JPH06195241A - 実時間監視・表示方法及びそれを利用したコンピュータシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 システム中のオブジェクトについて事前の知
識がないときに、オブジェクトの性能特性を監視し且つ
表示するための試みがなされるようなオブジェクト指
向、分散形コンピュータシステムで現れる問題に対する
解決方法を提供する方法及び装置を開示する。 【構成】 ここで開示する発明は、特殊な一時データ収
集・表示プログラムを作成する必要なく、オブジェクト
からオブジェクトに関する性能データを適切に獲得し且
つそのデータを適切に表示することができると共に、捕
獲したデータの中に含まれる表示標識に基づいて適切な
表示の型を選択することができる総称監視・表示システ
ムである。加えて、オペレーティングデータの収集と報
告を容易にするためにオペレーティングオブジェクトに
より使用できる表オブジェクトを開示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、分散形計算機システ
ム、クライアント−サーバ計算及びオブジェクト指向プ
ログラミングの分野に関する。特定すれば、本発明は、
オブジェクトの特性についての事前の知識なく、オブジ
ェクトの性能に対する障害を最小限に抑えて、オブジェ
クト性能の属性と、他のデータとを実時間で監視し且つ
表示するために、オブジェクトに対する参照を使用する
能力をクライアントプログラムに与える方法及び装置で
ある。

【０００２】

【従来の技術】オブジェクト指向システムでは、オブジ
ェクトはデータと、そのデータを操作するために呼び出
すことができる演算とから成る要素である。要求された
演算を実行するために実行されるようなコードを「方
法」と呼ぶ。ターゲットオブジェクトにおいて演算はそ
のターゲットオブジェクトへ要求を送信することにより
呼び出される。１つの要求はデータをターゲットに渡す
ために使用されるパラメータと、その要求に関する付加
的情報を提供する要求文脈とを有すると思われる。要求
を実行すると、オブジェクトはその結果をクライアント
に戻す。各オブジェクトはオブジェクト型を有する。オ
ブジェクト型はその型のオブジェクトについて実行可能
である演算を定義する。オブジェクト演算はオブジェク
ト自体とは無関係に実現される。加えて、１つのオブジ
ェクト型は他のオブジェクト型に関して定義され且つ実
現されたオブジェクト演算を引継ぐこともある。オブジ
ェクト実現、略して「実現」は、１つのオブジェクトを
作成し且つ適切な１組の演算の実行にそのオブジェクト
を関与させるために必要とされる情報を提供する定義で
ある。通常、実現は、数ある中でも、オブジェクトの状
態についての演算の定義と、オブジェクトの所期の型に
関する情報とを含む。オブジェクト指向デザイン及びプ
ログラミング技法の詳細については、Ｂｅｒｔｒａｎｄ
Ｍｅｙｅｒ著「Ｏｂｊｅｃｔ−ｏｒｉｅｎｔｅｄ Ｓ
ｏｆｔｗａｒｅ Ｃｏｎｓｔｒｕｃｔｉｏｎ」（Ｐｒｅ
ｎｔｉｃｅ−Ｈａｌｌ，１９８８年刊）を参照。

【０００３】インタフェースは、クライアントが１つの
オブジェクトについて要求しうる１組の可能な演算の記
述である。特定すれば、インタフェースは１つのオブジ
ェクトが実行する演算と属性のリストである。これは演
算の符号定数と、属性の型とを含む。演算の符号定数は
その数、データ型、通過モード、結果（結果がある場
合）及び起こりうる可能な成果（正規対例外）を含む演
算のパラメータを定義する。属性は１つのオブジェクト
と関連する値であり、クライアントに対して一対の「ゲ
ット」動作と「セット」動作により見えるようになって
いる。インタフェースはオブジェクトインタフェース又
はオブジェクトのインタフェースとも呼ばれる。インタ
フェースに記述されている可能な各々の要求の中でター
ゲットオブジェクトとして指定できる場合には、オブジ
ェクトはインタフェースを満足させる。インタフェース
はインタフェース定義言語（「ＩＤＬ」）で指定され
る。インタフェース引継ぎは他のインタフェースの増分
追加によるインタフェースの構成であり、１つのオブジ
ェクトに複数のインタフェースを支援させる合成メカニ
ズムを形成する。ＩＤＬはインタフェース引継ぎを規定
する。インタフェースレポジトリにおいて、インタフェ
ース定義はそのレポジトリに関わる１組のＩＤＬ指定イ
ンタフェース定義を介してアクセスされる１組のインタ
フェース指定オブジェクトとして維持されている。イン
タフェースオブジェクトは、インタフェースを記述する
働きをするオブジェクトである。インタフェースレポジ
トリは、インタフェース仕様の記憶、分布及び管理を管
理する「ディレクトリソフトウェア」であると考えれば
良い。ＩＤＬはいくつかのＣ＋＋と同じ語い規則に従
い、Ｃ＋＋事前処理機能を完全に支援する。

