JPH06107294A - 水中翼と双胴式艇体を具えた飛行艇 - Google Patents
水中翼と双胴式艇体を具えた飛行艇Info
- Publication number
- JPH06107294A JPH06107294A JP28111592A JP28111592A JPH06107294A JP H06107294 A JPH06107294 A JP H06107294A JP 28111592 A JP28111592 A JP 28111592A JP 28111592 A JP28111592 A JP 28111592A JP H06107294 A JPH06107294 A JP H06107294A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flying boat
- water
- hydrofoil
- hulls
- hull
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 着水時に飛行艇が受ける衝撃を軽減するとと
もに、離水時の飛行艇の揚力を増大させること。 【構成】 飛行艇10は、主翼11を具えた胴体13の
底部14の長手方向の両側に沿って下向きに設けられた
一対の艇体15,15と、この一対の艇体15の間に設
けられた水中翼16とを有し、艇体15は幅方向断面形
状がV字状になっている。飛行艇10は、浮力を得る一
対の艇体15を有し、双胴式になっているため、水上で
の横揺が少ない。離水時の飛行艇10は、水中翼16に
よって揚力が増加させられ、早く離水する。着水時の飛
行艇10は、断面V字状の艇体15が水を切り込むよう
にして水面に接するため、着水時に受ける衝撃が少な
い。
もに、離水時の飛行艇の揚力を増大させること。 【構成】 飛行艇10は、主翼11を具えた胴体13の
底部14の長手方向の両側に沿って下向きに設けられた
一対の艇体15,15と、この一対の艇体15の間に設
けられた水中翼16とを有し、艇体15は幅方向断面形
状がV字状になっている。飛行艇10は、浮力を得る一
対の艇体15を有し、双胴式になっているため、水上で
の横揺が少ない。離水時の飛行艇10は、水中翼16に
よって揚力が増加させられ、早く離水する。着水時の飛
行艇10は、断面V字状の艇体15が水を切り込むよう
にして水面に接するため、着水時に受ける衝撃が少な
い。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、離水時と着水時の性能
を改善した飛行艇に関する。
を改善した飛行艇に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、飛行艇(図示省略)には、水上で
の横揺れ(ローリング)を少なくするため、主翼の下に
艇体(フロート)が取付けられているか、或いは、水中
に没する胴体の一部分の長手方向の両脇に張出部(スポ
ンソン)が形成されている。
の横揺れ(ローリング)を少なくするため、主翼の下に
艇体(フロート)が取付けられているか、或いは、水中
に没する胴体の一部分の長手方向の両脇に張出部(スポ
ンソン)が形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのような飛
行艇の艇体或いはスポンソンの底面は、平坦に近い形状
になっており、着水時において底面全体が比較的短時間
に水面に接する。このため、着水時に、飛行艇に大きな
衝撃が加わるという問題点を有している。
行艇の艇体或いはスポンソンの底面は、平坦に近い形状
になっており、着水時において底面全体が比較的短時間
に水面に接する。このため、着水時に、飛行艇に大きな
衝撃が加わるという問題点を有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、主翼を具えた
胴体の底部の長手方向両側に沿って下向きに設けられた
一対の艇体と、前記艇体の間に設けられた水中翼とを有
し、前記艇体は幅方向断面形状がV字状である飛行艇に
より、前記の課題を解決した。
胴体の底部の長手方向両側に沿って下向きに設けられた
一対の艇体と、前記艇体の間に設けられた水中翼とを有
し、前記艇体は幅方向断面形状がV字状である飛行艇に
より、前記の課題を解決した。
【0005】
【作用】一対の艇体は、胴体の長手方向の両側から飛行
艇に浮力を与え、飛行艇の横揺れを防止する。本発明の
飛行艇は、一対の艇体によって胴体の下部が2つに分か
れたような形状になっているため、双胴式の一種と見る
ことができる。本発明の飛行艇は、水中翼を具えている
ことによって、従来より早く浮上させられ、離水するこ
とができる。そして、艇体は、幅方向断面形状がV字状
であるため、飛行艇が着水するとき、水を切り込むよう
にして水面に接する。このように、艇体の断面形状がV
