48へ導入される。レジスタ2030及び2032、作
動増幅器2036及び電力用FET2029は負のフィ
ードバック又はサーボループを与え、このサーボループ
はギヤモータの最大電流(従って最大トルク又はトルク
リミット)を設定するのに使用される。レジスタ203
3は作動増幅器2036の出力2043間で接続されゲ
イン又はサーボループの比例帯域を設定する。
【0165】電流セットポイントは作動増幅器2036
の非変換入力2044の電圧により設定される。正の
2.5ボルトの基準電圧は端子2042に付与されてレ
ジスタ2040を介して非変換入力へ導入される。3個
のモータ570,574及び573(図24)のいずれ
かを選択するのと同じリレー2000,2001及び2
002が各ギヤモータに対応する調整可能なレジスタを
同時に選択する。調整可能なレジスタ2018はギヤモ
ータ570に対応し、調整可能なレジスタ2019はギ
ヤモータ574に対応し、そして調整可能なレジスタ2
020はギヤモータ573に対応する。別の名目上は同
様なギヤモータはいく分異った電流対トルク特性を有し
かつトルクリミットは各ギヤモータに対して別個に設定
されなければならない。
【0166】可変抵抗2018,2019及び2020
はギヤモータ570,574及び573にそれぞれ対応
しそしてリレーの接触子2006,2009又は201
1によりそれぞれ選定される。接触子2006,200
9及び2011は選択された可変抵抗を導体2057へ
接続し、この導体2057はレジスタ2040と増幅器
2036の非変換端子2044とに接続する。変換入力
2045の電力は、電流又はトルク制限が作動した場合
非変換入力2044の電圧と等しくなる。
【0167】レジスタ2030にかかる電圧は変換入力
2045での電圧とほぼ同じであり、電流制限が働く間
可変抵抗2018,2019又は2020の抵抗値を変
更し、レジスタ2030にかかる電圧を変化させ、かつ
選択されたギヤモータを通る電流と同じレジスタ203
0を通る制限電流を変化させる。
【0168】コンピュータ2100(図23)の出力ポ
ート2022は、FET2038のゲート電極2046
へも接続されている。電界効果トランジスタ2038は
共通回路へ接続されそしてそのドレンはレジスタ203
7を介して作動増幅器2036の変換入力2045へ接
続される。
【0169】コンピュータが逆転方向(バルブ開の方
向)へ選択されたモータを作動させた場合、出力ポート
2022(図23)の電圧レベルは高くなり、そのゲー
ト2046を介して電界効果トランジスタ(FET)2
038を作動させる。このことにより共通回路と作動増
幅器2036の変換入力2045との間でレジスタ20
37が接続される。レジスタ2037はレジスタ203
2の値の約2倍あり、従って、レジスタ2037はレジ
スタ2030と選択されたギヤモータにかかる電圧の
1.5倍の値が必要であり、変換入力2045の電圧を
非変換入力2044の電圧と同圧にする。
【0170】その効果は、バルブが開いた場合に、バル
ブが閉鎖した場合の約1.5倍のファクタでトルクリミ
ットが増大することである。このことにより、開放トル
クが閉鎖トルクより大きくなった場合バルブがかじりつ
くことが確実になくなる。かかるかじりはバルブを開く
トルクが閉じるトルクより小さい場合に生じ得ることが
経験からわかっている。しかしながら、高い開放トルク
を要する理由は、バルブが高温で閉鎖されてその後著し
く低い温度で開放される場合に生ずる異った温度収縮に
よると考えられている。選択リレー2000,2001
及び2002以外の方法でギヤモータ570,574及
び573(図24)への電力を遮断し又は投入すること
が望ましく、又同様に逆転リレー2003の状態が変化
する間に電力を遮断することが望ましい。これらのリレ
ーは長い寿命を有しかつソリッドステートの電力切換が
電気的ノイズをあまり発生しないため、それらのリレー
の接触子を電流が通っていない時にそれらの接触を切換
えることが望ましい。
【0171】その目的のため、コンピュータ2100
(図23)の出力ポート2021はインバータ2026
を介して電力FET2029を遮断するロジック高レベ
ルを備えている。出力ポート2021(図23)の高レ
ベル信号はインバータ2026により変換され、その結
果低レベル電圧が電力FET2029のゲート2048
に付与されて、FET2029を遮断し、リレー200
3の接触子2024及び2025、リレー2000の接
触子2005、リレー2001の接触子2008及びリ
レー2002の接触子2010へ入る電力を遮断する。
コンピュータ2100(図19)は、出力ポート202
1(図23)の電圧レベルが各レベルの状態の変更前に
高く(パワーオフの状態)となり次にリレー状態の変化
後低く(パワーオンの状態)なるように、プログラムさ
れる。
