JPH06214600A - 汎用合成による分析符号化の時間軸シフト方法とその装置 - Google Patents

汎用合成による分析符号化の時間軸シフト方法とその装置

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JPH06214600A
JPH06214600A JP5342034A JP34203493A JPH06214600A JP H06214600 A JPH06214600 A JP H06214600A JP 5342034 A JP5342034 A JP 5342034A JP 34203493 A JP34203493 A JP 34203493A JP H06214600 A JPH06214600 A JP H06214600A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 汎用合成による分析技術を用いた音声符号化
方法を提供する。 【構成】 極大エネルギを含む、原信号の一部分が識別
される。極大エネルギを含む、原信号の複数個のセグメ
ントが複数個の時間軸シフトに基づいて選択される。こ
れらのセグメントは、「試原信号」と名付けられる。各
試原信号は、適応コードブックから得られた合成信号と
比較され、これらの信号間の類似度(例えば、相互相
関)が評価される。符号化に使用される試原信号は、の
評価類似度に基づいて決定される。原信号の符号化表現
をもたらす信号が、決定試原信号に基づいて生成され
る。試原信号の符号化表現をもたらす信号は、符号励振
形線形予測符号器のような合成による分析符号器により
供給されうる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的に音声符号化シ
ステムに関し、特に、合成による分析音声符号化システ
ムにおける必要帯域幅の削減に関する。
【0002】
【従来の技術】音声符号化システムは、システム受信器
に、チャネルまたは通信網を通じての通信のための音声
信号コードワード表現を提供するように機能する。各シ
ステム受信器は、受信したコードワードから音声信号を
再構成する。与えられた期間内にシステムにより伝達さ
れるコードワード情報量は、システム帯域幅の限界を定
め、システム受信器が再生する音声品質に影響を及ぼ
す。
【0003】音声符号化システムの設計者は、しばし
ば、できるだけ狭い帯域幅を使用して、高品質の音声再
生能力を提供しようとする。しかし、高品質音声を求め
ることと帯域幅を狭くすることとは、矛盾する虞がある
ので、設計過程においてエンジニアリングのトレードオ
フとなりうる。しかし、これにもかかわらず、狭いチャ
ネル帯域幅で合格音声品質を与える音声符号化技術がこ
れまで開発されている。この中に、合成による分析音声
符号化技術がある。合成による分析音声符号化技術によ
れば、音声信号は、波形合成手法を通して符号化され
る。候補音声信号は、符号化しようとする原音声信号と
の比較のため、1個以上のパラメータから合成される。
パラメータを変化させることにより、種々の合成された
候補音声信号が決定される。ついで、最も類似した候補
音声信号のパラメータが原音声信号を表現するのに使用
される。
【0004】多数の合成による分析符号器(例えば、大
部分の符号励振形線形予測(CELP)符号器)は、音
声信号中の長時間相関をモデル化する長時間予測器(L
TP)を使用する。「音声信号」という語は、実音声ま
たは合成による分析符号器中に存在する残差信号および
励振信号を意味する。合成過程中、長時間予測器は、通
常、全極形フィルタまたは利得基準化付適応コードブッ
クとして実現される。一般的事柄として、音声信号中の
長時間相関は、過去に再構成された音声信号が現時音声
信号の近似信号として機能するのを可能とする。長時間
予測器は、(すでに符号化されている)個々の過去音声
信号を現時(原)音声信号と比較するように動作する。
このような比較により、長時間予測器は、いずれの過去
音声信号が原音声信号に最近似するかを決定する。過去
音声信号は、該過去音声信号が(現時刻から)どの程度
の過去に見出されるかを示す遅延値によって識別されう
る。長時間予測器を使用する符号器は、現時音声信号か
ら最も整合度の高い音声信号(すなわち、最良近似信
号)の基準化された版を差引くことにより、長時間相関
の小さい信号を生じる。ついで、この信号は、代表的な
場合、固定確率コードブック(FSCB)を使用して、
符号化される。固定確率コードブックの指標および長時
間予測器遅延値は、他のパラメータと一緒に、これらの
パラメータから推定原音声を復元しうる符号励振形線形
予測復号器へ伝送される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】音声の長時間相関をモ
デル化することにより、復号器での再構成音声品質は、
改善されうる。しかし、この改善は、帯域幅の有意の拡
大なしには達成されない。例えば、音声の長時間相関を
モデル化するために、通常符号励振形線形予測符号器
は、5または7.5 ms(サブフレームという)毎に
8ビット遅延情報を伝送しうる。このような時間変化形
遅延パラメータは、帯域幅1秒毎に、例えば、1〜2k
bを余分に必要とする。長時間予測器遅延値の変動は、
時間全体に亘って予測されえない(すなわち、長時間予
測器遅延値列は、本質的に確率的である)ので、改良さ
れた遅延パラメータ符号化により追加必要帯域幅を減ら
すのは、困難であることが判る。
【0006】長時間予測器を使用する合成による分析の
追加必要帯域幅削減の一方策は、長時間予測器遅延値を
伝送する頻度を減し、補間により中間長時間予測器遅延
値を決定することであろう。しかし、補間は、音声信号
の個別サブフレームにおいて、長時間予測器により最適
と言えない遅延値が使用されることになる虞がある。例
えば、遅延値が最適と言えないときは、長時間予測器
は、最適と言えない方法で過去音声信号を現時点に写像
することになる。結果として、現時点に写像された過去
音声信号と原音声信号との差は、他の手段による場合の
ものに比べて大きくなる。この場合、固定確率コードブ
ックは、波形を改良するという正常機能を行うよりも、
上記の最適と言えない時間軸シフトの効果を無効とする
ように動作する。結果として、有意可聴歪みが生じう
る。
【0007】本発明は、合成による分析の符号化システ
ムにおいて、必要帯域幅を減らす方法および装置を提供
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、汎用合
成による分析符号化は、原信号を変化させることにより
提供される。原信号の異形群を試原信号という。合成に
よる分析符号化において、原信号の代りに、または、原
信号使用の補充として、試原信号を使用するので、符号
化誤差および必要ビットレートが削減される。音声符号
化において、符号化誤差が小さくなれば、長時間予測器
遅延情報の伝送頻度を低くすることができ、再構成音声
品質の低下がほとんど無い、または、全く無い、遅延値
補間が可能となる。本発明は、とりわけ、無線電話網
(例えば、セルラー式)および通常電話網のような音声
情報通信網に適用されうる。
【0009】音声符号化に関して、試原信号は、説明と
して、知覚(例えば、聴覚)的に実原信号に類似した信
号である。試原信号と実原信号との聴覚的類似度は、符
号化ビットレートおよび受信器により合成される音声の
品質に影響しうる(例えば、類似度が低いほど、ビット
レートも低くなり、音声品質も低くなる虞がある)。原
信号(したがって、試原信号)は、実原音声信号、また
は、合成による分析符号器中に存在する残差もしくは励
振信号の形を取りうる。
【0010】本発明の実施例によれば、試原信号は、実
音声信号セグメントの時間軸シフト版として生成され
る。試原信号と適応コードブックの補助情報との類似度
(例えば、相互相関)が評価される。全試原信号のひと
つ、または、原もしくは試原信号の異形と同一の試原信
号が1個以上の評価類似度に基づいて決定される。先に
生成された諸試原信号のうちのひとつの異形の場合に
は、決定された試原信号(すなわち、上記異形)は、先
に生成された諸試原信号を生成した諸時間軸シフトに対
応する。原信号の符号化表現をもたらす信号が決定され
た上記試原信号に基づいて生成される。
【0011】
【実施例】実施例のハードウェア 説明を分かり易くするため、本発明の一実施例は、
(「プロセッサ」と名づけられた機能ブロックを含む)
個々の機能ブロックからなるものとして示される。これ
らのブロックが表わす機能は、(ソフトウェアを実行し
うるハードウェアを含むが、このハードウェアに限定さ
