JPH061075U - 負圧式倍力装置 - Google Patents

負圧式倍力装置

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JPH061075U
JPH061075U JP4717392U JP4717392U JPH061075U JP H061075 U JPH061075 U JP H061075U JP 4717392 U JP4717392 U JP 4717392U JP 4717392 U JP4717392 U JP 4717392U JP H061075 U JPH061075 U JP H061075U
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JP
Japan
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movable
movable body
negative pressure
input shaft
tubular
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Application number
JP4717392U
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English (en)
Inventor
史記 菊池
昭 田中
Original Assignee
株式会社ナブコ
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 開弁量を充分に大きくとれる負圧式倍力装置
を提供すること。 [構成] 可動体8のハブ部分20の筒部20aと可動
筒部材65との間に皿ばね100を配設する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は負圧式倍力装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】
例えば特開平2−109765号に記載の「気圧式倍力装置」によれば、可動 筒部材と可動体の筒部との間は、密封部材により密封されているが、この密封部 材の摺動抵抗が大きくなると、ブレーキを弛めて、戻り時に可動筒部材と可動体 の筒部との相対的移動量が充分にとれず、低圧室と変圧室とを連通させるための 弁装置の開弁が充分に行なわれない。従って変圧室への負圧の導入が遅れ、戻り 行程に遅れが生じる。この対策として、入力軸を可動体に対して後方に付勢する ばねのばね力を強くすれば、戻り行程を速くすることができるが、そうすればこ のばねのばね力のために、ブレーキをかける時の作動時に要する操作力が大きく なり、ブレーキ込めに遅れを生ずる。
【0003】
【考案が解決しようとする問題点】
本考案は上述の問題に鑑みてなされ、ブレーキをかける時に要する操作力を大 とすることなく、ブレーキを弛める時の可動筒部材と可動体の筒部との相対的移 動を充分に速くして弁装置の開放を行なうことのできる負圧式倍力装置を提供と することを目的とする。
【0004】
【問題点を解決するための手段】
以上の目的は、内部に空所を有する本体と、前記空所内に移動可能に挿入した 可動体と、該可動体の前方側に区画され負圧源に連絡される低圧室と、前記可動 体の後方側に区画される変圧室と、前記可動体を後方に付勢する予負荷ばねと、 前記可動体の一部をなし、その後方が前記本体を貫通して外部に突出する筒部と 、該筒部に相対移動可能に組付けられ当該筒部を覆う可動筒部材と、該可動筒部 材と前記筒部との間を密封する密封部材と、前記可動筒部材を貫通して前記筒部 に嵌合する入力軸と前記入力軸と連動し前記変圧室の前記低圧室及び大気との連 通遮断を前記筒部に対する前記入力軸の前後方向位置に応じて制御する弁装置と 、前記入力軸を前記可動体に対して後方に付勢するばねとを備え、前記可動筒部 材が不作動時、前記本体に当接する第一の当接部と前記入力軸に当接し当該入力 軸の後退位置を規制する第二の当接部とを有する負圧式倍力装置において、前記 可動体と前記可動筒部材とを互いに離反する方向に付勢する弾性部材を設けて成 る負圧式倍力装置によって達成される。
