JPH06207640A - 電気機械スプリングおよびその有効ばね定数変化方法 - Google Patents

電気機械スプリングおよびその有効ばね定数変化方法

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JPH06207640A
JPH06207640A JP27708793A JP27708793A JPH06207640A JP H06207640 A JPH06207640 A JP H06207640A JP 27708793 A JP27708793 A JP 27708793A JP 27708793 A JP27708793 A JP 27708793A JP H06207640 A JPH06207640 A JP H06207640A
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JP
Japan
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spring
armature
magnetic flux
coil
spring constant
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Application number
JP27708793A
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English (en)
Inventor
A Obrecht Richard
エイ.オーブレクト リチャード
Kenneth D Garnjost
ディー.ガーンジョスト ケネス
Mark L Wattley
エル.ワットリー マーク
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Moog Inc
Original Assignee
Moog Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気的に変化できる有効なばね率を有する改
良型電気機械スプリング、その動作方法、およびこのよ
うなスプリングを組み込んだマススプリングシステムを
提供する。 【構成】 電気機械スプリング45は組立筒状体46、
48、49、及びその上に載置され一対の対向するけん
引第1、第2空隙G1 、G2 の長さを変えるように移動
するアーマチュア52、空隙G1 、G2 に極性を与える
よう配置された第1、第2の磁石50、51、アーマチ
ュア52を付勢して組立筒状体46、48、49に対す
る中心合せ位置へ向って移動させる機械的スプリング5
8、電流が供給されて空隙G1 、G2 内にコイル磁束を
発生する第1、第2のコイル53、54、およびアーマ
チュア52が所定位置にある時に第1、第2のコイル5
3、54へ電流を供給して第1、第2の磁束に寄与する
磁力の差に影響を与えずに空隙G1 、G2 内の磁束を変
化させる制御回路を有し、電気機械スプリング45の有
効ばね率を電流の関数として変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般的にスプリングおよ
びマススプリングシステムの分野に関し、特に電気的に
変化できるばね定数を有する改良型電気機械スプリン
グ、その動作方法、およびそれを組み入れたマススプリ
ングシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】共振同調マススプリングシステムは振動
力が加わる構造体上にパッシブ“アブソーバ”としてよ
く載置される。このようなマススプリングシステムをそ
の共振周波数において構造体の振動により励起すると振
動力の速度と同相の反作用力を載置点に発生させて外乱
振動を減衰させることができる。
【0003】外乱周波数が変動するような応用では、従
来垂下質量の半径アームの調整、長さの変化もしくは可
変比率4バーリンク機構を介した連結によるスプリング
の有効剛性の変化等のさまざまな機械的技術によるマス
スプリングシステムの共振周波数の調整が行われてい
る。これらの調整技術は機械的に複雑であり、代表的に
高価であり、動作がのろい場合が多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、電気的に
変化できるばね定数を有する改良型スプリングを提供す
ることが非常に望ましい。このようなスプリングは従来
のマススプリングシステム内に容易に組み込むことがで
き、単に1個以上のコイルの供給電流を変えるだけで作
動させることができる。このようなスプリングでは、周
知の適応型帰還技術によりアブソーバの固有周波数を外
乱振動周波数の変動に追従するように連続的かつ動的に
同調させることができる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は3つの個別の特
徴を有し、それは、(1)電気的に変化できるばね定数
を有する電気機械スプリング、(2)このような電気機
械スプリングの動作方法、および(3)このような電気
機械スプリングを組み込んだ改良型マススプリングシス
テムである。
【0006】単なる説明用であって制約的意味合いの無
い図6および図7に示す第1の実施例の対応する部品、
部分もしくは表面を参照して、本発明により一般的に電
気的に変化できる有効ばね定数を有する改良型電気機械
スプリング45が提供される。改良型スプリングには本
体46、48、49、本体上に載置され移動線(すなわ
ち、水平軸x−x)に沿って本体に対して移動するアー
マチュア52、第1および第2の空隙長の和が一定とな
るように移動線に沿って本体およびアーマチュア間に配
置された対向する可変長けん引第1および第2の空隙
