JPH06178127A - 符号化装置 - Google Patents

符号化装置

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JPH06178127A
JPH06178127A JP32536492A JP32536492A JPH06178127A JP H06178127 A JPH06178127 A JP H06178127A JP 32536492 A JP32536492 A JP 32536492A JP 32536492 A JP32536492 A JP 32536492A JP H06178127 A JPH06178127 A JP H06178127A
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JP32536492A
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Hirokazu Genno
広和 源野
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像圧縮の圧縮時間を高速化させた符号化装
置を提供する。 【構成】 フレームメモリ3に記憶された符号化対象の
原画の輝度値データに基づいて、原画のエッジ部につい
ての情報を抽出するエッジ抽出処理手段(41)と、該
エッジ抽出処理手段(41)により得られた原画のエッ
ジ部についての情報に基づいて、原画を種々の大きさを
有する複数ブロックに分割するブロック分割処理手段
(42)と、該ブロック分割処理手段(42)により得
られた分割ブロックに基づいて符号化対象ブロックとな
る値域を設定し、輝度値、及び画素配置の変換により各
値域に対する自己相似画像領域となる変域を原画から探
索する探索処理手段(43)と、該探索処理手段(4
3)により得られた原画の値域全てに対する変域、及び
変換法の情報に基づいて符号語を作成出力する符号化処
理手段(44)と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反復変換符号化方式に
係る符号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ISDN(ディジタル統合サービ
ス網)を中心とした広域ネットワークの構築、及び画像
出力装置や印刷機などの普及に伴い、画像メディアの重
要性が益々高まってきており、画像信号をできるかぎり
高効率で伝送したり蓄積するための技術が重要となって
いる。
【0003】また、画像信号には冗長成分が含まれてお
り、これらを除去することにより画像信号を表現するた
めのデータ量を圧縮することが可能となる。
【0004】このため、画像信号の冗長度を削減する種
々の符号化方式が提案されており、特に最近では自然画
像に対して高効率圧縮が可能な反復変換符号化方式が提
案されている(A.E.Jacquin ,ICASSP’90 M8.2 1990 IE
EE )。
【0005】この反復変換符号化方式は、原画をn×n
画素の領域に等分割し、夫々の領域の原画に最も相似な
自己相似画像を、その領域の画素の2倍の正方形、即
ち、2n×2n画素の領域の原画から探索し、その探索
領域を複数回変換することによって原画を復元するもの
であり、その結果を符号語とすることで画像の圧縮を行
っている。
【0006】これは画像をいくつかの領域に分割して得
られる夫々の領域の画像が、それと異なる領域に相似な
関係になるような自己相似画像を有していることに着目
している。尚、本明細書では、近似に用いられた原画の
領域を変域、近似された原画の領域を値域と、以下呼称
する。ここで、2つの画像が相似であるとは、画像平面
とこれに垂直な画素値軸からなる3次元空間において、
2つの画像の画像曲面を一致させる変換が存在すること
を意味している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来方式では、原画を等分割した値域の全てについて原画
全領域から自己相似画像を有する領域、即ち、変域を探
索するため、探索に長時間を要し、画像圧縮の圧縮時間
の高速化が困難であった。
【0008】本発明は、斯かる点に鑑みてなされたもの
であって、画像圧縮の圧縮時間を高速化させた符号化装
置を提供するものである。
【0009】
【問題点を解決するための手段】本発明は、符号化対象
の原画の輝度値データを記憶するフレームメモリと、該
