JPH06127487A - 冷却服 - Google Patents

冷却服

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JPH06127487A
JPH06127487A JP30648192A JP30648192A JPH06127487A JP H06127487 A JPH06127487 A JP H06127487A JP 30648192 A JP30648192 A JP 30648192A JP 30648192 A JP30648192 A JP 30648192A JP H06127487 A JPH06127487 A JP H06127487A
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JP
Japan
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heat
heat pipe
cooling
working fluid
loop
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Pending
Application number
JP30648192A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Saito
祐士 斎藤
Masataka Mochizuki
正孝 望月
Shinichi Sugihara
伸一 杉原
Koichi Masuko
耕一 益子
Masahiko Ito
雅彦 伊藤
Fumiaki Aoyama
文明 青山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷却能力の向上、装着感および作業性の向上
を図る。 【構成】 ループ型ヒートパイプ4が、衣服部2,3の
布面に沿って取付けられるとともに、作動流体を強制循
環させるポンプ6が介在させられ、さらに一部を前記ル
ープ型ヒートパイプ4に熱交換可能に接続した複数のヒ
ートパイプ7の蒸発部7bを、肌に接する部分の布地に
織込むか縫刺しさせて設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、航空機のパイロット
や高温環境作業者等により使用される冷却服に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】例えば航空機のパイロットは、狭い操縦
室内において飛行機の操縦中に極度に緊張するため、体
温が上昇して発汗し、操縦中に不快感を感じるととも
に、飛行機の着陸後に体調を崩してしまうという問題が
あった。このため、このようなパイロットに対しては体
温調整のために種々の冷却服が開発されている。
【0003】例えば、この冷却服の代表的なものとし
て、換気式の冷却服や水冷機構を備えた冷却服がある。
換気式の冷却服は衣服内を冷却風によって換気し、この
冷却風および汗の蒸発によって衣服内の冷却を行うもの
である。また、水冷機構を備えた冷却服は、衣服に細い
水冷管を取り付け、この水冷管内に冷却水を通して冷却
を行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、換気式
の冷却服では、冷却するのに発汗を必要とするため、着
衣者であるパイロットに発汗による疲労感を招いてしま
うという不都合があった。また、水冷機構を備えた冷却
服では、細くて長い水冷管を備える必要があり、冷却服
の重量化をもたらすとともに、この水冷管内に冷却水を
循環させる必要があるため、冷却水の圧力損失が増大
し、冷却水用のポンプの大型化を招いてしまうという不
都合があった。さらに、水冷機構を備えた冷却服では、
水冷管の長手方向に沿って冷却水の温度が変化するた
め、均一な冷却ができず、特に冷却水の入口側の温度が
低くなりすぎ、また出口側は冷却不足となる等によって
着衣者に不快感を与えてしまうという不都合があった。
【0005】なお、高温環境下で作業する者等に対する
冷却服においても、上述したパイロット用冷却服と同様
の不都合があった。
【0006】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
ので、優れた冷却能力と、心地好い装着感を備え、かつ
軽量である冷却服を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、着衣者から熱を奪って外部に放熱す
