JPH06231245A - 画像処理フィルタの構成方法 - Google Patents

画像処理フィルタの構成方法

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JPH06231245A
JPH06231245A JP5015684A JP1568493A JPH06231245A JP H06231245 A JPH06231245 A JP H06231245A JP 5015684 A JP5015684 A JP 5015684A JP 1568493 A JP1568493 A JP 1568493A JP H06231245 A JPH06231245 A JP H06231245A
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JP
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filter
image processing
processing filter
data
weight vector
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JP5015684A
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Baakobitsuchi Sutan
スタン・バーコビッチ
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Sony Corp
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Sony Corp
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    • G06V10/443Local feature extraction by analysis of parts of the pattern, e.g. by detecting edges, contours, loops, corners, strokes or intersections; Connectivity analysis, e.g. of connected components by matching or filtering
    • G06V10/449Biologically inspired filters, e.g. difference of Gaussians [DoG] or Gabor filters

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 目的とする画像処理フィルタを、自動的に構
成する。 【構成】 本発明の画像処理フィルタの構成方法におい
ては、ピクセルをニューロンとして、既知のデータをニ
ューラルネットワーク技法を適用して、画像フィルタの
係数を学習によって修正して目的とするフィルタを構成
する。設計者が希望するフィルタの構成条件を設定する
(ステップ11、12)。既知のデータを用いて目的指
向のないフィルタ構成用データを生成する(ステップ2
1)。このデータをフィルタの重みベクトルで畳み込み
(ステップ23)、Kohonen学習規則に従って学
習し(ステップ24)、ガウスフィルタを用いてウイン
ドウの寸法を調整し(ステップ25)、全てのユニット
についてニューロンの出力を計算し、ウイナーを決定す
る(ステップ26、27)。畳み込み結果を用いて重み
ベクトルを修正し(ステップ28)、誤差評価を行う
(ステップ29)。希望する精度がでるまで上記処理を
反復して、重みベクトルを修正する。修正された重みベ
クトルを有するフィルタを実際に運用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像処理、パターン認
識などにニューラルネットワークを用いる技術に関する
ものであり、特に、目的とする特性を有する画像処理フ
ィルタ、たとえば、エッジ検出画像フィルタ、を既知の
データをニューラルネットワーク技法を用いて学習し自
己組織化(自己構成化)する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】画像処理、パターン認識などにおいて
は、エッジ検出、特徴抽出などのフィルタ処理を行う。
このような画像処理には、その目的に適った適切なフィ
ルタを用いる必要があり、種々の画像処理フィルタが提
案されている。
【0003】画像処理フィルタ設計における現在の技術
は、設計者が使用することを望む機能、たとえば、Ga
borフィルタを正確に計算することである。しかしな
がら、この方法には下記2つの問題がある。第1の問題
は、たとえば、エッジ検出器として使用するのにどのフ
ィルタを運用するかというように、設計者が与えられた
課題に使用する最良のフィルタを知らないことである。
このことは、設計者が知っているか、または、目的指向
が最良であることを実際に示唆しているかに拘わらず、
最悪の結果を招く。この設計者の知識不足に起因する第
2の問題は、設計者が効率のよくない多くの冗長なフィ
ルタを使用する可能性があることである。換言すれば、
与えられた運用資源の無駄をもたらすということであ
る。
【0004】生態系などにおける信号処理モデルの最適
なフィルタとして、ステアブル(steerable :制御可
能)な目的指向形(オリエンティドな)画像処理フィル
タ、たとえば、エッジ検出画像フィルタを構成すること
が知られている。ステアブルフィルタとは、任意の方向
(適応性)のフィルタが1組の「ベーシス(basis)フィ
ルタ」の線形組み合わせとして合成されたフィルタのク
ラスとして記述される。このようなステアブルフィル
タ、および、ニューラルネットワーク技法に関する技術
としては、下記に挙げる文献1〜5に種々の手法が記述
されている。
【0005】文献1:William T. Freman,et al,"Steer
able Filters for Early Vision,Image Analysis,and W
avelet Decomposition",IEEE 1990,pp.406-415 文献2:K.Obermayer,et al,"Development and Spatial
of Cortical FeatureMaps:A Model Study,Advances in
Nuetral Information Processing Systems,3,1991,pp.