(G1 、G2 )、第1の空隙内に第1の磁束(φ50)を
発生するように構成された第1の磁石50、第2の空隙
に第2の磁束(φ51)を発生し第1および第2の磁束に
よりそれぞれ第1および第2の空隙内に対抗する力を生
成するように構成された第2の磁石51、本体およびア
ーマチュア間に作用しアーマチュアを本体に対する所定
位置に向って移動させるように付勢し空隙およびその中
の磁束により磁気スプリングを画定して電気機械スプリ
ングの有効ばね定数が機械および磁気スプリングのばね
定数の代数和に等しくなるようにする機械的スプリング
58、第1の電流が供給されると第1の空隙内に第1の
コイル磁束を発生するように構成された第1のコイル5
3、第2の電流を供給されると第2の空隙内に第2のコ
イル磁束を発生するように構成された第2のコイル5
4、およびアーマチュアが所定の位置にある時に第1お
よび第2の磁束に寄与する磁力の差に影響を及ぼすこと
なく第1および第2の空隙内の磁束を変えるような大き
さおよび極性の第1および第2の電流をそれぞれ第1お
よび第2のコイルへ供給する制御回路を含み、電気機械
スプリングの有効ばね定数を第1および第2の電流の関
数として選択的に変化させることができる。
【0007】もう一つの特徴として、改良型電気機械ス
プリングはアーマチュアが本体に対して所定の位置にあ
る場合に各けん引空隙内の正味の磁束を実質的に等しく
するような増分磁束を発生するようにされた増分コイル
手段を作り出すように構成された電磁コイル手段を有し
ている。別の特徴として、本装置は第1および第2のコ
イルへそれぞれ第1および第2の電流を供給して電流の
平均が装置の有効ばね率を指令する第1の信号に比例し
電流間の差が装置の出力を指令する第2の信号に比例す
るようにする電気制御手段を含んでいる。
【0008】もう一つの特徴として、本発明は、このよ
うな電気機械スプリングの有効ばね定数を変化させる改
良された方法を提供する。改良された方法は、第1およ
び第2の磁束に寄与する磁力の差に影響を及ぼすことな
く第1および第2の空隙内の磁束を変えるような大きさ
および極性の第1および第2の電流をそれぞれ第1およ
び第2のコイルへ供給し、機械的スプリングの有効ばね
率を第1および第2の電流の関数として選択的に変化さ
せるステップからなっている。
【0009】さらに別の目的に対して、本発明により支
持体89に対するマススプリングシステム81の接続が
改善され、マススプリングシステムは支持体に対して移
動するように載置された質量および支持体との間に配置
された少くとも1個のスプリング82を有し、スプリン
グは電気的に変化できる有効ばね定数を有し、有効ばね
定数を変えることによりマススプリングシステムの固有
周波数を選択的に変化できるように改良されている。
【0010】したがって、本発明の一般的な目的は電気
的に変化できるばね定数を有する改良型電気機械スプリ
ングを提供することである。
【0011】もう一つの目的はこのような電気機械スプ
リングの改良された作動方法を提供することである。
【0012】さらにもう一つの目的は電気的に変化でき
る固有ばね定数を有しスプリングに加わる電気信号を変
化させることによりマススプリングシステムの固有周波
数を変えることができるスプリングを組み込んだ改良型
マススプリングシステムを提供することである。
【0013】
【実施例】最初に、同じ構成要素、部分もしくは表面
は、これらの詳細説明が一体となる明細書全体によりさ
らに記述および説明されるため、いくつかの図面を通し
て同じ参照番号は同じ構造要素、部分もしくは表面を示
すものであることを明確に御理解願いたい。特記なき限
り、図面は明細書と一緒に読むものとし(例えば、クロ
スハッチング、部品構成、比率、程度等)、本発明の明
細書全体の一部とみなす。以下の説明で使われる“水
平”、“垂直”、“左”、“右”、“上”、“下”等の
用語および(例えば、“水平に”、“右側へ”、“上向
きに”等の)その形容詞および副詞は単に読者が特定図
面を見る場合に図示された構造の方位を示すにすぎな
い。同様に、“内向きに”および“外向きに”という用
語は一般的にその延長軸もしくは回転軸に対する表面の
方位を示す。
【0014】次に図面を参照して、本発明の第1の特徴
により電気的に変化できるばね定数を有する電気機械ス
プリングが提供される。最も基本的な形態において、本
電気機械スプリングは一対の対向するけん引空隙の長さ
を差動的に変化させるように構成された磁気アーマチュ
アを有している。永久磁石により2つの空隙内の初期磁
束レベルが確立される。アーマチュアの協働磁極片に対
する移動により空隙リラクタンスが差動的に変化してそ
の中の磁束レベルが対応して変化する。すなわち、アー
マチュア自体が固有のトグル状作用を有している。中心
が合うのは空隙内の磁束が等しい場合だけである。しか
しながら一方の空隙を短くして他方を長くするために中
心を外れて移動すると、差力によりアーマチュアが付勢
されて確実なラッチ状態へ移動する。したがって、この
磁気スプリングは負のばね定数を有し、近似空隙長が低
減するにつれ吸引力が増大することを意味する。この効
果はリニアフォースモータで良く知られている。一般的
にこのようなモータには1個以上の機械的センタリング
スプリングが組み込まれている。このスプリングは空隙
内の磁束に寄与する負のばね定数よりも大きい正のばね
定数を有し、正味の有効ばね定数が両者の代数和となる
ようにされている。しかしながら、このような従来技術
のフォースモータでは、負のばね定数は固定されモータ
の形状、磁石の強さ等により決定される。したがって、
このようなフォースモータは正味すなわち有効ばね定数
を有してはいるが容易に変化させることはできなかっ
た。
【0015】従来技術のフォースモータ(図1および図
