JPH06130779A - 画像形成装置 - Google Patents
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- JPH06130779A JPH06130779A JP28447992A JP28447992A JPH06130779A JP H06130779 A JPH06130779 A JP H06130779A JP 28447992 A JP28447992 A JP 28447992A JP 28447992 A JP28447992 A JP 28447992A JP H06130779 A JPH06130779 A JP H06130779A
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- Japan
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- charging
- image forming
- magnetic
- carrier
- photosensitive drum
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- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 オゾンの発生がなく像形成体の絶縁破壊を起
こさない、極めて安定した均一な帯電を行うことのでき
る画像形成装置を提供する。 【構成】 外周に磁極を配置し固定した磁石体23の外周
を回転可能に配設された非磁性導電性の帯電ローラ22
と、その帯電ローラ22の外周に付着した磁性粒子21の層
からなる磁気ブラシを、感光体ドラム10の移動に対して
接触させ、前記帯電ローラ22と感光体ドラム10との間に
バイアス電界を形成することで、前記感光体ドラム10の
帯電を行う帯電装置20を備えた画像形成装置であって、
磁気ブラシの感光体ドラム10に対する接触幅Lが3mm≦
L≦10mmの間にあることを特徴とする画像形成装置。
こさない、極めて安定した均一な帯電を行うことのでき
る画像形成装置を提供する。 【構成】 外周に磁極を配置し固定した磁石体23の外周
を回転可能に配設された非磁性導電性の帯電ローラ22
と、その帯電ローラ22の外周に付着した磁性粒子21の層
からなる磁気ブラシを、感光体ドラム10の移動に対して
接触させ、前記帯電ローラ22と感光体ドラム10との間に
バイアス電界を形成することで、前記感光体ドラム10の
帯電を行う帯電装置20を備えた画像形成装置であって、
磁気ブラシの感光体ドラム10に対する接触幅Lが3mm≦
L≦10mmの間にあることを特徴とする画像形成装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真複写機、静電
記録装置等の像形成体を帯電し、静電転写プロセスを利
用する画像形成装置に関する。
記録装置等の像形成体を帯電し、静電転写プロセスを利
用する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式による画像形成装置
において、感光体ドラム等の像形成体の帯電には、一般
にコロナ帯電器が使用されていた。このコロナ帯電器
は、高電圧を放電ワイヤに印加して、放電ワイヤの周辺
に強電界を発生させ気体放電を行うもので、その際発生
する電荷イオンを像形成体に吸着させることにより帯電
が行われる。
において、感光体ドラム等の像形成体の帯電には、一般
にコロナ帯電器が使用されていた。このコロナ帯電器
は、高電圧を放電ワイヤに印加して、放電ワイヤの周辺
に強電界を発生させ気体放電を行うもので、その際発生
する電荷イオンを像形成体に吸着させることにより帯電
が行われる。
【0003】このような従来の画像形成装置に用いられ
ているコロナ帯電器は、像形成体と機械的に接触するこ
となく帯電させることができるため、帯電時に像形成体
を傷付けることがないという利点を有している。しかし
ながら、このコロナ帯電器は高電圧を使用するために感
電したり、リークする危険があり、かつ気体放電に伴っ
て発生するオゾンが人体に有害であり、像形成体の寿命
を短くするという欠点を有していた。また、コロナ帯電
器による帯電電位は温度,湿度に強く影響されるので不
安定であり、さらに、コロナ帯電器では高電圧によるノ
イズ発生があって通信端末機や情報処理装置として電子
写真式画像形成装置を利用する場合の大きな欠点となっ
ている。
ているコロナ帯電器は、像形成体と機械的に接触するこ
となく帯電させることができるため、帯電時に像形成体
を傷付けることがないという利点を有している。しかし
ながら、このコロナ帯電器は高電圧を使用するために感
電したり、リークする危険があり、かつ気体放電に伴っ
て発生するオゾンが人体に有害であり、像形成体の寿命
を短くするという欠点を有していた。また、コロナ帯電
器による帯電電位は温度,湿度に強く影響されるので不
安定であり、さらに、コロナ帯電器では高電圧によるノ
イズ発生があって通信端末機や情報処理装置として電子
写真式画像形成装置を利用する場合の大きな欠点となっ
ている。
【0004】このようなコロナ帯電器の多くの欠点は、
帯電を行うのに気体放電を伴うことに原因がある。
帯電を行うのに気体放電を伴うことに原因がある。
【0005】そこで、コロナ帯電器のような高圧の気体
放電を行わず、しかも像形成体に機械的損傷を与えるこ
となく、該像形成体を帯電させることのできる帯電装置
として、磁石体を内包した円筒状の搬送担体上に磁性粒
子を吸着して磁気ブラシを形成し、この磁気ブラシで像
形成体の表面を摺擦することにより帯電を行うようにし
た帯電装置が特開昭59-133569号、特開平4-21873号、特
開平4-116674号公報に開示されている。
放電を行わず、しかも像形成体に機械的損傷を与えるこ
となく、該像形成体を帯電させることのできる帯電装置
として、磁石体を内包した円筒状の搬送担体上に磁性粒
子を吸着して磁気ブラシを形成し、この磁気ブラシで像
形成体の表面を摺擦することにより帯電を行うようにし
た帯電装置が特開昭59-133569号、特開平4-21873号、特
開平4-116674号公報に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報に開示された帯電装置においても、像形成体を完全に
安定して一様に帯電させることはできないという問題点
があった。即ち、磁気ブラシ帯電において、磁石体23の
磁極を像形成体10に対向するよう配置すると、図4の12
1に示すような磁性粒子の鎖ができ、この鎖状をなした
磁性粒子を通して当接する像形成体10の帯電が行われて
いた。この鎖が局所的な像形成体10への当接状態となる
ときは、局所的に帯電が過多の状態となったり、像形成
体の絶縁破壊(ブレークダウン)を起こしたり、帯電ム
ラが生じたりすることとなる。
報に開示された帯電装置においても、像形成体を完全に
