JPH0613453U - 茶又は果樹園等の防霜装置 - Google Patents

茶又は果樹園等の防霜装置

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JPH0613453U
JPH0613453U JP5942392U JP5942392U JPH0613453U JP H0613453 U JPH0613453 U JP H0613453U JP 5942392 U JP5942392 U JP 5942392U JP 5942392 U JP5942392 U JP 5942392U JP H0613453 U JPH0613453 U JP H0613453U
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JP
Japan
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intake duct
warm air
blower
orchard
suction
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Pending
Application number
JP5942392U
Other languages
English (en)
Inventor
厚栄 新江
雄久 加藤
Original Assignee
大島農機株式会社
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 [目的] 設置経費及び運転経費が安く、経済的で防霜
効果が高く、不要時期には果樹園から簡単に撤収し屋内
で保管できる防霜装置を提供する。 [構成] 地上大気上層の暖気を吸入する吸気ダクト1
1を略直立状態に設け、その吸気ダクト11の下方側に
吸引送風装置1を接続し、吸引送風装置1の吐出口3に
は、配風箱15を介して先端部を閉塞し外周面に多数の
暖気噴出孔17を設けた送風ダクト16cを接続し、果
樹園内に延設する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、茶園又はさくらんぼ、りんご、桃等の果樹園において、作物の凍霜 害を未然に防止する防霜装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
茶又は果樹園での凍霜害防止方法には、凍霜害発生期に重油、古タイヤ等を燃 焼させ周囲の雰囲気温度を上昇させる燃焼法や、凍霜害の発生しやすい寒さの厳 しい風の無い晴れた夜の、地上大気の気温の逆転現象を利用して、上層の暖かい 空気を送風ファン等を用いて吹き降ろし、茶又は果樹園全体の雰囲気温度を上昇 させる送風法が知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の技術で述べた燃焼法においては、茶又は果樹園内に多数設置された 重油燃焼器、又は古タイヤ等に一つ一つ着火燃焼させることは人手と大変な労力 とを必要とし、又凍霜害発生が予期される時間、場所で確実に燃料を着火燃焼さ せることが重要で、しかも無駄に燃料を消費させないことが経済的にも強く求め られている。
【0004】 又、送風法では約6〜10m程の支柱を立設し、この上にモータと送風ファン を設置し地上大気上層の暖気を吹き降ろし、茶又は果樹園内を暖めるわけである が、相当に重いモータと送風ファンを上部に設置するので支柱も頑丈に固定しな ければならず、しかも広い園内全域を暖めるには多数の送風ファンが必要で、多 額の設置経費がかかり消費電力も相当大きなものとなる。又、不要時期に取り外 し格納することも困難である。
【0005】 本考案は従来の技術の有するこのような問題点を解消しようとするものであっ て、その目的とするところは、設置経費及び運転経費が安く、経済的で防霜効果 が高く、不要時期には果樹園から撤収し屋内で保管できる防霜装置を提供しよう とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案における防霜装置は、地上大気の気温の逆転 現象を利用し、上層の暖気を吸入する吸気ダクトを略直立状態に設け、その吸気 ダクトの下方側に吸引送風装置を接続し、吸引送風装置の吐出口には、先端部を 閉塞し外周面に多数の暖気噴出孔を設けた送風ダクトを接続した構成とする。
【0007】 そして、吸気ダクトは合成樹脂などの可撓性材質で円筒形に形成され、長手方 向に伸縮自在なものを用い、吸引送風装置の近傍に立設した支柱の上部に滑車等 を設け紐等で懸架し、下方位置で紐等を操作し吸気ダクトの吸入位置の高さの調 節及び張設、収納可能にすることが好ましい。
【0008】 さらに、不使用時に送風ダクト内に侵入した水を抜き取るために、合成樹脂な どの可撓性材質で構成した送風ダクトの外周面に作物に向けて多数の暖気噴出孔 を設けると共に、外周面下側には暖気噴出孔とは別に水抜き孔を適宜に複数設け るとよい。
【0009】 又、霜は気温が0℃以下になると物体表面に付着するが、約0.3m/秒以上 の風があれば多くの場合霜ができないことは知られている。そこで茶又は果樹園 内の適宜の位置に、温度センサーと風速センサーを設け、この両方のセンサーか らの信号が、両方共にそれぞれ所定の設定数値以下になったとき、吸引送風装置 を作動させる制御装置を設けるとよい。
