JPH0617467U - 広告媒体兼用観賞魚水槽設備

Info

(57)【要約】【目的】駅、ホテル、集会場、遊技場等に設置して、
その場の雰囲気を盛り上げると共に、広告効果を向上さ
せることを可能とする設備に関する。【構成】透明体をもつて構成され、水を張つた内部に
観賞魚を泳がせてなる水槽体１の後面外側７に沿わせて
広告手段８を添設してなる。

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、駅、ホテル、集会場、遊技場等に設置して、その場の雰囲気を盛り上げると共に、広告効果を向上させることを可能とする設備に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来も人通りの多い場所や人が集まる場所に落着いた雰囲気を作り上げるために観賞魚水槽を設置することは行なわれており、また人目につく所に広告塔を立てることも行なわれている。ところでこれらはぜんぜん別の目的のものと考えられており、両者を一体化される試みはなされていなかつた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、唯単に目を楽しませるだけの役割をしか与えられていなかつた観賞魚水槽に広告媒体としての機能を与えようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

ここにおいてこの考案は、透明体をもつて構成され、水を張つた内部に観賞魚を泳がせてなる水槽体の後面側に沿わせて、広告手段を添設してなる広告媒体兼用観賞魚水槽を提案し、その実施に当つて前記水槽体の少なくとも前面側を凸面状に形成するものである。

【０００５】

【作用】

上記構成の設備において、人は水槽体内の熱帯魚や海水魚等の観賞魚の生態に目を奪われて見入る間に、不知不識の間にその背後の広告手段にも視線が移つて、その内容を印象にとどめることになるので、広告のみの場合に比して格段と効果が向上するのである。

【０００６】

【実施例】次にこの考案を図１及び図２に示す実施例にしたがつて詳細に説明する。図において１は透明のガラス又はアクリル樹脂板からなる水槽体であつて、この水槽体１を載設する架台２内には、ポンプ等の諸機械部分を収納する。

【０００７】前面側３を凸面状に形成した前記水槽体１には通常のように水４を張り、観賞魚５を泳がせると共に、必要に応じて水草、岩等のアクセサリ６をあしらうものとする。

【０００８】前記水槽体１の後面側７に沿つてパネルなどに表出した広告手段８を添設するのであつて、この広告手段８は水槽体１内を通して前面側から透視可能であつて、この場合中間に観賞魚４が泳いでいる空間が介在することによつて、一種格別の感じを見る人に与えることができるのである。

【０００９】図示の例では水槽体１の前面側を凸面状に構成してあるので、それ自体拡大鏡のように作用して水槽体１内の観賞魚や、背後の広告手段８も実体より拡大して見えるのであつて、実用上は水槽体１を円柱状に構成することも考慮されるのである。

【００１０】

【考案の効果】

上述の構成からなるこの考案の設備によれば、人が水槽体内の観賞魚の動きに目を奪われる間に、その背後の広告手段を否応なしに視線が移つて、その内容を印象にとどめることになるので、観賞魚水槽が設置されていることによる居心地のよさに加えて、さりげなく広告効果を向上させるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の設備の斜視図である。

【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線に沿う断面図である。

【符号の説明】

１水槽体３前面側４水５観賞魚７後面側８広告手段

【実用新案登録請求の範囲】