安定して一様に帯電させることはできないという問題点
があった。即ち、磁気ブラシ帯電において、磁石体23の
磁極を像形成体10に対向するよう配置すると、図4の12
1に示すような磁性粒子の鎖ができ、この鎖状をなした
磁性粒子を通して当接する像形成体10の帯電が行われて
いた。この鎖が局所的な像形成体10への当接状態となる
ときは、局所的に帯電が過多の状態となったり、像形成
体の絶縁破壊(ブレークダウン)を起こしたり、帯電ム
ラが生じたりすることとなる。
【0007】本発明はこれらの点を解決して、像形成体
の絶縁破壊やオゾンの発生がなく、極めて安定した均一
な帯電を行うことのできる画像形成装置を提供すること
を目的とする。
の絶縁破壊やオゾンの発生がなく、極めて安定した均一
な帯電を行うことのできる画像形成装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、磁性粒子を
搬送担体上に供給して磁気ブラシを形成させ、該搬送担
体上の磁気ブラシを振動電界下におき、像形成体に接触
させて像形成体を帯電する画像形成装置において、前記
磁気ブラシの接触幅Lが3mm≦L≦10mmであることを特
徴とする画像形成装置によって達成される。なお上記の
画像形成装置において搬送担体の直径aは、5mm≦a≦
20mmであることが好ましい実施態様である。
搬送担体上に供給して磁気ブラシを形成させ、該搬送担
体上の磁気ブラシを振動電界下におき、像形成体に接触
させて像形成体を帯電する画像形成装置において、前記
磁気ブラシの接触幅Lが3mm≦L≦10mmであることを特
徴とする画像形成装置によって達成される。なお上記の
画像形成装置において搬送担体の直径aは、5mm≦a≦
20mmであることが好ましい実施態様である。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を説明する前に磁性粒子の粒
径及び搬送担体の条件について説明する。
径及び搬送担体の条件について説明する。
【0010】一般に磁性粒子の平均粒径が大きいと、
(イ)搬送担体上に形成される磁気ブラシの穂の状態が
荒いために、電界により振動を与えながら帯電しても、
磁気ブラシにムラが現れ易く、帯電ムラの問題が起こ
る。この問題を解消するには、磁性粒子の平均粒径を小
さくすればよく、実験の結果、平均粒径150μm以下で
その効果が現れ初め、特に100μm以下になると、実質
的に(イ)の問題が生じなくなることが判明した。しか
し、粒子が細か過ぎると帯電時像形成体面に付着するよ
うになったり、飛散し易くなったりする。これらの現象
は、粒子に作用する磁界の強さ、それによる粒子の磁化
の強さにも関係するが、一般的には、粒子の平均粒径が
30μm以下に顕著に現れるようになる。
(イ)搬送担体上に形成される磁気ブラシの穂の状態が
荒いために、電界により振動を与えながら帯電しても、
磁気ブラシにムラが現れ易く、帯電ムラの問題が起こ
る。この問題を解消するには、磁性粒子の平均粒径を小
さくすればよく、実験の結果、平均粒径150μm以下で
その効果が現れ初め、特に100μm以下になると、実質
的に(イ)の問題が生じなくなることが判明した。しか
し、粒子が細か過ぎると帯電時像形成体面に付着するよ
うになったり、飛散し易くなったりする。これらの現象
は、粒子に作用する磁界の強さ、それによる粒子の磁化
の強さにも関係するが、一般的には、粒子の平均粒径が
30μm以下に顕著に現れるようになる。
【0011】以上から、磁性粒子の粒径は、平均粒径が
150μm以下、特に好ましくは100μm以下30μm以上で
あることが好ましい。なお、磁性粒子の磁化の強さは20
〜200emu/gのものが好ましく用いられる。
150μm以下、特に好ましくは100μm以下30μm以上で
あることが好ましい。なお、磁性粒子の磁化の強さは20
〜200emu/gのものが好ましく用いられる。
【0012】このような磁性粒子は、磁性体として従来
の二成分現像剤の磁性キャリヤ粒子におけると同様の、
鉄,クロム,ニッケル,コバルト等の金属、あるいはそ
れらの化合物や合金、例えば四三酸化鉄,γ−酸化第二
鉄,二酸化クロム,酸化マンガン,フェライト,マンガ
ン−銅系合金、と云った強磁性体の粒子、又はそれら磁
性体粒子の表面をスチレン系樹脂,ビニル系樹脂,エチ
レン系樹脂,ロジン変性樹脂,アクリル系樹脂,ポリア
ミド樹脂,エポキシ樹脂,ポリエステル樹脂等の樹脂で
被覆するか、あるいは、磁性体微粒子を分散して含有し
た樹脂で作るかして得られた粒子を従来公知の平均粒径
選別手段で粒径選別することによって得られる。
の二成分現像剤の磁性キャリヤ粒子におけると同様の、
鉄,クロム,ニッケル,コバルト等の金属、あるいはそ
れらの化合物や合金、例えば四三酸化鉄,γ−酸化第二
鉄,二酸化クロム,酸化マンガン,フェライト,マンガ
ン−銅系合金、と云った強磁性体の粒子、又はそれら磁
性体粒子の表面をスチレン系樹脂,ビニル系樹脂,エチ
レン系樹脂,ロジン変性樹脂,アクリル系樹脂,ポリア
ミド樹脂,エポキシ樹脂,ポリエステル樹脂等の樹脂で
被覆するか、あるいは、磁性体微粒子を分散して含有し
た樹脂で作るかして得られた粒子を従来公知の平均粒径
選別手段で粒径選別することによって得られる。
【0013】なお、磁性粒子を球状に形成することは、
搬送担体に形成される粒子層が均一となり、また搬送担
体に高いバイアス電圧を均一に印加することが可能とな
ると云う効果も与える。即ち、磁性粒子が球形化されて
いることは、(1)一般に、磁性粒子は長軸方向に磁化
吸着され易いが、球形化によってその方向性が無くな
り、従って、層が均一に形成され、局所的に抵抗の低い
領域や層厚のムラの発生を防止する、(2)磁性粒子の
高抵抗化と共に、従来の粒子に見られるようなエッジ部
が無くなって、エッジ部への電界の集中が起こらなくな
り、その結果、磁性粒子搬送担体に高いバイアス電圧を
印加しても、像形成体面に均一に放電して帯電ムラが起
こらない、という効果を与える。
搬送担体に形成される粒子層が均一となり、また搬送担
体に高いバイアス電圧を均一に印加することが可能とな
ると云う効果も与える。即ち、磁性粒子が球形化されて
いることは、(1)一般に、磁性粒子は長軸方向に磁化
吸着され易いが、球形化によってその方向性が無くな
り、従って、層が均一に形成され、局所的に抵抗の低い
領域や層厚のムラの発生を防止する、(2)磁性粒子の
高抵抗化と共に、従来の粒子に見られるようなエッジ部
が無くなって、エッジ部への電界の集中が起こらなくな
り、その結果、磁性粒子搬送担体に高いバイアス電圧を
印加しても、像形成体面に均一に放電して帯電ムラが起
こらない、という効果を与える。
【0014】以上のような効果を奏する球形粒子には磁
性粒子の抵抗率が103Ω・cm以上、1012Ω・cm以下、特に1
04Ω・cm以上109Ω・cm以下であるように導電性の磁性粒
子を形成したものが好ましい。この抵抗率は、粒子を0.
