JPH0614408B2 - 光ピツクアツプ装置 - Google Patents

光ピツクアツプ装置

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JPH0614408B2
JPH0614408B2 JP62040433A JP4043387A JPH0614408B2 JP H0614408 B2 JPH0614408 B2 JP H0614408B2 JP 62040433 A JP62040433 A JP 62040433A JP 4043387 A JP4043387 A JP 4043387A JP H0614408 B2 JPH0614408 B2 JP H0614408B2
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【発明の詳細な説明】 〔概要〕 入射レーザビームを軸対称に交叉させる第1のグレーテ
ィングレンズとこの交叉ビームを光ディスク上に収束さ
せる第2のグレーティングレンズとの2枚のグレーティ
ングレンズを組合せることにより入射レーザビームの波
長変動の影響を受けることなく収差のない良好なビーム
スボットとずれのない安定した合焦性能を実現し得るよ
うにした新規に開発されたグレーティングレンズ系に、
該グレーティングレンズ系を往きと逆のコースを辿って
逆行してくる光ディスクからの反射ビーム(信号光)の
一部を回折し且つ一部を透過せしめる第3のグレーティ
ングレンズを付設し、その一方(例えば回折光)をフォ
ーカシング用光検出器に導き、他方(例えば透過光)を
トラッキング用光検出器に導くことにより検出精度並び
に信頼性の高い光ディスク用ピックアップ装置が実現出
来る。
〔産業上の利用分野〕
本発明は光ピックアップ、特にグレーティングレンズ系
を用いた光ディスク用ピックアップ装置に関する。
〔従来の技術〕
光ディスクへの情報の書込みあるいは読取りを行うピッ
クアップは光ディスク装置全体の小型、高密度化、ある
いはアクセス時間の短縮等の要求から軽量、小型化、低
価格化が進められている。
かかる要望を充足するべく、近年、ホログラム素子を用
いた光ピックアップの開発が進められている。これは、
半導体レーザ光源からのレーザビームをホログラムを通
して光ディスク上に収束させ、その反射ビーム(信号
光)を1/4波長板により偏光して光検出器に取り出す
ものであるが、その構造の簡略さから軽量、小型、低価
格化が実現でき、この点においてはこれまでのものに比
しかなり満足すべき結果が得られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、ホログラムレンズは周知の如く波長変化
に応じて回折角が変化し収差が生じるので、半導体レー
ザの発振波長の変化に伴い(半導体レーザビーム光源の
波長は実質上常時、僅かに変動する)、焦点位置の変化
や焦点ビーム径の劣化といった固有の問題があり、その
ためホログラムを用いた光ピックアップの完全な実用化
にまだ至っていない。
ところで、本願出願人は先に、特願昭61−22087
0号明細書において、上述の如き入射光の波長変動があ
ってもその影響を受けずに常に収差のない良好なビーム
スポットを得ることができ且つ正確な安定した合焦性能
を有するグレーティングレンズ光学系を提案した。
本発明はこのグレーティングレンズ光学系を利用して、
軽量、小型、低廉という要求は充足しつつ、尚且つ波長
変動の影響を受けない高精度にして信頼性の高い光ピッ
クアップ装置を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本発明に係る光ピックア
ップ装置は、レーザ光源からのレーザ光を軸対称に交叉
させる第1グレーティングレンズと該第1グレーティン
グレンズを透過した回折光を光信号記録媒体上の一点に
合焦させる第2グレーティングレンズとを光軸上に配置
したグレーティングレンズ系と、特定方向の直線偏光の
みを通過せしめそれと垂直な方向の直線偏光は反射する
偏光ビームスプリッタと、該偏光ビームスプリッタを透
過したまたはこれにより反射された直線偏光を円偏光に
変換して上記グレーティングレンズ系に入射せしめる1
/4波長板と,上記光信号記録媒体により反射され往路
と逆のコースを辿るグレーティングレンズ系からの上記
1/4波長板により90゜偏光角を変えられた信号光を
一部は透過させ一部は回折させる上記偏光ビームスプリ
ッタと一体的な第3のグレーティングレンズと,該第3
