JPH06107560A - 組み替えサイトカインの投与による、退縮乳腺を持つ動物の乳腺炎の治療又は予防の方法 - Google Patents

組み替えサイトカインの投与による、退縮乳腺を持つ動物の乳腺炎の治療又は予防の方法

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JPH06107560A
JPH06107560A JP4227788A JP22778892A JPH06107560A JP H06107560 A JPH06107560 A JP H06107560A JP 4227788 A JP4227788 A JP 4227788A JP 22778892 A JP22778892 A JP 22778892A JP H06107560 A JPH06107560 A JP H06107560A
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Michael J Daley
マイケル・ジヨセフ・デイレイ
Gary J Furda
ゲイリー・ジヨン・フアーダ
Phillip W Hayes
フイリツプ・ウエイン・ヘイズ
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 サイトカインは、退縮乳腺の自然の防衛系を
増進する能力の故に有用である。免疫強化活性の他にサ
イトカインは、乳腺の退縮の正常な生理を促進し、それ
により、哺乳類の新規感染に対する保護をさらに与え
る。退縮乳腺は、退縮の初期に非常に感染し易く、従っ
て最も感染し易い期間を短くし、一方で自然の防衛機構
を強化することが、ほとんどの治療にとって非常に有利
である。単独で、種々のサイトカインの組み合わせで、
又は他の治療薬との組み合わせで使用することによりサ
イトカインは、乳腺を保護し、既存の感染症を治癒さ
せ、又授乳の休止期間及び授乳の再開の初期に特に有用
である。 【効果】 牛乳の生産量に影響することなく、乳腺炎の
予防及び治療を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】本発明は、授乳初期及び/又は退縮乳腺
を持つ温血動物の乳腺炎の治療又は予防に関する。治療
には、組み替えサイトカインを用いる。
【0002】サイトカインは、有用な治療を与え、乳腺
の退縮の初期、ならびに授乳の開始期における新規感染
又は既感染から乳腺を非常に保護し、治療する。この治
療により、その後の授乳サイクル中の牛乳生産も増加す
る。免疫感作及びワクチン法と反対に本発明は、宿主の
特異的及び非特異的防衛機構を最適化して新規感染を防
ぎ、乳腺退縮の正常な生理学的過程を促進する。本発明
は、そのままですべての哺乳類の病的感染の有効な予防
及び治療に有用であるが、特に牛、羊、山羊又は水牛な
どの牛乳生産温血動物に特に有用である。さらに、病気
に対する従来の抗生物質治療と共に補助的治療としての
サイトカインの利用は、新規感染の減少、有効性の増
進、及び/又は治療に必要な抗生物質の量の減少に有用
であり、治療の残存薬剤が減少する。
【0003】商業的に重要なそのような病気のひとつ
は、乳組織の炎症である乳腺炎である。この病気の原因
は、種々の細菌であり、年間の牛乳生産の大きな損失の
原因となる。乳腺感染は、温血動物の組織系の多様な感
染症の研究の有用なモデルであり、そのひとつが乳腺炎
である。授乳中の乳腺に乳内抗生物質治療を使用する
が、最も有効な乳腺炎治療のひとつは、授乳の終了時
(ドライングオフ)における抗生物質の乳内注入であ
る。この治療は、ドライングオフの時点で既存の感染を
治癒させるのに非常に有効である。
【0004】サイトカインは、宿主の免疫系に対する正
の免疫モジュレート効果、ならびに退縮乳腺の正常な生
物学的過程に対する影響を持つ。本発明は、哺乳類の退
縮乳腺における細菌の新規感染の定着を予防し、頻度を
減らす。さらに非授乳牛における現在の抗微生物治療に
対する補助として、本発明の方法は、有効性の増進、治
療投薬量の減少、及び残留薬剤の最少化に有用である。
さらに本発明の方法は、古典的抗微生物治療に対して耐
性を持つ感染に対して有効である。
【0005】
【発明の概略】本発明は、初期授乳の間の、又は退縮乳
腺を持つ(非授乳牛治療)動物の乳腺炎を、非授乳牛期
としても知られる該期間の牛にサイトカインを投与する
ことにより予防又は治療することに関する。S.aur
eusなどの感染源を原因とする乳腺炎に感染したすべ
ての動物が、本発明の方法により利益を得るが、牛、羊
及び山羊は牛乳生産に最も多く用いられ、この治療によ