50cm2の断面積を有する容器に入れてタッピングした
後、詰められた粒子上に1kg/cm2の荷重を掛け、荷重部
分と底面電極との間に1,000V/cmの電界が生ずる電圧を
印加したときの電流値を読み取ることで得られる値であ
り、この抵抗率が低いと、搬送担体にバイアス電圧を印
加した場合に、磁性粒子に電荷が注入されて、像形成体
面に磁性粒子が付着し易くなったり、あるいはバイアス
電圧による像形成体の絶縁破壊が起こり易くなったりす
る。また、抵抗率が高いと電荷注入が行われず帯電が行
われない。
性粒子の抵抗率が103Ω・cm以上、1012Ω・cm以下、特に1
04Ω・cm以上109Ω・cm以下であるように導電性の磁性粒
子を形成したものが好ましい。この抵抗率は、粒子を0.
50cm2の断面積を有する容器に入れてタッピングした
後、詰められた粒子上に1kg/cm2の荷重を掛け、荷重部
分と底面電極との間に1,000V/cmの電界が生ずる電圧を
印加したときの電流値を読み取ることで得られる値であ
り、この抵抗率が低いと、搬送担体にバイアス電圧を印
加した場合に、磁性粒子に電荷が注入されて、像形成体
面に磁性粒子が付着し易くなったり、あるいはバイアス
電圧による像形成体の絶縁破壊が起こり易くなったりす
る。また、抵抗率が高いと電荷注入が行われず帯電が行
われない。
【0015】さらに、本発明に用いられる磁性粒子は、
それにより構成される磁気ブラシが振動電界により軽快
に動き、しかも外部飛散が起きないように、比重の小さ
く、かつ適度の最大磁化を有するものが望ましい。具体
的には真比重が6以下で最大磁化が30〜100emu/gのもの
を用いると好結果が得られることが判明した。
それにより構成される磁気ブラシが振動電界により軽快
に動き、しかも外部飛散が起きないように、比重の小さ
く、かつ適度の最大磁化を有するものが望ましい。具体
的には真比重が6以下で最大磁化が30〜100emu/gのもの
を用いると好結果が得られることが判明した。
【0016】以上を総合して、磁性粒子は、少なくとも
長軸と短軸の比が3倍以下であるように球形化されてお
り、針状部やエッジ部等の突起が無く、抵抗率が好まし
くは104Ω・cm以上109Ω・cm以下であることが適正条件で
ある。そして、このような球状の磁性粒子は、磁性体粒
子にできるだけ球形のものを選ぶこと、磁性体微粒子分
散系の粒子では、できるだけ磁性体の微粒子を用いて、
分散樹脂粒子形成後に球形化処理を施すこと、あるいは
スプレードライの方法によって分散樹脂粒子を形成する
こと等によって製造される。
長軸と短軸の比が3倍以下であるように球形化されてお
り、針状部やエッジ部等の突起が無く、抵抗率が好まし
くは104Ω・cm以上109Ω・cm以下であることが適正条件で
ある。そして、このような球状の磁性粒子は、磁性体粒
子にできるだけ球形のものを選ぶこと、磁性体微粒子分
散系の粒子では、できるだけ磁性体の微粒子を用いて、
分散樹脂粒子形成後に球形化処理を施すこと、あるいは
スプレードライの方法によって分散樹脂粒子を形成する
こと等によって製造される。
【0017】また、トナーが磁気ブラシに混入すると、
トナーは絶縁性が高いため帯電性が低下し帯電ムラを生
じる。これを防止するにはトナーが帯電時像形成体へ移
動するようにトナーの電荷量を低くすることが必要であ
り、磁性粒子にトナーを混合し、1%のトナー濃度に調
整した条件下でトナーの摩擦帯電量を帯電極性が同じ
で、かつ1〜20μC/gとした場合、磁気ブラシへのトナ
ーの蓄積を防止できた。このことはトナーが混入しても
帯電時感光体へ付着するためと考えられる。トナーの電
荷量が大きいと磁性粒子から離れずらくなり、一方小さ
いと電気的に像形成体に移動しずらくなることが認めら
れた。
トナーは絶縁性が高いため帯電性が低下し帯電ムラを生
じる。これを防止するにはトナーが帯電時像形成体へ移
動するようにトナーの電荷量を低くすることが必要であ
り、磁性粒子にトナーを混合し、1%のトナー濃度に調
整した条件下でトナーの摩擦帯電量を帯電極性が同じ
で、かつ1〜20μC/gとした場合、磁気ブラシへのトナ
ーの蓄積を防止できた。このことはトナーが混入しても
帯電時感光体へ付着するためと考えられる。トナーの電
荷量が大きいと磁性粒子から離れずらくなり、一方小さ
いと電気的に像形成体に移動しずらくなることが認めら
れた。
【0018】以上が磁性粒子についての条件であり、次
に粒子層を形成して像形成体を帯電する磁性粒子の搬送
担体に関する条件について述べる。
に粒子層を形成して像形成体を帯電する磁性粒子の搬送
担体に関する条件について述べる。
【0019】磁性粒子の搬送担体は、バイアス電圧を印
加し得る導電性の搬送担体が用いられるが、特に、表面
に粒子層が形成される導電性の帯電ローラの内部に複数
の磁極を有する磁石体が設けられている構造のものが好
ましく用いられる。このような搬送担体においては、磁
石体との相対的な回転によって、導電性帯電ローラの表
面に形成される粒子層が波状に起伏して移動するように
なるから、新しい磁性粒子が次々と供給され、搬送担体
表面の粒子層に多少の層厚の不均一があっても、その影
響は上記波状の起伏によって実際上問題とならないよう
に十分カバーされる。そして、搬送担体の回転による磁
性粒子の搬送速度は、像形成体の移動速度と殆ど同じ
か、それよりも早いことが好ましい。また、搬送担体の
回転による搬送方向は、同方向が好ましい。同方向の方
が反対方向の場合よりも帯電の均一性に優れている。し
かし、それらに限定されるものではない。
加し得る導電性の搬送担体が用いられるが、特に、表面
に粒子層が形成される導電性の帯電ローラの内部に複数
