JPH06100466A - ストレス性脳神経細胞器質障害防御剤 - Google Patents

ストレス性脳神経細胞器質障害防御剤

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JPH06100466A
JPH06100466A JP5914992A JP5914992A JPH06100466A JP H06100466 A JPH06100466 A JP H06100466A JP 5914992 A JP5914992 A JP 5914992A JP 5914992 A JP5914992 A JP 5914992A JP H06100466 A JPH06100466 A JP H06100466A
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JP
Japan
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stress
agent
testosterone
controlling agent
hippocampal
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JP5914992A
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English (en)
Inventor
Kazuomi Mizoguchi
和臣 溝口
Takeshi Tahira
武 田平
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Tsumura and Co
Original Assignee
Tsumura and Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、ストレス性脳神経細胞器質障害防御
剤に関するものであり、詳細にはアルツハイマー病やア
ルツハイマー型老人性痴呆症等の脳機能障害において、
海馬神経細胞の脱落を予防することによる脳神経細胞器
質障害防御剤を提供することを目的とするものである。 【構成】本発明は、性腺系ホルモンを有効成分とする脳
神経細胞器質障害防御剤であり、詳細には性腺系ホルモ
ンがテストステロンまたはエストラジオールであり、脳
神経細胞器質障害がストレスによる海馬神経細胞の脱落
であるストレス性脳神経細胞器質障害防御剤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ストレス性脳神経細胞
器質障害の保護方法に関するものであり、海馬神経細胞
の脱落を予防することによるアルツハイマー病やアルツ
ハイマー型老人性痴呆症等の痴呆症の発症の予防方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術および課題】近年、ストレスが海馬神経細
胞死を引き起こすこと、さらにこの神経細胞死には性差
があることが報告されている。
【0003】一方、アルツハイマー病またはアルツハイ
マー型老人性痴呆症において海馬神経細胞の著しい脱落
が認められている。
【0004】海馬は脳内において学習および記憶に密接
に関与し、さらに脳弓から辺縁系およびその遠心性投射
に重要な機能を持つと考えられている。このことから海
馬はストレス負荷によるうつ病や記銘力障害を含む高次
脳機能障害との関連で注目されている。
【0005】現在、アルツハイマー病やアルツハイマー
型老人性痴呆症等の脳機能障害は、高齢化社会への変遷
に伴って、患者数の著しい増加、それに伴う家庭の負
担、医療機関の増設等、社会的にも深刻な問題となって
いるが、根本的に治療する薬剤の開発に至っていないの
が現状であり、予防法を含めてその治療法や治療剤の開
発が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意検討を行った。
【0007】すなわち、ストレスが海馬神経細胞死を引
き起こすのであるなら、ストレスがこれら疾病の誘因も
しくは増強因子となる。また、これらの疾病は年齢を経
た人に発症しやすいことから、発症前に精巣や卵巣の機
能低下が起こっている可能性がある。そこで、性腺機能
低下に対するストレスの影響について鋭意検討を行っ
た。
【0008】実験例を挙げて後述するように、本発明者
らの研究によって、精巣機能が低下し、テストステロン
の分泌が低下した状態の個体において、ストレスは海馬
神経細胞の脱落を引き起こし、さらにこの細胞死はテス
トステロン投与により完全に阻止されるという知見を得
た。
【0009】本発明は、この知見に基づくものであり、