【0005】
【作用】
可動体と可動筒部材とを互いに離反する方向に付勢する弾性部材により、ブレ ーキを弛める時に可動筒部材と可動体の筒部との相対的移動がこの弾性部材の弾 性力により、充分に速く、かつ大きくとることができ、よってブレーキ弛めを迅 速に行なって、初期状態を確実に、かつ迅速にとらせることができる。
【0006】
【実施例】
以下、本考案の実施例による負圧式倍力装置について図1を参照して説明する 。
【0007】 本実施例の負圧式倍力装置は全体として1で示され、一方側にタンデムマスタ シリンダ60を一体に備えている。
【0008】 この負圧式倍力装置1は、タンデムマスタシリンダ60のシリンダ本体61の フランジ部62にボルトにより固定された前方シェル3と、該前方シェル3との 間にダイヤフラム4の外周ビード部6を挟圧して、前方シェル3に固着された後 方シェル5とから成る本体を有し、その内部空間には、ダイヤフラム4の内周部 7を嵌着させた可動体8が移動自在に嵌合し、可動体8の前方において前方シェ ル3に固定された図示しない接続口金を介して常時負圧源すなわちインテークマ ニホールドに連通する低圧室もしくは負圧室10、後方に変圧室11を各々区画 している。(なお、図1において、左方側を前方、右方側を後方として以下、説 明する。)
【0009】 可動体8は、本体内空間を横断する方向に延在し金属から成る板部16と、中 央部から後方に延出して後方シェル5の開口部12に対して摺動自在に嵌合し合 成樹脂から成るハブ部分20とから成り、開口部12とハブ部分20との間には 、両者間の密封を行うリップ部21を一体に形成された防塵用ブーツ22と、リ ップ部21を保持し、かつハブ部分20の摺動を案内する支持部材23とが配置 されている。25はリップ部21の抜け止めである。
【0010】 可動体8には中央貫通孔26が穿設されており、前方部分には一端をタンデム マスタシリンダ60の主ピストン63に当接可能な出力軸27が嵌合し、該出力 軸にはロッド64の一端が螺合されている。出力軸27の大径部27aと、中央 貫通孔26の前方側開口部に形成された可動体8の筒状突部28との間には弾性 に富んだリアクションラバー29が配置されている。
【0011】 このリアクションラバー29と出力軸27の大径部27a端面との圧接面積は 、リアクションラバー29と弁プランジャ30との圧接面積より所定の比率で大 きくしてあり、かつ大径部27aからの反力が筒状突部28と弁プランジャ30 とに所定の比率で分配されるようにリアクションラバー29に対する筒状突部2 8と弁プランジャ30との圧接面積比が定められている。
【0012】 このように形成されたリアクションラバー29の後方には、前方端に弁プラン ジャ30を取り付けた入力軸31が配置されており、弁プランジャ30はリアク ションラバー29に当接可能に配設されている。
【0013】 中央貫通孔26には、さらに、弁プランジャ30の後端の第1弁座33と、中 央貫通孔26の内壁に形成された第2弁座34とに着座可能なゴムで成る可撓性 弁部材35が配置され、この可撓性弁部材35と入力軸31との間には、ばね3 6a、36bが配置され、可撓性弁部材35を中央貫通孔26の内壁に形成され た第二弁座34に向って付勢すると共に、弁座33に向っても付勢している。
【0014】 中央貫通孔26内には、弁プランジャ30及び入力軸31と可撓性弁部材35 との間に、中央貫通孔26の開口部に配置したエアフィルタ130を介して大気 に連通する大気室56が形成され、また、弁プランジャ30の前部外方には、可 動体8のハブ部分20の膨出部58にほゞ軸方向に沿って形成された第1通路4 1を介して負圧室10に常時連通する第1弁室44が、弁座34の前方側には変 圧室11に膨出部58に半径方向に形成された第2通路48を介して常時連通す る第2弁室49が各々形成されている。膨出部58の底部にはさらに流体通路と して機能する切欠き53が設けられている。37、38、39はばね受けである 。
【0015】 可動体8と前方シェル3との間には、可動体8を復帰位置に付勢する予負荷ば ね43が板部16の前方開口17を通って張設されており、また上述の出力軸2 7の先端部はタンデムマスタシリンダ60の主ピストン63の後端部に形成され た凹所63aの底部に当接している。予負荷ばね43の一端は可動体8の膨出部 58によって受けられ、他端は前方シェル3の前壁部に固定された補強兼ばね受 け板9によって受けられている。