2) 次に図1に従来技術のモータを一般的に符号20に示
す。この種のモータはさらに米国特許第4,144,5
14号に示されており、その集成的開示が参照としてこ
こに組み入れられている。モータ20は左部21、中間
部22、および右部23を組み立てて形成された断面筒
状体を含んでいる。環状アーマチュア24が本体内に移
動可能に載置されて一対の対向するけん引空隙G1 、G
2 の長さを差動的に変えるようにされている。対向する
スプリング25、26によりアーマチュアは空隙G1
2 の軸方向長さが等しい本体に対して中心を合せた位
置に向って付勢される。環状磁石28が本体中間部22
内でアーマチュア周りに載置されている。この磁石は半
径方向に分極されたリングを擬似するように配置された
複数個のサマリウムコバルトセグメントにより形成され
ている。したがって、磁束は2つのけん引空隙間で分割
される。2つの磁束経路をそれぞれφ28L およびφ28R
で示す。コイル29、30および31、32がそれぞれ
本体の左部および右部に載置され、電流が供給されると
コイル磁束経路内に磁束φC を発生しそれが両方のけん
引空隙を通るようにされている。アーマチュアおよび磁
石間の定リラクタンス半径方向空隙をG3 で示す。
【0016】したがって、コイルが励起されない場合、
スプリング25、26によりアーマチュアが付勢され本
体に対して中心を合せた位置に向って移動する。このよ
うな位置では、空隙G1 およびG2 の長さは等しく、両
空隙内の磁束が等しい。適切な極性および大きさの電流
をコイルに供給してコイル磁束φC を生成しそれが両方
のけん引空隙を通過して一方の正味磁束を増大し他方の
磁束を低減することができる。こうして得られる2つの
けん引空隙間の磁束差によりセンタリングスプリングの
対抗する正味のバイアスに対してアーマチュアを付勢し
てオフセンターとなるように移動させる力が生成され
る。
【0017】図1に示す構造の等価磁気回路を図2に示
す。図1に示す2個の左側コイルおよび2個の右側コイ
ルは図2では簡単化されて1個のコイルとして示されて
いる。空隙G1 、G2 、G3 はそれぞれリラクタンスR
G1、RG2、RG3を有するものとして示される。サマリウ
ムコバルト磁石は高い内部リラクタンスR28を有するバ
ッテリ28として示されている。空隙G1 およびG2
長さは差動的に変化するため(すなわち、その長さの和
が一定)、それらのリラクタンスは図2において連結さ
れた可変抵抗として示されている。したがって、磁石2
8のN極から発生する磁束は半径方向空隙G3 のリラク
タンスRG3に遭遇し、次にけん引空隙G 1 およびG2
に分割される。本体左部の磁石誘起磁束φ28L により左
の空隙G 1 が分極され、本体右部23の磁石誘起磁束φ
28R により右の空隙G2 が分極される。図2において空
隙G1 およびG2 内の磁石発生磁束の方向は互いに反対
であることに注目いただきたい。コイルが選択的に励起
されると、サマリウムコバルト磁石の内部リラクタンス
28が高いため、コイル磁束φC は強制的に両方のけん
引空隙へ通される。したがって、コイル磁束φC により
一方のけん引空隙内の正味の磁束が増大し他方の空隙内
の磁束は減少して、アーマチュアに中心から逸れる力が
生成される。この従来技術の構成では、コイルが発生す
る磁束が両方のけん引空隙を通るようにすることも重要
である。
【0018】従来技術のフォースモータ(図3〜図5) 次に第2の形式の従来技術のフォースモータを図3に一
般的に符号33で示す。モータ33は左部34、外部筒
状部35、および右部36により形成された組立筒状部
を有している。環状アーマチュア38が本体内に載置さ
れ本体に対して移動して2つの対向するけん引空隙G1
およびG2 の長さを差動的に変化させる。アーマチュア
はロッド上に載置される。このロッドの左端はスライド
ベアリング39により支持されている。このロッドの右
端は撓みスプリング40と係合している。この撓みスプ
リングによりアーマチュアは付勢され空隙G1 、G2
長さが等しくなる本体に対して中心を合わせた位置へ向
って移動する。中間磁極片43により分離された一対の
軸方向に間隔をとった環状サマリウムコバルト磁石4
1、42がアーマチュアを包囲している。左の磁石41
が左の空隙G1 に隣接配置され、右の磁石42が右の空
隙G2 に隣接配置されている。コイルとアーマチュア間
の半径方向空隙をG3 で示す。コイル44が磁石を包囲
し本体中間部内に配置されている。2個の磁石はそのN
極が互いに対向して左の磁石41が左の空隙G1 に極性
を与え、右の磁石42が右の空隙G2 に極性を与えるよ
うに配置されている。磁石41、42に寄与する左右の
空隙内の磁束をそれぞれφ41およびφ42で示す。したが
って、左の磁石41のN極から発生する磁束は半径方向
空隙G3 および左のけん引空隙G1 を飛び越える。同様
に、右の磁石42のN極から発生する磁束は固定空隙G
3 および右の空隙G2 を飛び越える。磁石41、42は
サマリウムコバルトにより形成され内部リラクタンスが
高い(すなわち、空気の大きさ程度)。適切な電流が供
給されると、コイルは両方のけん引空隙G1、G2 を通
る磁束φC を経路に沿って発生する。
【0019】コイルが励起されない場合、スプリング3
8によりアーマチュアが付勢され本体と中心を合せた位
置に向って移動する。2個の磁石は大きさが同じで反応
方向の磁束により隣接空隙に極性を与える。コイルが励
起されてコイル磁束を発生すると、一方のけん引空隙内
の正味の磁束が増大し他方のけん引空隙内の磁束は減少
して力の不平衡が生じそれによりアーマチュアは撓みス
プリング38のバイアスに対向して本体に対して移動す
る。
【0020】図3に示す構造の等価磁気回路を図4に示