以下に示すごとくである。
【0010】(1)性腺系ホルモンを有効成分とする脳
神経細胞器質障害防御剤。
【0011】(2)性腺系ホルモンが、テストステロン
またはエストラジオールである(1)記載の脳神経細胞
器質障害防御剤。
【0012】(3)脳神経細胞器質障害がストレスによ
る海馬神経細胞の脱落である(1)記載の脳神経細胞器
質障害防御剤。
【0013】本発明における性腺系ホルモンとは、性腺
系ホルモンを制御しうる他の薬物をも含むが、一般的に
アンドロゲンと呼ばれる男性ホルモンおよびエストロゲ
ンと呼ばれる女性ホルモンであり、具体的に例示するな
らばテストステロン、アンドロステロン、エストラジオ
ール等が挙げられる。
【0014】次に本発明における神経細胞器質障害防御
剤について説明する。
【0015】神経細胞器質障害とは、いわゆる神経細胞
死で不可逆的な神経細胞障害であるが、狭義には脳神経
細胞の器質障害をいい、特にストレスによって引き起こ
される海馬CA3、CA4領域の神経細胞死のことをい
う。
【0016】防御剤とは、神経細胞死を防ぐ、例えば海
馬CA3、CA4領域の神経細胞の脱落を予防するとい
うことを意味する。
【0017】また本発明によれば、脳神経細胞器質障害
を性腺系ホルモンの賦活化により防御する方法を提供で
き、特に性腺系ホルモンがテストステロンであり、脳神
経細胞器質障害がストレスによる海馬神経細胞の脱落で
ある脳神経細胞器質障害を防御する方法を提供できる。
【0018】次に実験例を挙げて本発明について、さら
に詳細に説明する。
【0019】実験例1 1.実験材料 1)実験動物:9カ月齢の雄性、雌性ウイスターラット
(雄性:550 〜700g、雌性400〜500g、
日本チャールズリバー)を使用した。
【0020】飼育条件はSPF(Specific p
athogen free)で1ケージ1匹ずつ、照灯
時間は8:00から20:00まで、室温は23°Cと
した。なお、水および餌は自由に摂取できるようにし
た。
【0021】2)薬物 プロピオン酸テストステロン(Nacalai tes
que,以下TESTと略す)を使用した。
【0022】プロピオン酸テストステロンはセサミ油
(Sigma)に溶解して使用した。
【0023】2.実験方法 1)手術
【0024】ラットをエーテル麻酔下で、精巣もしくは
卵巣摘出し、手術後回復期間として1週間おいた。対照
の動物には偽手術を行った。
【0025】2)ストレス負荷 水中拘束ストレスは、室温の水を満たした直径21c
m、高さ30cmの円型プラスチック容器中に、幅18
cm、長さ28cmのアクリル板にビニール製ロープで
固定したラットを漬けることによって行った。
【0026】拘束時間は15分間とし、途中出し入れを
20回程度行った。
【0027】このストレスを1日1回、1カ月間行っ
た。
【0028】なお、対照動物には手術後全くストレスを
かけなかった。
【0029】TEST投与は、25mg/mlの薬液を
6mg/mlとなるようにラットに1日1回、1カ月間
皮下注射した。
【0030】1回のTESTの量は精巣摘出により対照
の30%にまで減少するメラニン細胞刺激ホルモン(α
−Melanocyte stimulating h
ormone)を70%にまで回復しうる量である
(T.N.Scimonelliand M.E.Ce
lis, Neuroendocrinol.,45:
441−445,1987)。
【0031】4)組織化学 a)固定 エーテル麻酔下のラットを、経心臓的に500mlのリ
ン酸緩衝液(PBS)で還流し、次に10%ホルマリン
1000mlで還流した。その後、脳を摘出し、10%
ホルマリン液中、4°Cで2〜3日間固定した。
【0032】b)ヘマトキシン−エジオン染色(以下H
E染色と略す) ホルマリン固定した脳を、パラフィン包埋し、ミクロト
ーム(American Optical Scien
tific Instruments)を用いて、厚さ
5μmの組織切片とし、スライドガラスにのせ、ホット
プレート上にて伸展、乾燥させた。
【0033】キシレン、エタノールを用いて脱パラフィ
ン後、水洗した。次にマイヤー変法により作製したヘマ
トキシン溶液中で5分間染色し、1時間水洗後、エオジ
ン溶液中で1秒間染色し、水洗した。エタノールによる
脱水後キシレンを通し、封入を行った。
【0034】5)神経細胞の観察 組織標本上でR.J.Lorente de No.の
方法(J.Psyghol Neurol.,46:1
13−117,1934)に従い、海馬体を海馬と歯状
回に分け、さらに海馬をCA1からCA4の各部位に分
け、それぞれ0.25mm2あたりの神経細胞数を顕微
鏡下(倍率,×50)で算出した。