【0010】 又、吸引送風装置の吸気側に、吸気ダクトより吸入した上層暖気の温度が所定 の設定値以下のとき作動し、吸入した暖気をさらに暖める液体燃焼バーナ又は電 熱ヒータ等の昇温装置を設けるといっそう防霜効果が高くなる。
【0011】 又、電力の供給が困難な地域においては、吸引送風装置のファンの動力源に液 体燃料エンジンを使用するようにするとよい。
【0012】
【作用】
モーター又はエンジンにより吸引送風ファンが回転駆動されると、立設された 支柱に懸架された吸気ダクトの吸気口より大気上層の暖気が吸入され、果樹園内 に延設された送風ダクトの外周面に開けられた多数の暖気噴出孔より、園内の果 樹作物に向けて暖気が噴出され、園内の気温が上昇し作物への着霜が未然に防止 される。
【0013】 温度センサーと風速センサーを備えた制御装置を設けたものでは、園内の気温 が所定の温度以下になっただけでは作動せず、風速も所定の設定値以下になった ときに作動する。
【0014】 昇温装置を設けたものでは、吸気ダクトより吸入した上層空気の温度が所定の 設定値以下のとき、液体燃焼バーナ又は電熱ヒータ等の昇温装置が作動して吸入 空気が暖められて送風ダクトの暖気噴出孔より園内に噴出される。
【0015】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明する。 図1において、吸引送風装置1は箱形に形成されて上部に吸気ダクト11を接 続する接続口2を設け、側部一側は吐出口3とし吸引送風用のファン4及びモー タ5が設けられている。そして他側部には液体燃焼バーナ20を着脱可能に設け られるように構成してある。
【0016】 支柱6は吸引送風装置1の近傍に立設され、上部に滑車7a、7bを配設し紐 8等で吸気ダクト11を懸架する。又、紐巻取器9は操作し易いように支柱6の 適宜の位置に設置してある。
【0017】 吸気ダクト11は合成樹脂などの薄い布をスパイラル状に連続して熱溶着した もので、円筒形を保持し、かつ長手方向に伸縮自在にするための硬鋼線が本体布 溶着と同時に挿入されて円筒形に形成されている。そして吸気ダクト11の下部 を吸引送風装置1の接続口2に接続し、上部の吸気口12には雨水が侵入しない よう傘体13が設けられている。
【0018】 吸引送風装置1の吐出口3には配風箱15を介して送風ダクト16a〜16c が接続され、果樹園内に延設されている。送風ダクト16a〜16cは合成樹脂 などの薄い布状の可撓性材質で円筒形に形成されたものを用い、先端部を閉塞し 外周面には作物に向けて多数の暖気噴出孔17を設けると共に、外周面下側には 適宜に複数個の水抜き孔18を設けてある。
【0019】
【考案の効果】
本考案は上述の通り構成されているので、次に記載する効果を奏する。
【0020】 請求項1の防霜装置においては、設置経費が安く経済的であり、しかも大気上 層の暖気を吸気ダクト先端部の吸入口より吸入し、送風ダクトで確実に作物の近 くまで送風し暖気を下方より上方に向けて吹き上げるので、従来の上方よりファ ンで暖気を吹き降ろす方式の防霜方法よりも、園内での上下方向の対流現象が自 然の理にかなった原理で、効率的により促進され少ないエネルギーで優れた防霜 効果を発揮する。
【0021】 請求項2の防霜装置においては、伸縮自在の吸気ダクトを吸引送風装置近傍に 立設した支柱に紐等で懸架してあり、吸引送風装置及び送風ダクトは地上に設置 してあるので、不要時期には防霜装置全体を茶又は果樹園等より簡単に撤収し、 屋内に格納できるので耐久性に優れている。又、設置及び撤収が簡単にできるの で、時期によって茶又は果樹園内の霜害の起こり易い地域に移動することもでき 便利である。
【0022】 請求項3の防霜装置においては、不使用時に送風ダクト内に侵入した雨水が再 始動時に送風ダクト外周面下側に開けた水抜き孔から排出されるので、防霜効果 が低下しない。
【0023】 請求項4の防霜装置においては、茶又は果樹園内に温度センサーと風速センサ ーを設け、制御装置により自動的に運転制御されるので、人手を省きかつ無駄な 運転を避けることができ経済的である。
【0024】 請求項5の防霜装置においては、大気上層の空気が所定の設定温度以下になり 防霜効果が比較的低くなりそうな場合、液体燃焼バーナまたは電熱ヒータ等の昇 温装置を設けたので、よりいっそう確実な防霜効果が発揮される。
【0025】 請求項6の防霜装置においては、吸引送風装置の動力源に液体燃料エンジンを 用いたので、電力線の配設されていない地域においても利用でき便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る防霜装置の一部断面側面図であ
る。
【図2】本考案に係る防霜装置の上面視図である。
【符号の説明】
A 果樹 1 吸引送風装置 2 接続口 3 吐出口 4 ファン 5 モータ 6 支柱 7a、7b 滑車 8 紐 9 紐巻取器 11 吸気ダクト 12 吸気口 13 傘体 15 配風箱 16a、16b、16c 送風ダクト 17 暖気噴出孔 18 水抜き孔 20 液体燃焼バーナ 30 温度センサー 31 風速センサー 32 制御装置