11-17 文献3:Ralph Linsker,"From basis network principl
es to nueral architecture:Emergence of spatial-opp
onent cells",Proc. Natl. Acad. Sci. USA,Vol.83,No
v. 1986,pp.7508-7512 文献4:Ralph Linsker,"From basis network principl
es to nueral architecture:Emergence of orientation
-selective cells",Proc. Natl. Acad. Sci. USA,Vol.8
3,Nov. 1986,pp.8390-8394 文献5:J.Rubner,et al,"Development of Feature Det
ectors by Self-Organization,Biological Cybernetic
s,Vol.62,1990,pp.193-199
【0006】文献1は、複数の小さなベーシス(basis)
フィルタの線形組み合わせから目的指向形フィルタを構
成する理論を紹介している。この理論は、複数のベーシ
スフィルタの組と、複数の乗算回路と、複数のゲインマ
ップと、加算回路を設け、実際の画像データを複数のベ
ーシスフィルタに印加して、フィルタリングさせ、その
フィルタリング結果とゲインマップからのゲインを乗算
回路でそれぞれ乗算し、これらの乗算結果を加算回路で
加算し、目的指向形フィルタによる画像を提供する。こ
の理論の適用例としては、局所的な方向性の解析、角度
適応形フィルタ、画像の輪郭検出、陰影から陰影を形状
を解析する手法(Shape From Shading Analisis)などが
試みられている。
【0007】文献2は、大脳皮質のマップ組織のモデル
を研究した結果を述べている。ここでは自己組織化特徴
マップを用いて高次元のデータを二次元格子に組織化す
ることを述べている。その結果、下記に列挙する種々の
重要な性質が見出されたと報告されている。 (1)データ内に存在する特徴が特別の特徴を変数で階
層的にマップ化されること。 (2)類似する特徴が格子の上の近接する位置を伴うセ
ル(細胞)にマップ化されること。 (3)モデルが視認可能な皮質内の大脳皮質のある展望
を再生すること。
【0008】文献3および文献4は、ニューラルの相互
作用ための局所的なHebbian規則を用いてモデル
を表しており、訓練(学習)に使用されるデータの組が
ランダムな電気的なアクティビティであること述べてい
る。文献3は、特に、空間的な相手(opponent) 細胞の
出現を述べている。この論文は、つまり、空間的な相手
細胞の展開によってプロセスをモデル化することを述べ
ている。文献4は、文献3に続くものであり、空間的な
相手細胞の層の頂部に他の層の細胞を加えて、目的を指
向する選択的な細胞を組織化することを述べている。
【0009】文献5に述べられているモデルは、Heb
bian相互作用に類似するもの(および、アンチ
(反)Hebbian相互作用) を用いてニューロンを
組織化するものであるが、接続(関連)構造はいくぶん
技巧をこらしている。しかしながら、この結果は、ニュ
ーロンの重みベクトルがフィルタの直角の組、つまり、
データの固有値を構成するものである。提供されるデー
タはローパスフィルタされたガウスノイズである。フィ
ルタリングの効果は上記文献に記載されたように空間的
な相手細胞の低い層を示すように意図されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
文献1〜5に開示された方法はそのままでは本発明の対
象とする画像処理フィルタ、たとえば、画像のエッジを
検出するフィルタにそのままでは適用できない。また、
Gaborフィルタを正確に計算するような場合、上述
した問題がある。
【0011】したがって、本発明は、画像処理を設計す
る設計者にとって、その画像処理に適した画像処理フィ
ルタ、たとえば、エッジ検出用画像処理フィルタを自動
的に容易に設計できる方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の画像処理フィル
