JPH06181946A - 眼球角膜切削装置 - Google Patents

眼球角膜切削装置

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JPH06181946A
JPH06181946A JP4353741A JP35374192A JPH06181946A JP H06181946 A JPH06181946 A JP H06181946A JP 4353741 A JP4353741 A JP 4353741A JP 35374192 A JP35374192 A JP 35374192A JP H06181946 A JPH06181946 A JP H06181946A
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eye
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cutting
hollow
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Akio Okamoto
新生郎 岡本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 眼球角膜の屈曲異常状態または眼球角膜の混
濁状態等に応じて、回転式の切削刃等を適宜選択して最
適の状態に角膜を切削し、その矯正、治療等を、安全、
確実、迅速に行うい、かつ角膜を弱することなく、角膜
が次第に再生して手術前の曲率半径に復元することない
ようにする。 【構成】 回転するシャフトの先端、または回転するシ
ャフトの先端に固定した中空状のディスクの下面、ある
いは中空円筒状の固定筒内に設けた回転するシャフトの
先端または回転するシャフトの先端に固定した中空状の
ディスクの下面に、眼球角膜の屈曲異常状態または眼球
角膜の混濁状態等に応じて、種類を適宜選択して切削刃
を着脱可能に取り付けた眼球角膜の屈曲矯正、混濁治療
等を行う眼球角膜切削装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、近視、遠視、乱視等の
眼球角膜の屈曲異常の矯正または眼球角膜の混濁治療等
を行う眼球角膜切削装置に関するものでる。
【0002】
【従来の技術】正常視力の眼においては、湾曲した角膜
と水晶体が平行な入射光を屈折させて、その焦点(交差
点)を網膜上に結像させている。しかし、眼の屈曲力や
軸長がおかしくなると、眼球角膜や水晶体が屈曲異常と
なり、光の像は網膜上に生じなくなり、光の像が網膜の
前に結像すると近視となり、網膜の後に結像すると遠視
となり、また光の像が共通の焦点を形成しないで網膜の
曲率が方向によつて変化して歪みを生じると乱視とな
る。
【0003】従来、このような近視、遠視、乱視等の眼
球角膜の屈曲異常を矯正するには、メガネヤコンタクト
レンズによることが多かったが、これ以外にも、外科的
手段、例えば角膜移植法、ケラトファキア法、エピキラ
トファキア法または角膜曲率形成法を利用して、角膜の
曲率を変化させて、焦点を網膜面に移動させることは公
知である。また軽度の眼球角膜の屈曲異常に対する外科
的手段としては、角膜の周囲の半径方向に放射状の切開
を行い、角膜の曲率半径を修正して屈曲力を小さくし、
近眼を矯正している。
【0004】前述したは、外科的手段による眼球角膜の
屈曲異常矯正法は、場合によると、角膜の切削が不充分
であったり、角膜が極端に弱くなったり、また角膜が次
第に再生して手術前の曲率半径に復元することもあっ
て、近視、遠視、乱視等の屈曲異常の矯正効果を達成し
にくいという問題があった。
【0005】さらに、前述した以外の眼球角膜の外科的
手段としては、レーザメスを用いて眼球角膜を切開する
方法が公知(例えば米国特許第3769963号参照)
であるが、この方法においては、光化学熱影響、すなわ
ち光化学熱反応による角膜組織に対する侵襲が強いこと
が問題点として指摘されており、例えば術後の角膜の組
織破壊、火傷、変性、歪み、混濁等を起こしやすいこ
と、術後の治癒に時間がかかること、眼球の中央の視軸
に対する切削についてはリスクを伴うこと等が欠点とし
