JPH0618941A - 空間光配線装置 - Google Patents

空間光配線装置

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JPH0618941A
JPH0618941A JP17414692A JP17414692A JPH0618941A JP H0618941 A JPH0618941 A JP H0618941A JP 17414692 A JP17414692 A JP 17414692A JP 17414692 A JP17414692 A JP 17414692A JP H0618941 A JPH0618941 A JP H0618941A
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JP
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hologram element
array
optical fiber
wiring device
light beam
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JP17414692A
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Inventor
Akio Okamoto
章雄 岡本
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 n対nの接続切り替えを行う実用的な空間光
配線装置を提供すること。 【構成】 第1のホログラム素子13によって、第1の
レンズアレイ12から出射された光ビームを接続対象と
なる出力光ファイバアレイ16が位置する方向に制御
し、さらに第2のホログラム素子14によって第1のホ
ログラム素子13から入射した光ビームの方向を出力光
ファイバアレイに結合する第2のレンズアレイ15の光
軸方向に一致するように制御する。 【効果】 入力光ファイバアレイのアレイ数が増えて
も、入力光ファイバの位置によらず高効率で光ビームを
結合でき、大規模なn対nの空間光配線装置を容易に構
成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光交換機や光情報処理
装置に用いられる空間光配線装置に関するものであり、
特に、書換え可能なホログラム素子を用いた空間光配線
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光交換機や光情報装置の、高密度でフレ
キシブルな光配線の実現を目的として、書換え可能なホ
ログラムを用い、入出力光ファイバアレイ間の接続切り
替えを行う空間光配線装置が提案されている。図2は、
従来の空間光配線装置の一例を示す構成図である。図に
おいて、101は入力光ファイバアレイ、102は入力
光ファイバアレイ101から出射される光ビームを平行
光とするレンズアレイ、103はレンズアレイ102か
ら出射された光ビームの方向を制御する書換え可能なホ
ログラム素子、105はホログラム素子103から出射
された光ビームを出力光ファイバアレイ106に結合す
るレンズ、107はホログラム素子103を書換えるた
めの駆動装置である。書換え可能なホログラム素子10
3としては、例えば液晶ホログラム素子が用いられる。
【0003】前述の構成によれば、入力光ファイバアレ
イ101の各光ファイバから出射光はレンズアレイ10
2によって平行光として出射され、さらにホログラム素
子103によってその光ビームの方向が所定方向に制御
される。この後、レンズ105によって出力光ファイバ
アレイ106の所定の光ファイバの端面に結合される。
従って、ホログラム素子103によって光ビーム方向を
制御することによって入力光ファイバアレイ101から
の出射光を出力光ファイバアレイ106の任意の光ファ
イバに入射させることができ、空間光配線を実現でき
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図2に
示すような従来の構成では、n対nの接続切り替えを行
う実用的な空間光配線装置を構成するには、光ビームの
光ファイバアレイへの結合において以下のような問題が
ある。
【0005】即ち、光ファイバの径は、シングルモード
ファイバでは5μm程度、マルチモードファイバでも5