れない)共用ハードウェアまたは専用ハードウェアの使
用により実現されうる。例えば、図4および図6に示さ
れたプロセッサの機能は、1個の共用プロセッサによっ
て与えられうる。明細書中、「プロセッサ」という用語
の使用は、ソフトウェアを実行する能力を有するハード
ウェアのみを指すものと解釈されるべきでない。
【0012】本発明の実施例は、AT&T DSP16
もしくはDSP32Cのような(DSP)ハードウェ
ア、後述する動作を遂行するソフトウェアを格納する読
出し専用メモリ(ROM)、およびディジタル信号プロ
セッサの結果を記憶するランダムアクセスメモリ(RA
M)からなる。超大規模集積回路(VLSI)ハードウ
ェアの実施例が汎用ディジタル信号プロセッサ回路と組
合わせたカスタム超大規模集積回路と同様に提供され
る。
【0013】従来の符号励振形線形予測に関する説明 従来の合成による分析用符号励振形線形予測符号器が図
14に示されている。標本化された音声信号s(i)
(iは、標本指標である)は、現時音声セグメントに対
して最適化されたN次の短時間線形予測フィルタ(ST
P)20に与えられる。信号x(i)は、短時間線形予
測フィルタによるろ波後に得られた励振である。
【0014】
【数1】
【0015】数式中、パラメータan は、線形予測分析
器10により供給される。Nは、(8kHzのの標本化
率について)通常、標本約10個であるから、励振信号
x(i)は、一般的に、原信号s(i)の短時間周期性
を保持する。この冗長性を除去するために、長時間予測
器30が設けられている。
【0016】x(i)の値は、通常、ブロック基準で決
定される。各ブロックは、サブフレームと名づけられて
いる。線形予測係数an は、線形予測分析器10によ
り、フレーム毎基準で決定される。フレームは、一般的
に、サブフレーム持続時間の整数倍である一定持続時間
を有し、通常20〜30msの長さである。an のサブ
フレーム値は、通常、補間により決定される。(代表的
な場合、適応コードブックにより実現される)長時間予
測器は、使用利得λ(i)と使用遅延値d(i)とを以
下のように決定する。
【0017】
【数2】
【0018】数式中、山付x(i−d(i))は、先の
サブフレーム内で合成された(すなわち再構成された)
音声信号の標本である。このようにして、長時間予測器
30は、量λ(i)・山付x(i−d(i))を与え
る。信号r(i)は、λ(i)・山付x(i−d
(i))がx(i)から差引かれた後に残る励振信号で
ある。ついで、信号r(i)は、固定確率コードブック
40を使用して符号化される。固定確率コードブック4
0は、コードブックベクトル指標μ(i)と同伴基準化
因数とをを生じる。これらの量は、一体となって、最近
似の励振r(i)を与える。
【0019】各音声サブフレームを表わすデータ、すな
わち、長時間予測器パラメータλ(i)およびd(i)
と固定確率コードブック指標とは、フレームに等しくな
る整数個のサブフレームについて集められる。上記デー
タフレームは、線形予測係数an と一緒に、データフレ
ームが音声の再構成に使用される符号励振形線形予測復
号器に伝送される。
【0020】符号励振形線形予測復号器は、上述した符
号化過程と逆の過程を行う。固定確率コードブック指標
は、受信器(合成器ともいう)の固定確率コードブック
によって受入れられ、同伴ベクトルe(i)(励振信
号)がコードブックから選び出される。励振信号e
(i)は、逆長時間予測器過程(長時間相関が与えられ
る)を励起するのに使用され、量子化されたx(i)の
等価情報、山付x(i)を生じる。再構成音声信号y
(i)は、(短時間相関が与えられる)逆短時間線形予
測フィル過程を使用して山付x(i)をろ波することに
より得られる。
【0021】一般的に、再構成励振信号、山付x(i)
は、適応コードブックおよび固定コードブックの基準化
された補助情報の和と解釈されうる。これらのコードブ
ックからベクトルを選び出すため、聴覚適合誤差基準が
使用されうる。これは、人間の聴覚系に存在するスペク
トルマスキングを利用することにより信号と再構成音声
信号とを使用する代りに、上記聴覚適合誤差基準は、聴
覚重み付き信号の差を判断する。
【0022】信号の聴覚重み付けは、音声中に存在する
ホルマントに重点をおかない。本範例によれば、全ての
極を内側に移動することにより、スペクトルデエンファ
シスを得ることができる全極型フィルタにより記述され
る。これは、予測係数a1 ,a2 ,…,aN を有するフ
ィルタを係数γa1 ,γ2 a2 ,…γN aN (γは、通
常、約0.8の値に設定される聴覚重み付け因数であ
る)を有するフィルタにより置き換えるのと等価であ
る。
【0023】聴覚重み付け領域での標本化誤差信号g
(i)は、以下の通りである。
【0024】
【数3】
【0025】合成による分析符号器の誤差基準は、サブ
フレーム毎に定式化される。標本L個のサブフレーム長
について、通常使用される基準は、以下の通りである。
【0026】
【数4】
【0027】数式中、山付iは、サブフレームの最初の
標本である。この基準は、サブフレーム全体に亘って、
励振標本を不等に重み付けする。標本、山付x・(山付
i+L−1)は、g(山付i+L−1)のみに作用し、
山付x(山付i)は、本サブフレーム中のg(i)の全
ての標本に作用する。
【0028】数式(4)の基準は、上記山付iに先行し
て(すなわち、本サブフレームの始まりに先行して)x
(i)と上記山付x(i)との差の効果を含む。本サブ
フレーム内での励起を定義することにより、重み付けさ
れた合成フィルタの零入力応答を表現することが便利で
ある。
【0029】
【数5】
【0030】数式中、z(i)は、本サブフレームに先
行して、x(i)−山付x(i)により励振されたとき
の聴覚重み付け合成フィルタの本サブフレーム内の零入
力応答である。
【0031】時間領域においては、因数γによるスペク
トルデエンファシスは、全極形フィルタのインパルス応
答を、より速やかに減衰させることになる。実際上、8
kHzの標本化率とγ=0.8とについて、インパルス
応答は、標本20個を越えて、エネルギの有意部を有し
ない。
【0032】減衰が速いので、全極形フィルタ1/(1
−γa1-1,…,−γNN-N)のインパルス応答
は、有限インパルス応答フィルタによって近似しうる。
有限インパルス応答フィルタのインパルス応答をh0 ,
h1 ,…,hR-1 とする。これにより、聴覚重み付けさ
れた音声に作用する誤差基準のベクトル表記法が可能と
なる。符号器は、サブフレーム毎に動作するので、標本
中のサブフレームの長さLでベクトルを定義することが
便利である。例えば、励振信号について、
【0033】
【数6】
【0034】また、スペクトル重み付け行列Hは、以下
のように定義される。
【0035】
【数7】
【0036】Hは、元(L+R−1)×Lを有する。こ
れにより、ベクトルH・山付x(i)は、ベクトル、山
付x(i)に対する無限インパルス応答フィルタ1/
(1−γa1-1,…,γNN-N)の全応答を近似
する。これらの定義を使用すれば、聴覚重み付けされた
最適基準は、以下の通りである。
【0037】
【数8】
【0038】Hの現時定義を使用すれば、数式(8)の
誤差基準は、自己相関型(HT Hは、テープリッツ(To
eplitz)であることに留意してほしい)。行列Hが正方
行列L×Lとなるように裁断されたときは、数式(8)
は、原符号励振形線形予測に使用される、より普通の共
分散基準である数式(4)に等しくなる。
【0039】符号励振形線形予測符号化の実施例 図1は、符号励振形線形予測符号化に適用された本発明
の実施例を示す。ディジタル形の音声信号s(i)は、
符号化に供される。信号s(i)は、線形予測係数an
を生成する従来形線形予測分析器100に与えられる。
信号s(i)は、数式(1)により記述される過程に従
って動作する従来形線形予測フィルタ(すなわち、「短
時間予測器」(STP))120と従来形遅延値推定器
140とに供給される。特定の標本時刻において妥当な
遅延情報を決定するため、遅延値推定器140は、s
(i)の複数個の標本からなる(当特定標本てと隣合う
中心を有する)窓の従来相関を行う。多数の窓のそれぞ
れは、同一長さを有する。この相関に関係する窓は、図
2に示されている。
【0040】図2は、複数個のフレームFと信号s
(i)の複数個の標本からなる成分のサブフレームSF
との境界確定を示す(s(i)の実標本値は、説明を判
り易くするため、省略されている)。3個のフレームF
n-1 (過去フレーム)、Fn (現時フレーム)およびF
n+1 (次フレーム)が示されている。これらのフレーム
のそれぞれは、信号s(i)の標本160個からなる。
