JPH06141868A - 熱帯熱マラリア原虫の血液段階における抗原、その製造および使用 - Google Patents

熱帯熱マラリア原虫の血液段階における抗原、その製造および使用

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JPH06141868A
JPH06141868A JP4072517A JP7251792A JPH06141868A JP H06141868 A JPH06141868 A JP H06141868A JP 4072517 A JP4072517 A JP 4072517A JP 7251792 A JP7251792 A JP 7251792A JP H06141868 A JPH06141868 A JP H06141868A
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gbp130h
gbp130
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dna
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JP4072517A
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Dagmar Nolte
ダグマー、ノルテ
Bernhard Dr Knapp
ベルンハルト,クナップ
Erika Hundt
エリカ、フント
Hans Kuepper
ハンス、キューパー
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Behringwerke AG
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 マラリアに対するヒトの防御免疫を生じさせ
る抗原を提供する。 【構成】 GBP130グリコホリン結合タンパク質の
DNA配列と相同性が高いGBP130hタンパク質を
コードするDNA配列またはその部分。上記のDNA配
列とハイブリッド形成し且つタンパク質GBP130h
をコードするDNA配列。これらのDNA配列によって
コードされるタンパク質GBP130hまたはタンパク
質。上記のDNA配列で宿主生物を形質転換し、宿主生
物を培養し発現させた後にタンパク質を単離することを
特徴とする、GBP130hの製造法。上記のDNA配
列によってコードされるタンパク質GBP130hまた
はタンパク質を含む医薬品、好ましくはワクチン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、GBP130と呼ばれるグリコ
ホリン結合タンパク質のDNA配列と相同性が高くそれ
故GBP130hと命名されているタンパク質のDNA
配列に関する。本発明は、Plasmodium falciparum (熱
帯熱マラリア原虫)自身に由来するタンパク質GBP1
30hおよび組換えDNA技術によるその製造法にも関
する。最後に、本発明は、Plasmodium falciparum 由来
するタンパク質GBP130hのマラリアワクチンの製
造のための使用に関する。
【0002】ヒトのマラリアの原因である原生動物Plas
modium falciparum は、胞子虫(Sporozoa)門に属する血
液寄生虫である。ヒトからヒトへの伝染は、もっぱらハ
マダラカ(Anopheles) 属の蚊(実際には雌のみ)によっ
て行われ、刺したときに血液と共に寄生虫を放出または
取り入れるのである。蚊に刺されて感染した後2週間ま
では、寄生虫は赤血球中に住みついている。赤血球中
で、寄生虫はアメーバ様形態を呈し、速やかに成長し、
多核性になった後、対応する数の(メロゾイトと呼ばれ
る)娘個体に分割し、これが血球の崩壊によって放出さ
れて、直ちに新たな血球を攻撃する。この再生工程は
「シゾゴニー」と呼ばれ、約24〜48時間を要する。
これは、寄生虫(シゾント)の数が大きくなって、宿主
の本体が赤血球およびシゾント体の残りの有毒な代謝お
よび崩壊生成物に対する熱病の攻撃と反応するほどにな
るまで反復し、常に新しく開始する。
【0003】一定の時間の後、性的形態(配偶子生殖)
の形成が最初に赤血球の内部で始まるが、蚊の腸でのみ
完了することができる。最後に、蚊で形成する性的形態
の受精の後に、性的形態は「スポロゾイト」と呼ばれる
ものに成長し、これが体腔から蚊の唾液腺に移動して、
蚊の抗凝固性唾液と共に刺されたヒトの血液循環中に注
入される。これによってPlasmodium falciparum の世代
サイクルが完結する。
【0004】Plasmodium falciparum によって引き起こ
される熱帯性マラリアの潜伏期間は7〜15日であり、
平均して12日である。熱帯性マラリアは、極めて重篤
で且つ極めて危険な形態のマラリアである。更に、それ
は他の形態に比較して変則的な形態の病気であってそれ
故直ちにマラリアであるとは判らないものとなることが
多い。前駆症状は三日熱および四日熱マラリアよりも一
層顕著であり且つ互いに一層速やかに現れる。体温の上
昇が突然起こり、熱の経過は不規則である。熱帯性マラ
リアでの総ての全身性症状は、他の形態でのものよりか
なり重い。寄生虫血症は、この病気の経過中に急速に増
加する。極端な場合には、赤血球の20〜30%が冒さ
れる。治療を行わなければ、臨床的状況は生命の危険の
あるものにまで急速に進展し、肝腫、意識障害、溶血性
貧血および白血球増加をもたらす。
【0005】1956年以来、国際連合の世界保険機構
は世界的なマラリア抑制運動を組織し、この運動はある
程度大きな成功を納めているが、大きな失敗もあった。
世界保険機構の努力によって、世界の人口についてはマ
ラリアの発生に関する問題がいかに重要であるかが明ら
かになっている。マラリアの抑制は、大部分が2つの方
法、すなわちPlasmodium falciparum (ハマダラカ)の
ベクターおよび宿主の抑制およびもう一方ではマラリア
に感染した人々または高い感染の危険性へ自身を暴露し