【０００４】クライアント−サーバ計算においては、通
常、１組のコンピュータがそれらのコンピュータを接続
するネットワークを介して互いに通信することができ
る。それらのコンピュータの一部はサービス又は機能を
他のコンピュータに提供するように動作する。そのよう
なサービス又は機能性の提供者は「サーバ」として知ら
れており、また、そのようなサービス又は機能性の消費
者は「クライアント」として知られている。クライアン
ト−サーバモデルは、また、同一のコンピュータで実行
されている個々のプログラムが何らかの保護メカニズム
を介して互いに通信しており且つ機能性の提供者及び消
費者として動作しているケースに汎用化されている。

【０００５】クライアント−サーバモデルに基づくオブ
ジェクト指向分散形システムでは、オブジェクト指向イ
ンタフェースをクライアントに提供するサーバが存在し
ている。それらのサーバはデータと、関連する演算コー
ドとから構成されるオブジェクトを支援する。クライア
ントはそれらのオブジェクトに対するアクセスを獲得
し、それらについて要求（呼び出しというときもある）
を実行すれば良い。それらの要求はクライアントはサー
バへ伝送される。サーバ側では、それらの要求をオブジ
ェクトと関連する演算コードを介して実行する。次に、
それらの要求の結果をクライアントに戻す。

【０００６】多くの場合、プログラマはシステムとアプ
リケーションソフトウェアの双方の性能及び動作を実時
間で観測できることが必要である。これはソフトウェア
構成要素を同調し且つデバッグすると共に、それらの構
成要素がより大きなソフトウェアシステムの一部として
どのように動作するかということを理解するために行わ
れる。その必要性は分散形ソフトウェアを開発するとき
に特に大きく、その場合には、様々なソフトウェア構成
要素は複雑で、時によっては予期されない方法をとって
互いに作用しあうことがある。オブジェクト指向、分散
形システムの内部においては、性能監視及びデバッギン
グのための従来のデータ収集システムは実時間計測を支
援せず、オフラインサービスを提供するのみである。そ
のような従来のシステムは、 ａ）一般に、新たな、特別に書込まれた追跡コードを取
り入れるか、又は先に書込まれていた追跡コードをイネ
ーブルするかのいずれかのためにソフトウェア構成要素
を再構成することを要求するソフトウェア利用追跡メカ
ニズムか；又は ｂ）ターゲットプログラムを実行中であるコンピュータ
システムに接続できる専用ハードウェア計測装置を含ん
でいた。

【０００７】いずれの場合にも、一般的には生追跡デー
タを収集し、その後に、プログラマに対して追跡データ
を表示する他の何らかのプログラムによりデータを処理
する。これにより、プログラマはデータを検討し、解析
することができるのである。

【０００８】ソフトウェアが何を実行しているかを理解
することが必要であるにもかかわらず、動作に関する情
報を利用可能とするソフトウェアシステムは相対的に少
ない。それにはいくつかの理由がある。通常は、計測を
支援するために付加的なコードを書込まなければならな
い。ランタイムに幾分かのオーバヘッドがあり、大量の
情報が生成されるときには、そのオーバヘッドはさらに
重大になる。また、情報を解析し且つ表示するためのツ
ールを書込まなければならない。多くの場合、各プログ
ラムの計測データについて表示ツールは専用の表示を行
わなければならないので、表示ツールは特注書込みとな
る。さらに、計測のための標準データフォーマットが欠
如しているために、新たなプログラムごとに、また、観
測すべき計測データの新たな型ごとに、必然的に新たな
ツールを書込まなければならないのである。表示ツール
を特注書込みしなければならないので、新たなツールの
必要性が認識される時点と、そのツールが利用可能にな
る時点との間に遅延が生じるのが普通である。さらに、
プログラムが発展するときに、計測コードと専用表示ツ
ールの双方を維持しなければならない。プログラムを装
備した時点であっても、元来のプログラマが進めてゆく
ときに、計測支援は維持されないことが多い。

【０００９】ソフトウェアのみを使用して実時間で観測
を支援するシステムは、主として、そのような計測が観
測されるプログラムに影響を及ぼすという理由により稀
である。システムの中には、計測の影響を制限するため
にハードウェアを使用するものもある。並行する分散し
たプログラムについて性能監視を実行するとき、特に非
常に細分性の高い監視を実行するときには、ハードウェ
アの補助を使用することが最も多い。

【００１０】ＫＡＴＯはＵＮＩＸ（登録商標）の実時間
ソフトウェア利用性能観測システムである。（ＵＮＩＸ
はＵＮＩＸ Ｓｙｓｔｅｍｓ Ｌａｂｏｒａｔｏｒｉｅ
ｓ，Ｉｎｃ．の登録商標である。）設計上の主要な目標
は観測されるプログラムに対する影響をできる限り減少
させることであった。ＫＡＴＯは、観測される機械にお
いて生データ収集のみを実行し、別個の機械で実行され
るプログラムを使用してデータの解析と表示を実行する
ことにより、この目標を実現する。すなわち、ローカル
エリアネットワークと、特注データグラムプロトコルと
を使用して、測定データを伝送するのである。ＫＡＴＯ
は固定された１組の図形表示を支援する。計測を支援す
るためには、ＵＮＩＸ核の変更が要求される。核データ
構造は逐語的に表示ツールへ渡されるので、そこで、Ｋ
ＡＴＯバージョンをＵＮＩＸ核のバージョンと同期する
ように保持するという主要な問題が発生する。