り利益を得ることが認められている。
【0006】本発明の好ましい方法は、標的組織に直接
(乳内)又は非経口的に(粘膜内、又は皮下)注射した
場合に温血動物などの動物の生物応答を引き出すのに十
分な量の種々のサイトカイン又はサイトカイン誘導物質
と組み合わせた製薬上許容できるキャリヤーの投与を含
む。さらに本発明で有用な代表的サイトカインには、イ
ンターロイキン(インターロイキン1から12)、イン
ターフェロン、コロニー賦活因子、例えば顆粒球コロニ
ー賦活因子、マクロファージコロニー賦活因子又は顆粒
球マクロファージコロニー賦活因子、繊維芽細胞成長因
子、形質転換成長因子、血小板活性化因子、血小板誘導
成長因子又は腫瘍壊死因子が含まれる。さらに、上記化
合物の変異体、ペプチド同等物、ならびにその誘導物質
も本発明の範囲内に含まれるものとする。上記化合物の
組み合わせも、本文に記載の感染症の治療に有効である
ことがわかっている。牛、山羊又は羊の場合、化合物
は、乳腺の乳頭管を通して直接注射することもできる。
治療は、繰り返すことができ、特に授乳の開始直前に行
うことができる。
【0007】従って、非授乳牛期間、授乳初期及び/又
は退縮乳腺の間の温血動物の乳腺炎感染の治療又は予防
法の提供が本発明の目的である。該病気の治療又は予防
のための組成物の提供も、本発明の別の目的である。イ
ンターロイキン−2及び/又は顆粒球マクロファージコ
ロニー賦活因子が、本発明の組成物中に含んで供給す
る、有用なサイトカインである。
【0008】これらの、及び本発明の他の目的を、以下
の本発明の記載におけるより詳細な実施例にて開示す
る。これらの実施例は、説明のためであり、本発明の制
限のためではない。
【0009】
【実施例】実施例1 乳内注射に対するサイトカインの投薬量応答及び生物応
r−BoIL−1及びr−BoIL−2は両方共、投薬
量と相関的に体細胞の乳汁中への浸潤を引き起こすが、
r−BoGM−CSFは、有意な化学誘因活性を示さな
い、図1。r−BoIL−1及びr−BoIL−2の最
低有効投薬量及び最高許容投薬量は、それぞれ0.5m
gから1000mg、及び0.5mgから30mgであ
るが、最高5mgのr−BoGM−CSFの乳内注射で
も、乳腺への細胞の有意な流入は引き出せない。これら
の投薬量は、体細胞の量的誘導の指針であるが、重要な
利益となる質的変化は、より低い投薬量で誘導すること
ができる。化学誘因物質としてのr−BoIL−1に関
する特異的生物活性は、r−BoIL−2より約10,
000倍大きいが、試験管内特異的生物活性は、同等で
ある。乳汁中の活性IL−2阻害剤又は生物学的安定性
の減少により、この矛盾は説明される。最大許容投薬量
を用いたr−BoIL−1注射後の細胞の極大数は、r
−BoIL−2より4−5倍大きい。乳腺へのPMN移
動の速度論に関して、移動は、r−BoIL−2注射の
場合よりr−BoIL−1注射の場合の方が投薬量に依
存して8−24時間早く起こる。r−BoIL−1又は
r−BoIL−2注射後の主な細胞型は、PMNであ
る。
【0010】サイトカイン注射後の乳汁PMNの量的変
化の他に、質的変化(活性化)も観察される。r−Bo
IL−1は、最初の16時間で処理前のPMNの数の1
50倍の増加を示し、40時間で20倍に減少し、11
2時間までに正常な量に戻る、図2A。ホルボールエス
テル刺激による誘導超酸化物は、常在性PMNよりかな
り増加する、図2C。乳汁の常在性PMNからの誘導超
酸化物は、かなり阻害され、同一の動物からの抹消血P
MNからの誘導超酸化物のわずか5%である。食作用
は、乳内r−BoIL−1投与により影響されず、図2
B、おそらく補充PMNが部分的にのみ活性化又は感作
されると思われる。
【0011】r−BoIL−2も乳汁PMNの量的増加
を引き出し、図2D、2mgの投薬量の場合72時間後
に標準レベルに減少する。r−BoIL−1投与の場合
と同様に、誘導超酸化物は、常在性PMNよりかなり増
加し、図2F、試料採取後96時間を通じて残る。食作
用は、40−64時間以内に常在性PMNより2−3倍
に増加し、112時間までにパーセント食作用は次第に
減少するが、まだ処理前より上である、図2E。食細胞
当たりのビーズの摂取の平均数も、活性化により増加す
る。体細胞のカウント数と比較した極大食細胞活動の遅
延は、活性化及び化学誘因が明確に調節されていること
を示唆している。
【0012】r−BoGM−CSFは、5mgの乳内投
薬量の場合でさえ乳汁PMNの有意な量的増加を引き出
さない、図2G。しかし誘導超酸化物生産により測定す