の磁極を有する磁石体が設けられている構造のものが好
ましく用いられる。このような搬送担体においては、磁
石体との相対的な回転によって、導電性帯電ローラの表
面に形成される粒子層が波状に起伏して移動するように
なるから、新しい磁性粒子が次々と供給され、搬送担体
表面の粒子層に多少の層厚の不均一があっても、その影
響は上記波状の起伏によって実際上問題とならないよう
に十分カバーされる。そして、搬送担体の回転による磁
性粒子の搬送速度は、像形成体の移動速度と殆ど同じ
か、それよりも早いことが好ましい。また、搬送担体の
回転による搬送方向は、同方向が好ましい。同方向の方
が反対方向の場合よりも帯電の均一性に優れている。し
かし、それらに限定されるものではない。
【0020】また、搬送担体上に形成する粒子層の厚さ
は、規制板によって十分に掻き落されて均一な層となる
厚さであることが好ましい。帯電領域において搬送担体
の表面上の磁性粒子の存在量が多すぎると磁性粒子の振
動が十分に行われず感光体の摩耗や帯電ムラを起こすと
ともに過電流が流れ易く、搬送担体の駆動トルクが大き
くなるという欠点がある。反対に磁性粒子の帯電領域に
おける搬送担体上の存在量が少な過ぎると像形成体への
接触に不完全な部分を生じ磁性粒子の像形成体上への付
着や帯電ムラを起こすことになる。帯電領域における磁
性粒子の好ましい存在量Wは10〜300mg/cm2あり、特に
好ましくは30〜150mg/cm2である。なお、この存在量
は、磁気ブラシの接触領域における平均値である。
は、規制板によって十分に掻き落されて均一な層となる
厚さであることが好ましい。帯電領域において搬送担体
の表面上の磁性粒子の存在量が多すぎると磁性粒子の振
動が十分に行われず感光体の摩耗や帯電ムラを起こすと
ともに過電流が流れ易く、搬送担体の駆動トルクが大き
くなるという欠点がある。反対に磁性粒子の帯電領域に
おける搬送担体上の存在量が少な過ぎると像形成体への
接触に不完全な部分を生じ磁性粒子の像形成体上への付
着や帯電ムラを起こすことになる。帯電領域における磁
性粒子の好ましい存在量Wは10〜300mg/cm2あり、特に
好ましくは30〜150mg/cm2である。なお、この存在量
は、磁気ブラシの接触領域における平均値である。
【0021】そして、搬送担体と像形成体との間隙Dは
100〜1,000μmが好ましい。搬送担体と像形成体の表面
間隙が100μmよりも狭くなり過ぎると、それに対して
均一な帯電作用する磁気ブラシの穂を形成するのが困難
となり、また、十分な磁性粒子を帯電部に供給すること
もできなくなって、安定した帯電が行われなくなるし、
間隙が1,000μmを大きく超すようになると、粒子層が
荒く形成されて帯電ムラが起き易く、また、電荷注入効
果が低下して十分な帯電が得られないようになる。この
ように、搬送担体と像形成体の間隙が極端になると、そ
れに対して搬送担体上の粒子層の厚さを適当にすること
ができなくなるが、間隙が100〜1,000μmの範囲では、
それに対して粒子層の厚さを適当に形成することがで
き、磁気ブラシの摺擦による掃き目の発生を防止でき
る。
100〜1,000μmが好ましい。搬送担体と像形成体の表面
間隙が100μmよりも狭くなり過ぎると、それに対して
均一な帯電作用する磁気ブラシの穂を形成するのが困難
となり、また、十分な磁性粒子を帯電部に供給すること
もできなくなって、安定した帯電が行われなくなるし、
間隙が1,000μmを大きく超すようになると、粒子層が
荒く形成されて帯電ムラが起き易く、また、電荷注入効
果が低下して十分な帯電が得られないようになる。この
ように、搬送担体と像形成体の間隙が極端になると、そ
れに対して搬送担体上の粒子層の厚さを適当にすること
ができなくなるが、間隙が100〜1,000μmの範囲では、
それに対して粒子層の厚さを適当に形成することがで
き、磁気ブラシの摺擦による掃き目の発生を防止でき
る。
【0022】本発明は帯電領域を規定して、鎖状をなし
た磁性粒子が均一な状態で像形成体に当接する領域を利
用して均一帯電を行うようにしたもので、搬送担体上の
磁気ブラシの像形成体との接触幅Lは3mm≦L≦10mmの
範囲内にあることが明らかとなった。
た磁性粒子が均一な状態で像形成体に当接する領域を利
用して均一帯電を行うようにしたもので、搬送担体上の
磁気ブラシの像形成体との接触幅Lは3mm≦L≦10mmの
範囲内にあることが明らかとなった。
【0023】この接触幅Lは、搬送担体と像形成体との
間隙D、搬送担体上に形成する粒子層の厚さを規制する
搬送担体と規制板との間隙H、帯電領域における磁極配
置等によって定まるもので、(I)接触幅LをL≦10mm
の条件を満たすことで、磁性粒子層の搬送量を規定し、
帯電領域でのパッキングによる帯電領域の不要の広がり
や過電流の発生を防ぐ。(2)接触幅LをL≧3mmの条
件を満たすことで、磁性粒子層の搬送量を確保し、帯電
領域での帯電性能を確保し、帯電ムラの発生やキャリア
付着を防止するものである。
間隙D、搬送担体上に形成する粒子層の厚さを規制する
搬送担体と規制板との間隙H、帯電領域における磁極配
置等によって定まるもので、(I)接触幅LをL≦10mm
の条件を満たすことで、磁性粒子層の搬送量を規定し、
帯電領域でのパッキングによる帯電領域の不要の広がり
や過電流の発生を防ぐ。(2)接触幅LをL≧3mmの条
件を満たすことで、磁性粒子層の搬送量を確保し、帯電
領域での帯電性能を確保し、帯電ムラの発生やキャリア
付着を防止するものである。
【0024】(実施例)以下図面を用いて本発明の実施
例について説明する。
例について説明する。
【0025】図1は本発明の画像形成装置である静電記
録装置の構成の概要を示す断面図である。図において、
