JPH06110920A - メッセージ主観的特徴抽出方法 - Google Patents
メッセージ主観的特徴抽出方法Info
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- JPH06110920A JPH06110920A JP4256597A JP25659792A JPH06110920A JP H06110920 A JPH06110920 A JP H06110920A JP 4256597 A JP4256597 A JP 4256597A JP 25659792 A JP25659792 A JP 25659792A JP H06110920 A JPH06110920 A JP H06110920A
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- JP
- Japan
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- subjective
- message
- morpheme
- politeness
- string
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、メッセージ中の言語情報を
利用することにより、メッセージの主観的特徴を近似的
に計算機で抽出することができるメッセージ主観的特徴
抽出方法を提供することである。 【構成】 本発明は、メッセージを入力し(ステップ
1)、入力された該メッセージの形態素解析を行い(ス
テップ2)、いくつかの形態素の組み合わせからなる形
態素列とそれに対応する主観的属性を記述した形態素列
パターンテーブルを参照して形態素解析されたメッセー
ジの中の形態素列の主観的属性を抽出し(ステップ
3)、メッセージ中の形態素列の主観的属性からメッセ
ージの主観的特徴を決定する(ステップ4)。
利用することにより、メッセージの主観的特徴を近似的
に計算機で抽出することができるメッセージ主観的特徴
抽出方法を提供することである。 【構成】 本発明は、メッセージを入力し(ステップ
1)、入力された該メッセージの形態素解析を行い(ス
テップ2)、いくつかの形態素の組み合わせからなる形
態素列とそれに対応する主観的属性を記述した形態素列
パターンテーブルを参照して形態素解析されたメッセー
ジの中の形態素列の主観的属性を抽出し(ステップ
3)、メッセージ中の形態素列の主観的属性からメッセ
ージの主観的特徴を決定する(ステップ4)。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メッセージ主観的特徴
抽出方法に係り、特にメッセージの丁寧度、親密度、ユ
ーモア度といった主観的特徴を抽出するメッセージ主観
的特徴抽出方法に関する。
抽出方法に係り、特にメッセージの丁寧度、親密度、ユ
ーモア度といった主観的特徴を抽出するメッセージ主観
的特徴抽出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電報や年賀状等に用いるメッセージをデ
ータベースに蓄積しておき、送り手(ユーザ)と受け手
の関係や間柄に応じて、ユーザの要望にあったメッセー
ジをそのデータベースから検索して使用するためには、
各メッセージに対して丁寧度、親密度、ユーモア度とい
ったそのメッセージの主観的特徴が付与されていると都
合がよい。
ータベースに蓄積しておき、送り手(ユーザ)と受け手
の関係や間柄に応じて、ユーザの要望にあったメッセー
ジをそのデータベースから検索して使用するためには、
各メッセージに対して丁寧度、親密度、ユーモア度とい
ったそのメッセージの主観的特徴が付与されていると都
合がよい。
【0003】主観的特徴が付与されているメッセージを
検索する装置については、特願平3−263191号
「メッセージ検索装置」で提案されている。この装置
は、主観的特徴をデータベース中の各メッセージに付与
し、入力された送り手、受け手の関係から主観的特徴に
マッピングを行い、その主観的特徴を持ったメッセージ
を検索してくるというものである。
検索する装置については、特願平3−263191号
「メッセージ検索装置」で提案されている。この装置
は、主観的特徴をデータベース中の各メッセージに付与
し、入力された送り手、受け手の関係から主観的特徴に
マッピングを行い、その主観的特徴を持ったメッセージ