る生物活性は、常在性PMNより増加する、図2I。さ
らに、食作用を行う細胞のパーセントは、増加する、図
2H。食作用の増加は、最高112時間、注射前以上の
レベルに維持される。
【0013】実施例2 乳内注射及び筋肉内注射の両方により酪農牛乳生産の生
体内測定も行う。牛から朝夕、搾乳し、牛乳を秤量し、
1日当たりのキログラムを記録する。牛1頭当たりのI
L−2の合計投薬量は、2−96mgの範囲である。I
L−2を1回で注射するか、又は多数回で注射するかが
個々の動物の牛乳生産に与える影響は、1日当たりに投
与するr−BoIL−2の合計投薬量に基づいて異な
る、図3A(乳内)。高投薬量の動物(13.5mg)
では、3回目の注射までに生産が30−40%減少する
が、4.5mg投薬量の場合はわずか12%の減少しか
観察されない(0時間又は標準牛と統計的に差がな
い)。合計投薬量が4.5mg以下の場合、牛乳生産に
対する統計的に有意な影響は観察されない。これは、乳
腺の分泌上皮をサイトカインにより生理学的に非−分泌
の状態に誘導することができることを示唆している。こ
の誘導は、初期授乳の間に必要な形態学的変化を助ける
ために非常に重要で、防衛機構を促進する。2.5μg
/kg体重/日でr−BoIL−2を5日間筋肉内注射
した場合も、牛乳生産に対する同様の影響が観察され
る、図3B(筋肉内)。
【0014】実施例3 非授乳牛へのサイトカイン投与の薬物動態学 非授乳牛への1回の乳内注射後の、サイトカインの存在
を特別に調べるため、4頭の異なる牛からの5クォータ
ーに、ドライオフにて1mgのr−BoIL−2を注射
する。非授乳乳腺は、12時間毎にその内容物を搾乳し
ないので、非授乳乳腺に注射したr−BoIL−2の生
物活性の保持につき、72時間かそれ以上後に調べるこ
とができる。1mgのr−BoIL−2で処理した非授
乳牛クォーターからの分泌物を、非授乳牛処理から7
2,144及び240時間後に集める。牛乳の場合と同
様に、非授乳分泌試料の1:50希釈液を作り、これら
の溶液をBT−2を用いたバイオアッセイにより分析
し、媒体中で希釈したr−BoIL−2と比較する。図
4に示す通り、注射後72時間で早くも、処理乳化腺で
r−BoIL−2の生物活性(0.024ηg/ml)
は、検出されない。従ってサイトカインは、乳腺の防衛
機構に有益な長期間の変化を起こさせ、それが乳腺中の
生物活性の検出の制限時間を大きく越えている。
【0015】実施例4 授乳動物の乳腺炎の予防 乳汁PMNの量的及び質的変化の異なる誘導と関連し
て、宿主へのサイトカインの外からの投与が持つ有力な
利益を、予防及び治療に関する応用実験によりさらに明
らかにする。r−BoIL−1、r−BoIL−2及び
r−BoGM−CSFはすべて、その後のaure
usの攻撃から宿主を保護することができる、表1。
aureusの攻撃の24時間前に投与すると、r
−BoIL−1の保護効果が最も有効である。この最大
保護は、このサイトカインに対する量的最大生物応答と
関連する。aureusの攻撃の48時間前に投与
すると、r−BoIL−2の保護効果が最も有効であ
る。これも、このサイトカインに対する量的最大生物応
答と関連しており、食作用及び誘導超酸化物の質的向上
も示している、図2D及び2E。r−BoIL−1及び
r−BoIL−2と異なり、r−BoGN−CSFは、
乳汁PMNに小さな量的変化しか引き出さない。しかし
r−BoGM−CSFをaureusの攻撃の24
時間及び48時間前に投与した両方の場合に、au
reusからの優れた保護が観察される。両方の時間
共、処理乳腺の乳汁中の細胞の食作用能力が増加してい
ることが示されている、図2H。
【0016】
【表1】 表1 組み替え牛サイトカインによるS.aureus乳腺炎の予防 処理1 乳腺2 投薬量 3 投与4 %感染 5 %抑制 6 標準* 10 − − 100 0 IL−1 10 1μg 0時間 13 87 10 〃 −24時間 0 100 10 〃 −48時間 22 78 IL−2 10 1mg 0時間 77 23 〃 −24時間 11 89 10 〃 −48時間 37 63 ────────────────── 標準* 10 − − 82 0 GM−CSF 10 1mg −24時間 20 76 10 〃 −48時間 20 76 ───────────────────────────── 1 午後の搾乳後1回の乳内注射による投与。22頭の
異なる授乳ホルスタイン酪農牛からの合計100の乳腺
を処理。
【0017】2 すべての乳腺は、最初の注射前の午前
の搾乳後、5回連続して試料が細菌を含まない。
【0018】3 蛋白質の質量として合計投薬量を示