る冷却機能を有する冷却服において、潜熱として熱を輸
送する作動流体を封入したループ型ヒートパイプが衣服
部の布面に沿って取付けられるとともに、前記作動流体
を強制循環させるポンプが前記ループ型ヒートパイプに
介在させられ、さらに、作動流体が封入された複数のヒ
ートパイプが、それぞれの一部を前記ループ型ヒートパ
イプに熱交換可能に取付けられ、このループ型ヒートパ
イプから衣服部の各部へ延びて、それぞれ布地部分に織
込みあるいは縫刺しされていることを特徴としている。
【0008】また、前記複数のヒートパイプは、作動流
体を封入するコンテナとして可撓性を有する非金属製の
細管を用いていることができる。
【0009】さらに、前記複数のヒートパイプのコンテ
ナとして用いる非金属製の細管は、その内周面に金属コ
ーティングを施すことができる。
【0010】
【作用】上記のように構成される冷却服は、ループ型ヒ
ートパイプに基端側を取付けられて衣服部の各部に延び
て布地部分に織込みまたは縫刺しされている各ヒートパ
イプの先端側を体温で加熱されることによって、各ヒー
トパイプ内の作動流体が蒸発し、この蒸気が凝縮部とな
る基端側に移動する際に潜熱の状態で熱輸送し、この基
端側が取付けられているループ型ヒートパイプとの間で
熱交換が行われる。循環ポンプによって強制循環してい
るループ型ヒートパイプ内の作動流体は、熱交換した熱
によって加熱され、封入されている作動流体が蒸気とな
って凝縮部に送られ、潜熱の状態で輸送してきた熱を外
部に放出して凝縮し、液相に戻った作動流体は循環ポン
プによって、複数のヒートパイプが取付けられている蒸
発部方向へ送られる。したがって、複数のヒートパイプ
が、それぞれ潜熱の状態で大量に熱輸送し、ループ型ヒ
ートパイプを経由して外部に放熱することによって着衣
者の身体を効率良く冷却する。
【0011】また、作動流体を封入するコンテナとし
て、ガラス管やポリエチレン樹脂管等の可撓性を有する
非金属製の細管を用いれば、冷却服が軽量となる。
【0012】さらに、作動流体を封入するコンテナとし
て、内周面に金属コーティングが施された非金属製の細
管を用いれば、封入されている凝縮性ガスの洩れや加熱
により発生する非凝縮性ガスの作動流体中への混入が防
止される。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を図1ないし図7を
参照して説明する。
【0014】図1ないし図4は、この発明の冷却服の第
1実施例を示すもので、ベスト型の冷却服1は、航空機
のパイロットの肌着として用いられるものであって、通
常の布地により構成されている前身頃2および後身頃3
の表面には、金属パイプ製のループ型ヒートパイプ4の
蒸発部4aが、前身頃2の上縁に沿うとともに、左袖ぐ
りの下方を経由して後身頃3に続き、後身頃3の上縁に
沿うように配設され、後身頃3の上部から右側部を下降
して右裾付近で凝縮部4bとなり、この凝縮部4bは前
記前身頃2の上部に配設された蒸発部4aに連通して閉
ループを形成し、前記凝縮部4bには冷却器5が介設さ
れるとともに、冷却器5の下流側には循環ポンプ6が介
設されている。
【0015】したがって、ループ型ヒートパイプ4内に
封入されている作動流体は、冷却器5で冷却されると凝
縮して凝縮部4bに溜り、凝縮部4bに溜った作動流体
は、循環ポンプ6によって蒸発部4aに供給されるが、
作動流体の封入量等の条件によって、液単相流と蒸気単
相流との相変化を行いながら移動するか、あるいは気液
二相流のままの状態で移動するかのいずれかの方式で強
制循環させられる。
【0016】また作動流体は、循環ポンプ6によって強
制的に循環させられるため、凝縮部4bより高い位置に
配設された蒸発部4aへ容易に供給され、また、無重力
下や、飛行中にパイロットの姿勢が天地逆転したり、急
上昇時やバンク時の重力や遠心力の影響を受けても循環
量を一定に保持して正常に作動するようになっている。
【0017】また、ベスト型の冷却服1の前身頃2およ
び後身頃3の表面に配設されたループ型ヒートパイプ4
の蒸発部4aには、副ヒートパイプ系として多数のヒー
トパイプ7が、その基端の円筒型の凝縮部7aを、前記
ループ型ヒートパイプ4の蒸発部4aの外周に、熱伝達
可能に被着するとともに、各ヒートパイプ7の先端側
は、前身頃2および後身頃3の着衣者の肌に接する布地
部分に織込まれている(図3参照)。また、各ヒートパ
イプ7の蒸発部7bは、例えば図4に断面形状を示すよ