タの構成方法は、図1に示すように、まず、ステップ1
のフィルタ条件設定段階において、設計者が希望する画
像処理フィルタの特性などを決定し、そのための設計条
件、画像処理フィルタを構成するためのパラメータなど
を設定した後、ステップ2のフィルタ構成段階(訓練段
階または学習段階)に示すように、上記設計者から与え
られたフィルタ設定条件に従って、ニューラルネットワ
ーク手法による学習(訓練)を行い、設計者が希望する
画像処理フィルタを自己組織化する。このようにして構
成された画像処理フィルタが、ステップ3において、実
際に運用される。
【0013】つまり、本発明は、ステップ1の設定段階
において設定された条件に基づいて、ステップ2の訓練
段階において決定された画像フィルタのフィルタ係数に
対応するニューロンの重み(ウエート)ベクトルを用い
て、希望する画像処理フィルタ、たとえば、1組のエッ
ジ検出目的指向形フィルタを形成する。
【0014】したがって、本発明の画像処理フィルタの
構成方法は、ニューラルネットワーク手法により既知の
例示的なデータを用いて画像処理フィルタを自己組織化
(self-organizing)し、目的とする特性を有する画像処
理フィルタ、たとえば、エッジ検出用画像処理フィルタ
を構成する。
【0015】特定的には、前記画像処理フィルタを構成
するに際して、ステップ1の設定処理として、(a)設
計者が、画像処理フィルタ構成装置に、上記目的とする
画像処理フィルタの特性を示すパラメータ、および、フ
ィルタ係数(重みベクトル)の初期値を設定する。この
画像処理フィルタ構成装置は、目的とする画像処理フィ
ルタが組み込まれ、本発明の下記に述べる訓練(学習)
によって構成された画像処理フィルタが運用される装
置、または、別途、オフライン的な画像処理フィルタ構
成装置を用いることができる。ついで、ステップ2の処
理として、(b)既知の例示的なデータを用いて目的指
向を持たない画像処理フィルタを構成するデータを算出
し、(c)ニューラルネットワークにおけるニューロン
の出力を画像データをそのフィルタで畳み込んだ単一の
ピクセルとして、前記算出された画像処理フィルタ構成
用データデータと前記重みベクトルとの畳み込み演算を
行い、(d)その畳み込み演算結果から前記重みベクト
ルを修正し、(e)誤差評価を行い、(f)該評価結果
が所定値に到達するまで、前記ステップc〜ステップe
の処理を反復する。
【0016】目的とする画像処理フィルタが、エッジ検
出用画像フィルタの場合、上記、目的指向を持たない画
像処理フィルタを構成するデータとしては、エッジ強調
画像データとして生成される。
【0017】また好適には、上述した文献に記載のKo
honenの自己組織化特徴マップ、または、Hebb
ian学習規則などを適用して、前記学習処理を行い目
的とする画像処理フィルタを構成する。
【0018】さらに好適には、前記ステップbにおい
て、前記既知の例示的な画像処理データをガウスフィル
タのラプラシアンで畳み込み、特定の目的指向を持たな
いフィルタ構成用データを生成し、前記ステップdにお
いて、このフィルタ構成用データを前記重みベクトルで
畳み込んで、自己組織化された画像処理フィルタを構成
する。
【0019】
【作用】本発明の画像処理フィルタの構成方法によって
構成された画像処理フィルタの運用は、通常の画像処理
フィルタの運用と同じく、単にその画像フィルタを使用
することであるから、以下、図1ステップ1における設
計者が与えるフィルタ設定条件の設定と、ステップ2に
おける訓練段階における画像処理フィルタの構成方法
(訓練処理)を中心に述べる。
【0020】まず、本発明の画像処理フィルタの構成方
法に適用するニューラルネットワークの簡単な一般的な
説明をする。ある人が「ニューロン」、「ユニット」、
または「セル(細胞)」を想定するとき、意味している
ことは何かというと、それは、「重みベクトル」WN
に配設された、その「重み」自体の組、またはその値の
組を持つ、少なくともデータの構造Nである。各ユニッ
トの入力は、その「受容野(receptive field)」として
参照され、この受容野とは「入力ベクトル」X内に配設
された入力データの組をいう。なお、受容野とは、視覚
神経系において、網膜に刺激を与えたときに、ある1個