0μm程度と小さい。このため、図2に示すような結合
のためのレンズ105が必要となる。しかし、レンズの
焦点距離fが長くなると、回折により集光径(集光可能
な最小のスポット径)が大きくなってしまう。例えば、
ビーム径Dが1mmの時、マルチモードファイバの径5
0μmに絞るためには、焦点距離fは60mm以下とし
なければならない(集光径=4(λ/π)f/D、λは
光の波長)。焦点距離fを60mmとした場合、ビーム
径1mmを考慮すると、隣接した光ファイバから入射す
る光の角度差が1度程度必要となる。マルチモードファ
イバへの受光角(斜入射でも結合出来る範囲)は数度で
あるため、マルチモードファイバの場合には、さらに焦
点距離fが短くなる上、受光角が小さくなるため、2本
以上の光ファイバからの結合は不可能である。
【0006】また、光ファイバに光ビームを結合する別
の方法として、図3に示すように、出力光ファイバ11
6の前に、レンズアレイ115を配置する方法が考えら
れる。この場合、レンズアレイ115の中の特定のレン
ズに入射する光ビームの方向が入力光ファイバによって
異なり、この角度差θによって集光位置がずれる。その
ずれ量Δは、レンズの焦点距離をfとすると、Δ=f・
θ(rad.)で与えられる。ビーム径Dが1mmの場
合、マルチモードファイバではf=2.5mm程度(f
=D/2NA:NAはファイバのNA)であるから、角
度差θが1度程度(1/50rad./程度)でも、ず
れ量Δは50μmとなる。従って、角度差θを大きくす
ることができないため、大規模な空間光配線装置の構成
が困難である。また、シングルモードファイバを用いた
場合には、光ファイバ径はさらに小さくなるため、結合
はさらに困難となる。
【0007】このように、上記いずれの方法でも、従来
の書換え可能なホログラム素子を用いた空間光配線装置
では、n対nの接続切り替えを行なう実用的な空間光配
線装置を構成することが非常に困難であるという問題が
あった。
【0008】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、n対
nの接続切り替えを行う実用的な空間光配線装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために請求項1では、複数の入力光ファイバから
なる入力光ファイバアレイと、複数の出力光ファイバか
らなる出力光ファイバアレイとを備え、前記入力光ファ
イバからの出射光を、任意の前記出力光ファイバに入射
する空間光配線装置において、 前記入力光ファイバア
レイからの出射光をコリメトする第1のレンズアレイ
と、該第1のレンズアレイから出射される光ビームの方
向を制御する第1のホログラム素子と、該第1のホログ
ラム素子から出射される光ビームの方向を制御する第2
のホログラム素子と、該第2のホログラム素子から出射
される光ビームを前記出力光ファイバアレイに結合する
第2のレンズアレイと、前記第1及び第2のホログラム
素子を駆動する駆動装置とを設けた空間光配線装置を提
案する。
【0010】また、請求項2では、請求項1記載の空間
光配線装置において、前記第1のレンズアレイから出射
された光ビームが前記第1のレンズアレイと第2のレン
ズアレイの中央付近で絞りこまれ、両レンズアレイの位
置でほぼ同じビーム径となるように、前記第1及び第2
のレンズアレイが配置されている空間光配線装置を提案
する。
【0011】また、請求項3では、請求項1又は2記載
の空間光配線装置において、前記第2のホログラム素子
は、前記第1のホログラム素子を直進して通過した光線
が、直接照射されない位置に配置されている空間光配線
装置を提案する。
【0012】また、請求項4では、請求項1、2又は3
記載の空間光配線装置において、前記第1のホログラム
素子と前記第2のホログラム素子の間の光路上に、少な
くとも1枚のミラーが設置されている空間光配線装置を
提案する。
【0013】また、請求項5では、請求項4記載の空間
光配線装置において、前記ミラーは、前記第1のホログ
ラム素子により制御された光ビームが再び第1のホログ
ラム素子を通過するように配置されており、前記第1及
び第2のホログラム素子を1枚のホログラム素子で兼用
すると共に、前記第1及び第2のレンズアレイを1つの
レンズアレイで兼用し、さらに入力光ファイバアレイと
出力光ファイバアレイを1つの光ファイバアレイで兼用
した構成からなる空間光配線装置を提案する。
【0014】また、請求項6では、請求項1、2、3、