うに、光ファイバのように細くて可撓性を有する細径の
ガラス管またはポリエチレン樹脂管等の非金属製のチュ
ーブ8の内周面に、アルミニウムまたは銅等の金属コー
ティング層9が形成されたチューブ9をコンテナとして
おり、このコンテナ内に凝縮性の作動流体のみがそれぞ
れ封入されている。そして、各ヒートパイプ7が、その
基端の円筒型の凝縮部7aを、前記ループ型ヒートパイ
プ4の蒸発部4aの外周に、熱伝達可能に被着するとと
もに、各ヒートパイプ7の先端側は、前身頃2および後
身頃3の着衣者の肌に接する布地部分に織込まれている
(図3参照)。また、ヒートパイプ7の蒸発部7aは、
その内周にウィックを備えており、したがって、その配
設方向を水平方向や上方に延在するようにしても、ヒー
トパイプとして作動させることができる。
【0018】次に、上記のように構成されるこの実施例
の作用を説明する。
【0019】パイロットは、このベスト型の冷却服1を
下着として素肌の上に直接着用し、その上に断熱性を有
する所定の飛行服を身につける。この場合、ループ型ヒ
ートパイプ4の冷却器5と循環ポンプ6とが介設されて
いる凝縮部4aを、パイロットの腰付近から外方に露出
した状態とする。つぎにパイロットは、航空機のコック
ピットに入り操縦席に着いた後、ループ型ヒートパイプ
4の冷却器5と循環ポンプ6とを電源に接続してスイッ
チを入れる。
【0020】冷却器5を作動させることによって、ルー
プ型ヒートパイプ4内の作動流体は、凝縮して凝縮部4
bに溜り、この作動流体は循環ポンプ6によって蒸発部
4aに供給されて強制循環させられる。
【0021】一方、ループ型ヒートパイプ4の蒸発部4
aに凝縮部7aを被着したヒートパイプ7の蒸発部7b
は、パイロットの胸部および背中等の上半身に密接する
部分の布地に織込まれているため、蒸発部7bが被着者
の肌に直接触れて、その体温によって加熱される。その
結果、被着者の体温が蒸発部7bに伝わる際の熱抵抗は
小さく抑えられる。従って、蒸発部7b内の作動流体が
体温で効率よく加熱されて沸騰し、その蒸気が凝縮部7
aに移動するときに、潜熱の状態で熱輸送し、円筒状の
凝縮部7aの中心を貫通するように設けられたループ型
ヒートパイプ4の蒸発部4aに接触し、熱を奪われて凝
縮して液相に戻った作動流体はウィックの毛細管作用で
蒸発部7bに還流する。
【0022】その結果、例えばループ型ヒートパイプ4
が気液二相ループの場合には、凝縮部7aからの放熱に
よって加熱される蒸発部4a内の作動流体は、蒸発して
液相の作動流体中に蒸気泡が発生した状態で、蒸発部4
aに取付けられた各ヒートパイプ7の凝縮部7aからそ
れぞれ吸収した熱を、蒸気泡内に蒸発潜熱の形で保持し
た二相流となって凝縮部4bまで熱輸送する。
【0023】そして、凝縮部4bに達した二相流は、冷
却器5において熱を奪われて凝縮し、蒸気泡が液相に戻
って凝縮部に溜り、循環ポンプ6によって再び蒸発部4
aに供給される。
【0024】したがって、この実施例の冷却服1は、ル
ープ型ヒートパイプ4に取付けた多数のヒートパイプ7
のコンテナとして、可撓性を有し、かつ内周に金属コー
ティング層9が形成された非金属製のチューブ8を用い
ているため、冷却服1の軽量化が図れるとともに、着脱
性および装着感の優れた冷却服1とすることができるこ
のように冷却服1は、ループ型ヒートパイプ4および多
数のヒートパイプ7を採用しているため、水や冷気を熱
媒とする冷却服と比べると、一度に大量の熱輸送を行う
ことができるとともに、ヒートパイプ7の均熱効果によ
り温度差が生じないことから、冷却不足や温度差に起因
した不快感を着衣者に与えることもない。
【0025】なお、冷却服1による冷却量の調整は、ル
ープ型ヒートパイプ4の循環ポンプ6による作動流体の
単位時間当りの循環量の制御や、冷却器5の冷却能力の
制御等によって行うことができるが、ヒートパイプ7と
して可変コンダクタンス型ヒートパイプを用いれば、体
温の変化に応じて熱輸送量を自動調整することができ
る。
【0026】すなわち、ループ型ヒートパイプ4の蒸発
部4aに凝縮部7aを被着したヒートパイプ7を、その
内部に凝縮性の作動流体とともに少量の非凝縮性ガスを
封入した可変コンダクタンス型のヒートパイプとする。
これによって、凝縮部7a側に集まる非凝縮性ガスは、
パイロットの体温が低いと、作動流体の蒸気圧が低いた
め、凝縮部内において圧縮されずに大きな容積を占め
る。その結果、ループ型ヒートパイプ4との間で熱交換
