JPH06177911A - パケットバッファ回路 - Google Patents

パケットバッファ回路

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JPH06177911A
JPH06177911A JP32644292A JP32644292A JPH06177911A JP H06177911 A JPH06177911 A JP H06177911A JP 32644292 A JP32644292 A JP 32644292A JP 32644292 A JP32644292 A JP 32644292A JP H06177911 A JPH06177911 A JP H06177911A
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packet
circuit
input
data
packet buffer
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Application number
JP32644292A
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English (en)
Inventor
Nobuya Arakawa
暢也 荒川
Tomohiro Tsuchida
知弘 土田
Takeshi Tanaka
健 田中
Soichiro Inaba
総一郎 稲葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 汎用性及び柔軟性に富んだパケットバッファ
回路を提供する。 【構成】 外部から与えられたパケットの参照箇所情報
に従い、入力パケットからその参照箇所のデータを取出
す参照箇所データ取出手段80と、外部から与えられた
当該パケットバッファ回路についての固有なデータと、
参照箇所データ取出手段が取出した参照箇所データとが
一致したときに、入力されたパケットをバッファリング
するものと決定するパケット判定手段80、100とを
備えた。また、外部から与えられたパラレル変換モード
信号に応じて、パケットデータのビット並列度を変換す
る可変パラレル変換手段90を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力パケットをバッフ
ァリングするパケットバッファ回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】通信しようとするパケット量の変動を吸
収したりパケットの送出タイミングを調整したりなどす
るために、パケット交換機には、入力パケットを一時的
に蓄積するパケットバッファ回路が設けられている。ま
た、最近では、入力されたパケットを一律に蓄積するの
ではなく、そのパケットが有する性格、性質等によって
パケットを振り分けて蓄積するパケットバッファ回路も
提案されている。
【0003】図2は、パケットが有する性格、性質等に
よってパケットを振り分けて蓄積するパケットバッファ
回路を備えた従来のパケット交換機(特開平1−231
457号)の構成例を示すブロック図である。
【0004】図2において、このパケット交換機は、1
又はそれ以上の端末1を収容する端末インターフェース
回路10と、1又はそれ以上の端末インターフェース回
路10を収容するヘッダ付加回路20と、1又はそれ以
上のヘッダ付加回路20を収容するパケットバッファ回
路30と、当該交換機全体を制御する制御プロセッサ5
0とから構成されている。
【0005】端末インタフェース回路10は、端末1に
対応してパケット変換回路11を有する。端末インタフ
ェース回路10は各端末1を収容し、端末1から入力さ
れたメッセージを所定のビット数のデータに分割し、図
3に示すように、各データ毎に端末番号16を付加して
パケット14を組立てる。複数のパケット変換回路11
がマルチプレクサ13に収容され、マルチプレクサ13
は、各パケット変換回路11から所定の順番でパケット
14を1個ずつ読出すことで多重化してハイウェイ15
に載せる。
【0006】ヘッダ付加回路20は、ハイウェイ15か
らのパケット14にヘッダ28を付加することによっ
て、交換機内部で転送される図4に示す内部パケット2
2のフォーマットに変換するものである。ヘッダ付加回
路20は、パケット14を一時蓄積するバッファ21を
有する。また、ヘッダ付加回路20は、図2に示すよう
に、A及びBの2つのヘッダ保持メモリ23及び25を
有し、両者からの読出し出力がバッファ21の読出し出
力と共にマルチプレクサ27に与えられる。