【0041】フレーム境界の位置決めは、後述する時間
軸シフトプロセッサ200により行われる。時間軸シフ
トプロセッサ200は、原音声信号s(i)のサブフレ
ームの終端を示す標本位置dp1′を与える。遅延値推
定器140は、フレーム境界に到達する時を知るため、
原音声のサブフレーム境界のトラックを保持するだけで
ある(このようなフレーム境界は、整数個のサブフレー
ム境界に位置する)。遅延値推定器140は、時間軸シ
フトプロセッサ200が音声フレームに作用する前に該
音声フレームに作用するので、遅延値推定器140は、
未来フレーム境界の位置を予測しなければならない。遅
延値推定器140は、時間軸シフトプロセッサ200に
より供給される最後フレーム境界にフレーム長(例え
ば、標本160個)に等しい一定個数の標本を追加する
ことにより、上記予測を行う。
【0042】遅延値推定器140が信号s(i)の現時
フレームと次フレームとの境界M(FBn+1 )で妥当な
遅延値Mを決定すると仮定する。これの決定を行うた
め、遅延値推定器140は、この境界の両側に存在す
る、標本160個からなる窓を自らのメモリ内に記憶す
る(遅延値推定器140は、次フレーム内で妥当な信号
s(i)標本を受け入れるために待機しなければならな
い)。この標本窓は、窓Aと名づけられる。ついで、遅
延値推定器140は、140個の他の信号s(i)の窓
のうちの最初の窓である窓B1 内の信号s(i)の標本
を使用して相関算出を行う。窓B1 は、窓Aの始まりよ
りも標本20個分早く始まり、窓Aの終端よりも標本2
0個分早く終了する標本160個の窓である。窓B1 に
同伴する相関値は、メモリ内に記憶される。相関過程
は、窓B1 より標本1個分早く開始される標本160個
分の窓である窓B2 について繰返される。相関算出は、
次の138個の窓のそれぞれについて行われる。各窓
は、標本1個分先行する窓から距てられている。
【0043】図2に示されているように、遅延値推定器
140は、ほぼ2個の信号標本フレームを記憶するのに
十分なメモリを有しなければならない。Dが最長許容遅
延値であるときは、メモリは、窓Aの始まりに先行し
て、標本D個分拡張するべきである。D=160のとき
は、遅延値推定器140は、FBn+1 で妥当な推定遅延
値を算出するために、フレームFn-1 の3番目のサブフ
レームSF2 の始まりからフレームFn+1 の2番目のサ
ブフレームSF1 の終端までの、信号s(i)の標本を
記憶しなければならない。遅延値Mは、窓Aの全ての標
本と最大相関を有する標本窓Bに基づいて遅延値推定器
140により決定される。すなわち、遅延値は、最も相
関度の高い窓Bが窓Aから時間的にシフトされる標本の
数に等しい。遅延値推定器140は、フレーム毎に1
回、フレーム境界遅延推定値Mを決定する。また、遅延
値推定器140は、フレーム境界において妥当な遅延値
の通常線形補間により、各サブフレーム内に入った一定
個数の標本(例えば、標本10個)において妥当な遅延
値mを決定する。この目的のため、次フレームへ入った
標本10個において必要な遅延値は、フレーム境界にお
ける遅延値に等しく設定される。
【0044】遅延値推定器140により供給された遅延
値とに同伴するタイミングが図3に示されている。図3
に示されているように、フレームnの両側のフレーム境
界において妥当な遅延値は、M(FBn )およびM(F
Bn+1 )である。フレームn内の各サブフレーム境界
(SB)の後の一定個数の標本において妥当な遅延値
は、mn (k)、k=0,1,2,3として示されてい
る。mn (k)のこれらの値は、上述の通り、補間によ
り決定される。遅延値mn (k)は、適応コードブック
プロセッサ150に供給される。後述するように、適応
コードブックプロセッサ150は、この遅延情報を使用
することにより、時間軸シフトプロセッサ200へ適応
コードブック補助情報を供給する。
【0045】適応コードブックプロセッサ 適応コードブックプロセッサ150は、遅延値推定器1
40から出力された遅延推定値mn (k)と符号励振形
線形予測プロセッサから得られた過去再構成音声信号と
に基づいて、(符号化しようとする)現時音声サブフレ
ームの推定値を時間軸シフトプロセッサ200に供給す
る。適応コードブックプロセッサ150は、遅延値mn
(k)を使用することにより、適応コードブックプロセ
ッサ150のメモリに記憶された過去再構成音声信号に
対する遅延ポインタd(i)を決定するように動作す
る。ついで、選択された過去音声標本、山付x(i)
は、符号化しようとする推定現時音声サブフレームとし
て時間軸シフトプロセッサ200に供給される。符号化
しようとする各原音声サブフレームについて、適応コー
ドブックプロセッサ150は、対応する音声標本サブフ
レームと次サブフレーム内に入った一定個数の超過標本
とを供給する。例えば、この超過標本の一定個数は、1
0に等しい。
【0046】図4は、適応コードブックプロセッサ15
0の一実施例を示す。この適応コードブックプロセッサ
150は、プロセッサ155とRAM157とを含む。
プロセッサ155は、過去再構成音声信号、山付x
(i)を受入れ、現時サブフレーム音声標本と次サブフ
レーム音声標本とを算出するのに使用するため、上記過
去再構成音声信号をRAM157に記憶する。プロセッ
サ155は、上記のような標本値の算出に使用される、
遅延値推定器140から出力された遅延値mn (k)を
も受入れるプロセッサ155は、試原信号の生成に使用
するため、上記算出標本値、山付x(i)を時間軸シフ
トプロセッサ200に供給する。
【0047】時間軸シフトプロセッサ200に供給され
た各音声標本値は、以下のように決定される。まず、当
標本(すなわち、時間軸シフトプロセッサ200に供給
されようとする標本)について妥当な遅延ポインタd
(i)がプロセッサ155により決定される。これは、
当標本の両側に存在する(遅延値推定器140により供
給された)1対の遅延値mn (k)による補間により行
われる。遅延ポインタd(i)を供給するためにプロセ
ッサ155により使用される補間法は、供給された遅延
値mn (k)による通常線形補間である。ついで、プロ
セッサ155は、(当標本について妥当な)遅延ポイン
タd(i)を、当標本の値として現時フレーム内で使用
されるべき先の音声標本の後向きポインタとして使用す
る。このような先の標本は、RAM157に記憶されて
いる。一般的に、遅延ポインタd(i)は、過去標本そ
のものを指し示さず、連続する過去標本間のどこかを指
し示しがちである。このような状況では、プロセッサ1
55は、過去標本を補間することにより、遅延ポインタ
が関係する時点で妥当な過去標本値を決定する。過去標
本値を決定するのにプロセッサ155により使用される
補間技術は、ラビナー(Rabiner)とシェイファー(S
chafer)とによりのべ述べられた「音声信号のディジタ
ル処理」、26〜31頁(1978)のような通常帯域
限定補間法である。プロセッサ155によって実現され
る補間は、遅延値によって示される時刻に最も近い過去
標本のいずれの側にも20個のタップを使用する。
【0048】図5の(a)〜(c)は、適応コードブッ
クプロセッサ150が現時サブフレーム(および次フレ
ーム)内で使用するために、過去標本を選択する過程を
示す。図示を分り易くするため、図5の(a)〜(c)
は、算出値d(i)が過去値間の一点ではなく、過去標
本値そのものを指し示すと仮定する。また、遅延値がサ
ブフレーム長より短いことが一般性を損うことなく仮定
される。
【0049】図5(a)に示されているように、時間軸
シフトプロセッサ200に供給されようとする標本に
は、現時サブフレーム内の標本と次サブフレーム内の一
定個数の標本とが含まれる。プロセッサ155は、現時
サブフレームの遅延値mcurrを遅延値推定器140から
受取り、先のサブフレームの遅延値mprevを自らのメモ
リRAM157に記憶している。mcurrが妥当となる時
点より前に位置決めされた現時サブフレームの各標本の
値である山付x(i)を決定するため、プロセッサ15
5は、当標本の標本時刻iにおいて妥当な遅延ポインタ
d(i)を決定する。これは、遅延値mcurrと遅延値推
定器140から受入れた最新遅延値mprevとを使用する
ことにより、標本が妥当となる時点を線形補間すること
により行われる。この遅延ポインタd(i)が決定され
た後、プロセッサ155は、自らのRAM157内の標
本の帯域幅限定補間により、当標本より標本d(i)個
前の時点において妥当な標本値である山付x(i−d
(i))を算出する。ついで、この標本値は、現時サブ