フレームメモリに記憶された輝度値データに基づいて、
原画のエッジ部についての情報を抽出するエッジ抽出処
理手段と、該エッジ抽出処理手段により得られた原画の
エッジ部についての情報に基づいて、原画を種々の大き
さを有する複数ブロックに分割するブロック分割処理手
段と、該ブロック分割処理手段により得られた分割ブロ
ックに基づいて符号化対象ブロックとなる値域を設定
し、輝度値、及び画素配置の変換により各値域に対する
自己相似画像領域となる変域を原画から探索する探索処
理手段と、該探索処理手段により得られた原画の値域全
てに対する変域、及び変換法の情報に基づいて符号語を
作成出力する符号化処理手段と、を備えている符号化装
置である。
【0010】
【作用】本発明によれば、原画を種々の大きさを有する
複数ブロックに可変分割した値域について変域の探索処
理を行うので、原画中の値域の総数を低減することがで
き、変域の探索処理の短時間化が図れる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の符号化装置をその実施例を示
す図面に基づいて説明する。
【0012】図1は本発明の符号化装置の概略構成を示
すブロック図である。図において、1は原画の画像を2
56×256画素のR,G,B信号として読み取るカメ
ラ、2はカメラ1で読み取られたR,G,B信号を、C
IE(国際照明委員会)によって推奨されている直交3
次元色空間(L***色空間)のL*(明度)信号に変
換する変換部であり、L*信号は原画の各画素の輝度値
に相当している。3は変換部2で変換された原画のL*
信号を原画データとして記憶するフレームメモリ、4は
制御部であって、後述するエッジ抽出処理部41、ブロ
ック分割処理部42、探索処理部43、符号化処理部4
4から構成され、ROM(読み出し専用メモリ)5に予
め格納された制御プログラムに従って、制御部4の各処
理部41、42、43、44を動作させている。6は制
御部4の各処理部41、42、43、44により得られ
たデータを一時記憶保持する記憶部である。
【0013】ここで、エッジ抽出処理部41は、フレー
ムメモリ3に記憶されたL*値データに基づいて原画の
エッジ部についての情報を抽出を行う。ブロック分割処
理部42は、エッジ抽出処理部41により得られた原画
のエッジ部についての情報に基づいて、原画を種々の大
きさを有する複数ブロックに分割する。探索処理部43
は、ブロック分割部42により得られた分割ブロックに
基づいて符号化対象ブロックとなる値域を設定し、L*
値、及び画素配置の変換により各値域に対する自己相似
画像領域となる変域を原画から探索する。符号化処理部
44は、探索処理部43により得られた原画の値域全て
に対する変域、及び変換法の情報に基づいて符号語を作
成出力する。
【0014】次に、本発明の符号化装置の符号化処理全
体の概要を図2のフローチャートにより説明する。
【0015】先ず、カメラ1から読み取られた原画の各
画素のR,G,B信号を変換部2にてL*信号に変換
し、そのL*信号を原画データとしてフレームメモリ3
に格納する(S1)。そして、フレームメモリ3に格納
された原画データに基づいて、原画のエッジ部、及び平
坦部を抽出するエッジ抽出処理を行う(S3)。次に、
抽出処理された原画のエッジ部、及び平坦部情報に基づ
いて、後述する4分木分割手法により原画を種々の大き
さを有するいくつかの領域に分割するブロック分割処理
を行い(S5)、そのブロック分割された処理データに
基づいて値域を設定し、その各値域に対する変域を原画
から探索する探索処理を行う(S7)。そして、ステッ
プS7での探索処理により得られた原画の値域全てに対
する変域、及び変換法の情報に基づいて符号化処理を行
い(S9)、全処理を終了する。
【0016】次に、上記ステップS3〜S7の各処理の
詳細内容について説明する。先ず、上記ステップS3の
エッジ抽出処理の詳細内容について、図3のフローチャ
ートにより説明する。
【0017】先ず、フレームメモリ3に格納された原画
の各画素に対する下記の数1に示すガウス関数のラプラ
シアン(∇2G)のフィルターを設定する(S10
1)。尚、本発明では数1に示す∇2Gフィルターの標
準偏差σを1.44ドットに設定している。これは、人
間の網膜において、光強度変化の検出を司る神経節細胞
の特性が、ガウス関数のラプラシアン(∇2G)によっ
て近似できることに基づいている(デビッド・マー著
「ビジョン」産業図書、1992年、第60頁)。
【0018】
【数1】