す。r−BoIL−1、r−BoIL−2及びr−Bo
GM−CSFの生物活性は、それぞれ32,000Un
its/μg、22,000Units/μg及び3
8,000Units/μgである。
【0019】4 サイトカインは、aureus
同時に、0、30−200CFUのaureus
攻撃の24又は48時間前に投与した。
【0020】5 aureusの乳内攻撃後14日
間、乳汁試料がaureusを含まないままの場合
に、個々のクォーターが治癒したと考える。
【0021】6 %抑制=(1−{治療後の感染%/標
準クォーターの感染%)}x100 * 標準1のクォーターは、250CFUのaur
eusで攻撃。標準2のクオーターは、30CFUの
aureusで攻撃。
【0022】実施例5 定着した感染の、サイトカインを用いた治療 感染した乳腺も、r−BoIL−1及びr−BoIL−
2の乳内注射により有効に治療することができる、表2
を参照。両方のサイトカインは、投薬量応答性治療効果
を有する。r−BoIL−1及びr−BoIL−2は、
投薬量を1回で投与するより連続3回の搾乳の間に投与
すると、最も有効である。実際に感染症が治癒したクォ
ーター(CURE)のパーセントと比較した、1回以上
の搾乳の間、感染を清浄化していたクォーター(RES
PONDING)のパーセントは、宿主細胞が細菌の絶
滅に失敗した尺度となる。再発率は、r−BoIL−2
が最も高い(10mg投薬量x3の結合再発率は、40
%)。r−BoIL−1の場合の高い再発率は、多くの
宿主細胞がaureusを実際に摂取することがで
きるが、これらの細胞は、細菌の絶滅に有効でないこと
を示唆している。r−BoIL−1の場合の再発率(5
4%)は、Na(ナトリウム)セファピリン処理(57
%)の場合と同等であるが、r−BoIL−1の場合の
再発率(54%)は、最終的治癒率がCefa−Lak
R程有効でないとは言え、Cefa−LakR処理の場合
(16%)により近い。これは、乳汁中の食細胞の活性
化が感染源の有効な治療のために重要な要素であること
を示唆している。さらに、r−BoIL−2及びr−B
oGM−CSFが示す通り宿主細胞の活性化が有効な
ら、r−BoIL−1又は抗生物質との結合治療が有用
である。
【0023】乳腺炎に感染している間の、PMNの生物
活性及びPMNの数は、動物内で、及びそれぞれ個別の
感染乳腺において異なる。明らかに食作用の活性化は、
細菌の有効な除去に必要であるが、食細胞の殺細菌性成
分の適した活性化がないと不十分である。そのような、
殺細菌活性化を伴わない食作用の活性化の分離が、実際
に前記の再感染の原因となる。この生物活性は、組み替
え同族サイトカインの、標的組織への局所的生体内投与
により、正確に調節することができる。
【0024】
【表2】 表2 乳腺炎治療薬としての組み替え牛サイトカインの効力処理1 投薬量 2 間隔 %応答 3 %治癒 4 %再発 5 IL−1(1回) 10μg − 11 11 0 200μg − 20 0 100 600μg − 10 0 100 IL−1(多数回) 10μg 24時間 77 8 90 〃 48時間 39 0 100 200μg 24時間 79 7 91 〃 48時間 94 29 54 ─────────────────────── IL−2(1回) 2μg − 0 0 − 10μg − 20 0 100 30μg − 10 10 0 IL−2(多数回) 2mg 24時間 55 9 84 10mg 48時間 33 8 76 10mg 24時間 58 25 57 〃 48時間 33 25 23 ─────────────────────── Naセファピリン 200mg 12時間 86 42 51 Cefa−LakR 200mg 12時間 92 77 16 ─────────────────────── 1 処理の2−3週間前にaureusに感染させ
る。1−3回の連続乳内注射により、午前又は午後の搾
乳後に治療薬を投与する。28頭の異なる授乳ホルスタ
イン酪農牛からの合計120の乳腺を用いる。組み替え
牛インターロイキン−1(IL−1)及びインターロイ
キン−2(IL−2)は、IMMUNEXCorp.,
Seattle,WAから入手する。Naセファピリン
は、PBS中で調製し;Cefa−LakR(Bris
tol Meyers)は、包装に挿入された指示に従
って使用する。
【0025】2 示した間隔で午後の搾乳後に乳頭管を
通してサイトカインを乳内注射する。合計投薬量を、合
計体積10mlの無菌PBS中の形態で投与する。r−
BoIL−1及びr−BoIL−2の生物活性は、それ