10は矢示(時計)方向に回転する像形成体である(−)
帯電のOPCから成る感光体ドラムで、その周縁部には
後述する帯電装置20、露光装置からの像光ILの入射す
る露光部、現像器30、転写ローラ13、クリーニング装置
50等が設けられている。
録装置の構成の概要を示す断面図である。図において、
10は矢示(時計)方向に回転する像形成体である(−)
帯電のOPCから成る感光体ドラムで、その周縁部には
後述する帯電装置20、露光装置からの像光ILの入射す
る露光部、現像器30、転写ローラ13、クリーニング装置
50等が設けられている。
【0026】本実施例のコピープロセスの基本動作は、
図示しない操作部よりコピー開始指令が図示しない制御
部に送出されると、制御部の制御により、感光体ドラム
10は矢示方向に回転を始める。感光体ドラム10の回転に
従いその周面は、後述する帯電装置20により一様に帯電
され通過する。感光体ドラム10上には、画像書き込み装
置等からの例えばレーザビームの像光ILによる画像の
書き込みが行われ、画像に対応した静電潜像が形成され
る。
図示しない操作部よりコピー開始指令が図示しない制御
部に送出されると、制御部の制御により、感光体ドラム
10は矢示方向に回転を始める。感光体ドラム10の回転に
従いその周面は、後述する帯電装置20により一様に帯電
され通過する。感光体ドラム10上には、画像書き込み装
置等からの例えばレーザビームの像光ILによる画像の
書き込みが行われ、画像に対応した静電潜像が形成され
る。
【0027】現像器30内には二成分現像剤があって撹拌
スクリュー33A,33Bによって撹拌されたのち、磁石体ロ
ーラ32の外側にあって回転する現像スリーブ31外周に付
着して現像剤の磁気ブラシを形成し、現像スリーブ31に
は所定のバイアス電圧が印加されて、感光体ドラム10に
対向した現像領域において反転現像が行われる。
スクリュー33A,33Bによって撹拌されたのち、磁石体ロ
ーラ32の外側にあって回転する現像スリーブ31外周に付
着して現像剤の磁気ブラシを形成し、現像スリーブ31に
は所定のバイアス電圧が印加されて、感光体ドラム10に
対向した現像領域において反転現像が行われる。
【0028】給紙カセット40からは、記録紙Pが一枚ず
つ第1給紙ローラ41によって繰り出される。この繰り出
された記録紙Pは、感光体ドラム10上に形成された前記
トナー像と同期して作動する第2給紙ローラ42によって
感光体ドラム10上に送出される。 そして転写ローラ13の
作用により、感光体ドラム10上のトナー像が記録紙P上
に転写され、感光体ドラム10上から分離される。トナー
像を転写された記録紙Pは搬送手段80を経て図示しない
定着装置へ送られ、熱定着ローラ及び圧着ローラによっ
て挟持され、溶融定着されたのち装置外へ排出される。
記録紙Pに転写されずに残ったトナーを有して回転する
感光体ドラム10の表面は、ブレード51等を備えたクリー
ニング装置50により掻き落とされ清掃されて次回の複写
に待機する。
つ第1給紙ローラ41によって繰り出される。この繰り出
された記録紙Pは、感光体ドラム10上に形成された前記
トナー像と同期して作動する第2給紙ローラ42によって
感光体ドラム10上に送出される。 そして転写ローラ13の
作用により、感光体ドラム10上のトナー像が記録紙P上
に転写され、感光体ドラム10上から分離される。トナー
像を転写された記録紙Pは搬送手段80を経て図示しない
定着装置へ送られ、熱定着ローラ及び圧着ローラによっ
て挟持され、溶融定着されたのち装置外へ排出される。
記録紙Pに転写されずに残ったトナーを有して回転する
感光体ドラム10の表面は、ブレード51等を備えたクリー
ニング装置50により掻き落とされ清掃されて次回の複写
に待機する。
【0029】図2は図1の画像形成装置に用いられる帯
電装置20の一実施例を示す断面図である。図において、
21は磁性粒子、22は例えばアルミニウムなどの非磁性か
つ導電性の金属で形成された磁性粒子21の搬送担体であ
る帯電ローラ、23は帯電ローラ22の内部に固定して配設
された柱状の磁石体で、この磁石体23は図に示すように
周縁に帯電ローラ22表面で500〜1,000ガウスとなるよう
にS極及びN極を配置して着磁されている。この磁極の
内感光体ドラム10に最も近接した磁極を主磁極というこ
とにする。帯電ローラ22は磁石体23に対し回動可能にな
っていて、感光体ドラム10との対向位置でDの間隙に保
持され感光体ドラム10の移動方向と同方向に1.2〜2.0倍
の周速度で回転させられる。本発明においては帯電ロー
ラ22と感光体ドラム10との間隙Dは200μm≦D≦1,000
μmの範囲内にあることが好ましいことが実験的に明ら
かとなった。
電装置20の一実施例を示す断面図である。図において、
21は磁性粒子、22は例えばアルミニウムなどの非磁性か
つ導電性の金属で形成された磁性粒子21の搬送担体であ
る帯電ローラ、23は帯電ローラ22の内部に固定して配設
された柱状の磁石体で、この磁石体23は図に示すように
周縁に帯電ローラ22表面で500〜1,000ガウスとなるよう
にS極及びN極を配置して着磁されている。この磁極の
内感光体ドラム10に最も近接した磁極を主磁極というこ
とにする。帯電ローラ22は磁石体23に対し回動可能にな
っていて、感光体ドラム10との対向位置でDの間隙に保
持され感光体ドラム10の移動方向と同方向に1.2〜2.0倍
の周速度で回転させられる。本発明においては帯電ロー
ラ22と感光体ドラム10との間隙Dは200μm≦D≦1,000
μmの範囲内にあることが好ましいことが実験的に明ら
かとなった。