【0016】 可動体8の後方には、ハブ部分20の筒部20aの外周に摺動可能にはまり合 った筒状部材65を有する。
【0017】 筒状部材65は、前部65aが後部65bよりも大径となった金属製の二段構 成の筒である。互いに径の異なる前部65a及び後部65bの径は、後方シェル 5の筒部5aの内径よりも小さい。しかし、その前端に外向きフランジ66があ るため、図に示すように、可動体8が戻り位置にあるとき、外向きフランジ66 が後方シェル5の内壁に当たる。それによって、筒状部材65の後退位置が決ま る。なお、46は可動体8の凹所47にはまり合う内方舌片を示しており、凹所 47の後壁と内方舌片46との間には隙間aがあり、このような係合によって筒 状部材65は可動体8に対し相対移動可能となっている。
【0018】 図示するように、ブレーキの非作動状態では、筒状部材65の前端フランジ部 は後方シェル5の内壁と当接しており、入力軸31の係合部31aは、筒状部材 65の屈曲後端部65dとブ−ツ22の後端部及び支持金具90を介して係合し ている。この状態で可撓弁部材35の座部55は弁座33、34と着座している 。すなわち大気、負圧室10、変圧室11間は各々閉弁状態であり、いわゆる遊 び「0」の型の負圧室倍力装置を構成している。
【0019】 また可動体8の膨出部58の段部58aと筒状部材65の前部65aとの間に は本考案に係わる皿ばね100が圧縮状態で配設されている。なおまた、筒部状 部材65の後部65bと可動体8のハブ部分20との間には密封部材としてのO −リング101が嵌着されており、筒状部材65とハブ部分20とは相対的に移 動可能であるが、O−リング101のハブ部分20に対する摺動抵抗より、上述 の皿ばね100のばね力の方が大である。
【0020】 上述の負圧式倍力装置の作動について以下に示す。
【0021】 図示の状態で装置1は非作動状態にあって可撓性弁部材35の端面に形成され た座部55は第1弁座33、第2弁座34に着座し、大気室56は両弁室44 49 と遮断されている。また、第1弁室44と第2弁室49間も遮断されている 。この状態では可動体8は移動しない。
【0022】 運転手がブレーキペダルを踏込み入力軸31を前進させると、弁プランジャ3 0が前進する。これにより、弁プランジャ30の第1弁座33が可撓性弁部材3 5の座部55から離座し、第2弁室49と大気室56とが連通する。すると、エ アフィルタ130を介して大気室56内に取り入れられた空気は、該大気室56 から第2弁室49内に導入され、さらに第2通路48、可動筒部材65の開口部 65cを介して変圧室11内に導入される。その結果、変圧室11と、負圧室 との差圧により可動体8は前方に移動し、出力軸27を介してマスタシリンダ 60を作動させる。
【0023】 次に、運転手がブレーキペダルを元に戻すと弁プランジャ30と入力軸31と は、圧縮されていた戻しばね43の復元力により可動体8が勢い良く後退し、又 ばね36a、36bの復元力で更に弁プランジャ30と入力軸31とは可動体8 に対して相対的に後退し、第2の弁座34が可撓性弁部材35の座部55から離 座し、第1弁室44と第2弁室49とが連通し、その結果、変圧室11内に、通 路41、第1弁室44、第2弁室49、通路48、可動筒部材65の開口部65 cを介して負圧室10内の負圧が導入され、可動体8は室1011間の圧力差 の減少と同時に戻しばね43の付勢力により図1の状態まで復帰する。
【0024】 上述したようにブレーキペダルへの踏力を解除すると、予負荷ばね43の力に より、可動体8は急速に右方へと移動し、弁座34から可撓性弁部材35の座部 55が離座することにより、負圧室10と変圧室11とが連通し、これにより負 が変圧室11に導入され、すなわち空気がマニホールドにより吸引され、変圧室 11 と負圧室10の差圧が減少するので、可動体8を左方へと押圧していた力が 減少して行くのであるが、予負荷ばね43のばね力により可動体8の急速な右方 への移動により、可動筒体65の段部と可動体8との間に配設されている皿ばね 100が、より圧縮状態となる。