ぞれ32,000Units/μg及び22,000U
nits/μgである。1回の注射当たり200mgの
Naセファピリン及びCefa−LakRの全投薬量
は、連続した午後及び午前の搾乳後に記載の方法に従っ
て投与する。
【0026】3 %応答=一時的(>1搾乳)に
ureusを含まないクォーター/処理したクォーター
の合計数 4 %治癒クォーター=感染を清浄化し、aure
usを含まない状態を保っているクォーターの数/処理
したクォーターの合計数。治療後14日間の監視期間中
で、連続した3回の午前の搾乳から>1CFU、又は連
続した2回で>20CFUが存在した場合に感染が再発
したと考える。
【0027】 5 %再発=[1−{%応答/%治癒}]X100実施例6 サイトカイン処理後の非授乳牛分泌物からの細胞の食細
胞活動 Cefa−DriRとIL−2又はCefa−DriR
みで処理した後3日目及び6日目に、乳腺洗浄液から体
細胞を単離する。細胞を蛍光ラテックス微小球と共にイ
ンキュベートし、ビーズに対する食作用能力に関して流
動細胞計測器で分析する。図5は、両治療グループで感
染クォーター中の食細胞活動が3日目に比べて6日目に
増加していることを示しており、3日後には、まだ生物
活性IL−2が検出されない、図4。対照的に非感染ク
ォーターでは、両治療グループで3日目に比べて6日目
に食細胞活動が減少している。このデータは、ドライオ
フの時点で感染が定着した乳腺からの細胞は、ドライオ
フの時点で感染が清浄化された乳腺からの細胞より、高
度の食細胞活動を維持していることを示唆している。
又、IL−2を用いた治療は、非授乳乳腺の細胞の食細
胞活動を増進するようである。
【0028】実施例7 サイトカインを用いた治療によるノカルジア症の予防 10頭の異なるホルスタイン酪農牛からの17の乳クォ
ーターの2つのグループを選び、日常的非授乳治療Ce
fa−DriR、又は非授乳牛治療と1mgの組み替え
牛インターロイキン−2(IL−2)処理を行う。ノカ
ルジア症の抗生物質治療は、有効でないことが示されて
いる。Cefa−DriR処理クォーターは、ブイヨン
浸漬による攻撃後、72%の乳腺がノルカジアに感染す
る、表3。しかし、非授乳牛治療が組み替えIL−2を
含む場合、53%の乳腺しか感染しない。
【0029】
【表3】 表3 r−BoIL−2による非授乳牛におけるノルカジア症の予防 感染クォーターのパーセント1 IL−2 D/O+ D/O+処理2 乳腺数 投薬量 3 ドライオフ 10日 4 28日 Cefa−DriR 17 − 0 24 72 Cefa−DriR +r−BoIL−2 17 1mg 0 6 51 ─────────────────────────── 1 各クォーターを、ドライオフにて108cfuのノ
ルカジアのブイヨン中に浸漬する。その後すべての乳頭
をヨージジン溶液に浸漬し、それぞれの非授乳牛治療に
より処理する。
【0030】2 最後の午後の搾乳後に1回の乳内注射
を行う。非授乳期に入る10頭の異なるホルスタイン酪
農牛からの合計34の乳腺を処理する。
【0031】3 蛋白質の質量として合計投薬量を示
す。r−BoIL−2の生物活性は、22,000Un
its/μgである。r−BoIL−2の注射は、Ce
fa−DriRと同時に行う。
【0032】4 すべてのクォーターを示した時点では
ぎ取り、その非授乳分泌物をノルカジアの存在に関して
プレート化する。
【0033】実施例8 乳腺退縮の初期における黄色ブドウ球菌の新規感染の予
6頭の異なるホルスタイン酪農牛からの12のau
reus感染乳クォーターの2つのグループを選び、日
常的非授乳治療Cefa−DriR、又は非授乳牛治療
と1mgの組み替え牛インターロイキン−2(IL−
2)処理を行う。トライングオフにおける処理後8−1
0日で、非授乳分泌試料を採取し、残留抗生物質又は細
菌の存在に関して調べる。その後すべてのクォーターを
50−250CFUのaureusで再攻撃し、動
物に子を生ませる。授乳の開始時に、連続した3回の搾
乳において試料を採取し、aureusの存在に関
して調べる。Cefa−DriRのみで処理したクォー
ターはすべて感染していることが見いだされる。しかし
Cefa−DriRとIL−2で処理したクォーターの
40%が授乳の開始時に感染していない、表4。
【0034】
【表4】 表4 非授乳期の攻撃後のS.aureus感染の、r−BoIL−2による予防 感染クォーターのパーセント1 IL−2 D/O+ カービン処理2 乳腺数 投薬量 3 ドライオフ 10日 4 グ後5日 Cefa−DriR 10 − 100 0 100 Cefa−DriR +r−BoIL−2 10 1mg 100 0 60 ─────────────────────────── 1 ドライングオフの前、最低2週間、すべてのクォー
