JPH0612265A - プロセス優先度の制御方法 - Google Patents
プロセス優先度の制御方法Info
- Publication number
- JPH0612265A JPH0612265A JP16715392A JP16715392A JPH0612265A JP H0612265 A JPH0612265 A JP H0612265A JP 16715392 A JP16715392 A JP 16715392A JP 16715392 A JP16715392 A JP 16715392A JP H0612265 A JPH0612265 A JP H0612265A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- priority
- processes
- control method
- class value
- cpu usage
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 コンピュータにおけるオペレーティングシス
テム(OS)において、他のプロセスの優先度を制御で
きるようにしたプロセス優先度の制御方法を得る。 【構成】 プロセス優先度を求める計算式、すなわちプ
ロセス優先度=(最近のCPU使用状況/定数)+(基
本利用者優先度)+(優先度クラス値)を表わされるプ
ロセス優先度を、自己のプロセス(プロセスA)のみで
なく他のプロセス(プロセスB)についても、各プロセ
スが固有に保持している優先度クラス値を変更すること
によって制御するようにしたものである。 【効果】 プロセスのスケジューリングがより最適化で
き、また、システム管理者によるプロセスの管理に対す
る融通性を向上させることができる。
テム(OS)において、他のプロセスの優先度を制御で
きるようにしたプロセス優先度の制御方法を得る。 【構成】 プロセス優先度を求める計算式、すなわちプ
ロセス優先度=(最近のCPU使用状況/定数)+(基
本利用者優先度)+(優先度クラス値)を表わされるプ
ロセス優先度を、自己のプロセス(プロセスA)のみで
なく他のプロセス(プロセスB)についても、各プロセ
スが固有に保持している優先度クラス値を変更すること
によって制御するようにしたものである。 【効果】 プロセスのスケジューリングがより最適化で
き、また、システム管理者によるプロセスの管理に対す
る融通性を向上させることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンピュータにおけ
るハードウェアの制御、プログラムの実行に必要なシス
テム資源の管理、データの管理などの制御・処理プログ
ラムであるオペレーティングシステム(OS)に関する
ものである。
るハードウェアの制御、プログラムの実行に必要なシス
テム資源の管理、データの管理などの制御・処理プログ
ラムであるオペレーティングシステム(OS)に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータによって処理を行うオペレ
ーティングシステムにおいて、データに関する処理過程
を示すプロセスは、例えばniceシステムコールを使
用してプロセス優先度(スケジューリング優先度)を制
御することができる。プロセス優先度は、例えば199
0年10月5に共立出版株式会社発行の「bit別冊−
UNIXカーネルの設計」(第218頁)に開示されて
いる下記の式1によって計算される。 プロセス優先度=(最近のCPU使用状況/定数)+
(基本利用者優先度)+(優先度クラス値)……式1
ーティングシステムにおいて、データに関する処理過程
を示すプロセスは、例えばniceシステムコールを使
用してプロセス優先度(スケジューリング優先度)を制
御することができる。プロセス優先度は、例えば199
0年10月5に共立出版株式会社発行の「bit別冊−
UNIXカーネルの設計」(第218頁)に開示されて
いる下記の式1によって計算される。 プロセス優先度=(最近のCPU使用状況/定数)+
(基本利用者優先度)+(優先度クラス値)……式1
【0003】上記式1に示されるプロセス優先度の値
は、その値が小さい程優先度が高いものと見なされる。
ここで、最近のCPU(中央処理装置)使用状況は、当
該プロセスのCPU使用時間に比例して増加する値であ
り、基本利用者優先度はシステムにより固定の定数であ
る。
は、その値が小さい程優先度が高いものと見なされる。
ここで、最近のCPU(中央処理装置)使用状況は、当
該プロセスのCPU使用時間に比例して増加する値であ
り、基本利用者優先度はシステムにより固定の定数であ
る。
【0004】上記式1によって求められるプロセス優先