【0007】両ヘッダ保持メモリ23及び25は、各端
末1に対応して制御データを格納する記憶エリアを有す
る。一方のヘッダ保持メモリ23のアドレスにはパケッ
ト14の相手先端末番号24(図4)と相手先に送るた
めに必要な他の制御データであるスイッチングヘッダ2
7とが書込まれる。他方のヘッダ保持メモリ25のアド
レスには、端末1の種別等に対応する優先クラス26が
書込まれる。一方のヘッダ保持メモリ23へのデータ設
定は、ヘッダ28の制御データが個々のパケット22に
固有であるため、呼設定時に制御プロセッサ50によっ
て行なわれる。他方のヘッダ保持メモリ25への優先ク
ラス26の書込みは、呼設定時に又は書換えの必要が生
じたときに、制御プロセッサ50によって行なわれる。
なお、呼設定時に行なうようにすると、端末1の種別に
対応した固定的優先制御の他に、例えばトラヒック輻輳
制御等の個々の呼や局情に応じた優先制御を実行でき
る。
【0008】制御プロセッサ50は、例えば、端末1の
優先クラス26を決める情報が入力されると、制御線5
1によりヘッダ保持メモリ25の対応するアドレスにそ
の端末1の優先クラス26を設定する。この設定の入力
は予め局側から行われる。呼設定の際、制御プロセッサ
50は、発信端末1から受けた呼設定パケットからその
呼の相手先端末24を識別し、制御信号52により、パ
ケットスイッチ回路40のスイッチング制御情報を含む
スイッチングヘッダ27と共にこれを一方のヘッダ保持
メモリ23の発信端末1に対応したアドレスエリアに書
込む。
【0009】ハイウェイ15からヘッダ付加回路20に
入力されたパケット14は、バッファ21に一旦蓄積さ
れ、バッファ21上でパケット14が完成すると、バッ
ファ21はこれを所定のタイミングで出力する。これと
同期してその端末番号16に対応するヘッダ保持メモリ
23及び25の各アドレスよりそれぞれ所定情報が読み
出されてマルチプレクサ27に入力される。マルチプレ
クサ27は、これらを図4のパケット22のフォーマッ
トに組立て、ハイウェイ29よりパケットバッファ回路
30へ出力する。
【0010】パケットバッファ回路30には、各優先ク
ラス26の種類に対応する記憶領域A1〜Apを有する
バッファメモリ33が設けられている。ハイウェイ29
から入力されたパケット22は、優先クラス分配器31
によって分配されてその優先クラスに従ってバッファメ
モリ33の対応領域A1〜Apに蓄積される。バッファ
メモリ33の各領域A1〜Apは、それぞれ互いに独立
してFIFO動作を行なう。選択回路(ABT)35
は、バッファメモリ33の優先クラスの高い領域から先
にパケット22をその領域における入力順に従ってハイ
ウェイ37へ読出す。
【0011】パケットスイッチ回路40は、ハイウェイ
37から入力されたパケット22をそのスイッチングヘ
ッダ27の示す方路に出力する。
【0012】次に、動作を説明する。特定端末1の呼設
定時に制御プロセッサ50は、一方のヘッダ保持メモリ
23の端末1に対応するエリアに制御線51を介してそ
の呼の相手先端末番号24や他のスイッチングデータを
設定する。例えば、これと共に制御プロセッサ50は、
他方のヘッダ保持メモリ25の端末1に対応するエリア
に制御線52を介してその端末1の優先クラス26を設
定する。
【0013】端末1からメッセージや情報信号が出力さ
れると、端末インタフェース回路10で各端末毎にデー
タと端末番号16よりなるパケット14に変換され、ハ
イウェイ15からヘッダ付加回路20へ送られる。ヘッ
ダ付加回路20では、入力されたパケット14が、デー
タと、相手先端末番号24、優先クラス26及びスイッ
チングヘッダ27を含むヘッダ28とで構成されるパケ
ット22に変換され、ハイウェイ29よりパケットバッ
ファ回路30へ送られる。パケットバッファ回路30
は、入力されたパケット22をその優先クラス26に対
応したバッファメモリ33に一旦蓄積した後、優先クラ
ス26の順序で、かつ同クラスのパケット22では入力
された順番で、これをパケットスイッチ回路40へ出力
する。パケットスイッチ回路40では、パケット22を
そのスイッチングヘッダ27の示す出線へ送出する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のパケット交換機においては、パケットバッファ
回路30のパケット転送速度は装置毎に固定となってい
るため、各種のハイウェイ速度毎にパケットバッファ回
路を設計、実現しなければならないという問題点があっ
た。
【0015】また、図2に示した従来のパケット交換機
では、優先クラスに基づいてパケットを振り分けてバッ
