JPH06126476A - アルミニウム合金のレーザ溶接方法 - Google Patents

アルミニウム合金のレーザ溶接方法

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JPH06126476A
JPH06126476A JP4274413A JP27441392A JPH06126476A JP H06126476 A JPH06126476 A JP H06126476A JP 4274413 A JP4274413 A JP 4274413A JP 27441392 A JP27441392 A JP 27441392A JP H06126476 A JPH06126476 A JP H06126476A
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Hidenobu Matsuyama
山 秀 信 松
Kimihiro Shibata
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 材質の異なるアルミニウム合金に対し溶接継
手形状を重ね合わせ溶接としてレーザ溶接を行うにあた
り、より低いパワー密度でレーザ溶接を行うことができ
るようにする。 【構成】 被加工物表面にレーザ光を照射し、被加工物
を溶融させることによって接合するレーザ溶接におい
て、材質の異なるアルミニウム合金に対し溶接継手形状
を重ね合わせ溶接としてレーザ溶接を行うにあたり、A
l合金中に含まれるMg,Zn等のAlよりも沸点の低
い元素のモル分率の高い方のアルミニウム合金1の側か
らレーザ光3を照射して溶接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アルミニウム合金を
接合するのに利用され、とくに、材質の異なるアルミニ
ウム合金に対し溶接継手形状を重ね合わせ溶接として接
合するのに好適なアルミニウム合金のレーザ溶接方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム合金のレーザ溶接は、アル
ミニウムの熱伝導率が高いこと、レーザ光の反射率が高
いこと、等の理由から、スチールのレーザ溶接に比べて
困難であるとされてきた。
【0003】近年、高パワー密度のレーザ光を用いてア
ルミニウム合金のレーザ溶接を行った事例が報告されて
いるが、スチールのレーザ溶接よりも一桁高いパワー密
度が必要とされている。このような高いパワー密度を得
るためには、出力の大きな発振器を用いる方法、あるい
は焦点距離の短い集光光学系を用いて集光スポット径を
小さくする方法などが考えられる。
【0004】しかし、前者の方法は、エネルギ効率の低
下をまねき、経済的に好ましくないという欠点がある。
また、後者の方法は、焦点深度が短くなるため加工の安
定性の低下をもたらし、加工位置と光学系の距離が短く
なるため、溶接中に発生するスパッタにより汚染されや
すくなるという欠点がある。
【0005】このような理由から、より低いパワー密度
でのレザー溶接が望まれている。
【0006】実用に供されるアルミニウム合金として、
純粋なアルミニウムが用いられることはまれであって、
マグネシウム,シリコン,亜鉛等の元素を含有し、強
度,成形性などの特性を向上させたアルミニウム合金が
用いられる。そして、様々な特性を持つ種々のアルミニ
ウム合金が適材適所に組み合わされて用いられるため、
材質の異なるアルミニウム合金を接合することは避けて
通れない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
材質の異なるアルミニウム合金を接合しようとする場合
において、先に述べた理由から、できるだけ低いパワー
密度でレーザ溶接を行うことが求められているという課
題があった。
【0008】
【発明の目的】この発明は、このような従来の課題にか
んがみてなされたものであって、材質の異なる複数のア
ルミニウム合金に対し溶接継手形状を重ね合わせ溶接と
してレーザ溶接を行うにあたり、より低いパワー密度で
レーザ溶接を行うことができるようにすることを目的と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係わるアルミ
ニウム合金のレーザ溶接方法は、被加工物表面にレーザ
光を照射し、被加工物を溶融させることによって接合す
るレーザ溶接において、材質の異なるアルミニウム合金
に対し溶接継手形状を重ね合わせ溶接としてレーザ溶接
を行うにあたり、アルミニウム合金中に含まれるマグネ
シウム,亜鉛等のアルミニウムよりも沸点の低い元素の
モル分率の高い方のアルミニウム合金の側からレーザ光
を照射して溶接する構成としたことを特徴としており、
このようなアルミニウム合金のレーザ溶接方法に係わる
発明の構成をもって従来の課題を解決するための手段と
している。
【0010】
【発明の作用】この発明では、材質の異なるアルミニウ
ム合金に対し溶接継手形状を重ね合わせ溶接としてレー
ザ溶接を行うにあたり、アルミニウム合金中に含まれる
マグネシウム,亜鉛等のアルミニウムよりも沸点の低い
元素のモル分率の高い方のアルミニウム合金の側からレ
ーザ光を照射して溶接するようにしたから、マグネシウ
ム,亜鉛等のアルミニウムよりも沸点の低い元素のモル
分率の高いアルミニム合金ほど溶け込みが得やすいこと
によって、そのアルミニウム合金側からレーザ光を照射