【００１１】ＪｅｗｅｌシステムはＡｍｏｅｂａ及びＭ
ＡＣＨ（商標）３．０において性能測定を実行するため
に使用されてきた。（ＭＡＣＨはＣａｒｎｅｇｉｅ Ｍ
ｅｌｌｏｎ Ｕｎｉｖｅｒｓｉｔｙの商標である。）こ
れはソフトウェアに基づいており（特殊なハードウェア
に依存しない）、オンライン性能測定の障害をできる限
り減少させようと試みている。各々の型の事象は、何ら
かのツールが関心ありとして登録された場合にのみ生成
される。観測される機械から離れてできる限り多くの事
象処理を実行し、測定情報に対しては別個のローカルエ
リアネットワークを使用する。測定データは標準データ
フォーマットを使用して表わされる。性能データを示す
ために使用される表示装置は多様である。それらの表示
装置は組合わされて、ユーザーインタフェースプログラ
ミング言語を使用する専用表示ツールを形成する。

【００１２】オブジェクト指向プログラムの動作を図形
により表示するダイアグラミングデバッガシステムはＢ
ｅｃｋ他の米国特許第４，８８５，７１７号に開示され
ている。この特許は、送信側オブジェクトから受信側オ
ブジェクトへ送信されるメッセージをオブジェクト名と
共に捕獲し、このデータを使用して、オブジェクト及び
メッセージを表わすボックスと接続線をコンピュータの
画面に表示するシステムを開示している。ボックスと線
の表示はメッセージのシーケンスを示すのみである。こ
れは、オブジェクトの性能又は他の行動に関してオブジ
ェクトの動作により収集されていた可能性のある他のオ
ペレーティングデータをシステムが表示できないという
ことを意味している。

【００１３】

【発明が解決しようとする課題】本発明において開示さ
れるシステムと方法は、ＫＡＴＯシステム、Ｊｅｗｅｌ
システム及びそれに類するシステムとは異なり、また、
Ｂｅｃｋ他の特許により開示されているボックスと線の
固定表示とも異なり、高価な専用計測ハードウェアなし
で、最小限のランタイムコストにより、プログラマの最
小限の労力をもってソフトウェアで実現可能とするもの
である。さらに、本発明は、本発明の監視・表示システ
ムが事前に知識をもっていないターゲットオブジェクト
からデータを監視し且つ表示することができるようにす
ることである。さらにオブジェクトからの様々な種類の
オペレーティングデータを多様な総称表示機器に表示す
ることができるようにすることである。加えて、本発明
は収集したデータ中の表示ヒントは各々の種類のデータ
をユーザーに対して表示するのに好ましい方法を提供す
ることを目的とする。

【００１４】

【課題を解決するための手段】システム中のオブジェク
トについて事前の知識がないときに、オブジェクトの性
能及びその他の動作特性を監視し且つ表示するための試
みがなされるようなオブジェクト指向、分散形コンピュ
ータシステムにおいて現れる問題に対する解決方法を提
供する方法及び装置を開示する。ここで開示する発明
は、特殊な専用データ収集・表示プログラムを作成する
必要なく、オブジェクトからオブジェクトに関する性能
データ及び他のデータを適切に獲得し且つそのデータを
適切に表示することができると共に、捕獲したデータの
中に含まれる表示標識に基づいて適切な表示の型を選択
することができる総称監視・表示システムである。これ
により、本発明はプログラム開発担当者並びに他のユー
ザーに対して、新たなデータ収集ルーチン又はデータ表
示ルーチンを書込む又は開発する必要なく何らかのデー
タを表示することにより、コンピュータシステム内部で
何が起こっているかを知るための利用しやすい手段を利
用可能にする。

【００１５】本発明は、他のオペレーティングプログラ
ムをアクセスするための総称データ収集プログラムと、
収集したデータをいくつかの方法で表示するための総称
表示プログラムとを有する実時間監視・表示方法を提供
する。データ収集・表示方法は、総称データ捕獲システ
ムを使用してターゲットプログラムからデータを収集す
る過程と；収集したデータの図形表示を生成する過程
と；その図形表示を表示する過程とを含む。このよう
に、ユーザーは新たなデータ収集・表示プログラムを作
成する必要なくターゲットプログラムからのデータを表
示できるであろう。データ収集過程は、ターゲットプロ
グラムからデータを収集するために使用できる監視方法
が利用可能であることを判定する能力を含んでいるのが
好ましい。加えて、監視方法を見出すことができるか否
かを判定する過程は、ターゲットプログラムが採用する
監視方法の種類を指示するターゲットプログラムの型を
見出すためにプログラム型情報レジストリをアクセス
し、そこから表プログラム監視方法を選択することによ
り実行されるのが好ましい。