グレーティングレンズによる透過光ないし回折光の一方
を検出するフォーカシング用光検出器と,上記透過光な
いし回折光の他方を検出するトラッキング用光検出器と
を有することを構成上の特徴とする。
〔作用〕
偏光ビームスプリッタは特定方向のレーザビーム(直線
偏光)のみ、例えばS波のみを通過させそれと直交する
方向の直線偏光、たとえばP波は反射する。従って、例
えばP波のみが偏光ビームスプリッタにより反射されグ
レーティングレンズ系に入射する。その時、直線偏光は
1/4波長板(λ/4板)により円偏光に変換される。
グレーティングレンズ系内においては、ビームは第1グ
レーティングレンズにより回折されるがその時回折光は
光軸対称に交叉せしめられる。次にこれらの回折光は第
2グレーティングレンズにより回折され、光ディスク
(光信号記録媒体)上の一点に収束する。光ディスクに
より反射された反射ビーム(信号光)は往路と全く逆コ
ースを辿ってグレーティングレンズ系から出ていく。そ
の際、円偏光はλ/4板により再び直線偏光にされる。
従って、円偏光となるのはλ/4板と光ディスクの間
(グレーティングレンズ系を含む)においてのみであ
る。
グレーティングレンズ系から出射された直線偏光(信号
光)は前記のλ/4板を通過するときに往路の直線偏光
に対し90゜偏光方向が異なる直線偏光(即ち、往路が
P波とすると復路はS波)になるため偏光ビームスプリ
ッタを透過する。偏光ビームスプリッタに一体的に形成
された第3のグレーティングレンズは一種のハーフミラ
ーの機能を有し、偏光ビームスプリッタを透過した光の
一部は透過させ、一部は回折する。透過光(または回折
光)はフォーカシング用光検出器に導かれてフォーカシ
ング制御を行い、回折光(または透過光)はトラッキン
グ用検出器に導かれてトラッキング制御を行う。
グレーティングレンズ系は後述するようにレーザビーム
の波長変動の影響を全く受けず、常に光ディスク上の一
点に合焦させることが出来る。即ち、波長変動によりさ
もはければ生じるであろう収差はグレーティングレンズ
系を用いることにより全く発生しない。
〔実施例〕
以下、本発明の好ましい実施例につき添付図面を参照し
て詳細に説明する。
まず初めに、本発明において重要な役割を果たすグレー
ティングレンズ系の構成について第11図、第12図を
参照して簡単に説明する。尚、このグレーティングレン
ズ系の詳細構造は上記の特願昭61−220870号に
開示されている。
第11図において、グレーティングレンズ系は第1,第
2のインライン型のグレーティングレンズ11,12を
同一光軸(一点鎖線)上に配置した構成であり、光軸上
の点P(コヒーレント光源)から発散する球面波を第1
のグレーティングレンズ11で光軸側に回折させ、光軸
と一旦交差させた後に、第2のグレーティングレンズ1
2によって光軸上の所定の点Qに集束させるようにした
ものである。
上記第1のグレーティングレンズ11は、光軸に関して
回転対称の所定の空間周波数分布を有しており、光軸に
関して対称な任意の2点からの回折光が光軸上で交差す
るようにしてある。また、上記第2のグレーティングレ
ンズ12は、光軸に関して回転対称の所定の空間周波数
分布を有しており、上記交差した回折光が光軸上の1点
(点Q)に集束するようにしてある。
上記構成において、第1のインライン型グレーティング
レンズの任意の1点に同一方向から入射した、互いに異
なる波長λo,λ(λo<λ)の2つの光の進路を考え
てみる。まず、第1のインライン型グレーティングレン
ズによって、波長λの光は波長λoの光よりも大きな角
度で回折されるとともに、これらの回折光はいずれも光
軸と交わった後に、第2のインライン型グレーティング
レンズ上に到達する。これらの光の到達点は、光軸を中
心とした同一半径上にあって、しかもその光軸からの距
離は波長λの光の方が波長λoの光よりも遠い。次に、
これらの光は上記第2のインライン型グレーティングレ
ンズによって回折されるが、この時、波長λの光が波長
λoの光よりも大きな角度で回折されるので、2つの光
の間隔は次第に狭まっていき、最終的には1点で交わ
る。よって、2つのインライン型グレーティングレンズ
に所定の空間周波数分布を持たせておくことにより、上
記2つの光の交わる点を上記光軸上の指定の1点に置く
ことができる。
以上のことは第1のインライン型グレーティングレンズ
のどの点に入射した光についても言うことが出来、しか
も上記空間周波数分布は光軸に関して回転対称としてあ