なければならない人々を治療するための薬品の開発であ
る。DDTのような化学薬品によるハマダラカの抑制
は、蚊が比較的短期間のうちに化学的抑制剤に対して耐
性を獲得してしまうので部分的な成功を納めたにすぎな
かった。
【0006】Plasmodium falciparum および他のプラス
モディウム(Plasmodium)属の予防および抑制のために様
々な種類の薬品が開発されたときにも、同様な耐性の問
題が持ち上がった。人体に存在するプラスモディウムの
総ての成長段階が、同一の薬品に感応するとは限らな
い。それ故、薬品をその機構作用に基づいて各種の群に
分割する必要がある。 プラスモディウムの各種の成長段階に対する抗マラリア剤の作用 薬品 無性血液 組織形成 生殖母細胞 スポロゾイト 段階 キニン ++ − + − (P. vivax, P. malariae) 4−アミノキノリン ++ − (+) − 葉酸拮抗薬 + + + − 8−アミノキノリン ± ++ + − スルホンアミド + ? + − 9−キノリンメタノ ++ ? + − ール(メフロキン) ラリアム
【0007】予防法も同様に、一方では蚊の抑制から成
り、他方では化学的予防から成っている。治療に用いら
れる総ての薬品は、化学的予防に用いることができる。
【0008】しかしながら、時間が経過すると、プラス
モディウムによる総ての試用したおよび試験した薬品に
対する耐性の徴候が現れてきた。薬品による治療または
予防のもう一つの不利な点は、用いられる化合物によっ
て人体に生じる相当な程度の副作用である。マラリアか
らかなり良好に保護するようにするには、プラスモディ
ウムに感染した蚊と接触する前後数週間程度は予防を行
わなければならないということも同様に不利な点であ
る。
【0009】これが、マラリアを抑制するためのもう一
つの可能性について世界的に論議されるようになってい
る理由である。これが、マラリア病原体に対するワクチ
ンのアイディアである。それ故、Plasmodium falciparu
m の無性血液段階に対するワクチンの開発に好適な抗原
の同定を目指して、かなりの研究が行われてきた。メロ
ゾイトまたは感染した赤血球の表面における抗原の位置
は一つの可能性と考えられる。キャリヤーまたはレセプ
ターとして働くことができ(「細胞粘着(cytoadherenc
e) 」「ロゼッティング(rosetting) 」)、感染した宿
主細胞の表面に配置された寄生虫によってコードされる
抗原に対する遺伝子情報は、今日までのところ見出され
ていない。これとは対照的に、メロゾイト表面に配置さ
れた抗原(MSA I,MSA II)は、既に単離さ
れ、詳細に記載されている(1) 。
【0010】メロゾイト表面に配置されたもう一つの抗
原は、グリコホリンに結合する(2)。グリコホリンは、
赤血球の表面にある唾液糖タンパク質である。メロゾイ
トの表面に配置されているグリコホリン結合タンパク質
(GBP130)によって、部分的にはメロゾイトによ
り赤血球が認識され、未だ未知のままの方法で赤血球中
へのメロゾイトの侵襲を抑制するものと思われる(2) 。
GBP130は熱に安定で且つ可溶性のタンパク質であ
り、栄養型およびシゾント段階で合成される。これは赤
血球の細胞質中に輸送される(3, 4, 5) 。GBP130
は、インビトロではシゾントが放出される時点で培養上
澄液に放出される。尚、GBP130の極めて僅かの画
分のみがメロゾイトと弱く結合したままでいることが示
されている(3, 5)。この代わりに、GBP130は、放
出の後に赤血球膜、具体的にはグリコホリンに結合する
と思われる(2) 。
【0011】GBP130に特異性を有する抗体は、イ
ンビトロで赤血球中でのメロゾイトの侵襲を抑制するこ
とができる(6) 。GBP130は、耐熱性を有する96
kDa抗原として、別のグループ(5) によっても記載さ
れている。GBP130は、薬品によって抑制された感
染によって免疫されたサイミリサル(saimiri monkeys)
から得られた抗血清によって認識される。これらの血清
は、サルからサルへの受動的転移の後の保護を促進する
(7, 8)。GBP130を含むタンパク質画分を有するサ
イミリサルに予防接種すると、防御免疫を生じた。この
方法で保護されたサルからの血清は、更に96kDaバ
ンドと強力な反応を示した(9) 。また、GBP130に
対する抗体は免疫を有する成人からの血清にもっぱら存
在し、子供や既に免疫を失ってしまった成人からの血清
には存在しないことを示すことも可能である(9) 。
【0012】Ag78または96tRとも呼ばれるGB
P130をコードする遺伝子は、3種の異なるPlasmodi
um falciparum 株から単離されている(4, 5, 6) 。これ
は、高度に保存された抗原をコードする。
【0013】DNA配列に由来するアミノ酸配列は、2
25個のアミノ酸の荷電したN−末端領域と、続く50
個のアミノ酸の11個の高度に保存された繰返しを含ん
でいる。遺伝子は、可能なシグナル配列をコードする配
列を遮断する小さなイントロンを含んでいる(10)。
【0014】前記の先行技術から現れる目的は、最も広
い意味においてプラスモディウムとヒト細胞との宿主−
寄生生物相互作用に含まれることがある別の構造または
抗原を見出すことである。この種類の抗原は、Plasmodi
um falciparum に対する、したがってマラリアに対する
人々の防御免疫を生じさせることができる。
【0015】この目的は、配列番号1(表3〜5)と呼
ばれる配列を有するDNAであってGBP130と相同
性のあるタンパク質GBP130hをコードするDNA
を見出すことによって達成された。
【0016】GBP130hと呼ばれる抗原は、既に知
られているGBP130と相同の大きな領域を有する。
これらの抗原は、本発明者らによって、遺伝子構造、遺
伝子の位置確認(localization)および各種の寄生生物の
株における保存された構造に関して検討されている。
【0017】本発明は、配列番号1で示されるDNA配
列とハイブリッド形成し、同時にタンパク質GBP13
0hをコードする総てのDNA配列を包含する。