【0019】また、ガウス関数のラプラシアン(∇
2G)はフィルターとして、次の特徴を有している。 画像中のエッジ部は、高周波エッジから低周波エッ
ジまで様々なスケールを有するものが存在しており、こ
れらを適切に検出するには、異なる空間的スケールのフ
ィルターを用いる必要がある。∇2Gフィルターでは、
その標準偏差σの大きさを任意に変えることによって、
種々の空間的スケールを有するエッジ部を対象として、
フィルタリングが行われる。 強度変化の検出は、ゼロ交差の概念を用いることに
よって可能である。即ち、図4(a)に示す強度変化が
発生している場合、その変化の1次導関数を算出するこ
とによって図4(b)に示すようにピークが発生し、更
に2次導関数を算出すれば、図4(c)に示すようにゼ
ロ交差Zが生じる。∇2Gフィルターは、ガウス関数の
2次微分を施すものであるから、フィルタリング処理の
結果のゼロ交差点を求めれば、エッジ部を検出すること
ができる。
【0020】次に、原画の各画素のL*値に対して下記
の数2に示す∇2Gとの畳み込み演算を施し(S10
3)、その畳み込み演算の結果、ゼロ交差となる画素を
エッジ部、そうでない画素を平坦部として抽出処理し
(S105)、原画の各画素のL*値、及びエッジ部か
平坦部かのエッジ情報を抽出処理データとして記憶部6
に記憶させ(S107)、エッジ抽出処理を終了する。
【0021】
【数2】
【0022】次に、図2のステップS5のブロック分割
処理において使用した4分木分割手法について説明す
る。これは、先ず原画全体についてエッジ部画素が存在
するかどうか調べ、存在すれば、十字型の4等分割を行
いその領域を1/4に分割する。そして、分割した領域
について、左上から右上、左下、右下に順次エッジ部画
素が存在するかどうか調べ、存在すれば、その領域をさ
らに1/4に分割し、エッジ部画素が存在しなければ、
その領域の分割処理を打ち切る。以上の分割操作を、4
×4画素のブロックサイズになるまで繰り返し行わせ
る。
【0023】以上の手法により原画をブロック分割した
場合の分割図を図5に示す。即ち、図5に示すようにエ
ッジ部画素が領域X5にのみ存在し、且つその領域X5
ブロックサイズが4×4画素の場合には、領域X0〜X9
の順でブロック分割されることになる。
【0024】次に、図2のステップS5のブロック分割
処理において、上記4分木分割手法を使用して行った分
割処理の詳細について、図6のフローチャートにより説
明する。
【0025】先ず、初期値設定として分割ブロックの大
きさに対応する階層P(0≦P≦6,P:整数)を0
に、階層Pにおけるブロック領域の相対位置に対応する
b[P](0≦b[P]≦3,b[P]:整数)を0に設定す
る(S201)。ここで、P=0は256×256画
素、P=1は128×128画素、P=2は64×64
画素、P=3は32×32画素、P=4は16×16画
素、P=5は8×8画素、P=6は4×4画素のブロッ
クの大きさを表しており、本実施例では最小分割ブロッ
クの大きさを4×4画素領域とした。また、b[P]は図
7に示すように4分割された階層Pにおけるブロック領
域の相対位置を示し、b[P]=0は左上、b[P]=1は
右上、b[P]=2は左下、b[P]=3は右下の領域を表
している。
【0026】次に、記憶部6に記憶されたエッジ抽出処
理データを読み出し、b[P]のブロック領域内にエッジ
部画素が有るかどうか判断し(S203)、YESの場
合にはステップS205に進み、階層Pが6であるか、
即ち、最小分割ブロックの大きさとなっているか判断す
る。
【0027】そして、ステップS205において、NO
の場合には階層Pをインクリメント(S207)した
後、ステップS203に戻り、YESの場合には分割ブ
ロック領域の階層情報Aとして7を記憶部6に記憶させ
(S209)、ステップS215に進む。ステップS2
09において、階層情報Aを7にするのは階層P=6の
ブロック領域内にエッジ部画素が無い場合と識別するた
めである。
【0028】一方、ステップS203において、NOの
場合にはステップS211に進み、階層Pが0である
か、即ち、原画にエッジ部画素が全く無いか判断する。
【0029】そして、ステップS211において、YE
Sの場合にはブロック分割処理を終了させ、NOの場合
には分割ブロック領域の階層情報Aとして階層Pを記憶
部6に記憶させて(S213)、ステップS215に進
む。
【0030】ステップS215では、b[P]をインクリ
メントして階層Pにおけるブロック領域の位置を移動さ