度において、優先度クラス値は当該プロセスがnice
システムコールを発行することによって変更することが
可能である。例えば、niceシステムコールによって
自己のプロセスの優先度クラス値を小さくすることによ
り、そのプロセス優先度の値は小さくなる。すなわち、
自己のプロセスは優先度が高いものとなる。
度において、優先度クラス値は当該プロセスがnice
システムコールを発行することによって変更することが
可能である。例えば、niceシステムコールによって
自己のプロセスの優先度クラス値を小さくすることによ
り、そのプロセス優先度の値は小さくなる。すなわち、
自己のプロセスは優先度が高いものとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のオペレ
ーティングシステムにおけるプロセスのプロセス優先度
の制御では、上記式1で示されるプロセス優先度につい
て、優先度クラス値を変更することができるものは、そ
の優先度を与えられているプロセスに限られるのみであ
り、他のプロセスからの変更は不可能であった。そのた
めに、高い優先度でCPU使用時間を浪費しているプロ
セスが動作していた場合には、他のプロセスはほとんど
動作できなくなってしまうことになる。
ーティングシステムにおけるプロセスのプロセス優先度
の制御では、上記式1で示されるプロセス優先度につい
て、優先度クラス値を変更することができるものは、そ
の優先度を与えられているプロセスに限られるのみであ
り、他のプロセスからの変更は不可能であった。そのた
めに、高い優先度でCPU使用時間を浪費しているプロ
セスが動作していた場合には、他のプロセスはほとんど
動作できなくなってしまうことになる。
【0006】従って、上記したような状態から脱却する
ためには、高い優先度でCPU使用時間を浪費している
プロセスを強制的に終了させる方法しかなく、すなわち
実際に、システム管理者がCPU使用時間を多く使用す
るプロセスの優先度を下げる目的のために、これらプロ
セスを強制的な処理の遮断によって停止させる以外に方
法はないものであり、その結果、システム管理者による
プロセスの管理に対して融通性を持たせることはきわめ
て困難であるという問題点があった。
ためには、高い優先度でCPU使用時間を浪費している
プロセスを強制的に終了させる方法しかなく、すなわち
実際に、システム管理者がCPU使用時間を多く使用す
るプロセスの優先度を下げる目的のために、これらプロ
セスを強制的な処理の遮断によって停止させる以外に方
法はないものであり、その結果、システム管理者による
プロセスの管理に対して融通性を持たせることはきわめ
て困難であるという問題点があった。
【0007】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、システム管理者によるプロセス
の管理に対して柔軟性及び融通性を持たせることができ
るプロセス優先度の制御方法を得ることを目的とする。
ためになされたもので、システム管理者によるプロセス
の管理に対して柔軟性及び融通性を持たせることができ
るプロセス優先度の制御方法を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係わるプロセ
ス優先度の制御方法はプロセス優先度を求める計算式、
すなわちプロセス優先度=(最近のCPU使用状況/定
数)+(基本利用者優先度)+(優先度クラス値)で表
わされるプロセス優先度を、自己のプロセスのみでなく
他のプロセスについても、各プロセスが固有に保持して
いる優先度クラス値を変更することによって制御するよ
うにしたものである。
ス優先度の制御方法はプロセス優先度を求める計算式、
すなわちプロセス優先度=(最近のCPU使用状況/定
数)+(基本利用者優先度)+(優先度クラス値)で表
わされるプロセス優先度を、自己のプロセスのみでなく
他のプロセスについても、各プロセスが固有に保持して
いる優先度クラス値を変更することによって制御するよ
うにしたものである。
【0009】
【作用】この発明におけるプロセス優先度の制御方法で
は、一方のプロセスから他方のプロセスの優先度クラス
値を変更させる機能を持つ手段を用いて、他方のプロセ
スが実行するプロセス優先度を制御することにより、プ
ロセスのスケジューリングがより最適化でき、また、シ
ステム管理者によるプロセスの管理に対して融通性を持
たせることができる。
は、一方のプロセスから他方のプロセスの優先度クラス
値を変更させる機能を持つ手段を用いて、他方のプロセ
スが実行するプロセス優先度を制御することにより、プ
ロセスのスケジューリングがより最適化でき、また、シ
ステム管理者によるプロセスの管理に対して融通性を持
たせることができる。