【0030】前記磁石体23の感光体ドラム10に最も近接
した主磁極の位置は、帯電ローラ22と感光体ドラム10と
の最近接位置、即ち感光体ドラム10の中心と帯電ローラ
22の中心を結ぶ中心線と帯電ローラ22の中心と磁極とを
結ぶ直線のなす角度θは、−15°≦θ≦15°の範囲内に
あることが好ましいことが判明した。
した主磁極の位置は、帯電ローラ22と感光体ドラム10と
の最近接位置、即ち感光体ドラム10の中心と帯電ローラ
22の中心を結ぶ中心線と帯電ローラ22の中心と磁極とを
結ぶ直線のなす角度θは、−15°≦θ≦15°の範囲内に
あることが好ましいことが判明した。
【0031】24は前記帯電ローラ22と導電基材10bとの
間にバイアス電圧を付与するバイアス電源で、帯電ロー
ラ22はこのバイアス電源24を介して接地されている。
間にバイアス電圧を付与するバイアス電源で、帯電ロー
ラ22はこのバイアス電源24を介して接地されている。
【0032】前記バイアス電源24は帯電すべき電圧と同
じ値に設定された直流成分に交流成分を重畳した交流バ
イアス電圧を供給する電源で、帯電ローラ22と感光体ド
ラム10との間の間隙の大きさ、感光体ドラム10を帯電す
る帯電電圧等によって異なるが、帯電すべき電圧とほぼ
同じ−500V〜−1,000Vの直流成分に、ピーク値間電圧
(Vp−p)として200〜3,500Vの交流成分を重畳した交
流バイアス電圧を保護抵抗28を介して供給することによ
り、好ましい帯電条件を得ることができた。なおバイア
ス電源24は、直流成分は定電圧制御を、交流成分は定電
流制御を行っている。
じ値に設定された直流成分に交流成分を重畳した交流バ
イアス電圧を供給する電源で、帯電ローラ22と感光体ド
ラム10との間の間隙の大きさ、感光体ドラム10を帯電す
る帯電電圧等によって異なるが、帯電すべき電圧とほぼ
同じ−500V〜−1,000Vの直流成分に、ピーク値間電圧
(Vp−p)として200〜3,500Vの交流成分を重畳した交
流バイアス電圧を保護抵抗28を介して供給することによ
り、好ましい帯電条件を得ることができた。なおバイア
ス電源24は、直流成分は定電圧制御を、交流成分は定電
流制御を行っている。
【0033】25は前記磁性粒子21の貯蔵部を形成するケ
ーシングで,このケーシング25内に前記帯電ローラ22と
磁石体23が配置されており、またケーシング25の出口に
は規制板26が設けてあって、帯電ローラ22に付着して搬
出される磁性粒子21層の厚さを規制するようになってい
る。規制板26と帯電ローラ22との間隙Hは帯電ローラ22
と感光体ドラム10との間隙Dより大で、H=D+(100
〜400μm)を保持し、帯電領域での磁気ブラシの接触
幅Lは3mm≦L≦10mmの間にあるよう調整される。
ーシングで,このケーシング25内に前記帯電ローラ22と
磁石体23が配置されており、またケーシング25の出口に
は規制板26が設けてあって、帯電ローラ22に付着して搬
出される磁性粒子21層の厚さを規制するようになってい
る。規制板26と帯電ローラ22との間隙Hは帯電ローラ22
と感光体ドラム10との間隙Dより大で、H=D+(100
〜400μm)を保持し、帯電領域での磁気ブラシの接触
幅Lは3mm≦L≦10mmの間にあるよう調整される。
【0034】なおここで、接触幅Lを調整・設定するに
当っては、帯電ローラ22の直径がなるべく小さいことが
調整・設定を容易にする。帯電ローラ22と感光体ドラム
10との間隙は、帯電ローラ22の中心と感光体ドラム10の
中心を結ぶ中心線上での間隙Dを最狭の間隙として、上
流或いは下流に向うに従って間隙は広くなるが、その広
まり方は帯電ローラ22の直径が小さい程急激で、このこ
とは磁気ブラシの接触幅Lを設定する際、接触部と非接
触部との境を明確にして、帯電ムラやキャリア付着を防
止する効果を有している。実験検討によれば、帯電ロー
ラ22の直径aは5mm≦a≦20mmの間にあることが好まし
い。直径aが20mmを超えると余分な接触領域の拡大によ
り帯電電流が増加し、また5mm以下では上記の3mm≦L
≦10mmの接触幅を設けることが困難となるのみでなく磁
気ブラシが密な状態で感光体に接触しなくなり、接触幅
Lが条件を満たしたとしても均一な帯電が困難となる。
当っては、帯電ローラ22の直径がなるべく小さいことが
調整・設定を容易にする。帯電ローラ22と感光体ドラム
10との間隙は、帯電ローラ22の中心と感光体ドラム10の
中心を結ぶ中心線上での間隙Dを最狭の間隙として、上
流或いは下流に向うに従って間隙は広くなるが、その広
まり方は帯電ローラ22の直径が小さい程急激で、このこ
とは磁気ブラシの接触幅Lを設定する際、接触部と非接
触部との境を明確にして、帯電ムラやキャリア付着を防
止する効果を有している。実験検討によれば、帯電ロー
ラ22の直径aは5mm≦a≦20mmの間にあることが好まし
い。直径aが20mmを超えると余分な接触領域の拡大によ
り帯電電流が増加し、また5mm以下では上記の3mm≦L
≦10mmの接触幅を設けることが困難となるのみでなく磁
気ブラシが密な状態で感光体に接触しなくなり、接触幅
Lが条件を満たしたとしても均一な帯電が困難となる。
【0035】次に前述した帯電装置20の動作について説
明する。
明する。
【0036】感光体ドラム10を矢示方向に回転させなが
ら帯電ローラ22を矢示同方向に感光体ドラム10の周速度
の1.2〜2.0倍の周速度で回転させると、帯電ローラ22に
付着・搬送される磁性粒子21の層は磁石体23の磁力線に
より帯電ローラ22上の感光体ドラム10との対向位置で磁
気的に鎖状に連結して一種のブラシ状になり、いわゆる
磁気ブラシが形成される。そしてこの磁気ブラシは帯電