て挙げられている。
【0006】しかし、レーザメスを用いる場合において
も、その改善策として、光化学熱影響の少ないエキシマ
レーザー(excimer laser)を使用するこ
とによって、前述した光化学熱影響による問題を軽減さ
せる試みもなされているが、光化学熱反応による角膜組
織に対する侵襲に伴う種々の欠点は完全には防ぎ切れな
かった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述した従
来の眼球角膜の外科的切削の欠点、問題点を改善するも
ので、眼球角膜の屈曲異常状態または眼球角膜の混濁状
態等に応じて、眼球角膜の切削刃の種類を適宜選択し
て、角膜の切削を適切に、かつ十分に行い、さらに角膜
を弱くすることなく、角膜が次第に再生して手術前の曲
率半径に復元させることなく、眼球角膜の屈曲異常の矯
正や眼球角膜の混濁治療等を、簡単に、適切に、確実
に、安定的に行うことを目的とする。
【0008】また、本発明は、光化学熱反応による角膜
組織に対する侵襲に伴う、術後の角膜の組織破壊、火
傷、変性、歪み、混濁等を起こすことなく、術後の治癒
時間を短縮して、眼球角膜の屈曲異常の矯正、眼球角膜
の混濁治療を安全に、迅速に行うことを目的とするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、角膜の屈曲矯
正、混濁治療等を行う眼球角膜切削装置に関するもの
で、モーター等の駆動手段によって回転するシャフトの
先端に、眼球角膜の屈曲異常状態または眼球角膜の混濁
状態等に応じて、種類を適宜選択して切削刃を着脱可能
に取り付けたものである。
【0010】また、本発明は、前述した眼球角膜切削装
置の回転するシャフトの先端に中空状のディスクを固定
し、この中空状のディスクの下面に、眼球角膜の屈曲異
常状態または眼球角膜の混濁状態等に応じて、種類を適
宜選択して切削刃を着脱可能に取り付けたものである。
【0011】さらに、本発明は、前述した眼球角膜切削
装置の中空状のディスクの下面に、多数の細孔またはス
リットを間隔を置いて設け、さらに中空状のディスク
に、サクションパイプ、冷却ガスや冷却液体等の冷媒を
供給するの冷却パイプ、薬液を供給する注液パイプを適
宜選択して設けたものである。
【0012】また、本発明は、前述した眼球角膜切削装
置の中空状のディスクの下面に、切削した角膜を中空状
のディスク外に廃棄する排出口またはスリットを設けた
ものである。
【0013】また、本発明は、前述した眼球角膜切削装
置において、眼球を固定するために中空円筒状の固定筒
を用い、中空円筒状の固定筒の下端部に眼球に吸着する
通孔を有する吸着チューブを取り付け、さらに中空円筒
状の固定筒内に、モーター等の駆動手段によって回転す
るシャフトを取り付け、シャフトの先端またはシャフト
の先端に固定した中空状のディスクの下面に、眼球角膜
の屈曲異常状態または眼球角膜の混濁状態等に応じて、
眼球角膜の切削刃の種類を適宜選択して着脱可能に取り
付けたものである。
【0014】また、本発明は、前述した眼球角膜切削装
置の中空円筒状の固定筒に、冷却ガスや冷却液体等の冷
媒を供給するの冷却パイプ、切削した角膜を排出する吸
引パイプ、薬液を供給する注液パイプを適宜選択して設
けたものである。
【0015】また、本発明は、前述した眼球角膜切削装
置のシャフトのストローク幅と眼球角膜の切削刃の回転
数とを、眼球角膜の屈曲異常状態または眼球角膜の混濁
状態等に応じて調整可能にしたものである。
【0016】また、本発明は、前述した眼球角膜切削装
置の中空円筒状の固定筒に、テレビモニターに接続して
いるマイクロカメラ、温度センサー、その他の監視機器
を適宜取り付けたものである。
【0017】
【作用】本発明は、例えば眼球角膜の屈曲矯正、混濁治
療等の眼球角膜切削を行うについて、眼球角膜の切削個
所を的確な状態に固定して眼球の光学軸を確保するとと
もに、その切削個所を冷却することによって、あるいは
冷却バリヤーで包むことによって眼球角膜を保護しなが
ら、眼球角膜の組織破壊、変性、ゆがみ等を起こすこと
なく、眼球角膜を安全、正確に切除、切削するものであ
る。
【0018】
【実施例】以下、本発明の眼球角膜切削装置を図面に従