の神経細胞の反応に影響を与えるような網膜上の領域を
いう。
【0021】ニューロンは、重みベクトルWN と入力ベ
クトルXとの「出力関数」A(.)を遂行する。ここ
で、出力関数A(.)最も簡単な形態は、下記式1に示
した2つのベクトルのスカラー(ドット)積として表さ
れる。
【0022】
【数1】
【0023】このように、2つのベクトルの位置に対応
する値WN 、Xは関連している。画像処理の場合、画像
のある領域として入力ベクトルX、そして、ディジタル
フィルタの係数として重みベクトルWN を考える。この
関係を図2に図解した。ニューロンの出力は、入力画像
データをディジタルフィルタで畳み込んだ(convolutio
n)単一のピクセルとして考えられる。
【0024】ニューラルネットワークの考えは、ある種
のニューロンの概念的な配置の集合である。かりに、上
記文献に開示されているようなよく知られているKoh
onenの自己組織化特徴マップの配置を採用したと
き、S個のニューロンの組の各ニューロン出力は格子状
に配置されるから、格子にある点相互間のユークリッド
距離としてのニューロン相互間の概念的な距離が規定で
きる。ニューロンの格子の大きさ(寸法)は、利用者
(設計者)によって選択される他のパラメータである。
図3はこの関係を示す代表的な構成を示す。
【0025】適切な入力データがニューロンの受容野に
提供される(しばしば全てについて同じ入力である)。
ニューラルネットワークの訓練アルゴリズムは、画像フ
ィルタのフィルタ係数に相当する、それらのニューロン
の重みベクトルを修正する関数として定義される。その
ような関数としては種々の形態をとりうるが、ここで本
発明の関心の対象としているのは、与えられた既知のデ
ータのみを用いてネットワークを訓練する(ニューロン
の重みを修正する)ものである。この方法は、自己組織
形ニューラルネットワーク訓練アルゴリズムと定義され
る。
【0026】一般的に、この訓練アルゴリズムは、ある
終了時点に到達するまで、たとえば、ある種の測定誤差
平均が最小になるまで、例示的なデータを提供し、重み
ベクトルとの畳み込み演算を行い、その結果からニュー
ラルネットワークの重みを修正すること、を反復する。
しばしば、ネットワーク出力関数が訓練性能を測定する
ように定義されるが、ここで述べている訓練アルゴリズ
ムは重みベクトルを利用可能な画像フィルタに修正する
ことのみを記述する。
【0027】より具体的に本発明の画像処理フィルタの
構成方法について述べると、既知のデータを用いて、ニ
ューラルネットワーク技法を用いて目的とする画像処理
フィルタのフィルタ係数、つまり、重みベクトルを、訓
練(学習)しながら、最適な値に修正することになる。
換言すれば、本発明の画像処理フィルタの構成方法は、
画像処理フィルタの構成に際して、既知のデータを用い
てニューラルネットワーク技法によって重みベクトルを
決定するというデータ依存技法により、1組のステアブ
ルな目的指向形画像処理フィルタ、たとえば、エッジ検
出画像フィルタを構成する。また換言すれば、本発明は
このように、畳み込み操作を組み合わせた簡単な自己組
織化ニューラルネットワーク技法を画像処理フィルタの
構成に適用して、学習によって修正された重みベクトル
の組を有する1組の目的指向形選択フィルタを生成す
る。
【0028】このようにして構成される画像処理フィル
タは画像処理の広い範囲に明確に発生されたものとし
て、使用できる。つまり、自己組織化処理により、ニュ
ーラルネットワークが示されたデータを慣習化した画像
処理フィルタが抽出できる。これは、自己組織化ニュー
ラルネットワークの本質的に重要な特性である。このフ
ィルタは与えられたデータを慣習化するという効果があ
る。
【0029】このように、統計的に最良のフィルタを使
用することを決定するためにデータを使用するとき、自
己組織化方法がより効率的であり、手製のフィルタの組
を使用するより、その適用において正確である。また、
技術者が最適な目的指向形(ステアブル)フィルタを構
成するために必要な情報を決定するために統計的な方法
を使用する事態において、ニューラルネットワークがデ
ータの同じ静的なデータによって制御できるから、ニュ
ーロンが技術者の問題を簡略化する。