せ、ステップS217に進む。
【0031】そして、ステップS217において、b
[P]が4になったか、即ち、階層Pにおける4分割ブロ
ック領域の全てについて階層情報Aを記憶部6に記憶さ
せたかどうか判断し、NOの場合にはステップS203
に戻り、YESの場合にはb[P]を0に設定し(S21
9)、ステップS221に進む。
【0032】ステップS221では、階層Pをデクリメ
ントした後、次のステップS223おいて階層Pが0に
なったか、即ち、原画領域全てについてブロック分割さ
れたかどうか判断し、NOの場合にはステップS217
に戻り、YESの場合にはブロック分割処理を終了させ
る。
【0033】以上のブロック分割処理により、原画がエ
ッジ部画素を有する階層P=6の一定サイズのブロック
領域と、平坦部画素のみの階層P=1〜6の異なるサイ
ズのブロック領域に分割され、その処理結果が記憶部6
に階層情報データとして記憶される。
【0034】次に、図2のステップS7の探索処理の詳
細内容について、図8、図9のフローチャートにより説
明する。
【0035】先ず、記憶部6に記憶された分割ブロック
領域の階層情報データを読み出す(S301)。
【0036】そして、読み出した階層情報データから階
層情報Aの最小値m(m:整数)を求め、A=mの階層
情報を4個のA=m+1の階層情報に置き換え、その階
層情報データを値域データとして記憶部6に記憶し(S
303)、ステップS305に進む。
【0037】ステップS305では、初期値設定として
値域の階層i(0≦i≦7,i:整数)を7に、値域の
ブロックサイズcを4×4画素に、変域のブロックサイ
ズdを8×8画素に設定する。これにより変域の探索処
理がエッジ部画素を有する値域から開始される。
【0038】そして、次のステップS307では、階層
iがm以下か、即ち、全ての値域について変域の探索処
理を行ったかどうか判断し、NOの場合にはステップS
309に進み、YESの場合には探索処理を終了させ
る。
【0039】ステップS309では階層iが7かどうか
判断し、YESの場合にはステップS313に進み、N
Oの場合には値域のブロックサイズcを28-i×28-i
素に、変域のブロックサイズdを29-i×29-i画素に、
探索閾値thを3.04×4 8-iに設定した(S31
1)後、ステップS313に進む。
【0040】ステップS313では、記憶部6に記憶さ
れた値域データから階層iの値域データを1組読み出す
と共に、その値域データに対応する領域の原画データ
(以下、値域画と略記する)を記憶部6に記憶されたエ
ッジ処理データから取り出す。
【0041】そして、次のステップS315では、ステ
ップS313において階層iの値域画全ての読み出しを
終了し、次の読み出しデータが無いかどうか判断し、Y
ESの場合には階層iをデクリメントした(S317)
後、ステップS307に戻り、NOの場合にはステップ
S319に進む。
【0042】ステップS319では、記憶部6に記憶さ
れたエッジ処理データからブロックサイズdの原画デー
タ(以下、変域画と略記する)を1組読み出し、ステッ
プS321に進む。
【0043】ステップS321では、ステップS319
においてブロックサイズdの変域画全ての読み出しが終
了し、次の読み出しデータが無いかどうか判断し、YE
Sの場合にはステップS313に戻り、NOの場合には
ステップS323に進む。
【0044】ステップS323では、ステップS319
において取り出された変域画が整合条件を満たすかどう
か判断する。ここで、整合条件としては、階層i=7の
場合には変域画にエッジ部を含み、階層i≠7の場合に
は変域画にエッジ部を含まないこととする。
【0045】そして、ステップS323において、NO
の場合にはステップS319に戻り次の変域画の読み出
しを行い、YESの場合には次のステップS325に進
み変域画のブロックサイズdを値域画のブロックサイズ
cに縮小、即ち、変域画の画素数を値域画の画素数に変
換する。例えば、変域画のブロックサイズdが8×8画
素の場合には、変域画を2×2画素の小領域に分割し、
それぞれの小領域の輝度値(L*値)の平均を1画素の
輝度値として、4×4画素のブロックサイズにサイズを
縮小する。
【0046】次のステップS327では、ステップS3
25において得られた変域画の画素配置変換パターンP
t(0≦Pt≦7,Pt:整数)を0に設定し、ステップ
S329に進む。ここで、Pt=0は無変換、Pt=1は