す。サマリウムコバルトの内部リラクタンスが高いた
め、2個の磁石は直列接続抵抗R41、R42を有するバッ
テリとして示されている。固定空隙G3 のリラクタンス
をRG3で示す。2つのけん引空隙G1 、G2 は逆方向に
連結されそれぞれリラクタンスRG1およびRG2を有して
示されている。したがって、左の磁石41は半径方向空
隙G3 および左のけん引空隙G1 を通る磁束φ41を発生
するように配置される。逆に、右の磁石42は固定空隙
3 および右のけん引空隙G2 を通る磁束を発生する。
したがって、図4において、磁束φ41、φ42はそれぞれ
リラクタンスRG3、RG1およびRG3、RG2に遭遇する。
適切な大きさおよび極性の電流で励起されると、コイル
は両方のけん引空隙を直列に通過するコイル磁束φC
発生する。しかしながら、サマリウムコバルトの内部リ
ラクタンスが高いためコイル磁束は磁石を通過すること
はない。
【0021】図4の磁気回路を書き替えると図5とな
り、ここにも磁束φ41L 、φ42R および磁束φC が示さ
れている。サマリウムコバルトの内部リラクタンスが高
いためコイル磁束は両方のけん引空隙を通過しなければ
ならない点は重要である。この点について、コイル磁束
により一方のけん引空隙内の正味の磁束が増加し他方の
正味の磁束が減少することをお判り願いたい。
【0022】従来技術のフォースモータの目的が供給電
流に応答して中心を逸らす力を発生させることであるの
に対して、本発明の目的は電気的に変化できるばね定数
を有するスプリング(すなわち、力対変位特性を有す
る)として作用する電気機械装置を提供することであ
る。
【0023】第1の形式の改良型スプリング(図6〜図
7) 第1の好ましい形式の改良型スプリングを一般的に図6
の符号45に示す。本体、アーマチュア、けん引空隙、
少くとも1個の永久磁石、コイル等を有する点において
電気機械スプリング45は図1および図3に示すフォー
スモータに幾分類似している。しかしながら、後記する
ように、電気的に変化できるばね定数を有するスプリン
グとして作用する新しい電気機械装置を得るためにこれ
らの要素は従来技術とは異なる配置とされている。
【0024】スプリング45は左部46、外部48、お
よび右部49により形成された組立筒状体を有して示さ
れている。一対の軸方向に間隔をとった環状永久磁石5
0、51がそれぞれ本体左右部の対向面上に載置され、
そのN極は間隔をとって対向配置されている。環状アー
マチュア52が磁石間に配置されそれに対して移動して
一対の対向するけん引空隙G1 、G2 の長さを差動的に
変化させる。コイル53、54はそれぞれ磁石50、5
1を包囲している。これら2個のコイルは本体外部48
の中間部から半径方向内向きに延在しかつ固定空隙G3
によりアーマチュアから間隔がとられている環状磁極片
55により分離されている。アーマチュア52はロッド
上に載置されている。このロッドの左端はスライドベア
リング56により支持されている。撓みスプリング58
が本体およびロッド間に作用してアーマチュアを付勢し
2つのけん引空隙の長さが等しくなる中心を合わせた軸
方向位置に向って移動させる。
【0025】しかしながら、従来技術のフォースモータ
とは異なり、このスプリングの実施例では、2個のコイ
ルに大きさが同じで反対極性の電流を供給して2つのけ
ん引空隙間の正味の磁束差がコイル電流の関数として変
化しないように配置されている。すなわち、コイルが励
起されると、けん引空隙内の正味の磁束の大きさが同時
に変化して両者間に差は生じない。したがって、アーマ
チュアに中心逸脱力を生じることなくけん引空隙内の正
味の磁束を変化させることができる。
【0026】図6に示す構造の等価磁気回路を図7に示
す。図1および図3に示すフォースモータ実施例の磁石
はサマリウムコバルト等の希土合金により形成された
が、第1のスプリング実施例における磁石50、51は
従来のアルミ、ニッケル、コバルトおよび鉄を含み内部
リラクタンスの低いありふれた磁化可能合金であるAl
nicoにより形成される。したがって、図7におい
て、磁石50、51はそれぞれ低い内部リラクタンスR
50、R51を有するバッテリとして示されている。左の磁
石50は空隙G1 および固定空隙G3 を飛び越す磁束φ
50を発生する。逆に、右の磁石51は右の空隙G2 およ
び固定空隙G3 を飛び越す磁束φ51を発生する。空隙G
1 、G2 、G3 はそれぞれリラクタンスRG1、RG2、R
G3を有するものとして示されている。コイル53、54
は好ましくは大きさが同じで反対極性の電流により適切
に励起されて各ループに同じコイル磁束φ53、φ54を発
生するように配置される。これらのコイル磁束の方向は
既に空隙内に存在する磁束を加えた場合、2つのけん引
空隙間の正味の磁束差が変化しないようなものとされ
る。すなわち、従来技術のモータとは異なり、スプリン
グ構成では、コイル磁束は両方のけん引空隙を通過する
必要はない。したがって、この第1の実施例は従来のフ
ォースモータに幾分類似している。しかしながら、2つ
のけん引空隙内の正味の磁束を両者間に差を生じること
なく同時に変化できるように、コイルは独立して作動さ
れる。この特徴により中心逸脱力を生じることなくばね
定数を選択的に変化させる能力が得られる。
【0027】図6に示す改良型スプリングの力対アーマ
チュア変位(すなわち、中心合せ位置からの)のグラフ
を図8に示す。曲線Aは機械的スプリング58のばね定
数を示す。したがって、空隙G1 、G2 の長さが等しく
なるようにアーマチュアの中心合せが行われると、スプ
リング58は変位せずアーマチュアにいかなる力も加え
ることがない。第4象限の曲線B、C、Dはコイルにそ
れぞれ−i、oおよび+iの電流を供給した場合の負の
磁気ばね定数のさまざまな値を示す。曲線A−B、A−
