JPH0615671Y2 - 合成樹脂ケースによる回転軸の押え構造 - Google Patents

合成樹脂ケースによる回転軸の押え構造

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JPH0615671Y2
JPH0615671Y2 JP523989U JP523989U JPH0615671Y2 JP H0615671 Y2 JPH0615671 Y2 JP H0615671Y2 JP 523989 U JP523989 U JP 523989U JP 523989 U JP523989 U JP 523989U JP H0615671 Y2 JPH0615671 Y2 JP H0615671Y2
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synthetic resin
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健次 村松
勝彦 林
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Nidec Sankyo Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、輪列を支持している合成樹脂ケースによる
回転軸の押え構造に関する。
(従来の技術) 歯車列を合成樹脂製のケースに回転自在に収納したも
の、例えばガバナ機構として、駆動源に連なる増速歯車
列の最終段にウォームを配し、このウォームに制動手段
を設けたものが知られている。増速歯車列の最終段に位
置するウォームは、高速度で回転し、これに設けられた
ブレーキ部材を遠心力で拡開させて、これの周囲に配置
された制動用カップの内周面を摺擦することにより歯車
列に連なる被制動部材に制動を掛けるようになってい
る。高速度で回転するウォームが金属製であること、ま
たウォームを含む歯車列の組立てが容易なことから、ウ
ォームの軸端部の軸受が、合成樹脂ケースの一方のケー
スに形成した支持溝と、この支持溝に嵌合される軸押え
部とで構成されたものがある。支持溝を形成されるの
は、概ねケース本体であり、軸押え部を形成されるのは
ケース本体に固定される合成樹脂性のケースカバーであ
る。例えば、第6図に示すように、ウォーム60の一方の
軸端部60aは、合成樹脂製のケース本体に形成された突
片61の支持溝61aに落し込まれ、ケース本体に対して固
定されるケースカバーに形成された突起62の軸押え突起
62aを支持溝61aに嵌合されることにより回転自在に支持
される。ウォーム60の軸端部60aの直径は、3mm程度で
あり、支持溝61aの幅および軸押え突起62aの厚さも略同
程度の数値に形成されている。
一方、ケースカバーが板金製の場合には、金属同士の摺
擦を避ける必要があり、合成樹脂性の軸押え部品を用意
している。
(考案が解決しようとする課題) 第6図に示すように、一方のケースに設けた支持溝61a
に軸端部60aを落し込み、これに軸押え突起62aを嵌合さ
せる回転軸押え構造の場合、突起62の高さが高く且つ軸
押え突起62aが薄いため、この突起62aがケース成形時に
倒れ易く、該ケースの取扱い時や運搬時に傷付いて曲が
ってしまい、組立時に折れたりつぶれてしまう、という
問題がある。また、一方のケースが金属板の場合には、
軸押えのための部品が余分に必要となるため、部品点数
とその組立工数が多くなる、という問題がある。
(課題を解決するための手段) 本考案は、部品点数を増やすことなく、成形上,部品構
造上,取扱い運搬上の問題を解決した合成樹脂ケースに
よる回転軸の押え構造の提供を目的とし、制動手段を設
けられたウォームを最終段とする増速輪列を回転自在に
支持していて、互いに固定される少なくとも第1部材及
び第2部材からなる合成樹脂ケースにおいて、第1部材
及び第2部材のうちの一方の部材に、上記ウォームの少
なくとも一方の軸端部を回転自在に支持する支持溝を有
する突片を設け、他方の部材に、上記支持溝を塞いで上
記ウォームの軸端部を回転自在に押える押え突起を設
け、この他方の部材に上記押え突起に近接していてこの
押え突起の高さより高い保護突起を設け、上記押え突起
と保護突起とをリブで互いに連結したことを特徴とす
る。
(作用) 軸端部を嵌合された支持溝に押え突起を係合させてこの
支持溝を塞ぐと、ウォーム軸端は回転自在に支持され