4又は5記載の空間光配線装置において、前記入力光フ
ァイバアレイに代えてレーザ光源アレイを用いた空間光
配線装置を提案する。
【0015】さらに、請求項7では、請求項1、2、
3、4、5又は6記載の空間光配線装置において、前記
出力ファイバアレイに代えて受光素子アレイを用いた空
間光配線装置を提案する。
【0016】
【作用】本発明の請求項1によれば、第1のホログラム
素子によって、第1のレンズアレイから出射された光ビ
ームは、接続対象となる出力光ファイバアレイが位置す
る方向に制御され、さらに第2のホログラム素子によっ
て前記第1のホログラム素子から入射した光ビームの方
向は、前記出力光ファイバアレイに結合する第2のレン
ズアレイの光軸方向に一致するように制御される。これ
により、入力光ファイバによらず第2のレンズアレイに
よる集光位置が一定とされる。このため、入力光ファイ
バアレイのアレイ数が増えても、入力光ファイバの位置
によらず高効率で結合できる。また、第2のホログラム
に入る光ビーム位置が多少ずれたとしても、光ビーム方
向が第2のレンズアレイの光軸方向に一致しているか
ら、集光位置はずれない。さらに、光源からの光ビーム
の方向ばらつきが多少有ったとしても、結合レンズの焦
点距離が短く、集光位置のずれも小さくなる。このた
め、光ビームの結合トレランスも高くなる。
【0017】また、請求項2によれば、光ビームが第1
のレンズアレイと第2のレンズアレイの中央付近で絞り
こまれ、両レンズアレイの位置でほぼ同じビーム径とな
るように、前記第1のレンズアレイと第2のレンズアレ
イが配置されている。これにより、光ビームの回折拡が
りの影響が緩和され、細いビーム径で遠くまで光ビーム
を送ることができるようになる。
【0018】また、請求項3によれば、ホログラム素子
が不完全で、0次光(直進光)が完全に0とならない場
合においても、第1のホログラム素子を直進して通過し
た0次光は第2のホログラム素子に直接照射されること
がない。
【0019】また、請求項4によれば、第1のホログラ
ム素子から出射された光ビームはミラーを介して第2の
ホログラム素子に入射される。
【0020】また、請求項5によれば、第1のホログラ
ム素子により制御された光ビームは、ミラーによって反
射された後、再び前記第1のホログラム素子に入射され
る。これにより、前記第1及び第2のホログラム素子を
1枚のホログラム素子で、また第1のレンズアレイと第
2のレンズアレイを1つのレンズアレイでそれぞれ兼用
することができると共に、入力光ファイバアレイと出力
光ファイバアレイを1つの光ファイバアレイで兼用する
ことができる。
【0021】また、請求項6によれば、入力光ファイバ
アレイがレーザ光源アレイに置き換えられる。
【0022】さらに請求項7によれば、出力光ファイバ
アレイが受光素子アレイに置き換えられる。
【0023】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1は本発明の第1の実施例を示すである。図に
おいて、11は入力光ファイバアレイ、12は入力光フ
ァイバアレイ11から出射される光ビームを平行光とす
る第1のレンズアレイ、13は第1のレンズアレイ12
から出射された光ビームの方向を制御する書換え可能な
第1のホログラム素子、14は第1のホログラム素子1
3から出射された光ビームを入射し、その出射方向を制
御する書換可能な第2のホログラム素子、15は第2の
ホログラム素子14から出射された光ビームを出力光フ
ァイバアレイ16に結合する第2のレンズアレイ、17
は第1及び第2のホログラム素子13,14を書換える
ための駆動装置である。
【0024】入力光ファイバ11からの出射光は、第1
のレンズアレイ12により平行な光ビームとされ、第1
のホログラム素子13に照射される。ホログラム素子1
3は駆動装置17によって、各光ビームが照射される領
域ごとに制御されており、これにより、光ビームの方向
が所定の出力光ファイバの方向に送られる。第2のホロ
グラム素子14では、光ビームの方向が第2のレンズア
レイ15の光軸方向に向けられ、各々第2のレンズアレ
イ15によって集光され、出力光ファイバアレイ16に
結合される。このため、第2のレンズアレイ15による
結像位置は、入力光ファイバの位置によらず一定とな
り、アレイ数を多くした場合でも、高い効率で光結合が
可能となる。以上から、入出力のアレイ数が増えても容