字に形成されていることによって、水に没する面積(濡
れ面積)が従来より大きくなり、離水時に艇体の受ける
水の抵抗が従来より増加する恐れがある。しかし、飛行
艇は、水中翼によって早く浮上するため、その分濡れ面
積が小さくなり、離水時に艇体の受ける水の抵抗の増加
が防止される。
艇に浮力を与え、飛行艇の横揺れを防止する。本発明の
飛行艇は、一対の艇体によって胴体の下部が2つに分か
れたような形状になっているため、双胴式の一種と見る
ことができる。本発明の飛行艇は、水中翼を具えている
ことによって、従来より早く浮上させられ、離水するこ
とができる。そして、艇体は、幅方向断面形状がV字状
であるため、飛行艇が着水するとき、水を切り込むよう
にして水面に接する。このように、艇体の断面形状がV
字に形成されていることによって、水に没する面積(濡
れ面積)が従来より大きくなり、離水時に艇体の受ける
水の抵抗が従来より増加する恐れがある。しかし、飛行
艇は、水中翼によって早く浮上するため、その分濡れ面
積が小さくなり、離水時に艇体の受ける水の抵抗の増加
が防止される。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1乃至図5に基づ
いて説明する。飛行艇10は、主翼11と尾翼12とを
有する胴体13の底部14の長手方向の両側に沿って下
向きに取付けられ胴体13に浮力を与える一対の艇体1
5,15と、着水中は水中に没し離水時に胴体13に浮
力を与えるための水中翼16とを有している。
いて説明する。飛行艇10は、主翼11と尾翼12とを
有する胴体13の底部14の長手方向の両側に沿って下
向きに取付けられ胴体13に浮力を与える一対の艇体1
5,15と、着水中は水中に没し離水時に胴体13に浮
力を与えるための水中翼16とを有している。
【0007】艇体15は、いずれも、幅方向断面形状が
V字状になっている。飛行艇10は、一対の艇体15に
よって胴体13の下部が2つに分かれたような形状にな
っているため、双胴式の一種である。水中翼16は、操
縦士の操作によって傾動するように一対の艇体15,1
5間に支柱22,22によって支持されている。水中翼
16の断面形状は楔状又は通常の翼の形状に形成されて
いる。水中翼16の後部には、動翼17が傾動自在に設
けられている。
V字状になっている。飛行艇10は、一対の艇体15に
よって胴体13の下部が2つに分かれたような形状にな
っているため、双胴式の一種である。水中翼16は、操
縦士の操作によって傾動するように一対の艇体15,1
5間に支柱22,22によって支持されている。水中翼
16の断面形状は楔状又は通常の翼の形状に形成されて
いる。水中翼16の後部には、動翼17が傾動自在に設
けられている。
【0008】次に動作を説明する。飛行艇10は、水上
にて、公知のウオータジェット18とターボファン・エ
ンジン19により滑走を開始し、加速する。滑走を開始
してから、空気揚力の不足する間の飛行艇10は、主翼
11の揚力の他に、水中翼16の揚力によって浮上し、
艇体15の水中に没している部分の面積(濡れ面積)を
少なくさせる。これによって、艇体15の水に対する抵
抗が軽減する。
にて、公知のウオータジェット18とターボファン・エ
ンジン19により滑走を開始し、加速する。滑走を開始
してから、空気揚力の不足する間の飛行艇10は、主翼
11の揚力の他に、水中翼16の揚力によって浮上し、
艇体15の水中に没している部分の面積(濡れ面積)を
少なくさせる。これによって、艇体15の水に対する抵
抗が軽減する。
【0009】艇体15は、従来の艇体と同一の浮力を胴
体13に与えるものとすると、断面形状が鋭いV字状に
なっているため、濡れ面積が従来の艇体より大きく、そ
の分、水の粘性による抵抗や造波抵抗が増加する。しか
し、艇体15は、水中翼16によって、胴体13ととも
に早く浮上させられ、濡れ面積の少ない状態になる。こ
の間、操縦士は、水中翼16の傾きと、動翼17の傾き
を操作し、飛行艇10の姿勢を浮上し易いように操縦す
る。
体13に与えるものとすると、断面形状が鋭いV字状に
なっているため、濡れ面積が従来の艇体より大きく、そ
の分、水の粘性による抵抗や造波抵抗が増加する。しか
し、艇体15は、水中翼16によって、胴体13ととも
に早く浮上させられ、濡れ面積の少ない状態になる。こ
の間、操縦士は、水中翼16の傾きと、動翼17の傾き
を操作し、飛行艇10の姿勢を浮上し易いように操縦す
る。
【0010】飛行艇10がさらに加速し、主翼11によ
る揚力が増加したところで、水中翼16は空中に出るよ
うになっている。しかし、艇体15の底部21はまだ水
面下にある。水中翼16を艇体15の底部21より先に
空中に出させる理由は、飛行艇10の水上での速度が早
くなると、水中翼16がキャビテーションを起こし、水
中での抵抗が増大するためである。
る揚力が増加したところで、水中翼16は空中に出るよ