【００１６】収集したデータの図形表示の生成は、収集
したデータの中に含まれており、そのデータの表示に最
良の型に関するヒントを提供する表示標識に基づいてい
るのが好ましい。本発明の一実施例では、コンピュータ
プログラムはオブジェクト指向プログラムである。加え
て、データ収集・表示システムは表オブジェクトの監視
方法を利用するのが好ましいであろう。

【００１７】本発明の別の実施例においては、データ収
集・総称表示システムはコンピュータシステム装置で実
現される。さらに、そのコンピュータシステムは分散形
コンピュータシステムであっても良い。本発明のさらに
別の実施例では、データ収集・総称表示システムはコン
ピュータプログラム製品において実現される。加えて、
コンピュータプログラム製品は、オブジェクト指向プロ
グラムについて動作できるプログラムを含んでいても良
い。

【００１８】本発明は、個別の独特の総称データ収集メ
カニズムとして特許請求される表オブジェクトそれ自体
をも含む。総称データ収集・表示システムは、元来、表
オブジェクト監視方法を有するオブジェクト指向プログ
ラムの実時間監視及び表示を実行するために開発され
た。しかしながら、本発明の性能上の利点はその他のア
プリケーションでも同様に有用である。たとえば、ター
ゲットオブジェクト又はプログラムの性能を監視するた
めに監視方法を見出すことができるどのようなコンピュ
ータシステムであっても良い。本発明のシステムの目
的、特徴及び利点は以下の説明から明白になるであろ
う。

【００１９】（表記法及び用語）以下の詳細な説明は、
１つのコンピュータ又はコンピュータのネットワークに
おいて実行されるプログラム手続きによって提示され
る。それらの手続きによる説明や表示は、当該技術の当
業者がその作業の内容を他の当業者に最も有効に伝達す
るために使用する手段である。ここでは、また、一般的
にも、手続きは所望の結果に至る首尾一貫したステップ
のシーケンスであると考えられている。それらのステッ
プは、物理的量の物理的操作を要求するステップであ
る。通常、それらの量は記憶、転送、組合わせ、比較及
びその他の方法による操作が可能である電気信号又は磁
気信号の形態をとるが、必ずそうであるとは限らない。
時によっては、主に一般に使用されている用語であると
いう理由により、それらの信号をビット、値、要素、記
号、文字、項、数などと呼ぶと好都合であることがわか
る。しかしながら、これらの用語及びそれに類する用語
は全て適切な物理的量と関連づけるべきものであり、単
にそのような量に便宜上付されたラベルであるにすぎな
いということに注意すべきである。

【００２０】さらに、実行される操作を、一般にはオペ
レータが実行する知的動作と関連している加算又は比較
などの用語で呼ぶ場合が多い。ここで説明する、本発明
の一部を成す動作のいずれをとっても、オペレータのそ
のような能力は不要であり、多くの場合に望ましくな
い。動作は機械の動作である。本発明の動作を実行する
のに有用な機械には、汎用デジタルコンピュータ又はそ
れに類似する装置が含まれる。

【００２１】また、本発明は、それらの動作を実行する
装置にも関する。この装置は要求される目的に合わせて
特別に構成されても良いが、汎用コンピュータに記憶さ
せたコンピュータプログラムによりコンピュータを選択
的に起動するか、又は再構成しても良い。ここで提示す
る手続きは、元来、特定のコンピュータ又は他の特定の
装置に関係するものではない。ここで示す教示に従って
書込まれたプログラムと共に様々な汎用機械を使用して
も良いが、あるいは、要求される方法過程を実行するた
めには、さらに特殊化した装置を構成するほうが好都合
であると判明するかもしれない。多様なそれらの機械に
ついて要求される構造は以下の説明から明白になるであ
ろう。

【００２２】

【実施例】以下の開示は、システム中のオブジェクトの
性能特性を実時間で監視し且つ表示するための試みが行
われるようなオブジェクト指向、分散形コンピュータシ
ステムにおいて現れる問題の解決方法を説明する。シス
テムのランタイムまでオブジェクトがわからない場合、
又は監視・表示システムがターゲットオブジェクトの事
前知識をもたない場合には、そのような問題は一層深刻
になる。ここで開示する発明は、特殊な、特定の課題に
限られたデータ収集・表示プログラムを作成する必要な
く、オブジェクトからオブジェクトに関する性能データ
を適切に獲得し且つそのデータを適切に表示することが
できる監視・表示システムである。

【００２３】先の従来の技術の章で説明した通り、オブ
ジェクト指向システムや、いくつかのデータ獲得・表示
システムは従来の技術では知られている。図１は、オブ
ジェクトＡ１０が呼び出しを発行する、すなわち、オブ
ジェクトＢ１４に至る方法１２を呼び出し、次いで、オ
ブジェクトＢ１４は呼び出しを発行する、すなわち、オ
ブジェクトＣ１８に至る方法１６を呼び出すというオブ
ジェクト指向システムにおける一般的なケースを示す。
オブジェクトＣは結果２０をオブジェクトＢ１４に戻
し、そこで、オブジェクトＢは適切な結果２２をオブジ
ェクトＡ１０に戻し、トランザクションは完了する。

