JPH06186518A - Antiferroelectric liquid crystal composition - Google Patents

Antiferroelectric liquid crystal composition

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JPH06186518A
JPH06186518A JP5140088A JP14008893A JPH06186518A JP H06186518 A JPH06186518 A JP H06186518A JP 5140088 A JP5140088 A JP 5140088A JP 14008893 A JP14008893 A JP 14008893A JP H06186518 A JPH06186518 A JP H06186518A
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JP
Japan
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liquid crystal
phase
chemical
hysteresis
trifluoro
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Pending
Application number
JP5140088A
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Japanese (ja)
Inventor
Giichi Suzuki
義一 鈴木
Hiroyuki Mogamiya
浩之 最上谷
Ichiro Kawamura
一朗 河村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Shell Sekiyu KK
Original Assignee
Showa Shell Sekiyu KK
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Filing date
Publication date
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Abstract

PURPOSE:To provide the antiferroelectric liquid crystal compsn. which has an excellent hysteresis characteristic and is sufficiently usable for a display. CONSTITUTION:The antiferroelectric liquid crystal compsn. of the liquid crystal compsn. contg. at least one kind of antiferroelectric liquid crystal compds. has the optical purity sufficient for exhibiting <=1.4 steepness of its hysteresis curve and >=1 memory margin.

Description

【発明の詳細な説明】Detailed Description of the Invention

【0001】[0001]

【産業上の利用分野】本発明は、反強誘電性液晶組成物
に関する。
FIELD OF THE INVENTION The present invention relates to an antiferroelectric liquid crystal composition.

【0002】[0002]