【0010】
実施例1.以下、この発明の実施例を図について説明す
る。図1はこの発明の実施例1であるプロセス優先度の
制御方法において、プロセス優先度の変化の様子をグラ
フを用いて示した説明図である。図において、A,Bは
2つの優先度の異なるプロセスに対して付けられた名前
である。また、スケジューラとは、CPU(図示しな
い)をどのプロセスに割り当てるかを決定するOSのル
ーチンである。 t0〜t10はプロセスの切り替えが発生
した時刻を示している。
る。図1はこの発明の実施例1であるプロセス優先度の
制御方法において、プロセス優先度の変化の様子をグラ
フを用いて示した説明図である。図において、A,Bは
2つの優先度の異なるプロセスに対して付けられた名前
である。また、スケジューラとは、CPU(図示しな
い)をどのプロセスに割り当てるかを決定するOSのル
ーチンである。 t0〜t10はプロセスの切り替えが発生
した時刻を示している。
【0011】次に、上記この発明の実施例1であるプロ
セス優先度の制御方法の動作について、図1を用いて説
明する。図1に示されるように、2つの優先度の異なる
プロセスAとプロセスBがマルチプログラミングにより
実行されているものとする。時刻t0 ではプロセスAの
方がプロセスBよりも優先度が高いので、スケジューラ
はプロセスAにCPU使用権を与える。時刻t1 になる
と、プロセスの再スケジュールが行われる。スケジュー
ラは実行中のプロセス、ここでは、プロセスAとプロセ
スBに対する優先度の再設定を、上記式1に示されるプ
ロセス優先度を求める計算式に従って行う。
セス優先度の制御方法の動作について、図1を用いて説
明する。図1に示されるように、2つの優先度の異なる
プロセスAとプロセスBがマルチプログラミングにより
実行されているものとする。時刻t0 ではプロセスAの
方がプロセスBよりも優先度が高いので、スケジューラ
はプロセスAにCPU使用権を与える。時刻t1 になる
と、プロセスの再スケジュールが行われる。スケジュー
ラは実行中のプロセス、ここでは、プロセスAとプロセ
スBに対する優先度の再設定を、上記式1に示されるプ
ロセス優先度を求める計算式に従って行う。
【0012】図1に示される実施例1では、時刻t0か
らt1までの間にCPUを使用したプロセスAについて
見ると、その分の優先度の値が増加(優先度が低下)す
るのみである。その結果、なおもプロセスAの方が優先
度が高いために、スケジューラは再びプロセスAにCP
U使用権を与える。上記のような動作の繰り返しは、プ
ロセスAの優先度がプロセスBの優先度を下回る時刻t
6 まで行われる。すなわち、それまでの間にプロセスB
が実行されることはない。
らt1までの間にCPUを使用したプロセスAについて
見ると、その分の優先度の値が増加(優先度が低下)す
るのみである。その結果、なおもプロセスAの方が優先
度が高いために、スケジューラは再びプロセスAにCP
U使用権を与える。上記のような動作の繰り返しは、プ
ロセスAの優先度がプロセスBの優先度を下回る時刻t
6 まで行われる。すなわち、それまでの間にプロセスB
が実行されることはない。
【0013】図1に示される時刻t5 になった場合に、
スケジューラはプロセスBに対してCPU使用権を与え
るが、その結果、プロセスBの優先度は再びプロセスA
の優先度を下回ることになる。従って、次回のCPU使
用権はプロセスAに与えられてしまう(図1の時刻t8
を参照)。
スケジューラはプロセスBに対してCPU使用権を与え
るが、その結果、プロセスBの優先度は再びプロセスA
の優先度を下回ることになる。従って、次回のCPU使
用権はプロセスAに与えられてしまう(図1の時刻t8
を参照)。
【0014】通常、CPU使用権を専有してしまうプロ
セスは、そのプロセスが自らniceシステムコールを
発行する等により自己のプロセスの優先度を上げながら
動作する。もしも、図1に示される時刻t8 でプロセス
AにCPU使用権が与えられ、プロセスAが動作した
時、プロセスAが上記のような処理を行ったとすると、
CPU使用権は再びプロセスAに専有されてしまうこと
になる(図1の一点鎖線のグラフを参照)。
セスは、そのプロセスが自らniceシステムコールを
発行する等により自己のプロセスの優先度を上げながら
動作する。もしも、図1に示される時刻t8 でプロセス
AにCPU使用権が与えられ、プロセスAが動作した
時、プロセスAが上記のような処理を行ったとすると、
CPU使用権は再びプロセスAに専有されてしまうこと
になる(図1の一点鎖線のグラフを参照)。
【0015】上記したようにCPU使用権が再びプロセ
スAに専有されるという恐れがある場合、プロセスBに
CPU使用権が回って来た時(図1の時刻t5 を参照)