を検索してくるというものである。
【0004】ここで、データベース中の各メッセージに
対し、主観的特徴を付与する方法が問題となるが、従来
は、人手によって主観的特徴を決定し、計算機によって
付与することは行われていない。
対し、主観的特徴を付与する方法が問題となるが、従来
は、人手によって主観的特徴を決定し、計算機によって
付与することは行われていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、データ
ベース中の各メッセージに対する主観的特徴の付与を人
手で行った場合、丁寧度、親密度、ユーモア度といった
主観的特徴は、付与者の主観によって決められるので、
共通の付与基準が設けにくく、付与者によって異なった
パラメータ付与が行われてしまうし、付与の手間も大き
い。
ベース中の各メッセージに対する主観的特徴の付与を人
手で行った場合、丁寧度、親密度、ユーモア度といった
主観的特徴は、付与者の主観によって決められるので、
共通の付与基準が設けにくく、付与者によって異なった
パラメータ付与が行われてしまうし、付与の手間も大き
い。
【0006】また、計算機での付与を考えた場合、主観
的特徴を決定する要因を全て洗い出し、それらがどのよ
うに影響して主観的特徴を決定しているかがわからなく
てはならない。しかし、主観的特徴を決定する要因が明
らかでないため、計算機で自動的に付与しようという試
みを行うことができないという問題がある。
的特徴を決定する要因を全て洗い出し、それらがどのよ
うに影響して主観的特徴を決定しているかがわからなく
てはならない。しかし、主観的特徴を決定する要因が明
らかでないため、計算機で自動的に付与しようという試
みを行うことができないという問題がある。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、メッセージ中の言語情報を利用することにより、メ
ッセージの主観的特徴を近似的に計算機で抽出すること
ができるメッセージ主観的特徴抽出方法を提供すること
を目的とする。
で、メッセージ中の言語情報を利用することにより、メ
ッセージの主観的特徴を近似的に計算機で抽出すること
ができるメッセージ主観的特徴抽出方法を提供すること
を目的とする。
【0008】
【発明を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図を示す。
図を示す。
【0009】メッセージを入力し(ステップ1)、入力
されたメッセージの形態素解析を行い(ステップ2)、
いくつかの形態素の組み合わせからなる形態素列とそれ
に対応する主観的属性を記述した形態素列パターンテー
ブルを参照して形態素解析されたメッセージの中の形態
素列の主観的属性を抽出し(ステップ3)、メッセージ
中の形態素列の主観的属性からメッセージの主観的特徴
を決定する(ステップ4)。
されたメッセージの形態素解析を行い(ステップ2)、
いくつかの形態素の組み合わせからなる形態素列とそれ
に対応する主観的属性を記述した形態素列パターンテー
ブルを参照して形態素解析されたメッセージの中の形態
素列の主観的属性を抽出し(ステップ3)、メッセージ
中の形態素列の主観的属性からメッセージの主観的特徴
を決定する(ステップ4)。
【0010】
【作用】本発明は、メッセージの表層に現れる言語情報
に着目し、その形態素列のパターンを場合分けしたテー
ブルを用いて、メッセージ主観的特徴を近似的に決定す
る。テーブルはいくつかの形態素の組み合わせからなる
形態素列とそれに対応する主観的属性を記述したもので
あり、そのテーブルに記述されたものと同じ形態素列が
あった場合にその主観的属性の値を付与し、その主観的
属性からある決まった計算式を用いることによりメッセ
ージ全体の丁寧度、親密度、ユーモア度等の主観的特徴
を決定することができる。
に着目し、その形態素列のパターンを場合分けしたテー
ブルを用いて、メッセージ主観的特徴を近似的に決定す
る。テーブルはいくつかの形態素の組み合わせからなる
形態素列とそれに対応する主観的属性を記述したもので
あり、そのテーブルに記述されたものと同じ形態素列が
あった場合にその主観的属性の値を付与し、その主観的
属性からある決まった計算式を用いることによりメッセ
ージ全体の丁寧度、親密度、ユーモア度等の主観的特徴
を決定することができる。
【0011】
【実施例】図2は本発明の一実施例の概略ブロック図で
ある。
ある。