フレームの当標本のための指定記憶場所に挿入される。
【0050】図5の範例によれば、サブフレーム長は、
遅延値より長い。現時サブフレーム内の与えられた標本
が決定される過程は、遅延ポインタを決定し、上記与え
られた標本として使用しようとする標本値を時間的に遡
って探すことに基づく。このように、再構成音声セグメ
ントは、現時サブフレーム内での帯域幅限定補間を使用
することにより、ほぼ再生される。したがって、例え
ば、図5(b)において、与えられた標本、山付x
(i)は、その値を、時間的に遅延値d(i)だけ先行
する、先に決定された標本、山付x(i−d(i))か
ら得る。この遅延値は、現時サブフレームからの遅延値
mcurrと次サブフレームからの遅延値mnextとは、標
本、山付x(i)の両側に存在するので、補間された遅
延値がこれらの遅延値であることを除いて、上記の通り
決定される。遅延値がサブフレーム長より短いときに、
一定利得での信号セグメントの再生は、適応コードブッ
ク手法を長時間予測器ろ波手法から区別するものであ
る。
【0051】図5(c)に示されているように、次フレ
ーム内の超過標本は、図5(b)内の超過標本と同一方
法で決定される。この場合、現時サブフレームから得ら
れた標本は、次サブフレーム内の標本の値を与えるのに
使用される。
【0052】実際には、適応コードブックプロセッサ1
50の上記処理手順は、まず、現時サブフレームと当次
サブフレームの一部の全ての標本時刻の全ての遅延ポイ
ンタ値d(i)を算出することにより実現される。つい
で、標本値を必要とする現時サブフレームまたは次サブ
フレームの各標本時刻iについて、d(i)は、標本が
「配置」された過去時刻i−d(i)への参照記号とし
て使用される。一般的に、時刻i−d(i)に配置され
た標本は、存在しない。したがって、時刻i−d(i)
の両側に存在する標本の帯域限定補間が必要となる。時
刻i−d(i)に標本を生成する帯域限定補間が行われ
ると、この標本値は、時刻iに割当てられる。この過程
は、必要に応じて、現時サブフレームまたは次サブフレ
ーム内の各標本の回帰過程において繰返される。
【0053】適応コードブックプロセッサ150が現時
サブフレームと次サブフレームの一定部分とにおいて使
用するための標本を決定すると、これらの標本は、符号
励振形線形予測符号化過程において使用する時間軸シフ
ト済原信号を決定する基準として使用するために、時間
軸シフトプロセッサ200へ供給される。時間軸シフト
プロセッサへ供給された標本は、符号励振形線形予測符
号化の合成による分析過程に対する適応コードブック補
助情報といわれる。
【0054】長時間予測器の実現適応コードブックの代
りに、全極型フィルタが使用されることを理解するべき
である。しかし、適応コードブックの実現は、ここに説
明するように、特に、遅延値が総じてサブフレーム長よ
り短い状況に適合する。これは、適応コードブックの実
現が現時サブフレーム内の長時間予測器補助情報を供給
するためにのみ長時間予測器利得(ここでは、コードブ
ック利得)の決定値を必要とすることがないからであ
る。この利得は、後に決定しうる。適応コードブックの
場合と違って、長時間予測器の実現全極型フィルタは、
遅延値がサブフレーム長より短いときのフィルタ利得値
を得る非線形等式の解を必要とする。
【0055】時間軸シフトプロセッサ 時間軸シフトプロセッサ200は、原音声信号が符号化
のために常に使用されたとした場合よりも小さい誤差で
(符号励振形線形予測のような合成による分析符号化法
により)符号化されるように、原音声信号セグメントを
シフトする方法を決定する。原音声信号の時間軸シフト
のために、時間軸シフトプロセッサ200は、まず、原
音声信号内で原音声信号エネルギの極大値を識別する。
上記実施例によれば、時間軸シフトプロセッサ200
は、原音声信号の複数の重なり合ったセグメントを選択
する。これらセグメントのそれぞれは、識別された極大
信号エネルギを有する。時間軸シフトプロセッサ200
は、選択された各セグメントを(適応コードブックプロ
セッサ150により供給された)適応コードブック補助
情報セグメントと比較する。この比較が行われることに
より、適応コードブック補助情報のセグメントに最も近
似する原音声信号セグメントが決定される。適応コード
ブック補助情報のセグメントに最も近似した原音声信号
のセグメントが決定されると、この原音声セグメント
は、符号励振形線形予測法による符号化のための時間軸
シフト済原音声信号の形成に使用される。
【0056】図1に示されているように、時間軸シフト
プロセッサ200は、短時間予測フィルタ120から原
残差音声信号x(i)を受入れ、符号励振形線形予測符
号化法に使用する時間軸シフト済プロセッサ残差音声信
号、山付x(i)を供給する。図6に示されているよう
に、時間軸シフトプロセッサ200は、プロセッサ21
0、通常型緩衝メモリ220,230および240、プ
ロセッサ210のプログラムを格納するため通常型RO
M250、および、プロセッサ210の結果を格納する
通常型RAM260からなる。
【0057】時間軸シフトプロセッサ200の動作を、
音声信号に対する時間軸シフトプロセッサ200の動作
の開始点を示す図7とプロセッサ210の動作のフロー
チャートを示す図8および図9とを参照して説明する。
【0058】図7に示されているように、時間軸シフト
プロセッサ200は、適応コードブックプロセッサ15
0から出力された適応コードブック補助情報を表わす、
再構成音声バッファ220を受入れた後、動作し始め
る。上述した通り、この適応コードブック補助情報は、
適応コードブックプロセッサ150により、現時サブフ
レームと次サブフレームの一定部分との中へ写像された
過去再構成音声標本(図5および関連記述参照)とから
なる。この再構成音声バッファは、プロセッサ210に
よる使用のため、RAM260内へロードされる。ポイ
ンタdp1は、適応コードブックと固定確率コードブッ
ク補助情報との両方が決定される最後サブフレームの終
端を示すため、プロセッサ210により保持され、RA
M260に記憶される。上記サブフレームの長さsubfra
me-1は、一定であり、メモリ(例えば、ROM250)
内に保持される。プロセッサ210の先の動作に基づい
て、時間軸シフト残差、波付x(i)がポインタdpm
により特定された時点までに、新規作成される(ポイン
タdpmは、常に、ポインタdp1以上である)。ま
た、現時サブフレームに同伴する原残差信号を含む、原
残差信号x(i)の一部は、緩衝記憶装置230に入力
され、RAM260内に記憶される。プロセッサ210
は、時間軸シフト済信号内の最新標本と原残差音声信号
内の対応する標本との標本ずれ(すなわち、累積シフ
ト)を表わす値 acc-shiftを(RAM260内に)保持
する。初期化により、上記状態は、dpm=dp1およ
び、 acc-shift=0を含むように修正される。
【0059】この1組の条件が与えられると、時間軸シ
フトプロセッサ200は、適応コードブック補助情報に
最も整合する、現時サブフレームの時間軸シフト済残差
信号(事情により、次サブフレームの一部)を決定する
ように動作する。
【0060】図8および図9は、図6に示されたプロセ
ッサ210の動作を示すフローチャートを示す。図8に
よれば、プロセッサ210により行われる最初のタスク
は、時間軸シフト済残差、波付x(i)が現時サブフレ
ームの終端まで達するか、または、この終端の後まで伸
びているかを決定することである。図7に示されている
ように、時間軸シフト済残差が拡大した範囲は、ポイン
タdpmにより与えられる。現時サブフレームの終端
は、現時サブフレームポインタdp1と固定サブフレー
ム長subframe-1との和により示される。dpm<dp1
+subframe-1のときは、時間軸シフト済残差を拡大する
ために、追加処理が行われる。上記条件が成立しないと
きは、現時サブフレームについて追加のシフト処理は必
要とされない(ステップ305参照)。追加のシフト処
理が必要なときは、プロセッサ210は、原残差音声信
号x(i)のセグメント内の最大エネルギ一を決定す
る。通常、最大エネルギ位置は、有声音のピッチパルス
の位置に対応する。しかし、これは、必ずしも、事実で
はない。最大エネルギがピッチパルスまたは信号の他の
特徴(例えば、エネルギノイズ)に関連するか否かにか
かわらず、最大エネルギ位置の探索は、原信号のシフト
が原音声内のエネルギ的特徴を適応コードブック補助情
報の有意特徴と最も一致するように、行われる。
【0061】探索されようとする原残差音声信号のセグ
メントの始まりは、原残差音声信号標本のポインタに関
連して定義される。この標本は、シフト済残差信号内の