C、A−Dは曲線Aをそれぞれ曲線B、CおよびDに代
数的に加算することによって得られる。これら3本の曲
線はさまざまな値のコイル電流に対する電気機械スプリ
ング45の有効ばね定数を表わしている。したがって、
単にコイル53、54の供給電流を変えることにより電
気機械スプリング45の有効ばね定数を変えることがで
きる。強さの等しい磁石を有する幾何学的に対称的な実
施例では、同じ大きさで反対極性の電流をコイルに供給
することができる。非対称的実施例、すなわち磁石の強
さが等しくない実施例では、これら2つの電流の大きさ
は異なることがある。
【0028】第2の形式の改良型スプリング(図9〜図
11) 第2の形式の改良型スプリングを図9の符号59に示
す。ここでもスプリング59は左部60、中間部61、
および右部62を有する組立筒状体を含むものとして示
されている。環状アーマチュア63が2つの対向するけ
ん引間隙G1 、G 2 の長さを差動的に変化させるように
移動可能に本体上に載置されている。アーマチュア63
はロッド上に載置されている。このロッドの左端はスラ
イドベアリング64により支持されている。このロッド
の右端はアーマチュアを付勢して空隙G1 、G2 の長さ
が等しくなる中心合せ位置に向って移動させる機械的撓
みスプリング65と係合する。2個の軸方向に間隔をと
ったコイル66、68が本体中間部61の内面から半径
方向内向きに延在している。これら2個のコイルはリン
グ状部材69により分離されている。部材69の内外面
はそれぞれ定リラクタンス半径方向空隙G3 、G4 によ
りアーマチュア端本体中間部から間隔がとられている。
コイルおよびアーマチュア間に2個の軸方向に間隔をと
った磁石70、71が配置されている。左の磁石70は
本体左部60および部材69間に配置され、右の磁石7
1は部材69および本体右部62間に配置されている。
磁石70、71はサマリウムコバルトにより形成され、
そのN極は互いに対向している。したがって、磁石7
0、71はそれぞれ磁束経路φ70、φ71に磁束を発生
し、コイル66、68はそれぞれ磁束経路φ66、φ68
磁束を発生する。
【0029】図9に示す構造の等化磁気回路を図10に
示す。磁石70、71はバッテリとして示され、それぞ
れ高い内部リラクタンスR70、R71を有するサマリウム
コバルトにより形成されている。空隙G1 、G2
3 、G4 のリラクタンスはそれぞれRG1、RG2
G3、RG4である。磁石70のN極から磁束経路φ70
沿って発生される磁束は、空隙G3 およびけん引空隙G
1 を飛び越える。逆に、磁石71のN極から磁束経路φ
71に沿って発生される磁束は、固定空隙G3 および右の
けん引空隙G2 を飛び越える。励起されると、コイル6
6から経路φ66に沿って空隙G4 、G3 、G1 を通過す
る磁束が発生され、コイル68から空隙G4 、G 3 、G
2 を通過する磁束が経路φ68内に発生される。サマリウ
ムコバルトの内部リラクタンスが高いためコイル磁束は
磁石を通過しない。
【0030】図10に示す磁気回路を書き替えると図1
1になる。
【0031】この第2の形式においても、コイルは力の
生成に差を生じることなく2つのけん引空隙内の正味の
磁束を選択的に変化させるように作動する。第1の形式
ではアルニコ磁石が使用されたが、この第2の形式では
付加空隙が設けられているが高強度サマリウムコバルト
磁石を使用している。
【0032】第3の形式の改良型スプリング(図12〜
図13) 第3の形式の改良型トルク発生回転スプリングを一般的
に図12の符号72に示す。スプリング12はそれぞれ
左、中間および右脚73、74、75を有するM字型本
体を有している。アルニコ磁石76が中央脚と磁気的に
直列に配置されている。コイル78が中間脚を包囲して
いる。扇型アーマチュア79が水平アクセス80の周り
を回転するように載置されている。実際上、アーマチュ
ア79は軸上に載置されている。1個以上の(図示せ
ぬ)トーションスプリングが軸に作用してアーマチュア
を付勢し本体に対して中心を合せた位置へ向って移動さ
せる。したがって、アーマチュア79はそれぞれ固定長
可変面積空隙G1 、G2 により本体の左右脚から分離さ
れ、定リラクタンス空隙G3 により中間脚から分離され
る。トーションスプリングによりアーマチュアが付勢さ
れ空隙G1 、G2 のリラクタンスが等しい位置へ向って
移動する。これら2つのけん引空隙の面積は差動的に変
化する。
【0033】図12に示す構造の磁気回路を図13に示
す。空隙G1 、G2 はそれぞれRG1、RG2のリラクタン
スを有する連結差動抵抗として示されている。磁石76
は磁石の低い内部リラクタンスを表わす小さい抵抗R76
と直列に配置されたバッテリとして示されている。空隙
3 は固定リラクタンスRG3を有している。したがっ
て、磁石76のN極から発生する磁束は2つの外部本体
脚へ分割され、空隙G1およびG2 を飛び越え、固定空
隙G3 を通過する。左右の磁石の磁束経路をそれぞれφ
76L 、φ76R で示す。励起されると、コイルは磁束76
および空隙RG3を通過し2つの本体外部脚へ分割される
コイル磁束を発生する。これら2つのコイル磁束経路を
それぞれφCL、φCRとして示す。
【0034】マススプリングシステム(図14〜図1
5) 前記したように、本発明により一般的に電気的に変化で
きるばね定数を有する改良型電気機械スプリングが提供
される。このような改良型スプリングは容易にマススプ
リングシステムに組み込んでばね定数を電気的に変化さ
せてマススプリングシステムの固有周波数を変化させる
能力を得ることができる。
【0035】図14に、一般的に符号81で、電気機械
スプリング82を組み込んだマススプリングシステムの
概略部分図を示す。スプリング82は図6に示す実施例