ローラ22の回転方向に搬送されて感光体ドラム10の感光
体層10aに前記の接触幅Lの間で接触し摺擦する。帯電
ローラ22と感光体ドラム10との間には前記交流バイアス
電圧が印加されているので、導電性の磁性粒子21を経て
感光体層10a上に電荷が注入されて帯電が行われる。こ
の場合特に、交流バイアスを印加することにより振動電
界を形成したことと、前記主磁極を前記の角度θの範囲
に設置し、磁性粒子21の鎖状に連結した磁気ブラシの均
一な領域(接触幅Lの間)で、磁気ブラシからの電荷注
入が安定して均一な状態で行われ、極めて安定してムラ
のない均一な帯電を行うことができる。撹拌板27は磁性
粒子21の偏りを修正する板状部材を軸の回りに有する回
転体である。
ら帯電ローラ22を矢示同方向に感光体ドラム10の周速度
の1.2〜2.0倍の周速度で回転させると、帯電ローラ22に
付着・搬送される磁性粒子21の層は磁石体23の磁力線に
より帯電ローラ22上の感光体ドラム10との対向位置で磁
気的に鎖状に連結して一種のブラシ状になり、いわゆる
磁気ブラシが形成される。そしてこの磁気ブラシは帯電
ローラ22の回転方向に搬送されて感光体ドラム10の感光
体層10aに前記の接触幅Lの間で接触し摺擦する。帯電
ローラ22と感光体ドラム10との間には前記交流バイアス
電圧が印加されているので、導電性の磁性粒子21を経て
感光体層10a上に電荷が注入されて帯電が行われる。こ
の場合特に、交流バイアスを印加することにより振動電
界を形成したことと、前記主磁極を前記の角度θの範囲
に設置し、磁性粒子21の鎖状に連結した磁気ブラシの均
一な領域(接触幅Lの間)で、磁気ブラシからの電荷注
入が安定して均一な状態で行われ、極めて安定してムラ
のない均一な帯電を行うことができる。撹拌板27は磁性
粒子21の偏りを修正する板状部材を軸の回りに有する回
転体である。
【0037】なお、以上の実施例において、帯電ローラ
22に印加する交流電圧成分の周波数と電圧を変化させた
結果を図3に示した。
22に印加する交流電圧成分の周波数と電圧を変化させた
結果を図3に示した。
【0038】図3において、縦線で陰を有した範囲が絶
縁破壊の生じ易い範囲、斜線で陰を付した範囲が帯電ム
ラを生じ易い範囲であり、陰を付してない範囲が安定し
て帯電の得られる好ましい範囲である。図から明らかな
ように、好ましい範囲は、交流電圧成分の変化によって
多少変化する。なお、交流電圧成分の波形は、正弦波に
限らず、矩形波や三角波であってもよい。また図3にお
いて、散点状の陰を施した低周波領域は、周波数が低い
ために帯電ムラが生ずるようになる範囲である。
縁破壊の生じ易い範囲、斜線で陰を付した範囲が帯電ム
ラを生じ易い範囲であり、陰を付してない範囲が安定し
て帯電の得られる好ましい範囲である。図から明らかな
ように、好ましい範囲は、交流電圧成分の変化によって
多少変化する。なお、交流電圧成分の波形は、正弦波に
限らず、矩形波や三角波であってもよい。また図3にお
いて、散点状の陰を施した低周波領域は、周波数が低い
ために帯電ムラが生ずるようになる範囲である。
【0039】前記実施例の磁性粒子21として導電性を有
するようコーティングした球形フェライト粒子を用い
た。その他に磁性粒子と樹脂を主成分としてこれを熱錬
成後に粉砕して得られる導電性の磁性樹脂粒子を用いる
こともできる。良好な帯電を行うために、磁性粒子21の
外形は真球で粒径70μm、比抵抗104Ω・cmに調整されて
いて、トナーとの摩擦帯電量はトナー濃度1%の条件で
−5μC/gである。
するようコーティングした球形フェライト粒子を用い
た。その他に磁性粒子と樹脂を主成分としてこれを熱錬
成後に粉砕して得られる導電性の磁性樹脂粒子を用いる
こともできる。良好な帯電を行うために、磁性粒子21の
外形は真球で粒径70μm、比抵抗104Ω・cmに調整されて
いて、トナーとの摩擦帯電量はトナー濃度1%の条件で
−5μC/gである。
【0040】なお、本実施例の帯電装置20を用いて感光
体ドラム10の除電をすることも可能である。除電はバイ
アス電圧の直流成分のみを零とすることによって行うこ
とができる。画像形成後、交流成分のみを印加して像形
成体を回動させることにより感光体ドラム10を除電す
る。感光体ドラム10の除電が終了した時点で交流成分も
印加を停止し、磁石体23の磁極のNS方向を感光体ドラ
ム10の対向部の接線と平行となるよう回動させると、磁
気ブラシの穂が水平磁界により感光体ドラム10との対向
部の接線方向と平行となり、磁性粒子21を感光体ドラム
10周面に付着させないで、磁気ブラシの先端を感光体ド
ラム10より離すことができる。
体ドラム10の除電をすることも可能である。除電はバイ
アス電圧の直流成分のみを零とすることによって行うこ
とができる。画像形成後、交流成分のみを印加して像形
成体を回動させることにより感光体ドラム10を除電す
る。感光体ドラム10の除電が終了した時点で交流成分も
印加を停止し、磁石体23の磁極のNS方向を感光体ドラ
ム10の対向部の接線と平行となるよう回動させると、磁
気ブラシの穂が水平磁界により感光体ドラム10との対向
部の接線方向と平行となり、磁性粒子21を感光体ドラム
10周面に付着させないで、磁気ブラシの先端を感光体ド
ラム10より離すことができる。
【0041】なお、長期使用によって感光体ドラム10表
面にクリーニングされずに残留したトナーの磁性粒子21
層内への混入が多くなり磁気ブラシの抵抗が高くなって
帯電効率が損なわれることがある。これには画像形成前
あるいは後の感光体ドラム10の回転時に帯電ローラ22に
印加する直流バイアス電圧の極性を高く設定し、あるい
は交流電圧を高く設定して、トナーが感光体ドラム10に