【0172】バルブが閉鎖した場合、ギヤモータに印加
されたトルクは立上がりを開始し、ギヤモータを通る電
流は、球1014(図19)が合致した弁座1013に
押圧された時上昇する。トルクと電流が前述の制限点ま
で上昇した場合、作動増幅器2036の出力2043の
電圧は降下する。この降下した電圧は、電力FET20
29のゲート2048に付与されて、電力FET202
9は作動を停止し始める。このことが発生すると、その
ドレン2050と導体2055の電圧が上昇し始め電流
がレジスタ2035を通して流れる。レジスタ2041
はレジスタ2035と共に電圧デバイダを形成する。電
圧分割比は、導体2055の電圧がコンピュータ210
0(図23)の入力ポート2023の電圧を発生した場
合、トルク制限状態を表示するように選択される。ここ
で、コンピュータ2100の入力ポートの電圧はその入
力ポートの論理レベルと等しい。これにより、バルブが
閉鎖したことをコンピュータ2100に送信する。
【0173】図26には、図19のバルブ54Aと類似
の改良されたバルブ54Bが示されている。但しこのバ
ルブは150度C以上の温度で100,000サイクル
以上の寿命を有しかつ10,000psi(703kg/cm
2 )の差圧で非腐食性流体の流れを断続させる。図19
のバルブ54Aは、150度Cの温度で作動中に35,
000回の完全サイクルの寿命を有する。
【0174】しかしながら、150度C以上の温度で使
用する場合及び35,000サイクルを超える作動寿命
が必要とされる場合は、バルブ54Aは以下のような欠
点を有する。すなわち、(1)ステム1027は17−
4PH(ASTM No.A564又はカーペンタータイ
プ630)のステンレス鋼で製造されており、小径のネ
ック部1029で頻繁に破断すること、(2)ステム1
027は、それがバルブ要素の球1014と接触した時
ステム面1023で変形すること、(3)バルブ要素の
球1014は多数サイクルの長時間作動後にまだら状態
に腐食し、これはバルブを完全に漏れのないように閉鎖
することを不可能とすること、(4)シールパッキング
1018が突出すること、である。これらの問題点が発
生することを回避し又はその影響を低減するため、適度
の改良がなされた。これらの改良は性能がかなり向上す
るという結果を生じている。
【0175】バルブ54Bが高温で寿命を増加させるこ
とを可能にするために、内側ステム1027とバルブ要
素としての球1014の材質を図19の実施例で使用し
た材質とは変更している。その1つは、内側ステム10
27の材質として、17−7PH硬ステンレス鋼で、C
H900(冷間加工による硬化及び900度Fでの熱処
理)による析出硬化されたものを使用することである。
この材質は約265,000psi(約18,630kg/cm
2 )の降伏強度を有する。本実施例のバルブ要素の球1
014の材質は、570,000psi(約40,070kg
/cm2 )の硬度を有するシリコン窒化物である。
【0176】これらの新材料を使用することにより、内
側ステム1027は回転に対抗する能力を保有する一
方、大きな降伏強度を有し、更にシリコン窒化物は、7
50,000psi(約52,725kg/cm2 )の硬度を有
するタングステンカーバイドの球より硬度は減るもの
の、バルブ要素としての球1014に極めて長い寿命を
与える。シリコン窒化物は信頼性についてはもろさを有
するが、使用に際してはクラックを生じないだけの十分
な強度を有し、均一な化学組成であり、結合されたタン
グステンカーバイドとは異って、その不活性な面の腐食
を防止する。
【0177】更に、内側ステム1027の面1023は
弁座1013の降伏点及び硬度の少くとも1.3倍大き
くかつ球1014の降伏点と硬度の0.8倍以下の降伏
点と硬度を有する。球1014は弁座1013の少くと
も2倍大きい硬度を有する。高温でのバルブ54Bの寿
命を更に長くするため、本実施例の摩擦防止装置の球1
035の材質は、結合されたタングステンカーバイド又
はシリコン窒化物のいずれかである。バルブ54Aで
は、摩擦防止装置の球1035は硬い材質の内のいずれ
かを適切に選定して製造されている。
【0178】外側ステム1030Bのねじ又はブッシュ
1045のねじにかかる負荷を低減してバルブの使用期
間中の破損をなくすため、外側ステム1030Bの雄ね
じ及びブッシュ1045Bの雌ねじは、ブッシュ104
5Bの外端から完全に外方へブッシュ1045Bの雌ね
じを伸長させることにより長くなっている。更に、外側
ステム1030Bの雄ねじは、ブッシュ1045Bの外
端を越えた位置まで外方に伸長している。
【0179】高温高圧でのブッシュ1022Bとステム
1027間の環状空間にシールパッキング1018が突
出するのを防止するため、(1)ブッシュ1022Bの
内径に段差を設けて内径の低部分又は内側部分が約0.