【0018】本発明は、タンパク質GBP130hおよ
び組換えDNA技術によるその製造法にも関する。
【0019】最後に、本発明は、Plasmodium falciparu
m に対する医薬品を製造するためのタンパク質GBP1
30hであって、この医薬品が好ましくはワクチンであ
るものの使用を包含する。
【0020】GBP130hをコードするラムダ−gt
11クローンの同定 ゲノムPlasmodium falciparum EcoRIライブラリ
ーを32Pで標識した非過剰(non-redundant) 39マー(m
er) オリゴヌクレオチドであって、可能な55kDa表
面抗原のN末端タンパク質配列に対応する合成ペプチド
から誘導されたものでスクリーニングした。オートゥス
サル(aotus monkeys) にこの合成ペプチドを他のタンパ
ク質と共に予防接種したところ、Plasmodium falciparu
m の感染に対して防御免疫を生じた(11)。試験に用いた
オリゴヌクレオチドは、(12)によるPlasmodium falcipa
rum のコドン使用に従っている。8個の異なるファージ
クローンを単離した。それらの組み込まれたDNAの配
列決定は、いずれも(11)において決定される55kDa
抗原のN末端配列をコードしないことを示していた。し
かしながら、UWGCG(ウィスコンシン大学、遺伝子
コンピューターグループ)からの最適なプログラムを用
いるコンピューター解析では、ファージクローンのひと
つ、すなわちPfa55−1は1433bpの長さのD
NAセグメントを含み、これはグリコホリン結合タンパ
ク質GBP130のC末端領域をコードする配列と相同
性を示すことを示した(6) 。それ故、このセグメント
(挿入物)によってコードされるタンパク質を、GBP
130相同性タンパク質すなわちGBP130hと呼ん
だ。
【0021】完全なGBP130h遺伝子の単離 プラスミドp55−1/RIの挿入されたDNAフラ
グメントは、イントロンの部分と続くTAA停止コドン
および3′非コード領域の261bpを有するエキソン
とを表わす(配列番号1)。逆ポリメラーゼ連鎖反応法
(13)を用いて、5′重複サブクローンを単離した。GB
P130hに特異的なゲノム1.25kbのSau3A
Iフラグメントから始めて、プラスミドp55−1/R
のDNAフラグメントの5′領域を985bpだけ
伸長するDNA配列を増幅した(配列番号1)。2個の
DNAフラグメントは、GBP130h遺伝子の完全な
コード領域および5′および3′非コード配列を表わ
す。
【0022】配列番号1に挙げた配列は、Plasmodium f
alciparum FCBR株の完全なGBP130h遺伝子の
ヌクレオチド配列の外にDNA配列からのGBP130
hのアミノ酸配列を示している。
【0023】図1は、GBP130h遺伝子の制限地図
および構造を示す。コード領域(囲み)は、イントロン
配列によって互いに離して描かれている。黒い部分は、
提案したシグナル配列に相当する。8個の繰返し単位の
位置を示している。
【0024】表1は、GBP130hのアミノ酸配列と
GBP130のアミノ酸配列との比較を示している。こ
の比較はUWGCGからのGAPプログラムを用いて行
った。同一性は対応するアミノ酸の間の線によって表わ
され、保存されたアミノ酸置換はコロンによって示され
ている。
【0025】図2は、制限酵素RsaI、HinfI、
DraI及びEcoRI/XbaIで消化され且つGB
P130h遺伝子の反復領域を含む32P標識XhoII
−TagIフラグメントでハイブリッド形成したP. fal
ciparum DNAのサザン・ブロット分析を示している。
フィルターは、穏やかな(A)およびストリンジェント
な(B)条件下で洗浄した。この方法では、GBP13
0−(三角形)およびGBP130h−特異的DNAフ
ラグメントおよび第三の遺伝子(矢印)のDNAフラグ
メントであってGBP130よりもGBP130hとの
相同性が大きいものを検出した。
【0026】GBP130h遺伝子の5′(ヌクレオチ
ド1〜766)および3′(ヌクレオチド2202〜2
418)非コーティング領域は、極めてA+Tに富んで
いる(それぞれ89%および80.5%)。これは既に
他のPlasmodium falciparum 遺伝子の非コーティング領
域について記載されている(14)。155bpの長さのイ
ントロン(ヌクレオチド956〜1110)も、同様に
88%という高いA+T含量を示す。
【0027】可能性のあるシグナル配列の領域を遮断す
る179bpの介在配列は、GBP130遺伝子につい
て対応する位置で記載されている(10)。いずれのイント
ロンもGTで始まりAGで終わっているので、他の真核
生物のイントロンと一致する(15)。2つのイントロンの
ヌクレオチド配列の相同性は、81%を示してる。これ
は、2つの遺伝子が極めて緊密に関係しており、したが
って共通の前駆体遺伝子に由来することを示している。
【0028】GBP130h遺伝子の2つのエキソン
は、理論分子量が48260Daを有する427のアミ
ノ酸をコードする。ATG開始コドンは位置767に配
置され、4個のアデニン残基が上流に並んでいる。これ
は、同様に他のPlasmodium falciparum遺伝子の開始コン
センサス配列と一致している(16)。GBP130hのN
末端は、リジン、セリンおよびアスパラギンが極めて多
く存在する50アミノ酸の極めて親水性の領域で開始す
る。この構造も同様にGBP130に見出されている
(5, 6)。この領域のあとには、第一のエキソンの3′末
端によってコードされる13個のアミノ酸の疎水性配列
が続く。GBP130とGBP130hとの間で高度に
保存されているこの領域は、第二のエキソンによってコ
ードされる続く6個のアミノ酸と共にシグナル配列とし
て働くものと思われる。GBP130の予想されるシグ
ナルペプチダーゼ開裂部位は、グリシン69である
(6)。アラニン残基は、この部位に対応するGBP13
0hの位置に見出される。
【0029】GBP130hのC末端は、全タンパク質
の74.5%を表わす伸長した繰返し領域を含む。この
