JPH0610820U - 液槽内液量計測器

Info

(57)【要約】【目的】液槽内の液面を正確に，迅速に計測すること
を目的とする。【構成】目盛りを付けた透明硬質パイプ（１）の下部
となる端に，開閉弁（２）を設け，上部となる端に操作
ハンドル（３）を設けた構成からなる液槽内液量計測器
である。

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は，液槽内の液量を正確に，かつ迅速に計測する器具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から，液槽内の液面を計測する器具は種々製造されているが，たいていの場合，計測器具となる棒状のものを液槽内に挿入し，この棒の表面に付着した液の部分によって液槽内の液面を読み取って液量を計測するというものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これには，次のような欠点があったので，本案は，それを解消しようと考えた。（１）無色透明に近い液体の場合は，付着部分の判定が困難なことがある。（２）複数の液槽の計測を行う場合は，その都度付着した液を拭き取る作業が必要であり煩わしく，また，時間的にも無駄がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

目盛りを付けた硬質透明パイプ（１）の下部となる端に開閉弁（２）を設け，上部となる端に開閉弁の操作ハンドル（３）を設ける。

【０００５】

【作用】

本案は以上のような構成であるから，開閉弁を開放した状態で，液槽内の底部まで挿入し，パイプ内に侵入した液が液槽内の液面まで達するのを待って開閉弁を閉じると，液槽の液面と同一の位置をパイプ内に確保することができる。

【０００６】

【実施例】

開閉弁を開放した状態で，液槽内の底部まで挿入し，パイプ内に侵入した液が液槽内の液面まで達するのを待って開閉弁を閉じて引き上げ，パイプ内液の上端の目盛りを読み取る。

【０００７】

【考案の効果】

本考案は，無色透明の液体でも正確に液面の位置を読み取って液量を計測することができ，また，複数回にわたる測定では，器具に付着した液を拭き取る等の作業をすることもなく，連続して計測することが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の構造を示す図面である。

【符号の説明】

（１）は硬質透明パイプ（２）は開閉弁部分（３）は操作ハンドル

【図２】本考案の開閉弁と開閉弁操作装置の詳細を示す
図面である。

【符号の説明】

（１）は操作ハンドル（２）はガイドピン（３）はコイルばね（４）は開閉弁

【実用新案登録請求の範囲】