【0035】偽手術ラット(no−ORX)および精巣
摘出ラット(ORX)に対し、ストレス負荷を行ったと
きの海馬神経細胞数を計測した結果を表1に示した。
【0036】表1
【0037】表1より明らかなように、ストレスにより
ORXラット群の海馬CA3、CA4領域の神経細胞数
が有意に減少した。
【0038】TESTをストレス負荷開始と同時にOR
Xラット群に投与し、ストレスにより引き起こされるO
RXラットの海馬CA3、CA4領域の神経細胞数に対
するTESTの効果の結果を表2に示した。
【0039】表2
【0040】表2より明らかなように、ストレスにより
引き起こされるORXラットの海馬CA3、CA4領域
の神経細胞数の減少はTEST投与により完全に阻止さ
れた。
【0041】上述したように、精巣機能が低下し、テス
トステロンの分泌が低下した状態の個体において、スト
レスは海馬神経細胞死を引き起こし、この細胞死はテス
トステロン投与により完全に阻止されたということが確
認できた。
【0042】実験例2 1.実験材料 1)薬物 エストラジオール(Sigma)、テストステロン(S
igma)、RU28362(New England
Nuclear Research Produc
t)、3−(4.5−ジメチルチアゾール−2−イル)
−2,5−ジフェニル テトラゾリウム−2H−ブロミ
ド(Chemicon,以下MTTと略す)を使用し
た。
【0043】また、ステロイドを培養液に加える際に
は、それぞれのステロイドをエタノールに溶解し、生理
食塩水で希釈したものを用いた。
【0044】なお、エタノールの濃度は培養液に加えた
時、0.1%以下になるようにした。その他の試薬は、
市販の特級品を用いた。
【0045】2)培養液 Kamegaiらの方法(M.Kamegai et
al, Neuron,4:429−436,199
0)に従い作製した。Dulbecco’s Modi
fied Eagle’s MediumとNutri
ent Mixture F−12の1:1混合物(G
IBCO,DMEM/F−12)を精製水で溶解し、精
製水1000mlに対して炭酸水素ナトリウムを2.7
14g加え、pHを塩酸を用いて7.2に調整したもの
を基礎培養液とし、これに30nMセレン酸ナトリウ
ム、1%ペニシリン−ストレプトマイシン(GIBC
O)、100μg/mlヒトトランスフェリン(Sig
ma)、25μg/ml牛血清インスリン(Sigm
a)、10mMカルニチン(Sigma)、30nM
3,3’,5−トリヨードチロシン(Sigma)、7
ng/mlトコフェロール(Sigma)、7ng/m
lレチノール(Sigma)、1μMチオクト酸(Si
gma)1μl/ml Mineral Mixtur
e(Hutchingand Satoh,Proc.
Natl.Axad.Sci.USA.,75(2):
901−904,1978)を加えたものを培養液とし
て用いた。
【0046】2.実験方法 1)初代培養 Kamegaiらの方法(前述)に従い、以下の操作を
行った。
【0047】妊娠18日目のウイスターラット(三協ラ
ボサービス)より胎児を取り出し、脳からすばやく海馬
のみを分離し、氷冷したHank’s balance
dsalt solution(HBSS,pH7.
4)の中に集めた。
【0048】この海馬組織を1mm以下に細断し、37
°Cで3分間、0,03%トリプシン処理した。処理物
をHBSS、pH6.4で2回洗浄した後、DMEM/
F−12に懸濁し、63μMナイロンメッシュフィルタ
ーを通すことにより細胞を回収した。その一部はトリパ
ンブルー染色による生細胞数計測に供した。
【0049】分離した細胞を、あらかじめポリ−1−リ
ジン(MW 30,000−70,000、Sigm
a)をコートした培養用プラスチック12穴プレート
(Falcon)にまき、15分後に上清を捨て前述し
た培養液を加えた。
【0050】種々のステロイドは、培養20時間目に加
え、さらに20時間培養後、細胞を種々の測定に使用し
た。
【0051】なお細胞数は、突起保有細胞(neuri
te bearing cells,NBC)占有率に
対しては1×105/mlに、MTT cell gr
owth assayによるミトコンドリア活性の測定
に対しては、2×105/mlにして使用した。
【0052】2)細胞の形態学的変化および細胞生存率
の測定 a)突起保有細胞率の測定 培養海馬神経細胞は、培養20時間目にステロイド処理
し、さらに20時間後の状態の全細胞数に対する突起保
有細胞数の割合を測定した。
【0053】b)MTT cell growth a
ssayによるミトコンドリア活性の測定 ステロイド処理後20時間の細胞にMTT溶液(5mg