領域は40アミノ酸を有する8個の繰返し単位を含み、
この構造はGBP130hに極めて特徴的である。この
繰返しはごくわずかな変化を示し、これらの繰返しの2
個、すなわちIVおよびVが39個のアミノ酸のみを有
することができる。繰返しI、II、VIおよびVII
の最後の4個のアミノ酸DELEは、スクリーニングに
用いたオリゴヌクレオチドの最後の12個の塩基に相補
的なヌクレオチドによってコードされる。
【0030】GBP130hとGBP130のアミノ酸
配列の比較によって示されたように、2つの配列の間に
は69%の同一性がある。これは、極めて高度の相同性
に相当する。主な差異はGBP130の位置110から
225までの116個のアミノ酸の高度に荷電したセグ
メントに関係するが、このセグメントはGBP130h
には存在しない。第二のエキソンによってコードされる
最初の46個のアミノ酸は2つのタンパク質の間の同一
性はたった54%であり、これは、このセグメントがG
BP130とGBP130hとの間の最も相異した領域
であることを意味する。更に、タンパク質は繰返しの数
および長さが異なる。GBP130は50個のアミノ酸
の11個の繰返しを含むが、GBP130hはGBP1
30の繰返しのアミノ酸2〜41に対応する40個のア
ミノ酸残基を有する8個だけの繰返しを示している。
【0031】GBP130h遺伝子の保存 ヌクレオチド位置767〜1232に対応し、繰返し領
域の上流にエキソン1とエキソン2およびGBP130
h遺伝子の介在配列を含むDNAフラグメントを増幅し
た後配列決定した。この場合のDNAはPlasmodium fal
ciparum FCBR、FCR−3、SGE2、ItG
、FVOR、FU1および#13株由来のものであっ
た。GBP130h遺伝子のこの465bp領域は、今
日まで分析された総ての寄生虫の単離物に対する配列に
同じである。これはGBP130h遺伝子が高度に保存
されていることを示している。
【0032】GBP130hとGBP130は異なる遺
伝子によってコードされる Plasmodium falciparum FCBR株のゲノムDNA上
で、オリゴヌクレオチドp5およびp6(表1)を用い
てPCRによって、GBP130に特異的な高度に荷電
した領域をコードする360bpの長さのフラグメント
を単離することが可能であった。FCR−3株のGBP
130配列と比較すると(6)、このフラグメントは2
つの塩基対の交換を示しており、これによってアミノ酸
の置換を生じ、AはGBP130の位置713における
Cによって置換され、Aは位置758におけるGによっ
て置換される。GBP130の位置713におけるこの
塩基の置換は、パロ・アルト(Palo Alto) 単離物につい
ても報告されている(10)。
【0033】このGBP130に特異的なプローブとG
BP103hからの108bpのPstI−XhoII
DNAフラグメント(図1を参照)を用いて、各種の制
限酵素で切断したPlasmodium falciparum DNAのサザ
ンブロット分析を行った。2つのプローブは、Plasmodi
um falciparum 株からの異なるDNAフラグメントとハ
イブリッド形成した。これは、Plasmodium falciparum
のゲノムが、GBP130およびGBP130hに対す
る2個の異なる遺伝子を含むことを明確に示している。
【0034】GBP130遺伝子は3つの異なる遺伝子
の遺伝子群を指定する GBP130h遺伝子の繰返し領域を単離し、制限酵素
RsaI、HinfI、DraIおよびEcoRI/X
baIで消化したゲノムP. falciparum のサザンブロッ
ト分析のプローブとして用いた。3種類の異なる遺伝子
を、穏やかな洗浄条件下(55℃、2XSSC、0.1
%SDS)で検出することができる。GBP130遺伝
子(4、5、6)およびGBP130h遺伝子(図1)
の既知の制限酸素地図に基づいて、GBP130および
GBP130hに特異的なDNAフラグメント(GBP
130については351bpのXbaI−SpeIフラ
グメント、GBP130hについては108bpのPs
tI−XhoIIフラグメント)を用いて、ストリンジ
ェントな条件下で行われたサザンブロット分析によっ
て、GBP130およびGBP130hに特異的なハイ
ブリッド形成フラグメントを明確に特定することが可能
であった(図2A)。更に、第三の遺伝子である約22
kbのEcoRI/XbaIフラグメント、1.7kb
のDraIフラグメント、0.8kbのRsaIフラグ
メントおよび2.2kbのHinfIフラグメントで交
差ハイブリッド形成(cross-hybridizing) するGBP1
30hプローブを検出することも可能であった。フィル
ターを更にストリンジェントな条件(65℃、0.5X
SSC、0.1%SDS)下で洗浄すると、GBP13
0hプローブとGBP130遺伝子との検出可能なハイ
ブリッド形成は生じないが、未知のものとしての第三の
遺伝子と決定されるDNAフラグメントが検出される
(図2B)。これは、この遺伝子がGBP130遺伝子
とよりはGBP130h遺伝子と一層相同性であること
を示している。
【0035】GBP130h遺伝子はP. falciparum の
血液段階で極めて弱くのみ発現する シゾント由来のポリ(A)RNAから開始して、ノザ
ンブロット分析を、108bpのPstI−XhoII
フラグメント(特異的GBP130h遺伝子フラグメン
ト)と351bpのXbaI−SpeIフラグメント
(特異的GBP130遺伝子フラグメント)で行った。
ハイブリッド形成に用いた2つのフラグメントは、ほぼ
同じ特異的な放射能を有する。GBP130プローブ
は、一晩暴露した後に有力なバンドとして約6.5kb
の特異的mRNAを検出した。類似の結果がGBP13
0について文献にすでに記載されている(4、5、
6)。これとは対照的に、GBP130hプローブは8
日の極めて長い暴露時間の後にのみ検出可能な約2.5
kbおよび約2.8kbの2種類のmRNAバンドとハ
イブリッド形成した。この場合には、mRNAの一方は