ポインタdpmにより特定された標本に対応する。この
残差音声信号標本ポインタdpm′は、標本ポインタd
pmと、波付x(i)およびx(i)間の累積シフトと
の和として決定され、dpm′=dpm+ acc-shiftと
なる(ステップ310参照)。ついで、ポインタ offse
tにより指定されて、探索されようとする時間間隔の始
まりが算出される(ステップ315参照)。ついで、探
索されようとする間隔の長さが決定される(ステップ3
20参照)。
【0062】ついで、信号x(i)のセグメント内の最
大エネルギ位置が決定される(ステップ325参照)。
この決定は、標本5個長窓を使用することにより行われ
る。原残差音声信号のi番目の標本と隣合う中心を有す
る上記標本5個長窓は、エネルギ算出に使用される原残
差音声信号の標本を決定する。標本位置iにおけるエネ
ルギは、窓内の全ての標本の自乗の和によって決定され
る。(i+1)番目の標本位置におけるエネルギも同一
方法で決定される。しかし、窓は、窓の中心位置が(i
+1)番目の標本を含むように、標本1個分、時間的に
後の方へ移動される。再び、エネルギは、窓内の全ての
標本値の自乗の和として決定される。セグメント内の各
標本位置のエネルギも同一方法で決定される。現時窓内
の標本のエネルギは、直近の過去標本窓のエネルギ−窓
外へシフト済標本のエネルギ+窓内へシフト済標本のエ
ネルギとして決定されうる。この方法で決定された最大
エネルギを同伴する標本位置は、ポインタlocationによ
り識別される。
【0063】原残差信号x(i)のセグメントがセグメ
ント内に最大エネルギを有する標本について探索される
と、プロセッサ210は、この最大エネルギ標本が先の
サブフレーム内で判断された標本であるか否かを決定す
る(したがって、最大関心事出はない)。これは、loca
tionがdpm′に先行するか否かを決定することにより
行われる(ステップ330参照)。
【0064】locationがdpm′に先行するときは、他
の探索がプロセッサ210により行われる。しかし、こ
の場合、探索されたセグメントは、offset(相対位置)
=location+0.75遅延値(ステップ335参照)と
して指定される標本から始まり、0.5遅延値分持続す
る。遅延値は、遅延値推定器140により、現時サブフ
レームM(FBn )の始まり時に妥当な遅延値として与
えられる。原残差信号内の諸有意ピッチパルスエネルギ
特徴は、多分、一遅延値分距てられるので、新しいoffs
etの算出により、探索が前方へ(0.75遅延値)飛越
すことができるようになり、多分、0.5遅延値の長さ
のセグメント内での最大エネルギ特徴を見付けられる。
最大エネルギを有する標本位置は、ステップ325に関
係して上述した通りに決定される(ステップ345参
照)。
【0065】locationがdpm′に先行しないときは、
多分、dpm′後の最初のピッチパルスが見付けられて
いるので、制御の流れは、ステップ350に飛ぶ。
【0066】ステップ325またはステップ345にお
いて決定された最大信号エネルギの位置がdpm′+遅
延値となる時は、(確実ではないが)多分、dpm′の
後であって、dpm′+遅延値より前に位置するピッチ
パルスは、プロセッサ210によりこの時刻まで行われ
た探索により、検出されていない(ステップ350)。
この場合、原残差信号の他のセグメントが定められ、こ
のセグメント内で最大エネルギ位置が決定される。ステ
ップ325または345で決定された最大信号エネルギ
位置がdpm′+遅延値に先行するときは、制御の流れ
は、ステップ380に飛ぶ。ステップ350が原残差音
声信号の他のセグメントを探索しなければならない結果
になったと仮定すれば、このセグメントは、offset=lo
cation-1−25遅延値(ステップ355参照)から始ま
り、長さ=0.5遅延値分前向きシフトする(ステップ
360参照)ように決定される。最大エネルギ位置は、
ステップ325に関係して上述した通りに決定される。
ただし、この位置の標本ポインタは、location 2に記憶
される(ステップ365参照)。
【0067】最大エネルギ位置(location 2)がdp
m′より後のときは、location 2は、dpm′より後の
最初のピッチパルスの位置を識別し、locationは、loca
tion 2に等しくなるように設定される(ステップ370
および375参照)。他方、最大エネルギ位置がdp
m′の後でないときは、location 2は、dpm′より後
の最初のピッチパルスでなく、locationは、ステップ3
25または345において割当てられた値に設定された
ままである(このような状況においては、ポインタであ
るlocationは、ステップ365での動作により上書きさ
れない。
【0068】この時点で、原残差信号のセグメント内の
最初のピッチパルス(すなわち、最大エネルギ)位置が
見付けられる。今度は、この位置を含む原残差信号のセ
グメントが信号内の標本にある一定のポインタを設定す
ることにより、プロセッサ210により定められる。こ
れらのポインタは、決定されたlocationを含む上記セグ
メントの始まり(sfstart)と終端(sfend)とを指定す
る。このセグメントは、後に使用するため、適応コード
ブック補助情報に最も整合するように原残差信号を調整
(すなわち、シフト)する過程の一部として定義され
る。
【0069】まず、セグメントポインタの省略時値は、
プロセッサ210により設定される。ポインタsfstart
は、dpm′に等しくなるように設定されるので、標本
位置は、dpm+ acc-shoftに対応する(ステップ38
0参照)。sfstartのこの値は、x(i)と0となる波
付x(i)との間の追加累積シフトに対応する。すなわ
ち、dpm′(=sfstart)から始まる、x(i)の一
部を使用しても、原信号とシフト済残差信号との間の累
積シフトは、まったく増加しない。
【0070】ポインタsfendは、location+extraに設定
される。extra値は、メモリ(例えば、ROM250)
内に記憶された定数であり、標本の一定数(例えば、標
本10個)に等しい。extraを使用すれば、原残差音声
のピッチパルス(すなわち、最大エネルギ)がこれらの
ポインタにより識別された原残差音声のセグメントの終
端に来ることのないように保証される(ステップ380
参照)。
【0071】ポインタsfendの省略時値は、一定の状況
の下で、上書きされうる。sfendの省略時値が、原残差
音声のセグメントが適応コードブック補助情報の終端を
越えて有意に前向きにシフトすることを意味するとき
は、ポインタsfendは、dp1′+subframe-1+ extra
(ただし、subframe-1は、上述した通り、固定適応コー
ドブックサブフレーム内の標本の数に等しい定数であ
る)で終わるように設定される(ステップ385および
390参照)。
【0072】識別されたピッチパルス(すなわち、主エ
ネルギ)の位置が適応コードブックのサブフレームの終
端を有意に越えるときは、sfendの値は、さらに、上書
きされうる。このような状況の下では、セグメントは、
適応コードブックサブフレーム境界の終端において終る
と判断される(ステップ395および400参照)。こ
のようなsfendの定義は、ピッチパルス(すなわち、主
エネルギ)位置がセグメントの終端より後になることを
意味する。したがって、セグメントは、もはや、ピッチ
パルスを含まない。
【0073】この時点で、識別されたピッチパルス(す
なわち、最大エネルギ)の位置は、sfstartで始まり、s
fend-1で終る標本範囲の外に来るか否かを決定するため
に、検査される(ステップ405参照)。識別されたピ
ッチパルスの位置が上記標本範囲の外に来るときは、波
付x(i)は、acc-shiftを変更することなく、x
(i)の帯域限定補間により得られた標本で伸ばしうる
(すなわち、制御の流れは、ステップ480に飛びう
る)。その他のときは、シフトが行われる(ステップ4
10〜475参照)。
【0074】識別されたピッチパルス(すなわち、主エ
ネルギ)の位置が上記範囲の外にないときは、適応コー
ドブック補助情報のL長部(dpmから始まり、dpm
+Lで終る)に最も密接に整合する、x(i)の標本
(sfstartおよびsfendにより区切られたセグメントに隣
合う指定標本範囲内の)L個の集合(すなわち、セグメ
ント)がプロセッサ210により決定される。
【0075】x(i)の上記L長セグメントは、x
(i)の与えられたL長セグメントが山付x(i)のL
長部に整合する程度によって、sfstartとsfendとにより