001インチ(約0.025mm)の直径方向間隙で比較
的緊密に内側ステム1027を保持し、かつ(2)ブッ
シュ1022Bの内径の上方部分が大きな直径で孔あけ
されて内側ステム1027の外径に対して約0.022
インチ(約0.56mm)の緩い直径方向間隙を与える、
ようになされている。ブッシュ1022Bの直径の段差
が内側ステム1027を緊密に保持する長さは0.06
インチ(約1.52mm)である。ブッシュ1022Bの
底面又は内面及び狭い直径方向間隙の領域は、ブッシュ
1045をバルブ本体内にねじ込みすることにより完全
に組立てられた時、パッキング形状のワッシャ1018
に堅く隣接する。
【0180】ブッシュ1022Bの内径及びステム10
27間の環状空間1080は0.022インチ(約0.
56mm)でありかつブッシュ1022Bの上部分とステ
ム1027間の環状空間は0.19インチ(約4.83
mm)である。このことにより、ステム1027が自己整
合可能とするに十分な距離に配置されることが可能とな
る。
【0181】ブッシュ1022Bの変更に伴い、(1)
ブッシュ1022Bの内径と内側ステム1027の外径
間の0.001インチ(0.025mm)の緊密な直径方
向間隙によりシールパッキング1018の材料がブッシ
ュ1022Bとステム1027間の環状空間に突出する
のを防止し、(2)ブッシュ1022Bの内径とステム
1027の外径間の0.022インチ(約0.56mm)
の直径方向間隙であって段差のある位置での緊密な間隙
領域の上方又は外側に位置する該間隙が、ブッシュ10
22B内でステム1027を拘束するのを防止し、
(3)ブッシュ1022Bに対してステム1027が角
度を付けて非整合状態となることが、過度の摩擦なくし
て許容できかつ環状空間1080の大きな間隙及びブッ
シュ1022Bの残りの部分の小さい間隙による拘束な
くして許容できる。
【0182】プログラマブル制御による簡単な抽出手順
は、バルブ54A(図18)又は54B(図26)のい
ずれかと、50A(図17)及び52A(図16)が閉
じた状態で以下の通りである。コンピュータ制御の下
で、ギヤモータ454(図16)は高速でねじ476を
回転させ、カートリッジ30Aを圧力容器24A(図1
6)内の抽出チャンバ内に持ち上げる。抽出チャンバ内
に位置決めされたカートリッジ30Aは図8に示されて
いる。ギヤモータ600は、コンピュータ制御により揺
動機構606を駆動して、抽出チャンバ(図18)内で
抽出カートリッジ30Aを効果的に揺動させる。コンピ
ュータ(図23)の出力ポート2021での論理レベル
は、全てのリレー接点に対して高い遮断パワーを有して
いる。それ故コンピュータ2100(図23)のポート
2018での論理レベルは高くなり、インバータ201
5(図24)の作用によりリレー2000のコイルを付
勢する。同時に、出力ポート2022(図23)は高く
なり、インバータ2027を介してリレー2003(図
25)を作動させる。
【0183】このことにより、リレー2003(図2
5)の接触子2024及び2025は図23に示された
位置から反対側の位置へ移る。この位置は逆転又はバル
ブ開放の位置である。同時に、FET2038のゲート
2046が高くなりFET2038が付勢される。
【0184】数分の1秒後、ポート2021(図23)
の論理レベルが低くなった後、FET2029を付勢可
能とすることにより、リレー接触子回路が活性化され
る。端子2070での15ボルトの正電圧が接触子20
25を介してギヤモータ570,574及び573(図
24)の下側端子(図23)にかかる。このことにより
これらのモータを、逆方向に又は関連するバルブを開放
する方向に回転させることを可能にする。正電圧がこれ
ら3個のモータの上側端子にかかると、それぞれのバル
ブの閉鎖が可能となる。
【0185】リレー2000は、次に、導体2052、
接触子2005及び導体2054及び2053(図2
4)を介してギヤモータ570の上側端子を選択する。
リード線2053は、リレー2003が付勢されるた
め、接触子2024を介して導体2055へ接続され
る。リード線2055は電流制限回路の電力FET20
29のドレンへ接続される。モータは開放するには制限
電流より少い電流しか要しないため、モータは約16rp
m の連続速度で逆転(バルブ開放)方向に回転し、バル
ブ54A(図18)又はバルブ54B(図26)を開放
する。3秒間のかかる作動及びバルブ54A又は54B
の対応する開放動作の後、コンピュータ2100は出力
ポート2021(図23)を高くし、インバータ202
6(図25)を介して電力電界効果レジスタ2029の
ゲートを低くする。このことにより、リレーの接触子を
通る電流が停止し、バルブ54A(図19)又は54B