って説明する。 (実施例1)図1は、眼科医師の手で眼球角膜の曲率に
よる屈曲異常を矯正する一番簡単な装置であり、直流モ
ーター、パルスモーター、高速空気タービン等の駆動装
置(図示せず)によって回転するシャフト1の先端に、
角膜2の切削を行う回転式の切削刃3を着脱可能に取り
付ける。この切削刃3の着脱可能な取り付け方は、ネジ
込み式が簡便であるが、その他の公知の着脱可能な取り
付け方であれば、どのようなものでもかまわない。
【0019】回転式の切削刃3としては、図2に示すよ
うに、角膜2の曲率に合わせて曲率半径を5〜15mm
にした三日月状の薄い(厚さ0.01〜0.5mm)刃
であって、この一枚刃または複数枚刃のもの、すなわち
横型のものを使用するとよいが、これ以外にも、のみや
錐のような縦型のもの、ピンセットの先のような走査型
のもの、円盤型のもの、球面型のもの等も使用し、ま
た、切削刃3はダイヤモンド、カーボランダム、各種金
属等の公知のものを使用できる。そして切削刃3は角膜
2の屈曲異常状態に応じて最適なものを適宜選択して使
用すればよい。
【0020】これらの回転する切削刃3による角膜2の
切削は、切削刃3を角膜2に接触させながら、平行に移
動して行うもの、円形に移動して行うもの、放射線状に
移動して行うもの、前後または左右にジグザグに移動し
て行うもの、螺旋状に移動して行うもの、レンズ磨きの
ように移動して行うもの等があり、この角膜2の切削の
パターンも、主として、角膜2の屈曲異常状態に応じ
て、最適な切削パターンを適宜選択して決定すればよ
い。
【0021】切削刃3の回転数は、通常の場合は、10
0〜300000rpmであればよく、具体的には、角
膜2の屈曲異常状態に応じて、回転式の切削刃3の種
類、角膜2の切削のパターンに応じて、最適な数値を適
宜選択して決定する。
【0022】以下に、眼科医師の手によって、角膜2の
曲率による屈曲異常を矯正する場合の工程について説明
をする。 (1)公知である屈折法によって、屈曲異常を呈してい
る眼球の角膜2の屈折力を確認し、(2)各種の数値に
よって、角膜2の曲率半径を読み取ることができる角膜
曲率計で角膜2の曲率半径を測定し、(3)測定した角
膜2の曲率半径を考慮して矯正半径値を計算し、(4)
測定した角膜2の曲率半径と計算した矯正半径値を勘案
して、角膜2に対する切削の深さを計算するとともに、
回転式の切削刃3の種類、回転数値、切削のパターンを
決定し、(5)角膜2の光心を測定し、この角膜2の光
心に回転式の切削刃3を確実に接触させて、前述した切
削条件を眼科医師の視覚で確認しながら、角膜2の切削
を行い、角膜2の曲率による屈曲異常を矯正する。
【0023】(実施例2)図3は、前述した場合と同様
に、眼科医師の手で眼球角膜の曲率による屈曲異常を矯
正する比較的高級な装置であり、回転するシャフト1の
先端に、中空状のディスク4を固定するが、この中空状
のディスク4の下面には、皿の表面のような、角膜2の
曲率に合わせた曲率半径を形成し、数種類の曲率半径を
形成した中空状のディスク4の内から、角膜2の屈曲異
常状態に応じて、適切な中空状のディスク4を適宜選択
するようにする。
【0024】さらに、中空状の状のディスク4の下面に
は、前述したように、角膜2の屈曲異常状態(または眼
球角膜の混濁状態等)に応じて、種類を適宜選択した切
削刃3を着脱可能に取り付ける。中空状のディスク4の
下面への切削刃3の取り付け方は、切削刃3をディスク
4の中へ、着脱可能に、差し込んだり、はめ込んだ流出
り、ネジ込んだり、その他の公知の着脱可能な取り付け
方であれば、どのようなものでもかまわない。
【0025】回転式の切削刃3としては、実施例1にお
いて述べたように、例えば角膜2の曲率に合わせてた三
日月状の薄い刃である横型のもの、のみや錐のような縦
型のもの、ピンセットの先のような走査型のもの、円盤
型のもの、球面型のもの等を、角膜2の屈曲異常状態ま
たは角膜2の混濁状態等に応じて、適宜選択して使用す
ればよい。
【0026】また、回転する切削刃3による角膜2の切
削パターンも、実施例1で述べたように、種々の切削パ
ターンがあるので、角膜2の屈曲異常状態(または角膜
2の混濁状態)に応じて、最適な切削パターンを適宜選