左右反転変換、Pt=2は上下反転変換、Pt=3は右下
り対角線反転変換、Pt=4は左下り対角線反転変換、
Pt=5は90°回転変換、Pt=6は180°回転変
換、Pt=7は270°回転変換を表している。
【0047】ステップS329では、変換パターンPt
が8以上か、即ち、全ての変換パターンについて探索画
の画素配置変換を行ったかどうか判断し、YESの場合
にはステップS319に戻り、NOの場合にはステップ
S331に進む。
【0048】ステップS331では、ステップS325
において得られた変域画の画素の配置を変換パターンP
tで変換し、ステップS333に進む。
【0049】ステップS333では、ステップS331
において画素配置変換された変域画の各画素の輝度値を
縮小率r(−1<r<1)で輝度変換する(以下、輝度
変換された変域画を変換画と略記する)。尚、縮小率r
は値域画の各画素の輝度値に対する変換画の各画素の輝
度値の2乗誤差の和Eが最小となる値に設定されてお
り、具体的には、値域画の平均輝度値を0に設定した場
合の値域画の各画素の輝度値をLC *、変換パターンPt
で変換した変域画の平均輝度値を0に設定した場合の変
域画の各画素の輝度値をLD *とすると次式で表される。
【0050】
【数3】
【0051】尚、本実施例では数3により求められる縮
小率rがr≦−1の場合にはr=−0.99999に、
r≧1の場合にはr=0.99999に設定した。
【0052】そして、次のステップS335では、値域
画の各画素の輝度値に対する変換画の各画素の輝度値の
2乗誤差の和Eを計算し、ステップS337に進む。
【0053】ステップS337では、階層iが7かどう
か、即ち、値域画がエッジ部かどうか判断し、YESの
場合には2乗誤差の和Eが今までの最小値かどうか判断
する(S339)。
【0054】そして、ステップS339において、NO
の場合にはステップS347に進み、YESの場合には
記憶部6に記憶された値域データの階層情報に、変域画
の左上画素の位置x、y(0≦x≦255,0≦y≦2
55,x、y:整数)、変換パターンPt、縮小率r、
及び値域画の平均輝度値を加え、探索処理データとして
記憶部6に記憶させ(S341)、ステップS347に
進む。尚、x、yは原画の左上画素を原点として右方向
をX軸、下方向をY軸とした場合における変域画の左上
画素の位置に対するX、Y座標値を表している。
【0055】一方、ステップS337において、NOの
場合には2乗誤差の和Eが閾値th以下かどうか判断し
(S343)、NOの場合にはS347に進み、YES
の場合には記憶部6に記憶された値域データの階層情報
に、変域画の左上画素の位置x、y、変換パターンP
t、縮小率r、及び値域画の平均輝度値を加え、探索処
理データとして記憶部6に記憶させ(S345)、ステ
ップS313に戻る。
【0056】ステップS347では、変換パターンPt
をインクリメントして、ステップS329に戻る。
【0057】従って、値域画がエッジ部の場合には原画
の全ての領域について探索処理を行い、値域画が平坦部
の場合には2乗誤差の和Eが一定閾値th以下の変域画
が見つかった時点で探索処理を終了させる。即ち、エッ
ジ部に比べてその再現性が視知覚的にあまり重要でない
平坦部については、変域の探索処理を短時間で行うこと
ができる。
【0058】次に、図2のステップS9の符号化処理の
詳細内容について、図10のフローチャートにより説明
する。
【0059】先ず、記憶部6に記憶された各値域の探索
処理データを順次読み出し(S401)、1組の2値化
情報(38ビット)からなる符号語に変換する(S40
3)。具体的には、最初の3ビットに値域の階層情報、
次の8ビットに変域画の左上画素の位置x、次の8ビッ
トに変域画の左上画素の位置y、次の3ビットに変換パ
ターンPt、次の8ビットに縮小率r、次の8ビットに
値域画の平均輝度値を2値化処理して符号語を作成す
る。
【0060】そして、作成した符号語を出力し(S40
5)、原画の値域全てについて符号語の出力を行ったか
どうか判断する(S407)。
【0061】ステップS407において、NOの場合に
はステップS401に戻り、YESの場合には符号化処
理を終了する。
【0062】以上のように、変域の探索処理において原
画を等分割した値域について行うのでなく、原画のエッ
ジ部、及び平坦部情報に基づいて原画を可変分割した値
域について行うので、原画中の値域の総数を低減するこ
とができる。
【0063】また、値域画が人間の視知覚的に重要なエ