るので、入射した発散球面波光はその波長が変化したと
しても、光軸上の上記所定の1点に集束され、従って収
差や焦点位置ずれが生じることはなくなる。
次に、上記グレーティングレンズ11,12の空間周波
数分布の具体的な決定方法について、第2図を用いて以
下(i)〜(iv)で述べる。なお、点Pとグレーティン
グレンズ11との距離をl1、2つのグレーティングレ
ンズ11,12官の距離をd、グレーティングレンズ1
2と点Qとの距離をl2とする。
(i)まず、点Pを発してグレーティングレンズ11の
最外周の点R1に達する、波長λoの光線を考える。こ
の光線は、点R1で回折され、グレーティングレンズ1
2の中心の点r1(=0)に達し、ここで更に回折され
て点Qに達するものとする(第2図中の実線a)。する
と、上述した光路(P→R1→r1→Q)を仮定するこ
とにより、点R1,r1における空間周波数F1,f1
が決定される。
(ii)次に、波長がλoからλ(>λo)に変った場合
について考える。点Pから点R1へと進んだ波長λの光
線は、点R1において、波長がλoのときよりも大きな
角度で回折され、グレーティングレンズ12上の点r2
に達する(破線b)。ここで、波長がλであるときでも
点Qに集束するという条件から、点r2における空間周
波数2が決定される。
(iii)波長がλoの場合に戻り、点r2で回折されて
点Qに達する光線がグレーティングレンズ11上のどこ
の点から来るのかを逆に求めることが出来る(実線
c)。そのグレーティングレンズ11上の点をR2とす
ると、点R2での回折光が点Pに達するという条件か
ら、点R2における空間周波数F2が決定される。
(iv)再び波長がλになった場合を考え、上記(ii)と
同様にしてグレーティングレンズ12上の点r3(図示
せず)とその空間周波数f3を求める。そして波長λo
に戻し、上記(iii)と同様にしてグレーティングレン
ズ11上の点R3(図示せず)とその空間周波数F3を
求める。このようにして点Rn(n=1,2,3・・
・)がグレーティングレンズ11の中心に達するまで上
記(ii)及び(iii)の過程を繰り返すことにより、グ
レーティングレンズ11,12における半径方向の空間
周波数分布が決定される。なお、第2のグレーティング
レンズ12の径は、点rnの位置で決定される。
以上のようにしてグレーティングレンズ11,12の空
間周波数分布を決定することにより、点Pから発した光
が、基準となる波長λoとは異なる波長λであっても、
これを無収差で点Qに集束させることが出来る。
本発明は上述の如きグレーティングレンズ光学系を利用
して光ピックアップ装置を実現したものであり、光信号
記録媒体として光ディスクを例にとり第1図以下を参照
して本発明の実施例を説明する。
第1図において、上述のグレーティングレンズ系は全体
を21でしめされ、第1グレーティングレンズ11と第
2グレーティングレンズ12とが光軸位置に配置され
る。レーザは半導体レーザ23からの発散光を平板状の
偏光ビームスプリッタ(PBS:Polarized Beam Split
ter)25により所定角度だけ偏光してグレーティング
レンズ系21に入射する。ここで、偏光ビームスプリッ
タ25は周知の如く特定方向の直線偏光のみ透過させ、
それと垂直な方向の直線偏光は反射する。即ち、例えば
S波(またはP波)のみ通過させ、P波(またはS波)
は反射する。
本発明によれば、第1グレーティングレンズ11には1
/4波長板(λ/4板)29が付設されている。尚、1
/4波長板29は第1グレーティングレンズ11に物理
的に付着することは必ずしも必要ない。偏光ビームスプ
リッタ25により反射された直線偏光(例えばP波)は
1/4波長板29により円偏光に変換され、第1グレー
ティングレンズ11により上述の如く軸対称に回折され
第2グレーティングレンズ12により光ディスク10の
所定の1点上に収束する。
光ディスク装置は周知の如く、光ディスク10上のピッ
ト5(一般には深さ=λ/8)からの反射光強度を、回
折限界近くまで絞ったビームスポットを用いて、検出す
ることによりピツトの有無、従って光信号を検出するも
のである。
半導体レーザからのビームの波長は実質上絶えず変動す
るが、グレーティングレンズ系を用いることにより波長
変化に起因する収差は上述の如く吸収でき極めて精度の
高い光信号が得られる。
光ディスク10により反射されたビーム(信号光)は往
きと全く逆の光路を辿ってグレーティングレンズ系21
内を逆行しグレーティングレンズ系21から出射し、1
