JPH06109822A - 核磁気共鳴分析装置の静磁場補正方法 - Google Patents

核磁気共鳴分析装置の静磁場補正方法

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JPH06109822A
JPH06109822A JP4281015A JP28101592A JPH06109822A JP H06109822 A JPH06109822 A JP H06109822A JP 4281015 A JP4281015 A JP 4281015A JP 28101592 A JP28101592 A JP 28101592A JP H06109822 A JPH06109822 A JP H06109822A
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JP
Japan
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value
evaluation
evaluation value
shim coil
coil current
Prior art date
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Pending
Application number
JP4281015A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Harada
最之 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】核磁気共鳴分析における静磁場の不均一を補正
する補正用コイルに流す補正電流の調節操作を簡単化す
る。 【構成】 試料を装置にセットして核磁気共鳴吸収ピー
クのプロファイルを求め、そのピークの線幅、線形,線
形値,スピニングサイドバンドの実測値に分析目的に応
じて適当な重みをつけ、その総和が目標値或は最善のス
ペクトルを与える値になるように補正電流を調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【従来の技術】核磁気共鳴分析では装置に試料を挿入す
ることによって静磁場の均一性が乱される。この静磁場
の乱れをそのまゝにして測定を行うと共鳴線のプロファ
イルが変形し、感度或は分解能の低下とか定量精度の低
下を来す。このため核磁気共鳴分析装置には上述した静
磁場の乱れを補正するための補正用コイルが設けられて
いる。こゝでこの補正用コイルに流す補正用電流を如何
にして決めるかが問題になるが従来は、ロックレベル或
は自由誘導減衰データポイント数の何れかを指標として
補正電流の調節を行っていた。
【0002】上述した従来の方法は、共鳴線のプロファ
イルを直接見て、分析目的に最も適するように補正電流
を調節するのと異り、間接的な指標を用いているので調
節結果が分析上適切な状態になっているとは限らず、実
際に共鳴線のプロファイルを見て再調節する必要があっ
た。また調節時の指標が一つだけであるから、色々な分
析目的に応じて適当な調節をすると云うことができなか
った。即ち分析目的として分解能を上げたい場合は感度
等は多少下ってもピークプロファイルを細くシャープな
形にしたいし、感度を上げたいときは、プロファイルの
形が多少悪くても強いピークが現れることが望まれる。
このような分析目的の違いによって補正電流の調節の仕
方は違ってくるが、従来は一つの指標を目安に調節を行
っているので、このような色々な目的に合わせて調節す
ると云うことができなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は核磁気共鳴分
析装置における静磁場補正用コイルに流す補正電流の調
節について、上述した従来方法が共鳴線のプロファイル
を見て調節を行うのでなく、間接的な方法であることに
よる問題点を解消して、色々な分析目的に合わせて夫々
に適した調節ができるような方法を提供しようとするも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】核磁気共鳴線のプロファ
イルにおいてピークの半値幅,線形値即ちピーク高さの
0.11%の高さのピーク幅と0.55%の高さのピー
ク幅,線形即ち理想のピークプロファイルとの差の2乗
和および一連のスピニングサイドバンド高さの総和の4
種の指標を採り、夫々に分析目的に応じて重みをつけた
和の値が最善のスペクトルを与える値になるように補正
電流を調節するようにした。
【0005】
【作用】ピークの半値幅はピークの鋭さの一応の目安で
あり、線形値はピーク高さの下の部分の広がり方を示す
ものでこれが大きいことはピークが裾を引いた形である
ことを示し、線形はピーク形の歪を示す。スピニングサ
イドバンドは、試料を受ける水平面方向の静磁場を平均
化させるために試料を回転させるが、この試料の回転に
よって主ピーク両側に現れる一連のピークである。これ
らの指標は直接共鳴線の形を表しているので、本発明は
共鳴線の形を直接みながら、その形が分析目的に合うよ
うに補正電流が調節されることになる。各指標の一つを
使うのでなく、各指標を全部用いて、それらに重みをつ
けるので、重みのつけ方で補正電流の設定値が異ったも
のとなる。このことにより、分析目的に応じて最適の補
正電流調節が可能となるのである。
【0006】
【実施例】図1に本発明方法による補正電流調節動作の
フローチャートを示す。この動作は核磁気共鳴分析装置
を制御しているコンピュータないしはDSP(デジタル
シグナルプロセッサ)をコンピュータと併用して自動的
に行われる。前述したように核磁気共鳴分析装置の静磁
場の乱れは試料をセットすることによって起こり、試料
は試料容器に入れて装置内にセットされるが、同種試料
でも容器内の量によって液面高さ等が変わるから、補正
電流の調節は原則として一試料毎に行われる。静磁場の
乱れを補正する補正コイル(シムコイル)は複数あり、
夫々が補正電流用電源に接続されている。一つのシムコ
イルとその電源とをシムチャンネルと呼ぶ。即ち一つの
装置には複数のシムチャンネルがあるが、一試料毎に毎
回全部のシムチャンネルの補正電流(シムコイル電流)
を調節する必要はなく、或るチャンネルは一群の試料に
対して一度調節しておけばよいので、補正電流(シムコ
イル電流)調節動作では調節を行うべきシムチャンネル
を指定するようになっている。
【0007】分析を行う者は、自動調整ルーチンを起動