【従来技術】液晶表示素子は、1)低電圧作動性、2)
低消費電力性、3)薄形表示、4)受光型などの優れた
特徴を有するため、現在まで、TN方式、STN方式、
ゲスト−ホスト(Gest−Host)方式などが開発
され実用化されている。しかし、現在広く利用されてい
るネマチック液晶を用いたものは、応答速度が数mse
c〜数十msecと遅い欠点があり、応用上種々の制約
を受けている。これらの問題を解決するため、STN方
式や薄層トランジスタ方式などを用いたアクティブマト
リックス方式などが開発されたが、STN型表示素子
は、表示コントラストや視野角などの表示品位は優れた
ものとなったが、セルギャップやチルト角の制御に高い
精度を必要とすることや応答がやや遅いことなどが問題
となっている。薄膜トランジスタ方式は構造が複雑で製
造時の歩留りが低く、結果的に高価につく。このため、
応答性のすぐれた新しい液晶表示方式の開発が要望され
ており、光学応答時間がμsecオーダーと極めて短か
い超高速デバイスが可能になる強誘電性液晶の開発が試
みられていた。強誘電性液晶は、1975年、Meyo
r等によりDOBAMBC(p−デシルオキシベンジリ
デン−p−アミノ−2−メチルブチルシンナメート)が
初めて合成された(Le Journal de Ph
ysique,36巻1975,L−69)。さらに、
1980年、ClarkとLagawallによりDO
BAMBCのサブマイクロ秒の高速応答、メモリー特性
など表示デバイス上の特性が報告されて以来、強誘電性
液晶が大きな注目を集めるようになった〔N.A.Cl
ark,etal.,Appl.Phys.Lett.
36.899(1980)〕。しかし、彼らの方式に
は、実用化に向けて多くの技術的課題があり、特に室温
でディスプレーに要求される実用特性を満足する強誘電
性液晶はほとんど無く、表示ディスプレーに不可欠な液
晶分子の配列制御に有効かつ実用的な方法も確立されて
いなかった。この報告以来、液晶材料/デバイス両面か
らの様々な試みがなされ、ツイスト二状態間のスイッチ
ングを利用した表示デバイスが試作され、それを用いた
高速電気光学装置も例えば特開昭56−107216号
などで提案されているが、高いコントラストや適正なし
きい値特性は得られていない。このような視点から他の
スイッチング方式についても探索され、過渡的な散乱方
式が提案された。その後、1988年に本発明者らによ
る三安定状態を有する液晶の三状態スイッチング方式が
報告された〔A.D.L.Chandani,T.Ha
giwara,Y.Suzuki etal.,Jap
an.J.ofAppl.Phys.,27,(5),
L729−L732(1988)〕。前記「三安定状態
を有する」とは、第一の電極基板と所定の間隙を隔てて
配置されている第二の電極基板との間に反強誘電性液晶
が挟まれてなる液晶電気光学装置において、前記第一及
び第二の電極基板に電界形成用の電圧が印加されるよう
構成されており、図1Aで示される三角波として電圧を
印加したとき、前記反強誘電性液晶が、無電界時に分子
配向が第一の安定状態〔図3(a)〕になり、液晶電気
光学装置の透過率が第一の安定状態(図1Dの)を示
し、かつ、電界印加時に一方の電界方向に対し分子配向
が前記第一の安定状態とは異なる第二の安定状態〔図3
(b)〕になり液晶電気光学装置の透過率が第2の安定
状態(図1Dの)を示し、さらに他方の電界方向に対
し前記第一及び第二の安定状態とは異なる第三の分子配
向安定状態〔図3(c)〕になり液晶電気光学装置の透
過率が第三の安定状態(図1Dの)を示すことを意味
する。なお、この三安定状態を利用する液晶電気光学装
置については、本出願人は特願昭63−70212号と
して出願し、特開平2−153322号として公開され
ている。三安定状態を示す反強誘電性液晶の特徴をさら
に詳しく説明する。クラーク/ラガウェル(Clark
−Lagawall)により提案された表面安定化強誘
電性液晶素子では、S*C相において強誘電性液晶分子
が図2(a)および(b)のように一方向に均一配向し
た2つの安定状態を持ち、印加電界の方向により、どち
らか一方の状態に安定化され、電界を切ってもその状態
が保持される。しかしながら実際には、強誘電性液晶分
子の配向状態は、液晶分子のダイレクターが捩れたツイ
スト二状態を示したり、層がくの字に折れ曲ったシエブ
ロン構造を示す。シエブロン層構造では、スイッチング
角が小さくなり低コントラストの原因になるなど、実用
化へ向けて大きな障害になっている。一方、“反”強誘
電性液晶は三安定状態を示すS*(3)相では、上記液晶
電気光学装置において、無電界時には、図3(a)に示
すごとく隣り合う層毎に分子は逆方向に傾き反平行に配
列し、液晶分子の双極子はお互に打ち消し合っている。
したがって、液晶層全体として自発分極は打ち消されて
いる。この分子配列を示す液晶相は、図1Dのに対応
している。さらに、(+)又は(−)のしきい値より充
分大きい電圧を印加すると、図3(b)および(c)に
示すごとく液晶分子が同一方向に傾き、平行に配列す
る。この状態では、分子の双極子も同一方向に揃うため
自発分極が発生し、強誘電相となる。“反”強誘電性液
晶のS*(3)相においては、無電界時の“反”強誘電相
と印加電界の極性による2つの強誘電相が安定になり、
“反”強誘電相と2つの強誘電相間を直流的しきい値を
もって三安定状態間をマイクロセカンドオーダーの高速
スイッチングを行うものである。すなわち、印加電界の
極性と大きさにより液晶の分子配列が変化して、液晶の
光学軸を三状態に変化させることができ、このような液
晶の三状態を一対の偏光板にはさみ込むことにより電気
光学的表示装置として用いることができる。交流三角波
の印加電圧に対して光透過率をプロットすると図4のよ
うなダブル・ヒステリシスを示す。このダブル・ヒステ
リシスに、図4の(A)に示すようにバイアス電圧を印
加して、さらにパルス電圧を重畳することによりメモリ
ー効果を実現できる特徴を有する。そして、“反”強誘
電性液晶では、プラス側とマイナス側の両方のヒステリ
シスを交互に使い画像表示を行なうことができるため、
自発分極に基づく内部電界の蓄積による画像の残像現象
を防止することができる。さらに、電界印加により強誘
電相は層がストレッチされ、ブックシエルフ構造とな
る。一方、第一安定状態の“反”強誘電相では類似ブッ
クシエルフ構造となる。この電界印加による層構造スイ
ッチングが液晶層に動的シエアーを与えるため駆動中に
配向欠陥が改善され、良好な分子配向が実現できる。以
上のように、“反”強誘電性液晶は、1)高速応答が可
能で、2)高いコントラストと広い視野角および3)良
好な配向特性とメモリー効果が実現できる、非常に有用
な液晶化合物と言える。“反”強誘電性液晶の三安定状
態を示す液晶相については、1)A.D.L.Chan
dani etal.,Japan J.Appl.P
hys.,28,L−1265(1989)および2)
H.Orihara etal.,Japan J.A
ppl.Phys.,29,L−333(1990)に
報告されており、“反”強誘電的性質にちなみS*C A
相(Antiferroelectric Smect
ic C*相)と命名しているが本発明者らは、この液
晶相が三安定状態間のスイッチングを行なうためS*
(3)相と定義した。三安定状態を示す“反”強誘電相S
*(3)を相系列に有する液晶化合物は、本発明者の出願
した特開平1−316367号、特開平1−31637
2号、特開平1−316339号、特開平2−2812
8号及び市橋等の特開平1−213390号公報があ
り、また三安定状態を利用した液晶電気光学装置として
は本出願人は特開平2−40625号、特開平2−15
3322号、特開平2−173724号において新しい
提案を行っている。上述の液晶電気光学装置の両電極基
板の外側に偏光子pの偏光軸と無電界時の分子長軸方向
が0°となるように偏光子を設置し、しきい値としては
光透過率が相対的に10%および90%変化時の電圧と
する。図4において電圧0(V)から増加してゆくと、
しきい値V1をすぎて急激に暗状態から明状態へと変化
してしきい値V2をすぎて一定の明状態となる。次に電
圧を減少させていくと、しきい値V3をすぎて急激に明
状態から暗状態に変化してしきい値V4をすぎて元の暗
状態になる。このように、明確なしきい値と、大きなヒ
ステリシスが存在する。上記の三安定状態間スイッチン
グを利用した図5の構成からなるマトリックス型反強誘
電性液晶表示装置は、本発明者らの開示した特開平2−
153322号,特開平2−173724号等に示すご
とく、n条の行電極とm条の列電極とをお互いに格子状
に対向させて並設した両電極基板間に反強誘電性液晶組
成物を介在させてn×m個の表示画素を形成する液晶セ
ルと、前記n条の行電極に順次走査信号を付与し、前記
m条の列電極には並列に明または暗のデータ信号を一斉
に付与する線順次走査方式を行うごとく構成された駆動
制御方式〔図6(a)参照〕を用いて図6(b)に示す
線順次駆動波形により画像表示する。すなわち、図4の
プラス側とマイナス側のヒステリシス曲線にバイアス電
圧V0を印加することによってヒステリシス曲線を交互
に使う。ここで図6において同一走査線上の画素1、画
素2を考える。バイアスとしてV0のバイアス電圧が常
に印加され、選択期間に電圧VD 、VN により各々オン
(明表示)とオフ(暗表示)を選択する。マイナス側ヒ
ステリシス曲線でも同様に、−V0のオフセット電圧を
印加して、選択期間に電圧−VD 、−VN により各々オ
ン、オフを選択する。線順次駆動走査は、通常2フレー
ム方式が用いられる。図6(b)の第1フレームにおい
て走査電圧とデータ電圧との合成電圧を形成し、画素1
にバイアス電圧V0とVD =(a−1)VB 電圧とを重
畳した選択電圧を印加して「明」状態を表示する。ここ
でVB は画素を明表示するための信号電圧で、ヒステリ
シス特性(しきい値の急峻度αとヒステリシス幅VM)
を考慮して決定され、aはバイアス比であり、オンおよ
びオフ表示の画素への印加電圧の実効値が各々等しくな
るように最適値が設定される。画素2では、バイアス電
圧V0にオフ選択電圧VN を重畳した電圧が印加され、
明表示へ変化するしきい値以下の電圧が維持され、
「暗」状態表示となる。以上のように、反強誘電性液晶
を用いた表示装置は、ヒステリシス特性との関連におい
て簡単な波形変化をもたせるのみでマトリツクス駆動が
可能であり、プラスおよびマイナス側の両方のヒステリ
シスを交互に使うことにより直流成分の蓄積による残像
現象を除くように設計することができる。前述した表示
装置に用いられる反強誘電性液晶に要求される材料特性
は、主として 1)動作温度範囲、2)応答速度、3)
ヒステリシス特性、4)表示コントラスト等が挙げられ
る。液晶電気光学表示装置の性能は印加電圧に対する光
学的応答特性−すなわち、ヒステリシス特性に大きく依
存するため、3)のヒステリシス特性は表示性能を左右
する最も重要な材料特性である。ヒステリシス特性は、
図4のように 1)ヒステリシスの急峻度α1=V2
1、α2=V3/V4、 2)メモリーマージンM1=(V
1−V3)/(V2−V1)、M2=(V1−V3)/(V3
4)、 3)しきい値電圧V1、V2、V3、V4などで定
義される。ダブルヒステリシス特性を利用した線順次走
査によるバイアス駆動方式では、ヒステリシス急峻性α
1、α2とメモリーマージンM1、M2が表示性能上、重要
となるが特に、図6に例示した駆動波形の場合、明表
示、すなわち画像書き込み時の特性を支配するヒステリ
シス急峻性α1とメモリーマージンM1が重要であり、高
精細・高コントラストな表示装置を実現するには、急峻
度α1はできるだけ1に近い値を示し、通常1.4以
下、好ましくは1.3以下の値を示し、メモリーマージ
ンM1は少なくとも1以上、さらに好ましくは2以上の
値を示す反強誘電性液晶が必要であることが判った。
2. Description of the Related Art Liquid crystal display devices have 1) low voltage operability and 2)
It has excellent features such as low power consumption, 3) thin display, 4) light receiving type, etc.
A guest-host method has been developed and put to practical use. However, a nematic liquid crystal that is widely used at present has a response speed of several mse.
It has a drawback of being slow from c to several tens of msec, and is subject to various restrictions in application. In order to solve these problems, an active matrix method using an STN method or a thin layer transistor method has been developed, but the STN type display element has excellent display quality such as display contrast and viewing angle. However, there are problems that high precision is required for controlling the cell gap and the tilt angle, and that the response is rather slow. The thin film transistor method has a complicated structure, has a low manufacturing yield, and is consequently expensive. For this reason,
There has been a demand for the development of a new liquid crystal display system having excellent responsiveness, and an attempt has been made to develop a ferroelectric liquid crystal capable of realizing an ultra-high speed device having an optical response time of the order of μsec or so. Ferroelectric liquid crystal, 1975, Meyo
DOBAMBC (p-decyloxybenzylidene-p-amino-2-methylbutyl cinnamate) was first synthesized by r et al. (Le Journal de Ph)
ysique, vol. 36, 1975, L-69). further,
1980 DO by Clark and Lagwall
Since the characteristics of BAMBC such as sub-microsecond high-speed response and memory characteristics on display devices have been reported, ferroelectric liquid crystals have attracted great attention [N. A. Cl
ark, et al. , Appl. Phys. Lett.
36.899 (1980)]. However, their method has many technical problems for practical use, and there are few ferroelectric liquid crystals that satisfy the practical characteristics required for a display, especially at room temperature. Neither effective nor practical method for sequence control has been established. Since this report, various attempts have been made from both sides of liquid crystal materials / devices, prototype display devices utilizing switching between twisted two states have been produced, and high-speed electro-optical devices using the same have been disclosed, for example, in JP-A-56-107216. However, high contrast and proper threshold characteristics have not been obtained. From this point of view, other switching methods were also searched, and a transient scattering method was proposed. Then, in 1988, the inventors of the present invention reported a three-state switching method for a liquid crystal having three stable states [A. D. L. Chandani, T .; Ha
giwara, Y .; Suzuki et al. , Jap
an. J. ofAppl. Phys. , 27, (5),
L729-L732 (1988)]. The above-mentioned “having a tristable state” means a liquid crystal electro-optical device in which an antiferroelectric liquid crystal is sandwiched between a first electrode substrate and a second electrode substrate arranged with a predetermined gap. 1 is configured so that a voltage for forming an electric field is applied to the first and second electrode substrates, and when the voltage is applied as a triangular wave shown in FIG. 1A, the antiferroelectric liquid crystal causes no electric field. Sometimes the molecular orientation becomes the first stable state [Fig. 3 (a)], the transmittance of the liquid crystal electro-optical device shows the first stable state (Fig. 1D), and in one electric field direction when the electric field is applied. The second stable state whose molecular orientation is different from the first stable state [Fig.
(B)], the transmittance of the liquid crystal electro-optical device shows the second stable state (in FIG. 1D), and the third molecule different from the first and second stable states in the other electric field direction. This means that the alignment stable state [FIG. 3 (c)] is reached and the transmittance of the liquid crystal electro-optical device shows the third stable state (FIG. 1D). Regarding the liquid crystal electro-optical device utilizing the tri-stable state, the present applicant has filed as Japanese Patent Application No. Sho 63-70212 and is disclosed as Japanese Patent Application Laid-Open No. 2-153322. The characteristics of the antiferroelectric liquid crystal exhibiting the tristable state will be described in more detail. Clark / Lagawell
In the surface-stabilized ferroelectric liquid crystal device proposed by Lagwall), two stable states in which ferroelectric liquid crystal molecules are uniformly aligned in one direction as shown in FIGS. 2 (a) and 2 (b) in the S * C phase are proposed. Depending on the direction of the applied electric field, it is stabilized in one of the states, and that state is maintained even when the electric field is cut off. However, in reality, the alignment state of the ferroelectric liquid crystal molecules shows a twisted two-state in which the director of the liquid crystal molecules is twisted, or the layer has a chevron structure in which the layers are bent. With the Sieblon layer structure, the switching angle becomes small, which causes low contrast, which is a major obstacle to practical use. On the other hand, in the S * (3) phase in which the “anti” ferroelectric liquid crystal shows a tristable state, in the above liquid crystal electro-optical device, when no electric field is applied, molecules are reversed in adjacent layers as shown in FIG. The dipoles of the liquid crystal molecules cancel each other out by arranging in a direction tilted and antiparallel.
Therefore, the spontaneous polarization is canceled in the entire liquid crystal layer. The liquid crystal phase showing this molecular arrangement corresponds to that in FIG. 1D. Further, when a voltage sufficiently higher than the threshold value of (+) or (−) is applied, the liquid crystal molecules are tilted in the same direction and arranged in parallel as shown in FIGS. 3B and 3C. In this state, the dipoles of the molecules are also aligned in the same direction, so spontaneous polarization occurs and a ferroelectric phase is formed. In the S * (3) phase of the "anti" ferroelectric liquid crystal, the "anti" ferroelectric phase when there is no electric field and the two ferroelectric phases due to the polarity of the applied electric field are stable,
High-speed microsecond-order switching is performed between tristable states with a DC threshold between the "anti" ferroelectric phase and two ferroelectric phases. That is, the molecular alignment of the liquid crystal changes depending on the polarity and magnitude of the applied electric field, and the optical axis of the liquid crystal can be changed into three states. By sandwiching such three states of the liquid crystal between a pair of polarizing plates, It can be used as an electro-optical display device. When the light transmittance is plotted against the applied voltage of the AC triangular wave, the double hysteresis as shown in FIG. 4 is shown. As shown in FIG. 4A, a bias voltage is applied to this double hysteresis to superimpose a pulse voltage, and a memory effect can be realized. And with "anti" ferroelectric liquid crystal, it is possible to display images by alternately using both the positive and negative hysteresis.
It is possible to prevent an afterimage phenomenon of an image due to accumulation of an internal electric field due to spontaneous polarization. Further, by applying an electric field, the layer of the ferroelectric phase is stretched to form a Bookshelf structure. On the other hand, the first stable state “anti” ferroelectric phase has a similar Bookshelf structure. Since the layer structure switching by the application of the electric field gives a dynamic shear to the liquid crystal layer, alignment defects are improved during driving, and good molecular alignment can be realized. As described above, the “anti” ferroelectric liquid crystal is a very useful liquid crystal compound that can achieve 1) high-speed response, 2) high contrast and wide viewing angle, and 3) good alignment characteristics and memory effect. Can be said. Regarding the liquid crystal phase showing the tristable state of "anti" ferroelectric liquid crystal, 1) A. D. L. Chan
dani et al., Japan J. Appl. P
hys., 28, L-1265 (1989) and 2).
H. Orihara et al., Japan J. A
ppl. Phys., 29, L-333 (1990), S * CA associated with "anti" ferroelectric properties.
Phase (Antiferroelectric Smect
ic C * phase), the present inventors have found that this liquid crystal phase performs switching between tristable states so that S *
(3) Defined as phase. "Anti" ferroelectric phase S showing tri-stable state
Liquid crystal compounds having * (3) in a phase series are disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open Nos. 1-331667 and 1-331637 filed by the present inventor.
No. 2, JP-A-1-316339, JP-A-2-2812.
No. 8 and Ichihashi et al., JP-A 1-213390, and as a liquid crystal electro-optical device utilizing a tristable state, the present applicant has JP-A-2-40625 and JP-A-2-15.
New proposals are made in Japanese Patent No. 3322 and Japanese Patent Application Laid-Open No. 2-173724. A polarizer is installed outside both electrode substrates of the above-mentioned liquid crystal electro-optical device so that the polarization axis of the polarizer p and the direction of the long axis of the molecule in the absence of an electric field are 0 °. The voltage at the time of relative 10% and 90% change is used. In FIG. 4, as the voltage increases from 0 (V),
After passing the threshold value V 1 , the dark state is rapidly changed to the bright state, and after passing the threshold value V 2 , a constant bright state is achieved. Next, when the voltage is decreased, the threshold value V 3 is exceeded and the light state is rapidly changed from the bright state to the dark state, and the threshold value V 4 is exceeded, and the original dark state is reached. Thus, there is a well-defined threshold and a large hysteresis. The matrix type anti-ferroelectric liquid crystal display device having the configuration of FIG. 5 utilizing the switching between the tristable states is disclosed by the present inventors.
As disclosed in JP-A-153322 and JP-A-2-173724, an antiferroelectric liquid crystal composition between two electrode substrates in which n row electrodes and m row column electrodes are arranged in parallel so as to face each other in a grid pattern. A scanning signal is sequentially applied to a liquid crystal cell forming n × m display pixels with the interposition of n and row electrodes of the n lines, and bright or dark data signals are simultaneously sent in parallel to the column electrodes of the m lines. An image is displayed by the line-sequential drive waveform shown in FIG. 6B by using a drive control system [see FIG. 6A] configured so as to perform the line-sequential scanning system applied to FIG. That is, the hysteresis curves are alternately used by applying the bias voltage V 0 to the plus and minus hysteresis curves in FIG. Here, consider the pixel 1 and the pixel 2 on the same scanning line in FIG. A bias voltage of V 0 is always applied as a bias, and ON (bright display) and OFF (dark display) are selected by the voltages VD and VN during the selection period. Similarly, in negative hysteresis curve, by applying an offset voltage of -V 0, voltage -VD the selection period to select the respective ON, OFF by -VN. The line-sequential drive scanning generally uses a 2-frame method. In the first frame of FIG. 6B, the combined voltage of the scan voltage and the data voltage is formed, and the pixel 1
A selection voltage obtained by superimposing the bias voltage V 0 and the VD = (a-1) VB voltage is applied to the display unit to display the "bright" state. Here, VB is a signal voltage for brightly displaying pixels, and has hysteresis characteristics (steepness α of threshold value and hysteresis width VM).
Is taken into consideration, a is a bias ratio, and the optimum value is set so that the effective values of the voltages applied to the pixels for ON and OFF display are equal to each other. In the pixel 2, a voltage obtained by superimposing the off selection voltage VN on the bias voltage V 0 is applied,
The voltage below the threshold for changing to bright display is maintained,
The "dark" status is displayed. As described above, the display device using the antiferroelectric liquid crystal can be driven by the matrix only by making a simple waveform change in relation to the hysteresis characteristic, and both the positive and negative hysteresis are alternately used. As a result, it is possible to design to eliminate the afterimage phenomenon due to the accumulation of the DC component. The material characteristics required for the antiferroelectric liquid crystal used in the above-mentioned display device are mainly 1) operating temperature range, 2) response speed, and 3)
Hysteresis characteristics, 4) Display contrast and the like. Since the performance of the liquid crystal electro-optical display device largely depends on the optical response characteristic with respect to the applied voltage, that is, the hysteresis characteristic, the hysteresis characteristic of 3) is the most important material characteristic that influences the display performance. The hysteresis characteristic is
As shown in Fig. 4, 1) Steepness of hysteresis α 1 = V 2 /
V 1 , α 2 = V 3 / V 4 , 2) Memory margin M 1 = (V
1 -V 3) / (V 2 -V 1), M 2 = (V 1 -V 3) / (V 3 -
V 4 ), 3) Threshold voltage V 1 , V 2 , V 3 , V 4 etc. are defined. In the bias driving method by line-sequential scanning utilizing the double hysteresis characteristic, the hysteresis steepness α
1 , α 2 and the memory margins M 1 and M 2 are important for display performance, but in particular, in the case of the drive waveform illustrated in FIG. 6, the hysteresis steepness α 1 that governs the characteristics during bright display, that is, image writing And the memory margin M 1 are important, and in order to realize a high-definition / high-contrast display device, the steepness α 1 shows a value as close to 1 as possible, usually 1.4 or less, preferably 1.3 or less. It was found that an antiferroelectric liquid crystal showing a value and a memory margin M 1 of at least 1 or more, more preferably 2 or more is necessary.