択すればよい。なお、切削刃3の回転数も、実施例1で
述べた場合と同様で、100〜300000rpmの範
囲内で、角膜2の屈曲異常状態または角膜2の混濁状態
等、回転式の切削刃3の種類、角膜2の切削のパターン
に応じて、最適な回転数を適宜選択して決定する。
【0027】なお、中空状のディスク4には、必要に応
じて、その下面に多数の細孔5(孔径0.1〜3mm)
を間隔を置いて設けるとともに、この中空状のディスク
4に、サクションパイプ6を接続して中空状のディスク
4を負圧状態にし、細孔5が角膜2の表面に接着しなが
ら回転させるようにして、回転する切削刃3による角膜
2の切削を行うようにしてもかまわない。中空状のディ
スク4の下面には、前述した細孔5を設ける以外に、ス
リットや、その他の通孔を設けてもよい。
【0028】また、必要に応じて、細孔5を設けた中空
状のディスク4に、冷却ガス、冷却液体等を供給するの
冷却パイプ7を接続し、中空状のディスク4内に冷却ガ
ス、冷却液体等を圧入し、回転するする中空状のディス
ク4の細孔5より漏洩させることによって、角膜2の表
面を冷却したり、冷却バリヤーを形成したりしながら、
切削刃3による角膜2の切削を安全に効果的に行うよう
にしてもよい。
【0029】さらに、必要に応じて、細孔5を設けた中
空状のディスク4に、薬液を供給する注液パイプ8を接
続し、中空状のディスク4内に生理食塩液、リンゲル
液、麻酔液等を圧入し、回転するする中空状のディスク
4の細孔5より漏洩させることによって、角膜2の表面
を潤活にしたり、洗浄したり、麻酔をかけたりしなが
ら、切削刃3による角膜2の切削を、円滑に効率的に行
うようにしてもよい。
【0030】前述した細孔5を設けた中空状のディスク
4に接続するサクションパイプ6、冷却ガス、冷却液体
等を供給するの冷却パイプ7、薬液を供給する注液パイ
プ8は、必要に応じて、一つのパイプまたは複数のパイ
プを中空状のディスク4に接続してもよい。
【0031】複数のパイプを中空状のディスク4に接続
する場合は、まず冷却パイプ7より冷却ガス、冷却液体
等を供給し、細孔5より漏洩させることによって、角膜
2の表面を冷却したり、冷却バリヤーを形成した後に、
冷却ガス、冷却液体等を供給を中断し、次いでサクショ
ンパイプ6よって中空状のディスク4を負圧状態にし、
細孔5を角膜2の表面に接着させながら回転させると同
時に、注液パイプ8より生理食塩液、リンゲル液、麻酔
液等をを供給し、細孔5より漏洩させることによって、
角膜2の表面を潤活にしたり、洗浄したり、麻酔をかけ
たりするようにし、以後この操作を繰り返せばよい。
【0032】また、複数のパイプを中空状のディスク4
に接続する場合は、中空状のディスク4の下面に設けた
多数の細孔5の内、円周に近い部分の細孔5を角膜2の
表面への接着用に使用できるように、また中間部分の細
孔5を冷却ガス、冷却液体等の供給用に使用できるよう
に、さらに中心部分の細孔5を各種の薬液の供給用に使
用できるように、中空状のディスク4内を複数室に区画
してもよい。
【0033】させに、中空状のディスク4の下面に排出
スリツト9(スリッスの長さ1〜10mm、スリッスの
幅0.5〜5mm)を設けて、これにサクションパイプ
6の一端を接続して中空状のディスク4を負圧状態にす
ることによって、切削刃3で切削した角膜を中空状のデ
ィスク4外に廃棄してもよい。
【0034】眼科医師の手で中空状のディスク4を操作
して、角膜2の曲率による屈曲異常を矯正する場合の工
程も、(1)〜(3)は、実施例1の場合と同様である
ので、以下に相違点について説明をする。 (1)〜(3)は省略、(4)測定した角膜2の曲率半
径と計算した矯正半径値を勘案して、角膜2に対する切
削の深さを計算するとともに、回転式の切削刃3の種
類、回転数値、切削のパターンを決定し、さらに、必要
に応じて、中空状のディスク4の負圧条件、冷却ガス等
を供給条件、生理食塩液、麻酔液等の薬液の供給条件等
を決定し、(5)角膜2の光心を測定し、この角膜2の
光心に、中空状のディスク4の回転式の切削刃3を確実
に接触させて、前述した切削条件を眼科医師の視覚で確
認しながら、角膜2の切削を行い、角膜2の曲率による
屈曲異常を矯正する。
