JPH06123254A - 膜式気化器の空燃比補正装置 - Google Patents

膜式気化器の空燃比補正装置

Info

Publication number
JPH06123254A
JPH06123254A JP29375592A JP29375592A JPH06123254A JP H06123254 A JPH06123254 A JP H06123254A JP 29375592 A JP29375592 A JP 29375592A JP 29375592 A JP29375592 A JP 29375592A JP H06123254 A JPH06123254 A JP H06123254A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
air
spring
thermowax
diaphragm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP29375592A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Araki
悟 荒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHINAGAWA DIECAST KOGYO KK
Original Assignee
SHINAGAWA DIECAST KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHINAGAWA DIECAST KOGYO KK filed Critical SHINAGAWA DIECAST KOGYO KK
Priority to JP29375592A priority Critical patent/JPH06123254A/ja
Publication of JPH06123254A publication Critical patent/JPH06123254A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 気温による空気密度の変化に対応して空燃比
を適正値に補正する構成が簡単であり安価な手段を膜式
気化器にもたせる。 【構成】 ダイヤフラム10を挟んで定燃料室8の反対
側の大気側にサーモワックス機構16を設置し、燃料弁
7の開弁ばね12に対して開弁力を与える気温補償ばね
22をサーモワックス機構16のピストン19とダイヤ
フラム10との間に装入した。気温補償ばね22は気温
が上昇する空気密度低下時にばね荷重を低下し燃料弁7
を開きにくくして燃料流量を減少し、空燃比を一定値に
保つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は汎用エンジンに燃料を供
給する膜式気化器の空燃比補正装置、換言すれば気温変
化による空気密度の変化に対応して空燃比を適正値に補
正する機能を具えた膜式気化器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用ガソリンエンジンに燃料を供給
する浮子式気化器が主にエンジンの排気規制のための空
燃比補正手段を採用していることは周知の通りである。
【0003】一方、チェーンソウや草刈機などの作業機
械その他の動力源である汎用エンジンは排気規制の対象
外であったが、最近になって自動車用ガソリンエンジン
と同様に規制が加えれることとなり、膜式気化器にも空
燃比補正手段を採用する必要が生じた。
【0004】空燃比が適性値からずれる要因の一つとし
て空気密度の変化を挙げることができ、エンジン運転時
期が冬期から夏期に変わると気温上昇によって空気密度
が低くなり、また主なエンジン運転時間である昼間に気
温が極度に上昇すると同じく空気密度が低くなり、いず
れの場合も混合気が高濃度化する。
【0005】その対策として、自動車用ガソリンエンジ
ンのための浮子式気化器において、燃料と空気との混合
物である混合気を作る吸気路にバイパス空気路を設け、
互いに直列に配置されたサーモワックスからなる感温要
素およびベローズからなる感圧要素の気温や気圧に応じ
た伸縮動作によって駆動される計量弁によりバイパス空
気路の通気面積を変え、混合気が高濃度化する条件のと
き通気面積を大きくしてバイパス空気により混合気を適
性濃度に稀釈する、という技術が提案されている(特開
昭50−5728号公報参照)。
【0006】また、空燃比補正を更に精密に行なうた
め、浮子室から吸気路に導かれる燃料に加えるブリード
空気を電気的制御信号によって駆動される電磁弁により
制御し、混合気を適正濃度に維持させる、という技術も
提案されている(特開昭51−53131号公報参
照)。
【0007】しかしながら、前記各公報に提示されてい
る技術は空気密度変化要因である気温と気圧とに対処さ
せるものであって、自動車と異なり特定場所で使用され
ることが多い汎用エンジン搭載の機械類については気圧
変化に対処させる必要性はあまりない。
【0008】一方、膜式気化器は手持ち式の作業機械に
も容易に組付けられるように小形であり、且つ機械の価
格を高騰させないように安価であることが要求される。
従って、前記の前者公報における技術のように混合気変
化対策のためのバイパス空気路に感温要素、威圧要素、
計量弁をそれらの駆動方向を一直線上に揃えて配置した
ものを設置するという手段を採用すると構造が著しく複
雑化するのを避けられない。また、前記の後者公報にお
ける技術のようにブリード空気を電磁弁で制御させるも
のは電気的制御信号を発生させるコンピュータが必要で
あって、価格の大幅な高騰を避けられず、これらをその
まま膜式気化器に転用して実用化することは不可能であ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、気温による空気密度の変化に対応して空燃
比を適正値に補正できる構造簡単にして安価な手段を具
えた膜式気化器がなかった、という点である。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明はダイヤフラムを挟んで定燃料室の反対側に
設置されたサーモワックスおよびその膨張収縮に応じて
直線往復動するピストンを有するサーモワックス機構
と、ダイヤフラムとピストンとの間に装入され定燃料室