(図26)がモータ停止の状態で、開放状態を維持す
る。数分の1秒後ポート2018(図23)は低くなり
モータ570(図24)を選択したリレー2000を遮
断する。
【0186】コンピュータ2100(図23)は、リレ
ー2000,2001,2002(図24)又は200
3(図25)が状態を変更する前に、出力ポート202
1(図23)の信号が常に電力FET電流源のトランジ
スタ2029(図25)を数分の1秒間遮断するように
プログラムされる。コンピュータ2100は、更に、電
力が必要な場合、単一の又は一群のリレーが同時に状態
を変更した後、ポート2021の信号が電力FET20
29を数分の1秒間再び可能にするようにプログラムさ
れる。このことにより、これらのリレーのいずれも作動
電流又は電力を切換えることを要しない。従ってそれら
の寿命は長くなる。かかる作動上の防護的な特徴は、い
ずれかのリレーの状態が変化する前後に各々行われる。
【0187】上述によると、ギヤモータ570(図2
4)はバルブ54A又は54Bを開放する。このバルブ
は、流体導入路、ライン又は管58A(図18)及び6
0A(図1及び7)を介して抽出チャンバ24(図1,
4,5及び24)の内部及び抽出カートリッジ30Aへ
超臨界流体を供給する。次に、コンピュータ出力ポート
2019(図23)は高くなり、インバータ2016
(図24)を介してリレー2001を選択する。リレー
2003(図25)は未だ作動している。リレー200
1(図24)の接触子2008はリレー2003(図2
5)の接触子2024を介してモータ574(図24)
の上側導体を導体2055に接続する。このことによ
り、ギヤモータ574はバルブ50A(図17)を開放
させる。バルブ50Aは抽出カートリッジ30A(図1
8)の出力を抽出物収集容器98Aへ導入するリストリ
クタ管66A(図17)へ接続する。3秒後バルブ50
Aは開き始め、コンピュータ2100はポート2019
(図23)のレベルを低くさせ、そしてモータ574は
バルブ50Aの開放を停止しバルブ50Aを開いたまま
にしておく。
【0188】リストリクタ66A(図16及び17)は
超臨界流体を抽出カートリッジ30A(図18)内の高
圧から収集容器98A(図16)の低圧にまで降下させ
る。収集容器98Aの圧力は、通常大気圧と比較的接近
した圧力であり、溶解したサンプルを運搬する超臨界流
体は、通常、リストリクタ66Aに入るのでガスを運搬
する一連のサンプルへと変化する。抽出カートリッジ3
0Aの内容物である超臨界抽出物質は既述の通り処理さ
れる。
【0189】コンピュータ2100(図23)内のプロ
グラマブルタイマーが超臨界抽出物質の所望の継続時間
に設定される。タイマーが10分間に設定された場合、
それから10分後バルブ50A(図17)が開放し、抽
出が完了する。コンピュータ2100(図23)の出力
ポート2022が低くなり、インバータ2027(図2
5)を介してリレー2003を消勢する。リレー200
3(図25)の消勢された接触子2024及び2025
はモータ570,574及び573(図24)への電圧
を逆転させて、モータが前方(バルブを閉鎖する)方向
へ変更することを可能とする。電界効果トランジスタ2
038は、そのゲート2046(図25)の低電圧によ
りオフの状態となる。同時に、コンピュータはその出力
ポート2018(図23)を高くしてインバータ201
5(図24)を介してリレー2000を付勢する。リレ
ー2000は導体2052、導体2053(図24)、
リレー2003(図25)の接触子2025を介してギ
ヤモータ570の上側端子を端子2070(図24)の
15ボルトの正電圧源へ接続されている。
【0190】ギヤモータ570の下側端子は導体205
1(図24)を介して接触子2024、電界効果トラン
ジスタ(FET)2029(図25)のドレン2050
及び導体2055へ、そしてFET2029の電源から
レジスタ2030へと接続されている。リレー2000
の接触子2006は可変抵抗2018を導体2057
(図24)へ、更に、作動増幅器2036(図25)の
非変換入力2044へと接続している。従ってギヤモー
タ507は、可変抵抗2018(図24)により電流制
限又はトルク制限されて前方方向(バルブを閉じる方
向)へ動作する。
【0191】バルブが堅く閉鎖するにつれて、球101
4が合致する弁座1013(図19又は図26)内へ押
圧され、モータトルク及びモータ電流は増加して、検出
レジスタ2030にかかる電圧が増加する。トルク及び
電流が設定量だけ増加すると、導体2055(図25)
の電圧が十分に高くなり、コンピュータ入力2023
(図23)の論理レベルがレジスタ2035及び204
1(図25)からなる電圧デバイダまで達する。このこ