する前に、手動によって、調整作業を行い、装置を制御
しているコンピュータに対してシムコイル電流調節動作
に必要な条件を指定する。この条件は調節を行うべきシ
ムチャンネルの指定、前述した試料の回転数、待ち時
間、シムコイル電流を変化させるときの一ステップの電
流変化値,注目する共鳴線等の指定である。また試料に
ついて共鳴スペクトルを実測する必要があるので、スペ
クトル測定のための基本的パラメータの設定を行う。更
にシムコイル電流調節動作ループでの各種制御パラメー
タの設定を行う。更に前述した各指標について総合評価
を行うための各指標毎の重み等の条件設定を行う。以上
の初期設定ルーチン(イ)を行い、次に試料について共
鳴スペクトルデータ取得動作(ロ)を行い、得られたス
ペクトルデータより、上記初期設定ルーチンで指定され
た共鳴線について、前述した4つの指標値を求めるデー
タ処理ルーチン(ハ)を行い、次にそれらの各指標に重
みをつけて加えた総合評価値について総合評価ルーチン
(ニ)を行う。この評価ルーチンは総合評価値に目標値
を決めておいて(初期設定ルーチンで)、(ニ)のステ
ップ内で求めた評価値が目標値以内か否かを見る方式、
或は前回総合評価値との大小関係を見て、前回評価値と
の差が目標値以内になったか否かを見る方式等或は最善
のスペクトルを与える総合評価値に収束したか否かを判
断する方式等があるが、どのような評価方式を用いるか
は任意であり、複数の評価方式から一つを選択する(初
期設定ルーチンで)ようにしておいてもよい。最後にこ
の総合評価の結果に基づいてシムコイル電流制御ルーチ
ン(ホ)を行って動作は(ロ)のステップに戻り、最終
的に総合評価ルーチン(ニ)で目標に到達したと判定さ
れた所でシムコイル電流調節の動作を終わる。そしてこ
の動作が終わったとき、最後の(ロ)のステップで得ら
れたデータが測定結果となる。
【0008】調節すべきシムチャンネルが複数のときの
シムコイル電流制御ルーチン(ホ)の制御方式は種々あ
り、幾つかの被制御パラメータを色々変えて幾つかの調
節目標パラメータの総合判定値を最善の値に持って行く
自動設計のプログラムが色々開発されているので、それ
らを利用することができる。最も単純な方式は図1の制
御ループの一回転において、一つのシムチャンネルだけ
を変化させ、このようにして複数のチャンネルを順次調
節して行くと云う動作を繰り返す方式があるが、どのよ
うな方式を取るかは自由で要は収束の速くかつ局所的な
極値に収束するのを回避する方式を採用すればよい。
【0009】
【発明の効果】本発明によれば、共鳴スペクトルで注目
ピークの実測値に基づいて、そのピークが分析目的に適
した形となるようにシムコイル電流を調節しているの
で、従来のように間接的な方法と異り、調節が終わった
後共鳴スペクトルの形が最適であるように調節ができた
か否か確認し、再調節が必要となると云うようなことが
なく、調節動作が速くなり、また多種の指標を用いてい
るので、信頼性が高く、また複数の指標に重みをつけて
総合評価を行うので、重みのつけ方で、分析目的に適合
したシムコイル電流調節が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の一実施例を示すフローチャート。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 核磁気共鳴分析装置の静磁場補正用コイ
    ルの補正電流調節において、装置に試料をセットして核
    磁気共鳴スペクトルのデータを採取し、そのデータによ
    って注目する共鳴線の半値幅,線形値,線形,試料を回
    転させることによって生じる一連のスピニングサイドバ
    ンドの高さの総和を指標として取出し、これらの各指標
    に重みをつけて総合評価値とし、この総合評価値が目標
    値或は最善のスペクトルを与えるような値になるように
    上記補正電流を調節することを特徴とする核磁気共鳴分
    析装置の静磁場補正方法。
JP4281015A 1992-09-26 1992-09-26 核磁気共鳴分析装置の静磁場補正方法 Pending JPH06109822A (ja)

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JP4281015A JPH06109822A (ja) 1992-09-26 1992-09-26 核磁気共鳴分析装置の静磁場補正方法

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JP (1) JPH06109822A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1662270A1 (en) * 2004-11-27 2006-05-31 Bruker BioSpin AG Method for automatic shimming for nuclear magnetic resonance spectroscopy
JP2015108614A (ja) * 2013-10-16 2015-06-11 ブルーカー バイオシュピン アー・ゲー 次元数が低減されたパラメータ空間において最適化により目標磁場を決定することを含むシミング手順

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1662270A1 (en) * 2004-11-27 2006-05-31 Bruker BioSpin AG Method for automatic shimming for nuclear magnetic resonance spectroscopy
JP2015108614A (ja) * 2013-10-16 2015-06-11 ブルーカー バイオシュピン アー・ゲー 次元数が低減されたパラメータ空間において最適化により目標磁場を決定することを含むシミング手順
US9817097B2 (en) 2013-10-16 2017-11-14 Bruker Biospin Ag Shimming procedure that includes determination of the target field by optimization in a parameter space of reduced dimensionality

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