【0003】[0003]

【目的】本発明の目的は、ディスプレイに充分使用でき
るヒステリシス特性の優れた反強誘電性液晶組成物を提
供する点にある。
[Object] An object of the present invention is to provide an antiferroelectric liquid crystal composition having excellent hysteresis characteristics, which can be sufficiently used for a display.

【0004】[0004]

【構成】本発明者らは、ヒステリシス曲線の特性の優れ
た反強誘電性液晶を提供する技術について鋭意検討した
結果、ヒステリシス特性は、液晶化合物又は液晶組成物
の光学純度に大きく依存していることが判った。すなわ
ち、反強誘電性液晶およびその組成物がディスプレイ駆
動上要求される最低条件を満足させるためには、この組
成物のヒステリシス曲線の急峻性(α1)が1.4以
下、メモリーマージンM1が1以上であることが必要で
ある。
[Structure] The inventors of the present invention have made extensive studies as to a technique for providing an antiferroelectric liquid crystal having excellent hysteresis curve characteristics, and as a result, the hysteresis characteristics largely depend on the optical purity of the liquid crystal compound or the liquid crystal composition. I knew that. That is, in order for the antiferroelectric liquid crystal and its composition to satisfy the minimum conditions required for driving a display, the steepness (α 1 ) of the hysteresis curve of this composition is 1.4 or less, and the memory margin M 1 Must be 1 or more.

【0005】この組成物は、液晶表示において主役を果
す少なくとも1種の反強誘電性液晶化合物に、必要に応
じて、他の反強誘電性液晶化合物、非反強誘電性の液晶
化合物あるいは液晶を示さず単に担体的役割を果す他の
化合物を配合することができる。そして、この組成物は
組成物全体としての光学純度が70%ee以上、好まし
くは80%ee、とくに好ましくは90%ee以上であ
ることが好ましい。同一の化学式で表わされる反強誘電
性液晶化合物のR体とS体との混合物を含有する反強誘
電性液晶組成物においては、前記R体またはS体のうち
の少なくとも一方の成分が光学純度70%ee以上、好
ましくは80%ee以上、さらに好ましくは90%ee
以上を占めることが好ましい。この場合、S体は、通常
R体を経由して製造されるので、実際にはR体を主成分
とする組成物であることが好ましい。
This composition contains at least one antiferroelectric liquid crystal compound that plays a major role in liquid crystal display, and if necessary, other antiferroelectric liquid crystal compound, non-antiferroelectric liquid crystal compound or liquid crystal. It is possible to formulate other compounds which do not exhibit the above but merely serve as a carrier. The optical purity of the composition as a whole is preferably 70% ee or more, preferably 80% ee, particularly preferably 90% ee or more. In an antiferroelectric liquid crystal composition containing a mixture of R-form and S-form of an antiferroelectric liquid crystal compound represented by the same chemical formula, at least one component of the R-form or S-form has an optical purity. 70% ee or more, preferably 80% ee or more, more preferably 90% ee
It is preferable to occupy the above. In this case, since the S-form is usually produced via the R-form, it is preferably a composition containing the R-form as a main component in practice.

【0006】本発明の反強誘電性液晶組成物における主
成分として使用できる反強誘電性液晶化合物を以下に例
示する。
The antiferroelectric liquid crystal compounds which can be used as the main component in the antiferroelectric liquid crystal composition of the present invention are exemplified below.

【化7】 [Chemical 7]

【0007】[0007]

【化8】 [Chemical 8]

【0008】[0008]

【化9】 [Chemical 9]

【0009】[0009]

【化10】 [Chemical 10]

【0010】[0010]

【化11】 [Chemical 11]

【0011】[0011]

【化12】 [Chemical 12]

【0012】[0012]

【化13】 [Chemical 13]

【0013】[0013]

【化14】 [Chemical 14]

【0014】[0014]

【化15】 [Chemical 15]

【0015】[0015]

【表1】 [Table 1]

【0016】[0016]

【表2】 [Table 2]

【0017】[0017]

【表3】 [Table 3]

【0018】[0018]

【実施例】【Example】

実施例1 (R)−(+)−4−(1,1,1−トリフルオロ−2
−オクチルオキシカルボニル)フェニル 4′−n−オ
クチルビフェニル−4−カルボキシレートの合成
Example 1 (R)-(+)-4- (1,1,1-trifluoro-2)
-Octyloxycarbonyl) phenyl 4'-n-octylbiphenyl-4-carboxylate synthesis

【化16】 その1:(R)−(+)−1,1,1−トリフルオロ−
2−オクチル 4−ベンジルオキシベンゾエートの合成
[Chemical 16] Part 1: (R)-(+)-1,1,1-trifluoro-
Synthesis of 2-octyl 4-benzyloxybenzoate

【化17】 4−ベンジルオキシ安息香酸クロリド4.3gを塩化メ
チレン50mlに溶解させ、次いで光学活性な1,1,
1−トリフルオロ−2−オクタノール2.9g
[Chemical 17] 4.3 g of 4-benzyloxybenzoic acid chloride was dissolved in 50 ml of methylene chloride, and then the optically active 1,1,1
1-trifluoro-2-octanol 2.9g

【数1】 とジメチルアミノピリジン0.6gとトリエチルアミン
1.7gとを塩化メチレン50mlに溶解した溶液を氷
冷下にて少量づつ加えた。反応混合物を室温に戻し、一
昼夜反応させ、反応液を氷水に投入し、塩化メチレンに
て抽出し塩化メチレン相を希塩酸、水、1N炭酸ナトリ
ウム水溶液、水にて順次洗浄し、無水硫酸マグネシウム
にて乾燥して溶媒を留去し、粗生成物を得た。これをト
ルエン−シリカゲルクロマトグラフで処理し、さらにエ
タノールにて再結晶して目的物3.8gを得た。 その2:(R)−(+)−1,1,1−トリフルオロ−
2−オクチル 4−ヒドロキシベンゾエートの合成
[Equation 1] A solution prepared by dissolving 0.6 g of dimethylaminopyridine and 1.7 g of triethylamine in 50 ml of methylene chloride was added little by little under ice cooling. The reaction mixture is returned to room temperature, reacted overnight, poured into ice water, extracted with methylene chloride, and the methylene chloride phase is washed successively with diluted hydrochloric acid, water, 1N sodium carbonate aqueous solution, and water, and dried over anhydrous magnesium sulfate. After drying, the solvent was distilled off to obtain a crude product. This was treated with toluene-silica gel chromatograph and recrystallized with ethanol to obtain 3.8 g of the desired product. Part 2: (R)-(+)-1,1,1-trifluoro-
Synthesis of 2-octyl 4-hydroxybenzoate

【化18】 その1で得られた化合物をメタノール100mlに溶解
し、10%担持Pd−カーボン0.4gを加え、水素雰
囲気下水添反応を行い、目的化合物2.8gを得た。 その3:(R)−(+)−4−(1,1,1−トリフル
オロ−2−オクチルオキシカルボニル)フェニル 4′
−n−オクチルビフェニル−4−カルボキシレートの合
[Chemical 18] The compound obtained in Part 1 was dissolved in 100 ml of methanol, 0.4 g of 10% supported Pd-carbon was added, and hydrogenation reaction was carried out in a hydrogen atmosphere to obtain 2.8 g of the target compound. Part 3: (R)-(+)-4- (1,1,1-trifluoro-2-octyloxycarbonyl) phenyl 4 ′
Synthesis of -n-octylbiphenyl-4-carboxylate

【化19】 4−n−オクチルビフェニルカルボン酸3.0gを過剰
の塩化チオニルと共に還流下に6時間加熱した後、未反
応の塩化チオニルを留去して4−n−オクチルビフェニ
ルカルボン酸塩化物を得た。酸塩化物を塩化メチレン5
0mlに溶解した溶液に、先に合成した(R)−(+)
−4−ヒドロキシ安息香酸1,1,1−トリフルオロオ
クチルエステル2.8g、トリエチルアミン1.0gお
よびジメチルアミノピリジン0.3gを塩化メチレン5
0mlに溶解したものを氷冷下徐々に加え室温にて一昼
夜反応させた。次いで、反応液を氷水に投入し、塩化メ
チレンにて抽出し、塩化メチレン相を希塩酸、水、炭酸
ナトリウム水溶液、そして水の順に洗浄して、無水硫酸
ナトリウムで乾燥した後溶媒を留去して、粗生成物を得
た。これをシリカゲルクロマトグラフ法(ヘキサン:酢
酸エチル=10:0.5)により精製して、光学活性な
目的化合物2.1gを得た。相転移点の測定などには、
該化合物を無水エタノールにて再結晶して更に精製して
用いた。 相転移温度
[Chemical 19] After heating 3.0 g of 4-n-octylbiphenylcarboxylic acid with an excess of thionyl chloride under reflux for 6 hours, unreacted thionyl chloride was distilled off to obtain 4-n-octylbiphenylcarboxylic acid chloride. Acid chloride to methylene chloride 5
(R)-(+) previously synthesized in a solution dissolved in 0 ml.
-4-Hydroxybenzoic acid 1,1,1-trifluorooctyl ester 2.8 g, triethylamine 1.0 g and dimethylaminopyridine 0.3 g were added to methylene chloride 5
What was melt | dissolved in 0 ml was gradually added under ice-cooling, and it was made to react all day and night at room temperature. Then, the reaction solution was poured into ice water and extracted with methylene chloride, and the methylene chloride phase was washed with diluted hydrochloric acid, water, an aqueous solution of sodium carbonate, and water in this order, dried over anhydrous sodium sulfate, and then the solvent was distilled off. , A crude product was obtained. This was purified by silica gel chromatography (hexane: ethyl acetate = 10: 0.5) to obtain 2.1 g of the optically active target compound. For measuring the phase transition point,
The compound was recrystallized from absolute ethanol and further purified before use. Phase transition temperature

【表4】 [Table 4]

【0019】実施例2 (S)−(−)−4−(1,1,1−トリフルオロ−2
−オクチルオキシカルボニル)フェニル 4′−n−オ
クチルビフェニル−4−カルボキシレートの合成
Example 2 (S)-(-)-4- (1,1,1-trifluoro-2)
-Octyloxycarbonyl) phenyl 4'-n-octylbiphenyl-4-carboxylate synthesis

【化20】 実施例1の(R)−(+)−1,1,1−トリフルオロ
−2−オクタノールに代えて(S)−(−)−1,1,
1−トリフルオロ−2−オクタノール2.9g
[Chemical 20] Instead of (R)-(+)-1,1,1-trifluoro-2-octanol of Example 1, (S)-(−)-1,1,
1-trifluoro-2-octanol 2.9g

【数2】 を用いて全く同様の方法にて製造した。 相転移温度[Equation 2] Was manufactured in exactly the same manner. Phase transition temperature

【表5】 [Table 5]

【0020】実施例3 (R)−(+)−4−(1,1,1−トリフルオロ−2
−オクチルオキシカルボニル)ビフェニル 4′−n−
オクチルオキシベンゾエートの合成
Example 3 (R)-(+)-4- (1,1,1-trifluoro-2)
-Octyloxycarbonyl) biphenyl 4'-n-
Synthesis of octyloxybenzoate