とにより、コンピュータ2100(図23)は出力ポー
ト2018の電圧が低くなり、リレー2000(図2
4)が減勢する。次に、コンピュータは出力ポート20
19の電圧を高くする。このことにより、インバータ2
016を介してリレー2001を付勢しギヤモータ57
4(これはバルブ50Aへ連結されている)及び可変抵
抗2014を選択する。モータ574は前方方向へ回転
し、バルブ50A(図17)を閉鎖する。
【0192】バルブ50A(図17)が閉鎖した場合、
モータ電流は、電流検出レジスタ2030にかかる電圧
が作動増幅器2036(図25)の変換入力端子204
5の電圧とほぼ等しくなるまで増加する。作動増幅器2
036の変換入力端子の電圧はモータ574(図24)
と関連する可変抵抗2019により設定される。このこ
とにより、導体2055(図25)の電圧を上昇させる
電流及びトルク制限を発生させ、次に電流検出入力ポー
ト2023(図23)の電圧をレジスタ2035及び2
041(図25)からなる電圧デバイダまで上昇させ
る。
【0193】入力ポート2023の電圧がコンピュータ
(図23)の論理レベルとなった時、コンピュータ21
00はその設定トルク制限でモータ574(図24)を
遮断する。出力ポート2019の電圧が低くなると、イ
ンバータ2016(図24)を介してリレー2003
(図25)が減勢される。出力ポート2022(図2
3)が高くなると、インバータ2027(図25)を介
してリレー2003が付勢される。付勢された接触子2
024及び2025(図25)は、ギヤモータ573が
インバータ2017(図24)を介して付勢されたリレ
ー2002を開放することを可能とする。リレー200
2の接触子2010及び2011はバルブ52Aに連結
されたギヤモータ573(図16)を選択しかつギヤモ
ータ573用のトルク及び電流制限を設定する可変抵抗
2020(図24)を選択する。ギヤモータ573は3
秒間逆転方向(バルブ開の方向)に作動してバルブ52
Aを開放する。このことにより、内側の圧力容器24A
内及び抽出カートリッジ30A(図16及び18)内の
圧力が排気され又は排出される。圧力が近似大気圧に達
し得るのに最適な時間経過後、ギヤモータ600(図1
8)は逆転し、固定機構606(図18)をコンピュー
タ制御の下で解除する。次に、ギヤモータ454(図1
6)が逆転し高速ねじ476を抽出容器24A内の抽出
チャンバからカートリッジ30Aを下降させる。ギヤモ
ータがトルク制限に達した時、バルブステムの動作が停
止するようにバルブの閉鎖を制御することが、制限位置
に達するまでバルブを閉鎖することよりも好ましい。か
かるトルクフィードバック制限制御は、バルブを閉鎖す
るに十分な力を供する。一方、位置制御では、漏洩が発
生するような不十分なバルブの閉鎖が発生するか又は弁
座の不要な摩耗を生じる不要な過度の力でバルブを閉鎖
するという、傾向が生じる。
【0194】ギヤモータを制御して対応するバルブを開
閉するのに使用されるアルゴリズムは、内側ステム10
27が球1014をいかに多く弁座1013(図19又
は図26)に押付けるかに関係なく自己調整式であるた
め、特に有益である。バルブ開放トルクは閉鎖トルクよ
り大きいため、バルブは、閉じたままかじり付くという
ことがなくかつコンピュータ又はプログラマ内に誤って
「バルブ開放」状態を発生させることもない。作動を繰
り返す場合でも、球1014が円錐形の弁座1013に
より多く押付けられるにつれて球1014は円錐形の弁
座1013のより広範な領域を球1014と合致する形
状に変形させることが可能である。バルブ54A又は5
4Bを閉鎖する場合、ギヤモータは、球1014の緊密
な着座を表示するトルク制限に達するまで連続して動作
するため、常に球1014を弁座1013に強く押圧し
て流体の流れを遮断する。
【0195】バルブ54A又は54Bの開放の間、モー
タは所定の角度回転に等価な所定時間作動する。このこ
とは、モータが内側ステム1027(図19又は26)
の1000分の1インチ(0.025mm)のストローク
行程後一定の速度で逆転する一方、ステム1027は未
だ球(図19又は26)に力を作用させている、という
ことによる。かかる間中、モータは過トルクで作動して
おり、コンピュータの出力ポート2022(図23)の
高論理レベルがゲート2046にかかり電界効果トラン
ジスタ2038(図25)を付勢しているため、モータ
は過度に低下しない。前述の通り、このことによりトル
ク制限は球1014を弁座1013から緩めるに必要な
トルクよりかなり高い値に設定される。
【0196】作動中において、プログラムは制御パネル
410(図16)で行われる。このプログラムは、コン
トローラ450(図16)に収納されて、サンプルの交