【0035】(実施例3)図4は、中空円筒状の固定筒
10を用いて、眼科医師の手によらずに自動化させて、
眼球角膜の曲率による屈曲異常を矯正する高級な装置で
あり、中空円筒状の固定筒10を支柱に上下動可能に取
り付け、この固定筒10の上端部に、石英ガラス等のレ
ーザー光線の透過性を有する蓋11を取り付けるととも
に、この固定筒10の下端部に、眼球への固定手段とし
てツメ12(吸着孔を有する吸着チューブでもよい)を
取り付けてもよく、さらに中空円筒状の固定筒10内
に、モーター等の駆動手段(図示せず)によって回転す
るシャフト1を取り付け、このシャフト1の先端に中空
状のディスク4を固定する。
【0036】そして、中空円筒状の固定筒10に設けた
中空状のディスク4の下面には、実施例1と同様に、角
膜2の屈曲異常状態に応じて、種類を適宜選択した切削
刃3を、着脱可能に取り付ける(機構を簡略する場合に
は、シャフト1の先端に直接切削刃3を取り付けてもよ
い)。
【0037】中空円筒状の固定筒10に設けた中空状の
ディスク4の下面への切削刃3の取り付け方、切削刃3
の形状、切削刃3による角膜2の切削パターン、切削刃
3の回転数は、公知の制御装置(図示せず)に入力して
記憶させる点を除いて、実施例2で述べた場合と同様で
あるので、説明を省略する。
【0038】なお、中空円筒状の固定筒10内に取り付
けたシャフト1は、眼球角膜2の屈曲異常状態に応じ
て、シャフト1のストローク幅、すなわち上下動の幅を
調整可能に構成し、中空状のディスク4の下面(または
シャフト1の先端)に取り付けた切削刃3の、眼球角膜
2への押圧状態、切削する深さ等の条件を調整可能に
し、眼球角膜2の屈曲異常状態に応じた最適の手術がで
きるようにする。さらに、この場合、切削刃3の回転数
も、眼球角膜2の屈曲異常状態に応じて、調整可能に構
成し、そして、これらの数値も、公知の制御装置(図示
せず)に入力して記憶させる。
【0039】さらに、中空円筒状の固定筒10には、必
要に応じて、眼球角膜2を冷却する冷却ガス、冷却液体
等の冷媒を供給するの冷却パイプ7、生理食塩液や麻酔
薬等の供給する薬液を注液パイプ8、切除した角膜を外
部に排出させる吸引パイプ(図示せず)等を適宜選択し
て接続してもかまわない。さらには、眼球角膜2の手術
状態を監視しながら行う、テレビモニター(図示せず)
に接続しているマイクロカメラ、また眼球角膜2の手術
個所の冷却状態、凍結バリヤーの形成状態を確認する温
度センサー、その他の監視機器をを取り付けると、眼球
角膜23の手術の際に便利である。
【0040】また、実施例2で述べたと同様に、中空円
筒状の固定筒10内に取り付けた中空状のディスク4の
下面には、必要に応じて、孔径0.1〜3mmの細孔5
(スリット、その他の通孔でももよい)を多数個間隔を
置いて設け、このような中空状のディスク4に、サクシ
ョンパイプ6を接続して中空状のディスク4を負圧状態
にし、中空状のディスク4の細孔5が角膜2の表面に接
着しながら回転するようにして、中空状のディスク4に
設けた切削刃3によって、角膜2の切削を行うようにし
てもよいし、また、この中空状のディスク4の下面に、
排出スリツト9を設けて、切削した角膜2を中空状のデ
ィスク4を介して外部に排出するようにしてもよい。
【0041】さらに、実施例2で述べたと同様に、中空
円筒状の固定筒10内に取り付けた中空状のディスク4
の下面には、必要に応じて、冷却ガス、冷却液体等の冷
媒を供給するの冷却パイプ7を接続したり、薬液を供給
する注液パイプ8を接続したりしてもかまわない。
【0042】中空円筒状の固定筒10を用いて角膜2の
曲率による屈曲異常を矯正する場合の工程も、(1)〜
(3)は、実施例1と実施例2の場合と同様であるの
で、以下に相違点について説明をする。 (1)〜(3)は省略、(4)測定した角膜2の曲率半
径と計算した矯正半径値を勘案して、角膜2に対する切
削の深さを計算するとともに、回転式の切削刃3の種
類、回転数値、切削のパターンを決定して制御装置に記
憶させ、さらに、必要に応じて、中空円筒状の固定筒1
0または中空状のディスク4の負圧条件、冷却ガス等を
供給条件、生理食塩液、麻酔液等の薬液の供給条件等も