と同様であり、本体に対して移動して一対の対向するけ
ん引空隙G1 、G2 の長さを差動的に変化させるアーマ
チュア83が搭載されている。アーマチュアは定リラク
タンス半径方向空隙G3 により中間本体脚部から分離さ
れている。コイル84、85がそれぞれ空隙G1 、G2
に隣接して配置されている。対向するロッド86、88
がアーマチュアの対向する端面から軸方向反対方向に延
在している。ロッド86は適切な支持体89に接続され
ている。円形ディスク状フランジすなわちプレート90
がロッド88の遠端に載置されている。スプリング9
0、91がロッド86、88を包囲しており、それぞれ
支持体と本体およびフランジプレートと本体間に作用す
る。これらのスプリングにより本体は付勢されアーマチ
ュアに対して空隙G1 、G2 の長さが等しい中心合せ位
置へ移動する。したがって、前の実施例ではアーマチュ
アは本体に対して移動可能なものとして示したが、図1
4に示す形式では本体はアーマチュアに対して移動する
ことができる。
【0036】いずれにしても、本体は質量Mmを有し、
電気機械スプリングはセンタリングスプリングと平行に
配置される。これを図15に示し、ここでモータ質量M
mはセンタリングスプリング90、91および電気機械
スプリング81を介して支持体89に接続されている。
マススプリングシステムの共振周波数は機械および磁気
スプリングのばね定数の差をモータの質量で除したもの
の平方根に比例する。すなわち、
【0037】
【数1】 もちろん、電気機械スプリングの供給電流を単に変える
だけでアブソーバの固有周波数を容易に変えることがで
きる。
【0038】改良型スプリングのさまざまな実施例の比
較からいくつかの結論を引き出すことができる。第一
に、改良型スプリングは従来のアルニコ(もしくは同等
品)もしくは高強度サマリウムコバルト(もしくは同等
品)磁石を使用することができる。図6に示す実施例で
は2個のアルニコ磁石が使用されアルニコ内部リラクタ
ンスが比較的低いため固定空隙G3 は一つしかない。一
方、図9に示す実施例では2個の高強度サマリウムコバ
ルト磁石が使用されている。しかしながら、サマリウム
コバルトの内部リラクタンスが高いため、2つの固定空
隙G3 、G4 が必要となる。したがって、実際には従来
のアルニコ磁石と一つの固定空隙もしくは2つの固定空
隙を有する高強度サマリウムコバルト磁石とのトレード
オフがなされる。すなわち、サマリウムコバルト磁石は
固定空隙G4 を通る分路により作動空隙内により大きな
有用磁束を供給しなければならない。さらに、回転型実
施例からお判りのように、作動装置は1個のみの磁石お
よび1個のみのコイルで製作することができる。
【0039】部分的修正 本発明はさまざまに変更および部分的修正ができるもの
と考えられる。例えば、本体およびアーマチュアはさま
ざまな形状および構成とすることができる。ある場合に
は1個の磁石で空隙に極性を与えることができ、またあ
る場合には別々の磁石を使用して個別に各空隙に極性を
与える。同様に、ある場合には1個のコイルを使用する
ことができ、またある場合には多数のコイルを使用する
ことができる。
【0040】ここで大事なことは、リラクタンスが差動
的に変化する一対の対向するけん引空隙に最初は磁石に
よって極性を与えなければならないことである。一方が
増大すると他方が同量だけ減少し、逆の場合も同じであ
る。すなわち、リラクタンスの和は一定である。本発明
は線型および回転型実施例の両方で実現できる。
【0041】前記したように、磁石はアルニコ等の従来
の磁石材料もしくはサマリウムコバルト等の高強度希土
類材料により形成することができる。これらの替りに他
種の磁石材料を使用することもできる。いずれにせよ、
磁石回路の設計において磁石材料のリラクタンスを考慮
しなければならない。しかしながら、従来技術のフォー
スモータとは異なり、コイル磁束が両方のけん引空隙は
通過しないように磁気回路を設計しなければならない。
むしろ大事なのは、永久磁石によりけん引空隙に最初に
極性を与え、いくつかのけん引空隙における正味磁束の
均り合う大きさを同時に変化させる磁束をコイルから発
生しなければならないことである。この様にして本発明
により電気的に変化できる固有ばね定数を有する改良型
電気機械スプリングが提供される。また本発明によりこ
のようなスプリングの改良型動作方法も提供され、さら
に電気的に変化できる有効ばね定数を有するこのような
スプリングを組み込んだマススプリングシステムが提供
される。
【0042】改良型電気機械スプリングおよびそれを組
み込んだマススプリングシステムのいくつかを図示説明
し、そのいくつかの修正例について検討してきたが、当
業者ならば、特許請求の範囲に明記された発明の精神を
逸脱することなく、さまざまな変更や部分的修正をする
ことができるということが容易にお判りいただけること
と思われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】米国特許第4,144,514号に示された従
来技術のフォースモータの概略部分断面図。
【図2】図1に示すフォースモータの等価磁気回路図。
【図3】英国特許第2,111,755号に示された従
来技術の別の形式のフォースモータの略部分断面図。
【図4】図3に示すフォースモータの等価磁気回路図。
【図5】図4に示す磁気回路の等価書替え図。
【図6】第1の形式の改良型電気機械スプリングの概略
部分断面図。
【図7】図6に示す電気機械スプリングの等価磁気回路
図。
【図8】機械的ばね定数、空隙の負のばね定数さらには
コイルのさまざまな供給電流に対する有効ばね定数を示
すスプリング力(縦軸)対変位(横軸)グラフ。
【図9】第2の形式の改良型電気機械スプリングの概略
部分断面図。