換、断片収集、静的及び/又は動的な抽出作動、流体圧
力、圧力の段階又はその変化の程度、超臨界流体温度、
サンプラーリールの上昇から抽出チャンバまでのサンプ
ルカートリッジの持ち上げ並びに抽出後のサンプラーリ
ールの復帰、抽出チャンバの固定及び固定解除、そして
前述の方法により3個のモータ駆動式バルブを作動し図
1乃至14の実施例の手動による操作機能を自動的に繰
り返すこと、等を制御する。代案として、これらの作動
は所望する順序で行うことが必要な場合、モータへの回
路を手動で閉鎖してキーボードから始動するようにして
もよい。抽出サイクルを始める際、抽出流体バルブ54
A又は54B(図18及び19又は26)、洗浄バルブ
50A(図17)、及び抽出物質バルブ52A(図1
6)は閉鎖している。サンプルリール430(図15)
は、選択された抽出カートリッジ30Aを抽出チャンバ
618(図16)の下の位置へ移動させる。リール43
0のスリーブ436(図15)内にある抽出サンプルカ
ートリッジ30Aはディスク462(図16)の単一孔
464の上に位置決めされ、そしてピストン又はプラグ
32A(図16)の上部のばね力がかけられた支持ブロ
ック482で支持される。
【0197】サンプルカートリッジ30A(図16及び
18)を抽出チャンバ(図16)内に移動するため、ギ
ヤモータ454(図16)により、ねじ476、ピスト
ン32A及びカートリッジ30A(図16及び18)を
図18に示す位置まで持ち上げて、カートリッジ30A
及びピストン32Aを圧力容器24A内に挿入する。サ
ンプルカートリッジ30Aを所定の位置で固定するた
め、ギヤモータ600はピン606を駆動して、圧力容
器24Aの孔609を通し、ピストン32Aの孔610
を通し更に圧力容器24A(図18)の孔612を通
す。このことにより、圧力容器24A内の所定の位置に
ピストンが固定される。
【0198】抽出物質を取り除くため、ブロック482
(図16及び18)の下のばね201Aはブロック48
2を押圧して、継手46A(図16)の底部に向けてサ
ンプルカートリッジ30Aを押付ける。ギヤモータ55
2はリストリクタ管66A及びラック406(図15)
を担持するアーム560を図17に示すピストンの位置
に降下させ、キャップ550を収集管98A上にさし込
む。その代りに、収集管98Aはリストリクタ管98A
まで自動的に上昇されてもよい。ギヤモータ570(図
21,22及び24)は回転し、抽出流体バルブ54A
を開き、熱交換器40A、管60A及び継手42A(図
16)を介して抽出流体を導入する。
【0199】継手42Aを通って流れる抽出流体は抽出
カートリッジ30A(図16)の底部に入りカートリッ
ジ中のサンプルを透過する。カートリッジ30Aの外側
が汚染されるおそれがある場合には、洗浄バルブ52A
がギヤモータ573(図16)の制御により開かれる。
このことにより、サンプルカートリッジ30Aの外壁と
圧力容器24Aの内壁との間の空間が洗浄又は一掃され
る。洗浄用流体はカートリッジ30Aの外側の抽出チャ
ンバ618を離れ、洗浄継手44A、管62A、ティ継
手管542、管620(図16)、ティ継手管544、
管548及び排気ポート546(図16)を通って流出
する。
【0200】洗浄後、ギヤモータ573は洗浄バルブ5
2A(図16)を閉鎖し洗浄作動を終了する。この場
合、コントローラ450(図15)は抽出物質バルブ5
0Aを開放するギヤモータ574(図17)を起動させ
る。抽出物質の流体はカートリッジ30Aを通過して流
動し、カートリッジ30A内のサンプルから物質を抽出
し、継手46A(図16)、管62A(図16)、抽出
物質バルブ50A(図17)を介してリストリクタ管6
6A(図16)へと流動する。リストリクタ管66Aは
所望の抽出流体速度で所望の抽出圧力を維持するのに十
分に小さい直径の毛細孔を有している。
【0201】抽出カートリッジ30A(図16及び1
8)がサンプルで完全に充填されていない場合、抽出流
体を前述の例のように上方に流す代りにカートリッジ3
0Aを介して下方に流すことが好ましい。抽出物質の下
方への流動は抽出物質を継手46A(図16)を介して
カートリッジ30A内に流動させかつカートリッジ30
Aから継手プラグ32A(図16及び18)及び継手4
2A(図16)を介して流動させることによりなされ
る。
【0202】抽出が終了しかつ抽出物質が容器98A
(図17)内のトラップ流体104Aに収集された後、
ギヤモータ570(図18)は抽出流体バルブ54A又
は54B(図18又は16)を遮断する。ギヤモータ5
73は圧力及び抽出チャンバ(図16)を急速に降下さ
せる洗浄バルブ52Aを開放する。ギヤモータ574は
抽出物質バルブ50Aを閉鎖し、ギヤモータ552はア