易に高効率な光結合が可能となり、大規模なn対nの空
間光配線装置が構成できる。
【0025】書換え可能なホログラム素子13,14と
しては、例えば液晶ホログラム素子が考えられる。この
場合には、駆動装置17は電気的な駆動回路により容易
に実現できる。また、上記の説明から明らかなように、
第1及び第2のホログラム素子13,14は、同一のビ
ームが通過するホログラムの領域に、逆方向に光を曲げ
るパタン(液晶ホログラムの場合には同じパタン)を表
示するように駆動される。この関係を保ちながら、ホロ
グラムパタンを書き換えすることにより、入出力のファ
イバ間の接続の切り替えが実現される。
【0026】上記では、光ビームを平行光と考えたが、
実際には回折によりビーム径が拡がってしまう。例え
ば、波長0.63μmの光の場合には、ビーム径0.44mmでは
10cmで1割程度拡がる。これに対して、第1のレン
ズアレイ12と第2のレンズアレイ15との中央付近で
1/√2に絞り込む構成とすると、ビーム径280 μmで
10cmまで同じビーム径で送ることができる。これに
より、装置構成がコンパクトとなる。これを用いた具体
的な装置の規模を見積ると次のようになる。ビーム径が
280 μmであるため、入力光ファイバのピッチは最小28
0 μmまで可能である。ホログラム素子として画素サイ
ズd=5μmの液晶ホログラム素子(実現されている最
密な液晶ホログラム素子)を用いるとすれば、その時の
最大回折角θmax は、 θmax =sin -1(λ/2d)=3.6 度 となる。この時、光源側の第1のホログラム素子13か
ら距離Lに配置された第2のホログラム素子14の位置
での、光制御範囲Wが W=Ltan θmax で与えられ、L=10cmでは光制御範囲Wは6.3m
mとなる。この範囲に出力光ファイバを並べることが出
来るが、その最小ピッチは上記のように280μmであ
ることから、多少余裕を持っても、20本程度1次元方
向に並べることができる。2次元配置すれば、400本
も可能である。このように、本発明の構成を用いれば、
全長10cm、直径1cm程度のコンパクトなシステム
構成で、400×400の大規模な空間光配線装置が可
能となる。
【0027】図1の構成は、ホログラム素子が完全な位
相型であり、0次光(直進光)が完全に抑えられていな
い場合(液晶ホログラム素子等多くのものでは通常0次
光が残る)には、0次光によるクロストークが生じてし
まう。この様な場合に対処した第2の実施例を図4に示
す。
【0028】図4において、21は入力光ファイバアレ
イ、22は入力光ファイバアレイ21から出射される光
ビームを平行光とする第1のレンズアレイ、23は第1
のレンズアレイ22から出射された光ビームの方向を制
御する書換え可能な第1のホログラム素子、24は第1
のホログラム素子23から出射された光ビームを入射
し、その出射方向を制御する書換可能な第2のホログラ
ム素子、25は第2のホログラム素子24から出射され
た光ビームを出力光ファイバアレイ26に結合する第2
のレンズアレイ、27は第1及び第2のホログラム素子
23,24を書換えるための駆動装置である。
【0029】第2の実施例においては、第1のホログラ
ム素子23と、第2のホログラム素子24をずらせて対
向させると共に、これらに対応して入力光ファイバアレ
イ21、第1のレンズアレイ22、第2のレンズアレイ
25及び出力光ファイバアレイ26を配置し、第1のホ
ログラム素子23を通過した0次光(直進光)が、第2
のホログラム素子24に直接照射されない構成としてあ
る。これにより、0次光によるクロストークを避けるこ
とができる。ただし、ホログラム素子で制御出来る範囲
の半分しか用いることが出来ないため、規模は多少小さ
くなる(2次元配置で1/4となる)。
【0030】図5は本発明の第3の実施例を示す構成図
で、31は複数のレーザ光源素子31aからなるレーザ
光源アレイ、32は第1のレンズアレイで、レーザ光源
素子31aに対応して配置された複数のレンズからな
り、レーザ光源アレイ31から出射される光ビームを平
行光として出射する。33は第1のレンズアレイ32か
ら出射された光ビームの方向を制御する書換え可能な第
1のホログラム素子、34は第1のホログラム素子33
から出射された光ビームを入射し、その出射方向を制御
する書換可能な第2のホログラム素子、35は第2のレ
ンズアレイで、複数のレンズからなり、第2のホログラ
ム素子34から出射された光ビームを受光素子アレイ3