入口を開閉する燃料弁の閉弁ばねに対抗した力を与える
気温補償ばねとを具えさせ、そして気温補償ばねは常温
時において開弁ばねよりも小さいばね荷重に設定され且
つ気温上昇に伴いばね荷重を低下するようにピストンと
関連させたものであり、このような手段によって簡単且
つ安価な構成で気温による空気密度の変化に対応して空
燃比を適正値に補正し、汎用エンジンの排気規制に応じ
させる、という目的を達成させた。
【0011】
【作用】常温において燃料弁は従来と同じ開閉動作を行
なって定燃料室に規定量の燃料を保有させる。気温が上
昇するとサーモワックス機構のピストンが突出して温度
補償ばねのばね荷重を低下させ、閉弁ばねに対抗して開
弁方向へ働く力が低下することによって燃料弁が開弁し
にくくなって燃料流量を減少させる。これによって気温
に対応して燃料流量が制御され、空燃比補正が行なわれ
ることとなる。
【0012】
【実施例】図面を参照して本発明の実施例を説明する
と、ベンチュリ3と絞り弁4とを有する横向きの吸気路
2を具えた本体1に吸気路2を挟んでポンプカバー5と
ダイヤフラムカバー6とが固定されている。本体1のポ
ンプカバー5側にはエンジンクランクケースの脈圧によ
って作動する燃料ポンプが設けられており、この燃料ポ
ンプから送られる燃料は燃料弁7を通って本体1のダイ
ヤフラムカバー6側に設けられている定燃料室8に入
り、これよりベンチュリ3に開口した主ノズル9または
絞り弁4の側方に開口した図示しないアイドルポート、
スローポートによって吸気路2に吸出されることは従来
と同じである。
【0013】定燃料室8は本体1とダイヤフラムカバー
6とに周縁部を挟み固定されたダイヤフラム10の本体
1側に形成されており、基部をダイヤフラム10の中心
部に接触させるとともに先端部に燃料弁7を取付けた燃
料弁レバー11と、燃料弁レバー11を押して燃料弁7
を閉弁方向に動作させる開弁ばね12とを内蔵してい
る。燃料弁7は定燃料室8の燃料増減に応じてダイヤフ
ラム10が変位することによって開閉動作し、定燃料室
8の燃料をほぼ一定に保たせることも従来と同じであ
る。
【0014】ダイヤフラムカバー6はダイヤフラム10
の周縁部に重ねたフランジ体13とダイヤフラム10お
よびサーモワックス機構16を覆って周縁部をフランジ
体13に重ねたカバー体14とからなり、フランジ体1
3に設けた受座15にサーモワックス機構16の基部を
載せカバー体14で押えている。
【0015】サーモワックス機構16はケーシング17
に封入したサーモワックス18とその膨張収縮に応じて
直線往復動するピストン19とを具えているよく知られ
た構造であって、ダイヤフラム10と平行且つその中心
二等分線上に配置されている。
【0016】ピストン19の先端はフランジ体13に両
端を支持させた支軸20に回動自由に中間の曲がり部分
を支承させたL形レバー21の一端部に接し、もう一端
部とダイヤフラム10の中心部との間には圧縮コイルば
ねからなる気温補償ばね22が装入されていて、ダイヤ
フラム10を定燃料室8の方へ押し開弁ばね12の開弁
力に対抗して燃料弁7に開弁力を作用させている。
【0017】また、フランジ体13に形成されたばね受
片23とL形レバー21のピストン19が接している端
部との間には、サーモワックス18の収縮時にピストン
19を後退させるとともにL形レバー21とピストン1
9の先端とを常時接触させるピストンばね24が装入さ
れている。
【0018】この気温補償ばね22は常温時におけるば
ね荷重が閉弁ばね12のばね荷重よりも小さい値に設定
されており、従って常温時に従来と同じ燃料流量を得る
ため閉弁ばね12はばね荷重が従来のものよりも気温補
償ばね22のばね荷重分だけ大きいものを用いている。
【0019】このような構成の本実施例において、常温
時、一般には、気温が10〜20℃のとき燃料弁7は従
来と同じ開閉動作を行なって定燃料室8に規定量の燃料
を保有させており、エンジンの吸入空気量に応じた燃料
を吸気路2に送って空燃比を適正値に維持する。
【0020】気温が上昇するとサーモワックス機構16
のピストン19が突出してL形レバー21を図1で時計
方向へ回動し、その端部がダイヤフラム10から離れる
方向へ移動して気温補償ばね22を伸長しそのばね荷重
を低下させる。従って、ダイヤフラム10を定燃料室8
の方へ押し閉弁ばね12の閉弁力に対して開弁力を燃料
弁7に作用させている気温補償ばね22は気温上昇に伴
って開弁力を低下させることとなり、このため、燃料弁
7は開弁しにくくなって燃料流量を減少させる。このよ
うに、空気密度が低くなるのに対応して燃料流量が減少
することにより、空燃比は一定値に保たれるのである。
【0021】気温が低下するとピストン19が後退して
L形レバー21は反時計方向へ回動し、その端部がダイ
ヤフラム10に接近する方向へ移動して気温補償ばね2
2を圧縮しそのばね荷重を増加させる。このため燃料弁
7の開弁力を増加して燃料流量を増加し、低温時に要求
される高濃度混合気をエンジンに供給することができ
る。
【0022】尚、サーモワックス機構16のダイヤフラ
ム10に対する姿勢、およびピストン19と気温補償ば
ね22との関連は本発明の目的を達成するものであれば
任意であるが、図示実施例のようにすると全体が著しく
大形化されない、という利点がある。
【0023】
【発明の効果】本発明によると、定燃料室入口開閉用の
燃料弁の閉弁ばねに対抗する開弁力を与える気温補償ば
ねを大気側に設置したサーモワックス機構とダイヤフラ
ムとの間に装入した構成であるから、気温による空気密
度の変化に応じ補償ばねのばね荷重が変化することによ
り燃料弁の開閉特性を変えて燃料流量を自動的に制御す
ることができる。
【0024】即ち、気化器の燃料や空気の通路をそのま
まとして補正機構をダイヤフラムカバー側に設置させた
ことにより、簡単且つ安価な構成で空燃比を適正値に補
正し汎用エンジンの排気規制に対応できる手段が提供さ
れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す一部切截した正面図。
【図2】図1の左側面部分図。
【図3】図1のX−X線に沿う断面図。
【符号の説明】
6 ダイヤフラムカバー, 7 燃料弁, 8 定燃料
室, 10 ダイヤフラム, 12 閉弁ばね, 16
サーモワックス機構, 18 サーモワックス, 1
9 ピストン, 21 L形レバー, 22 気温補償
ばね,

