JPH0621746Y2 - 筆ペン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案は、化粧用等として使用する筆ペンに係る。

「従来の技術」 従来、この種の筆ペンに、第７図Ａ，Ｂに示すものがあ
る。Ａは、穂先を平坦にしたもの、Ｂは、穂先を劣らせ
たものであり、いずれも、軸１の先端に、穂２を穂座
３、ゴム製補強筒４及び支持筒５にて装着し、穂２の基
部21に細いパイプ６を内装して、軸１に収容した内容液
を、そのパイプ６を通じて穂先22へと案内するようにし
ている。

なお、図示してないが、軸１の末端から、内容物の入っ
たカートリッジを挿入できるようになっており、また、
これをノックすることによりその内容液を穂先22へ向け
て押し出せるようになっている。

また、同種のもので、上記パイプを複数本にして、内容
液を分散させて導出させるようにしたものもある（実開
昭61-31869号公報）。

「考案が解決しようとする問題点」 しかし、これらの場合、キャップを着け忘れたり、長時
間使用しないで放置したりすると、穂先が乾燥してしま
い、次回の使用に不便を来す欠点があった。

本案は、斯る従来の欠点を除去しようとするものであ
る。

「問題点を解決するための手段」 本案は、穂２の基部21にパイプ６を内装して、軸１に収
容した内容液をそのパイプ６を通じて穂先22へ案内する
よう構成した筆ペンにおいて、穂２の内部に液溜23を形
成し、パイプ６の側面を適宜に開放させてその液溜23に
連通させて成る。

「作用」 如上の構成であるから、軸１の内容液は、パイプ６を通
じて穂先22へと流出し、従来通り支障なく使用でき、ま
た、内容液の一部は、パイプ６の側面から液溜23へと流
入してここに停留し、穂２を湿潤させて、穂先22の乾燥
を防止する。

「実施例」 その１． 第１図、第２図は、第１の実施例を示している。

この場合は、上記従来のものにおいて、パイプ６の周り
で、穂２の内周を円錐状に拡張させて穂２内に液溜23を
形成し、パイプ６の両側に窓孔61,61を穿設してその液
溜23に連通させている。

その２． 第３図、第４図は、第２の実施例を示している。

この場合は、上記従来のものにおいて、穂２の内部に前
例同様に円錐状の液溜23を形成し、パイプ６の下部62を
その液溜23に適合する円錐状に形成して穂座３上に載置
させ、かつ、その円錐状の下部62両側に大きな窓孔63,6
3を穿設してその液溜23に連通させている。

その３． 第５図、第６図は、第３の実施例を示している。

この場合は、前例のものにおいて、穂座３とパイプ６と
を一体に連設して、パイプ付き穂座７として成る。

なお、以上の実施例のものは、いずれも合成樹脂製とす
るとよい。ただし、パイプ６については金属製としても
よい。

「考案の効果」 本案によれば、穂２内に液溜23があり、該液溜に内容液
が停留するので、この停留液が存する限り穂２が湿潤さ
れ、したがって、穂先22の乾燥を大幅に遅らせることが
でき、従来の不便を除去できる。

構造並びに製作が簡単で安価に提供でき、実用上きわめ
て有益である。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第６図は、本案の実施例を示し、第１図は、
第１例の縦断面図、第２図は、同例の要部部材の斜視
図、第３図は、第２例の縦断側面図、第４図は、同例の
要部部材の斜視図、第５図は、第３例の縦断側面図、第
６図は、同例の要部部材の斜視図、第７図Ａ，Ｂは、そ
れぞれ従来例を示す截断側面図である。 １…軸、２…穂 ３…穂座、４…補強筒 ５…支持筒、６…パイプ 23…液溜、61,63…窓孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】穂２の基部21にパイプ６を内装して、軸１
   に収容した内容液をそのパイプ６を通じて穂先22へ案内
   するよう構成した筆ペンにおいて、穂２の内部に液溜23
   を形成し、パイプ６の側面を適宜に開放させてその液溜
   23に連通させたことを特徴とする筆ペン。