【化21】 その1:光学活性(R)−(+)−1,1,1−トリフ
ルオロ−2−オクチル−4′−ヒドロキシルビフェニル
−4−カルボキシレートの合成
[Chemical 21] Part 1: Synthesis of optically active (R)-(+)-1,1,1-trifluoro-2-octyl-4'-hydroxylbiphenyl-4-carboxylate

【化22】 4−ヒドロキシ−4′−ビフェニルカルボン酸10gを
メタノールに溶解し、濃硫酸数滴を加え、還流下12時
間反応させる。室温に冷却後、大量の水に注ぎ、中和
後、析出した白色結晶を濾別し、充分水洗した後メタノ
ールにて再結晶して4−ヒドロキシ−4′−ビフェニル
カルボン酸メチルエステルの精製結晶8.5gを得る。
次いで、これとベンジルクロライド4.7gとをDMF
60mlに溶解し、無水炭酸カリウム20gを加えて、
還流下6時間反応させる。反応液を水に注ぎ、析出した
結晶を濾過回収し、さらに大量の水で中性になるまで充
分洗浄する。得られた結晶と、水酸化カリウム粉末4.
2gとをメタノールに加え、還流下6時間加熱撹拌す
る。室温になるまで放置した後水に注ぎ、3N塩酸にて
中和し、析出した白色結晶を濾別、採取して充分水で洗
浄した後、再結晶して4−ベンジルオキシ−4′−ビフ
ェニルカルボン酸7gを得る。上記の化合物を塩化チオ
ニル50mlに加え、還流下6時間反応し、過剰の塩化
チオニルを減圧留去して、固体の4−ベンジルオキシ−
4′−ビフェニルカルボン酸クロライド6.8gを得
る。次に、光学活性(R)−(+)−1,1,1−トリ
フルオロ−2−オクタノール0.96g
[Chemical formula 22] 4-Hydroxy-4'-biphenylcarboxylic acid (10 g) is dissolved in methanol, a few drops of concentrated sulfuric acid is added, and the mixture is reacted under reflux for 12 hours. After cooling to room temperature, it was poured into a large amount of water, neutralized, the precipitated white crystals were filtered off, washed thoroughly with water, and recrystallized with methanol to give 4-hydroxy-4'-biphenylcarboxylic acid methyl ester purified crystals. 8.5 g are obtained.
Then, this and 4.7 g of benzyl chloride were added to DMF.
Dissolve in 60 ml, add 20 g of anhydrous potassium carbonate,
React under reflux for 6 hours. The reaction solution is poured into water, the precipitated crystals are collected by filtration, and further washed with a large amount of water until neutral. The obtained crystals and potassium hydroxide powder 4.
2 g and methanol are added, and the mixture is heated with stirring under reflux for 6 hours. After standing to room temperature, it was poured into water and neutralized with 3N hydrochloric acid. The precipitated white crystals were separated by filtration, collected, washed thoroughly with water, and recrystallized to give 4-benzyloxy-4'-biphenyl. 7 g of carboxylic acid are obtained. The above compound was added to thionyl chloride (50 ml) and reacted under reflux for 6 hours, and excess thionyl chloride was distilled off under reduced pressure to give solid 4-benzyloxy-
6.8 g of 4'-biphenylcarboxylic acid chloride are obtained. Next, 0.96 g of optically active (R)-(+)-1,1,1-trifluoro-2-octanol

【数3】 とトリエチルアミン0.48gおよびジメチルアミノピ
リジン0.55gを塩化メチレン20mlに溶解したも
のに塩化メチレン10mlに溶解した前記酸クロリド体
1.23gを氷冷下にて滴下して、室温に戻した後、一
昼夜反応させた。この反応液を水に注ぎ、塩化メチレン
抽出をくり返して回収した有機層を3N塩酸、水、1N
炭酸ナトリウム、水にて順次洗浄して、中性にした後、
無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、次に溶媒を減圧下に
て留去して、更に、n−ヘキサンと酢酸エチルとの混合
展開液にてシリカゲルカラムクロマトグラフにて処理し
て4−ベンジルオキシ−4′−ビフェニルカルボン酸
1,1,1−トリフルオロメチルヘプチルエステル1.
84gを得る。得られた化合物と10%パラジウム炭素
0.36gとをエタノール15mlに加え、水素加圧下
水素化分解反応を行い、目的物の光学活性(R)−
(+)−1,1,1−トリフルオロ−2−オクチル−
4′−ヒドロキシビフェニル−4−カルボキシレート
1.43gを得る。 その2:(R)−(+)−4′−(1,1,1−トリフ
ルオロ−2−オクチルオキシカルボニル)ビフェニル
4−n−オクチルオキシベンゾエートの合成
[Equation 3] And 0.48 g of triethylamine and 0.55 g of dimethylaminopyridine were dissolved in 20 ml of methylene chloride, 1.23 g of the acid chloride dissolved in 10 ml of methylene chloride was added dropwise under ice cooling, and the mixture was returned to room temperature. I made it react all day and night. The reaction solution was poured into water, and methylene chloride extraction was repeated, and the collected organic layer was added with 3N hydrochloric acid, water, 1N.
After washing sequentially with sodium carbonate and water to make it neutral,
After drying over anhydrous magnesium sulfate, the solvent was distilled off under reduced pressure, and the residue was treated with silica gel column chromatograph with a mixed developing solution of n-hexane and ethyl acetate to give 4-benzyloxy-. 4'-biphenylcarboxylic acid
1,1,1-Trifluoromethylheptyl ester 1.
84 g are obtained. The obtained compound and 0.36 g of 10% palladium-carbon are added to 15 ml of ethanol, and hydrogenolysis reaction is performed under hydrogen pressure to obtain an optical activity (R)-
(+)-1,1,1-trifluoro-2-octyl-
1.43 g of 4'-hydroxybiphenyl-4-carboxylate are obtained. Part 2: (R)-(+)-4 '-(1,1,1-trifluoro-2-octyloxycarbonyl) biphenyl
Synthesis of 4-n-octyloxybenzoate

【化23】 (R)−(+)−(1,1,1−トリフルオロ−2−オ
クチル 4−ヒドロキシビフェニル 4′−カルボキシ
レート0.5gとn−4−オクチルオキシ安息香酸0.
33gとをジクロロカルボジイミド0.3gと数片のジ
メチルアミノピリジンとテトラヒドロフラン30mlと
の存在下で反応させ、粗目的化合物0.4gを得た。こ
れをシリカゲルカラムクロマトグラフ法(ヘキサン:酢
酸エチル=10:0.5)により精製し、更にエタノー
ルにより再結晶して光学活性な目的化合物0.4gを得
た。上記目的化合物の比施光度と相転移温度(℃)は次
のようである。
[Chemical formula 23] 0.5 g of (R)-(+)-(1,1,1-trifluoro-2-octyl 4-hydroxybiphenyl 4′-carboxylate and n-4-octyloxybenzoic acid.
33 g was reacted with 0.3 g of dichlorocarbodiimide, several pieces of dimethylaminopyridine and 30 ml of tetrahydrofuran to obtain 0.4 g of the crude target compound. This was purified by silica gel column chromatography (hexane: ethyl acetate = 10: 0.5) and recrystallized from ethanol to obtain 0.4 g of the optically active target compound. The specific optical rotation and the phase transition temperature (° C.) of the target compound are as follows.

【数4】 [Equation 4]

【表6】 [Table 6]

【0021】実施例4 (S)−(−)−4−(1,1,1−トリフルオロ−2
−オクチルオキシカルボニル)ビフェニル 4′−n−
オクチルオキシベンゾエートの合成
Example 4 (S)-(-)-4- (1,1,1-trifluoro-2)
-Octyloxycarbonyl) biphenyl 4'-n-
Synthesis of octyloxybenzoate

【化24】 実施例1の(R)−(+)−1,1,1−トリフルオロ
−2−オクタノールに代えて(S)−(−)−1,1,
1−トリフルオロ−2−オクタノール0.96g
[Chemical formula 24] Instead of (R)-(+)-1,1,1-trifluoro-2-octanol of Example 1, (S)-(−)-1,1,
1-trifluoro-2-octanol 0.96g

【数5】 を用いて全く同様の方法にて製造した。 相転移温度[Equation 5] Was manufactured in exactly the same manner. Phase transition temperature

【表7】 比施光度[Table 7] Specific illumination

【数6】 [Equation 6]

【0022】実施例5 光学純度の異なる(R)−および(S)−光学異性体組
成物の相転移温度およびヒステリシス曲線 実施例1で得られた(R)−(+)−(1,1,1−ト
リフルオロ−2−オクチルオキシカルボニル)フェニル
4′−n−オクチルビフェニル−4−カルボキシレー
ト〔以後(R)−体と呼ぶ〕と実施例2で得られた
(S)−(−)−(1,1,1−トリフルオロ−2−オ
クチルオキシカルボニル)フェニル 4′−n−オクチ
ルビフェニル−4−カルボキシレート〔以後(S)−体
と呼ぶ〕を表5に示す組成比で混合し、(R)−体およ
び(S)−体の光学異性体組成物を調製した。各組成物
の相転移温度は、ホットステージ付き偏光顕微鏡観察に
より行った。また、各組成物のヒステリシス曲線は、5
0℃において±40V、10Hzの交流三角波電圧を印
加することにより測定した。使用した装置の概略を図7
に示す。 (1)測定セル製作方法 ITO(インジウムチィンオキサイド)透明電極付きガ
ラス基板に日立化成(株)製LX500(ポリイミド)
をスピンコート法により塗布し、ポリイミド薄膜を形成
し、次いでナイロン布を用いてラビング処理を行った。
この方法にて作成したガラス基板2枚をラビング方向が
お互いに平行方向になり、ラビング面が向いあうように
スペーサを介して張り合わせ、セルギャップ1.6μm
の測定セルを製作した。このセルに等方相の状態にて液
晶を注入した。 (2)相系列、相転移温度およびヒステリシス曲線の測
定 相系列および相転移温度は、示差熱分析および(1)で
製作した液晶セルのホットステージ付き偏光顕微鏡によ
る液晶相のテキスチャー観察により行った。さらに、ヒ
ステリシス曲線の測定は、液晶セルを2枚の偏光板を直
交させたフォトマルチプライヤー付き偏光顕微鏡に、電
圧0Vの状態で暗視野となるように配置する。この液晶
セルを0.1〜1.0℃/1分間の温度勾配にて、S A
相まで徐冷する。さらに冷却してゆき、S*(3)相の温
度範囲において±40V、10Hzの交流三角波電圧を
印加し、50℃において図8に示すそれぞれの純度にお
けるヒステリシス曲線を得る。相系列、相転移温度およ
びヒステリシス曲線を表5および図8に示した。(R)
−体および(S)−体組成物において、(R)−体組成
比が80wt%以上、すなわち光学純度59.4%ee
以上の場合、光学的三安定状態を示すS*(3)相が出現
している。又、ディスプレイへの応用上、安定かつ実用
的なヒステリシス曲線は、(R)−体組成比が90〜1
00wt%、すなわち光学純度82.1%以上の場合に
得ることができ、ヒステリシスの急峻度は1.3、メモ
リーマージンM1=2.0であった。
Example 5 Phase transition temperature and hysteresis curve of (R)-and (S) -optical isomer compositions having different optical purities (R)-(+)-(1,1) obtained in Example 1 , 1-Trifluoro-2-octyloxycarbonyl) phenyl 4′-n-octylbiphenyl-4-carboxylate [hereinafter referred to as (R) -form] and (S)-(−) obtained in Example 2. -(1,1,1-trifluoro-2-octyloxycarbonyl) phenyl 4'-n-octylbiphenyl-4-carboxylate [hereinafter referred to as (S) -form] was mixed in the composition ratio shown in Table 5. , (R) -form and (S) -form optical isomer compositions were prepared. The phase transition temperature of each composition was determined by observation with a polarizing microscope equipped with a hot stage. The hysteresis curve of each composition is 5
The measurement was performed by applying an alternating triangular wave voltage of ± 40 V and 10 Hz at 0 ° C. Figure 7 shows a schematic of the equipment used.
Shown in. (1) Manufacturing method of measuring cell ITO (Indium Tin Oxide) LX500 (polyimide) manufactured by Hitachi Chemical Co., Ltd. on a glass substrate with transparent electrodes
Was applied by a spin coating method to form a polyimide thin film, and then a rubbing treatment was performed using a nylon cloth.
The two glass substrates made by this method are laminated with spacers so that the rubbing directions are parallel to each other and the rubbing surfaces face each other, and the cell gap is 1.6 μm.
The measuring cell of Liquid crystal was injected into this cell in an isotropic phase state. (2) Measurement of Phase Series, Phase Transition Temperature, and Hysteresis Curve The phase series and phase transition temperature were measured by differential thermal analysis and texture observation of the liquid crystal phase by the polarizing microscope with a hot stage of the liquid crystal cell manufactured in (1). Further, the measurement of the hysteresis curve is performed by disposing the liquid crystal cell in a polarizing microscope with a photomultiplier in which two polarizing plates are orthogonal to each other so that a dark field is obtained at a voltage of 0V. This liquid crystal cell was subjected to S A with a temperature gradient of 0.1 to 1.0 ° C./minute.
Slowly cool to the phase. After further cooling, an AC triangular wave voltage of ± 40 V and 10 Hz is applied in the temperature range of the S * (3) phase, and a hysteresis curve at each purity shown in FIG. 8 is obtained at 50 ° C. The phase sequence, phase transition temperature and hysteresis curve are shown in Table 5 and FIG. (R)
In the -body and (S) -body composition, the (R) -body composition ratio is 80 wt% or more, that is, the optical purity is 59.4% ee.
In the above cases, the S * (3) phase showing the optical tristable state appears. For application to displays, a stable and practical hysteresis curve has a (R) -body composition ratio of 90 to 1
When the optical purity was 00 wt%, that is, when the optical purity was 82.1% or more, the steepness of hysteresis was 1.3 and the memory margin M 1 was 2.0.