区切られたx(i)のセグメントの上記L個の標本から
なり、または、sfstartとsfendとに関してシフトされた
セグメントの(帯域限定補間により得られた)標本から
なる。この決定に関する述語として、可能標本シフトの
範囲の制限(ステップ410参照)と標本長Lとが決定
される(ステップ415参照)。x(i)のL長セグメ
ントと適応コードブック補助情報、山付x(i)との
「密接度」(すなわち、類似度)の決定は、これらの信
号の相互相関過程を通じて行われる(差信号または誤差
信号のような他の類似度も使用しうることも理解されよ
う)。山付x(i)のセグメントとの相互相関に使用す
るためのx(i)のL長セグメントの選択は、図10に
関して説明する。
【0076】図10は、ステップ310〜400に関係
して上記した通りに配置された原残差音声信号x(i)
のセグメントの一例を示す。セグメントは、標本sfstar
tから始まり、標本sfendで終る。ピッチパルスは、標本
locationに存在する。標本location と標本sfendとの
距離は、extraに等しい。上述した通り、ポインタsfsta
rtとポインタsfendとにより区切られたセグメント内に
入るx(i)の標本は、零シフトに対応する。x(i)
のシフト済セグメントは、この零シフト位置との関係で
定義される。各シフト済セグメントは、長さLであり、
零シフト位置との関係で一定の正数または負数の標本長
(または、小数の標本長)から始まる(および終る)換
言すれば、各シフト済セグメントは、 ststart+shift
で始まり、 sfend+shiftで終る。図10に示されてい
るように、siftの可能シフト値の範囲は、±limitであ
る。
【0077】したがって、例えば、一の可能シフト値
は、shift=−limitとなる。この場合、このようなシフ
トで定義されたx(i)のL長セグメントは、位置 sfs
tart−limitで始まり、位置 sfend−limitで終る。同様
に、他の一の可能シフト値は、shift=+limitとなる。
この場合、このようなシフトで定義されたx(i)のL
長セグメントは、位置 sfstart+limitで始まり、位置
sfend+limitで終る。上述した通り、±limitは、可能
シフト範囲を指定する。したがって、sstepの大きさの
シフト幅寸法(すなわち、シフト精度)が与えられれ
ば、shiftは、範囲(−limit≦shift≦+limit)内の値
を取りうる。シフト幅寸法sstepは、一例として、標本
0.5個に設定されうる。小数で表わされるシフトから
生じる標本値は、通常の帯域限定補間により決定され
る。原残差信号x(i)の複数個の2×limit/sstepセ
グメントは、この方法で定義されうる。全てが±limit
内のL長セグメントである。ただし、各セグメントは、
その近接セグメントと重なり合うとともに、最近接セグ
メントから標本sstep2分ずれている。
【0078】limitとextraの相対寸法は、システム性能
に影響する。例えば、extraが小さくなるにつれて、符
号化遅延値は、小さくなる。しかし、shiftがx(i)
のL長セグメントからピッチパルスを除外する値を取る
確率が高くなる。この除外が生じたときは、音声信号中
に可聴歪みが生じる。また、除外確率は、limitが大き
くなるにつれて高くなる。除外が生じないように保証す
るのを助けるため、limitの値は、extraの値より小さく
するべきである。例えば、extraの値が10のときは、l
imitの値は、6に設定されうる。
【0079】上記の通り識別された、x(i)の上記L
長セグメントのそれぞれについて、セグメントと適応コ
ードブック補助情報のL長セグメント、山付x(i)と
の類似度が算出される。この算出は、一例として、相互
相関である。各相互相関に使用される適応コードブック
セグメントは、dpmで始まり、dpm+Lで終る(図
7参照)。相互相関は、sstepに等しいシフト幅寸法で
行われる(sstepが非整数値に等しいときは、x(i)
および山付x(i)の全てのセグメントについて必要標
本値を供給するため、山付x(i)の通常、帯域限定補
間が先行して行われる)。各相互相関は、相互相関値
(すなわち、類似度)を生じる。このような全ての相互
相関は、sstepだけ時間的に距てられた相互相関値集合
を形成する。したがって、この集合の各相互相関値は、
この値の算出に使用されるx(i)のL長セグメントに
対応するshiftと関連する。
【0080】相互相関値集合が決定されると、適応コー
ドブックセグメントと最大相互相関を有する、原残差信
号のセグメントが増大した時間分解能により決定される
(ステップ450参照)。一例として、これは、3個の
連続相互相関値からなる各集合について2次多項式曲線
を決定する(3個の値からなる集合は、その最近接集合
から1個の値だけ、ずれている)。集合中のこれら3個
の相互相関値の中央値は、上記の通り、シフト済原残差
信号に対応する。3個の相互相関値からなる集合(した
がって、同伴多項式曲線)は、上記中央値とその同伴シ
フトとにより識別される。このような各曲線について、
最大値とこの最大値位置(loc-max)とが決定される。
最大値位置loc-maxが上記3個の値からなる範囲の外に
存在するときは、これら3個の値と同伴曲線とは、無視
される。最も大きい最大値を有する曲線は、適応コード
ブック補助情報のセグメントとの最良整合を生じる原残
差信号のシフトを識別する。
【0081】最良整合を生じる原残差信号シフトは、最
も大きな最大値を有する多項式曲線の最大値の位置を知
ることにより改良される。上記曲線に同伴する、3個の
相互相関値の中央値の位置に関して定められた最大値を
使用すれば、shiftは、shift=shift+sstep*loc-max
と改良されうる。
【0082】この時点で、原残差信号の最良シフトが決
定されている。ついで、このシフトは、シフト済残差信
号、波付x(i)を持続時間Lだけ前向きシフトさせる
のに使用されうる。このシフトは既知であるから、原残
差信号x(i)とシフト済残差信号、波付x(i)との
間の累積シフトは、acc-shift=acc-shift+shiftとし
て更新される(ステップ475参照)。
【0083】累積シフトが更新されると、シフト済残差
信号x(i)は、acc-shiftを、shift に対応する、原
残差信号のセグメントの使用に整合させるために、前向
きシフトされる。原残差標本値は、原信号標本時刻にお
いてのみ、入手可能であることに留意してほしい。しか
し、原残差信号の最適シフト決定によればアップサンプ
リングが相互相関の算出前に行われており、(一般的
に、非整数である)値loc-maxが決定されている。一般
的に、これは、シフト済残差信号、波付x(i)とシフ
ト済残差信号を前向きシフトするのに使用されるべき原
残差信号x(i)との間の非整数的標本時刻関係を生じ
る。したがって、シフト済残差信号の標本と時刻一致す
る原信号の標本値を供給するために、原信号のL長セグ
メントの帯域限定補間が使用される。このような時刻一
致が行われると、この時刻一致済信号の全ての標本は、
既存のシフト済信号と連結されうる(ステップ480参
照)。
【0084】制御の流れは、累積シフトを更新すること
なく、ステップ480に飛び越えることができたことに
留意してほしい。この場合、標本L個の長さの原信号
は、補間されることにより、シフト済残差信号の標本
に、先行シフト済残差セグメントと同一acc-shift値を
供給する。
【0085】いずれの場合にも、dpmは、波付x
(i)の前向きシフトを表わすように更新される(ステ
ップ490参照)。
【0086】図8および図9に示されているように、d
pmが更新されると、制御の流れは、ステップ305に
戻る。上述した通り、ステップ305は、シフト済残差
信号が現時サブフレームの終端を越えて前向きシフトす
るのに、追加処理が必要か否かを決定する。追加処理が
必要なときは、シフト済残差の追加の前向きシフトが行
われるように、再び、制御は、図8および図9に示され
たステップ310〜490に示された過程を経る。ステ
ップ310〜490は、ステップ305の条件が満され
るまで、繰返される。シフト済残差が現時適応コードブ
ックサブフレームの終端まで、または、越えて前向きシ
フトされると、適応コードブックサブフレームの終端の
ポインタは、更新され(ステップ500参照)、原残差
の時間軸シフトに伴う処理は、終了する。
【0087】波付x(i)が時間軸シフトプロセッサ2
00により決定されると、基準化因数λ(i)がプロセ
ッサ210により、以下の通り決定される。
【0088】
【数13】