ファするパケットバッファ回路30を有するものであっ
たが、これに加えて、又は、これに代えて、他の観点か
らパケットを振り分けてバッファすることが求められて
いるパケット交換機も存在する。例えば、スイッチング
ヘッダに基づいてパケットを振り分けてバッファするこ
とが求められるものもある。このようなパケットバッフ
ァ回路を、優先クラスに基づいてパケットを振り分けて
バッファするパケットバッファ回路とは別個の構成によ
って従来は実現していた。
【0016】さらに、パケットバッファ回路は、上述の
ように、パケットスイッチ回路40の入力側に設けられ
るものもあるが、パケットスイッチ回路40の出力側に
設けられることもあり、その設置位置によって、構成が
変更されていた。
【0017】以上のように、パケット転送速度や振り分
け観点の相違や設置位置等に応じてパケットバッファ回
路を別個設計、用意することは、繁雑であると共に、大
きく見た場合に共通機能を担うパケットバッファ回路を
複数用意することになって無駄が大きいということがで
きる。
【0018】本発明は、以上の点を考慮してなされたも
のであり、汎用性及び柔軟性に富んだパケットバッファ
回路を提供しようとしたものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、第1の本発明においては、入力パケットをバッファ
リングするパケットバッファ回路において、外部から与
えられたパケットの参照箇所情報に従い、入力パケット
からその参照箇所のデータを取出す参照箇所データ取出
手段と、外部から与えられた当該パケットバッファ回路
についての固有なデータと、参照箇所データ取出手段が
取出した参照箇所データとが一致したときに、入力され
たパケットをバッファリングするものと決定するパケッ
ト判定手段とを備えた。
【0020】また、第2の本発明においては、入力パケ
ットをバッファリングするパケットバッファ回路におい
て、外部から与えられたパラレル変換モード信号に応じ
て、パケットデータのビット並列度を変換する、パケッ
トバッファメモリの入力側又は出力側に設けられた可変
パラレル変換手段を備えた。
【0021】
【作用】第1の本発明において、参照箇所データ取出手
段は、外部から与えられたパケットの参照箇所情報に従
い、入力パケットからその参照箇所のデータを取出して
パケット判定手段に与え、パケット判定手段は、外部か
ら与えられた当該パケットバッファ回路についての固有
なデータと、参照箇所データ取出手段が取出した参照箇
所データとを比較してこれらが一致したときに、入力パ
ケットをパケットバッファメモリでバッファリングする
ものと決定する。
【0022】従って、外部から与えられるパケットの参
照箇所情報や、当該パケットバッファ回路についての固
有なデータによって、当該パケットバッファ回路がバッ
ファリングするパケットの性格や性質が定まることにな
り、当該パケットバッファ回路が汎用性及び柔軟性に富
んだものとなっている。
【0023】また、第2の本発明において、可変パラレ
ル変換手段は、外部から与えられたパラレル変換モード
信号に応じて、入力されたパケットデータのビット並列
度を変換する。
【0024】従って、外部から与えるパラレル変換モー
ド信号を、当該パケットバッファ回路の入出力ハイウェ
イの状況に応じて定めることもでき、転送速度面や設定
位置等について当該パケットバッファ回路の自由度が高
くなっており、言い換えると、当該パケットバッファ回
路が汎用性及び柔軟性に富んだものであるということが
できる。
【0025】
【実施例】以下、本発明によるパケットバッファ回路の
一実施例を図面を参照しながら詳述する。ここで、図1
がこの実施例の構成を示すブロック図である。
【0026】図1において、このパケットバッファ回路
60は、パケットバッファメモリ70、入力パケットア
ドレスチェック回路80、可変パラレル変換回路90及
び制御回路100から構成されている。
【0027】パケットバッファメモリ70は、制御回路
100から与えられた制御信号101に従って、n本の
入力パケット信号線111〜11nを介して入力されて
きた入力パケットを一時的に蓄積すると共に、蓄積した
パケットをn本のメモリ出力線711〜71nに出力す
るFIFO動作するメモリである。なお、この実施例の
パケットバッファ回路60には、パケット情報がnビッ
トずつパラレルに入力されるようになされている。
【0028】入力パケットアドレスチェック回路80
は、入力パケット信号線111〜11nを介して入力さ
れてきたパケットがパケットバッファメモリ70に格納
して良いものか否かを判定するものである。すなわち、
入力されてきたパケットが、当該パケットバッファ回路