GBP130h遺伝子に指定され、第二のバンドはGB
P130h遺伝子と高い相同性を明らかに示すGBP遺
伝子群の第三の遺伝子のmRNAを表わすことができる
(図2)。GBP130遺伝子の発現率とタンパク質G
BP130hをコードする遺伝子の発現率との間には顕
著な相違があり、GBP130遺伝子は極めて高い効率
で転写されるが、GBP130h遺伝子、したがってこ
の遺伝子群の第三の遺伝子の転写率は極めて弱い。これ
らのmRNAによって翻訳されるタンパク質がほぼ同様
な頻度率を有するものとすると、GBP130はP. fal
ciparum シゾントにおいて極めて頻繁に起こり、GBP
130hは不十分に表示される傾向になる。これらの相
同性タンパク質の異なる分布を用いて、いわゆる煙幕効
果を利用することができ、これは、シゾントからメロゾ
イトが放出された後に多量に放出されるGBP130を
伴い、これは免疫系をそらす仕事を有することがあり、
この場合には不十分に表示されるGBP130hは同時
にその本質的機能を行うことができる。
【0036】表2は、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)
について構成されたオリゴヌクレオチドの配列を示す。
【0037】
【実施例】
DNAおよびmRNAの調製 標準的方法(17)を用いて、Plasmodium palciparum 株F
CBR(コロンビア)FCR−3(コロンビア)、FV
OR(ヴェトナム)、SGE2(ザイール)、ItG
(ブラジル)、FU1(ウガンダ)および#13
(セネガル)の培養、シゾントの富化およびDNAおよ
びポリ(A)RNAの調製を行った。FCBR株のサ
ザンおよびノザンブロット法によるDNAおよびmRN
Aの分析も、同様に先行技術に記載されている(18)。
【0038】ゲノムEcoRIライブラリーの構成 Plasmodium palciparum FCBR株のDNA2μgを1
0ミリモルのトリス−HCl(pH7.5)、10ミリ
モルのMgCl、1ミリモルのジチオスレイトールお
よび40%(容積/容積)グリセリン中制限酵素Eco
RIの14単位を用いて、37℃で一晩インキュベーシ
ョンした。これらの条件下で、EcoRIはスター活性
(star activity) を示す。これは、DNAがテトラヌク
レオチドAATTで消化されることを意味している。こ
れから生じる大きさが10kbまでのDNAフラグメン
トを、0.8%アガロースゲルを用いて分画した。50
0bp〜7kbのフラグメントを電気溶出した後、(19)
に記載の方法によってベクターラムダgt11に挿入し
た。この方法で、5×10の組換えファージクローン
のゲノムEcoRIライブラリーを得て、これらのフ
ァージを次に標準的方法(20)によって増幅した。 EcoRIライブラリーのスクリーニング このライブラリーからの1.5×10個のファージク
ローンを、可能な55kDaのPlasmodium falciparum
表面抗原(11)のN−末端タンパク質配列に由来する5′
32P−標識オリゴヌクレオチドを用いて標準的方法(2
0)によってスクリーニングした。オリゴヌクレオチドの
塩基配列は、5′−TGC TGCATA TAC A
TT TTG TGT TTC TGC TTC TA
ATTC ATC−3′であった。
【0040】このオリゴヌクレオチドは、Plasmodium f
alciparum によって極めて一般的に用いられるコドンに
基づいて構成された(16)。8個のファージクローンが単
離され、Pfa55−1と呼ばれるそれらのひとつを用
いて次の検討を行った。ファージクローンPfa55−
1のDNAを、制限酵素EcoRIおよびKpnIで消
化した。これにより、2.4kbのフラグメントが生
じ、これはマラリアに特異的なフラグメントの外に、1
kbのラムダgt11領域であって部分PvuII制限
によって欠失されるものを有していた。この方法で得ら
れる1.4kbのフラグメントを、EcoRIおよびS
maIで消化可能なpKS(+)ブルースクリプトベク
ターにクローニングしたところ、プラスミドp55−1
/RIを生じた。
【0041】逆PCRによる5′−重複遺伝子フラグメ
ントの単離 完全な遺伝子を単離するために、ファージクローンPf
a55−1に含まれるそのフラグメントである遺伝子の
5′領域を逆PCRによって伸長した(13)。ファージク
ローンPfa55−1の挿入DNAの5′領域を985
bpだけ伸長したゲノム1.25kbのSau3AIフ
ラグメントを、32Pを標識した108bpのフラグメン
ト(p55−1/RIのPstI/XhoII消化)
をプローブとして用いてサザンブロット分析(20)によっ
て同定した。Sau3AIで消化したP. falciparum
NA90μgを0.8%アガロースゲル上で分画し、
1.2〜1.3kbの大きさのDNAフラグメントを電
気溶出した。Sau3AI開裂部位を自己連結し、酵素
PstIで制限した後、既知のDNA配列を5′および
3′末端に転換した。このゲノムDNA50ngおよび
オリゴヌクレオチドp1およびp2(表2)500ng
をPCRに用いて、パーキン・エルマー・セトゥス(Per
kin Elmer Cetus)製のジーン−アンプ(Gene-AmpR ) キ
ットを用いて標準的条件下で行った。この後に得られる
1.25kbのフラグメントを、5′末端をホスホリル
化した。この後に、クレノウ酵素で補充反応(fill-in r
eaction)を行った。このDNAフラグメントを、次にS
maIで消化したpKSベクター中に挿入した。この方
法で形成されたプラスミドをp55−1/PCRと呼ん
だ。
【0042】DNA配列決定 プラスミドp55−1/RIおよびp55−1/PC
Rの挿入DNAフラグメントの両方の鎖をUSB(クリ
ーブランド、OH)からのシークエナーゼ系を用いてジ
デオキシ法によって配列決定を行った。好適なサブフラ
グメントを、利用可能な制限部位でブルースクリプトベ
クターpKS中にサブクローニングすることによって得
た。配列決定データをUWGCGプログラムを用いて解
析した(21)。
【0043】各種のP. falcuparum 単離物の特異的遺伝
