JPH0611612Y2 - シ−ト状レド−ム - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の技術分野］ 本考案はパラボナアンテナの前部に装着させるシート状
レドームに関する。

［従来技術とその欠点］ 従来、この種のシート状レドームは第４図に示すように
パラボラアンテナの反射鏡に取付けられている。すなわ
ち、レドーム本体11はスプリング12により反射鏡13のス
カート14に取付けられる。

しかしながら、このような構成では、取付けのためにス
カート14及びスプリング12が必要であるため、アンテナ
全体が大型化して重くなり、かつ取付け方法が複雑で高
価格になるという欠点があった。

［考案の目的］ 本考案は上記実情に鑑みてなされたもので、小型かつ軽
量で反射鏡への取付けが容易であり安価なシート状レド
ームを提供することを目的とする。

［考案の要点］ 本考案は、バラボラアンテナの反射鏡の前部に装着させ
るシート状レドームにおいて、レドーム本体とこのレド
ーム本体の周辺部に沿って挿入された弾性部材と、前記
レドーム本体の周辺部で前記ゴム部材の外側に適宜間隔
毎に設けられた複数の止め部と、これら止め部を介して
前記レドーム本体を前記反射鏡に固定させる固定手段と
を具備したことを要旨とする。

［考案の実施例］ 以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。

第１図は本考案の一実施例に係るシート状レドームを示
すもので、図中、１はレドーム本体であり、このレドー
ム本体１の周部には耐久性に優れたゴム部材２が挿入し
てある。３は反射鏡に固定するための止め部であり、ゴ
ム部材２の外側に適宜間隔で複数設けられている。第２
図は第１図のＡ−Ａ′部の断面図である。ゴム部材２は
レドーム本体１の周辺部に沿って設けられた湾曲部１ａ
に挿入され、同じく湾曲形成された固定部材１ｂで保持
されている。

次に、このシート状レドームを反射鏡に取付ける方法を
説明する。第３図はこのシート状レドームを反射鏡４に
取付けた状態を示すものである。図中、５はレドーム本
体１の止め部３を反射鏡４に固定するためのビス、６は
レドーム本体１を支え、その破壊を防ぐための緩衝ゴム
部材、７はホーン、８はこのホーン７を支持する支持金
具、９は支持金具８を支えるためのステーである。

すなわち、第１図の状態のレドーム本体１の周辺部に挿
入してあるゴム部材２を広げながら反射鏡４の前部に装
着させる。次に、止め部３を引張りながらビス５を介し
て反射鏡４に固定させる。このときレドーム本体１は周
辺部に挿入してあるゴム部材２の弾力性により引張られ
るので、安定した装着ができる。

尚、上記実施例ではゴム部材２の断面形状を円形とした
が、これに限るものではなく、楕円形、角形等本考案の
目的を達っすべき如何なる形状でも良い。また、緩衝ゴ
ム部材６は第３図のような形式のホーン７が設置されて
いる場合には極めて有効であるが、必ずしも必要なもの
ではない。

［考案の効果］ 以上のように本考案は、反射鏡前面に装着するシート状
レドームの周辺部に沿って耐久性に優れた弾性部材を挿
入しておき、止め部を引張りながら、ビス等で反射鏡に
固定させる構造としたので、取付けが容易であり、また
従来の取付法と比べてスカート、スプリングが不要であ
るため、小型かつ軽量にでき安価になるという効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例に係るシート状レドームを示
す斜視図、第２図は第１図のＡ−Ａ′断面図、第３図は
第１図のシート状レドームを反射鏡に取付けた状態を示
す一部断面図、第４図は従来のシート状レドームの取付
け状態を示す側面図である。 １……レドーム本体、２……ゴム部材、３……止め部、
４……反射鏡、５……ビス

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】パラボラアンテナの反射鏡の前部に装着さ
   せるシート状レドームにおいて、レドーム本体と、この
   レドーム本体の周辺部に沿って挿入された弾性部材と、
   前記レドーム本体の周辺部で前記弾性部材の外側に適宜
   間隔毎に設けられ、パラボラアンテナの反射鏡の後部に
   直接取付固定される複数の止め部とを具備したことを特
   徴とするシート状レドーム。