60がバッファリングすることに割り当てられたもので
あるか否かを判定するものである。このような判定のた
めに、入力パケットアドレスチェック回路80には、外
部から判定基準情報である入力パケットアドレス切換信
号130(後述するアドレス選択信号131及び固定ア
ドレス信号132でなる)が与えられると共に、制御回
路100から判定タイミングを規定する制御信号102
が与えられ、判定結果である一致信号86を制御回路1
00に与えるようになされている。
【0029】図5は、入力パケットアドレスチェック回
路80の一構成例を示すものである。図5において、入
力パケットアドレスチェック回路80は、2個のセレク
タ81及び82と、比較器83とから構成されている。
【0030】図5に示す入力パケットアドレスチェック
回路80は、8本の入力パケット信号線111〜118
を介してパケット情報が8ビットずつパラレルに入力さ
れてくると共に、当該パケットバッファ回路60が入力
パケットをバッファリングするものであるか否かを表す
情報(パケットバッファ回路60の全体に対するアドレ
ス信号であってメモリ70に対するアドレス信号ではな
い)が2ビットで与えられるものを示している。なお、
パケットバッファ回路60の全体に対するアドレス信号
がmビットのものであれば、セレクタは例えばm個必要
である。
【0031】8本の入力パケット信号線111〜118
を2本ずつ区切った場合の上位ビット側の入力パケット
信号線111、113、115及び117は、第1のセ
レクタ81に接続されていると共に、下位ビット側の入
力パケット信号線112、114、116及び118
は、第2のセレクタ82に接続されている。両セレクタ
81及び82には、入力側の4本の入力パケット信号線
のいずれの信号線からのビットを選択するかを指示する
共通なアドレス選択信号131が当該パケットバッファ
回路60の外部から与えられる。
【0032】かくして、第1及び第2のセレクタ81及
び82によって、8本の入力パケット信号線111〜1
18を2本ずつ区切った組のうち、アドレス選択信号1
31が指示する組の2本の入力パケット信号線からの2
ビットが選択され、各ビットがそれぞれ上位ビット信号
線84及び下位ビット信号線85を介して比較器83に
与えられる。
【0033】比較器83には、当該パケットバッファ回
路60の外部から当該パケットバッファ回路60に割り
当てられた固定アドレス信号132が与えられると共
に、制御回路100から比較動作の起動を制御する制御
信号102も与えられる。比較器83は、制御信号10
2が比較起動を指示したタイミングにおける、両セレク
タ81及び82から与えられた2ビットを、固定アドレ
ス信号132と比較して、一致した場合に有意な一致信
号86を制御回路100に出力し、一致しない場合に非
有意な一致信号86を制御回路100に出力する。
【0034】上述したようにセレクタ71及び72を設
けたのは、現時点で入力されてきているパケットを当該
パケットバッファ回路60がバッファリングするもので
あるか否かを指示する2ビット(当該パケットバッファ
回路60に対するアドレス信号)が、パケットの任意の
位置に挿入されていても対応できるようにしたためであ
る。なお、このようなアドレス信号は、例えば、パケッ
トについての優先クラスを指示するものであっても良
く、また、相手先端末番号の全て又は一部の情報やスイ
ッチングヘッダであっても良い。換言すると、当該パケ
ットバッファ回路60を、いずれかの優先クラスのパケ
ットのみをバッファリングするものとして適用しても良
く、また、所定方向の行先のパケットのみをバッファリ
ングするものとして適用しても良い。
【0035】従って、入力パケットアドレスチェック回
路80は、アドレス選択信号131及び制御信号102
とによって入力パケットに挿入されている当該パケット
バッファ回路60がバッファリングするものであるかを
表すアドレス信号が切り出され、このアドレス信号が当
該パケットバッファ回路60に固有な固定アドレス信号
132と比較されることでバッファリングするかを決定
している。
【0036】上述したパケットバッファメモリ70から
延出されているn本のメモリ出力線711〜71nは、
可変パラレル変換回路90に接続されている。可変パラ
レル変換回路90は、パケットバッファメモリ70から
出力されたパケットデータのビット並列度を変換するも
のであり、出力するデータのビット並列度を、外部から
与えられるパラレル変換モード信号160によって可変
できるようになされている。例えば、パケットバッファ
メモリ70から出力された64ビット単位の並列データ
を、8ビット単位の並列データに変換して出力パケット