が行われる凝縮部7aの実効面積が狭くなり、気相の作
動流体の凝縮量が減少し、ヒートパイプ7による熱輸送
量が少なく抑えられる。
【0027】また、パイロットの体温上昇が激しくなる
と、作動流体の蒸発が活発化し、ヒートパイプ内の蒸気
圧が上昇するため非凝縮性ガスが圧縮されて、その容積
が縮小するため、凝縮部7aの実効面積が拡大して、気
相の作動流体の凝縮量が増大する。その結果、ヒートパ
イプ7による熱輸送量が増大して冷却能力が高くなる。
したがって、このヒートパイプ7では体温の上昇に見合
った分だけループ型ヒートパイプ4側へ熱伝達すること
によって、冷却量が自動調整され、冷却不足や過冷却を
防止することができる。
【0028】また図5および図6はこの発明の第2実施
例を示し、冷却服11は前記第1実施例におけるヒート
パイプ7の代りに、蒸発部18がループ状になったルー
プ型のヒートパイプ17を用いたもので、第1実施例と
比べてヒートパイプ17の蒸発部18は、作動流体の液
還流路18aと蒸気流路18bとに分離されるととも
に、その蒸気流路18bが着衣者の体表側となり、液還
流路18aが体表から離れるように布地に織込まれてい
る(図6参照)。したがって、液還流路18aと蒸気流
路18bとが分離されるため飛散限界がなくなり、また
液還流路18aが体表から離れた位置に配設されている
ため、液還流路18a内を流れる作動流体が体温に加熱
されずに円滑に還流し、ヒートパイプ17の熱輸送量が
増大する。
【0029】また、前記第1実施例における冷却器5の
代りに、冷凍サイクル14の膨張器14aを、ループ型
ヒートパイプ4の凝縮部4bとの間で熱交換可能に配設
した熱交換器15が設けられており、この冷凍サイクル
14の運転を制御することによって、冷却服1の冷却能
力を調整することができる。
【0030】さらに、図7および図8はこの発明の第3
実施例の冷却服21を示すもので、前記第1実施例にお
ける循環ポンプ6の代りに気泡ポンプを用いたもので、
ループ型ヒートパイプ4の凝縮部4bの下流側に介設さ
れるポンプ26は、図7に示すように、凝縮部4bの上
昇区間の下部外周に、加熱手段として電気ヒータ26a
を巻装したもので、この電気ヒータ26aで凝縮部を加
熱することによって、作動流体中に蒸気泡Vを発生させ
て、この蒸気泡Vが発生することによって、凝縮部4b
の下降区間の作動流体との間に比重差を生じさせ、この
比重差に起因するヘッド差によって、一種の気泡ポンプ
として作用させるもので、電気ヒータ26aだけで良い
ため機械的なポンプを用いる場合と比べて、装置の大幅
な小型・軽量化を図ることができる。
【0031】また、この実施例においても、前記第1実
施例の場合と同様にヒートパイプ7内に非凝縮性ガスを
封入し、可変コンダクタンス型のヒートパイプとしても
よく、またヒートパイプ7の蒸発部7aをループ状に形
成することもできる。
【0032】なお、上記各実施例においては、冷却服と
して航空機のパイロット用のベスト型の冷却服1,1
1,21について説明したが、ベスト型の冷却服に限ら
ずジャケットタイプやズボン等であってもよいのは勿論
である。また、その用途もパイロット用に限らず、溶鉱
炉での作業者、鋳造作業者および消防管等のように高温
環境下で作業を行う者用の耐熱服や耐火服等として、ま
たは、レーシングカーやバイク等のレーサ用のレーシン
グスーツや、手術中の医師等の発汗を嫌う職種用の作業
服として、さらに、農薬散布者用の防護服や、潜水夫、
宇宙飛行士等のように外界との接触を断つ者用の装備等
にも好適に実施することができる。
【0033】また、上記各実施例においては、複数のヒ
―トパイプ7,17を布地に織込んだ場合について説明
したが、これらのヒ―トパイプ7,17によって布地を
縫刺しするようにして設けても同様の作用効果が得られ
る。
【0034】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の冷却服
は、潜熱として熱を輸送する作動流体を封入したループ
型ヒートパイプが衣服部の布面に沿って取り付けられる
とともに、前記作動流体を強制循環させるポンプが前記
ループ型ヒートパイプに介在させられ、さらに一部を前
記ループ型ヒートパイプに熱交換可能に接続した複数の
ヒートパイプが、前記ループ型ヒートパイプから衣服部
の各部に延びて布地に織込みあるいは縫刺しされて設け
られているため、ヒートパイプ特性によって服全体を均
一に冷却でき、また熱輸送能力が高く冷却能力が高いた