/4波長板29により90゜偏光角を変えられ直線偏光
となる。即ちビームはλ/4板29への入射光とλ/4
板29からの出射光(信号光)とでは偏光角が90゜異
なり、従って信号光は偏光ビームスプリッタ25を透過
する。
本発明によれば、平板状の偏光ビームスプリッタ25に
は一種のハーフミラーとして機能する第3のグレーティ
ングレンズ33が一体的に形成される。
かくして、信号光はその一部は第3グレーティングレン
ズ33により回折され、一部は第3グレーティングレン
ズ33を透過する。これら透過光及び回折光の一方、例
えば回折光B1をフォーカシング用光検出器37に、また
他方、例えば透過光BB2をトラッキング用光検出器39
に夫々導く。
グレーティングレンズはその縞(グレーティング)を適
切に設計することにより容易に上記の如きハーフミラー
の特性が得られる。
フォーカシング用光検出器37及びをトラッキング用光
検出器39はそれ自体公知の2つに分割されたPINフォ
ト・ダイオードから構成される2分割光検出器である。
光ディスクのピットの有無、即ちチャンネル・ビットの
信号は2分割光検出器37、39の出力の強弱で識別さ
れる。
図示実施例においては、第2図に示す如く、フォーカシ
ング用光検出器37は結像点(合焦点)よりわずかに遠
方に置かれ、光ディスク10が正確に合焦位置にある時
に2分割光検出器37の2個のフォト・ダイオードの受
光量が等しくなるようにする。この状態が第2図(a)
に示される。従って、光ディスク10が合焦位置より
“遠い”場合は第2図(b)に示す如くフォーカシング
用光検出器37の下方のフォト・ダイオード37bの出
力の方が大きくなり、逆に、光ディスク10が“近い”
場合には第2図(c)に示す如く上方のフォト・ダイオ
ード37aの出力の方が大きくなる。
第2図に示すフォーカスエラー検出方法は所謂「ナイフ
エッジ法」の変形と考えることが出来よう。
尚、好ましくは、フォーカシング用光検出器37の2個
のフォト・ダイオード37a、37bの分割面は第3図
に示す如く、第3のグレーティングレンズ33の干渉縞
に対して直交する方向に向いている。つまり、光源の波
長変化があると、上述の如く特殊構成のグレーティング
レンズ系21内においては有効に吸収され焦点ぼけ等の
悪影響は回避されるが、第3のグレーティングレンズ3
3による回折方向の変化は回避出来ない。そのため、こ
の回折方向が変化する方向、即ち干渉縞と直交する方向
にフォーカシング用光検出器37の分割面を位置させれ
ば、第3図(a)、(b)、(c)の如く発振波長の変
化に応じて第3グレーティングレンズ33の回折角が変
化しても相変わらず分割面の中心に結像することにおい
ては変わりない。即ち、結像位置は分割面上で変化する
に過ぎないので2個のフォト・ダイオード37a、37
bの相対的出力特性には何等影響を及ぼさない。
第4A図はトラッキング用光検出器39の配置構成を示
す。光ディスクではトラッキングは光ディスクのピット
により行われる。トラッキング用光検出器39を構成す
る2分割フォト・ダイオード39a、39bの分割面は
ピット5の列(トラック)に平行に位置する。第4A図
において、光ディスク10に結像するビームがピット5
の中心に位置している時は第4A図(a)に示す如くビ
ームスポットはフォト・ダイオード39a、39bの分
割面中心に位置する。第4A図(b)はビームがピット
5の左側にずれた場合を示し、この場合には一方のフォ
ト・ダイオード39aの受光量が一部暗くなり、反対に
ビームがピットの右側にずれた場合には第4A図(c)
に示す如く他方のフォト・ダイオード39bの受光量が
一部暗くなる。尚、レーザビームをグレーティングレン
ズ系21内で軸対称に交叉させるため、収差ビームの位
置ずれによる暗い部分は反転してフォト・ダイオード3
9a、39bの分割面の近傍に現れることになる。その
反転の様子を第4B図に示す。第4A図に示すトラッキ
ングエラー検出法は両フォト・ダイオード39a、39
bの光量差を検出するプッシュ・プル法を利用したもの
である。
第5図は第1図に示す基本構想に基づいて構成した光デ
ィスク10用のピックアップの実際構造例の一例を示
す。同図において、第1図の部品に対応する部品は対応
番号で示し、その詳しい説明は省略する。
第5図において、第1、第2グレーティングレンズ1
1、12及び1/4波長板29は予めフレーム53によ
り一体化され、ハウジング51に固定される。尚、40
は第1グレーティングレンズ11と1/4波長板29と