信号線211〜21mに出力する。なお、パケットバッ
ファメモリ70から出力されたパケットデータの取込み
等は、制御回路100から出力された制御信号103
(後述するように2種類の制御信号103a、103b
でなる)に基づいたタイミングで行なわれる。
【0037】図6は、可変パラレル変換回路90の構成
例を示すものである。実際上、可変パラレル変換回路9
0に入力されるパケットデータのビット並列度は4より
大きいが、可変パラレル変換回路90の構成概念を簡単
に説明するために、図6は、入力されるパケットデータ
のビット並列度が4の場合を示している。従って、実際
に適用される可変パラレル変換回路90の構成は、図6
の概念構成を拡張したものである。
【0038】この可変パラレル変換回路90は、入力さ
れるパケットデータのビット並列度に等しい数のラッチ
回路901〜904を備えている。
【0039】また、各ラッチ回路901、…、904の
入力側直前には、メモリ出力線711、…、714から
のパケットデータ又はそれ以外のデータを選択してラッ
チ回路901、…、904に与えるセレクタ911、
…、914が設けられている。これらセレクタ911〜
914の入力側には、接地線930も接続されている。
さらに、一旦ラッチ回路にラッチされたデータを他のラ
ッチ回路に与えるために、セレクタ913及び914の
入力側に、セレクタ915及び916が設けられてい
る。なお、入力側に設けられたセレクタ911〜916
はそれぞれ、複数の入力端子と1個の出力端子とを有す
るものである。
【0040】また、ラッチ回路901〜903の出力側
直後にはそれぞれ、ラッチ回路901、902、903
から出力されたパケットデータを出力パケット信号線2
11、212、213に与えるか他のラッチ回路に与え
るかを切り替えるセレクタ921、922、923が設
けられている。セレクタ921、923の出力側には、
パケットデータを与えるラッチ回路を選択させるセレク
タ924、925が設けられている。なお、出力側に設
けられたセレクタ921〜925はそれぞれ、1個の入
力端子と複数の出力端子とを有するものである。ラッチ
回路904の出力側にはセレクタは設けられておらず、
ラッチ回路904に出力パケット信号線214が直接接
続されている。
【0041】ラッチ回路901〜904には、ラッチタ
イミング信号として、制御回路100から制御信号10
3aが与えられる。セレクタ911〜914には、選択
制御信号として、制御回路100から制御信号103b
が与えられる。その他のセレクタ915、916、92
1〜925には、選択制御信号として、当該パケットバ
ッファ回路60の外部から入力されたパラレル変換モー
ド信号160が与えられる。
【0042】図6では、全ての出力パケット信号線21
1〜214が接続された状態のものを示したが、接続さ
れる出力パケット信号線の本数は、実際上、当該可変パ
ラレル変換回路90から出力されるパケットデータのビ
ット並列度に応じて変更されるものである。
【0043】図6に示した可変パラレル変換回路90
は、出力するパケットデータのビット並列度が入力され
たパケットデータのビット並列度以下になるように変換
するものである。すなわち、ビット並列度が4の入力パ
ケットデータを、ビット並列度が4、2又は1の出力パ
ケットデータに変換するものである。
【0044】図7は、ビット並列度が4の出力パケット
データに変換する場合の説明図である。
【0045】この場合には、セレクタ911〜914は
制御信号103bに基づいて常時メモリ出力線711〜
714側を選択し、また、セレクタ921〜923はパ
ラレル変換モード信号160に基づいて常時出力パケッ
ト信号線211〜213を選択する。他のセレクタ91
5、916、924、925の状態は無関係である。従
って、この場合には、メモリ出力線711〜714を介
して入力された4ビットデータがラッチ回路901〜9
04でラッチされてそのまま(ビット並列度を変更する
ことなく)出力パケット信号線211〜214に出力さ
れる。
【0046】図8は、ビット並列度が4の入力パケット
データをビット並列度が2の出力パケットデータに変換
する場合の説明図である。このようにビット並列度を変
換する場合、入力パケットデータの1ビット周期をおお
むね2個に分けた期間で、ビットデータの経路が切り替
わるようになされており、図8は、後半期間の状態を示
したものである。
【0047】なお、この場合には、セレクタ923及び
ラッチ回路904に対しての2本の出力パケット信号線
213及び214が接続されている。
【0048】図示しない前半期間においては、セレクタ