子領域の増幅および配列決定 P. falcuparum 株FCBR、FCR−3、SGE2、I
tG、FVOR、FU1および#13からのDN
A0.5μgを、それぞれの場合にオリゴヌクレオチド
p3およびp4(表2)300ngと組み合わせて用い
て、ゲノムフラグメントを増幅した。パーキン・エルマ
ー・セトゥス(Perkin Elmer Cetus)製のジーン−アンプ
(Gene-AmpR ) キットをこれに用いた。7個の異なる寄
生虫単離物のゲノムフラグメントをホスホリル化した
後、標準的方法(20)によりクレノウ酵素を用いて補充反
応を施し、次いで配列決定のためにベクターpKSのS
maI開裂部位に挿入した。
【0044】GBP130特異的プローブの構成 GBP130hとGBP130(6) のコード配列の比較
により、GBP130遺伝子にのみ存在する351bp
の長さのフラグメントを見出した。このGBP130特
異的フラグメントをP. falciparum FCBR株、のゲノ
ムDNAによって、具体的にはオリゴヌクレオチドp5
およびp6(表2)を用いて増幅した。これから生じる
360bpのフラグメントをXbaIおよびSpeIで
消化した後、ベクターpKSに連結して、プラスミドp
KS/GBPを生じた。GBP130特異的フラグメン
トの同一性はDNA配列決定によって確かめた。
【0045】GBP130およびGBP130h遺伝子
のサザンブロット分析 GBP130特異性フラグメントを、制限酵素XbaI
およびSpeIを用いてプラスミドpKS/GBPから
単離して、ニックトランスレーションによって32Pで標
識した。108bpの長さのGBP130h特異的DN
Aフラグメントを同様に制限酵素PstIおよびXho
IIを用いてプラスミドp55−1/RIから単離
し、ニックトランスレーションによって32Pで標識し
た。これらのプローブを用いて、制限酵素DdeI、T
aqI、AluI、Sau3AI、RsaI、Hinf
I、DraIおよびEcoRI/XbaIで消化したP.
falciparum DNAの標準的方法によるサザンブロット
分析を行った。
【0046】反復GBP130hプローブを用いるゲノ
ムP. falciparum DNAのサザンブロット分析 プラスミドp55−1/RIを制限酵素XhoIIお
よびTaqIで消化し、GBP130h遺伝子の8個の
繰返し単位を含む965bpのDNAフラグメントを単
離することが可能であった。このDNAフラグメントを
ニックトランスレーション(20)によって32Pで放射
能標識し、制限酵素RsaI、HinfI、DraIお
よびEcoRI/XbaIで消化したP. falciparum
DNAのサザンブロット分析を行った。標準的条件(20)
を用いて行ったハイブリッド形成の後、膜を最初に2X
SSC(2XSSCは300ミリモルNaCl、30ミ
リモルクエン酸ナトリウム)、0.1%SDS(ドデシ
ル硫酸ナトリウム)で55℃で2回それぞれ15分間ず
つ洗浄した後、3時間オートラジオグラフィーにかけ
た。オートラジオグラフィーの展開の後、膜を0.5X
SSC、0.1%SDS中で更にストリンジェントな条
件下で65℃でそれぞれ15分間ずつ2回洗浄し、次い
で一晩暴露させた。
【0047】ノザンブロット分析 P. falciparum FCBR株のシゾントから単離したポリ
(A)RNAの10μg試料を0.8%アガロース/
ホルムアルデヒドゲルを用いて分画した後、供給業者の
プロトコールを用いてジーン−スクリーン膜(Gene-Scre
en membrane)(デュポン(Du Pont) )に移して、プラス
ミドp55−1/RIから得たGBP130hのニッ
クトランスレーションした108bpの長さのPstI
−XhoIIフラグメントおよびプラスミドpKS/G
BPから得られたGBP130遺伝子の351bpのX
baI−SpeIフラグメントとハイブリッド形成し
た。フィルターを55℃で0.5XSSC、0.1%S
DS中で15分間2回洗浄して、オートラジオグラフィ
ーにかけた。
【0048】部分GBP130h配列の発現 ベクターpSEM(バイオテクニクス(Biotechniques)
8、280 〜281 頁(22))を用い、プラスミドp55−1
/RIであるβ−ガラクトシダーゼの375個のN末
端アミノ酸を有する融合タンパク質の部分配列を発現さ
せた。オリゴヌクレオチドp7とp8(表2)およびp
55−1/RIからのプラスミドDNA100ngを
用いて、PCRによって680bpのフラグメントを増
幅した。増幅したフラグメントをSacIおよびPst
Iで消化した後、同じ制限酵素で線状化したpSEM1
ベクターに連結した。大腸菌DH5アルファ株を、連結
したプラスミドで形質転換した。この後、正確な大きさ
の挿入DNAフラグメントを含むコロニーを単離した。
単一コロニーを一晩培養した後、1ミリモルのIPTG
(イソプロピルチオガラクトシド)で2時間誘導した。
発現生成物を、SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動
によって分析した。この場合には、70kDaの融合タ
ンパク質を高率で発現させることが可能であった。
【0049】文献 (下記1〜22は表6〜9に対応) 1. ケンプ・ディージェイ(Kemp, D.J.)、カウマン・エ
イエフ(Cowman, A.F.)及びウォーライカー・ディー(Wal
liker, D.)(1990)Plasmodium falciparum における遺伝
学的多様性。Advances in Parasitology, 29, 75-149. 2. パーキンス・エムイー(Perkins, M.E.) (1984)Plas
modium falciparum の表面タンパク質。赤血球レセプタ
ー、グリコホリンに結合するメロゾイト。J.Exp.Med.,
160, 788-798. 3. パーキンス・エムイー(Perkins, M.E.) (1988)分子
量が130,000のPlasmodium falciparum タンパク
質の段階に依存するプロセシング及び位置確認。Exper.