【００２４】次に図２を参照すると、実時間データ捕獲
・表示のための一般的な方式が示されている。通常のケ
ースでは、プログラマ又は設計者が１つのオブジェクト
に関する何らかのデータを捕獲し且つ表示すべきである
ということを事前に決定する。特定の関心データを明確
にしたならば、プログラマは専用データ捕獲システム２
８などの特殊プログラムを作成する。このプログラムは
所望のデータを得るためにターゲットオブジェクト１０
と通信する（２４、２６）。問題となるオブジェクト
は、表示装置３２と、専用データ捕獲システム２８に接
続されたマウス３４によるか、又は専用データ捕獲シス
テム２８に接続されたキーボード３６でオブジェクトの
名前又は指示をタイピングするかのいずれかの方法によ
って指定される。さらに、プログラマは捕獲したデータ
を受け取り、測定されている現象の性質を適切に指示す
るデータの特殊化図形表示をコンピュータ画面での表示
に備えて作成するための特殊プログラムをも書込むのが
普通である。このプログラムは図２ではボックス３０及
び３２により表わされている。先に挙げたＢＥＣＫ他
の’７１７号特許に記載されているシステムはこの種類
である。ＢＥＣＫのダイアグラミングデバッガは、オブ
ジェクト名とメッセージ型を捕獲すると共に、オブジェ
クト間で送信されているメッセージを表示するために特
定の「ボックス及び矢印」の図形表示を作成するように
特定して作成されている。

【００２５】本発明の実施例を図３に示す。同様に、表
示装置３２と総称データ捕獲システム４８に接続される
マウス３４によるか、あるいは、総称データ捕獲システ
ム４８に接続されるキーボード３６でプログラム又はオ
ブジェクトの名前、もしくは参照をタイピングすること
によるかのいずれかの方法により、ターゲットプログラ
ム、あるいはターゲットオブジェクトを選択することが
できる。総称データ捕獲システム４８は、ユーザーによ
り参照が実行されなかった場合にプログラム又はオブジ
ェクトの参照を見出すために、名前レジストリ５０に問
合わせることができる。続いて、総称データ捕獲システ
ム４８は、ターゲットオブジェクト又はターゲットプロ
グラム（以下、「ターゲットオブジェクト」というとき
はその双方を指す）のオブジェクト型又はプログラム型
を確認するために、「型情報レジストリ」３８に問い合
わせる。ターゲットオブジェクト「型」はターゲットオ
ブジェクトが表オブジェクトであるか否かを指示し、表
オブジェクトである場合には、ターゲットオブジェクト
からデータを収集するために表オブジェクト監視方法を
使用することができる。ターゲットオブジェクトについ
て得られた「型」がターゲットオブジェクトは表オブジ
ェクトではないことを指示する場合には、別の監視方法
を見出さなければならない。そこで、総称データ捕獲シ
ステム４８は、関連する表オブジェクト５２を有してい
ると思われるターゲットオブジェクト１０に対して選択
された監視方法４０を呼び出す。方法呼び出し４０の結
果４２はターゲットオブジェクト１０により総称データ
捕獲システム４８へ戻される。それらの結果は、データ
をいかにして適切に表示すべきかということに関する表
示標識又はヒントを含むデータを含んでいる。そのデー
タはデータ解析システム４４に渡される。データ解析シ
ステム４４は表示標識を評価し、このデータのセットに
ついてはどの種類の表示装置を使用すべきかを総称図形
表示作成システム４６に知らせることができる。従っ
て、本発明は、プログラマが１つのオブジェクトに関し
て観測することを希望すると思われる異なるどのような
型のデータに対しても、再書込み又は変更を実行する必
要のない総称データ捕獲・表示システムである。むし
ろ、本発明は型情報レジストリ３８の中で見出されるオ
ブジェクトコードを使用して、所定のターゲットオブジ
ェクトに既に含まれている測定方法を呼び出すのであ
る。多くの場合、この測定方法はターゲットオブジェク
トにより引継がれていた表オブジェクト方法であろう。
場合によっては、ターゲットオブジェクトが表オブジェ
クトとそれに関連する測定方法を引き継いでいないの
で、たとえば、オブジェクトに関する実行時間又はオブ
ジェクトの様々な方法の呼び出しの回数などの自身につ
いてのいくつかの性能データを収集することができるサ
ブコントラクトオブジェクト又はファセットオブジェク
トによってターゲットオブジェクトをカプセル封じする
ことが可能であろう。