911〜914が制御信号103bに応じてメモリ出力
線711〜714に接続され、制御信号103aが指示
するタイミングで、入力パケットデータの4ビットがラ
ッチ回路901〜904に同時にラッチされる。この前
半期間でも、図8に示す後半期間と同様に、パラレル変
換モード信号160に応じて切換動作するセレクタ91
5、916、921〜925は、図8に示すように切り
替わる。すなわち、セレクタ923だけが出力パケット
信号線213に接続され、かくして、入力パケットデー
タの4ビットのうち、メモリ出力線713及び714か
らの2ビットがこの期間では出力パケット信号線213
及び214に出力される。
【0049】このようにして4ビット中2ビットがまず
出力された後に、図8に示す状態に切り替わる。すなわ
ち、制御信号103bによって切替動作するセレクタ9
11〜914が、メモリ出力線711〜714に接続さ
れていた状態から図8の状態に切り替わる。従って、図
8に示す後半期間では、ラッチ回路901にラッチされ
た入力パケットデータの1ビットが、セレクタ921−
924−915−913を介してラッチ回路903に与
えられ、制御信号103aに応じてラッチされ、セレク
タ923を介して出力パケット信号線213に出力され
ると共に、ラッチ回路902にラッチされた入力パケッ
トデータの1ビットが、セレクタ922−925−91
6−914を介してラッチ回路904に与えられ、制御
信号103aに応じてラッチされて出力パケット信号線
213に出力される。
【0050】このようにして、当該可変パラレル変換回
路90に同時に入力された4ビットが2ビットずつ2回
に分れて出力される。
【0051】図9は、ビット並列度が4の入力パケット
データをビット並列度が1の出力パケットデータに変換
する場合の説明図である。このようにビット並列度を変
換する場合、入力パケットデータの1ビット周期をおお
むね4個に分けた期間中の最初の4半期と、残りの3個
の4半期とで、ビットデータの経路が切り替わるように
なされており、図9は、後者の期間の状態を示したもの
である。
【0052】なお、この場合には、ラッチ回路904に
対する1本の出力パケット信号線214だけが接続され
ている。
【0053】図示しない最初の4半期においては、セレ
クタ911〜914が制御信号103bに応じてメモリ
出力線711〜714に接続され、制御信号103aが
指示するタイミングで、入力パケットデータの4ビット
がラッチ回路901〜904に同時にラッチされる。こ
の期間でも、図9に示す他の4半期と同様に、パラレル
変換モード信号160に応じて切換動作するセレクタ9
15、916、921〜925は、図9に示すように切
り替わる。従って、この最初の4半期においては、入力
パケットデータの4ビットのうち、メモリ出力線714
からの1ビットが出力パケット信号線214に出力され
る。
【0054】このようにして4ビット中1ビットがまず
出力された後に、図9に示す状態に切り替わる。すなわ
ち、制御信号103bによって切替動作するセレクタ9
11〜914が、メモリ出力線711〜714に接続さ
れていた状態から図9の状態に切り替わる。この状態
で、制御信号103aが第2の4半期でのラッチを指示
すると、ラッチ回路901にラッチされていた入力パケ
ットデータの1ビットが、セレクタ921−924−9
12を介してラッチ回路902にラッチされ、ラッチ回
路902にラッチされていた入力パケットデータの1ビ
ットが、セレクタ922−925−915−913を介
してラッチ回路903にラッチされ、ラッチ回路903
にラッチされていた入力パケットデータの1ビットが、
セレクタ923−916−914を介してラッチ回路9
04にラッチされ、メモリ出力線713からの1ビット
が出力パケット信号線214に出力される。
【0055】以下、同様にして、ラッチ回路間のシフト
レジスタ的な転送動作によって、出力パケット信号線2
14に1ビットデータが順次出力される。
【0056】制御回路100は、上述したように、パケ
ットバッファメモリ70、入力パケットアドレスチェッ
ク回路80及び可変パラレル変換回路90を制御信号1
01、102、103によって制御するものである。ま
た、制御回路100には、外部から入力同期信号12
0、クロック信号140及びパケットバッファ読出し指
令信号150が与えられ、入力パケットアドレスチェッ
ク回路80から一致信号86が与えられ、制御回路10
0は、上述した各種制御信号101〜103と、出力同
期信号200とを出力する。
【0057】制御回路100は、当該パケットバッファ
回路60へのパケット入力を、入力同期信号120によ