6に結合する。受光素子アレイ36は、第2のレンズア
レイ35の各レンズに対応して配置された複数の受光素
子36aから構成されている。また、37は第1及び第
2のホログラム素子33,34を書換えるための駆動装
置である。
【0031】第3の実施例の構成は、前述した第1の実
施例における入力光ファイバアレイ11をレーザ光源ア
レイ31に置き替えると共に、出力光ファイバアレイ1
6を受光素子アレイ36に置き替えた構成と同等であ
る。これにより、レーザ光源アレイ31と受光素子アレ
イ36の間の空間光配線装置が構成される。
【0032】図6は本発明の第4の実施例を示す構成図
で、41は入力光ファイバアレイ、42は入力光ファイ
バアレイ41から出射される光ビームを平行光とする第
1のレンズアレイ、43は第1のレンズアレイ42から
出射された光ビームの方向を制御する書換え可能な第1
のホログラム素子、44は第1のホログラム素子43か
ら出射された光ビームを入射し、その出射方向を制御す
る書換可能な第2のホログラム素子、45は第2のホロ
グラム素子44から出射された光ビームを出力光ファイ
バアレイ46に結合する第2のレンズアレイ、47は第
1及び第2のホログラム素子43,44を書換えるため
の駆動装置、48はミラーである。
【0033】第4の実施例では、第1及び第2のホログ
ラム素子43,44を互いに直行するように配置すると
共に、これに対応して入力光ファイバアレイ41、第1
のレンズアレイ42、第2のレンズアレイ45及び出力
光ファイバアレイ46を配置し、さらに第1のホログラ
ム素子43と第2のホログラム素子44との間にミラー
48を配置することにより、互いに直交した方向を向い
た光ファイバアレイ間の、空間光配線を構成したもので
ある。
【0034】ミラー48を配置することにより、光ファ
イバアレイを対向して配置していない場合にも対応で
き、光ファイバアレイの配置に自由度を与えることがで
きる。図7、図8、図9のそれぞれは本発明の第5、第
6、及び第7の実施例を示す構成図である。これらの実
施例では複数のミラーを用いることにより、狭い間隔で
配置されたボード間の空間光配線を構成している。
【0035】図7において、51は複数のレーザ光源素
子51aからなるレーザ光源アレイ、52は第1のレン
ズアレイで、レーザ光源素子51aに対応して配置され
た複数のレンズからなり、レーザ光源アレイ51から出
射される光ビームを平行光として出射する。53は第1
のレンズアレイ52から出射された光ビームの方向を制
御する書換え可能な第1のホログラム素子、54は第1
のホログラム素子53から出射された光ビームを入射
し、その出射方向を制御する書換可能な第2のホログラ
ム素子、55は第2のレンズアレイで、複数のレンズか
らなり、第2のホログラム素子54から出射された光ビ
ームを受光素子アレイ56に結合する。58a、58b
はミラー、59a,59bはほぼ平行に配置されたボー
ドである。受光素子アレイ56は、第2のレンズアレイ
55の各レンズに対応して配置された複数の受光素子5
6aから構成されている。また、第1及び第2のホログ
ラム素子53,54は図示せぬ駆動装置によって書換え
られる。
【0036】図7に示す第5の実施例では、第1のホロ
グラム素子53から出射された光ビームのパスをミラー
58aによって一旦ボード59a,59bに平行とし、
ボード59a,59bと平行に直進する光ビームをさら
にミラー58bによって反射させ、第2のホログラム素
子54に入射させることにより、2枚のボード59a,
59b間の狭いスペース内に空間光配線を構成してい
る。図1に示す第1の実施例では、前述したように10
cm程度の光のパスが必要であるが、幅は1cmである
ため、第5の実施例のような構成をとれば、2cm程度
の隙間中にも容易に空間光配線が構成出来る。
【0037】図8に示す第6の実施例は、第5の実施例
と同様にボード内の空間光配線を構成したものである。
即ち、図8において、61は複数のレーザ光源素子61
aからなるレーザ光源アレイ、62は第1のレンズアレ
イで、レーザ光源素子61aに対応して配置された複数
のレンズからなり、レーザ光源アレイ61から出射され
る光ビームを入射し、平行光として出射する。63は第
1のレンズアレイ62から出射された光ビームの方向を
制御する書換え可能な第1のホログラム素子、64は第
1のホログラム素子63から出射された光ビームを入射
し、その出射方向を制御する書換可能な第2のホログラ