の間に介在させたスペーサであり、光学的には無用のも
のである。
偏光ビームスプリッタ25と第3グレーティングレンズ
33はガラス基板61の両面に一体形成され、同様にハ
ウジング51内の所定位置に固定される。フォーカシン
グ用光検出器37とトラッキング用光検出器39はとも
にハウジング51の壁厚内に直接取りつけられる。半導
体レーザ23もハウジング51内に固定される。
また、第1、第2グレーティングレンズの間を中実(例
えばガラス)構造にし、予めガラス基板の両面に2枚の
グレーティングレンズを一体形成し、ハウジング内に固
定することも可能である。
第5図に示す光ピックアップにおいて、収束ビームの調
整は半導体レーザ23の位置調整により行い、検出部の
調整はフォーカシング用光検出器37及びトラッキング
用光検出器39の位置調整により簡単に行うことができ
る。
第5図の構成によれば、トラッキング用光検出器39は
単に2個のフォト・ダイオード39a、39bの光量差
を検出するだけなので、トラッキング用光検出器39は
第3グレーティングレンズ33に近接して配置すること
が出来、従って第5図におけるハウジング51の縦方向
の幅長Wを短くすることが出来る。
尚、フォーカシング用光検出器37或いはトラッキング
用光検出器39によりフォーカシングエラーあるいはト
ラッキングエラーが検出された時の光学系の調整は、例
えばハウジング全体を適当なアクチュエータ(図示せ
ず)により光ディスク10に対して所定方向に動かすこ
とにより行うことができる。
第6図は本発明の別の実施例を示すもので、同図におい
ては、フォーカシング用光検出器37とトラッキング用
光検出器39の光学的配置が第1図に示すものと逆にな
っている点を除き第1図と同様の構成である。即ち、第
6図においては、第3グレーティングレンズ33の透過
光B2がフォーカシング用光検出器37に導かれ、回折光
B1がトラッキング用光検出器39に導かれている。
トラッキング用光検出器39は第4A図の場合と全く同
様に2個のフォト・ダイオード39a、39bの光量差
を検出するプッシュ・プル法が用いられ、その分割面は
光ディスク10のトラックに対し平行となっている。従
って、第7図に示す如くビームが光ディスクのピット
(トラック)に対し、左右にずれるとそれに応じてフォ
ト・ダイオード39a、39bの間に光量差が生じ、ず
れを検出出来る。
また、第3図に関して説明したのと同様の理由により、
フォト・ダイオード39a、39bの分割面は第8図に
示す如く第3グレーティングレンズ33の干渉縞に対し
垂直な方向に位置せしめられ、その結果、発振波長の変
動に伴う第3グレーティングレンズ33による回折光の
回折角の変化はフォト・ダイオード39a、39bの分
割面上で生じるためトラッキングエラー検出には何ら悪
影響を与えない。尚、第7、8図において(a)は合焦
状態を示し、(b)、(c)はビームが夫々ピットから
左右にずれた場合を示す。
第6図の実施例では、フォーカシング用光検出器37は
第9図に示す如きそれ自体公知の4分割光検出器により
構成される。4分割光検出器37は受光領域が4つに分
割されたPINフォト・ダイオード37a、37b、37
c、37dであり、光ディスクのピットの有無(即ち、
光信号)は4分割光検出器37の全出力(I1+I2+I3+
I4)の強弱で識別される。4分割光検出器37は第9図
(a)に示す如く、合焦状態においてフォト・ダイオー
ド37a、37b、37c、37dの中心にビームスポ
ットが当たるように配置される。
光ディスク10が合焦位置から第2グレーティングレン
ズ12に近ずくと4分割光検出器37上の信号光のスポ
ットは第9図(c)に示す如く横長の楕円になり、逆に
遠ざかると第9図(b)に示す如く縦長の楕円となる。
従って、4分割光検出器37の4個の領域37a、37
b、37c、37dの光出力から(I1+I2)−(I3+I
4)を測れば合焦状態では“0”、光ディスクが近ずい
た場合は<0、遠ざかった場合は>0になる。従って、
この誤差信号(I1+I2)−(I3+I4)が0になるように
ハウジング51をアクチュエータ(図示せず)により上
下に制御することによりフォーカシングが行える。これ
は、非点収差法とよばれる方法で、この場合、偏光ビー
ムスプリッタ25と第3グレーティングレンズ33とを
一体成形したガラス基板61(第10図)が非点収差素
子となる。
第10図は第6図に示す実施例に対応する実際のピック
アップ構造を示すもので、フォーカシング用光検出器3