って通知されると、制御信号102により入力パケット
アドレスチェック回路80を起動する。その後、入力パ
ケットアドレスチェック回路80からの一致信号86を
取り込んでその内容を判別する。制御回路100は、一
致信号86が不一致を指示しているとパケットバッファ
メモリ70に対して何等の制御動作も実行しない(入力
パケットをメモリに書込むことを実行しない)。一方、
一致信号86が一致を指示していると、制御信号101
によって、パケットバッファメモリ70に入力パケット
を書込むように制御する。また、この際、内部的に管理
しているメモリ内パケット数を1インクリメントする。
【0058】また、制御回路100は、管理しているメ
モリ内パケット数の情報からパケットバッファメモリ7
0にパケットがあることを認識している状態で、パケッ
トバッファ読出し指令信号150が与えられると、制御
信号101によって、パケットバッファメモリ70から
パケットを読出すように制御する。この際には、内部的
に管理しているメモリ内パケット数を1デクリメントす
る。
【0059】なお、パケットバッファ読出し指令信号1
50は、パケットを周期的に読出すことを設定指令する
ものであっても良く、また、この指令が与えられたとき
に1パケットを読出すことを指令するものであっても良
く、これらの間を選択させることも指令に含まれていて
も良い。
【0060】制御回路100は、パケットバッファメモ
リ70に対する読出し制御と同期した所定のタイミング
で制御信号103を可変パラレル変換回路90に与え
て、パケットバッファメモリ70から読み出されたパケ
ットデータのビット並列度を可変パラレル変換回路90
によって変換させて出力パケット信号線211〜21m
に出力させ、また、これに並行して出力同期信号200
を次段の回路に出力させる。
【0061】従って、上述した構成を有するパケットバ
ッファ回路60は、入力されたパケットデータが、自己
がバッファリングするものであることを確認してパケッ
トバッファリングメモリ70に一時蓄積させると共に、
当該パケットバッファ回路60への入力線や出力線の並
列度や速度を考慮して設定された内容に従い、パケット
バッファメモリ70から読み出されたパケットデータの
ビット並列度を変換して出力する。
【0062】図10は、この実施例のパケットバッファ
回路60を利用したパケット交換機の構成を示すもので
ある。このパケット交換機は、図2に示す従来のパケッ
ト交換機に対応したものであり、図2との同一、対応部
分には同一符号を付して示している。
【0063】図10において、ヘッダ付加回路20に対
応したパケットバッファ装置30(従来ではパケットバ
ッファ回路と呼んでいたが、実施例のパケットバッファ
回路より大きな概念のものであるので、このように呼ぶ
こととする)は、ハイウェイ29に直接接続されたn個
の実施例によるパケットバッファ回路60−1〜60−
pと、選択回路35から構成されている。
【0064】このパケット交換機の場合、p個のパケッ
トバッファ回路60−1〜60−pはそれぞれ、パケッ
トのいずれかの優先クラスに対応したものである。例え
ば、パケットバッファ回路60−1が優先クラス1に対
応する。従って、パケットバッファ回路60−1内の入
力パケットアドレスチェック回路80に与えるアドレス
選択信号131(図5参照)は、図4に示すパケットフ
ォーマット上の優先クラスのデータを取り込むように与
えられ、また、入力パケットアドレスチェック回路80
に与える固定アドレス信号132(図5参照)は、優先
クラス1を指示するものとなる。
【0065】その結果、パケットバッファ回路60−1
は、ハイウェイ29から入力されたパケットが優先クラ
ス1のもののときにのみ、入力されたパケットをバッフ
ァリングする。
【0066】同様に、アドレス選択信号131及び固定
アドレス信号132を所定のものとすることにより、他
のパケットバッファ回路60−2、…、60−pも割り
当てられた優先クラスのパケットだけをバッファリング
するものとなる。
【0067】また、ハイウェイ29及び37間でビット
並列度(転送速度)が異なる場合には、選択回路35
は、各パケットバッファ回路60−1、…、60−p内
の可変パラレル変換回路90に所定の変換を実行させる
パラレル変換モード信号160を与える。
【0068】各パケットバッファ回路60−1、…、6
0−pからの読出しは、選択回路35が、パケットバッ
ファ読出し指令信号150(図1)を択一的に与えるこ
とで実行させる。
【0069】なお、図10のパケット交換機は、パケッ
トの優先クラス26(図4参照)に基づいてバッファリ
ングするパケットバッファ回路を備えるものであった