【0030】訓練アルゴリズムについて詳述する。画像
データI(x,y)が与えられたとき、ガウスフィルタ
のラプラシアン(2階微分)でその画像を畳み込み、特
定の目的指向を持たないエッジ強調画像を生成すること
である。この関数の式は下記式2で表される。
【0031】
【数2】
【0032】式2において、係数Kは重要ではなく、異
なるウインドーの寸法の関数を計量化するために経験的
に設定すべきである。ここでは、利用者が規定する他の
パラメータとして、このフィルタを使用するためにパラ
メータσをどうするかということだけである。換言すれ
ば、どのような分解能を使用するかということだけであ
る。この画像は、局部的な「正弦曲線」特徴を有する元
の画像におけるエッジを特徴づける一方、同時に画像を
ぼんやりさせる。発生された画像はそれから、ニューラ
ルネットワークアルゴリズムの入力データとして使用さ
れる。
【0033】本発明の学習において、特別な学習規則
「1」の使用が、良く知られた「Kohonenの自己
組織化特徴マップアルゴリズム」、および、「Hebb
ianの学習規則」に関連づけられる。各訓練段階にお
いて、正方形のウインドーが画像データからランダムに
サンプルされる。ウインドーの大きさは、希望するフィ
ルタの大きさに基づいて、利用者によって特定される。
このウインドーは全てのニューロンの受容野(換言すれ
ば、入力データX)として、使用されるべきである。つ
いで、このウインドーは、そのパラメータσと振幅とが
利用者によって特定されているガウスフィルタによって
大きさ(寸法)が調整される。再び、そのパラメータが
利用者が望む分解能に反映されるべきである。たとえ
ば、後述する実験において、ガウスパラメータσを受容
野の一方の側の寸法の半分に等しくする。
【0034】ついで、全てのユニットの出力が計算さ
れ、ウイナー(winner) の出力が最高になるように、ウ
イナーが選択する。それから、各ニューロンの重みを下
記式にもとづいて修正する。
【0035】
【数3】
【0036】ここで、win は勝っているニューロンであ
り、A(win )は勝っているニューロンの出力であり、
Nは訓練しているセル(細胞)であり、εは利用者(設
計者)が定義した訓練パラメータであり、hν(win ,
N)は、利用者が定義した隣接関数であり、この関数は
win から訓練しているセルNの格子を減少させるもので
あり。
【0037】隣接関数hν(win ,N)は下記式で定義
される。
【0038】
【数4】
【数5】
【0039】また、不確定性が増大することからニュー
ロンの重みを維持するため、それらのニューロンは、+
win max と−win max の範囲の任意のレベルに固定する
必要がある。十分なニューロンが与えられ、利用者から
適切な定義パラメータが与えられると、ネットワーク重
みベクトルが(ステアブル)目的指向形エッジ検出フィ
ルタの係数(重みベクトル)に収束する。このようにし
て、自己組織化された画像処理フィルタが実際に運用さ
れる。
【0040】
【実施例】図4は、既知のデータを用いてニューラルネ
ットワーク技法によって自己組織化する本発明の画像処
理フィルタの構成方法の手順を示すフローチャートであ
る。図4は、図1に示したステップ1に相当する設定段
階として、ステップ11(S11)およびステップ12
(S12)、および、図1に示したステップ2に相当す
る訓練(学習)段階として、ステップ21(S21)〜
ステップ29(S29)として、設定段階の処理および
訓練段階の処理を詳細を図解している。
【0041】ステップ11:設計者は、自己の希望する
画像処理フィルタ、たとえば、エッジ検出画像用フィル
タの特性を決定する。 ステップ12:次いで,設計者は、その特性に応じた設
定条件およびパラメータを画像処理フィルタ構成処理装
置に設定する。 設定するパラメータとしては、隣接関数hν、パラメー
タσ、ウインドウ、格子の大きさ、学習比率、目的指向
を持たないデータを生成するための既知の参照データな
どがある。なお、画像処理フィルタ構成装置としては、
本発明によって構成(自己組織ガウス)される画像処理
フィルタを用いて実際に画像処理を行う画像処理装置を
用いる、または、そのような装置と別個の画像処理構成
用のオフラインの装置を用いることができる。