Parasitol., 65, 61-68. 4. ビアンコ・エイイー(Bianco, A.E.)、カルヴェナー
・ジェイジー(Culvenor,J.G.)コッペル・アールエル(Co
ppel, R.L.)クリューター・ピーイー(Crewther,P.E.)、
マッキンタイア・ピー(McIntyre, P.)、ファヴァロロ・
ジェイエム(Favaloro, J.M.)、ブラウン・ジーヴィ(Bro
wn, G.V.) 、ケンプ・ディージェイ(Kemp, D.J.)および
アンダース・アールエフ(Anders, R.F.) (1987) 推定上
のグリコホリン結合タンパク質はPlasmodium falciparu
m のシゾントから分泌される。Mol. Biochem. Parasito
logy, 23, 91-102. 5. ボンフォイ・エス(Bonnefoy, S.)、マテイ・ディー
(Mattei, D.)、デュブレメツ・ジェイエフ(Dubremetz,
J.F.) ギロッテ・エム(Guillotte, M.) 、ジォイン・エ
イチ(Jouin, H.) 、オザキ・エルエス(Ozaki, L.S.) 、
シビリ・エル(Sibilli, L.) 及びメルセリュー−ピュア
ロン・オー(Mercereau-Puijalon, O.)(1988)Plasmodium
falciparum :推定上の防御抗原である熱に安定な96
kDaタンパク質の分子分析。Exper. Parasitology 6
5, 69-83. 6. コーチャン・ジェイ(Kochan, J.)、パーキンス・エ
ムイー(Perkins, M.E.)およびラヴェッチ・ジェイヴィ
(Ravetch, J.V.) (1986)タンデムの繰返し配列はPlasmo
dium falciparum の赤血球レセプター結合タンパク質に
対する結合ドメインを決定する。Cell 44, 689-696. 7. ギシン・ジェイ(Gysin, J.) 、ドゥボイス・ピー(D
ubois, P.)およびペレイラ・ダ・シルヴァ・エル(Perei
ra da Silva, L.) (1982) リスサルサイミリ(Saimirisc
iureus) の実験的感染におけるPlasmodium falciparum
の赤血球段階に対する感染防御抗体。Parasite Immunol
ogy 4, 421-430. 8. ジォイン・エイチ(Jouin, H.) 、ドゥボイス・ピー
(Dubois, P.)、ギシン・ジェイ(Gysin, J.) 、ファンデ
ュール・ティー(Fandeur, T.) 、メルセリュー−ピュア
ロン・オー(Mercereau-Puijalon, O.)及びペレイラ・ダ
・シルヴァ・エル(Pereira da Silva, L.) (1987) 防御
免疫に関するPlasmodium falciparum の96kDaの熱
に安定なポリペプチド抗原の特性決定。Infect. and
Immunity55, 1287-1392. 9. ドゥボイス・ピー(Dubois, P.)、ドルーレ・ピー(D
ruilhe, P.) 、アリアート・ディー(Arriat, D.)、ジェ
ンドウビ・エム(Jendoubi, M.)およびジォイン・エイチ
(Jouin, H.) (1987)予めマラリアに暴露することによる
ヒト血清によるPlasmodium falciparum 抗原の認識の変
化。Ann. l'Institut Pasteur,Immunologie (Paris)13
8, 383-396. 10. ボンフォイ・エス(Bonnefoy, S.)およびメルセリュ
ー−ピュアロン・オー(Mercereau-Puijalon, O.) (198
9) Plasmodium falciparum :GBP130/96tR
遺伝子における介在配列 Exp. Parasitol. 69, 37-43. 11. パタロヨ・エムイー(Patarroyo, M.E.) 、ロメロ・
ピー(Romero,P.) 、トレス・エムエル(Torres, M.L.)ク
ラヴィジョ・ピー(Clavijo, P.) 、モレノ・エイ(Moren
o, A.)マルチネツ・エイ(Martinez, A.)、ロドリゲツ・
アール(Rodoriguez, R.)グツマン・エフ(Guzman, F.)お
よびカベザス・イー(Cabezas, E.) (1987)合成ペプチド
を用いるマラリアでの実験的感染に対する防御免疫の誘
導。Nature 328, 629-632. 12. ハイド・ジェイイー(Hyde, J.E.)、ケリー・エスエ
ル(Kelly, S.L.) 、ホロウエイ・エスピー(Holloway,
S.P.)スネウィン・ヴィエイ(Snewin, V.A.)およびシム
ス・ピーエフジー(Sims, P.F.G.) (1989) 他の生物のタ
ンパク質配列から推測される非過剰オリゴヌクレオチド
を用いるPlasmodium falciparum 遺伝子を単離するため
の一般的方法。Mol. Biochem. Parasitol. 82, 247-26
2. 13. トリグリア・ティー(Triglia, T.) 、ピーターソン
・エムジー(Peterson, M.G.)およびケンプ・ディージェ
イ(Kemp, D.J.) (1988) 既知の配列の境界の外側にある
DNAセグメントのインビトロの増幅法。Nucl. Acids
Res. 16, 8186. 14. ウェバー・ジェイエル(Weber, J.L.) (1987)Plasmo
dium falciparum の著しくA+Tに富んだゲノムからの
配列の分析。Gene 52, 103-109. 15. マウント・エスエム(Mount, S.M.) (1982)スプライ
ス部位の配列のカタログ。Nucl. Acids Res. 10, 459-4
72. 16. ソウル・エイ(Saul, A.)およびバチスタッタ・ディ
ー(Battistutta, D.)(1990) Plasmodium falciparum
の翻訳開始部位の側面にある配列の分析。Mol.Biochem.