め、水冷式の場合と比べて管路を小径とできるので、冷
却服の薄型化および軽量化を図ることができる。さら
に、ヒートパイプが布地に織込まれるか縫込まれている
ため着衣者の肌に違和感なく密着して着心地が良く、ま
た作業性にも優れている。さらに、ヒ―トパイプが体表
にほぼ接触した状態で体温を吸熱するため熱抵抗が小さ
く、冷却効果の大幅な増大を図ることができる。
【0035】また、ヒートパイプのコンテナに可撓性を
有する非金属製のチューブを用いれば、ヒートパイプが
軽量となる分だけ冷却服が軽量となり、その装着感も向
上する。
【0036】また、ヒートパイプのコンテナに、可撓性
を有する非金属製で内周に金属コーティング層を備えた
チューブを用いれば、作動流体の洩れや、高温時に発生
する非凝縮性ガスが作動流体中に混入するのを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の冷却服を示す斜視図で
ある。
【図2】第1実施例におけるループ型ヒートパイプへの
副ヒートパイプ系が取付けられている状態を示す斜視図
である。
【図3】第1実施例におけるヒートパイプが布地に織込
まれている状態を示す断面図である。
【図4】非金属製のコンテナの断面図である。
【図5】この発明の第2実施例の冷却服を示す斜視図で
ある。
【図6】第2実施例のヒートパイプが布地に織込まれて
いる状態を示す断面図である。
【図7】この発明の第3実施例の冷却服を示す斜視図で
ある。
【図8】第3実施例におけるループ型ヒートパイプの凝
縮部に設けられた気泡ポンプを示す部分拡大図である。
【符号の説明】
1…冷却服、 4…ループ型ヒートパイプ、 4a…蒸
発部、 4b…凝縮部、5…冷却器、 6…循環ポン
プ、 7…ヒートパイプ、 7a…凝縮部、 7b…蒸
発部 8…非金属製のチューブ、 9…金属コーティン
グ層、 11…冷却服、 17…ループ型のヒートパイ
プ、 18a…液還流路、 18b…蒸気流路、 21
…冷却服、 26…気泡ポンプ、 26a…電気ヒー
タ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 益子 耕一 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 (72)発明者 伊藤 雅彦 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 (72)発明者 青山 文明 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式会 社フジクラ内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着衣者から熱を奪って外部に放熱する冷
    却機能を有する冷却服において、 潜熱として熱を輸送する作動流体を封入したループ型ヒ
    ートパイプが衣服部の布面に沿って取付けられるととも
    に、前記作動流体を強制循環させるポンプが前記ループ
    型ヒートパイプに介在させられ、さらに、作動流体が封
    入された複数のヒートパイプが、それぞれの一部を前記
    ループ型ヒートパイプに熱交換可能に取付けられ、この
    ループ型ヒートパイプから衣服部の各部へ延びて、それ
    ぞれ布地部分に織込みあるいは縫刺しされていることを
    特徴とする冷却服。
  2. 【請求項2】 前記複数のヒートパイプは、作動流体を
    封入するコンテナとして可撓性を有する非金属製の細管
    を用いていることを特徴とする請求項1記載の冷却服。
  3. 【請求項3】 前記非金属製の細管は、その内周面に金
    属コーティングが施されていることを特徴とする請求項
    2記載の冷却服。
JP30648192A 1992-10-20 1992-10-20 冷却服 Pending JPH06127487A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101404233B1 (ko) * 2012-11-15 2014-06-05 경기도 소방용 방화복

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101404233B1 (ko) * 2012-11-15 2014-06-05 경기도 소방용 방화복

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