/ml PBS)を各穴あたり50μlずつ加え、37
°C、1時間インキュベーションし、さらにイソプロパ
ノール/0.04N塩酸1mlを加え、生成された色素
を抽出し、分光光度計(Beckman DU−65)
によりOD570-630を測定した。
【0054】RU28362が引き起こすNBC占有率
の減少に対するESTおよびTESTの効果を表3に示
す。
【0055】表3
【0056】表3よりESTおよびTESTはRU28
362によるNBC占有率の減少を抑制することが明ら
かになった。
【0057】RU28362処理が引き起こすOD
570-630の減少に対するESTおよびTESTの効果を
表4に示す。
【0058】表4
【0059】表4よりESTおよびTESTはRU28
362処理が引き起こすOD570-630の減少を抑制する
ことが明らかになった。
【0060】これらの結果よりRU28362によって
引き起こされるNBC占有率、細胞内ミトコンドリア活
性の減少は、ともにTEST、ESTによって抑制され
ることが明らかになった。
【0061】本発明の脳神経細胞器質障害防御剤は、例
えばテストステロンであれば、プロピオン酸テストステ
ロン、酢酸テストステロン、ベンジル酸テストステロン
等を用いることができ、これらはNacarai te
sque等から市販されているものを用いればよい。
【0062】次に、本発明の脳神経細胞器質障害防御剤
の投与量および製剤化について説明する。
【0063】本発明の脳神経細胞器質障害防御剤はその
まま、あるいは慣用の製剤担体と共に動物および人に投
与することができる。投与形態としては、特に限定がな
く、必要に応じ適宜選択して使用され、錠剤、カプセル
剤、顆粒剤、細粒剤、散剤等の経口剤、注射剤、坐剤等
の非経口剤が挙げられる。
【0064】経口剤として所期の効果を発揮するために
は、患者の年令、体重、疾患の程度により異なるが、通
常成人で本発明の脳神経細胞器質障害防御剤の重量とし
て10mg〜5gを、1日数回に分けての服用が適当と
思われる。
【0065】経口剤は、例えばデンプン、乳糖、白糖、
マンニット、カルボキシメチルセルロース、コーンスタ
ーチ、無機塩類等を用いて常法に従って製造される。
【0066】この種の製剤には、適宜前記賦形剤の他
に、結合剤、崩壊剤、界面活性剤、滑沢剤、流動性促進
剤、矯味剤、着色剤、香料等を使用することができる。
それぞれの具体例は以下に示す如くである。
【0067】[結合剤]デンプン、デキストリン、アラ
ビアゴム末、ゼラチン、ヒドロキシプロピルスターチ、
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリ
ウム、ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロー
ス、エチルセルロース、ポリビニルピロリドン、マクロ
ゴール。
【0068】[崩壊剤]デンプン、ヒドロキシプロピル
スターチ、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カ
ルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチ
ルセルロース、低置換ヒドロキシプロピルセルロース。
【0069】[界面活性剤]ラウリル硫酸ナトリウム、
大豆レシチン、ショ糖脂肪酸エステル、ポリソルベート
80。
【0070】[滑沢剤]タルク、ロウ類、水素添加植物
油、ショ糖脂肪酸エステル、ステアリン酸マグネシウ
ム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウ
ム、ポリエチレングリコール。
【0071】[流動性促進剤]軽質無水ケイ酸、乾燥水
酸化アルミニウムゲル、合成ケイ酸アルミニウム、ケイ
酸マグネシウム。
【0072】また、本発明の脳神経細胞器質障害防御剤
は、懸濁液、エマルジョン剤、シロップ剤、エリキシル
剤としても投与することができ、これらの各種剤形に
は、矯味矯臭剤、着色剤を含有してもよい。
【0073】非経口剤として所期の効果を発揮するため
には、患者の年令、体重、疾患の程度により異なるが、
通常成人で本発明の脳神経細胞器質障害防御剤の重量と
して1日10mg〜1gまでの静注、点滴静注、皮下注
射、筋肉注射が適当と思われる。
【0074】この非経口剤は常法に従って製造され、希
釈剤として一般に注射用蒸留水、生理食塩水、ブドウ糖
水溶液、注射用植物油、ゴマ油、ラッカセイ油、ダイズ
油、トウモロコシ油、プロピレングリコール、ポリエチ
レングリコール等を用いることができる。さらに必要に
応じて、殺菌剤、防腐剤、安定剤を加えてもよい。ま