ターを黄色ブドウ球菌(ニューボールド株305)に感
染させる。
【0035】2 Cefa−DriRの場合、最後の午
後の搾乳後、1回の乳内注射により投与する。r−Bo
IL−2処理動物の場合、r−BoIL−2を注射し、
その後Cefa−DriRを投与する。非授乳期に入る
7頭の異なるホルスタイン酪農牛からの合計20の乳腺
を処理する。
【0036】3 蛋白質の質量として合計投薬量を示
す。r−BoIL−2の生物活性は、22,000Un
its/μgである。
【0037】4 10日目にすべてのクォーターをはぎ
取り、その非授乳分泌物を、aureusの存在に
関してプレート化する。
【0038】5 すべてのクォーターを、カービング後
405日に2回試料採取し、乳汁をプレート化して
aureusの存在を検出する。
【0039】実施例9 サイトカインを用いた非授乳牛治療の直後の授乳におけ
る牛乳生産の増加 非授乳牛治療後の可能な牛乳生産量へのr−BoIL−
2の効果も評価する。3頭の酪農牛につき、r−BoI
L−2処理前の授乳サイクル(第2又は第3授乳)の最
初の5日間の牛乳生産を、r−BoIL−2処理直後の
授乳サイクル(第3又は第4授乳)の最初の5日間の牛
乳生産と比較する、図6。牛乳生産の阻害は見られず、
実際はr−BoIL−2処理後の授乳において80%の
生産増加が観察される。
【0040】本発明の主たる特徴及び態様は、以下の通
りである。
【0041】1.温血動物の乳腺炎の治療又は予防法に
おいて、該方法が:授乳初期における該温血動物へのサ
イトカインの投与を含むことを特徴とする方法。
【0042】2.温血動物の乳腺炎の治療又は予防法に
おいて、該方法が:該温血動物へのサイトカインの投与
を含み、該動物が退縮乳腺を持つことを特徴とする方
法。
【0043】3.第1項に記載の方法において、該動物
が牛、羊又は山羊であることを特徴とする方法。
【0044】4.第2項に記載の方法において、該動物
が牛、羊又は山羊であることを特徴とする方法。
【0045】5.第3項に記載の方法において、該サイ
トカインが食細胞機能又は免疫系を活性化することを特
徴とする方法。
【0046】6.第4項に記載の方法において、該サイ
トカインが食細胞機能又は免疫系を活性化することを特
徴とする方法。
【0047】7.第1項に記載の方法において、該サイ
トカインがインターロイキン−1から12、インターフ
ェロン、腫瘍壊死因子、コロニー賦活因子、繊維芽細胞
成長因子、形質転換成長因子、血小板活性化因子、血小
板誘導成長因子、それらの変異体、ペプチド同等物又は
誘因物質、あるいはそれらの組み合わせであることを特
徴とする方法。
【0048】8.第2項に記載の方法において、該サイ
トカインがインターロイキン−1から12、インターフ
ェロン、腫瘍壊死因子、コロニー賦活因子、繊維芽細胞
成長因子、形質転換成長因子、血小板活性化因子、血小
板誘導成長因子、それらの変異体、ペプチド同等物又は
誘因物質、あるいはそれらの組み合わせであることを特
徴とする方法。
【0049】9.第3項に記載の方法において、該サイ
トカインがインターロイキン−1から12、インターフ
ェロン、腫瘍壊死因子、コロニー賦活因子、繊維芽細胞
成長因子、形質転換成長因子、血小板活性化因子、血小
板誘導成長因子、それらの変異体、ペプチド同等物又は
誘因物質、あるいはそれらの組み合わせであることを特
徴とする方法。
【0050】10.第4項に記載の方法において、該サ
イトカインがインターロイキン−1から12、インター
フェロン、腫瘍壊死因子、コロニー賦活因子、繊維芽細
胞成長因子、形質転換成長因子、血小板活性化因子、血
小板誘導成長因子、それらの変異体、ペプチド同等物又
は誘因物質、あるいはそれらの組み合わせであることを
特徴とする方法。
【0051】11.第7項に記載の方法において、該化
合物が、処理乳腺当たり0.01mg−40mgの量の
インターロイキン−2であることを特徴とする方法。
【0052】12.第8項に記載の方法において、該化
合物が、処理乳腺当たり0.01mg−40mgの量の
インターロイキン−2又は処理乳腺当たり約0.5mg
から約5mgの顆粒球マクロファージコロニー賦活因子
であることを特徴とする方法。
【0053】13.第1項に記載の方法において、さら
に:抗生物質と共にサイトカインを投与することを含む
ことを特徴とする方法。
【0054】14.第2項に記載の方法において、さら