【0012】本発明は、メッセージ入力部10、形態素
解析部11、形態素列マッチング部12及び主観的情報
決定部13を用いて主観的特徴を得る。
解析部11、形態素列マッチング部12及び主観的情報
決定部13を用いて主観的特徴を得る。
【0013】メッセージ入力部10はメッセージの入力
を行い、入力されたメッセージを形態素解析部11に送
出する。
を行い、入力されたメッセージを形態素解析部11に送
出する。
【0014】形態素解析部11は、メッセージ入力部1
0より受け取ったメッセージの形態素解析を行い、その
形態素解析結果を形態素列マッチング部12に送出す
る。
0より受け取ったメッセージの形態素解析を行い、その
形態素解析結果を形態素列マッチング部12に送出す
る。
【0015】形態素列マッチング部12は、形態素列パ
ターンテーブル14を参照することにより、形態素解析
部11で形態素解析されたメッセージの中から主観的属
性を抽出する。形態素列パターンテーブル14は、単語
表記、標準表記、品詞活用系、付加情報が付与された形
態素の列とその形態素列に対応する主観的属性とが記述
されている。メッセージ中にこれらの形態素列とマッチ
する部分があった場合、その形態素列に対応する主観的
属性が抽出される。抽出された形態素列情報とその主観
的属性が主観的特徴決定部13に送出される。
ターンテーブル14を参照することにより、形態素解析
部11で形態素解析されたメッセージの中から主観的属
性を抽出する。形態素列パターンテーブル14は、単語
表記、標準表記、品詞活用系、付加情報が付与された形
態素の列とその形態素列に対応する主観的属性とが記述
されている。メッセージ中にこれらの形態素列とマッチ
する部分があった場合、その形態素列に対応する主観的
属性が抽出される。抽出された形態素列情報とその主観
的属性が主観的特徴決定部13に送出される。
【0016】主観的特徴決定部13は、形態素列マッチ
ング部12で得られた形態素列情報及び主観的属性を用
いて主観的特徴を抽出する。
ング部12で得られた形態素列情報及び主観的属性を用
いて主観的特徴を抽出する。
【0017】次に、図3、図4及び図5を用いて、主観
的特徴を抽出する方法を具体的に説明する。
的特徴を抽出する方法を具体的に説明する。
【0018】図3、図4は本発明の一実施例の形態素列
パターンテーブルの内容例を示す。形態素パターンテー
ブル14は、単語表記、標準表記、品詞活用系、付加情
報が付与された形態素列パターンとそれに対応する主観
的属性とが記述されている。付加情報は、単語表記、標
準表記、品詞活用系だけでは区別できない場合のみ記述
されている。
パターンテーブルの内容例を示す。形態素パターンテー
ブル14は、単語表記、標準表記、品詞活用系、付加情
報が付与された形態素列パターンとそれに対応する主観
的属性とが記述されている。付加情報は、単語表記、標
準表記、品詞活用系だけでは区別できない場合のみ記述
されている。
【0019】図3、図4の形態素列パターンの記述にお
いて、[]はすべての形態素情報とマッチすることを意
味する。例えば、図3の※1の部分は、 第1形態素:“品詞活用形「動詞連用形」であれば、単
語表記、標準表記は何でも構わない” 第2形態素:“単語表記「てね」、標準表記「てくださ
い」、品詞活用形「依頼の終助詞相当語」” のような2形態素からなる形態素列とマッチする。
いて、[]はすべての形態素情報とマッチすることを意
味する。例えば、図3の※1の部分は、 第1形態素:“品詞活用形「動詞連用形」であれば、単
語表記、標準表記は何でも構わない” 第2形態素:“単語表記「てね」、標準表記「てくださ
い」、品詞活用形「依頼の終助詞相当語」” のような2形態素からなる形態素列とマッチする。
【0020】また、図4に示す[1]、[2]などのよ
うに[]内に番号が書かれているものは、全ての形態素
情報マッチするが、同一番号の形態素情報は同じ形態素
情報であることを表す。従って、図4の※2の部分は、 第1形態素:“単語表記、標準表記、品詞活用形とも
に、何でも構わない” 第2形態素:“単語表記「、」、標準表記「、」、品詞
活用形「区切り記号」” 第3形態素:“単語表記、標準表記、品詞活用形とも何
でも構わない” 第4形態素:“単語表記、標準表記、品詞活用形ともに
第1形態素と同じ” 第5形態素:“単語表記「、」、標準表記「、」、品詞
活用形「区切り記号」” のような5形態素からなる形態素列とマッチする。
うに[]内に番号が書かれているものは、全ての形態素