【0023】[0023]

【表8】 [Table 8]

【0024】実施例6 光学純度の異なる(R)−および(S)−光学異性体組
生物の相系列、相転移温度およびヒステリシス曲線の測
定 実施例3の(R)−(+)−4−(1,1,1−トリフ
ルオロ−2−オクチルオキシカルボニル)ビフェニル
4′−n−オクチルオキシベンゾエート〔以後(R)−
体と呼ぶ〕と実施例4の(S)−(−)−4−(1,
1,1−トリフルオロ−2−オクチルオキシカルボニ
ル)ビフェニル 4′−n−オクチルオキシベンゾエー
ト〔以後(S)−体と呼ぶ〕を表6に示す組成比で混合
し、(R)−体および(S)−体の光学異性体組成物を
調製した。各組成物の相転移温度は、ホットステージ付
き偏光顕微鏡観察により行った。また、各組成物のヒス
テリシス曲線は、50℃において±40V、10Hzの
交流三角波電圧を印加することにより測定した。その結
果は、図9のとおりである。使用した装置の概略を図7
に示す。測定セル製作方法および相系列、相転移温度お
よびヒステリシス曲線の測定は、実施例5と全く同様の
方法で実施した。相系列、相転移温度およびヒステリシ
ス曲線を表6および図9に示す。(R)−体および
(S)−体組成物において、(R)−体の組成比が70
〜100wt%すなわち光学純度47.7%ee以上の
場合、光学的三安定状態を示すS*(3)相が出現してい
る。また、ディスプレイ応用上、安定かつ実用的なヒス
テリシス曲線は、(R)−体組成比が80wt%以上、
最も好ましくは90〜100wt%、すなわち光学純度
が81.6%ee以上の場合に得ることができ、ヒステ
リシスの急峻度1.3、メモリーマージン2.4であっ
た。
Example 6 Measurement of phase series, phase transition temperature and hysteresis curve of (R)-and (S) -optical isomers having different optical purities (R)-(+)-4- of Example 3 (1,1,1-trifluoro-2-octyloxycarbonyl) biphenyl
4'-n-octyloxybenzoate [hereinafter (R)-
The body is called] and (S)-(−)-4- (1,
1,1-trifluoro-2-octyloxycarbonyl) biphenyl 4′-n-octyloxybenzoate [hereinafter referred to as (S) -form] was mixed in the composition ratio shown in Table 6, and the (R) -form and ( An S) -form optical isomer composition was prepared. The phase transition temperature of each composition was determined by observation with a polarizing microscope equipped with a hot stage. The hysteresis curve of each composition was measured by applying an alternating triangular wave voltage of ± 40 V and 10 Hz at 50 ° C. The result is as shown in FIG. Figure 7 shows a schematic of the equipment used.
Shown in. The measurement cell manufacturing method and the measurement of the phase series, the phase transition temperature, and the hysteresis curve were performed in the same manner as in Example 5. The phase sequence, phase transition temperature and hysteresis curve are shown in Table 6 and FIG. In the (R) -form and (S) -form compositions, the composition ratio of the (R) -form is 70.
In the case of ˜100 wt%, that is, an optical purity of 47.7% ee or more, the S * (3) phase showing the optical tristable state appears. A stable and practical hysteresis curve for display applications has a (R) -body composition ratio of 80 wt% or more,
It is most preferably 90 to 100 wt%, that is, it can be obtained when the optical purity is 81.6% ee or more, and the steepness of hysteresis is 1.3 and the memory margin is 2.4.

【0025】[0025]

【表9】 [Table 9]

【0026】実施例7 (R)−(+)−4′−ノナノイルオキシビフェニル−
4−カルボン酸 6−(1,1,1−トリフルオロ−2
−オクチルオキシカルボニル)ナフタレン−2−エステ
Example 7 (R)-(+)-4'-nonanoyloxybiphenyl-
4-carboxylic acid 6- (1,1,1-trifluoro-2
-Octyloxycarbonyl) naphthalene-2-ester

【化25】 1) 1,1,1−トリフルオロ−2−オクチル 6−
ベンジルオキシ−2−ナフトエ酸エステルの合成。
[Chemical 25] 1) 1,1,1-trifluoro-2-octyl 6-
Synthesis of benzyloxy-2-naphthoic acid ester.

【化26】 6−ベンジルオキシ−2−ナフトエ酸クロリド5.3g
を塩化メチレン50mlに溶解させ、次いで光学活性な
(R)−(+)−1,1,1−トリフルオロ−2−オク
タノール2.9gとジメチルアミノピリジン0.6gと
トリエチルアミン1.7gとを塩化メチレン50mlに
溶解した溶液を氷冷下にて少量づつ加えた。反応混合物
を室温に戻し、一昼夜反応させ、反応液を氷水に投入
し、塩化メチレンにて抽出し塩化メチレン相を希塩酸、
水、1N炭酸ナトリウム水溶液、水にて順次洗浄し、無
水硫酸マグネシウムにて乾燥して溶媒を留去し、粗生成
物を得た。これをトルエン−シリカゲルカラムクロマト
グラフで処理し、さらにエタノールにて再結晶して目的
物3.8gを得た。 2) (R)−(+)−1,1,1−トリフルオロ−2
−オクチル 6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸エステル
の合成
[Chemical formula 26] 5.3 g of 6-benzyloxy-2-naphthoic acid chloride
Is dissolved in 50 ml of methylene chloride, and then 2.9 g of optically active (R)-(+)-1,1,1-trifluoro-2-octanol, 0.6 g of dimethylaminopyridine and 1.7 g of triethylamine are chlorinated. A solution dissolved in 50 ml of methylene was added little by little under ice cooling. The reaction mixture is returned to room temperature and reacted overnight, the reaction solution is poured into ice water, extracted with methylene chloride, and the methylene chloride phase is diluted with hydrochloric acid,
It was washed successively with water, a 1N aqueous sodium carbonate solution and water, dried over anhydrous magnesium sulfate and the solvent was distilled off to obtain a crude product. This was treated with a toluene-silica gel column chromatograph and recrystallized with ethanol to obtain 3.8 g of the desired product. 2) (R)-(+)-1,1,1-trifluoro-2
-Octyl 6-hydroxy-2-naphthoic acid ester synthesis

【化27】 1)で得られた化合物をメタノール100mlに溶解
し、10%担持Pd−カーボン0.4gを加え、水素雰
囲気下水素化分解反応を行ない、目的化合物2.8gを
得た。 3) 4′−n−ノナノイルオキシビフェニル−4−カ
ルボン酸の合成
[Chemical 27] The compound obtained in 1) was dissolved in 100 ml of methanol, 0.4 g of 10% supported Pd-carbon was added, and a hydrogenolysis reaction was performed in a hydrogen atmosphere to obtain 2.8 g of the target compound. 3) Synthesis of 4'-n-nonanoyloxybiphenyl-4-carboxylic acid

【化28】 4′−ヒドロキシビフェニル−4−カルボン酸3.5g
とトリエチルアミン2.4gとをジクロロメタン30m
lに溶解する。ノナノイルクロライド4.3gとジメチ
ルアミノピリジン0.2gとを加え、室温にて約20時
間かきまぜる。希塩酸を加え、分液ロートにて有機層を
分離する。溶媒を留去し、残査物をn−ヘキサンにて洗
浄した後、乾燥させ、目的化合物約5gを得る。 4) 4′−n−ノナノイルオキシビフェニル−4−カ
ルボン酸クロライドの合成
[Chemical 28] 3.5 g of 4'-hydroxybiphenyl-4-carboxylic acid
And triethylamine 2.4g in dichloromethane 30m
dissolve in 1. Nonanoyl chloride (4.3 g) and dimethylaminopyridine (0.2 g) were added, and the mixture was stirred at room temperature for about 20 hours. Dilute hydrochloric acid is added, and the organic layer is separated with a separating funnel. The solvent is distilled off, the residue is washed with n-hexane and then dried to obtain about 5 g of the desired compound. 4) Synthesis of 4'-n-nonanoyloxybiphenyl-4-carboxylic acid chloride

【化29】 3)で合成した4′−n−ノナノイルオキシビフェニル
−4−カルボン酸5.0gを10gの塩化チオニル中に
入れ、極く少量のN,N−ジメチルホルムアミドを加
え、4時間還流する。過剰の塩化チオニルを留去して目
的化合物5.2gを得た。 5)(R)−(+)−4′−ノナノイルオキシビフェニ
ル−4−カルボン酸6−(1,1,1−トリフルオロ−
2−オクチルオキシカルボニル)ナフタレン−2−エス
テルの合成
[Chemical 29] 5.0 g of 4'-n-nonanoyloxybiphenyl-4-carboxylic acid synthesized in 3) is put in 10 g of thionyl chloride, a very small amount of N, N-dimethylformamide is added, and the mixture is refluxed for 4 hours. Excessive thionyl chloride was distilled off to obtain 5.2 g of the target compound. 5) (R)-(+)-4'-nonanoyloxybiphenyl-4-carboxylic acid 6- (1,1,1-trifluoro-
Synthesis of 2-octyloxycarbonyl) naphthalene-2-ester

【化30】 2)で合成した1,1,1−トリフルオロ−2−オクチ
ル 6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸エステル0.5g
とトリエチルアミン0.16gとを30mlの塩化メチ
レン中に溶解する。4)で合成した4′−n−ノナノイ
ルオキシビフェニル−4−カルボン酸クロライド0.7
gを30mlの塩化メチレンに溶解し、それを少しずつ
滴下する。さらに、ジメチルアミノピリジン0.05g
を加え、室温にて一昼夜かきまぜる。反応混合物を水中
に入れ、溶液を中性に調整した後、塩化メチレン層を分
離する。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、塩化メチ
レンを留去する。残査物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフ(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=20/1)に
て精製し、目的化合物0.11gを得る。ホットステー
ジ付偏光顕微鏡観察による相転移温度(℃)は次の通り
である。
[Chemical 30] 0.5 g of 1,1,1-trifluoro-2-octyl 6-hydroxy-2-naphthoic acid ester synthesized in 2)
And 0.16 g of triethylamine are dissolved in 30 ml of methylene chloride. 4'-n-nonanoyloxybiphenyl-4-carboxylic acid chloride synthesized in 4) 0.7
g is dissolved in 30 ml of methylene chloride and it is added dropwise in small portions. Furthermore, dimethylaminopyridine 0.05g
Add and stir at room temperature for 24 hours. The reaction mixture is put into water and the solution is adjusted to neutrality, after which the methylene chloride layer is separated. After drying over anhydrous magnesium sulfate, methylene chloride is distilled off. The residue is purified by silica gel column chromatography (developing solvent: hexane / ethyl acetate = 20/1) to obtain 0.11 g of the desired compound. The phase transition temperature (° C) observed by a polarization microscope with a hot stage is as follows.