ーム560、リストリクタ管66A及び排気管110A
(図17)を上昇させる。ギヤモータ600はピン60
6を圧力容器24Aの孔609,610及び612及び
ピストン32A(図18)から引き抜く。
【0203】ピストン32Aの固定が解除された後、ギ
ヤモータ573(図16)はピストンとサンプルカート
リッジ30Aを降下させ、それにより、カートリッジ3
0Aは抽出室618(図16)にある状態からサンプル
リール430(図15)のスリーブ436にある状態に
まで降下される。ギヤモータ570は洗浄バルブ54A
又は54B(図18又は26)を閉鎖する。
【0204】バルブが閉鎖されかつサンプルカートリッ
ジ30A(図16及び18)がサンプルリールへ復帰し
た後、サンプルリール430及び断片収集リール440
(図15)は前進し別のサンプルカートリッジを別の断
片収集容器の所定の位置に移動する。その代りに同一カ
ートリッジにおける多数の抽出を、サンプルカートリッ
ジ30Aを所定の場所に置いたままとし収集リールのみ
を進めることにより、行うようにしてもよい。バルブの
開放及び抽出のサイクルを繰り返し行って単一のサンプ
ルカートリッジ30Aから多数の抽出を行い抽出物質を
連続して多くの収集容器に配設してもよい。
【0205】上述から理解されるように、超臨界抽出技
術は次のようないくつかの利点を有している。すなわ
ち、(1)この技術は従来技術よりもより利便性がよい
こと、(2)自己清浄性という特徴を有していること、
(3)1つの構成要素として、取換え可能な安価なカー
トリッジを有していること、(4)一実施例として、一
連のサンプルが最少限の人手で抽出可能でありかつ抽出
物質は断片収集装置に収集されること、である。
【0206】超臨界流体を自動的に供給するバルブ機構
は以下のような利点を有している。すなわち、(1)閉
鎖時のトルク制限モードによりバルブの摩耗に影響のな
い確実な閉鎖が与えられること、(2)バルブ要素、バ
ルブの弁座及びバルブ要素のアクチュエータの相対的な
硬度を選定することによりバルブ要素の引掻き傷による
漏洩を減少させること、(3)必要な場合には力を増加
させることによりバルブの確実な開放が行われること、
である。
【0207】本発明の好適実施例を詳細に記載したが、
多くの修正又は変更が、本発明の精神から外れることな
くなし得ることは理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の単一の超臨界流体抽出装置の全体を図
解的に示す図である。
【図2】図1の実施例に使用される抽出カートリッジを
分解して示す斜視図である。
【図3】図1の実施例に使用されるブリーチプラグ内で
クリップ止めされる図2の抽出カートリッジの正面図で
ある。
【図4】抽出カートリッジ、ブリーチプラグ、圧力容器
及び加熱ブロックの一部断面図である。
【図5】図1乃至4の二重系統の超臨界流体抽出装置の
主要な構成要素を示す正投影図であって、正面を表わし
た図である。
【図6】図5の超臨界流体抽出装置の平面図である。
【図7】図5の超臨界流体抽出装置の左側側面図であ
る。
【図8】図5の超臨界抽出装置の右側側面図である。
【図9】図5乃至8の超臨界抽出装置の右側側面図の一
部断面で一部を切断して示した図である。
【図10】適当に昇温された温度に臨界状態の要素を保
持するのを容易にするため絶縁体で金属キャビネットに
装着された図5乃至9の装置を一部切断して示した正面
図である。
【図11】図10の実施例を一部切断して示した平面図
である。
【図12】図10の実施例を一部切断して示した左側側
面図である。
【図13】図10の実施例の右側側面図である。
【図14】本発明の制御バルブのラベル表示を示す図1
乃至13の実施例のキャビネットの平面図である。
【図15】本発明の他の実施例であって、一連のサンプ
ルの自動抽出可能な装置の斜視図である。
【図16】図15の16−16線を通る断面図である。
【図17】図16の17−17線を通る断面図である。
【図18】図16の18−18線を通る断面図である。
【図19】図1乃至18の実施例に使用されるバルブの
正面断面図である。
【図20】図19のバルブに使用される管を接続するた
めの管継手の正面図である。
【図21】図19のバルブの外部側面図である。
【図22】図19のバルブの外部平面図である。
【図23】バルブを作動させるための回路のブロックダ
イアグラムである。
【図24】図23のブロックダイアグラムの一部を図解
的に示す回路図である。
【図25】図23のブロックダイアグラムの他の部分を
図解的に示す回路図である。
【図26】図1乃至18の実施例に使用される他のバル
ブの正面断面図である。
【符号の説明】
10:超臨界流体抽出装置、12:ポンプ装置、14:
バルブ装置、16:収集装置、18:圧力容器と流体抽
出装置の組立体、22:加熱ブロック、24:圧力容
器、26:カートリッジとプラグの組立体、30:抽出
カートリッジ組立体、32:ブリーチプラグ、34:ノ
ブ、42:入口取付具、44:洗浄バルブ取付具、4
6:抽出流体用取付具、50,52,54:バルブ、5
6,58,60:第1の配管系、66,68:第2の配
管系、700:ステム、1001:バルブ本体、100
8:小さい径の流体開口部、1013:弁座、101
4:球、1015:大きい径の流体開口部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダニエル・ジーン・ジェームソン アメリカ合衆国ネブラスカ州68507,リン カーン,バルドウィン 7421 (72)発明者 デイル・リー・クレイ アメリカ合衆国ネブラスカ州68502,リン カーン,スミス・ストリート 2020

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 臨界超過流体抽出装置であって、臨界超
    過流体抽出用の手段を備え、前記臨界超過流体抽出用の
    手段は、抽出されるべき物質を収容する内部を有する抽
    出カートリッジと、前記カートリッジの内部と流体接触
    する複数の流体配管系と、高圧で前記カートリッジの内
    部へ超臨界流体を供給することが可能な前記複数の流体
    配管系の内の第1の配管系と、前記内部からの抽出物質
    を運搬する流体を前記高圧よりも低い圧力に降下させる
    ことの可能な前記流体配管系の第2の配管系と、を備え
    た前記臨界超過流体抽出装置において、 前記複数の流体配管系の少くとも1系統がバルブ本体部
    を有するプログラム可能なバルブを備え、前記バルブは
    前記流体配管系の1系統に流体流動を調整するように配
    設され、更に、前記バルブは、線形アクチュエータと、
    第1の面及び第2の面を有していて前記バルブ本体内に
    往復運動可能に装着されそして前記線形アクチュエータ
    により前後方向に可動の非回転ステムと、前記バルブ本
    体に設けられ、一方の側に大きな径の流体開口部及び他
    方の側に小さい径の流体開口部を有していて、前記小さ
    い開口部はバルブ本体の流体入口ポートに接続されかつ
    前記大きい開口部は前記バルブ本体の流体出口ポートに
    接続されている弁座と、前記弁座と協働し前記大きい開
    口部を通って前記弁座に入るが前記弁座の小さい開口部
    を通過するには大きすぎる球と、を備えてなり、前記球
    は、前記ステムが前記前方に移動した時前記ステムの前
    記第1の面と接触することにより前記弁座へ押圧され
    て、合致した形状の封止部を形成しかつ前記流体入口ポ
    ートと前記流体出口ポートの間の流れを停止し、そし
    て、前記球は、前記ステムが後方に移動した時、前記弁
    座から解放されて自由に回転するようになり、それによ
    り、前記流体入口ポートと前記流体出口ポートの間の流
    れを開通させ、前記ステムの第1の面は前記弁座の圧縮
    降伏点より少くとも1.3倍の圧縮降伏点で、前記球の
    圧縮降伏点の0.8倍を越えないことを特徴とする臨界
    超過流体抽出装置。
  2. 【請求項2】 前記弁座が円錐形であり、バルブが閉鎖
    された時前記球が前記弁座に押圧されて合致した形状の
    封止部を形成することを特徴とする請求項1記載の臨界
    超過流体抽出装置。
  3. 【請求項3】 前記線形アクチュエータが、回転運動を
    線形運動に変換する手段を介して回転モータで駆動され
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の臨界超過流体
    抽出装置。
  4. 【請求項4】 前記ステムの位置がコンピュータ又はプ
    ログラマブルコントローラで制御されることを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれかに記載の臨界超過流体抽出
    装置。
  5. 【請求項5】 前記ステムが、それを取り囲み、ばね力
    がかけられていて圧力により機能する封止部を有し、前
    記封止部は臨界超過流体が前記球の周囲の容積室から漏
    洩するのを防止しかつ前記ステムの回転を防止すること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の臨界超
    過流体抽出装置。
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