情報マッチするが、同一番号の形態素情報は同じ形態素
情報であることを表す。従って、図4の※2の部分は、 第1形態素:“単語表記、標準表記、品詞活用形とも
に、何でも構わない” 第2形態素:“単語表記「、」、標準表記「、」、品詞
活用形「区切り記号」” 第3形態素:“単語表記、標準表記、品詞活用形とも何
でも構わない” 第4形態素:“単語表記、標準表記、品詞活用形ともに
第1形態素と同じ” 第5形態素:“単語表記「、」、標準表記「、」、品詞
活用形「区切り記号」” のような5形態素からなる形態素列とマッチする。
【0021】また、形態素列パターンテーブル14の主
観的属性の値は、丁寧度、親密度、ユーモア度とも1〜
5の整数値をとり、 丁寧度:5が最も丁寧 親密度:5が最も親密 ユーモア度:5が最もユーモアがある となる。
観的属性の値は、丁寧度、親密度、ユーモア度とも1〜
5の整数値をとり、 丁寧度:5が最も丁寧 親密度:5が最も親密 ユーモア度:5が最もユーモアがある となる。
【0022】各形態素列パターンが丁寧度、親密度、ユ
ーモア度のいずれかを決定する要因になっている場合
に、その主観的属性の値が記述されている。例えば、 “お+動詞連用形+になってください”→(例:お待ち
になってください) “お+動詞連用形+申し上げます”→(例:お祈り申し
あげます) 等はとても丁寧な表現であるので、主観的属性の「丁寧
度=5」が付与されている。一方、 “じゃん”→(例:大人じゃん、きれいじゃん) “動詞未然形+なくっちゃ”→(例:頑張らなくっち
ゃ) 等は、とても親密な表現なので、主観的属性の「親密度
=5」が付与されている。(また、この表現は、ユーモ
アがある表現なので、「ユーモア度=5」も付与され
る)また、「愛情一杯、夢一杯、明るい家庭を築いて下
さい。」「亭主入門、奥様入門、さらにおめでとう。」
などのように、同じ単語が反復して用いられる場合ユー
モアが比較的高くなるので、図4※2の部分の記述によ
り、そのような形態素列に対し「ユーモア度=4」を付
与している。
ーモア度のいずれかを決定する要因になっている場合
に、その主観的属性の値が記述されている。例えば、 “お+動詞連用形+になってください”→(例:お待ち
になってください) “お+動詞連用形+申し上げます”→(例:お祈り申し
あげます) 等はとても丁寧な表現であるので、主観的属性の「丁寧
度=5」が付与されている。一方、 “じゃん”→(例:大人じゃん、きれいじゃん) “動詞未然形+なくっちゃ”→(例:頑張らなくっち
ゃ) 等は、とても親密な表現なので、主観的属性の「親密度
=5」が付与されている。(また、この表現は、ユーモ
アがある表現なので、「ユーモア度=5」も付与され
る)また、「愛情一杯、夢一杯、明るい家庭を築いて下
さい。」「亭主入門、奥様入門、さらにおめでとう。」
などのように、同じ単語が反復して用いられる場合ユー
モアが比較的高くなるので、図4※2の部分の記述によ
り、そのような形態素列に対し「ユーモア度=4」を付
与している。
【0023】図5は本発明の一実施例の主観的特徴を決
定するためのルールの例を示す。主観的特徴は主観的属
性の値をこれらのルールに適用することにより決定され
る。同図のルールを適用する場合に、最終的な値は四捨
五入により整数化される。
定するためのルールの例を示す。主観的特徴は主観的属
性の値をこれらのルールに適用することにより決定され
る。同図のルールを適用する場合に、最終的な値は四捨
五入により整数化される。
【0024】メッセージ入力部10で以下のメッセージ
が入力された場合を考える。「ご結婚おめでとう。春の
海のようになごやかで明るい家庭を築いてね。」次に形
態素解析部11で上記のメッセージは以下のように形態
素解析される。ご/結婚/おめでとう/。/春/の/海
/のように/、/なごやかで/明るい/家庭/を/築い
/てね/。/各形態素に付与される情報は以下の通り
で、単語表記|標準表記|品詞活用形(|付加情報)の
形式で表す。
が入力された場合を考える。「ご結婚おめでとう。春の
海のようになごやかで明るい家庭を築いてね。」次に形
態素解析部11で上記のメッセージは以下のように形態
素解析される。ご/結婚/おめでとう/。/春/の/海
/のように/、/なごやかで/明るい/家庭/を/築い
/てね/。/各形態素に付与される情報は以下の通り
で、単語表記|標準表記|品詞活用形(|付加情報)の
形式で表す。