【表10】 但し、S*(3)は三安定状態液晶相を示す。[Table 10] However, S * (3) indicates a tristable liquid crystal phase.

【0027】実施例8 (S)−(−)−4−(1,1,1−トリフルオロ−2
−オクチルオキシカルボニル)フェニル 4′−n−オ
クチルオキシビフェニル−4−カルボキシレートの合成 1)1,1,1−トリフルオロ−2−オクチル 4−ベ
ンジルオキシベンゾエートの合成
Example 8 (S)-(-)-4- (1,1,1-trifluoro-2)
-Octyloxycarbonyl) phenyl 4'-n-octyloxybiphenyl-4-carboxylate synthesis 1) Synthesis of 1,1,1-trifluoro-2-octyl 4-benzyloxybenzoate

【化31】 4−ベンジルオキシ安息香酸クロリド4.3gを塩化メ
チレン50mlに溶解させ、次いで光学活性な(S)−
(−)−1,1,1−トリフルオロ−2−オクタノール
2.9gとジメチルアミノピリジン0.6gとトリエチ
ルアミン1.7gとを塩化メチレン50mlに溶解した
溶液を氷冷下にて少量づつ加えた。反応混合物を室温に
戻し、一昼夜反応させ、反応液を氷水に投入し、塩化メ
チレンにて抽出し塩化メチレン相を希塩酸、水、1N炭
酸ナトリウム水溶液、水にて順次洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムにて乾燥して溶媒を留去し、粗生成物を得た。
これをトルエン−シリカゲルクロマトグラフで処理し、
さらにエタノールにて再結晶して目的物3.8gを得
た。 2)(S)−(−)−1,1,1−トリフルオロ−2−
オクチル 4−ヒドロキシベンゾエートの合成
[Chemical 31] 4.3 g of 4-benzyloxybenzoic acid chloride was dissolved in 50 ml of methylene chloride, and then the optically active (S)-
A solution prepared by dissolving 2.9 g of (-)-1,1,1-trifluoro-2-octanol, 0.6 g of dimethylaminopyridine and 1.7 g of triethylamine in 50 ml of methylene chloride was added little by little under ice cooling. . The reaction mixture is returned to room temperature, reacted overnight, poured into ice water, extracted with methylene chloride, and the methylene chloride phase is washed successively with diluted hydrochloric acid, water, 1N sodium carbonate aqueous solution, and water, and dried over anhydrous magnesium sulfate. After drying, the solvent was distilled off to obtain a crude product.
This is treated with toluene-silica gel chromatograph,
Further, the product was recrystallized from ethanol to obtain 3.8 g of the desired product. 2) (S)-(-)-1,1,1-trifluoro-2-
Synthesis of octyl 4-hydroxybenzoate

【化32】 1)で得られた化合物をメタノール100mlに溶解
し、10%担持Pd−カーボン0.4gを加え、水素雰
囲気下水添反応を行ない、目的化合物2.8gを得た。 3)(S)−(−)−4−(1,1,1−トリフルオロ
−2−オクチルオキシカルボニル)フェニ ル 4′
−n−オクチルオキシビフェニル−4−カルボキシレー
トの合成
[Chemical 32] The compound obtained in 1) was dissolved in 100 ml of methanol, 0.4 g of 10% supported Pd-carbon was added, and hydrogenation reaction was carried out in a hydrogen atmosphere to obtain 2.8 g of the target compound. 3) (S)-(-)-4- (1,1,1-trifluoro-2-octyloxycarbonyl) phenyl 4 '
Of n-octyloxybiphenyl-4-carboxylate

【化33】 4−n−オクチルオキシビフェニルカルボン酸3.0g
を過剰の塩化チオニルと共に還流下に6時間加熱した後
未反応の塩化チオニルを留去して4−n−オクチルオキ
シジフェニルカルボン酸塩化物を得た。酸塩化物を塩化
メチレン50mlに溶解した溶液に、先に合成した4−
ヒドロキシ安息香酸1,1,1−トリフルオロオクチル
エステル2.8g、トリエチルアミン1.0gおよびジ
メチルアミノピリジン0.3gを塩化メチレン50ml
に溶解したものを氷冷下徐々に加え室温にて一昼夜反応
させた。次いで、反応液を氷水に投入し、塩化メチレン
にて抽出し、塩化メチレン相を希塩酸、水、炭酸ナトリ
ウム水溶液、そして水の順に洗滌して、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した後溶媒を留去して、粗生成物を得た。こ
れをトルエン−シリカゲルクロマトグラフ法により精製
して、光学活性な目的化合物2.1gを得た。相転移点
の測定等には、該化合物を無水エタノールにて再結晶し
て更に精製して用いた。
[Chemical 33] 4-n-octyloxybiphenylcarboxylic acid 3.0 g
Was heated under reflux with excess thionyl chloride for 6 hours, and then unreacted thionyl chloride was distilled off to obtain 4-n-octyloxydiphenylcarboxylic acid chloride. A solution of the acid chloride in 50 ml of methylene chloride was added to the previously prepared 4-
Hydroxybenzoic acid 1,1,1-trifluorooctyl ester 2.8 g, triethylamine 1.0 g and dimethylaminopyridine 0.3 g were added to methylene chloride 50 ml.
What was melt | dissolved in was gradually added under ice-cooling, and it was made to react at room temperature all day and night. Then, the reaction solution was poured into ice water and extracted with methylene chloride, and the methylene chloride phase was washed with diluted hydrochloric acid, water, an aqueous solution of sodium carbonate, and water in this order, dried over anhydrous sodium sulfate, and then the solvent was distilled off. , A crude product was obtained. This was purified by a toluene-silica gel chromatography method to obtain 2.1 g of the optically active target compound. For measuring the phase transition point and the like, the compound was recrystallized with absolute ethanol and further purified before use.

【0028】実施例9 (R)−(+)−4−(1,1,1−トリフルオロ−2
−オクチルオキシカルボニル)フェニル 2−(4−n
−ノニルオキシフェニル)ピリミジン−5−イル−カル
ボキシレ ートの合成
Example 9 (R)-(+)-4- (1,1,1-trifluoro-2)
-Octyloxycarbonyl) phenyl 2- (4-n
-Nonyloxyphenyl) pyrimidin-5-yl-carboxylate synthesis

【化34】 2−(4−n−ノニルオキシフェニル)ピリミジン−5
−イル−カルボン酸1.0gを過剰の塩化チオニルと共
に還流下4時間加熱した後、未反応の塩化チオニルを留
去して2−(4−n−ノニルオキシフェニル)ピリミジ
ン−5−イル−カルボン酸塩化物を得た。次いで光学活
性(R)−(+)−4−ヒドロキシ安息香酸 1,1,
1−トリフルオロ−2−オクチルエステル0.91gと
トリエチルアミン0.94gとを10mlのクロロホル
ム中に溶解し、先に合成した2−(4−n−ノニルオキ
シフェニル)ピリミジン−5−イル−カルボン酸塩化物
を12mlのクロロホルムに溶解した溶液を少しずつ滴
下し、室温で一昼夜撹拌した。反応混合物を水中に入
れ、液性を中性にした後、クロロホルム層のみを抽出し
た。無水硫酸マグネシウムにて乾燥した後、溶媒を留去
し、残渣物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィ及び
再結晶にて精製し、目的物1.4gを得た。
[Chemical 34] 2- (4-n-nonyloxyphenyl) pyrimidine-5
-Yl-carboxylic acid 1.0 g was heated under reflux with excess thionyl chloride for 4 hours, then unreacted thionyl chloride was distilled off to give 2- (4-n-nonyloxyphenyl) pyrimidin-5-yl-carboxylic acid. An acid chloride was obtained. Then optically active (R)-(+)-4-hydroxybenzoic acid 1,1,
2- (4-n-nonyloxyphenyl) pyrimidin-5-yl-carboxylic acid prepared by dissolving 1-trifluoro-2-octyl ester (0.91 g) and triethylamine (0.94 g) in 10 ml of chloroform A solution prepared by dissolving chloride in 12 ml of chloroform was added dropwise little by little, and the mixture was stirred at room temperature for 24 hours. After the reaction mixture was put into water to make the liquid neutral, only the chloroform layer was extracted. After drying over anhydrous magnesium sulfate, the solvent was distilled off, and the residue was purified by silica gel column chromatography and recrystallization to obtain 1.4 g of the desired product.

【数7】比旋光度〔α〕D 20 +30.50°(C:
2.000 CHCl3中) 赤外線吸収スペクトル (KBr法)(cm-1) 2931,2856,1741,1606,1589,1437,1277,1260,1204,1179,
1094,1021,803 ホットステージつき偏光顕微鏡観察による相転移温度
(℃)は次の通りである。
[Equation 7] Specific rotation [α] D 20 + 30.50 ° (C:
2,000 CHCl 3 ) Infrared absorption spectrum (KBr method) (cm −1 ) 2931,2856,1741,1606,1589,1437,1277,1260,1204,1179,
1094, 1021, 803 The phase transition temperatures (° C) observed by a polarization microscope with a hot stage are as follows.

【表11】 但し、S*(3)は、光学的三安定状態相を示す。[Table 11] However, S * (3) indicates an optical tristable state phase.

【0029】実施例10 光学純度の異なる(R)−および(S)−光学異性体組
成物の相転移温度およびヒステリシス曲線 実施例7で得られた(R)−(+)−(1,1,1−ト
リフルオロ−2−オクチルオキシカルボニル)ナフチル
4′−n−オクチルカルボニルオキシビフェニル−4
−カルボキシレート〔以後(R)−体と呼ぶ〕と実施例
8で得られた(S)−(−)−(1,1,1−トリフル
オロ−2−オクチルオキシカルボニル)フェニル 4′
−n−オクチルオキシビフェニル−4−カルボキシレー
ト〔以後(S)−体と呼ぶ〕を表7に示す組成比で混合
し、(R)−体および(S)−体の光学異性体組成物を
調製した。各組成物の相転移温度は、ホットステージつ
き偏光顕微鏡観察により行った。また、各組成物のヒス
テリシス曲線は、T−Tc=−30℃、±40V、10
Hzの交流三角波電圧を印加することにより測定した。
使用した装置の概要を図7に示す。 (1)測定セル製作方法 ITO(インジウムチィンオキサイド)透明電極付きガ
ラス基板に日立化成(株)製LX500(ポリイミド)
をスピンコート法により塗布し、ポリイミド薄膜を形成
し、次いでナイロン布を用いてラビング処理を行った。
この方法にて作成したガラス基板2枚をラビング方向が
お互いに平行方向になり、ラビング面が向いあうように
スペーサを介して張り合わせ、セルギャップ1.6μm
の測定セルを製作した。このセルに等方相の状態にて液
晶を注入した。 (2)相系列、相転移温度およびヒステリシス曲線の測
定 相系列および相転移温度は、示差熱分析および(1)で
製作した液晶セルのホットステージ付き偏光顕微鏡によ
る液晶相のテキスチャー観察により行った。さらに、ヒ
ステリシス曲線の測定のために、液晶セルを、2枚の偏
光板を直交させたフォトマルチプライヤー付き偏光顕微
鏡に、電圧0Vの状態で暗視野となるように配置した。
この液晶セルを0.1〜1.0℃/1分間の温度勾配に
て、S A相まで徐冷した。さらに冷却してゆき、S*
(3)相の温度範囲において±40V、10Hzの交流三
角波電圧を印加し、60℃において図10に示すそれぞ
れの純度におけるヒステリシス曲線を得た。相系列、相
転移温度およびヒステリシス曲線を表12および図10
に示した。(R)−体および(S)−体組成物におい
て、(R)−体組成比が70wt%以上、すなわち光学
純度44.4%ee以上の場合、光学的三安定状態を示
すS*(3)相が出現している。又、ディスプレイへの応
用上、安定かつ実用的なヒステリシス曲線は、(R)−
体組成比が90〜100wt%、すなわち光学純度8
2.7%以上の場合に得ることができ、ヒステリシスの
急峻度は1.2、メモリーマージンM1=3.5であっ
た。
Example 10 Phase transition temperature and hysteresis curve of (R)-and (S) -optical isomer compositions having different optical purities (R)-(+)-(1,1) obtained in Example 7 , 1-Trifluoro-2-octyloxycarbonyl) naphthyl 4′-n-octylcarbonyloxybiphenyl-4
-Carboxylate [hereinafter referred to as (R) -form] and (S)-(-)-(1,1,1-trifluoro-2-octyloxycarbonyl) phenyl 4'obtained in Example 8.
-N-octyloxybiphenyl-4-carboxylate [hereinafter referred to as (S) -form] was mixed at a composition ratio shown in Table 7 to obtain optical isomer compositions of (R) -form and (S) -form. Prepared. The phase transition temperature of each composition was observed by a polarizing microscope with a hot stage. The hysteresis curve of each composition is T-Tc = -30 ° C, ± 40V, 10
It was measured by applying an AC triangular wave voltage of Hz.
The outline of the apparatus used is shown in FIG. (1) Manufacturing method of measuring cell ITO (Indium Tin Oxide) LX500 (polyimide) manufactured by Hitachi Chemical Co., Ltd. on a glass substrate with transparent electrodes
Was applied by a spin coating method to form a polyimide thin film, and then a rubbing treatment was performed using a nylon cloth.
The two glass substrates made by this method are laminated with spacers so that the rubbing directions are parallel to each other and the rubbing surfaces face each other, and the cell gap is 1.6 μm.
The measuring cell of Liquid crystal was injected into this cell in an isotropic phase state. (2) Measurement of Phase Series, Phase Transition Temperature, and Hysteresis Curve The phase series and phase transition temperature were measured by differential thermal analysis and texture observation of the liquid crystal phase by the polarizing microscope with a hot stage of the liquid crystal cell manufactured in (1). Further, for the measurement of the hysteresis curve, the liquid crystal cell was placed in a polarizing microscope with a photomultiplier in which two polarizing plates were made orthogonal to each other so as to have a dark field at a voltage of 0V.
This liquid crystal cell was gradually cooled to the S A phase with a temperature gradient of 0.1 to 1.0 ° C./1 minute. Further cooling, S *
(3) An alternating triangular wave voltage of ± 40 V and 10 Hz was applied in the temperature range of the phase, and a hysteresis curve for each purity shown in FIG. 10 was obtained at 60 ° C. The phase sequence, phase transition temperature and hysteresis curve are shown in Table 12 and FIG.
It was shown to. In the (R) -body composition and the (S) -body composition, when the (R) -body composition ratio is 70 wt% or more, that is, the optical purity is 44.4% ee or more, S * (3) showing an optical tristable state is obtained. ) A phase has appeared. For display applications, a stable and practical hysteresis curve is (R)-
Body composition ratio is 90 to 100 wt%, that is, optical purity is 8
It can be obtained in the case of 2.7% or more, the steepness of hysteresis is 1.2, and the memory margin M 1 = 3.5.