【0089】数式中、波付x(i)および山付x(i)
は、サブフレームと等しい長さの信号である。この基準
化因数は、山付x(i)に乗じられ、プロセッサ200
から出力される。
【0090】再び図1を参照すれば分るように、波付x
(i)と適応コードブック推定値λ(i)・山付x
(i)とは、修正された原信号、波付x(i)から推定
値λ(i)・山付x(i)を差引く回路160に供給さ
れる。結果は、固定確率コードブック検索プロセッサ1
70に供給される励振残差信号γ(i)となる。
【0091】コードブック検索プロセッサ170は、因
数μ(i)により基準化された全ての固定確率コードブ
ックベクトルz(i)のうち、いずれが最小2乗され聴
覚重み付けされた意味で、最も密接にr(i)に整合す
るかを決定するように、通常通り動作する。選定され基
準化された固定コードブックベクトルμ(i)zmin
(i)は、基準化された適応コードブックベクトルλ
(i)・山付x(i)に追加されることにより、現時再
構成音声信号の最良推定値、山付x(i)を生じる。こ
の最良推定値、山付x(i)は、適応コードブックプロ
セッサ150により、そのメモリ内に記憶される。
【0092】通常音声符号器の場合のように、適応コー
ドブック遅延値および基準化因数λおよびM、固定確率
コードブック指標IFC、および、利得μ(i)および線
形予測係数an は、通常符号励振形線形予測復号器(受
信器)により、再構成用チャネルを通じて伝送される
(図13参照)。この伝送は、上記パラメータをもたら
す信号の形を有する。本発明の実施例の作用により(符
号化過程においての)誤差が少なくなるので、サブフレ
ーム毎に1回でなく、フレーム毎に1回適応コードブッ
ク遅延情報を伝送することが可能である。サブフレーム
遅延値は、発信器の遅延値推定器140により行われた
のと全く同一の方法で遅延値を補間することにより、受
信器側で提供しうる。
【0093】サブフレーム毎でなくフレーム毎に適応コ
ードブック遅延情報を発信することにより、遅延に伴う
必要帯域幅は、有意に削減しうる。
【0094】図9に示されたステップ475に関連して
上述したように、 acc-shiftは、原信号x(i)とシフ
ト済信号、波付x(i)との間の時間的累積シフトを表
わす。これらの信号の常に増大する非同期性を防止する
ため、遅延値推定器140は、時間についてMの計算値
を調整しうる。遅延値推定器140により達成されるこ
の目的に適した調整過程は、図12に関連して説明す
る。
【0095】図12は、状態A,BおよびCを有する有
限状態機械を示す。この機械の状態は、常に増大する非
同期性を防止するために、Mの計算値に対する調整量を
表わす。状態間の遷移は、時間軸シフトプロセッサ20
0により供給される acc-shiftの値に基づく。機械が状
態Aの時は、目標遅延値mn (k)を決定するのに使用
される遅延値M(FBn+1 )は、調整されない。状態B
のときは、機械は、M(FBn+1 )を以下の通り調整す
る。
【0096】
【数14】
【0097】数式中、δは、説明のため、1標本時間に
等しい。状態Cのときは、機械は、M(FBn+1 )を以
下の通り調整する。
【0098】
【数15】
【0099】初期状態(A,BまたはC)が与えられる
と、有限状態機械は、 acc-shiftの値のトラックを保持
することにより、動作する。 acc-shiftの値が現時状態
と他の状態との間の遷移条件を満すものであるときは、
上記他の状態への遷移が生じる。例えば、機械が(遅延
値推定器140の説明のための初期状態である)状態A
にあり、−3ms< acc-shift<3msであると仮定す
れば、機械は、状態Aのままであり、M(FBn+1 )
は、修正されない。 acc-shiftの値が3msより大きい
ときは、機械は、状態Cへ遷移し、M(FBn+1 )は、
acc-shiftにより示された非同期性を相殺するのを助け
るため、1標本時間だけ増加される。他方、状態Aのと
きに、 acc-shiftが−3msより小さくなるときは、機
械は、状態Bへ遷移し、M(FBn+1 )は、非同期性を
相殺するのを助けるため、1標本文減少される。この動
作は、状態BおよびCについても同様である。
【0100】他の実施例 図1に示された実施例に対する追加の実施例が図11に
示されている。この実施例によれば、試原信号生成器6
10は、原ディジタル音声信号x(i)を受入れ、複数
の試原信号、波付x(i)を生成する。試原信号生成器
610は、図1,6,8および9に示されたものと類似
の時間軸シフトプロセッサからなる。しかし、この時間
軸シフトプロセッサは、試原信号と適応コードブック補
助情報との相関を行わない。すなわち、この時間軸シフ
トプロセッサは、原音声信号x(i)の複数回のシフト
に基づいて複数個のL長試原信号を供給するのみであ
る。図10に関連して上述したように、これらの試原信
号は、標本sfstartから始まり標本sfendで終るL長セグ
メントに関係して、±limitの範囲に亘ってシフト幅寸
法sstepのシフトにより決定された、原信号のL長セグ
メントである。試原信号生成器610は、原残差信号と
試原信号との相互相関を行わないので、自らは、符号化
のための試原信号を選択しない。試原信号生成器610
は、試原信号を供給するよりも、むしろ、処理のために
符号(すなわち、合成)器620に対して生成する。
【0101】符号器620は、図14に示された符号励
振形線形予測のような従来型合成による分析符号器から
なる。合成(すなわち、再構成)原信号、山付x(i)
は、適応コードブック出力信号と固定コードブック出力
信号の和e(i)+λ(i)x(i−d(i))として
図14に示された信号である(図14に示された回路4
5参照)。符号励振形線形予測符号の分析処理により決
定された、(合成信号、山付x(i)が生成される)符
号化された信号パラメータは、後の使用のため、RAM
に記憶されうる。したがって、符号器620の出力、山
付x(i)は、与えられた試原信号、波付x(i)に基
づく原信号x(i)の推定値である。ついで、この、原
信号の推定値は、推定原信号、山付x(i)と試原信
号、波付x(i)との類似度を決定するため、試原信号
と比較される。この類似度は、2個の信号間の差(すな
わち、誤差)信号E(i)を決定する差回路630に供
給される。誤差信号E(i)は、与えられた試原信号に
同伴する誤差のトラックを保持する試原信号生成器61
0に供給される。すべての試原信号が上記の方法で処理
されると、試原信号生成器610は、いずれの試原信
号、波付x(i)が最高類似度(例えば、最小誤差)を
生じたかを決定しうる。ついで、試原信号生成器610
は、符号器620に信号を供給することにより、最小誤
差を有する試原信号に同伴する、記憶された符号パラメ
ータを使用させる。これらのパラメータは、原信号x
(i)の符号化表現として受信器に伝送されうる。
【0102】当業者であれば、「原」信号、「再構成」
信号等の信号について言われたことは、これらの信号の
セグメントにも言いうることを理解するであろう。ま
た、与えられた信号がアップサンプリングされるか否か
は、その「原」信号、「試原」信号等としての性格を変
えない。したがって、例えば、「原信号」に関係して
「標本」の語を使用することは、アップサンプリングに
より供給された信号の標本値、アップサンプリングの結
果でない標本、または、この両方を含みうる。
【0103】表の説明 上記第1実施例に関係するソフトウェアプログラム集合
は、明細書の一部を成す。この集合のすべてのソフトウ
ェアプログラムは、「C」プログラミング言語で書かれ
ている。本発明の具体化は、汎用コンピュータ(例え
ば、シリコン グラフィックス社から販売されているア
イリスインディゴという名のワークステーション上で上
記プログラムを実行することにより、行いうる。サブル
ーチン「cshiftframe」および「modifyorig」は、全体
として、図8および図9に示された関数に対応する。
【0104】
【表1】
【0105】
【表2】
【0106】
【表3】
【0107】
【表4】
【0108】
【表5】
【0109】
【表6】
【0110】
【表7】
【0111】
【表8】
【0112】
【表9】
【0113】
【表10】
【0114】
【発明の効果】本発明によれば、合成による分析の符号
化において、必要帯域幅を減らすことができる。また、
本発明によれば、原信号の代りに、または、原信号使用
の補充として、原信号を変化させた試原信号を使用する
ので、符号化誤差および必要ビットレートが削減され
る。音声符号化において、符号化誤差が小さくなれば、
長時間予測器遅延情報の伝送頻度を低くすることがで