ム素子、65は第2のレンズアレイで、複数のレンズか
らなり、第2のホログラム素子64から出射された光ビ
ームを受光素子アレイ66に結合する。受光素子アレイ
66は、第2のレンズアレイ65の各レンズに対応して
配置された複数の受光素子66aから構成されている。
68a、68bはミラー、69a,69bはほぼ平行に
配置されたボードである。また、第1及び第2のホログ
ラム素子63,64は図示せぬ駆動装置によって書換え
られる。
【0038】第5の実施例と第6の実施例との相違点
は、第6の実施例ではレーザ光源アレイ61と受光素子
アレイ66を同じボード69aの側に配置したことにあ
る。即ち、第1のホログラム素子63からボード69b
に向けて出射された光ビームはミラー68aによって一
旦ボード69a,69bに対して平行にされ、ボード6
9a,69bと平行に直進する光ビームはミラー68b
によってボード69aの方向に反射されて第2のホログ
ラム素子64に入射される。これによっても第5の実施
例と同様に、2枚のボード59間の狭いスペース内に空
間光配線を構成することができる。
【0039】図7及び図8に示す構成では、ボードに平
行な方向には、ある程度の距離が必要であり、入出力ア
レイ、即ちレーザ光源アレイ51,61及び受光素子ア
レイ56,66の配置が制限される。これに対して、図
9に示す第7の実施例では、複数枚のミラー78a〜7
8dにより光を折り返して、光のパスをかせぐことによ
り、任意の位置間の接続を実現できる。このように、1
枚または複数枚のミラーを配置すると、入出力アレイを
任意に配置できるとともに、狭い間隔の中にも空間光配
線が構成できるようになり、種々の装置構成に柔軟に対
応できる。
【0040】即ち、図9において、71は複数のレーザ
光源素子71aからなるレーザ光源アレイ、72は第1
のレンズアレイで、レーザ光源素子71aに対応して配
置された複数のレンズからなり、レーザ光源アレイ71
から出射される光ビームを入射し、平行光として出射す
る。73は第1のレンズアレイ72から出射された光ビ
ームの方向を制御する書換え可能な第1のホログラム素
子、74は第1のホログラム素子73から出射された光
ビームを入射し、その出射方向を制御する書換可能な第
2のホログラム素子、75は第2のレンズアレイで、複
数のレンズからなり、第2のホログラム素子74から出
射された光ビームを受光素子アレイ76に結合する。受
光素子アレイ76は、第2のレンズアレイ75の各レン
ズに対応して配置された複数の受光素子76aから構成
されている。78a〜78dはミラー、79a,79b
はほぼ平行に配置されたボードである。また、第1及び
第2のホログラム素子73,74は図示せぬ駆動装置に
よって書換えられる。
【0041】前述の構成によれば、第1のホログラム素
子73から出射された光ビームのパスをミラー78aに
よって一旦ボード79a,79bに平行とし、ボード7
9a,79bと平行に直進する光ビームをミラー78b
によってボード79a,79bに対してほぼ垂直方向に
反射させた後、さらにミラー78cによって光ビームの
パスがボード79a,79bと平行となるように反射さ
せ、次いでミラー78dによって光ビームを反射させて
第2のホログラム素子54に入射させている。これによ
り、2枚のボード79a,79b間の狭いスペース内に
任意の位置間の接続切替えを行うことができる空間光配
線を構成している。
【0042】図10に示す第8の実施例は、ミラー88
をホログラム素子83に平行に設置したものであり、ホ
ログラム素子83を通過した光ビームが、再びホログラ
ム素子83に返ってくる構成である。この場合には、1
つの光ファイバアレイ81、1つのレンズアレイ82、
1つのホログラム素子83、ミラー88からなってお
り、光ファイバアレイ81、レンズアレイ82、ホログ
ラム素子83は入出力兼用とすることができる。これに
より、簡単な構成で空間光配線が構成できる。ここで、
各素子の機能は使用状態で異なったものとなる。例え
ば、光ファイバ812から光ファイバ811に光信号が
送られる場合には、レンズ822が第1のレンズとし
て、またホログラム素子83においてレンズ822に対
向する領域832が第1のホログラム素子としてそれぞ
れ作用すると共に、ホログラム素子83においてレンズ
821に対向する領域831が第2のホログラム素子と
して、またレンズ821が第2のレンズとしてそれぞれ
作用する。逆に、光ファイバ811から光ファイバ81