る。押え突起は、これより高さの高い保護突起とリブで
連結されて補強されている。
(実施例) 以下、図示の一実施例に基づいて本考案を詳細に説明す
る。
第2図において、合成樹脂ケース1は、第1部材として
のケース本体2と、第2部材としてのケースカバー3と
からなっている。ケース本体2とケースカバー3とは、
ケースカバー3の孔3a(第3図および第4図参照)に
挿通されてケース本体2のタッピング孔2aに螺合され
るタッピングスクリュー(図示せず)によって互いに固
定される。合成樹脂ケース1内には、第1図および第2
図に示すように、全舞4aを含む駆動源4と、この全舞
の蓄勢力による回転を増速して伝達する増速輪列5と、
この輪列の最終段を成すウォーム6に設けられた制動手
段7が収納されている。
駆動源4は、ケース本体2とケースカバー3に回転自在
に支持された全舞巻上軸4bに内端を係止され、その外
端を全舞巻込み口2b,3bに係止された全舞4aと、
巻上軸4bに設けられていて歯部4cを有するラチェッ
ト機構4dとからなっている。全舞巻上軸4bを所定方
向に回転させると、ラチェット機構4dを介して全舞4
aが巻き上げられて蓄勢される。増速輪列5は、歯部4
cに噛合する小径の歯部50aとこれより大径の歯部材50b
を有し、その軸端を出力軸50cとしてケース本体2から
突出させている出力歯車50と、歯部50cに噛合する小径
の歯部51aと大径の歯部51bとからなる増速歯車51と、増
速歯車の大径の歯部51bに噛合する小径の歯部52aとこれ
より大径のウォーム歯部52bを有するウォーム歯車52
と、ウォーム歯部52bに噛合しているウォーム6とから
なっている。すなわち、出力歯車50からウォーム6に至
る増速歯車列はその最終段をウォームとしていて、全舞
4aの蓄勢力により回転する全舞巻上軸4bの回転は、
高速度に増速されることになる。ウォーム6を除く増速
輪列中の各歯車は、それぞれの回転中心軸の両端をケー
ス本体2とケースカバー3に形成された軸受部で回転自
在に支持されている。出力軸50cは、図示されない可動
部品に連結される。
制動手段7は、オルゴール等に組み込まれて周知のガバ
ナ機構の構成と略同じ構成であって、ウォーム6に設け
られていて、該ウォームの高速回転による遠心力で拡開
する部分を有するブレーキ部材7a(一部のみ示す)
と、遠心力で拡開したブレーキ部材7aがその内周面を
摺擦してウォームの回転に制動を掛ける制動用カップ7
bとからなっている。制動用カップ7bは、そのフラン
ジ部7cをケース本体2に形成された係合溝2cと、ケ
ースカバー3の図示しない係合部に係合されて支持され
ている。制動用カップ7bの突部7dの内部には、ウォ
ーム6の図示されない一端を回転自在に支持する軸受孔
が形成されている。
ウォーム6の一方の軸端部6aは、ケース本体2に形成
された支持溝2d(第5図参照)に嵌合されて支持され
ている。支持溝2dは、ケース本体の底部から突出して
設けられた突片2eに形成されている。支持溝2dに
は、ケースカバー3に形成された押え突起3cが係合さ
れて該溝を塞いでいて、支持溝2dと押え突起3cとで
溝に嵌合された軸端部6aを回転自在に支持している。
ケースカバー3には、第2図乃至第5図に示すように、
押え突起3cに近接して、ケースカバー3の補強用リブ
3dに隣り合って保護突起3eが形成されている。そし
て、この保護突起3eと押え突起3cとは、リブ3fで
互いに連結されている。押え突起3cは、支持溝2dに
嵌合するのであるが、保護突起3eは、ケース本体2の
どの部分にも係合しない。また、保護突起3eは、その
高さが押え突起3cの高さより大きくなるように形成さ
れている。どの程度高く形成するかは、全舞巻込み口3
bの一部を形成している突部3gの先端部と保護突起3
eの先端部を結んだ線よりも低い位置に押え突起3cの
先端部が位置するように設定される。保護突起3eと突
部3gとを結ぶ線には特にとらわれず、例えば、第4図
に示すケースカバー3の上下を逆にして平らな台の上に
置いたとき、押え突起3cが台に接触しないように保護
突起3eの高さを設定すれば足りる。また、保護突起3
eは、ケースカバー3の成形時の製品取り出し時の突出
しピンとしても利用される。押え突起3cは、3mm程度
の厚さであって、型からの取り出し時には細心の注意が
必要であるが、その近傍に突出しピンとしての保護ピン
3eが存在することから、型からの抜けが容易となる。