して溶接する方がより深い溶け込みが得られることとな
り、同じ溶接条件でより深い溶け込みが得られることか
ら、同じ深さの溶け込みを得るときにはより低いパワー
密度のレーザ光で済むこととなる。
【0011】
【実施例】この実施例では、材質の異なるアルミニウム
合金として、表1に示す組成の5000系アルミニウム
合金と、6000系アルミニウム合金を選んだ。
【0012】
【表1】
【0013】そして、このような材質の異なるアルミニ
ウム合金に対し溶接継手形状を重ね合わせ溶接としてレ
ーザ溶接を行うにあたり、本発明の実施例として、図1
に示すように、アルミニウム合金中に含まれるMg,Z
n等のAlよりも沸点の低い元素のモル分率が高い方の
アルミニウム合金である5000系アルミニウム合金1
を上にするとともに、前記モル分率が低い方のアルミニ
ウム合金である6000系アルミニウム合金2を下にし
て、5000系アルミニウム合金1の側からレーザ光3
を照射することとしたレーザ溶接を行った。
【0014】また、本発明の比較例として、図2に示す
ように、前記5000系アルミニウム合金1を下にする
と共に前記6000系アルミニウム合金2を上にして、
6000系アルミニウム合金2の側からレーザ光3を照
射することとしたレーザ溶接を行った。
【0015】また、このレーザ溶接においては、レーザ
出力:2.5kW,溶接速度:1.5m/minとし
た。そして、このレーザ溶接の結果は図3および図4に
示すごとくであった。
【0016】本発明の実施例の結果を示す図3と、本発
明の比較例の結果を示す図4とにおいて、各々の溶け込
み状態を比較すると、5000系アルミニウム合金1の
側からレーザ光3を照射した図3に示す本発明実施例の
場合の方が、6000系アルミニウム合金2の側からレ
ーザ光3を照射した図4に示す本発明比較例の場合に比
べて、溶融凝固金属4が深く形成されていて、溶け込み
の深さが大きくなっている。したがって、全く同じ溶接
条件で5000系アルミニウム合金1の側からレーザ光
3を照射した場合のほうがより深い溶け込みが得られる
ことから、同じ溶け込み深さを得る場合にはより低いパ
ワー密度のレーザ光3で済ますことができることとな
る。
【0017】さらに、上記実施例に示した組み合わせの
ほか、種々のアルミニウム合金を組み合わせて溶接継手
形状を重ね合わせ溶接としてレーザ溶接を行ったとこ
ろ、マグネシウムと亜鉛のモル分率が高いアルミニウム
合金ほど溶け込みが得やすく、そのアルミニウム合金の
側からレーザ光を照射したほうが、より深い溶け込みが
得られることを実験的研究により確認した。
【0018】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明に係
わるアルミニウム合金のレーザ溶接方法では、被加工物
表面にレーザ光を照射し、被加工物を溶融させることに
よって接合するレーザ溶接において、材質の異なるアル
ミニウム合金に対し溶接継手形状を重ね合わせ溶接とし
てレーザ溶接を行うにあたり、アルミニウム合金中に含
まれるマグネシウム,亜鉛等のアルミニウムよりも沸点
の低い元素のモル分率の高い方のアルミニウム合金の側
からレーザ光を照射して溶接することとしたため、同じ
溶接条件でより深い溶け込みが得られることとなり、言
い換えると、より低いパワー密度で同じ深さの溶け込み
が得られることから、効率の良いアルミニウム合金のレ
ーザ溶接が可能になるという著しく優れた効果がもたら
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるレーザ溶接方法を示す断
面説明図である。
【図2】本発明の比較例によるレーザ溶接方法を示す断
面説明図である。
【図3】本発明の実施例によるレーザ溶接結果を示す拡
大断面説明図である。
【図4】本発明の比較例によるレーザ溶接結果を示す拡
大断面説明図である。
【符号の説明】
1 5000系アルミニウム合金 2 6000系アルミニウム合金 3 レーザ光 4 溶融凝固金属

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物表面にレーザ光を照射し、被加
    工物を溶融させることによって接合するレーザ溶接にお
    いて、材質の異なるアルミニウム合金に対し溶接継手形
    状を重ね合わせ溶接としてレーザ溶接を行うにあたり、
    アルミニウム合金中に含まれるマグネシウム,亜鉛等の
    アルミニウムよりも沸点の低い元素のモル分率の高い方
    のアルミニウム合金の側からレーザ光を照射して溶接す
    ることを特徴とするアルミニウム合金のレーザ溶接方
    法。
JP04274413A 1992-10-13 1992-10-13 アルミニウム合金のレーザ溶接方法 Expired - Fee Related JP3082468B2 (ja)

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US20110097598A1 (en) * 2009-10-28 2011-04-28 Mcnutt Matthew M Laser-welded aluminum alloy parts and method for manufacturing the same
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