に:抗生物質と共にサイトカインを投与することを含む
ことを特徴とする方法。
【0055】15.温血動物の非授乳期間に続く授乳時
に乳汁分泌量を増加させる方法において、該方法が:授
乳初期又は該動物が退縮乳腺を持っている期間に該温血
動物にサイトカインを投与することを含むことを特徴と
する方法。
【0056】16.第15項に記載の方法において、該
温血動物が牛、羊又は山羊であることを特徴とする方
法。
【0057】17.第16項に記載の方法において、該
サイトカインが該動物の食細胞機能又は免疫系を活性化
することを特徴とする方法。
【0058】18.第17項に記載の方法において、該
サイトカインがインターロイキン−1から12、インタ
ーフェロン、腫瘍壊死因子、コロニー賦活因子、繊維芽
細胞成長因子、形質転換成長因子、血小板活性化因子、
血小板誘導成長因子、それらの変異体、ペプチド同等物
又は誘因物質、あるいはそれらの組み合わせであること
を特徴とする方法。
【0059】19.第18項に記載の方法において、該
化合物が、処理乳腺当たり0.01mg−40mgの量
のインターロイキン−2であることを特徴とする方法。
【0060】20.第18項に記載の方法において、該
化合物が処理乳腺当たり約0.5mgから約55mgの
量の顆粒球マクロファージコロニー賦活因子であること
を特徴とする方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】組み替えサイトカインの乳内注射に対する牛の
乳腺の投薬量応答を示すものである。r−BoIL−1
(組み替え牛インターロイキン−1)の312.5μg
から0.5mgまで(○─○);40mgから0.1m
gまでのr−BoIL−2(組み替え牛インターロイキ
ン−2)(□─□);及び0.2mgから5.0mgま
でのr−BoGM−CSF(組み替え牛顆粒球マクロフ
ァージコロニー賦活因子)(●─●)の5種類の順次倍
希釈液の全投薬量を、正常に授乳中のホルスタイン酪農
牛からの3−4乳腺中に、時間0にて投与する。1グル
ープ当たり3−4、合計54の乳腺クォーターに、朝の
搾乳後、乳頭管を通して種々の濃度の組み替え牛サイト
カインを注射する。ミルク試料を集め、生存体細胞の数
をCoulterRZM上でC256Channely
zerを用いてカウントする。データを、ミルク1ml
当たりの体細胞数として表す。
【図2】r−BoIL−1又はr−BoIL−2を注射
した乳腺からの乳汁PMNの量及び質を示すものであ
る。正常な授乳ホルスタイン酪農牛からの、合計12の
乳腺に、乳頭管を通して200μgのr−BoIL−
1;2mgのr−BoIL−2;あるいは1mgのr−
BoGM−CSFを注射する。ミルク試料を集め、生存
体細胞の数をCoulterRZM上でC256Cha
nnelyzerを用いてカウントする。データを、r
−BoIL−1(A);r−BoIL−2(D);又は
r−BoGM−CSF(G)の注射後16,40,64
及び88時間のミルク1ml当たりの体細胞数として表
す。r−BoIL−1(B);r−BoIL−2
(E);又はr−BoGM−CSF(H)に関して、2
μの蛍光ビーズを摂取する細胞のパーセントを測定する
ことによる流動細胞計測法により、乳汁PMN(多核細
胞)による食細胞活動の合計パーセントを定量的に測定
する。最初に全集団を前方光散乱によりゲートし、FA
LS及び90o光散乱のみが多核細胞であると考える。
r−BoIL−1(C);r−BoIL−2(F);又
はr−BoGM−CSF(I)に関して、PMA(52
0ng)刺激の後の超酸化物の誘導も、全細胞シトクロ
ム−c還元分析を用いて監視する。未処理乳汁からのP
MNは、超酸化物の生産を誘導されないが、抹消血PM
Nは、5−15ηM O2/分/107PMNの範囲で誘
導可能である。
【図3】授乳酪農牛へのr−BoIL−2の乳内注射又
は筋肉注射後の牛乳生産を示すものである。r−BoI
L−2の乳内注射後、又は未処理の8頭の授乳酪農牛に
関して平均牛乳生産を、キログラム+/−標準誤差で記
録する。データを、処理前の最初の5日間(平均を10
0%生産量)と比較した平均牛乳生産(標準偏差)のパ
ーセントで示す。s.aureausに感染したクォー
ターに合計投薬量が4.5mg(○─○)又は13.5
mg(●─●)のr−BoIL−2を乳内注射した後の
生産を、感染未処理牛(△─△)と6日間比較する、パ
ネルA。同様に、7頭の授乳牛において、r−BoIL
−2を2.5μg/kg/日で注射した場合の生産も5
日間追跡し(○─○)、3頭の正常なPBS注射標準