ここで、ケース1の組立手順を簡単に説明しておくと、
まず、全舞を除く駆動源4のアッセンブリをケース本体
2に組み込む。次に、ウォーム6を除く増速輪列5をケ
ース本体の軸受孔に落し込み、次いで、制動手段7をア
ッセンブリされたウォーム6をケース本体2に組み込
む。このとき、制動用カップのフランジ7cを係合部2
cに係合させ、軸端部6aを支持溝2dに落し込むこと
によりウォーム6はケース本体2に組み込まれる。そし
て、第2図に示すように、ケース本体2に組み込まれた
各部材の軸をそれぞれの支持孔に挿通させてケースカバ
ー3をケース本体2に重合させタッピングスクリューで
こていする。このとき、押え突起3cは、第2図及び第
5図に示すように、支持溝2dに嵌合してこれを塞ぎ、
該溝に落し込まれている軸端部6aを回転自在に支持す
る。最後に、巻上軸4bを回転させながら全舞巻込み口
から全舞4aを巻き込む。巻き上げられた全舞4aがそ
の蓄勢力を解放すると、ラチェット機構4dを介してそ
の回転が増速輪列5で増速されて制動手段7に伝達さ
れ、該手順による制動を受ける。従って、歯部4cを含
むギヤの回転は一定の速度に調速され、出力軸50cの回
転が一定となって外部に取り出される。
なお、図示の実施例は、ウォームの一方の軸端部6aを
支持する構造を挙げたが、本考案は、制動手段7の構造
によっては、他方の軸端部も同様の押え構造で支持する
ことができること勿論である。
(考案の効果) 以上のように、本考案によれば、ウォームの軸端部を回
転自在に押える押え突起の近くに保護突起を設け、両者
をリブで連結したので、押え突起の強度が向上し、軸端
部を確実に支持することができる。強度の向上は、薄い
成形部分である押え突起の成形とその寸法が安定する。
また、保護突起の高さを押え突起のそれよりも高くした
ので、押え突起は、組立て時特に自動組立て時や、成形
部品の取扱い,運搬上における破損や変形のダメージを
受け難くなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す合成樹脂ケースの第1
部材としてのケース本体の内部を示す平面図、第2図は
本考案の回転軸の押え構造を示す合成樹脂ケースの縦断
面図、第3図は第2部材としてのケースカバーを示す底
面図、第4図は上記ケースカバーの部分断面側面図、第
5図は回転軸の押え構造の分解斜視図、第6図は従来の
回転軸押え構造の一例を示す分解斜視図である。 1……合成樹脂ケース、2……第1部材としてのケース
本体、2d……支持溝、2e……突片、3……第2ケー
スとしてのケースカバー、3c……押え突起、3e……
保護突起、3f……リブ、5……増速輪列、6……ウォ
ーム、6a……軸端部、7……制動手段。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】制動手段を設けられたウォームを最終段と
    する増速輪列を回転自在に支持していて、互いに固定さ
    れる少なくとも第1部材及び第2部材からなる合成樹脂
    ケースにおいて、 第1部材及び第2部材のうちの一方の部材に、上記ウォ
    ームの少なくとも一方の軸端部を回転自在に支持する支
    持溝を有する突片を設け、 他方の部材に、上記支持溝に嵌合しこれを塞いで上記ウ
    ォームの軸端部を回転自在に押える押え突起を設け、 この他方の部材に、上記押え突起に近接していてこの押
    え突起の高さより高い保護突起を設け、 上記押え突起と保護突起とをリブで互いに連結し、 上気支持溝に係合させた上記ウォームの軸端部を、この
    支持溝を塞いだ上記押え突起で回転自在に支持した回転
    軸の押え構造。
JP523989U 1989-01-20 1989-01-20 合成樹脂ケースによる回転軸の押え構造 Expired - Lifetime JPH0615671Y2 (ja)

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JPH0296197U JPH0296197U (ja) 1990-07-31
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JP4522508B2 (ja) * 1999-04-06 2010-08-11 パナソニックシステムネットワークス株式会社 ギア装置

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