き、再構成音声品質の低下がほとんど無い、または、全
く無い、遅延値補間が可能となる。本発明は、特に、無
線電話網(例えば、セルラー式)および通常電話網のよ
うな音声情報通信網に適用されうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック線図である。
【図2】開ループ遅延値を推定する相関過程に使用され
る標本の窓を示すタイミング図である。
【図3】図1に示された実施例に使用される遅延値の時
間関係を示すタイミング図である。
【図4】適応コードブックプロセッサの一例を示すブロ
ック線図である。
【図5】図1に示された実施例の適応コードブックの動
作について標本時刻関係を示すタイミング図である。
【図6】図1に示された実施例の時間軸シフトプロセッ
サの一例を示すブロック線図である。
【図7】図6に示された時間シフトの動作について初期
条件集合の一例を示すタイミング図である。
【図8】図6に示された時間シフトの動作を示すフロー
チャートである。
【図9】図6に示された時間シフトの動作を示す、図8
に連続するフローチャートである。
【図10】時間シフトにより試原音声信号を生成するの
に使用される原音声セグメントを示すグラフである。
【図11】本発明の他の実施例を示すブロック線図であ
る。
【図12】原信号と時間シフト済信号との同時性に関し
て、遅延値推定器の動作を説明する有限状態機械を示す
説明図である。
【図13】図1および図11に示された符号器の実施例
に使用される受信器/復号器のブロック線図である。
【図14】従来の符号励振形線形予測符号器のブロック
線図である。
【符号の説明】
100 線形予測分析器 120 短時間予測フィルタ 140 遅延値推定器 150 適応コードブックプロセッサ 170 コードブック探索プロセッサ 180 固定コードブック 200 時間軸シフトプロセッサ 610 試信号生成器 620 符号(合成)器 700 固定確率コードブック 730 短時間予測フィルタ−1 750 適応コードブック 760 補間プロセッサ

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a. 標本識別基準に基づいて、原信号
    の標本を識別するステップと、 b. 試原信号を形成する為に、識別された標本のうち
    の1個以上の標本を含む、原信号のセグメントを選択す
    るステップと、 c. 複数個の試原信号のそれぞれについて、試原信号
    と合成信号との類似度を評価するステップと、 d. 前記の評価された類似度に基づいて、符号化に使
    用される試原信号を決定するステップと、 e. 前記の決定された試原信号に基づいて、原信号の
    符号化表現を表す信号を生成するステップとからなる、
    汎用合成による分析符号化の時間軸シフト方法。
  2. 【請求項2】 1. 該試原信号を表現するパラメータ
    を生成する為に、試原信号を分析するステップと、 2. 上記パラメータのうちの1個以上のパラメータに
    基づいて、原信号を推定する信号を合成するステップと
    を更に含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記(a)ステップは、原信号を分析す
    ることにより、極大エネルギの位置を決定するステップ
    を含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 原信号の選択されたセグメントは、識別
    された信号標本以外の原信号標本からなることを特徴と
    する請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 選択されたセグメントは、他の原信号標
    本に先行する識別された標本からなることを特徴とする
    請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記(b)ステップは、 1. 原信号の1個以上の標本に関して時間軸シフトを
    決定するステップと、 2. 上記時間軸シフトに基づいて、原信号標本集合を
    決定するステップとを含むことを特徴とする請求項1記
    載の方法。
  7. 【請求項7】 前記(c)ステップは、 試原信号と合成信号との相互相関を形成するステップを
    含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記(d)ステップは、 評価された複数の類似度の比較に基づいて、上記複数個
    の試原信号の中から試原信号を選択するステップを含む
    ことを特徴とする請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記(d)ステップは、 (f) 評価された複数の類似度の比較に基づいて、試
    原信号を生成するステップを含むことを特徴とする請求
    項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記(f)ステップは、 1. 複数個の試原信号類似度の中から、実質的最大類
    似度を決定するステップと、 2. 実質的最大類似度をもたらす時間軸シフトを決定
    するステップとを含むことを特徴とする請求項9記載の
    方法。
  11. 【請求項11】 前記(f)ステップは、 形成された試原信号と時間軸シフトとに基づいて、試原
    信号用標本値を決定するステップを含むことを特徴とす
    る請求項9記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記(f)ステップは、 原信号と時間軸シフトとに基づいて、試原信号用標本値
    を決定するステップを含むことを特徴とする請求項10
    記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記(e)ステップは、 (g) 1個以上の決定された試原信号を符号化するス
    テップを含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記(g)ステップは、 (h) 合成による分析符号化を行うステップを含むこ
    とを特徴とする請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記(h)ステップは、 符号励振形線形予測符号化を行うステップを含むことを
    特徴とする請求項14記載の方法。
  16. 【請求項16】 a. 標本識別基準に基づいて、原信
    号の標本を識別する手段と、 b. 試原信号を形成する為に、識別された標本のうち
    の1個以上の標本を含む、原信号のセグメントを選択す
    る手段と、 c. 複数個の試原信号のそれぞれについて、試原信号
    と合成信号との類似度を評価する手段と、 d. 前記の評価された類似度に基づいて、符号化に使
    用される試原信号を決定する手段と、 e. 前記の決定された試原信号に基づいて、原信号の
    符号化表現を表す信号を生成する手段とからなる、汎用
    合成による分析符号化の時間軸シフト装置。
  17. 【請求項17】 1. 該試原信号を表現するパラメー
    タを生成する為に、試原信号を分析する手段と、 2. 上記パラメータのうちの1個以上のパラメータに
    基づいて、原信号を推定する信号を合成する手段とを更
    に含むことを特徴とする請求項1記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記(a)手段は、 原信号を分析することにより、極大エネルギの位置を決
    定する手段を含むことを特徴とする請求項16記載の装
    置。
  19. 【請求項19】 前記(b)手段は、 1. 原信号の1個以上の標本に関して時間軸シフトを
    決定する手段と、 2. 上記時間軸シフトに基づいて、原信号標本集合を
    決定する手段とを含むことを特徴とする請求項16記載
    の装置。
  20. 【請求項20】 前記(e)手段は、 (g) 1個以上の決定された試原信号を符号化する手
    段を含むことを特徴とする請求項16記載の装置。
  21. 【請求項21】 前記(g)手段は、 (h) 合成による分析符号化を行う手段を含むことを
    特徴とする請求項20記載の装置。
  22. 【請求項22】 前記(h)手段は、 符号励振形線形予測符号化を行う手段を含むことを特徴
    とする請求項21記載の装置。
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