【0025】ご|ご|接頭辞 結婚|結婚|一般名詞|接頭辞“ご”をとる おめでとう|おめでとう|感動詞| 。|。|区切り記号 なごやかで|なごやかだ|形容動詞連用形 明るい|明るい|形容詞連体形 家庭|家庭|一般名詞|接頭辞“ご”をとる を|を|助詞 築い|築く|カ行五段動詞連用形 てね|てください|依頼の終助詞相当語 。|。|区切り記号 形態素マッチング部12は、形態素解析部11で得られ
た形態素解析結果中、形態素列と形態素列パターンテー
ブルの形態素列パターンのマッチングを行い、マッチし
た形態素列パターンについて形態素列パターンテーブル
中の該当する主観的属性を取得する。ここで“マッチ”
したとは、単語表記、標準表記、品詞活用形、付加情報
の全てが一致した場合を言い、マッチングの方法は、最
長一致(複数の形態素列パターンがマッチした場合、長
い方を適用する)を用いる。この例では「ご結婚」、
「おめでとう」、「家庭」、「築いてね」がマッチし、
それぞれ ご結婚 → 丁寧度:4 おめでとう → 丁寧度:2 家庭 → 丁寧度:2 築いてね → 丁寧度:2、親密度:4 が得られる。ここで、「春」「海」などの名詞は接頭辞
“ご”をとる一般名詞ではないので、“ご”が付いてい
なくても丁寧度に影響しない。
た形態素解析結果中、形態素列と形態素列パターンテー
ブルの形態素列パターンのマッチングを行い、マッチし
た形態素列パターンについて形態素列パターンテーブル
中の該当する主観的属性を取得する。ここで“マッチ”
したとは、単語表記、標準表記、品詞活用形、付加情報
の全てが一致した場合を言い、マッチングの方法は、最
長一致(複数の形態素列パターンがマッチした場合、長
い方を適用する)を用いる。この例では「ご結婚」、
「おめでとう」、「家庭」、「築いてね」がマッチし、
それぞれ ご結婚 → 丁寧度:4 おめでとう → 丁寧度:2 家庭 → 丁寧度:2 築いてね → 丁寧度:2、親密度:4 が得られる。ここで、「春」「海」などの名詞は接頭辞
“ご”をとる一般名詞ではないので、“ご”が付いてい
なくても丁寧度に影響しない。
【0026】主観的特徴決定部13では形態素列マッチ
ング部12で得られた主観的属性をそれぞれの主観的特
徴を決定するルールに適用することで主観的特徴を決定
する。ここで、図5のルールを用いて各主観的特徴を計
算する。丁寧度のルールは、動詞を含んだ形態素列の丁
寧度(主観的属性)をXi (i=1,2,…,m)、そ
れ以外の丁寧度(主観的属性)をYj (j=1,2…,
n)とすると、丁寧度のルールは、 丁寧度(主観的特徴)={2×(X1+X2+…+
Xm )+(Y1+Y2+…+Yn )}/(2×m+n) であるので、 丁寧度:
ング部12で得られた主観的属性をそれぞれの主観的特
徴を決定するルールに適用することで主観的特徴を決定
する。ここで、図5のルールを用いて各主観的特徴を計
算する。丁寧度のルールは、動詞を含んだ形態素列の丁
寧度(主観的属性)をXi (i=1,2,…,m)、そ
れ以外の丁寧度(主観的属性)をYj (j=1,2…,
n)とすると、丁寧度のルールは、 丁寧度(主観的特徴)={2×(X1+X2+…+
Xm )+(Y1+Y2+…+Yn )}/(2×m+n) であるので、 丁寧度:
【数1】
【0027】次に親密度(主観的属性)をXi (i=
2,3,…,m)、丁寧度(主観的特徴)をYとする
と、親密度のルールは、
2,3,…,m)、丁寧度(主観的特徴)をYとする
と、親密度のルールは、
【数2】 であるので、 親密度:
【数3】
【0028】さらに、ユーモア度(主観的属性)をXi
(i=1,2,…,m)、丁寧(主観的特徴)をY、親
密度(主観的特徴)をZとすると、ユーモア度のルール
は、 ・m≧1の場合 [ユーモア度(主観的属性)がある場
合]
(i=1,2,…,m)、丁寧(主観的特徴)をY、親
密度(主観的特徴)をZとすると、ユーモア度のルール
は、 ・m≧1の場合 [ユーモア度(主観的属性)がある場
合]
【数4】
【0029】・m=0の場合 [ユーモア度(主観的属
性)がない場合]
性)がない場合]
【数5】 であるので、 ユーモア度:
【数6】 と決定される(但し、この場合にはユーモア度(主観的
属性)がない)。この例に対する各主観的特徴の値(丁
寧度:2、親密度:4、ユーモア度:3)は、人手によ
って、上記メッセージに付与した値と完全に一致してい
る。
属性)がない)。この例に対する各主観的特徴の値(丁
寧度:2、親密度:4、ユーモア度:3)は、人手によ