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地上大気の気温の逆転現象を利用し、上
    層の暖気を吸入する吸気ダクト11を略直立状態に設
    け、その吸気ダクト11の下方側に吸引送風装置1を接
    続し、吸引送風装置1の吐出口3には、外周面に多数の
    暖気噴出孔17を設けた送風ダクト16a〜16cを接
    続したことを特徴とする茶又は果樹園等の防霜装置。
  2. 【請求項2】 吸気ダクト11は合成樹脂などの可撓性
    材質で、長手方向に伸縮自在なものを用い、吸引送風装
    置1の近傍に立設した支柱6の上部に滑車7a、7b等
    を設け紐8等で懸架し、下方位置で紐8等を操作し吸気
    ダクト11の吸入位置の高さの調節及び張設、収納可能
    にした請求項1記載の防霜装置。
  3. 【請求項3】 送風ダクト16a〜16cは合成樹脂な
    どの可撓性材質のものを用い、先端部は閉塞状態にし外
    周面に作物に向けて多数の暖気噴出孔17を設けると共
    に、外周面略最下側に暖気噴出孔17とは別に水抜き孔
    18を適宜に複数設けた請求項1記載の防霜装置。
  4. 【請求項4】 茶又は果樹園内の適宜の位置に、温度セ
    ンサー30と風速センサー31を設け、この両方のセン
    サーからの信号が、両方共にそれぞれ所定の設定数値以
    下のとき、吸引送風装置1を作動させる制御装置32を
    備えた請求項1記載の防霜装置。
  5. 【請求項5】 吸気ダクト11より吸入した上層の暖気
    の温度が所定の設定値以下のとき作動する液体燃焼バー
    ナ20又は電熱ヒータ等の昇温装置を、吸引送風装置1
    の吸気側に設けたことを特徴とする請求項1記載の防霜
    装置。
  6. 【請求項6】 吸引送風装置のファンを駆動する動力源
    に液体燃料エンジンを用いたことを特徴とする請求項1
    記載の防霜装置。
JP5942392U 1992-07-31 1992-07-31 茶又は果樹園等の防霜装置 Pending JPH0613453U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013032126A1 (ko) * 2011-08-26 2013-03-07 대한민국(기상청장) 상층 공기 유입식 냉기 소산 장치

Cited By (2)

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