決定して制御装置に記憶させ、(5)角膜2の光心を測
定し、この角膜2の光心に、中空状のディスク4の回転
式の切削刃3を確実に接触させて、前述した切削条件を
制御装置のモニター、センサー等で確認しながら、角膜
2の切削を行い、角膜2の曲率による屈曲異常を矯正す
る。
【0043】以上述べた実施例1〜3においては、眼球
角膜2の屈曲異常を矯正する場合について説明したが、
眼球角膜2の混濁を治療する場合についても、まったく
同様の手順と操作で行うことができる。
【0044】
【発明の効果】本発明の眼球角膜手術装置によると、眼
球角膜の屈曲異常状態または眼球角膜の混濁状態等に応
じて、回転式の切削刃等を適宜選択することによって、
最適の状態に角膜を切削して眼球角膜の屈曲異常の矯正
や眼球角膜の混濁治療等を、簡単に、確実に、迅速に行
うことができ、かつ角膜を弱くなることなく、角膜が次
第に再生して手術前の曲率半径に復元することないとい
う優れた効果を達成することができる。
【0045】また、本発明の眼球角膜手術装置による
と、レーザーによる場合のように、光化学熱反応による
角膜組織に対する侵襲に伴う、術後の角膜の組織破壊、
火傷、変性、歪み、混濁等を起こすことなく、かつ術後
の治癒時間を短縮して、眼球角膜の屈曲異常の矯正、眼
球角膜の混濁治療を安全に行うことができるメリットも
ある。
【0046】さらに、中空状のディスクの下面に切削刃
を取り付けた場合は、回転式の切削刃の取り付け状態が
よくなり、また切削刃の眼球角膜への接着がよくなり、
眼球角膜の冷却、切削した眼球角膜の排除が容易にな
り、安定的に眼球角膜の切削を行うことができ、最適の
状態に、屈曲異常の矯正や眼球角膜の混濁治療等を行う
ことができる。
【0047】中空円筒状の固定筒を用いると、シャフト
や中空状のディスクの取り付け状態が安定し、これらへ
の回転式の切削刃の取り付け状態がよくなり、また切削
刃の眼球角膜への接着が一層よくなり、眼球角膜の冷
却、切削した眼球角膜の排除が一段と容易になり、より
安定的に眼球角膜の切削を行うことができ、より最適の
状態に、屈曲異常の矯正や眼球角膜の混濁治療等を行う
ことができる。
【0048】シャフトのストローク幅や切削刃の回転数
を調整可能にすると、切削刃の眼球角膜への接着が格段
とよくなり、より安定的に眼球角膜の切削を行うことが
でき、より最適の状態に、屈曲異常の矯正や眼球角膜の
混濁治療等を行うことができるとともに、眼球角膜切削
装置の自動化が容易になる。
【0049】本発明の眼球角膜切削装置に、テレビモニ
ターに接続しているマイクロカメラ、温度センサー、そ
の他の監視機器を取り付けると、眼球角膜の切削状態を
テレビモニター、その他の機器で監視しながら、眼球角
膜の切削を行えるので、眼球角膜の切削を、切削状況に
応じて適切、正確、安全に行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】回転するシャフトの先端に、眼球角膜の切削を
行う回転式の切削刃を着脱可能に取り付けた状態を示す
本発明の眼球角膜切削装置の説明図である。
【図2】回転するシャフトの先端に、三日月状の薄い回
転式の回転式の切削刃を着脱可能に取り付けた状態を示
す本発明の眼球角膜切削装置の説明図である。
【図3】回転するシャフトの先端に固定した中空状のデ
ィスクの下面に、角膜の切削を行う切削刃3を着脱可能
に取り付けた状態を示す本発明の眼球角膜切削装置の説
明図である。
【図4】中空円筒状の固定筒に設けた回転するシャフト
の先端に固定した中空状のディスク4の下面に、角膜の
切削を行う切削刃3を着脱可能に取り付けた状態を示す
本発明の眼球角膜切削装置の説明図である。
【符号の説明】
1 シャフト 2 眼球角膜 3 切削刃 4 中空状のディスク 5 細孔 6 サクションパイプ 7 冷却パイプ 8 注液パイプ 9 排出スリット 10 中空円筒状の固定筒

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モーター等の駆動手段によって回転する
    シャフトの先端に眼球角膜の切削刃を取り付けて、眼球
    角膜の屈曲異常の矯正や眼球角膜の混濁治療等を行うに
    ついて、シャフトの先端に、眼球角膜の屈曲異常状態ま