【図10】図9に示す電気機械スプリングの等価磁気回
路図。
【図11】図10に示す磁気回路の等価書替え図。
【図12】改良型スプリングの回転型実施例の概略部分
断面図。
【図13】図12に示す電気機械スプリングの等価磁気
回路図。
【図14】電気機械スプリングを組み込んだマススプリ
ングシステムの概略図。
【図15】図13に示すマススプリングシステムの概略
図。
【符号の説明】
45 電気機械スプリング 46 組立筒状体(本体)左側部 48 組立筒状体(本体)外側部 49 組立筒状体(本体)右側部 50、51 磁石 52 アーマチュア 53、54 コイル 56 スライドベアリング 58 撓みスプリング G1 〜G3 空隙
フロントページの続き (72)発明者 マーク エル.ワットリー イギリス国ウオーセスター,エヌアール. パーショアー,エッキントン,マノー ロ ード,”サーン”番地なし

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的に変化できる実効ばね定数を有す
    る電気機械スプリングであって、 本体と、 前記本体上に載置され、移動線に沿って前記本体に対し
    て移動できるアーマチュアと、 空隙長の和が一定となるように前記移動線に沿って前記
    本体とアーマチュア間に配置された対向する第1および
    第2の可変長けん引空隙と、 前記第1の空隙内に第1の磁束を発生するように配置さ
    れた第1の磁石と、 前記第2の空隙内に第2の磁束を発生するように配置さ
    れた第2の磁石であって、前記第1および第2の磁束に
    よりそれぞれ前記第1および第2の空隙内に対抗する力
    を生成する第2の磁石と、 前記本体とアーマチュア間に作用して前記アーマチュア
    を前記本体に対して所定の位置へ向けて移動させるよう
    に付勢する機械的スプリングであって、前記空隙および
    その中の磁束により磁気スプリングが画定されて前記電
    気機械スプリングの実効ばね定数が前記機械および磁気
    スプリングのばね定数の代数和に等しくなるような機械
    スプリングと、 第1の電流が供給されると前記第1の空隙内に第1のコ
    イル磁束を発生するように配置された第1のコイルと、 第2の電流を供給されると前記第2の空隙内に第2のコ
    イル磁束を発生するように配置された第2のコイルと、 前記アーマチュアが前記所定の位置にある時に、前記第
    1および第2の磁束による磁力の差に影響を及ぼすこと
    なく前記第1および第2の空隙内の正味の磁束を変化さ
    せるような大きさおよび極性の第1および第2の電流
    を、それぞれ前記第1および第2のコイルへ供給する制
    御回路と、を具備し、前記電気機械スプリングの実効ば
    ね定数を前記第1および第2の電流の関数として変化さ
    せることができる電気機械スプリング。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電気機械スプリングにお
    いて、前記第1および第2の電流は大きさが等しく極性
    が反対である電気機械スプリング。
  3. 【請求項3】 電気的に変化できるばね定数を有する電
    気機械スプリングであって、 本体と、 前記本体上に載置され、本体に対して移動するアーマチ
    ュアと、 前記本体およびアーマチュア間の運動により空隙のリラ
    クタンスが差動的に変化するように前記本体とアーマチ
    ュア間に配置された一対の対向するけん引磁気空隙と、 前記アーマチュアに作用する正味の力が負のばね定数を
    示すように、アーマチュアの変位により差動的に変化す
    る磁束レベルを前記空隙内に確立するように配置された
    永久磁石手段と、 前記アーマチュアが前記本体に対して所定の位置にある
    場合に前記各空隙内の磁束をほぼ等しくさせる正味の磁
    束を誘起させて、前記負のばね定数を前記コイル手段に
    供給される電流の関数として調整できるようにする電磁
    コイル手段と、 前記アーマチュアと前記本体間に作用し、前記アーマチ
    ュアを付勢して前記所定の位置へ向けて移動させる正の
    ばね定数を有する機械的スプリングと、を具備し、前記
    正および負のばね定数の和に等しい実効ばね定数を有す
    る電気機械スプリング。
  4. 【請求項4】 電磁装置であって、 本体と、 前記本体上に載置され、本体に対して移動線に沿って移
    動するアーマチュアと、 空隙長の和が一定となるように前記移動線に沿って前記
    本体とアーマチュア間に配置された対向する第1および
    第2の可変長けん引空隙と、 前記第1の空隙内に第1の磁束を発生するように配置さ
    れた第1の磁石と、 前記第2の空隙内に第2の磁束を発生するように配置さ
    れた第2の磁石であって、前記第1および第2の磁束に
    よりそれぞれ前記第1および第2の空隙内に対抗する力
    を生成する第2の磁石と、 前記本体とアーマチュア間に作用して前記アーマチュア
    を前記本体に対して所定の位置へ向けて移動させるよう
    に付勢する機械的スプリングであって、前記空隙および
    その中の磁束により磁気スプリングが画定されて前記電
    気機械スプリングの実効ばね定数が前記機械および磁気
    スプリングのばね定数の代数和に等しくなるような機械
    的スプリングと、 第1の電流が供給されると前記第1の空隙内に第1のコ
    イル磁束を発生するように配置された第1のコイルと、 第2の電流が供給されると前記第2の空隙内に第2のコ
    イル磁束を発生するように配置された第2のコイルと、 前記装置の実効ばね定数を指令する第1の信号と、 前記装置の出力を指令する第2の信号と、 前記第1および第2のコイルへそれぞれ第1および第2