って、上記メッセージに付与した値と完全に一致してい
る。
【0030】他の実施例として、以下の例を説明する。
【0031】メッセージ入力部10により以下のメッセ
ージが入力された場合を考える。「おめでとう。愛情一
杯、夢一杯、明るい家庭を築いてください」上記の例を
同様の手順で形態素解析部11、形態素マッチング部1
2を経て、「おめでとう」、「一杯、夢一杯」、「家
庭」、「築いてください」が形態素列パターンテーブル
14とマッチし、 “おめでとう” → 丁寧度:2 “一杯、夢一杯” → ユーモア度:4 “家庭” → 丁寧度:2 “築いてください” → 丁寧度:3 というように主観的属性が得られる。
ージが入力された場合を考える。「おめでとう。愛情一
杯、夢一杯、明るい家庭を築いてください」上記の例を
同様の手順で形態素解析部11、形態素マッチング部1
2を経て、「おめでとう」、「一杯、夢一杯」、「家
庭」、「築いてください」が形態素列パターンテーブル
14とマッチし、 “おめでとう” → 丁寧度:2 “一杯、夢一杯” → ユーモア度:4 “家庭” → 丁寧度:2 “築いてください” → 丁寧度:3 というように主観的属性が得られる。
【0032】主観的特徴決定部13で、図5に示すルー
ルを用いて、各主観的特徴を計算すると、以下のように
なる。
ルを用いて、各主観的特徴を計算すると、以下のように
なる。
【0033】丁寧度:
【数7】
【0034】親密度
【数8】
【0035】ユーモア度:
【数9】 と決定する(但し、ユーモア度(主観的属性)があ
る)。
る)。
【0036】この例に対する各主観的特徴の値(丁寧
度:3、親密度:3、ユーモア度:4)は、人手によっ
て、上記メッセージに付与した値(丁寧度:3、親密
度:3、ユーモア度:3)とほぼ一致している。
度:3、親密度:3、ユーモア度:4)は、人手によっ
て、上記メッセージに付与した値(丁寧度:3、親密
度:3、ユーモア度:3)とほぼ一致している。
【0037】さらに、他の実施例として、メッセージ入
力部10から以下のメッセージが入力された場合につい
て考える。「ご結婚おめでとうございます。新生活の門
出を、心からお喜び申し上げます。」上記の2つの例と
同様な手順で形態素解析部11、形態素列マッチング部
12を経て、「ご結婚」、「おめでとうこざいます」、
「お慶び申し上げます。」が形態素列パターンテーブル
とマッチし、 “ご結婚” → 丁寧度:4 “おめでとうございます” → 丁寧度:4 “お喜び申し上げます” → 丁寧度:5 というように主観的属性が得られる。
力部10から以下のメッセージが入力された場合につい
て考える。「ご結婚おめでとうございます。新生活の門
出を、心からお喜び申し上げます。」上記の2つの例と
同様な手順で形態素解析部11、形態素列マッチング部
12を経て、「ご結婚」、「おめでとうこざいます」、
「お慶び申し上げます。」が形態素列パターンテーブル
とマッチし、 “ご結婚” → 丁寧度:4 “おめでとうございます” → 丁寧度:4 “お喜び申し上げます” → 丁寧度:5 というように主観的属性が得られる。
【0038】主観的特徴決定部13で各主観的特徴を計
算すると、 丁寧度:
算すると、 丁寧度:
【数10】 親密度: {0+(6−5)}/(0+1)=1 ユーモア度: {(6−5)+1+1}/3=1 (ユーモア度(主観
的属性)がない) と決定する。
的属性)がない) と決定する。
【0039】この例に対する各主観的特徴の値(丁寧
度:5、親密度:1、ユーモア度:1)は、人手によっ
て上記メッセージに付与した値と完全に一致している。
度:5、親密度:1、ユーモア度:1)は、人手によっ
て上記メッセージに付与した値と完全に一致している。
【0040】なお、上記の実施例において、丁寧度、親
密度及びユーモア度は1から5までの整数で表現した
が、この例に限定されることなく、0から10までの整
数等、主観的特徴決定部13において使用しやすい数字
として、形態素パターンテーブルに設定できればよい。
密度及びユーモア度は1から5までの整数で表現した
が、この例に限定されることなく、0から10までの整
数等、主観的特徴決定部13において使用しやすい数字
として、形態素パターンテーブルに設定できればよい。
【0041】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、データベ
ースに蓄積するメッセージに付与すべき丁寧度、親密