【００２６】次に、本発明の好ましい実施例の１例をさ
らに詳細に説明する。本発明は、マイクロ核アーキテク
チャと、キャッシュ・コヒーレント、ネットワーク仮想
メモリシステムとを中心として設計された分散形オペレ
ーティングシステムであるＳｐｒｉｎｇオペレーティン
グシステムにおいて現在具現化されている。Ｓｐｒｉｎ
ｇには、ユーザーに見える核呼び出しがない。従来より
核呼び出しとして実現されるサービスに関わるインタフ
ェースは、オブジェクト・マネージメント・グループ
（ＯＭＧ）により定義するＩＤＬに類似する。多重引き
継ぎを支援するオブジェクト指向インタフェース定義言
語で指定される。アプリケーションは１つのオブジェク
トの作成を要求し、オブジェクトのインタフェースから
方法を呼び出し、オブジェクトが実現の場所とは無関係
に、オブジェクトをパラメータとして他の呼び出しに渡
すことができる。オブジェクトへの方法の呼び出しは、
必要に応じてサーバ側実現に対して遠隔手続き呼び出し
を実行するクライアント側スタブを介して行われる。ス
タブはどのアプリケーションとも無関係にコンパイルさ
れ、それらのスタブを必要としているどのクライアント
へも動的に連係できる。従って、この環境においては、
総称データ収集・表示システムは、ユーザー／プログラ
マがオブジェクトから捕獲することを希望する性能デー
タについて事前の知識をもたないことになるであろう。

【００２７】本発明は、このオブジェクトインタフェー
ス技法の使用に基づくＳｐｒｉｎｇサービス及びウィン
ドウ利用ツールの拡張可能システムである。Ｓｐｒｉｎ
ｇの一次観測能力インタフェースはｔａｂｕｌａｒ＿ｏ
ｂｊｅｃｔである。表オブジェクトインタフェースは、
オブジェクト指向システムにおいて実時間、ソフトウェ
ア利用実現を支援する。１つのオブジェクト型の実現は
このインタフェースを使用して、その動作に関わる情報
を利用可能とすることができる。表オブジェクトインタ
フェースはその型を厳しく規定されており且つオブジェ
クト指向である。これは、オブジェクトの実現により提
供される＜名前、値＞の対のシーケンスを通常は周期的
に獲得するためにオブザーバプログラムがそのオブジェ
クトを呼び出すことができる方法を記述している。多く
の場合、この情報は統計的なものであり、たとえば、ス
ワップアウトされるメモリページの数又は処理されるト
ラップの数などである。Ｓｐｒｉｎｇは表オブジェクト
インタフェースを広く利用し、現時点では、そのサービ
スの約三分の二が支援に回されている。表オブジェクト
の実現に際しては、たとえば、緩働が不要であるので、
表オブジェクトのランタイムコストは低い。表オブジェ
クトを使用するために、プログラマは数行のコードを書
込むだけで良い。基本的には、プログラマは表オブジェ
クトを取り入れて、データが収集されるたびにそのデー
タを記憶するために使用できるデータ名と値スロットの
アレイを作成するだけで良い。さらに、プログラマは、
データを表示するのに最良の方法、たとえば、時間の経
過にわたってグラフを表示すべきか否か又は先にグラフ
表示されたデータに値を加算すべきか否か等々を示唆す
るために、＜名前、値＞リスト中の各々の値に付随させ
るべき利用可能タグの中の１つを利用することができ
る。＜名前、値＞リストは自己記述性である（記号名
と、値ごとの型タグとを示す）ので、広範囲にわたる型
をもつオブジェクトと共に機能する複数の総称表示ツー
ルの構成を可能にする。さらに、実現によって与えられ
る表示ヒントは、それらの表示ツールに良質の表示をユ
ーザーに対して提示させる。表オブジェクトインタフェ
ースと総称表示ツールとの組合わせは、本発明を含む計
測システム及びその方法を提供する。図５及び図６は、
本発明の総称図形表示モジュール（図３の４６）により
使用できるいくつかの総称表示型を示す。