【0025】 すなわちこの復元力により可動体8と可動筒部材65とを相離隔する方向に付 勢するのであるが、これにより可動筒部材65は図において右方への相対的移動 力を受ける。変圧室11を大気と遮断し、負圧室10と連通させるためには座部 55から弁座34が離れており、又プランジャ30の弁座33は図示するように 座部55に着座していなければならないのであるが従来は可動体8の復帰速度に よっては弁座34が座部55に当接したままであるか、充分に離れないときがあ った。しかしながら、本考案によれば、皿ばね100の復元力により、可動筒部 材65は迅速に図示する復帰位置へと移動し、この後端部65dがこれと係合す る入力軸31の位置を規制するのであるが、この位置まで入力軸31が移動し、 よってプランジャ30の弁座33は座部55に着座したままで第2の弁座34が 座部55から迅速に離座する状態をとる。この後図示するように弁座34が座部 55に着座する復帰位置をとる。
【0026】 以上のようにして、本考案の実施例によれば、ブレーキを弛めた後、可動体8 及び可動筒部材65が相対的移動を充分に行なって負圧室10と変圧室11とを 充分に連通させた後、図示する復帰位置を迅速かつ確実にとることができる。す なわちブレーキ弛めを迅速、かつ確実に行なうことができる。又、本実施例によ れば、リターンスプリング36a、36bのばね力により、筒状部材65をハブ 部分20に対し相対的に移動させて負圧室10と変圧室11とを充分に連通させ るという必要はないので、極力このばね力を小とすることができる。すなわち初 期のブレーキ作動を迅速に行なうことができる。
【0027】 以上、本考案の実施例について説明したが、勿論、本考案はこれに限定される ことなく、本考案の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0028】 例えば以上の実施例では可動体8と可動筒部材65とを互いに離反する方向に 付勢する弾性部材として皿ばね100が用いられたが、これに代えてコイルばね を圧縮した状態で可動体8の筒部20aの周りに巻装させてもよい。あるいはゴ ムリングを厚さ方向に圧縮して皿ばね100を配設させている空間に充填させて もよい。
【0029】
【考案の効果】
以上述べたように本考案の負圧式倍力装置によれば、ブレーキを弛めるときの 弁装置の低圧室と変圧室とを連通させる開弁状態を迅速、かつ確実にとらせるこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例による負圧式倍力装置の側断面
図である。
【図2】図1における要部の拡大側断面図である。
【符号の説明】
8 可動体 65 可動筒部材 100 皿ばね

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に空所を有する本体と、前記空所内
    に移動可能に挿入した可動体と、該可動体の前方側に区
    画され負圧源に連絡される低圧室と、前記可動体の後方
    側に区画される変圧室と、前記可動体を後方に付勢する
    予負荷ばねと、前記可動体の一部をなし、その後方が前
    記本体を貫通して外部に突出する筒部と、該筒部に相対
    移動可能に組付けられ当該筒部を覆う可動筒部材と、該
    可動筒部材と前記筒部との間を密封する密封部材と、前
    記可動筒部材を貫通して前記筒部に嵌合する入力軸と前
    記入力軸と連動し前記変圧室の前記低圧室及び大気との
    連通遮断を前記筒部に対する前記入力軸の前後方向位置
    に応じて制御する弁装置と、前記入力軸を前記可動体に
    対して後方に付勢するばねとを備え、前記可動筒部材が
    不作動時、前記本体に当接する第一の当接部と前記入力
    軸に当接し当該入力軸の後退位置を規制する第二の当接
    部とを有する負圧式倍力装置において、前記可動体と前
    記可動筒部材とを互いに離反する方向に付勢する弾性部
    材を設けて成る負圧式倍力装置。
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