付着し易い条件を設定してトナー混入を防止することが
できる。特に反転現像を行う画像形成装置のように感光
体ドラム10の帯電極性がトナーと同極性の場合は現像器
30内のトナー極性と同じとなるためにトナーによる汚染
が発生しずらく、現像時画像にかぶりとして現れず極め
て好適な組合わせとなる。
面にクリーニングされずに残留したトナーの磁性粒子21
層内への混入が多くなり磁気ブラシの抵抗が高くなって
帯電効率が損なわれることがある。これには画像形成前
あるいは後の感光体ドラム10の回転時に帯電ローラ22に
印加する直流バイアス電圧の極性を高く設定し、あるい
は交流電圧を高く設定して、トナーが感光体ドラム10に
付着し易い条件を設定してトナー混入を防止することが
できる。特に反転現像を行う画像形成装置のように感光
体ドラム10の帯電極性がトナーと同極性の場合は現像器
30内のトナー極性と同じとなるためにトナーによる汚染
が発生しずらく、現像時画像にかぶりとして現れず極め
て好適な組合わせとなる。
【0042】磁気ブラシの搬送担体は、内部に磁石体23
を有した帯電ローラ22の構成に限らず内部の磁石体23が
回転するものでも、あるいは帯電ローラ22を有せず磁石
体23のみで構成されてもよい。
を有した帯電ローラ22の構成に限らず内部の磁石体23が
回転するものでも、あるいは帯電ローラ22を有せず磁石
体23のみで構成されてもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、像形成体を搬送担体上
に形成した磁気ブラシを通じて直接電荷を注入して帯電
するので、バイアス電圧を低くすることができ、オゾン
の発生を防止できる。また、磁気ブラシの像形成体との
接触幅を範囲内に限定し、帯電領域を規定することによ
って、帯電は磁気ブラシの均一な領域において行われ、
帯電領域が広がり、また直接像形成体に向かう磁性粒子
の鎖がなくなるので、像形成体の絶縁破壊の発生を防止
し、帯電ムラのない極めて安定した均一な帯電を行うこ
とのできる画像形成装置を提供することができる。
に形成した磁気ブラシを通じて直接電荷を注入して帯電
するので、バイアス電圧を低くすることができ、オゾン
の発生を防止できる。また、磁気ブラシの像形成体との
接触幅を範囲内に限定し、帯電領域を規定することによ
って、帯電は磁気ブラシの均一な領域において行われ、
帯電領域が広がり、また直接像形成体に向かう磁性粒子
の鎖がなくなるので、像形成体の絶縁破壊の発生を防止
し、帯電ムラのない極めて安定した均一な帯電を行うこ
とのできる画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の構成の概要を示す断面
図である。
図である。
【図2】図1の帯電装置の一実施例を示す断面図であ
る。
る。
【図3】交流電圧成分の周波数と電圧を変化させたとき
の帯電特性図である。
の帯電特性図である。
【図4】従来の磁気ブラシ帯電の状態を示す説明図であ
る。
る。
【符号の説明】 10 感光体ドラム(像形成体) 20 帯電装置 21 磁性粒子 22 帯電ローラ 23 磁石体 24 バイアス電源 25 ケーシング 26 規制板 28 保護抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福地 真和 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 森田 静雄 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 野守 弘之 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 磁性粒子を搬送担体上に供給して磁気ブ
ラシを形成させ、該搬送担体上の磁気ブラシを振動電界
下におき、像形成体に接触させて像形成体を帯電する画
像形成装置において、前記磁気ブラシの接触幅Lが、3
mm≦L≦10mmであることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】前記搬送担体の直径aは、5mm≦a≦20mm
であることを特徴とする請求項1の画像形成装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28447992A JPH06130779A (ja) | 1992-10-22 | 1992-10-22 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28447992A JPH06130779A (ja) | 1992-10-22 | 1992-10-22 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06130779A true JPH06130779A (ja) | 1994-05-13 |
Family
ID=17679056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28447992A Pending JPH06130779A (ja) | 1992-10-22 | 1992-10-22 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06130779A (ja) |
-
1992
- 1992-10-22 JP JP28447992A patent/JPH06130779A/ja active Pending
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