【００２８】１例を挙げると、本発明の好ましい実施例
において、次に、表オブジェクトインタフェースと、そ
れが支援する総称表示ツールとを、１つ又は複数のオブ
ジェクトが１つのファイルシステムを表わすような場合
に計測のためにどのように使用するかを示す。再び図３
を参照する。この例では、たとえば、キーボード３６で
あるファイルシステムオブジェクトに関わる名前をユー
ザーがタイピングした結果として、そのファイルシステ
ムオブジェクトは総称データ捕獲システム４８に渡され
ており、そこで、総称データ捕獲システム４８は既存名
前スペースレジストリ５０をルックアップする。次に、
総称データ捕獲システム４８は型情報レジストリ３８を
アクセスし、ターゲットファイルシステムオブジェクト
Ａ１０の型がそれも表オブジェクト５２であると指示す
ることを確定する。すなわち、ファイルシステム実現は
全ての表オブジェクト方法並びに全てのファイルシステ
ム方法を実現しなければならないのである。総称データ
捕獲システム４８は、この例ではオブジェクトＡ１０に
より表わされているファイルシステム実現中のファイル
システムの状態を表わす。表オブジェクトインタフェー
スはｇｅｔ＿ｔａｂｕｌａｒ＿ｎａｍｅｓ（ ）と、ｇ
ｅｔ＿ｔａｂｕｌａｒ＿ｖａｌｕｅｓ（ ）という２つ
の方法を含む。リスト中の記号名は変化しないので、１
つではなく、２つの方法を使用する。ファイルシステム
オブジェクトに関する表示を作成するために、総称デー
タ捕獲システム４８は表オブジェクトに対するｇｅｔ＿
ｔａｂｕｌａｒ＿ｎａｍｅｓ（ ）方法を唯一度呼び出
して、１組の名前を獲得する。次に、１組の初期値並び
にそれらの型と、表示ヒントとを獲得するために、ｇｅ
ｔ＿ｔａｂｕｌａｒ＿ｖａｌｕｅｓ（ ）方法を呼び出
す。このデータはデータ解析システム４４及び総称図形
表示作成モジュール４６に渡され、それらのシステム４
４とモジュール４６は最初にどの値を示すべきであるか
及び各々の値をどのようにして（たとえば、単純なカウ
ンタとして又はヒストグラムとして）表示すべきである
かを、その情報を使用して確定する。記号名は値が何を
表わしているかを知らせるためにユーザーに対して示さ
れる。（それらの名前の表示の例「ページイン」又は
「ページアウト」等々については、図５を参照。）総称
図形表示作成モジュール４６はその図形表示をユーザー
に対して見えるようにし、次に、その表示を新たな値に
よって周期的に更新するループに入る。値を表示する方
式を変更するため又は隠れた値を見えるようにする（そ
して、見える値を隠す）ために、ユーザーはデータ値に
より示唆される表示ヒントを無効にしても良い。また、
ユーザーは表示を更新する頻度を変更することもでき
る。尚、総称図形表示作成モジュール４６はそれが表示
している特定の型のオブジェクトについての知識を有し
ていないことに注意する。このモジュールは、どの表オ
ブジェクトについても動作するのであり、従って、表オ
ブジェクトがファイルシステムでもあるか、文書である
か、又はデータベースであるかは重要ではない。モジュ
ール４６は広範囲にわたる型のオブジェクトについて動
作できる。これは、特定の１つの型のオブジェクトにつ
いてのみ動作する従来の技術のツール特定表示ツールと
は対照的である。この説明は本発明について可能な利用
例の１つであるにすぎない。当業者に熟達するユーザー
であれば、それに類似する本発明の利用例をいくつでも
容易に想像できる。

【００２９】付録ＡはＩＤＬによる表オブジェクトイン
タフェースの詳細なリストを含んでいる。

【００３０】次に図４を参照して、本発明の好ましい実
施例の動作を詳細に説明する。総称データ捕獲システム
（図３の４８）は、オペレーティングオブジェクトＦを
監視するために要求を認識する（ステップ６０）。次
に、システムはオブジェクトＦに対するオブジェクトを
参照を見出すために名前レジストリサービス（図３の５
０）に問い合わせる（ステップ６２）。オブジェクトＦ
についてオブジェクト参照が見出せなければ（６８）、
システムはオブジェクトＦを監視できないことを要求側
に知らせる（ステップ６９）。オブジェクトＦについて
オブジェクト参照が見出されれば（６５）、システムは
オブジェクトＦの方法が表オブジェクト監視方法を含む
か否かを判定するためにオブジェクトＦの型が何である
かを、見出された参照を使用して確定する（ステップ７
０）。オブジェクトＦの方法が表オブジェクト監視方法
を含まない場合（７２）、他の監視方法が利用可能であ
るか否かを判定するために試験を実行する（ステップ７
３）。他に監視方法を利用できない場合（７５）には、
システムはオブジェクトＦを監視できないことを要求側
に知らせる（ステップ６９）。オブジェクトＦの方法が
表オブジェクト監視方法を含む場合（７１）、システム
は第１の組の監視データ値及びその名前と、型と、表示
標識とを獲得するためにオブジェクトＦについて表オブ
ジェクト監視方法を呼び出す（ステップ７４）。オブジ
ェクトＦが期待されるデータを戻すと（７７）、総称図
形表示作成モジュール（図３の４６）は監視データ値、
名前、型及び表示標識（ヒント）を使用して新たな表示
を作成する（ステップ８０）。何らかの理由によって期
待されるデータが戻されなかったならば（７８）、ユー
ザーはオブジェクトＦを監視できないことを報知される
（ステップ６９）。第１の組のデータを獲得して、初期
表示を作成した（ステップ８０）後、システムは追加の
値を獲得するためにオブジェクトＦについて表オブジェ
クト監視方法を周期的に呼び出し（ステップ８２）、デ
ータが受け入れ可能であり続ける場合（９１）には、シ
ステムがそれ以上のデータを獲得できなくなるか、又は
ユーザーにより監視を停止するように知らされる（ステ
ップ８６）時点まで、表示を新たなデータを更新する
（ステップ９４）。

【００３１】以上の好ましい実施例の説明は、表オブジ
ェクト監視方法を引き継いでいなかった場合（図４の７
２）にシステムがオブジェクトＦを監視するような状況
を説明しているが、別の実施例は分岐経路７２に、ター
ゲットオブジェクトＦと共に使用するために他の何らか
の監視方法を利用可能であるか否かに関してさらに解析
を実行する能力を含む。測定のためにファセットの方法
を使用してターゲットオブジェクトＦをカプセル封じす
るために「ファセットオブジェクト」又はそれに類似す
るメカニズムを使用するなどのいくつかの公知の技法を
利用して、これを実行することができる。