2に光信号が送られる場合には、レンズ821が第1の
レンズとして、またホログラム素子83の領域831の
部分が第1のホログラム素子としてそれぞれ作用すると
共に、ホログラム素子83の領域832が第2のホログ
ラム素子として、またレンズ822が第2のレンズとし
てそれぞれ作用する。
【0043】図11は第8の実施例を示す構成図で、第
7の実施例における光ファイバアレイ81を素子アレイ
91に代えると共に、、さらにもう1枚ミラーを挿入し
て、ボード間の隙間に空間配線装置を構成したものと同
等である。即ち、図11において、91は素子アレイ
で、例えば受光素子91aとレーザ光源素子91bが交
互に並べて配置され構成されている。92はレンズアレ
イで、受光素子91a及びレーザ光源素子91bに対応
して配置された複数のレンズから構成されている。93
は書換可能なホログラム素子、98a,98bはミラ
ー、99a,99bはほぼ平行に配置されたボードであ
る。また、ホログラム素子93は図示せぬ駆動装置によ
って書き換えられる。
【0044】前述の構成によれば、素子アレイ91中の
レーザ光源素子91bから出射された光ビームを同じ素
子アレイ中の受光素子91aに入射することができると
共に、ボード99a,99b間の狭い隙間中に容易に空
間光配線を構成することができる。
【0045】尚、第1乃至第7の実施例においても、入
力側と出力側で構造的な差異はなく、使用法により、入
力側と出力側を交換することも、その1部を入力側とし
残りを出力側としても同様の効果が得られることは言う
までもないことである。さらに、このことから本発明の
空間光配線装置は双方向通信にも適用できることは明か
である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
によれば、第2のホログラム素子により、光ビームの方
向が第2のレンズアレイの光軸方向に一致するように制
御され、入力光ファイバによらず集光位置が一定となる
ので、従来の書換え可能なホログラム素子を用いても、
出力光ファイバアレイに対して光ビームの結合を容易に
行うことができると共に、入出力のアレイ数が増えても
高効率な光結合が可能となり、大規模なn対nの空間光
配線装置を構成することができるという非常に優れた効
果を奏するものである。
【0047】また、請求項2によれば、上記の効果に加
えて、細いビーム径で遠くまで光ビームを送ることがで
きるので、コンパクトな装置構成で、大規模な空間光配
線装置を構成することができる。
【0048】また、請求項3によれば、上記の効果に加
えて、ホログラム素子が不完全で0次光が大きい場合に
もクロストークのない装置構成が可能となる。
【0049】また、請求項4によれば、上記の効果に加
えて、入力アレイと出力アレイが対向して配置されてい
ないときでも、本発明を適用することができると共に、
小さなスペースでも、自由な空間光配線装置の構成が可
能となる。
【0050】また、請求項5によれば、上記の効果に加
えて、第1及び第2のホログラム素子を1枚のホログラ
ム素子で兼用でき、また第1のレンズアレイと第2のレ
ンズアレイを1つのレンズアレイで兼用することができ
ると共に、入力光ファイバアレイと出力光ファイバアレ
イを1つの光ファイバアレイで兼用することができるの
で、装置をより小形に形成することができる。
【0051】さらに、請求項6又は7によれば、上記の
効果に加えて、レーザ光源アレイ或いは受光素子アレイ
等の光ファイバアレイ以外の入出力アレイを用いること
により、本発明を広範囲に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空間光配線装置の第1の実施例を示す
構成図
【図2】従来の書換え可能なホログラムを用いた空間光
配線装置の第1の例を示す構成図
【図3】従来の書換え可能なホログラムを用いた空間光
配線装置の第2の例を示す構成図
【図4】本発明の空間光配線装置の第2の実施例を示す
構成図
【図5】本発明の空間光配線装置の第3の実施例を示す
構成図
【図6】本発明の空間光配線装置の第4の実施例を示す
構成図
【図7】本発明の空間光配線装置の第5の実施例を示す
構成図
【図8】本発明の空間光配線装置の第6の実施例を示す
構成図
【図9】本発明の空間光配線装置の第7の実施例を示す
構成図
【図10】本発明の空間光配線装置の第8の実施例を示
す構成図
【図11】本発明の空間光配線装置の第9の実施例を示