うになっている。しかし、艇体15の底部21はまだ水
面下にある。水中翼16を艇体15の底部21より先に
空中に出させる理由は、飛行艇10の水上での速度が早
くなると、水中翼16がキャビテーションを起こし、水
中での抵抗が増大するためである。
【0011】水中翼16全体が空中に出る時期は、主翼
11と水中翼16との面積比や、艇体15に対する水中
翼16の上下方向の取付け位置によって設定される。操
縦士は、水中翼16が空中に出た後、尾翼12の空力舵
面20によって姿勢を制御しつつ、飛行艇10を加速さ
せ離水させる。
11と水中翼16との面積比や、艇体15に対する水中
翼16の上下方向の取付け位置によって設定される。操
縦士は、水中翼16が空中に出た後、尾翼12の空力舵
面20によって姿勢を制御しつつ、飛行艇10を加速さ
せ離水させる。
【0012】飛行艇10は、着水するとき、艇体15の
断面形状がV字状に形成されているため、艇体15の受
ける衝撃が少ない。
断面形状がV字状に形成されているため、艇体15の受
ける衝撃が少ない。
【0013】
【発明の効果】本発明の飛行艇は次の効果を奏する。 (1) 胴体の両脇に一対の艇体が設けられているため、水
上運動中において、横揺れを少なくすることができる。 (2) 艇体の断面形状がV字状に形成されているため、艇
体は、飛行艇が着水するとき、水を切り込むようにして
水面に接する。これによって、飛行艇の着水時における
衝撃を少なくすることができる。 (3) 離水時の飛行艇は、主翼の他に水中翼からも揚力を
受けるため、早く離水することができる。
上運動中において、横揺れを少なくすることができる。 (2) 艇体の断面形状がV字状に形成されているため、艇
体は、飛行艇が着水するとき、水を切り込むようにして
水面に接する。これによって、飛行艇の着水時における
衝撃を少なくすることができる。 (3) 離水時の飛行艇は、主翼の他に水中翼からも揚力を
受けるため、早く離水することができる。
【図1】本発明の飛行艇の左側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の正面図である。
【図4】飛行艇の前方から見た斜視図である。
【図5】飛行艇を底面から見た斜視図である。
10 飛行艇 11 主翼 13 胴体 14 底部 15 艇体 16 水中翼
Claims (1)
- 【請求項1】 主翼を具えた胴体の底部の長手方向両側
に沿って下向きに設けられた一対の艇体と、前記艇体の
間に設けられた水中翼とを有し、前記艇体は幅方向断面
形状がV字状であることを特徴とする、飛行艇。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28111592A JPH06107294A (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 水中翼と双胴式艇体を具えた飛行艇 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28111592A JPH06107294A (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 水中翼と双胴式艇体を具えた飛行艇 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06107294A true JPH06107294A (ja) | 1994-04-19 |
Family
ID=17634568
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28111592A Pending JPH06107294A (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 水中翼と双胴式艇体を具えた飛行艇 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06107294A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6912967B1 (en) * | 2003-07-15 | 2005-07-05 | Graham H. Oats | Hybrid watercraft |
-
1992
- 1992-09-28 JP JP28111592A patent/JPH06107294A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6912967B1 (en) * | 2003-07-15 | 2005-07-05 | Graham H. Oats | Hybrid watercraft |
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