【0042】画像処理フィルタ構成装置は、上記設定さ
れたパラメータおよびデータに基づいて、以下に述べる
ニューラルネットワークを用いた学習(訓練)処理を行
い、自己組織化された希望する(目的指向形)画像処理
フィルタを構成する。より特定的には、画像処理フィル
タの係数(重みベクトル)を決定する。
【0043】ステップ21:画像処理フィルタ構成装置
は、上記設定された既知の参照データを用いて、目的指
向を持たないデータ、たとえば、画像処理フィルタをエ
ッジ検出用フィルタとした場合、エッジ強調画像データ
を生成する。 ステップ22:画像処理フィルタ構成装置は、生成され
たエッジ強調画像データをニューラルネットワークの入
力データとして読み込む。 ステップ23:画像処理フィルタ構成装置は上述した式
1に従って、フィルタ構成用データとすでに設定された
重みベクトルの初期値との畳み込み演算を行う。 ステップ24:画像処理フィルタ構成装置は、たとえ
ば、Kohonen学習規則に従って、学習処理を行
う。なお、この学習処理としては、Kohonen学習
規則に代えて、Hebbian学習規則を用いてもよ
い。 ステップ25:画像処理フィルタ構成装置は、設定され
たウインドウをガウスフィルタを用いてその寸法を調整
する。 ステップ26:画像処理フィルタ構成装置は全てのユニ
ットについて、ピクセルに相当するニューロンの出力を
計算する。 ステップ27:画像処理フィルタ構成装置は計算した全
てのユニットから、従ってウイナーを決定する。 ステップ28:画像処理フィルタ構成装置は、上記式3
に従って重みベクトルを修正する。 ステップ29、30:画像処理フィルタの構成装置は、
誤差測定を行い、その平均誤差が所定の範囲内が否かを
判別して、その重みベクトルによる画像処理フィルタが
目的する特性を示すものか否かを決定する。なお、この
判別方法の他の方法としては、ある画像データについ
て、上記訓練段階の自己組織化された画像処理フィルタ
を適用して、その結果を表示装置に表示し、その表示結
果が目的とするフィルタ特性を有するものか否かを目視
などによって判断してもよい。
【0044】もし、希望する特性のフィルタが構成され
ないときは、上記ステップ22〜ステップ29の処理を
反復する。 ステップ31:希望する特性のフィルタが構成された
ら、そのフィルタを図1のステップ3に示した運用段階
において運用する。
【0045】ここで、上記したパラメータについて注記
する。これらのパラメータとしては、フィールドσとウ
インドーの寸法、そして、使用するニューロンの数を含
む。学習比率、格子寸法、隣接関数などの他のパラメー
タは、厳格に定義されないから、下記のように適切に記
述される。学習比率は、訓練開始時点は高く設定し、そ
れから、訓練の終了まで傾斜的に減少するようにすべき
である。代表的には、パラメータεはゼロと1との間に
あり、ゼロに近い値にすべきである。格子寸法は、たと
えば、3次元格子の場合に要求されている適応性、周波
数、および、寸法のように、フィルタにおいて要求され
ている品質的な差分(differences)の数を示すべきであ
る。これは、概念的な「自由度」のパラメータである。
隣接関数hνは非線形であるべきであり,ウイナーのニ
ューロンの周囲の隣接刺激(stimulation)はウイナーか
ら離れる距離にわたって変化する、一般的には、時間と
ともに減少して広がる。また訓練スタッフ(回数)の数
は、重みベクトルの漸次的な発生を確実化するため、可
能な限り大きくすべきである。このことは時間を犠牲に
する可能性があるが、この要求に対してハードウエアで
対応可能である。
【0046】実験例 実験で使用した例示の組を、上記式4で示した。隣接関
数hνは上記式5および式6で示した。ここで、実験に
用いた値を示す。
【表1】
【0047】図5に上記実験による結果を示す。
【0048】完全な感覚で、単に最小数のニューロンが
選択されるとすれば、その結果得られるフィルタは、
「ステアブルフィルタ」として組み合わされる。これに
関しては、上述した文献1に記載されている。寸法につ
いて最小数がKohonen様の格子について選択され
ると、得られるフィルタは、画像の場合、代表的に適応
である、最も高い変数(variance) を有するデータにお