す構成図
【符号の説明】
11,21,41…入力光ファイバアレイ、16,2
6,46…出力光ファイバアレイ、12,22,32,
42,52,62,72…第1のレンズアレイ、13,
23.33,43,53,63,73…第1のホログラ
ム素子、14,24,34,44,54,64,74…
第2のホログラム素子、15,25,35,45,5
5,65,75…第2のレンズアレイ、17,27,3
7,47…駆動装置、31,51,61,71,91…
レーザ光源アレイ、36,56,66,76,96…受
光素子アレイ、48,58a,58b,68a,68
b,78a〜78d,88、98a、98b…ミラー、
59a,59b,69a,69b,79a,79b,9
9a,99b…ボード、91…素子アレイ、92…レン
ズアレイ(第1、第2兼用)、93…ホログラム素子
(第1、第2の兼用)。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の入力光ファイバからなる入力光フ
    ァイバアレイと、複数の出力光ファイバからなる出力光
    ファイバアレイとを備え、前記入力光ファイバからの出
    射光を、任意の前記出力光ファイバに入射する空間光配
    線装置において、 前記入力光ファイバアレイからの出射光をコリメートす
    る第1のレンズアレイと、 該第1のレンズアレイから出射される光ビームの方向を
    制御する第1のホログラム素子と、 該第1のホログラム素子から出射される光ビームの方向
    を制御する第2のホログラム素子と、 該第2のホログラム素子から出射される光ビームを前記
    出力光ファイバアレイに結合する第2のレンズアレイ
    と、 前記第1及び第2のホログラム素子を駆動する駆動装置
    とを設けた、 ことを特徴とする空間光配線装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のレンズアレイから出射された
    光ビームが前記第1のレンズアレイと第2のレンズアレ
    イの中央付近で絞りこまれ、両レンズアレイの位置でほ
    ぼ同じビーム径となるように、前記第1及び第2のレン
    ズアレイが配置されていることを特徴とする請求項1記
    載の空間光配線装置。
  3. 【請求項3】 前記第2のホログラム素子は、前記第1
    のホログラム素子を直進して通過した光線が、直接照射
    されない位置に配置されていることを特徴とする請求項
    1又は2記載の空間光配線装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のホログラム素子と前記第2の
    ホログラム素子の間の光路上に、少なくとも1枚のミラ
    ーが設置されていることを特徴とする請求項1、2、又
    は3記載の空間光配線装置。
  5. 【請求項5】 前記ミラーは、前記第1のホログラム素
    子により制御された光ビームが再び第1のホログラム素
    子を通過するように配置されており、前記第1及び第2
    のホログラム素子を1枚のホログラム素子で兼用すると
    共に、前記第1及び第2のレンズアレイを1つのレンズ
    アレイで兼用し、さらに入力光ファイバアレイと出力光
    ファイバアレイを1つの光ファイバアレイで兼用した構
    成からなることを特徴とする請求項4記載の空間光配線
    装置。
  6. 【請求項6】 前記入力光ファイバアレイに代えてレー
    ザ光源アレイを用いたことを特徴とする請求項1、2、
    3、4又は5記載の空間光配線装置。
  7. 【請求項7】 前記出力ファイバアレイに代えて受光素
    子アレイを用いたことを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5又は6記載の空間光配線装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003511720A (ja) * 1999-10-04 2003-03-25 トーマス・スワン・アンド・カンパニー・リミテツド 強誘電体液晶slmを有する光スイッチ
JP2021012252A (ja) * 2019-07-04 2021-02-04 国立大学法人北海道大学 モード選択スイッチ

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