た、この非経口剤は安定性の点から、バイアル等に充填
後冷凍し、通常の凍結乾燥技術により水分を除去し、使
用直前に凍結乾燥物から液剤を再調製することもでき
る。さらに、必要に応じて適宜、等張化剤、安定剤、防
腐剤、無痛化剤等を加えても良い。
【0075】その他の非経口剤としては、外用液剤、軟
膏等の塗布剤、直腸内投与のための坐剤等が挙げられ、
常法に従って製造される。
【0076】次に本発明について製剤例を挙げて説明す
る。
【0077】[製剤例1] コーンスターチ 44g 結晶セルロース 40g カルボキシメチル セルロースカルシウム 5g 軽質無水ケイ酸 0.5g ステアリン酸マグネシウム 0.5g プロピオン酸テストステロン 10g 計 100g
【0078】上記の処方に従って〜を均一に混合
し、打錠機にて圧縮成型して一錠200mgの錠剤を得
た。
【0079】この錠剤一錠には、プロピオン酸テストス
テロン20mgが含有されており、成人1日5〜20錠
を数回にわけて服用する。
【0080】[製剤例2] 結晶セルロース 84.5g ステアリン酸マグネシウム 0.5g カルボキシメチル セルロースカルシウム 5g エストラジオール 10g 計 100g
【0081】上記の処方に従って、およびの一部
を均一に混合し、圧縮成型した後、粉砕し、および
の残量を加えて混合し、打錠機にて圧縮成型して一錠2
00mgの錠剤を得た。
【0082】この錠剤一錠には、エストラジオール20
mgが含有されており、成人1日5〜20錠を数回にわ
けて服用する。
【0083】[製剤例3] 結晶セルロース 79.5g 10%ヒドロキシプロピル セルロースエタノール溶液 50g カルボキシメチル セルロースカルシウム 5g ステアリン酸マグネシウム 0.5g プロピオン酸テストステロン 10g 計 145g
【0084】上記の処方に従って、およびを均一
に混合し、常法によりねつ和し、押し出し造粒機により
造粒し、乾燥・解砕した後、およびを混合し、打錠
機にて圧縮成型して一錠200mgの錠剤を得た。
【0085】この錠剤一錠には、プロピオン酸テストス
テロン20mgが含有されており、成人1日5〜20錠
を数回にわけて服用する。
【0086】[製剤例4] コーンスターチ 84g ステアリン酸マグネシウム 0.5g カルボキシメチル セルロースカルシウム 5g 軽質無水ケイ酸 0.5g エストラジオール 10g 計 100g
【0087】上記の処方に従って〜を均一に混合
し、圧縮成型機にて圧縮成型後、破砕機により粉砕し、
篩別して顆粒剤を得た。
【0088】この顆粒剤1gには、エストラジオール1
00mgが含有されており、成人1日1〜4gを数回に
わけて服用する。
【0089】[製剤例5] 結晶セルロース 86.5g 10%ヒドロキシプロピル セルロースエタノール溶液 35g プロピオン酸テストステロン 10g 計 131.5g
【0090】上記の処方に従って〜を均一に混合
し、ねつ和した。押し出し造粒機により造粒後、乾燥
し、篩別して顆粒剤を得た。
【0091】この顆粒剤1gには、プロピオン酸テスト
ステロン100mgが含有されており、成人1日1〜4
gを数回にわけて服用する。
【0092】[製剤例6] コーンスターチ 89.5g 軽質無水ケイ酸 0.5g エストラジオール 10g 計 100g
【0093】上記の処方に従って〜を均一に混合
し、200mgを2号カプセルに充填した。
【0094】このカプセル剤1カプセルには、エストラ
ジオール20mgが含有されており、成人1日5〜20
カプセルを数回にわけて服用する。
【0095】[製剤例7] 注射用蒸留水 89.5g 大豆油 5g 大豆リン脂質 2.5g グリセリン 2g プロピオン酸テストステロン 1g 全量 100g
【0096】上記の処方に従ってをおよびに溶解
し、これにとの溶液を加えて乳化し、注射剤を得
た。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 性腺系ホルモンを有効成分とする脳神経
    細胞器質障害防御剤。
  2. 【請求項2】 性腺系ホルモンが、テストステロンまた
    はエストラジオールである請求項1記載の脳神経細胞器
    質障害防御剤。
  3. 【請求項3】 脳神経細胞器質障害がストレスによる海
    馬神経細胞の脱落である請求項1記載の脳神経細胞器質
    障害防御剤。
JP5914992A 1992-02-14 1992-02-14 ストレス性脳神経細胞器質障害防御剤 Pending JPH06100466A (ja)

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