【0030】[0030]

【表12】 [Table 12]

【0031】実施例11 光学純度の異なる(R)−および(S)−光学異性体組
成物の相転移温度およびヒステリシス曲線 実施例9で得られた(R)−(+)−(1,1,1−ト
リフルオロ−2−オクチルオキシカルボニル)フェニル
2−(4−n−ノニルオキシフェニル)ピリミジン−
5−イル−カルボキシレート〔以後(R)−体と呼ぶ〕
と実施例8で得られた(S)−(−)−(1,1,1−
トリフルオロ−2−オクチルオキシカルボニル)フェニ
ル 4′−n−オクチルオキシビフェニル−4−カルボ
キシレート〔以後(S)−体と呼ぶ〕を表13に示す組
成比で混合し、(R)−体および(S)−体の光学異性
体組成物を調製した。各組成物の相転移温度は、ホット
ステージつき偏光顕微鏡観察により行った。また、各組
成物のヒステリシス曲線は、T−Tc=−20℃で、±
40V、10Hzの交流三角波電圧を印加することによ
り測定した。使用した装置の概要を図7に示す。 (1)測定セル製作方法 ITO(インジウムチィンオキサイド)透明電極付きガ
ラス基板に日立化成(株)製LX500(ポリイミド)
をスピンコート法により塗布し、ポリイミド薄膜を形成
し、次いでナイロン布を用いてラビング処理を行った。
この方法にて作成したガラス基板2枚をラビング方向が
お互いに平行方向になり、ラビング面が向いあうように
スペーサを介して張り合わせ、セルギャップ1.6μm
の測定セルを製作した。このセルに等方相の状態にて液
晶を注入した。 (2)相系列、相転移温度およびヒステリシス曲線の測
定 相系列および相転移温度は、示差熱分析および(1)で
製作した液晶セルのホットステージ付き偏光顕微鏡によ
る液晶相のテキスチャー観察により行った。さらに、ヒ
ステリシス曲線の測定のために、液晶セルを、2枚の偏
光板を直交させたフォトマルチプライヤー付き偏光顕微
鏡に、電圧0Vの状態で暗視野となるように配置した。
この液晶セルを0.1〜1.0℃/1分間の温度勾配に
て、S A相まで徐冷した。さらに冷却してゆき、S*
(3)相の温度範囲において±40V、10Hzの交流三
角波電圧を印加し、T−Tc=−20℃において図11
に示すそれぞれの純度におけるヒステリシス曲線を得
た。相系列、相転移温度およびヒステリシス曲線を表1
3および図11に示した。(R)−体および(S)−体
組成物において、(R)−体組成比が70wt%以上、
すなわち光学純度43.4%ee以上の場合、光学的三
安定状態を示すS*(3)相が出現している。又、ディス
プレイへの応用上、安定かつ実用的なヒステリシス曲線
は、(R)−体組成比が90〜100wt%、すなわち
光学純度81.1%以上の場合に得ることができ、ヒス
テリシスの急峻度は1.4、メモリーマージンM1
1.3であった。
Example 11 Phase transition temperature and hysteresis curve of (R)-and (S) -optical isomer compositions having different optical purities (R)-(+)-(1,1) obtained in Example 9 , 1-Trifluoro-2-octyloxycarbonyl) phenyl 2- (4-n-nonyloxyphenyl) pyrimidine-
5-yl-carboxylate [hereinafter referred to as (R) -form]
And (S)-(-)-(1,1,1-
Trifluoro-2-octyloxycarbonyl) phenyl 4′-n-octyloxybiphenyl-4-carboxylate [hereinafter referred to as (S) -form] was mixed in a composition ratio shown in Table 13 to obtain (R) -form and An (S) -form optical isomer composition was prepared. The phase transition temperature of each composition was observed by a polarizing microscope with a hot stage. Moreover, the hysteresis curve of each composition is T-Tc = -20 ° C.
The measurement was performed by applying an alternating triangular wave voltage of 40 V and 10 Hz. The outline of the apparatus used is shown in FIG. (1) Manufacturing method of measuring cell ITO (Indium Tin Oxide) LX500 (polyimide) manufactured by Hitachi Chemical Co., Ltd. on a glass substrate with transparent electrodes
Was applied by a spin coating method to form a polyimide thin film, and then a rubbing treatment was performed using a nylon cloth.
The two glass substrates made by this method are laminated with spacers so that the rubbing directions are parallel to each other and the rubbing surfaces face each other, and the cell gap is 1.6 μm.
The measuring cell of Liquid crystal was injected into this cell in an isotropic phase state. (2) Measurement of Phase Series, Phase Transition Temperature, and Hysteresis Curve The phase series and phase transition temperature were measured by differential thermal analysis and texture observation of the liquid crystal phase by the polarizing microscope with a hot stage of the liquid crystal cell manufactured in (1). Further, for the measurement of the hysteresis curve, the liquid crystal cell was placed in a polarizing microscope with a photomultiplier in which two polarizing plates were made orthogonal to each other so as to have a dark field at a voltage of 0V.
This liquid crystal cell was gradually cooled to the S A phase with a temperature gradient of 0.1 to 1.0 ° C./1 minute. Further cooling, S *
(3) In the temperature range of the phase, an AC triangular wave voltage of ± 40 V and 10 Hz is applied, and T-Tc = −20 ° C.
The hysteresis curves for the respective purities shown in Table 1 were obtained. Table 1 shows the phase sequence, phase transition temperature and hysteresis curve.
3 and FIG. 11. In the (R) -body composition and the (S) -body composition, the (R) -body composition ratio is 70 wt% or more,
That is, when the optical purity is 43.4% ee or more, the S * (3) phase showing the optical tristable state appears. In addition, a stable and practical hysteresis curve for application to a display can be obtained when the (R) -body composition ratio is 90 to 100 wt%, that is, when the optical purity is 81.1% or more, and the steepness of hysteresis is Is 1.4 and the memory margin M 1 =
It was 1.3.

【0032】[0032]

【表13】 [Table 13]

【0033】実施例12 ラビング処理したポリイミド配向膜をITO電極基板上
に有するセル厚2.0μmの液晶セルに、実施例5、
6、10、11で得られた液晶組成物における表8、
9、12、13の組成比(R):(S)=90:10の
場合の液晶組成物をそれぞれIsotropic相にお
いて充填し、液晶薄膜セルを作成した。作成した液晶セ
ルを2枚の偏光板を直交させたフォトマルチプライヤー
付き偏光顕微鏡に、電圧0Vの状態で暗視野となるよう
に配置した。この液晶セルを0.1〜1.0℃/1分間
の温度勾配にて、SA相まで徐冷する。さらに冷却して
ゆき、反強誘電相において、図12(A)に示す±50
Vのパルス電圧を印加する。図12(B)に示す透過率
の変化から求めた応答速度をτr、τd、τとし、実施
例5、6、10、11の前記液晶組成物のデータを表1
4にそれぞれ示した。Tは測定した温度、TCAはSm A
からS*(3)へ転移する温度である。τrは、反強誘電
相の状態(具体的にはパルス電圧をかけた時)から強誘
電相状態(具体的には透過率90%になった時)に転移
するまでの時間であり、τdは、強誘電相の状態(具体
的にはパルス電圧が終った時)から反強誘電相状態(具
体的には透過率が10%になった時)に移転するまでの
時間であり、τは、強誘電相状態(具体的には負のパル
ス電圧終了時)から反強誘電相の状態を経てつぎの強誘
電相状態(具体的には正のパルス電圧により透過率が9
0%になったとき)になるまでの時間である。
Example 12 A liquid crystal cell having a cell thickness of 2.0 μm and having a rubbing-treated polyimide alignment film on an ITO electrode substrate was used.
Table 8 in the liquid crystal composition obtained in 6, 10, and 11
A liquid crystal thin film cell was prepared by filling the liquid crystal compositions in the case of the composition ratio (R) :( S) = 90: 10 of 9, 12, and 13 in the Isotropic phase, respectively. The prepared liquid crystal cell was placed in a polarizing microscope with a photomultiplier in which two polarizing plates are orthogonal to each other so as to have a dark field at a voltage of 0V. This liquid crystal cell is gradually cooled to the SA phase with a temperature gradient of 0.1 to 1.0 ° C./1 minute. Further cooling, in the antiferroelectric phase, ± 50 shown in FIG.
A pulse voltage of V is applied. The response speeds obtained from the change in transmittance shown in FIG. 12B are τr, τd, and τ, and the data of the liquid crystal compositions of Examples 5, 6, 10, and 11 are shown in Table 1.
4 respectively. T is the measured temperature, TCA is Sm A
Is the temperature at which the transition from S to S * (3) occurs. τr is the time from the state of the antiferroelectric phase (specifically, when a pulse voltage is applied) to the state of the ferroelectric phase (specifically, when the transmittance becomes 90%), and τd Is the time from the ferroelectric phase state (specifically, when the pulse voltage ends) to the antiferroelectric phase state (specifically, when the transmittance becomes 10%), and τ Is a ferroelectric phase state (specifically, at the end of a negative pulse voltage), a state of an antiferroelectric phase, and then a next ferroelectric phase state (specifically, a transmittance of 9 due to a positive pulse voltage).
It is the time until it becomes 0%).