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイヤフラムを挟んで定燃料室の反対側
    に設置されたサーモワックスおよびその膨張収縮に応じ
    て直線往復動するピストンを有するサーモワックス機構
    と、前記ダイヤフラムと前記ピストンとの間に装入され
    て前記定燃料室入口を開閉する燃料弁の閉弁ばねに対抗
    した力を与える気温補償ばねとを具え、前記気温補償ば
    ねは常温時において前記閉弁ばねよりも小さいばね荷重
    に設定されており且つ気温上昇に伴いばね荷重を低下す
    るように前記ピストンと関連されていることを特徴とす
    る膜式気化器の空燃比補正装置。
  2. 【請求項2】 サーモワックス機構がダイヤフラムと平
    行に配置され、ピストンと気温補償ばねとがL形レバー
    によって関連されている請求項1記載の膜式気化器の空
    燃比補正装置。
JP29375592A 1992-10-07 1992-10-07 膜式気化器の空燃比補正装置 Withdrawn JPH06123254A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29375592A JPH06123254A (ja) 1992-10-07 1992-10-07 膜式気化器の空燃比補正装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29375592A JPH06123254A (ja) 1992-10-07 1992-10-07 膜式気化器の空燃比補正装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06123254A true JPH06123254A (ja) 1994-05-06

Family

ID=17798810

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29375592A Withdrawn JPH06123254A (ja) 1992-10-07 1992-10-07 膜式気化器の空燃比補正装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06123254A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3774583A (en) Venturi vacuum responsive exhaust gas recirculation control system
US6581916B1 (en) Electronic control diaphragm carburetor
US6065433A (en) Variable displacement metering pump
US3831909A (en) Carburetor choke altitude compensation
CA1120356A (en) Fuel injection fuel control system
GB1486093A (en) Internal combustion engine having an exhaust gas recirculation system with an exhaust gas flow control valve
CA1185848A (en) Exhaust gas recirculation control
US3744470A (en) Engine anti-diesel control
GB1464591A (en) Internal combustion engine with means for compensating for air density variation
US4703738A (en) Purge flow control valve
CA2080909A1 (en) Exhaust emissions control in gaseous fuelled engines
WO2002031337A1 (fr) Melangeur pour combustible gazeux
JPH06123254A (ja) 膜式気化器の空燃比補正装置
US4171686A (en) Carburation devices with idle adjustment
US4466415A (en) EGR Control systems for diesel engines
US3943899A (en) Atmospheric pressure compensating means for an engine intake system
US3967608A (en) Fuel feed devices for internal combustion engines
US4006721A (en) Control apparatus for exhaust gas recirculation system
CA1115148A (en) Fuel control system
US2658733A (en) Accelerating pump control fob
JPS6147304B2 (ja)
US3768450A (en) Automatic idle speed controller
JPH05288121A (ja) 膜式気化器の空燃比補正装置
JPH062618A (ja) 膜式気化器の空燃比補正装置
US4563998A (en) Control arrangement for an internal combustion engine

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000104