    の電流を供給して、前記電流の平均が前記第1の信号に
    比例し、前記電流間の差が前記第2の信号に比例するよ
    うにする電気制御手段と、を具備し、前記装置の実効ば
    ね定数を前記第1の信号の関数として変化させることが
    でき、かつ前記装置の出力を前記第2の信号の関数とし
    て同時に変化させることができる電磁装置。
  5. 【請求項5】 電気的に変化できる固有ばね定数を有す
    る電気機械スプリング。
  6. 【請求項6】 電流が供給されてこのような電流の一つ
    の関数として出力を発生し、かつこのような電流の第2
    の要因として電気的に変化できる実効ばね定数を有する
    ように構成された電磁装置。
  7. 【請求項7】 電気的に変化できる実効ばね定数および
    電気的に制御できる出力を有する電磁装置。
  8. 【請求項8】 別々に制御可能な電気的に変化できる出
    力とばね定数を有する電磁装置。
  9. 【請求項9】 電気機械スプリングの実効ばね定数を変
    化させる方法であって、前記電気機械スプリングは本体
    と、前記本体上に載置され本体に対して移動線に沿って
    移動するアーマチュアと、空隙長の和が一定となるよう
    に前記移動線に沿って前記本体およびアーマチュア間に
    配置された対向する第1および第2の可変長けん引空隙
    と、前記第1の空隙内に第1の磁束を発生するように配
    置された第1の磁石と、前記第2の空隙内に第2の磁束
    を発生するように配置された第2の磁石であって前記第
    1および第2の磁束によりそれぞれ前記第1および第2
    の空隙内に対抗する力を生成する第2の磁石と、第1の
    電流が供給されると前記第1の空隙内に第1のコイル磁
    束を発生するように配置された第1のコイルと、第2の
    電流が供給されると前記第2の空隙内に第2のコイル磁
    束を発生するように配置された第2のコイルと、前記本
    体とアーマチュア間に作用して前記アーマチュアを前記
    本体に対して所定の位置へ向けて移動させるように付勢
    して前記空隙およびその中の磁束により磁気スプリング
    が画定され前記電気機械スプリングの有効ばね定数が前
    記機械および磁気スプリングのばね定数の代数和に実質
    的に等しくなるような機械スプリングとを有し、該方法
    は、 前記第1および第2の磁束による磁力の差に影響を及ぼ
    すことなく前記第1及び第2の空隙の正味の磁束を変え
    るような大きさおよび極性の第1および第2の電流をそ
    れぞれ前記第1および第2のコイルへ供給する段階を含
    み、 それによって前記第1および第2の電流の関数として前
    記電気機械スプリングの実効ばね定数を変化させること
    を特徴とする実効ばね定数を変化させる方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の方法において、前記第
    1および第2の電流は大きさが等しく反対極性であるこ
    とを特徴とする実効ばね定数を変化させる方法。
  11. 【請求項11】 電気機械スプリングの実効ばね定数を
    変化させる方法において、前記電気機械スプリングは移
    動線に沿って相対運動を行うアーマチュアが載置された
    本体と、前記移動線に沿って前記本体およびアーマチュ
    ア間に配置された可変長けん引空隙と、前記空隙内に磁
    石を発生しそれにより前記アーマチュアを前記本体に対
    して移動するように付勢して前記空隙を閉じるように配
    置された磁石と、電流が供給されると前記空隙内にコイ
    ル磁束を発生するように配置されたコイルと、前記本体
    とアーマチュア間に作用して前記アーマチュアを前記本
    体に対して所定の位置へ向けて移動させるように付勢す
    る機械的スプリングとを有し、該方法は、 前記コイルへ電流を供給して前記空隙内の正味の磁束を
    変える段階を含み、 それによって前記電気機械スプリングの実効ばね定数を
    前記電流の関数として変化させる、ことを特徴とする実
    効ばね定数を変化させる方法。
  12. 【請求項12】 支持体に接続されたマススプリングシ
    ステムにおいて、前記マススプリングシステムは前記支
    持体に対して相対的に移動するように載置された質量お
    よび前記質量と支持体との間に配置された少くとも1個
    のスプリングを有し、前記スプリングが電気的に変化で
    きる実効ばね定数を有し、前記実効ばね定数を変化させ
    ることにより前記マススプリングシステムの固有周波数
    を選択的に変化させることができるように改善されたマ
    ススプリングシステム。
JP27708793A 1992-11-06 1993-11-05 電気機械スプリングおよびその有効ばね定数変化方法 Pending JPH06207640A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006162024A (ja) * 2004-12-10 2006-06-22 Shinko Electric Co Ltd 制振装置及びその制御方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006162024A (ja) * 2004-12-10 2006-06-22 Shinko Electric Co Ltd 制振装置及びその制御方法

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