ッジ部の場合には原画の全ての領域について探索処理を
行い、値域画が平坦部の場合には2乗誤差の和Eが一定
閾値thより小さな変域画が見つかった時点で探索処理
を終了させるので、復号時の画像再現性を低下させず、
探索処理を短時間化を図ることができる。
【0064】尚、本実施例では原画の各画素の輝度値と
してCIEによって推奨されているL***色空間の
*値を用いた場合について説明したが、この他にL*
**色空間のL*値、a*値、b*値を用いても構わな
い。これにより、原画がカラー画像の場合には、エッジ
抽出をより精度良く行うことができる。
【0065】
【発明の効果】以上述べた通り本発明によれば、原画を
種々の大きさを有する複数ブロックに可変分割した値域
について変域の探索処理を行うので、原画中の値域の総
数を低減することができ、変域の探索処理の短時間化が
図れる。
【0066】従って、画像圧縮の圧縮時間を高速化させ
た符号化装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の符号化装置の概略構成を示すブロック
図である。
【図2】本発明の符号化装置の符号化処理全体の概要を
示すフローチャートである。
【図3】図2の処理ステップS3のエッジ抽出処理の詳
細フローチャートである。
【図4】ゼロ交差によるエッジ検出の原理を説明する波
形図である。
【図5】4分木分割手法により原画をブロック分割した
場合の分割図である。
【図6】図2の処理ステップS5のブロック分割処理の
詳細フローチャートである。
【図7】ブロック分割処理における階層Pのブロック領
域の相対位置b[P]を説明する分割図である。
【図8】図2の処理ステップS7の探索処理の詳細フロ
ーチャートである。
【図9】図2の処理ステップS7の探索処理の詳細フロ
ーチャートである。
【図10】図2の処理ステップS9の符号化処理の詳細
フローチャートである。
【符号の説明】
1 カメラ 2 変換部 3 フレームメモリ 4 制御部 5 ROM 6 記憶部 41 エッジ抽出処理部 42 ブロック分割処理部 43 探索処理部 44 符号化処理部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】符号化対象の原画の輝度値データを記憶す
    るフレームメモリと、 該フレームメモリに記憶された輝度値データに基づい
    て、原画のエッジ部についての情報を抽出するエッジ抽
    出処理手段と、 該エッジ抽出処理手段により得られた原画のエッジ部に
    ついての情報に基づいて、原画を種々の大きさを有する
    複数ブロックに分割するブロック分割処理手段と、 該ブロック分割処理手段により得られた分割ブロックに
    基づいて符号化対象ブロックとなる値域を設定し、輝度
    値、及び画素配置の変換により各値域に対する自己相似
    画像領域となる変域を原画から探索する探索処理手段
    と、 該探索処理手段により得られた原画の値域全てに対する
    変域、及び変換法の情報に基づいて符号語を作成出力す
    る符号化処理手段と、 を備えていることを特徴とする符号化装置。
  2. 【請求項2】前記フレームメモリは符号化対象の原画の
    輝度値データとして直交3次元色空間の明度情報を記憶
    し、且つ前記エッジ抽出処理手段はガウス関数のラプラ
    シアンフィルタを用いて前記明度情報にフィルター処理
    を施して原画のエッジ部についての情報を抽出すること
    を特徴とする請求項1記載の符号化装置。
  3. 【請求項3】前記ブロック分割処理手段は、分割対象の
    ブロック内にエッジ部が存在するかどうか調べ、存在す
    る場合には該ブロックを1/4に等分割し、更にブロッ
    ク内にエッジ部がある場合には所定の最小ブロックサイ
    ズまで分割処理を継続し、ブロック内にエッジ部がない
    場合には分割処理を終了させることを特徴とする請求項
    1または2記載の符号化装置。
  4. 【請求項4】前記探索処理手段は、値域にエッジ部が存
    在する場合には、該値域との画像誤差が最低となる変域
    の探索処理を行い、値域にエッジ部が存在しない場合に
    は、該値域との画像誤差が所定値以下となる変域を探索
    した時点で探索処理を終了させることを特徴とする請求
    項1ないし3記載の符号装置。
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