ける特徴を表す。これに関しては、上述した文献2に記
載されている。
【0049】このように、本発明の画像処理フィルタの
構成方法は、上述した細胞などにおける自己組織化およ
びニューラルネットワークについて記述した上記文献に
記載された技法を応用している。特に、ニューロンモデ
ル化について述べている文献3および文献4、および、
自己組織化システムについて述べている文献5に記載の
方法を応用している。
【0050】以上、画像処理フィルタとして、エッジ検
出用画像処理フィルタを例示したが、本発明の画像処理
フィルタの構成方法はエッジ検出用画像フィルタに限ら
ず、その他種々のフィルタを構成できる。
【0051】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、設
計者の希望する特性の画像処理フィルタが、自己組織化
処理により、ニューラルネットワークが示されたデータ
を慣習化し自動的に構成できる。これは、自己組織化ニ
ューラルネットワークの本質的に重要な特性であり、こ
のフィルタは与えられたデータを慣習化するという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理フィルタの構成方法の処理の
位置づけを示すブロック図である。
【図2】本発明において適用するニューラルネットワー
クにおけるニューロンモデルの概念図である。
【図3】本発明の画像処理フィルタの構成方法に適用す
る、Kohonenネットワークに類似する2次元格子
状配置のニューラルネットワークの概念を図解する図で
ある。
【図4】本発明の画像処理フィルタの構成方法の1例と
して、エッジ検出用画像処理フィルタの構成方法の処理
を示すフローチャートである。
【図5】本発明の画像処理フィルタの構成方法によって
得られた重みベクトルの実験結果を示す図である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ニューラルネットワーク手法により既知の
    例示的なデータを用いて画像処理フィルタを自己組織化
    し、目的とする特性を有する画像処理フィルタを構成す
    ることを特徴とする画像処理フィルタの構成方法。
  2. 【請求項2】前記画像処理フィルタを構成するに際し
    て、 a.上記目的とする画像処理フィルタの特性を示す関
    数、パラメータを規定し、および、フィルタ係数(重み
    ベクトル)の初期値を設定し、 b.既知の例示的なデータを用いて目的指向を持たない
    フィルタ構成用データを算出し、 c.ニューラルネットワークにおけるニューロンの出力
    を画像データをそのフィルタで畳み込んだ単一のピクセ
    ルとして、前記フィルタ構成用データと前記重みベクト
    ルとの畳み込み演算を行い、 d.その畳み込み演算結果から前記重みベクトルを修正
    し、 e.その誤差評価を行い、 f.該評価結果が所定値に到達するまで、前記ステップ
    c〜ステップeの処理を反復するニューラルネットワー
    ク手法による学習処理により画像処理フィルタを自己組
    織化を行う、請求項1記載の画像処理フィルタの構成方
    法。
  3. 【請求項3】Kohonenの自己組織化特徴マップ、
    または、Hebbian学習規則を適用して、前記学習
    処理を行い前記画像処理フィルタを構成する請求項2記
    載の画像処理フィルタの構成方法。
  4. 【請求項4】前記ステップbにおいて、前記フィルタ構
    成用データとして、前記既知の例示的なデータをガウス
    フィルタのラプラシアンで畳み込み、特定の目的指向を
    持たないフィルタ構成用データを生成し、 前記ステップdにおいて、このフィルタ構成用データを
    前記重みベクトルで畳み込む請求項2または3記載の画
    像処理フィルタの構成方法。
  5. 【請求項5】前記画像処理フィルタは、画像のエッジを
    検出する画像処理フィルタであり、 前記フィルタ構成用データとして、エッジ強調画像デー
    タを生成する請求項4記載の画像処理フィルタの構成方
    法。
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