    たは眼球角膜の混濁状態等に応じて、眼球角膜の切削刃
    の種類を適宜選択して着脱可能に取り付けた眼球角膜切
    削装置。
  2. 【請求項2】 回転するシャフトの先端に中空状のディ
    スクを固定し、この中空状のディスクの下面に、眼球角
    膜の切削刃の種類を適宜選択して着脱可能に取り付けた
    請求項1記載の眼球角膜切削装置。
  3. 【請求項3】 中空状のディスクの下面に多数の細孔ま
    たはスリットを間隔を置いて設け、さらに中空状のディ
    スクに、サクションパイプ、冷却ガスや冷却液体等の冷
    媒を供給するの冷却パイプ、薬液を供給する注液パイプ
    を適宜選択して設けた請求項2記載の眼球角膜切削装
    置。
  4. 【請求項4】 中空状のディスクの下面に、切削した角
    膜の排出口またはスリットを設けた請求項3記載の眼球
    角膜切削装置。
  5. 【請求項5】 眼球を固定するために中空円筒状の固定
    筒を用い、中空円筒状の固定筒の下端部に眼球に吸着す
    る通孔を有する吸着チューブを取り付け、さらに中空円
    筒状の固定筒内に、モーター等の駆動手段によって回転
    するシャフトを取り付け、シャフトの先端またはシャフ
    トの先端に固定した中空状のディスクの下面に、眼球角
    膜の屈曲異常状態または眼球角膜の混濁状態等に応じ
    て、眼球角膜の切削刃の種類を適宜選択して着脱可能に
    取り付けた眼球角膜切削装置。
  6. 【請求項6】 中空円筒状の固定筒に、冷却ガスや冷却
    液体等の冷媒を供給する冷却パイプ、切削した角膜を排
    出する吸引パイプ、薬液を供給する注液パイプを適宜選
    択して設けた請求項5記載の眼球角膜切削装置。
  7. 【請求項7】 眼球角膜の屈曲異常状態または眼球角膜
    の混濁状態等に応じて、シャフトのストローク幅と眼球
    角膜の切削刃の回転数とを調整可能にする請求項5また
    は請求項6記載の眼球角膜切削装置。
  8. 【請求項8】 固定リングまたは中空円筒状の固定筒
    に、テレビモニターに接続しているマイクロカメラ、温
    度センサー、その他の監視機器を取り付けた眼球角膜切
    削装置。
JP4353741A 1992-11-20 1992-12-15 眼球角膜切削装置 Pending JPH06181946A (ja)

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AU65157/94A AU677390B2 (en) 1992-11-20 1993-11-19 Cornea operating method and apparatus
DE69321102T DE69321102T2 (de) 1992-11-20 1993-11-19 Gerät für chirurgische eingriffe an der kornea
PCT/JP1993/001699 WO1994012131A1 (en) 1992-11-20 1993-11-19 Cornea operating method and apparatus
CA002127879A CA2127879A1 (en) 1992-11-20 1993-11-19 Method and apparatus for operation on eye cornea
EP94900288A EP0627207B1 (en) 1992-11-20 1993-11-19 Cornea operating apparatus
US08/256,547 US5616139A (en) 1992-11-20 1993-11-19 Method and apparatus for operating a cornea
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109431680A (zh) * 2018-12-06 2019-03-08 苏州理想眼科医院有限公司 一种新型高频玻切头

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