(△─△)と比較する、パネルB。すべての牛は、r−
BoIL−2治療の時点で、その第2又は第3授乳期の
中あるいは後期である。牛乳生産への影響はすべて一時
的であり、治療の休止後96時間以内に治療前のレベル
に戻る。
【図4】r−BoIL−2を注射した非授乳牛からの分
泌物中の残留r−BoIL−2生物活性の測定を示すも
のである。4クォーターからの分泌物(4頭の異なる
牛)の2クォーターにドライングオフにて1mgのr−
BoIL−2を注射(2部分)し、2クォーターはr−
BoIL−2による治療を行わない。注射後0,72,
144及び240時間で非授乳乳腺分泌物を集める。示
したすべての試料は、72時間の時点のものであり、
1:50及び1:200に希釈し、IL−2依存性BT
−2 T細胞系を用いて生物活性r−BoIL−2の量
につき分析する、パネルB。BT−2細胞系は、成長に
IL−2を必要とする牛T細胞系である。この細胞系の
増殖度の測定により、試験媒体中の生物活性IL−2の
量を直接測定することができる。データを、個別番号の
動物それぞれにつき3重のBT−2細胞の試料の平均3
H−チミジン挿入+/−S.D.として表す。標準試料
(牛番号556及び802)からのクォーター、又はr
−BoIL−2処理動物(牛番号805及び809)の
クォーターにおいて、いずれの時点でもr−BoIL−
2活性は、検出されなかった。2%非授乳分泌物中の種
々の濃度のr−BoIL−2の標準分析も、正の標準と
してパネルAに示す。
【図5】退縮初期の乳腺からの、サイトカイン投与後の
PMNの食細胞能力を示すものである。非授乳期に入っ
たばかりの2頭のホルスタイン酪農牛からの合計4乳腺
を使用する。すべてのクォーターを、処理前4−6週
間、S.aureausに感染させる。ドライングオフ
前、最後の搾乳直後に、乳内注射により、クォーターの
2つをCefa−DriRで処理し、クォーターの2つ
をCefa−DriR+1mgの牛IL−2で処理す
る。その後非授乳分泌物を、ドライオフ期の第3日及び
第6日に集め、CoulterR上でC256Chan
nelyzerを用いて生存体細胞の数をカウントす
る。PMNによる食細胞の合計パーセントを、2μの蛍
光ビーズを摂取する細胞のパーセントを測定することに
よる流動細胞計測法により定量的に測定する。
【図6】非授乳牛治療としてのr−BoIL−2の乳内
注射前及び後の授乳初期牛乳生産を示すものである。授
乳の開始後最初の6日間、4頭の牛につき、処理の直前
及び処理の直後の授乳に関する牛乳生産をキログラム;
(S.D.)で示す。r−BoIL−2処理後(○─
○)、又は処理前の同授乳時間の生産(○─○)を監視
する。各処理牛が受けたr−BoIL−2の合計投薬量
は、2mgである。r−BoIL−2処理の時点で3頭
の牛は第2授乳を終え、1頭は、第3授乳を終えるとこ
ろである。それぞれ同一の動物に関して、第3及び第4
授乳の開始時の処理後生産を、第2又は第3授乳の開始
後最初の6日間(処理前)の生産と比較する。
フロントページの続き (72)発明者 ゲイリー・ジヨン・フアーダ アメリカ合衆国ニユージヤージイ州07111 アービントン・メイプルアベニユー131 (72)発明者 フイリツプ・ウエイン・ヘイズ アメリカ合衆国ニユーヨーク州10990ウオ ーウイツク・カウンテイルート1 364

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温血動物の乳腺炎の治療又は予防法にお
    いて、該方法が:授乳初期における該温血動物へのサイ
    トカインの投与を含むことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 温血動物の乳腺炎の治療又は予防法にお
    いて、該方法が:該温血動物へのサイトカインの投与を
    含み、該動物が退縮乳腺を持つことを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 温血動物の非授乳期間に続く授乳時に乳
    汁分泌量を増加させる方法において、該方法が:授乳初
    期又は該動物が退縮乳腺を持っている期間に該温血動物
    にサイトカインを投与することを含むことを特徴とする
    方法。
JP4227788A 1991-08-07 1992-08-05 組み替えサイトカインの投与による、退縮乳腺を持つ動物の乳腺炎の治療又は予防の方法 Pending JPH06107560A (ja)

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