度、ユーモア度といった主観的特徴を計算機で自動的に
抽出することができるので、メッセージデータベースの
構築が容易になり、また、人手では付与者によって異な
ったパラメータ付与が行われてしまう可能性の高い主観
的特徴の付与作業を、共通の付与基準をもって行うこと
ができる。
ースに蓄積するメッセージに付与すべき丁寧度、親密
度、ユーモア度といった主観的特徴を計算機で自動的に
抽出することができるので、メッセージデータベースの
構築が容易になり、また、人手では付与者によって異な
ったパラメータ付与が行われてしまう可能性の高い主観
的特徴の付与作業を、共通の付与基準をもって行うこと
ができる。
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の一実施例の概略ブロック図である。
【図3】本発明の一実施例の形態素列パターンテーブル
の内容例(その1)を示す図である。
の内容例(その1)を示す図である。
【図4】本発明の一実施例の形態素パターンテーブルの
内容例(その2)を示す図である。
内容例(その2)を示す図である。
【図5】本発明の一実施例の主観的特徴を決定するため
のルールの例を示す図である。
のルールの例を示す図である。
10 メッセージ入力部 11 形態素解析部 12 形態素列マッチング部 13 主観的特徴決定部 14 形態素パターンテーブル
Claims (1)
- 【請求項1】 メッセージを入力し、 入力された該メッセージの形態素解析を行い、 いくつかの形態素の組み合わせからなる形態素列とそれ
に対応する主観的属性を記述した形態素列パターンテー
ブルを参照して形態素解析された該メッセージの中の形
態素列の主観的属性を抽出し、 該メッセージ中の形態素列の主観的属性から該メッセー
ジの主観的特徴を決定することを特徴とするメッセージ
主観的特徴抽出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4256597A JPH06110920A (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | メッセージ主観的特徴抽出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4256597A JPH06110920A (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | メッセージ主観的特徴抽出方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06110920A true JPH06110920A (ja) | 1994-04-22 |
Family
ID=17294844
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4256597A Pending JPH06110920A (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | メッセージ主観的特徴抽出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06110920A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006053941A (ja) * | 2005-09-13 | 2006-02-23 | Toshiba Solutions Corp | データ加工分析装置 |
JP2010224813A (ja) * | 2009-03-23 | 2010-10-07 | Toshiba Corp | 感情推定装置、及び方法 |
-
1992
- 1992-09-25 JP JP4256597A patent/JPH06110920A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006053941A (ja) * | 2005-09-13 | 2006-02-23 | Toshiba Solutions Corp | データ加工分析装置 |
JP2010224813A (ja) * | 2009-03-23 | 2010-10-07 | Toshiba Corp | 感情推定装置、及び方法 |
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