【００３２】以上、本発明の好ましい一実施例を図示し
且つ説明したが、より広い面から見た発明から逸脱せず
に数多くの変更や変形を実施しうることは当業者には明
白であろう。従って、特許請求の範囲は本発明の真の趣
旨の中に含まれるそのような変更及び変形の全てを対象
にしようとするものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】オブジェクト指向システムにおけるオブジェク
トの従来の一般的関係を示す図。

【図２】オブジェクトの監視、データ獲得及び表示のた
めの従来の技術における一般的方式を示す図。

【図３】未知のオブジェクトからのデータの総称捕獲及
び総称表示の作成のための本発明の方式を示す図。

【図４】データ監視動作を作成し且つ適切な表示を作成
するために本発明で使用する方法のフローチャートを示
す図。

【図５】本発明と共に使用される異なる種類の総称表示
を示す図。

【図６】本発明と共に使用される異なる種類の総称表示
を示す図。

【符号の説明】

１０ ターゲットオブジェクトＡ １４ オブジェクトＢ １８ オブジェクトＣ ３２ 表示装置 ３４ マウス ３６ キーボード ３８ 型情報レジストリ ４４ データ解析システム ４６ 総称図形表示作成システム ４８ 総称データ捕獲システム ５０ 名前レジストリ ５２ 表オブジェクト

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グラハム・ハミルトン アメリカ合衆国 94303 カリフォルニア 州・パロ アルト・デビッド コート・ 3143

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 １つ以上のプログラムを実行している間
   に、コンピュータシステム内部で使用される実時間監視
   ・表示方法において、 ａ．総称データ捕獲システムを使用してターゲットプロ
   グラムからデータを収集する過程と； ｂ．そのデータの図形表示を生成する過程と； ｃ．図形表示を表示する過程とから成る実時間監視・表
   示方法。
2. 【請求項２】 それぞれが１つの方法テーブルを有する
   複数のオペレーティング・オブジェクトを含むオブジェ
   クト指向システムでの実時間監視・表示方法において、 ａ．第１のオペレーティング・オブジェクトを監視する
   ための要求を認識する過程と； ｂ．総称データ捕獲システムを使用することにより第１
   のオペレーティング・システムからデータを捕獲する過
   程と； ｃ．捕獲したデータを表示する過程とから成る実時間監
   視・表示方法。
3. 【請求項３】 少なくとも１つの中央処理装置（ＣＰ
   Ｕ）を有し、コンピュータ表示装置を有し、１つ以上の
   実行プログラムを伴うコンピュータシステムにおいて、 ａ）監視方法を使用してターゲット実行プログラムから
   データを収集する総称データ収集装置と； ｂ）総称データ収集装置に結合し、ターゲットオペレー
   ティング・プログラムから収集したデータの図形表示を
   生成する総称図形表示発生器と； ｃ）総称図形表示発生器に結合し、収集したデータの図
   形表示をコンピュータ表示装置に表示する表示装置とを
   具備するコンピュータシステム。
4. 【請求項４】 少なくとも１つのＣＰＵを有し、その少
   なくとも１つのＣＰＵに少なくとも１つの主メモリ装置
   が接続しており、その少なくとも１つのＣＰＵは少なく
   とも１つの実行プログラムを有することができるような
   コンピュータシステムで使用するためのコンピュータプ
   ログラムが記録されているコンピュータ読取り可能媒体
   を有するコンピュータプログラム製品において、 ａ）監視方法を使用してターゲット実行プログラムから
   データを収集する総称データ収集装置と； ｂ）総称データ収集装置に結合し、ターゲットオペレー
   ティング・プログラムから収集したデータの図形表示を
   生成する総称図形表示発生器と； ｃ）総称図形表示発生器に結合し、収集したデータの図
   形表示をコンピュータ表示装置に表示する表示装置とを
   具備するコンピュータプログラム製品。
5. 【請求項５】 オブジェクト指向プログラムシステムに
   おいて、 ａ）表オブジェクトの監視方法を指定オブジェクトに取
   入れる取入れメカニズムと； ｂ）指定オブジェクトから指定データを収集する第１の
   ファシリティと； ｃ）第１のファシリティに結合し、指定データと関連す
   る名前を収集する第２のファシリティと； ｄ）第２のファシリティに結合し、要求側プログラムか
   ら受信するｇｅｔ＿ｔａｂｕｌａｒ＿ｎａｍｅｓ指令に
   応答して、第２のファシリティが収集した名前を要求側
   プログラムに供給する第１の報告メカニズムと； ｅ）第１のファシリティに結合し、指定オブジェクトか
   ら１組の指定データを収集するために第１のファシリテ
   ィを起動すると共に、要求側プログラムから受信するｇ
   ｅｔ＿ｔａｂｕｌａｒ＿ｖａｌｕｅｓに応答して、収集
   した１組の指定データを要求側プログラムに供給する第
   ２の報告メカニズムとを具備する表オブジェクト装置。