に、この発明によるプロセス優先度の制御方法の機能を
用いて、プロセスBからプロセスAのCPU使用権を下
げるように制御することにより、プロセスBはCPU使
用権を失うことなく確保することができることになる
(図1の実線のグラフを参照)。
スAに専有されるという恐れがある場合、プロセスBに
CPU使用権が回って来た時(図1の時刻t5 を参照)
に、この発明によるプロセス優先度の制御方法の機能を
用いて、プロセスBからプロセスAのCPU使用権を下
げるように制御することにより、プロセスBはCPU使
用権を失うことなく確保することができることになる
(図1の実線のグラフを参照)。
【0016】
【発明の効果】以上のように、この発明のプロセス優先
度の制御方法によれば、プロセス優先度を求める計算
式、すなわちプロセス優先度=(最近のCPU使用状況
/定数)+(基本利用者優先度)+(優先度クラス値)
で表わされるプロセス優先度を、自己のプロセスのみで
なく他のプロセスについても、各プロセスが固有に保持
している優先度クラス値を変更することによって制御す
るようにしたので、プロセスのスケジューリングがより
最適化でき、また、システム管理者によるプロセスの管
理に対する融通性を向上させることができるなどの優れ
た効果を奏する。
度の制御方法によれば、プロセス優先度を求める計算
式、すなわちプロセス優先度=(最近のCPU使用状況
/定数)+(基本利用者優先度)+(優先度クラス値)
で表わされるプロセス優先度を、自己のプロセスのみで
なく他のプロセスについても、各プロセスが固有に保持
している優先度クラス値を変更することによって制御す
るようにしたので、プロセスのスケジューリングがより
最適化でき、また、システム管理者によるプロセスの管
理に対する融通性を向上させることができるなどの優れ
た効果を奏する。
【図1】この発明の実施例1であるプロセス優先度の制
御方法において、プロセス優先度の変化の様子をグラフ
を用いて示した説明図である。
御方法において、プロセス優先度の変化の様子をグラフ
を用いて示した説明図である。
A プロセス B プロセス t0〜t10 時刻
Claims (1)
- 【請求項1】 マルチプログラミングを実現しているオ
ペレーティングシステムにおいて、同時に実行中の2つ
のプロセスのプロセス優先度を制御する際に、一方のプ
ロセスから他方のプロセスの優先度クラス値を変更させ
る機能を持つ手段を用いて、上記一方のプロセスにより
上記他方のプロセスが実行するプロセス優先度を制御す
ることを特徴とするプロセス優先度の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16715392A JPH0612265A (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | プロセス優先度の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16715392A JPH0612265A (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | プロセス優先度の制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0612265A true JPH0612265A (ja) | 1994-01-21 |
Family
ID=15844409
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16715392A Pending JPH0612265A (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | プロセス優先度の制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0612265A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011145967A (ja) * | 2010-01-18 | 2011-07-28 | Nec Corp | Cpuリソース管理システム |
-
1992
- 1992-06-25 JP JP16715392A patent/JPH0612265A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011145967A (ja) * | 2010-01-18 | 2011-07-28 | Nec Corp | Cpuリソース管理システム |
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