【0034】[0034]

【表14】 ΔT=TCA−Tobs. TCA :反強誘電相への転移点
温度〔℃〕 Tobs.:測定温度
[Table 14] ΔT = TCA-Tobs. TCA: Transition temperature to antiferroelectric phase [° C] Tobs .: Measurement temperature

【0035】実施例5、6、10、12に示す光学純度
80%ee以上の反強誘電性液晶組成物は、表14のご
とく、応答速度において最大で数μsecの応答速度を
示しており、また、明状態および暗状態における光透過
強度の相対比、すなわちコントラスト比は、1:10以
上最大で1:23を示している。従って、本発明の反強
誘電性液晶化合物および組成物は、図5のようなマトリ
ックス型反強誘電性液晶表示装置を用いて画像表示を行
なった場合、高速応答、高コントラストなどの優れた視
覚特性とマルチプレックス駆動に最適なヒステリシス特
性を示し、高性能・高精細な単純マトリックス型ディス
プレイ表示装置を提供することができる。
As shown in Table 14, the antiferroelectric liquid crystal compositions having optical purity of 80% ee or more shown in Examples 5, 6, 10 and 12 have a maximum response speed of several μsec. Further, the relative ratio of the light transmission intensities in the bright state and the dark state, that is, the contrast ratio is 1:10 or more and the maximum is 1:23. Therefore, the antiferroelectric liquid crystal compound and composition of the present invention have excellent visual response such as high speed response and high contrast when an image is displayed using the matrix type antiferroelectric liquid crystal display device as shown in FIG. It is possible to provide a high-performance and high-definition simple matrix display device that exhibits the characteristics and a hysteresis characteristic that is optimum for multiplex driving.

【0036】[0036]

【効果】本発明により、同一化学式の化学成分純度が高
いにもかかわらず液晶としての性能に疑問のある化合物
についても、光学純度を向上することにより、安定した
液晶特性を発現することができる。その上、急峻性とメ
モリーマージンの高いものを選択すれば、ディスプレー
用として高性能の液晶組成物を安定して得ることができ
る。
[Effect] According to the present invention, even a compound whose performance as a liquid crystal is doubtful even though the chemical components of the same chemical formula have high purity, stable liquid crystal characteristics can be exhibited by improving the optical purity. In addition, by selecting one having a high steepness and a large memory margin, a high-performance liquid crystal composition for display can be stably obtained.

【図面の簡単な説明】[Brief description of drawings]

【図1】Aは印加される三角波を、Bは市販のネマチッ
ク液晶の、Cは二状態液晶の、Dは三安定状態液晶の、
それぞれの光学応答特性を示す。
FIG. 1A is an applied triangular wave, B is a commercially available nematic liquid crystal, C is a two-state liquid crystal, and D is a three-stable state liquid crystal.
The respective optical response characteristics are shown.

【図2】クラーク/ラガウェルにより提案された強誘電
性液晶分子の二つの安定した配向状態を示す。
FIG. 2 shows two stable alignment states of a ferroelectric liquid crystal molecule proposed by Clark / Ragawell.

【図3】Aは、本発明の“反”強誘電性液晶分子の三つ
の安定した配向状態を示す。Bは、Aの各(a)、
(b)、(c)に対応した三状態スイッチングと液晶分
子配列の変化を示す。
FIG. 3A shows three stable alignment states of the “anti” ferroelectric liquid crystal molecule of the present invention. B is each (a) of A,
The three-state switching corresponding to (b) and (c) and the change of the liquid crystal molecular alignment are shown.

【図4】“反”強誘電性液晶分子が印加電圧に対してダ
ブルヒステリシスを描いて光透過率が変化することを示
す印加電圧−光透過率特性図である。
FIG. 4 is an applied voltage-light transmittance characteristic diagram showing that the “anti” ferroelectric liquid crystal molecule draws double hysteresis with respect to the applied voltage and the light transmittance changes.

【図5】本発明の組成物の三安定状態間を用いたスイッ
チングを利用したマトリックス型反強誘電性液晶表示装
置の斜視図である。
FIG. 5 is a perspective view of a matrix-type antiferroelectric liquid crystal display device that utilizes switching between the three stable states of the composition of the present invention.

【図6】(a)は、(b)の線順次走査駆動波形を表示
させるための表示装置を示す。(b)は、(a)の駆動
制御装置を用いた線順次駆動走査波形である。
FIG. 6A shows a display device for displaying the line-sequential scanning drive waveform shown in FIG. (B) is a line-sequential drive scanning waveform using the drive control device of (a).

【図7】本発明の実施例におけるヒステリシス曲線を求
めるために用いた電気光学特性測定装置を示す概略図で
ある。AFLCは反強誘電性液晶を示す。ITOはイン
ジウム チィン オキサイドを示す。
FIG. 7 is a schematic view showing an electro-optical characteristic measuring device used for obtaining a hysteresis curve in an example of the present invention. AFLC stands for antiferroelectric liquid crystal. ITO stands for indium tin oxide.

【図8】実施例5における組成物の組成比に対応するヒ
ステリシス曲線であって、Aは、(R)−体100wt
%、(S)−体 0wt%の場合のBは、(R)−体
90wt%、(S)−体10wt%の場合のCは、
(R)−体 80wt%、(S)−体20wt%の場合
のDは、(R)−体 70wt%、(S)−体30wt
%の場合のEは、(R)−体 60wt%、(S)−体
40wt%の場合のFは、(R)−体 50wt%、
(S)−体50wt%の場合のそれぞれのヒステリシス
曲線を示す。
8 is a hysteresis curve corresponding to the composition ratio of the composition in Example 5, in which A is (R) −100 wt.
%, (S) -body B in the case of 0 wt% is (R) -body
C in the case of 90 wt% and (S) -body 10 wt% is
(R) -body 80 wt%, (S) -body 20 wt% D, (R) -body 70 wt%, (S) -body 30 wt%
% In the case of (R) -body 60 wt%, F in the case of (S) -body 40 wt%, (R) -body 50 wt%,
The respective hysteresis curves in the case of (S) -body 50 wt% are shown.

【図9】実施例6における組成物の組成比に対応するヒ
ステリシス曲線であって、Aは、(R)−体100wt
%、(S)−体 0wt%の場合のBは、(R)−体
90wt%、(S)−体10wt%の場合のCは、
(R)−体 80wt%、(S)−体20wt%の場合
のDは、(R)−体 70wt%、(S)−体30wt
%の場合のEは、(R)−体 60wt%、(S)−体
40wt%の場合のFは、(R)−体 50wt%、
(S)−体50wt%の場合のそれぞれのヒステリシス
曲線を示す。
9 is a hysteresis curve corresponding to the composition ratio of the composition in Example 6, where A is (R) -body 100 wt.
%, (S) -body B in the case of 0 wt% is (R) -body
C in the case of 90 wt% and (S) -body 10 wt% is
(R) -body 80 wt%, (S) -body 20 wt% D, (R) -body 70 wt%, (S) -body 30 wt%
% In the case of (R) -body 60 wt%, F in the case of (S) -body 40 wt%, (R) -body 50 wt%,
The respective hysteresis curves in the case of (S) -body 50 wt% are shown.

【図10】実施例10における組成比に対応するヒステ
リシス曲線であって、Aは、(R)−体100wt%、
(S)−体 0wt%の場合のBは、(R)−体 90
wt%、(S)−体10wt%の場合のCは、(R)−
体 80wt%、(S)−体20wt%の場合のDは、
(R)−体 70wt%、(S)−体30wt%の場合
のEは、(R)−体 60wt%、(S)−体40wt
%の場合のFは、(R)−体 50wt%、(S)−体
50wt%の場合のそれぞれのヒステリシス曲線を示
す。
10 is a hysteresis curve corresponding to the composition ratio in Example 10, in which A is (R) −body 100 wt%,
(S) -body B in the case of 0 wt% is (R) -body 90
In the case of 10% by weight of (S) -body, C is (R)-
D in the case of body 80 wt% and (S) -body 20 wt% is
(R) -body 70 wt%, (S) -body 30 wt% E, (R) -body 60 wt%, (S) -body 40 wt%
In the case of%, F indicates the respective hysteresis curves of (R) -body 50 wt% and (S) -body 50 wt%.

【図11】実施例11における組成比に対応するヒステ
リシス曲線であって、Aは、(R)−体100wt%、
(S)−体 0wt%の場合のBは、(R)−体 90
wt%、(S)−体10wt%の場合のCは、(R)−
体 80wt%、(S)−体20wt%の場合のDは、
(R)−体 70wt%、(S)−体30wt%の場合
のEは、(R)−体 60wt%、(S)−体40wt
%の場合のFは、(R)−体 50wt%、(S)−体
50wt%の場合のそれぞれのヒステリシス曲線を示
す。
FIG. 11 is a hysteresis curve corresponding to the composition ratio in Example 11, in which A is (R) −body 100 wt%,
(S) -body B in the case of 0 wt% is (R) -body 90
In the case of 10% by weight of (S) -body, C is (R)-
D in the case of body 80 wt% and (S) -body 20 wt% is
(R) -body 70 wt%, (S) -body 30 wt% E, (R) -body 60 wt%, (S) -body 40 wt%
In the case of%, F indicates the respective hysteresis curves of (R) -body 50 wt% and (S) -body 50 wt%.

【図12】(A)は、印加電圧と時間の関係を示し、
(B)は、その印加電圧がかかったときのセルを通過す
る光透過強度の変化を示すグラフである。
FIG. 12A shows the relationship between applied voltage and time,
(B) is a graph showing a change in light transmission intensity passing through the cell when the applied voltage is applied.

【符号の説明】[Explanation of symbols]

1 電極基板 1c 透明基板 1a 透明電極 1b 配向膜 2 電極基板 2b 配向膜 2a 透明電極 2c 透明基板 3 外部電源 4 偏光板 5 偏光板 6 反強誘電性液晶組成物 DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 electrode substrate 1c transparent substrate 1a transparent electrode 1b alignment film 2 electrode substrate 2b alignment film 2a transparent electrode 2c transparent substrate 3 external power supply 4 polarizing plate 5 polarizing plate 6 antiferroelectric liquid crystal composition

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09K 19/34 7457−4H G02F 1/137 9315−2K ─────────────────────────────────────────────────── ─── Continuation of the front page (51) Int.Cl. 5 Identification code Office reference number FI technical display location C09K 19/34 7457-4H G02F 1/137 9315-2K

Claims (3)

【特許請求の範囲】[Claims] 【請求項1】 少なくとも1種の反強誘電性液晶化合物
を含有する液晶組成物において、そのヒステリシス曲線
の急峻度が1.4以下、メモリーマージンが1以上を示
すに充分な光学純度を有する反強誘電性液晶組成物。
1. A liquid crystal composition containing at least one antiferroelectric liquid crystal compound, which has an optical purity sufficient to show a steepness of a hysteresis curve of 1.4 or less and a memory margin of 1 or more. Ferroelectric liquid crystal composition.
【請求項2】 前記反強誘電性液晶組成物の光学純度が
80%ee以上である請求項1記載の反強誘電性液晶組
成物。
2. The antiferroelectric liquid crystal composition according to claim 1, wherein the antiferroelectric liquid crystal composition has an optical purity of 80% ee or higher.
【請求項3】 前記反強誘電性液晶組成物が、下記の一
般式で示される化合物よりなる群から選ばれたものであ
る請求項1記載の反強誘電性液晶組成物。 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 【化5】 【化6】 (式中、R1とR2は、炭素数5〜20のアルキル基より
なる群から独立して選らばれたアルキル基であり、Zは
CF3、C25、CH3およびC25よりなる群から選ら
ばれた基であり、mは4〜12である。)
3. The antiferroelectric liquid crystal composition according to claim 1, wherein the antiferroelectric liquid crystal composition is selected from the group consisting of compounds represented by the following general formula. [Chemical 1] [Chemical 2] [Chemical 3] [Chemical 4] [Chemical 5] [Chemical 6] (In the formula, R 1 and R 2 are alkyl groups independently selected from the group consisting of alkyl groups having 5 to 20 carbon atoms, and Z is CF 3 , C 2 F 5 , CH 3 and C 2 H. It is a group selected from the group consisting of 5 and m is 4 to 12.)
JP5140088A 1992-06-26 1993-05-19 Antiferroelectric liquid crystal composition Pending JPH06186518A (en)

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US07/903953 1992-06-30
US07/906470 1992-06-30
US07/906,470 US5424005A (en) 1988-02-02 1992-06-30 Liquid crystal compounds

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996038513A1 (en) * 1995-06-01 1996-12-05 Mitsui Chemicals, Inc. Liquid-crystal composition

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