が、このようなバッファリング構成の後段に、パケット
のスイッチングヘッダ27(図4参照)に基づいてバッ
ファリングする構成を有するパケット交換機であって
も、そのバッファリング構成部分に実施例のパケットバ
ッファ回路(60)を適用することができる。
【0070】従って、上記実施例によれば、入力パケッ
トアドレスチェック回路80を設けたので、入力された
パケットをバッファリングするか否かを外部から任意に
設定できる汎用性及び柔軟性に富んだパケットバッファ
回路を実現できる。
【0071】また、上記実施例によれば、可変パラレル
変換回路90を設けたので、バッファリング前後のパケ
ットデータの転送速度などを規定するビット並列度を外
部から任意に設定できる汎用性及び柔軟性に富んだパケ
ットバッファ回路を実現できる。
【0072】なお、上記実施例においては、可変パラレ
ル変換回路90がビット並列度を低減する方向に可変で
きるものであったが、増減する方向に可変できるもので
あっても良い。
【0073】また、上記実施例においては、可変パラレ
ル変換回路90をパケットバッファメモリ70の出力側
に設けたものを示したが、パケットバッファメモリ70
の入力側に設けるようにしても良い。
【0074】さらに、上記実施例の説明で言及した、信
号線の本数等の数はそれに限定されるものでないことは
勿論である。
【0075】
【発明の効果】以上のように、第1の本発明によれば、
外部から与えられたパケットの参照箇所情報に従い、入
力パケットからその参照箇所のデータを取出す参照箇所
データ取出手段と、外部から与えられた当該パケットバ
ッファ回路についての固有なデータと、参照箇所データ
取出手段が取出した参照箇所データとが一致したとき
に、入力されたパケットをバッファリングするものと決
定するパケット判定手段とを設けたので、バッファリン
グするか否かを決定するパケットの性格や性質面につう
いて汎用性や柔軟性に富んだパケットバッファ回路を実
現できる。
【0076】また、第2の本発明によれば、外部から与
えられたパラレル変換モード信号に応じて、パケットデ
ータのビット並列度を変換する、パケットバッファメモ
リの入力側又は出力側に設けられた可変パラレル変換手
段を設けたので、前後のハイウェイ状況等で定まる転送
速度面について汎用性や柔軟性に富んだパケットバッフ
ァ回路を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】従来回路が適用されたパケット交換機を示すブ
ロック図である。
【図3】図2の説明のためのパケットフォーマット図
(その1)である。
【図4】図2の説明のためのパケットフォーマット図
(その2)である。
【図5】実施例の入力パケットアドレスチェック回路を
示すブロック図である。
【図6】実施例の可変パラレル変換回路を示すブロック
図である。
【図7】実施例の可変パラレル変換回路の動作の説明図
(その1)である。
【図8】実施例の可変パラレル変換回路の動作の説明図
(その2)である。
【図9】実施例の可変パラレル変換回路の動作の説明図
(その3)である。
【図10】実施例を適用したパケット交換機を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
60…パケットバッファ回路、70…パケットバッファ
メモリ、80…入力パケットアドレスチェック回路、9
0…可変パラレル変換回路。
フロントページの続き (72)発明者 稲葉 総一郎 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力パケットをバッファリングするパケ
    ットバッファ回路において、 外部から与えられたパケットの参照箇所情報に従い、入
    力パケットからその参照箇所のデータを取出す参照箇所
    データ取出手段と、 外部から与えられた当該パケットバッファ回路について
    の固有なデータと、上記参照箇所データ取出手段が取出
    した参照箇所データとが一致したときに、入力されたパ
    ケットをバッファリングするものと決定するパケット判
    定手段とを設けたことを特徴とするパケットバッファ回
    路。
  2. 【請求項2】 入力パケットをバッファリングするパケ
    ットバッファ回路において、 外部から与えられたパラレル変換モード信号に応じて、
    パケットデータのビット並列度を変換する、パケットバ
    ッファメモリの入力側又は出力側に設けられた可変パラ
    レル変換手段を設けたことを特徴とするパケットバッフ
    ァ回路。
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