7とトラッキング用光検出器39との位置が逆になって
いる点を除き第5図のものと全く同様である。第10図
に示すピックアップにおいては第5図の場合と同様の理
由により、ハウジング51の横方向の幅長W′が短く出
来るということは容易に理解されよう。
以上の実施例において、トラッキング用光検出器及びフ
ォーカシング用光検出器は上記の2分割ないしは4分割
フォト・ダイオードに限らず、その他の光検出器を用い
得ることは勿論である。
また、上記の実施例においては偏光ビームスプリッタ2
5において、往きは反射させ、帰りは透過させるような
配置としたが、その逆に往きは透過光を用い、帰りは反
射光を用いるような配置とすることも可能である。
〔発明の効果〕
以上の如く、本発明によれば発振波長の変化の影響を受
けず、収差の生じないグレーティングレンズ光学系を用
いることにより、トラッキング制御、フォーカシング制
御の作動信頼性の高い、軽量、小型、廉価な高性能の光
ピックアップ装置が実現出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る光ピックアップ装置の基本構成を
示す図、第2図は第1図に示されるフォーカシング用光
検出器の3種のビーム検出状態を示す図、第3図は第1
図に示されるフォーカシング用光検出器が発振波長の変
化の影響を受けないことを説明するための図、第4A図
は第1図に示されるトラッキング用光検出器の3種のビ
ーム検出状態を示す図、第4B図はトラッキング用光検
出器に入るビームの“暗部”が反転することを説明する
図、第5図は第1図に示す構成を用いたピックアップの
実際構造を示す図解図、第6図は本発明の第2の実施例
を示す第1図と同様の図、第7図は第6図に示されるト
ラッキング用光検出器の3種のビーム検出状態を示す
図、第8図は第6図に示されるトラッキング用光検出器
が発振波長の変化の影響を受けないことを説明する図、
第9図は第6図に示されるフォーカシング用光検出器を
構成する4分割光検出器の3種のビーム検出状態を示す
図、第10図は第6図に示される実施例に対応する光ピ
ックアップの実際構造を示す図、第11図は本発明にお
いて用いられるグレーティングレンズ光学系の基本構成
を示す図、第12図は第11図に示されるグレーティン
グレンズの空間周波数の決定方法を説明する図。 10……光ディスク、 11……第1グレーティングレンズ、 12……第2グレーティングレンズ、 21……グレーティングレンズ光学系、 23……半導体レーザ、 25……偏光ビームスプリッタ、 29……1/4波長板、 33……第3グレーティングレンズ、 37……フォーカシング用光検出器、 39……トラッキング用光検出器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 弘之 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 稲垣 雄史 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザ光源(23)からのレーザ光を軸対称に
    交叉させる第1のグレーティングレンズ(11)と、該第1
    グレーティングレンズを透過した回折光を光信号記録媒
    体(10)上の一点に合焦させる第2のグレーティングレン
    ズ(12)とを光軸上に配置したグレーティングレンズ系(2
    1)と、 レーザ光源からのレーザ光の特定方向の直線偏光のみを
    通過せしめそれと垂直な方向の直線偏光は反射する偏光
    ビームスプリッタ(25)と、 該偏光ビームスプリッタを透過しまたはこれにより反射
    された直線偏光を円偏光に変換して上記グレーティング
    レンズ系に入射せしめる1/4波長板(29)と、 上記光信号記録媒体により反射されて往きと逆の光路を
    辿る上記グレーティングレンズ系からの上記1/4波長
    板により90゜偏光角を変えられた信号光を一部は透過
    させ一部は回折させる上記偏光ビームスプリッタと一体
    的な第3のグレーティングレンズ(33)と、 該第3グレーティングレンズによる透過光ないし回折光
    の一方を検出するフォーカシング用光検出器(37)と、 上記透過光ないし回折光の他方を検出するトラッキング
    用光検出器(39)、 を有する光ピックアップ装置。
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