Parasitol. 42, 55-62. 17. クナップ・ビー(Knapp, B.) 、シャウ・エイ(Shaw,
A.)、ハント・イー(Hundt, E.) 、エンダース・ビー(E
nders, B.)およびキュッパー・エイチエイ(Kuepper, H.
A.) (1988) ヒスチジン−アラニンに富む組換え抗原は
Plasmodiumfalciparum感染からアオトスサル(Aotus mon
keys) を保護する。Behring Res.Commun. 82, 349-359.
18. クナップ・ビー(Knapp, B.) 、ハント・イー(Hund
t, E.) 、ナウ・ユー(Nau, U.) 、およびキュッパー・
エイチエイ(Kuepper, H.A.) (1989) セリンのストレッ
チによって特徴付けられるPlasmodium falciparum の血
液段階抗原の分子クローニング、ゲノム構造および位置
確認。Mol. Biochem. Parasitol. 32,73-84. 19. ハイン・ティーヴイー(Huynh,T.V.)、ヤング・アー
ルエイ(Young, R.A.) およびディヴィス・アールダブリ
ュ(Davis, R.W.) (1985) ラムダgt10およびラムダ
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クリーニング(グローヴァー・ディーエム(Glover, D.
M.)著、DNAクローニング、第1巻、49- 78頁)。 20. サムブルック・ジェイ(Sambrook, J.)フリッシュ・
イーエフ(Fritsch, E.F.) およびマニアチス・ティー(M
aniatis, T.) (1989) 分子クローニング:実験室マニュ
アル、第2版。コールド・スプリンガー・ハーバー・ラ
ボラトリー(Cold Spring Harbor Laboratory),コールド
・スプリンガー・ハーバー、ニューヨーク。 21. デヴェリュー・ジェイ(Devereux, J.)、ヘーバーリ
・ピー(Haeberli, P.)およびスミシース・オウ(Smithie
s, O.) (1984) VAXの配列分析プログラムの包括的セ
ット。Nucl. Acids Res. 12, 387-395. 22. クナップ・エス(Knapp, S.) ブレーカー・エム(Bro
eker M.)およびアマン・イー(Amann E.) (1990) pSE
Mベクター。抗原決定因子およびタンパク質ドメインの
高水準での発現。Biotechniques 8.280-281 。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【図面の簡単な説明】
【図1】GBP130h遺伝子の制限地図および構造を
示す説明図。コード領域(囲み)は、イントロン配列に
よって互いに離して描かれている。黒い部分は、提案し
たシグナル配列に相当する。8個の繰返し単位の位置を
示している。
【図2】制限酵素RsaI、HinfI、DraI及び
EcoRI/XbaIで消化され且つGBP130h遺
伝子の反復領域を含む32P標識XhoII−TagIフ
ラグメントでハイブリッド形成したP. falciparum DN
Aのサザン・ブロット分析を示す説明図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エリカ、フント ドイツ連邦共和国マールブルク、ツーム、 ヒルツボルン、8 (72)発明者 ハンス、キューパー ドイツ連邦共和国マールブルク、バンコプ シュトラーセ、12

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配列番号1に示されるタンパク質GBP1
    30hをコードするDNA。
  2. 【請求項2】配列番号1に示される配列またはその部分
    を有する請求項1に記載のDNA配列。
  3. 【請求項3】請求項1または2のいずれかのDNA配列
    とハイブリッド形成し且つタンパク質GBP130hを
    コードするDNA配列。
  4. 【請求項4】請求項1または2のいずれかのDNA配列
    と交差ハイブリッド形成し且つタンパク質GBP130
    またはGBP130hをコードしないDNA配列。
  5. 【請求項5】配列番号1に示されるアミノ酸配列を有す
    るタンパク質GBP130h。
  6. 【請求項6】組換えDNA技術によって製造された、請
    求項5に記載のタンパク質GBP130h。
  7. 【請求項7】請求項1〜3のいずれか1項に記載のDN
    A配列によってコードされるタンパク質GBP130
    h。
  8. 【請求項8】GBP130よりもGBP130hとの相
    同性が高いタンパク質。
  9. 【請求項9】宿主生物を請求項1〜3のいずれか1項に
    記載のDNA配列で宿主生物を形質転換し、宿主生物を
    培養し発現させた後にタンパク質を単離することを特徴
    とする、GBP130hの製造法。
  10. 【請求項10】医薬品としての請求項5〜7のいずれか
    1項に記載のGBP130h。
  11. 【請求項11】医薬品としての請求項8に記載のタンパ
    ク質。
  12. 【請求項12】請求項5〜7のいずれか1項に記載のG
    BP130hまたは請求項8に記載のタンパク質を含む
    ワクチン。
  13. 【請求項13】請求項5〜7のいずれか1項に記載のG
    BP130hまたは請求項8に記載のタンパク質の、熱
    帯熱マラリア原虫に対する医薬品の製造のための使用。
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